MLリソース:髄膜炎菌疾患 Meningitis
■個別収録製品日本語版註)Meningococcal Polysaccharide (Serogroups A, C, Y and W-135) Diphtheria Toxoid Conjugate Vaccine) (Menactra [Sanofi-Pasteur])
●[1084]Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y and W-135 Combined (Menomune-A/C/Y/W-135 [Aventis Pasteur])
【別名】 【開発元】Sanofi Pasteur SA[FR] [DBR_ID]
【化学名】a sterile, intramuscularly administered vaccine that contains Neisseria meningitidis serogroup A, C, Y and W-135 capsular polysaccharide antigens individually conjugated to diphtheria toxoid protein. N meningitidis A, C, Y and W-135 strains are cultured on Mueller Hinton agar1 and grown in Watson Scherp2 media. The polysaccharides are extracted from the N meningitidis cells and purified by centrifugation, detergent precipitation, alcohol precipitation, solvent extraction and diafiltration. To prepare the polysaccharides for conjugation, they are depolymerized, derivatized, and purified by diafiltration. Corynebacterium diphtheriae cultures are grown in a modified Mueller and Miller medium3 and detoxified with formaldehyde.
【承認】FDA申請=2003.12[BLA]、FDA承認=January 14, 2005、米国発売=2005.3; 【製剤】筋注用0.5 mL dose of vaccine is formulated in sodium phosphate buffered isotonic sodium chloride solution to contain 4mg each of meningococcal A, C, Y, and W-135 polysaccharides conjugated to approximately 48mg of diphtheria toxoid protein carrier. 【適応】Menactra vaccine is indicated for active immunization of adolescents and adults 11-55 years of age for the prevention of invasive meningococcal disease caused by N meningitidis serogroups A, C, Y and W-135. 【用法用量】筋注0.5 mLを1回投与 【作用】 【特徴】 【製品情報】www.menactra.com 【添付文書】Menactra Full prescribing information 【EU】 【日本】未開発 【その他】
日本語版註)Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y and W-135 Combined (Menomune-A/C/Y/W-135 [Aventis Pasteur])
【別名】 【開発元】Sanofi-Pasteur[創製Connaught Laboratoriesは1989合併] [DBR_ID]20388
【化学名】Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y and W-135 Combined
【承認】FDA申請=、FDA承認=9-Dec-1999 ;【製剤】 【適応】 【製品情報】http://www.menomune.com/ 【添付文書】 【EU】 【日本】未開発 【その他】Aventis Pasteurは、Connaught Laboratoriesより権利取得[December 9, 1999]。
【日本語版コメント1291〜【注意】髄膜炎菌ワクチン】
細菌性髄膜炎は脳や脊髄を包む髄膜に細菌が入って発症するが、日本での発生率は低く年間1000人程度特に小児に発症し、半数以上は0〜3歳に集中する。 しかし患者の約5%が死亡、15〜20%に後遺症が残る点で軽視できない。 日本では髄膜炎菌予防ワクチンが販売されていないが、細菌性髄膜炎の60%以上を占めるHIB(ヒブ=インフルエンザ菌b型)菌に対するワクチン「アクトヒブ」(第一三共株式会社)が2007.1.26に漸く承認されたものの発売が再三延期され、現時点では2008年12月19日発売予定。→詳細は参考資料●MLリソース:髄膜炎菌疾患とワクチンに纏めた。The U.S. Advisory Committee on Immunization Practices has recommended administration of the quadrivalent conjugated polysaccharide meningococcal vaccine (Menactra − Sanofi Pasteur) to all persons 11 to 18 years old, particularly those entering high school and college freshmen living in dormitories.1,2 The peak incidence of meningococcal disease, after early childhood, occurs in the 15-19 year-old age group. The conjugate vaccine is more immunogenic than the meningococcal capsular polysaccharide vaccine (Menommune − Sanofi Pasteur).
1. Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Advisory Committee on Immunization Practices. Revised recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices to vaccinate all persons aged 11-18 years with meningococcal conjugate vaccine. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2007; 56:794.
2. Menactra: a meningococcal conjugate vaccine. Med Lett Drugs Ther 2005; 47:29.
【日本語版コメント1206】
髄膜炎菌性疾患は、日本国内での発生ケースは少ないが、海外では比較的頻繁に発生し、致死率は10%以上、髄膜炎菌血症だと最大40%致死率で、生存者にも重症の障害が残る。 2005年に入ってはチャド、スーダン、インド等で流行。 海外旅行時には注意する必要がある。
髄膜炎菌予防ワクチンは、A,C,YおよびW135の4型菌混合ワクチンとしては20年以上前に承認されたMenomuneと今回承認されたMenactraの2種類だけ。 日本国内では販売されておらず、一般の予防接種機関での接種を受けられない。 厚生労働省検疫所FORTHを参考に検疫所に相談するとよい。
【日本語版コメント1084】
髄膜炎菌性髄膜炎(流行性脳脊髄膜炎)は、患者、保菌者の鼻咽頭排泄物からの髄膜炎菌の飛沫感染。健康保菌者も多い。 先進国を含め世界各地に分布。 潜伏期間は3〜4日で、症状は発熱、頭痛、けいれん、意識障害、点状出血、ショックなど。 髄膜炎菌不活化ワクチンが使用されるが日本では認可使用されていない。
【市場】 ●Sanofi-Aventis※Meningitis [2003] ・Menomune - 当社は米国でmeningococcal meningitis用にa quadrivalent vaccineを提供する唯一のメーカー ・Menactra(a conjugate vaccine) - 長期持続の免疫反応を期待される。 2003.12 FDAにBLA申請。 ●Wyeth
(Euro milllion) 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 備考 [A]Vaccin-meningitis - 86(+6.2) 81(5.0) 103(+8.5) 98 [A]Vaccin-meningitis/Pneumonia 310(+22.0) 254(+137.0) 108 [A]Adult Boosters 337(+23.4) 273(+58.8) 170(+21.7) 143(+28.5) 172(+60.1) 111 [A]Vaccin-HIB - - ? ? 378[1.4%] 370 &,Acellular pert [A]Vaccin-Hepatitis - - ? ? 74[-36.8] 118 [A]Vaccin-HIB/Polio/Whooping Cough 633(+18.5) 534(+3.2) 506 【開発中の新薬】 ●「治験」ホームページ[厚生労働省] - 開発中の新薬[<情報提供:日本製薬工業協会>] /2008.6.1 会社別開発中新薬一覧。 検索機能なし。68社から情報提供
($000) 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 備考 Prevnar 2,439,056(+24.4) 1,961,325(+30.0) 1,508,259(+43.1) 1,053,629 945,646(+46.0) 647,528(-18.9) 798,210(+73.30) 460,586(+100) 00.1Q発売 Pneumococcal vaccine/[米特許]2007迄;海外名PREVENAR 米国内 1,140,462(+11.1) 1,026,433(+4.6) 981,334(+36.5) 718,772 769,340(+34.3) 572,969 米国外 1,298,594(+38.9) 934,892(+77.4) 526,925(+57.4) 334,857 176,306(+136.5) 74,559 Meningitec - - - - ? 90,100 78,610(-75.63) 322,575(+559.04) 48,946 *米国外のみ(髄膜炎菌グループC病用結合ワクチン) ●New Medicines in Development[PhRMA 米製薬協] [MemberArea]New Medicines in Development[PhRMA 米製薬協]
治験薬記号(一般名)
および剤型予定される効能又は効果、
対象疾患名および症状名開発段階 その他 国内 海外 (地域) 「アクトヒブ」DF-098(アクトヒブAct-HIB) 注射剤(乾燥ヘモフィルスb型結合体ワクチン/Haemophilus influenzae type b conjugate vaccine)[サノフィ・アベンティス] 小児用ヘモフィルスインフルエンザ菌b型ワクチン 発売2008.12.19
承認2007.1.26
申請03.03第一三共株式会社によって日本で販売が開始;販売提携(合弁会社:サノフィ・パスツール第一ワクチン)
承認:世界約120ヶ国「アクトヒブ」DF-098(アクトヒブAct-HIB) 注射剤(乾燥ヘモフィルスb型結合体ワクチン/Haemophilus influenzae type b conjugate vaccine)[第一三共株式会社] 小児用ヘモフィルスインフルエンザ菌b型ワクチン 発売2008.12.19
承認2007.1.26
申請03.03販売提携(合弁会社:サノフィ・パスツール第一ワクチン)
承認:世界約100ヶ国Prevenar「プレベナー」[ワイス] 肺炎球菌ワクチン 申請2007.9.26 米国で承認 自社品,66ヶ国で承認済み 13価肺炎球菌結合型ワクチン」[ワイス] 肺炎球菌結合型ワクチン(小児、成人) 第V相 【解説資料】 ●IDWR:感染症の話 細菌性髄膜炎 - IDWR:感染症の話 無菌性髄膜炎 ●メルクマニュアル第17版日本語版 急性細菌性髄膜炎 新生児髄膜炎 結核性髄膜炎 リンパ球性脈絡髄膜炎 急性ウイルス性脳炎と 無菌性髄膜炎 亜急性および慢性髄膜炎 無菌性髄膜炎 【疫学資料】 脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜に細菌が入って起きる。年間1000人近くの子供が発症し、半数以上は0〜3歳に集中する。患者の約5%が死亡、15〜20%に後遺症が残る。抗生物質で治療するが、薬が効かない耐性菌も増えている。
Registered Name Company Indication Status 備考 米
国内の細菌性髄膜炎の60%以上はHib(ヒブ=インフルエンザ菌b型)と呼ばれる菌が原因で、ワクチンは100か国以上で導入されている。原因の25%を占める肺炎球菌にも乳幼児用のワクチンがあり、84か国で使われている。●[WHO -Health Topics]Meningitis WHO fact141: Meningococcal Meningitis - 2002年Burkina FasoでW-135群の髄膜炎菌性髄膜炎流行が発生し、1.3万人が罹患、1,500人が死亡。 診断・治療法などレビュー。 ●[CDC]Meningitis (Meningococcal Disease) - 髄膜炎菌性髄膜炎患者は、米国で1,400-2,800例発生(CDC,2004) [CDC]Meningococcal Vaccine [CDC]Haemophilus influenzae type b (Hib) Vaccine ●患者調査【データ】 ●医療用医薬品添付文書 /2008.6.1 途中
疾病分類名 1999年度 2002年度 2005年度 A170 結核性髄膜炎 0 0 A203 ペスト髄膜炎 - - A32 リステリア症 (-) (-) A321 リステリア性髄膜炎および髄膜脳炎 - - A39 髄膜炎菌感染症 (-) (-) A390 髄膜炎菌性髄膜炎 0 - A391 ウォータハウス・フリーデリクセン症候群 - - A392 急性髄膜炎菌菌血症 - - A393 慢性髄膜炎菌菌血症 - - A394 髄膜炎菌菌血症,詳細不明 - - A395 髄膜炎菌性心疾患 - - A398 その他の髄膜炎菌感染症 - - A399 髄膜炎菌感染症,詳細不明 - - A87 ウイルス(性)髄膜炎 (-) (0) A870 エンテロウイルス(性)髄膜炎 - - A871 アデノウイルス髄膜炎) - - A872 リンパ球性脈絡髄膜炎 - - A878 その他のウイルス(性)髄膜炎 - - A879 ウイルス(性)髄膜炎,詳細不明 0 0 B01 水痘[鶏痘] (5) (5) B010 水痘髄膜炎 - 0 B02 帯状疱疹[帯状ヘルペス] (38) (49) B021 帯状疱疹(性)髄膜炎 0 - B05 麻疹 (1) (1) B051 麻疹,髄膜炎を合併するもの - - B26 ムンプス (5) (9) B261 ムンプス髄膜炎 0 0 B37 カンジダ症 (71) (57) B375 カンジダ性髄膜炎 - - B38 コクシジオイデス症 (-) (-) B384 コクシジオイデス性髄膜炎 - - 【臨床ガイドライン】 ●細菌性髄膜炎の診療ガイドライン[pdf,64p;2006年11月]〜全文公開 by 日本神経治療学会 & 日本神経学会/日本神経感染症学会 「神経治療学」24巻1号 掲載 細菌性髄膜炎の診療ガイドライン[医学書院] ・B5判120頁 ・発行年 2007年04月 ・定価 4200円(本体4000円+税5%)・ISBN978-4-260-00344-5 ●Prevention and Control of Meningococcal Disease :
製品 組成 適応症 備考 ●抗ウイルス剤 アンコチル錠500mg[製造販売元/共和薬品工業株式会社]ANCOTIL
発売2006年12月1錠中日局フルシトシン500mg [有効菌種]クリプトコックス、カンジダ、アスペルギルス、ヒアロホーラ、ホンセカエア
[適応症]真菌血症、真菌性髄膜炎、真菌性呼吸器感染症、黒色真菌症、尿路真菌症、消化管真菌症ゾビラックス点滴静注用250[グラクソ・スミスクライン株式会社]Zovirax
発売1985年8月1 バイアル中アシクロビル250mg 単純ヘルペスウイルス及び水痘・帯状疱疹ウイルスに起因する下記感染症:1)免疫機能の低下した患者(悪性腫瘍・自己免疫疾患など)に発症した単純疱疹・水痘・帯状疱疹 2)脳炎・髄膜炎 []
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発売
●セフェム系抗生物質 ペントシリン筋注用1g[発売/大正富山医薬品株式会社 製造販売/富山化学工業株式会社]PENTCILLIN
発売1980年2月1バイアル中ピペラシリンナトリウム1g(力価) <適応菌種>ピペラシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、大腸菌、シトロバクター属、肺炎桿菌、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
<適応症>1)敗血症 2)急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染 3)膀胱炎、腎盂腎炎 4)胆嚢炎、胆管炎 5)バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎 6)化膿性髄膜炎アザクタム注射用0.5g、1g[提携先/Bristol-MyersSquibb社(米国) 製造販売元/エーザイ株式会社]Azactam
発売1987年3月1バイアル中アズトレオナム 1g(力価) [適応菌種]本剤に感性の淋菌、髄膜炎菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌
[適応症]敗血症、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、尿道炎、子宮頸管炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎[]
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発売
●他の抗生物質 エリスロシンW顆粒20%[製造販売元/アボットジャパン株式会社]Erythrocin
発売1981年9月1g中エリスロマイシンエチルコハク酸エステルをエリスロマイシンとして200mg(力価) <適応菌種>エリスロマイシンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,淋菌,髄膜炎菌,ジフテリア菌,百日咳菌,梅毒トレポネーマ,トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス),マイコプラズマ属
<適応症>表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,乳腺炎,骨髄炎,咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,膿胸,慢性呼吸器病変の二次感染,腎盂腎炎,尿道炎,淋菌感染症,梅毒,子宮内感染,中耳炎,猩紅熱,ジフテリア,百日咳エリスロシンドライシロップ10%/エリスロシンドライシロップW20%[製造販売元/アボットジャパン株式会社]Erythrocin
発売1966年10月 [10%]1981年10月[20%]1g中エリスロマイシンエチルコハク酸エステルをエリスロマイシンとして100mg(力価)200mg(力価) エリスロシン錠100mg,200mg[製造販売元/アボットジャパン株式会社]Erythrocin
発売1955年9月[100mg]1960年3月[200mg]1錠中エリスロマイシンステアリン酸塩をエリスロマイシンとして100mg,200mg(力価) カルベニン点滴用0.25g,0.5g[製造販売元/第一三共株式会社]CARBENIN
発売1993年12月1バイアル中にパニペネム(日局)250mg,500mg(力価)及びベタミプロン250mg,500mgを含有 <適応菌種> パニペネムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属
<適応症> 敗血症、感染性心内膜炎、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、骨髄炎、関節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎、眼窩感染、眼内炎(全眼球炎を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、顎骨周辺の蜂巣炎、顎炎[]
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●サルファ剤 アプシード注[製造販売元/第一三共株式会社]ABCID
発売1959年10月1管中スルファジメトキシン含量500mg/5mL(10W/V%),1g/10mL(10W/V%) <適応菌種>本剤に感性の髄膜炎菌,大腸菌
<適応症> 膀胱炎,腎盂腎炎,化膿性髄膜炎[]
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●抗真菌剤 アムビゾーム点滴静注用50mg[製造販売元/大日本住友製薬株式会社]AmBisome
発売2006年6月1バイアル中 アムホテリシンB 50mg(力価)[添加物]水素添加大豆リン脂質 213mg他 [1. 真菌感染症] アスペルギルス属、カンジダ属及びクリプトコッカス属による下記感染症 : 真菌血症、呼吸器真菌症、真菌髄膜炎、播種性真菌症
[2. 真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症]イトリゾールカプセル50[製造販売元/ヤンセンファーマ株式会社]ITRIZOLE
発売1993年8月1カプセル中イトラコナゾール50mg [適応菌種]皮膚糸状菌(トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属)、カンジダ属、マラセチア属、アスペルギルス属、クリプトコックス属、スポロトリックス属、ホンセカエア属
[適応症](1) 内臓真菌症(深在性真菌症):真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎 (2) 深在性皮膚真菌症:スポロトリコーシス、クロモミコーシス (3) 表在性皮膚真菌症(爪白癬以外):白癬(体部白癬、股部白癬、手白癬、足白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡) カンジダ症(口腔カンジダ症、皮膚カンジダ症、爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎、カンジダ性毛瘡、慢性皮膚粘膜カンジダ症) 癜風、マラセチア毛包炎 (4) 爪白癬イトリゾール注1%[200mg][製造販売元/ヤンセンファーマ株式会社]ITRIZOLE
発売2006年12月1アンプル(20mL)中イトラコナゾール200mg 1. 真菌感染症 [適応菌種]アスペルギルス属、カンジダ属、クリプトコックス属、ブラストミセス属、ヒストプラスマ属 [適応症]真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎、食道カンジダ症、ブラストミセス症、ヒストプラスマ症
2. 真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症[]
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●その他 []
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Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) - MMWR May 27, 2005 / 54(RR07);1-21 ●MINDS 医療情報サービス:診療ガイドライン[日本医療機能評価機構] - ●診療ガイドライン[東邦大学医学メディアセンター] ●National Guideline Clearinghouse - 米国 ●CMA Infobase -Clinical Practice Guidelines -カナダ Cnadian Medical Association ●NICE - Clinical Guidelines by 英国NHS [National Health Service] 【ニュース・トピックス】 (上)髄膜炎ワクチン…承認求め署名活動 : 医療ルネサンス[2006.12.25] 細菌性髄膜炎 防げるのに: 医療ルネサンス[2007.9.13] 小児髄膜炎、ワクチン導入延期 : ニュース : 医療と介護: YOMIURI[2007.12.28] - 子供の細菌性髄膜炎を予防する「インフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)ワクチン」 の導入が当初の予定より遅れ、来年3月以降にずれ込む見通しとなった。 国内での販売元の第一三共が明らかにした。 ヒブワクチンは、世界100か国以上で使われているが、日本は先進国で唯一未承認 の国として問題になっていた。日本小児科学会や患者会などの要望で、今年1月によう やく認可され、今月か来月には輸入、販売体制が整い供給できるとされていた。 インフルエンザ菌b型による髄膜炎を発症する小児は、国内で年間推計約600人。 このうち5%が死亡し、25%に聴覚障害や発達の遅れなどの後遺症が残るとされている。 ワクチンは、生後3か月から1歳半までに計4回接種する。おたふくかぜや水ぼうそう などと同じ任意接種の扱いで、接種費用は自己負担になる。 サノフィパスツールの小児用髄膜炎菌性感染症ワクチンがFDA の承認取得[2007.10.25] - 髄膜炎菌結合体ワクチンMenactra(R)が、2 歳から10 歳までの小児に対する承認取得 【リソース・オンライン雑誌】 ●MEDLINEplus: Meningitis 【主要サイト】 ●[FORTH]厚生労働省検疫所〜海外渡航者のための検疫情報 感染症速報(データベース検索) アフリカでの髄膜炎菌性疾患流行状況[2008.2.22] ●感染症情報センター - IDWR:感染症の話 細菌性髄膜炎 - IDWR:感染症の話 無菌性髄膜炎 - [IASR]髄膜炎菌性髄膜炎 1999〜2004(Vol.26(2) p33-34,2005) 終戦(1945年)前後には日本では4,000例を超える報告があったが年々減少。 1999年4月〜2004年12月までに髄膜炎菌性髄膜炎患者82例が届けられた。 ●【細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会】
●解説
■髄膜炎 Meningitis
●概要
中枢神経系の感染症は,髄膜炎(脳または脊髄の髄膜の炎症),脳炎(中枢神経系の細菌の侵入による大脳の症状発現),脳炎(中枢神経系へのウイルス侵入による大脳の症状発現),膿瘍,および寄生虫感染を含む。
●分類
亜急性および慢性髄膜炎2週間以上(亜急性)または1カ月以上(慢性)続く髄膜炎症。
結核性髄膜炎
結核のクモ膜下腔への拡大は,血行性の全身的な播種の一部として,または肺病変からの胸腔汚染のように,脳の表層結節から起こる。髄膜炎は通常,体内の他の部位へ結核が広がることなしに起こる。米国では今日,髄膜炎は高齢者に最も多く,何年も前にかかった感染の再発の所見として起こる。小児の結核が多い地域では,結核性髄膜炎は通常,感染性の両親,ベビーシッター,祖父母などとの接触により,誕生から5歳までの間に起こる。
新生児髄膜炎
生後4週以内の細菌の侵襲による髄膜の炎症。
新生児髄膜炎は,正期産児の2/10,000,低出生体重(LBW)児の2/1,000で生じており;男児が多い。新生児敗血症を起こした児の25%で生じている。
●疫学
●症状
先行する呼吸疾患や咽喉炎に続き,急性髄膜炎に特徴的な発熱,頭痛,項部硬直,嘔吐が起こる。成人は24時間以内に大幅に状態が悪化することがあり,小児はさらに経過が速い。年長児や成人では,いらいら,錯乱,傾眠,昏迷,昏睡へと意識変化が進行する。けいれんや脳神経障害が起こることもある。脱水症状もよくみられ,血管虚脱からショックやウォーターハウス-フリーデリクセン症候群が,特に髄膜炎菌性敗血症の場合に起こる。脳梗塞に起因する片麻痺その他の局所症候が起こることもある。しかしこれが早期に起こることは髄膜炎では比較的少ない。これらは脳膿瘍,細菌性心内膜炎からの二次性の塞栓による局所虚血またはトッド麻痺を示唆する。3カ月から2歳の乳児の場合,症状や徴候は予想しにくい。発熱,嘔吐,いらいら,けいれん,かん高い泣声,泉門の膨隆や緊張などがよくみられる。項部硬直はみないことがある。乳児や幼児の場合,数日後に硬膜下滲出が発現することがある。典型的な徴候は,けいれん,発熱の持続,頭囲の拡大である。冠状縫合を通しての硬膜下穿刺からは硬膜下液中の蛋白増量が検出できる。
亜急性および慢性髄膜炎
症状発現は,急性髄膜炎のそれと似ているが,病気の進行はより緩徐で,数日から数週間である。発熱はあってもわずかである。新生物性髄膜炎では,頭痛,痴呆,背痛,脳神経と末梢神経の麻痺がよくみられる。合併症として慢性交通性水頭症が起こりうる。数週間から数カ月のうちに,病状が進行し致死的になることがある。
結核性髄膜炎
症状は,発熱(38.3℃まで上がる熱),持続性頭痛,悪心,眠気で,眠気は昏迷や昏睡に至ることもある。項部硬直(ブルジンスキー徴候)と下肢の伸展挙上がみられる場合は,不定ながら役に立つ徴候である。結核性髄膜炎の病期は,(1)知覚は明瞭であるが髄液の異常を伴う,(2)眠気または昏迷があり,神経学的な巣徴候を伴う,(3)昏睡である。中枢神経系の欠損が不変なものになる可能性は,病期とともに増加する。病変が主要な脳血管の血栓を起こすと,症状が突然進行することがある。
新生児髄膜炎
新生児はしばしば新生児敗血症でみられる所見(例,体温不安定,呼吸窮迫,黄疸,無呼吸)しか示さない。中枢神経症状(例,嗜眠,けいれん[特に焦点性],嘔吐,過敏性)はより特異的に髄膜炎を示唆する。大泉門の膨隆は約25%,項部硬直は15%にしか生じない。脳神経障害(特に第3,第6,第7脳神経を侵すもの)もみられることがある。脳膿瘍の初期の臨床徴候は頭蓋内圧上昇であり,一般に嘔吐,大泉門膨隆,頭囲の増大によって現れる。状態の安定していた児で髄膜炎が悪化した場合は,進行性の水頭症または膿瘍が破裂して脳室系へ侵入したことが考えられる。
GBSによる髄膜炎は生後1週間に生じ,早発型新生児敗血症を伴い,肺炎性疾患が現れることも多い。ただし,通常はこの期間より後に(生後3カ月以内が多い),産科的または周生期の合併症がなく,髄膜炎のより特異的な徴候(例,発熱,嗜眠,けいれん)がみられるのを特徴とした独立した疾患として生じる。
脳室炎は新生児髄膜炎に併発することが多く,特にグラム陰性腸内桿菌が原因の場合に多い。重度の血管炎を伴う髄膜炎を起こす微生物,特にC.ディバーサスやエンテロバクター-サカザキイは嚢胞や膿瘍を生じやすい。緑膿菌,大腸菌K1,セラチア属も,新生児で脳膿瘍を起こすことがある。
●原因
多くの細菌が髄膜炎を起こす。髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)と肺炎レンサ球菌(肺炎球菌)が最も多い。年齢,髄液漏を伴う頭部外傷歴,免疫状態などの要因は,起炎菌の推定に役立つ。髄膜炎菌は人口の5%の鼻咽頭から見つかっており,飛沫や接触を通じて伝播する。理由は不明であるが,保菌者のごく一部のみが髄膜炎を発症する。髄膜炎菌性髄膜炎は生後1年目に好発する。また,閉鎖社会(例,兵舎,寄宿制の学校)では流行病として起こりやすい。肺炎球菌は成人の髄膜炎の最も一般的な病因である。特に,飲酒家や,慢性耳炎,副鼻腔炎,乳突炎,髄液漏を伴う閉鎖性頭部外傷,再発性髄膜炎,肺炎球菌性肺炎,鎌状赤血球病,無脾症などの患者には発症の危険性がある。
インフルエンザ菌b型は,最近まで生後1カ月未満の乳児における髄膜炎の原因として最も一般的であったが,ワクチン接種が発生率を劇的に減少させた。成人の場合,かかりやすい素因(例,頭部外傷,免疫力の低下)がない限り,インフルエンザ菌b型は原因としてそう多くない。
グラム陰性菌による髄膜炎(最もしばしば大腸菌またはクレブシエラまたはエンテロバクター属に起因する)は,免疫力低下患者や,中枢神経の手術や外傷,菌血症(例,高齢者に泌尿生殖器の用手的療法を施した場合),院内感染などの後に発生する。ブドウ球菌性髄膜炎は,貫通性頭部外傷(しばしば混合感染の一部として),菌血症(例,心内膜炎から),脳外科手術などの後に起こる。リステリア性髄膜炎は全ての年齢層で発生し,特に慢性腎不全の患者やコルチコステロイドまたは細胞障害療法を受けている患者にみられる。大腸菌やB群レンサ球菌による発生率は,生後2年間,特に1カ月間が最も高い。
亜急性および慢性髄膜炎
亜急性髄膜炎と慢性髄膜炎は,真菌感染,結核,ライム病,AIDS,梅毒,またはサルコイドーシス,ベーチェット病症候群,新生物――例,白血病,リンパ腫,メラノーマ,脳への転移性癌,神経膠腫など(特に膠芽腫,上衣腫,髄芽腫)――のような非感染性疾患を伴って発現する。亜急性髄膜炎は特定の髄腔内注射に対する化学反応が原因のこともある。慢性髄膜炎は,遷延性の急性髄膜炎や脳炎,再発性髄膜炎(例,頭蓋咽頭腫の漏出,外傷後に起因する)と区別する。
免疫抑制薬の多用とAIDSの流行のため,髄膜炎と脳組織両方の中枢神経系の真菌感染の頻度が増加した。クリプトコッカス属は,AIDS,ホジキン病,またはリンパ肉腫,コルチコステロイド薬慢性大量投与に関わる感染の最も一般的な原因である。コクシジオイデス,ムコール,カンジダ,放線菌,ヒストプラスマ,アスペルギルスは,それほど多くない。
びまん性に軟膜を侵す新生物性髄膜炎は,急性リンパ芽球性白血病,特に血液脳関門を通らない抗白血病薬で治療している小児例で,今なお問題となっている。まれに,悪性疾患の初発症候が亜急性髄膜炎症である。新生児髄膜炎
B群レンサ球菌(GBS,主にIII型),大腸菌(特にK1多糖類をもつ株),そしてリステリア菌が新生児髄膜炎の75%を占める。
腸球菌,非腸球菌性D群レンサ球菌,α溶連菌,そして他のグラム陰性腸内細菌(例,クレブシエラ属,エンテロバクター属,シトロバクター-ディバーサス)もまた,重要な病原菌である。インフルエンザ菌b型,髄膜炎菌,肺炎球菌が新生児細菌性髄膜炎の原因として報告が増えてきている。
●病態生理
細菌は,血行性,近接部位の感染(例,副鼻腔炎や硬膜下膿瘍)からの拡大,あるいは外界と髄液との接触(例,脊髄髄膜瘤,脊髄皮膚洞,貫通性損傷,脳神経外科手術)によって髄膜に達する。細菌の表面は,髄膜炎菌,インフルエンザ菌b型,および肺炎球菌によるコロニー形成と髄液播種にとって重要である。例えば,髄膜炎菌は特殊な線毛で鼻咽頭の細胞に結合し,粘膜の防壁を貫いて移動する。細菌莢膜は,血流中で好中球,網内系細胞,古典的補体経路による攻撃から身を守る。線毛の受容体など,中枢神経の炎症が初期に起こる脈絡叢の中の細菌表面構成要素は,髄液腔への浸透を容易にする。髄液中には抗体,補体,白血球が比較的乏しいため,感染が拡大する。表面の構成要素,補体(例,C5a),炎症性サイトカイン(例,腫瘍壊死因子やインターロイキン-1)が好中球を髄液腔中へ引き入れ,増加した滲出液(特に脚間槽で濃い)が脳神経を損傷し,髄液流路を閉塞し(水頭症の原因となる),脈管炎や血栓静脈炎を起こす(虚血の原因となる)。滲出液から生じるアラキドン酸代謝産物やサイトカインが細胞膜に損傷を与え,血液脳関門を破壊し,脳浮腫を引き起こす。脳浮腫はさらに,虚血性脳損傷や抗利尿ホルモン分泌異常症候群(SIADH)により悪化する。頭蓋内圧が上昇し,血圧が下降し(敗血症ショックを引き起こす),患者は全身性合併症または広範囲の脳梗塞により死に至る。
新生児髄膜炎
新生児髄膜炎の大部分は,新生児敗血症に伴い,先行する菌血症のために起こる。児の70%は血液培養が陽性である;血液培養中のコロニー数(細菌濃度)が高いほど,髄膜炎の危険性は高い。髄膜炎はまた,発生の異常に伴って表皮とクモ膜下腔が交通している頭蓋の皮膚病変(例,板間血栓静脈炎)からも生じることがある。まれではあるが,近接した耳の病巣(例,中耳炎)から中枢神経への直接波及も生じることがある。分娩時のGBS予防では遅発型GBS感染症を予防することはできない。
●診断
急性細菌性髄膜炎,特に髄膜炎菌によるものは,数時間で致死的になることがあるため,正確な診断と適正な治療が緊急に必要である。細菌性髄膜炎の疑いがあるときには,診断用の検査結果を待たずに抗生物質を即刻投与すべきである。頭部,耳,皮膚を視診し感染源を探す。一般的な敗血症では,点状出血発疹や紫斑発疹が起こることがある。しかし新たな頭痛,錯乱,髄膜炎徴候を伴う場合,他に証拠が出るまでは,それが髄膜炎菌性髄膜炎を示唆する。脊椎全体の上の皮膚を視診し,クモ膜下腔と通じている先天異常を示唆する凹み,皮膚瘻,母斑,多毛部の有無をみる。髄膜炎菌やインフルエンザ菌感染で,関節,肺,洞が侵されることがある。
仰臥位の患者の首を急に前屈させると,股関節部と膝が不随意的に屈曲する(ブルジンスキー徴候)。大腿屈曲位で膝を伸展させようとすると,強い受動的な抵抗を示す(ケルニッヒ徴候)。これらの徴候は,炎症を起こした髄膜を通る運動神経根が,緊張下の刺激に置かれていることによる過敏性が原因であると考えられる。一側性あるいは両側性バビンスキー徴候がみられることがある。脳神経の異常(例,動眼神経または顔面神経の麻痺;ときには難聴)が起こる。
腰椎穿刺は直ちに行われなければならないが,塊状病変がないことをCTが示した後に限る。脳膿瘍や他の塊状病変がある場合,腰椎穿刺は急性に神経病学的な悪化の原因となる。髄液を培養して検査する。生後3カ月から2歳の乳児に原因不明の発熱があり,次第にいらいらや嗜眠傾向を示したり,食欲減退,嘔吐,けいれんや髄膜刺激徴候があるような場合には,腰椎穿刺をする必要がある。髄液の塗抹標本に感染源がみられない場合,髄液内の細菌性抗原に対する血清学的なラテックス凝集検査を使って迅速な診断を下すことができ,髄膜炎菌,インフルエンザ菌b型,および肺炎球菌に対して広く利用可能である。これらの検査は,培養結果がしばしば陰性で部分的に治療された髄膜炎に対して特に有益であろう。検査室によって感受性および正確性にばらつきがあり,陰性の結果は細菌性髄膜炎を除外するものではない。ポリメラーゼ連鎖反応は,髄膜炎菌性髄膜炎の迅速な診断に役立ち,培養が陰性のときにも有用である。
血液の培養,鼻咽頭や呼吸器の分泌物,尿,皮膚の病変を検討する。よくある合併症である汎発性血管内凝固症候群(DIC)は,上昇プロトロンビン時間および部分的トロンボプラスチン時間,血小板減少症,フィブリノーゲンの減少,フィブリン分解産物(FDP)の増加などを特徴とする。血清と尿のナトリウムおよび浸透圧を,抗利尿ホルモン分泌異常症候群(SIADH)の所見を確かめるためにモニタリングする。
CTスキャン像は正常か,脳室縮小,脳溝不明瞭,凸面での強調効果を示すことがある。ガドリニウムを使用すれば,MRIはクモ膜下腔の炎症をより鮮明に検出する。スキャンを詳細に調べ,脳膿瘍,副鼻腔炎,乳様突起炎,頭蓋骨折,先天異常を探す。静脈梗塞形成や交通性水頭症が後になってみられることがある。
●鑑別診断
細菌性髄膜炎は,無菌性髄膜炎(特にウイルス性髄膜炎)および脳炎と区別する必要がある。診断は主に髄液の検査結果による。抗生物質の広範な使用により(例,重篤でない呼吸器感染症の治療のため),部分的に治療された細菌性髄膜炎が診断上の問題となっている。髄膜炎の徴候が治まり,髄液所見が正常に戻り,髄液培養が陰性になっても,感染が継続する場合があるからである。緩徐に悪化する症状と髄液の検査結果は通常,亜急性髄膜炎を急性細菌性髄膜炎から区別する。ロッキー山紅斑熱およびその他のリケッチア疾患(例,発疹チフス)では,発熱,頭痛,斑状および点状出血発疹,せん妄が生じ,昏睡へ進行する。しかしながらこの発疹は,髄膜炎菌血症とは異なり,手首や踝に発症し,髄液は正常,あるいは中等度のリンパ球性髄液細胞増加を示す。
レプトスピラ症は,発熱,筋痛,頭痛,髄膜症を伴う無菌性髄膜炎を引き起こし,その後,発疹,腎臓障害,肝臓障害が起こる。重要な手がかりは,ネズミ,犬,ブタ,牛の尿に汚染された土壌との接触歴である。
自由生活性アメーバ(Naegleria属)は,温かい湖で泳ぐ人に感染し,化膿性でしばしば致死的なアメーバ性髄膜脳炎を引き起こす。アメーバの運動は,髄液を湿したグラス上でみることができ,その培養もできる。静注と髄腔内併用によるアムホテリシンBはときに救命的である。
亜急性細菌性心内膜炎は,発熱,散在性の皮疹,局所性塞栓梗塞,髄液の細胞増多を起こすことがある。卒中様に発症する神経障害はそれほど突然に起こるものではない静脈梗塞よりも塞栓を示唆する。
傍髄膜性の感染症または炎症(例,乳突炎,硬膜外膿瘍)では,発熱や髄液細胞の増加がみられ,ときに髄液圧の上昇をみる(例,静脈炎から二次的に起こる横静脈洞血栓症の場合)。髄液の染色や培養は陰性であっても,感染組織からの外科的な排膿だけでなく,抗生物質も必要である。
肺炎や赤痢菌属に感染した幼児の場合,髄液の異常なしに髄膜症を発現することがある。乳児の非特異性感染症では,非特異的症状(例,嗜眠,いらいら)を起こすことがあり,髄膜炎の可能性を否定するために腰椎穿刺が必要である。
鉛脳症は細菌性髄膜炎に似ているが,発症は通常あまり急激ではなく,発熱はまれであり,髄液糖量も通常は正常である。
化学性髄膜炎は,類上皮腫瘍や頭蓋咽頭腫のケラチン性の内容物が髄液中に漏出したときに一時的に起こる。通常は,熱はない。髄腔内化学療法,脊髄麻酔,ミエログラフィの造影剤が髄膜を刺激することがある。感染は常に除外されなければならない。
モラレ髄膜炎は,まれな一定の限られた進行経過をたどり,しばしば再発し,髄液中に大きな内皮細胞がみられるのでそれとわかる疾患である。多核好中球をみることがあるが,やがてリンパ球に置き換わる。I型単純ヘルペスウイルスが原因となる場合がある。
急性小脳出血または梗塞は,小脳扁桃ヘルニア,ひいては項部硬直を引き起こし,その後閉塞性水頭症,昏迷,昏睡になり死亡する。発熱がある場合,髄膜炎と混同されることがある。腰椎穿刺は破局的になりうる。後頭蓋窩症候に帰せられる神経病学障害は診断の手がかりになる。CTまたはMRIが診断に有用である。
亜急性および慢性髄膜炎
脳症状の進行が遅いので,構造病変(例,脳腫瘍,膿瘍,硬膜下滲出)と鑑別診断する。身体の別の部位の活動性結核や既知の悪性疾患があれば,これが病因を示唆する。しかし,禁忌がない限り,診断を確定するために髄液を検査する。髄液細胞数は通常1000/μL以下でリンパ球が多い。糖はしばしば低く,蛋白値は高いことがある(表165-3参照)。新生物性髄膜炎の場合,髄液所見はリンパ球細胞増加,低糖量,蛋白値上昇,しばしば圧の上昇をみる。梅毒の場合,髄液糖値が通常正常であること以外は,他の亜急性髄膜炎のそれと同じである。髄液と血液の梅毒反応検査(VDRL試験),および血液学的梅毒反応は通常陽性である。
悪性腫瘍細胞や病原体を同定するために,髄液の顕微鏡検査や培養が必要である。大部分の感染は,特異性の高い薬物で長期間治療しなくてはならないので,治療開始前に病原体を確定しておくことが絶対必要である。真菌は遠心沈渣で同定され,結核は抗酸性または蛍光抗体染色で同定可能である。腫瘍細胞,結核,いくつかの細菌(例,アスペルギルス)の同定は,検査または培養用の髄液の量にかかっている。30〜50ccほどの髄液(連続腰椎穿刺による)が必要となる。結核性髄膜炎
診断は髄液の検査による。しかしながら,菌は一般に広く散在しているため,染色した塗抹では認められず,髄液の培養でも見つからないことが多い。最も有用な髄液検査所見として,血清の1/2未満の血糖値,リンパ球主体の白血球増加を伴う蛋白量の上昇がある。PCRによる髄液検査が最も有用,迅速,かつ非常に特異的である。
時に,脳内に定着した結核菌は腫瘤病変または膿瘍を呈する。治癒過程または治癒した状態では,それらは結核腫として知られる腫瘤をつくる。新生児髄膜炎
髄膜炎の確定診断は腰椎穿刺(LP)を利用した髄液検査によって下し,敗血症の疑いのある新生児では必ずこれを実施する。ただし,LPは新生児では実施が難しく,低酸素の危険に曝すことにもなりかねない。臨床状態が悪いと(例,呼吸窮迫,ショック,血小板減少),LPは非常に危険である。もしLPを延期したら,その新生児は髄膜炎があるものとして治療すべきである。たとえ臨床状態が改善しても,発症後数日は,脳脊髄液内の炎症細胞と異常な化学物質がまだ髄膜炎の存在に関する貴重な情報を表わしている。上皮性残存物を針によって注入しそれが原因で上皮腫を発症させることを避けるために,LPには套管針を使うべきである。脳脊髄液は,たとえ血性であれ無細胞性であれ,培養すべきである。血液培養陰性の新生児の約15%に脳脊髄液培養が陽性のことがある。LPは菌の消退を確かめるために,グラム陰性菌には72時間間隔で繰り返すべきである。GBS髄膜炎患児では24時間毎にLPを実施すると予後がよいと考える専門家も一部にいる。臨床的な反応に疑問がある患児では再度穿刺を行う。状態のよい児では,治療終了時にルーチンに再検査を実施すべきではない。
新生児における正常髄液値については議論があり,週齢と関係する。一般にLBW児は生後4週までは白血球20/μL(その1/2はPMN),蛋白160mg/dL,グルコース50mg/dL(2.8mmol/L)を正常範囲上限とみなせる。正期産児では,白血球10/μL(1/2がPMN),蛋白80mg/dL,グルコース50mg/dL(2.8mmol/L)が正常範囲上限となる。髄液のグルコース濃度は血清グルコース濃度に大いに依存し,また通常は20〜30mg/dL(1.1〜1.7mmol/L)と低いので,LP実施前に血清グルコースを測定して,CSF/血清グルコース比を求められるようにする(50%未満であれば異常)。
抗菌薬治療に反応しないどの新生児にも脳室炎を疑うべきである。脳室穿刺で白血球数100/μL以上,グラム染色または培養結果が陽性で,脳室圧が上昇し脳室が拡大していれば,脳室炎と診断する。児が治療に反応せず,脳室膿瘍または脳膿瘍が疑われれば,MRIまたは造影剤を使ったCTスキャンが診断の助けとなる。
●検査
●治療
初期治療:患者が激しい症状を示す場合には,静注ラインをセットし,培養用の血液を採取した後,複数の抗生物質による経験に基づく治療を直ちに開始する。その後,腰椎穿刺を行う。第三世代セファロスポリン(例,セフトリアキソンまたはセフォタキシム)が含まれなければならないが,これはあらゆる年齢の患者の一般的な髄膜炎の病原体に非常に効果的なためである。しかし,セフトリアキソンやセフォタキシムに対して抵抗力のある肺炎球菌系が次第に優勢になりつつあるので,通常はバンコマイシンをリファンピンと併用,または単独で付加する。リステリア属を抑制するためにアンピシリンを加える。新生児の場合には,グラム陰性菌抑制を広げるためにゲンタマイシンが追加されることがある。これらの推奨事項は,新たな抵抗のパターンが展開したり,新しい抗生物質の開発に従って変わっていく可能性がある。腰椎穿刺の結果が出たら,抗生物質を調整する。患者が急性期に重症でなければ,治療を開始する前に,直ちに腰椎穿刺を行うべきであるが,CTが塊状病変の存在を否定した後に限る。髄液沈渣のグラム染色から,通常,髄膜炎菌,インフルエンザ菌,肺炎球菌,ブドウ球菌,グラム陰性菌の区別ができる。髄液,血液,鼻咽頭分泌物,その他感染に関係する体液を培養に出した後,直ちに抗生物質を投与する。塗抹標本で病原体が検出されない場合,血清学的検査および髄液培養の結果が出るまでの間,上述したような経験的治療を行う。
コルチコステロイド薬を使った補助治療は有用である。デキサメタゾン(0.15mg/kg静注6時間毎2日間),または他の抗炎症性薬物の早期使用は,インフルエンザ菌髄膜炎の小児における難聴など,主要な神経後遺症を回避できる。抗生物質の初回投与の10〜15分前,または同時に投与されるデキサメタゾンは,抗生物質活性に起因する細菌片によって引き起こされる前炎症性サイトカインの放出を抑制すると考えられている。一部の専門医は,重症の髄膜炎症の成人,例えば精神症的な状態で,脳神経障害を引き起こし,CT上の脳浮腫があり,髄液圧が200mmH2O以上に増加しており,あるいは多くの好中球と菌体がみられる(髄液塗抹標本にみられる)ような症例にはコルチコステロイド薬を推奨する。髄液塗抹標本に病原体が確認されない場合には,結核および真菌髄膜炎を考慮しなければならず,他の抗生物質を追加するかコルチコステロイドを中止する。培養中に細菌が生育せず,24〜48時間経過後も確認されない場合には,コルチコステロイドを停止し,抗生物質の抑制状態を再評価する。たとえ原因がウイルス,真菌または結核であることが明らかになっても,1日のコルチコステロイドは害にはならない。しかしながら,特別な抗生物質の抑制なしには,コルチコステロイド継続使用は感染症をひどく悪化させる可能性があるので,たとえ病原体がわからないままであっても停止すべきである。コルチコステロイドに対するもう1つの相対禁忌は,非定型感染症の危険性を伴う免疫不全状態である。コルチコステロイドはバンコマイシンの髄液への浸透を妨げることがある。
無菌性髄膜炎の疑いがあり,患者の病状があまりひどくないときは,抗生物質の投与を控え,髄液を8〜12時間後(病状が悪化した場合はもっと早く)に検査する。初めは顆粒球が多かったのが単核細胞がこれにとって代わったり,髄液糖量が正常のままで患者が元気な様子の場合には,感染は細菌性とは考えられず,培養の結果が出るまでの間,抗生物質を控えることができる。しかし,患者の状態が深刻で,特に抗生物質がすでに投与されている(細菌の培養を妨げる)場合には,細菌感染を想定する必要があり,経験に基づく抗生物質の抑制を行う。
抗生物質選択:投与量については,表176-2参照。グラム陽性菌が髄液塗抹標本に確認されない場合,感受性が判明するまで,セフォタキシムまたはセフトリアキソンをバンコマイシンとともに投与する。グラム陽性菌が多形性の場合,リステリア属を抑制するためにアンピシリンを含めて考える。髄膜炎菌,感受性肺炎球菌,β溶血性レンサ球菌,感受性ブドウ球菌が培養されて確認されたら,アンピシリンの代わりにペニシリンGを投与してもよい。ブドウ球菌に起因すると考えられる感染に対しては,感受性が判明するまでバンコマイシンを用いるべきである。
髄液中にグラム陰性桿菌がみられる場合,多くのグラム陰性菌(シュードモナス属を含む)に効果があるセフタジジムとアミノグリコサイドを用いて治療を開始する。セフォタキシムとその他の第三世代セファロスポリンは,アミノ配糖体と同じ効果があり,しかも毒性はあまり強くないとみられるが,シュードモナスには効かない。アミノ配糖体をもつチカルシリンまたはセフタジジムは,シュードモナスに対して効果がある。アミカシンはゲンタマイシン耐性腸内細菌が広まっている病院で使用する。
細菌の有無と,リンパ球が優勢な状態へと変わっているかをみるために髄液を再検査する(抗生物質の投与を始めてから24〜48時間後)。抗生物質は通常,熱が下がり,髄液が正常に戻った後,最低1週間続ける(ただし髄液の正常化は治療の成功と完全には関連せず,数週間かかることがある)。臨床症状の改善が生じても,薬物の投与量を減らすべきではない。これは,多くの場合,髄膜の炎症が治まるにつれて薬の浸透力が低下するからである。
補助的治療:発熱,脱水症,電解質バランスの異常は正常に戻す必要がある。脳浮腫患者は水分過剰を起こさぬように注意する。けいれんとてんかん重積持続状態は治療が必要である。
血管虚脱とショックは,副腎不全(ウォーターハウス-フリーデリクセン症候群の中)が原因であろうが,組織液の喪失も同様に重要である。
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とコルチコステロイドの価値については議論がある。中心ヘルニアやテント切痕ヘルニアを起こすほど重症な脳浮腫に対しては,過換気調節(PaCO225〜30mmHg),マンニトール(0.25〜0.50g/kg静注),デキサメタゾン(4mg静注を4時間毎)を用いる。これらの処置を用いる場合には,頭蓋内圧のモニタリングを考慮する。脳室拡大の徴候がある場合,髄液の排出と関連して頭蓋内圧がモニタリングされるが,結果は通常不良である。
硬膜下滲出のある乳児に対しては,頭蓋の縫合部位を通して硬膜下穿刺を毎日繰り返すことが通常役に立つ。頭蓋内容の突然の偏位を防ぐために,20mL/日以上の髄液を一側から取ってはならない。3〜4週間穿刺しても滲出液が治まらない場合は,硬膜下膜切除のための外科的診査を行うのが望ましい。
細菌性髄膜炎が考えられる患者は,全て治療開始後24時間は隔離する。
急性細菌性髄膜炎の抗生物質治療
*( )内は代替抗生物質
病原体 年齢群 抗生物質* 備考 不明 乳児,生後1カ月未満 アンピシリンおよびセフォタキシム(ゲンタマイシンまたはトブラマイシンまたはアミカシン†) 小児,生後1カ月以上 アンピシリンおよびセフォタキシム(セフトリアキソン)およびバンコマイシン 成人 アンピシリンおよびセフトリアキソン(セフォタキシム)およびバンコマイシン グラム陽性菌(未同定) 小児と成人 バンコマイシンおよびセフトリアキソン(セフォタキシム)およびアンピシリン グラム陰性桿菌(未同定) 小児と成人 セフタジジム(セフトリアキソンまたはセフォタキシム)およびゲンタマイシン(トブラマイシンまたはアミカシン†) 髄膜炎菌 小児と成人 ペニシリンG(アンピシリン) インフルエンザ菌b型 小児と成人 セフトリアキソン(セフォタキシム) レンサ球菌(肺炎球菌) 小児と成人 バンコマイシンおよびセフトリアキソン(セフォタキシム),リファンピン併用または併用せず ブドウ球菌 小児と成人 バンコマイシンまたはナフシリン(オキサシリン),リファンピン併用または併用せず 小児にはセフォタキシム,成人にはセフトリアキソンが好まれる場合がある。 リステリア属 小児と成人 アンピシリン(ペニシリンG)およびゲンタマイシン(トブラマイシンまたはアミカシン†)またはトリメトプリム-スルファメトキサゾール ペニシリンGは感受性を判定した後,感受性株に使うとよい。 グラム陰性腸内細菌(大腸菌,クレブシエラ属,プロテウス属) 小児と成人 セフトリアキソン(セフォタキシム)およびゲンタマイシン(トブラマイシンまたはアミカシン†) バンコマイシンはメチシリン耐性株に使用する;ナフシリンまたはオキサシリンは,感受性が判明してから感受性株に使用する。バンコマイシンまたはナフシリンで改善がみられないときは,リファンピンを追加する。 シュードモナス属 小児と成人 セフタジジム(チカルシリン)およびゲンタマイシン(トブラマイシンまたはアミカシン†) ペニシリンGは,感受性の判明後に感受性株に使用する;トリメトプリム-スルファメトキサゾールはペニシリンアレルギーの患者に使用する。
†アミカシンは,ゲンタマイシン耐性が広まっている地域で使用する。 アミノグリコシドは髄液へ移行しにくいため,特にシュードモナスによる髄膜炎の場合,髄腔内注入またはオンマヤ槽経由での投与が必要な場合がある。アミノグリコシド使用時には,腎機能をモニタリングする。
●薬物治療
結核性髄膜炎重篤で永久的な脳損傷を防ぐために,治療は診断の疑いがあればできる限り迅速に行う必要がある。化学療法の防御のもとで病変をとり除くべきかどうかを決めるために,神経外科の対診が必要である。このような病変はHIV感染者に多く,より激しいものとなる。
梅毒性髄膜炎
神経梅毒に対しては,水性ペニシリン2g静注4時間毎10日間が髄液に最適に浸透するが,実際的ではないかもしれない。プロカインペニシリンGを60万Uと1gのプロベネシドまたはセフトリアキソン1g筋注または静注1日1回14日間の併用,またはアモキシシリン3g経口1日2回とプロベネシドの併用が成功している。無症候性神経梅毒の治療は症候性神経梅毒への進行を防ぐが,通常は定着した症状が戻ることはない。HIV感染者における眼梅毒または神経梅毒の治療は,もっと難しいであろう。
経口または筋注投与による抗精神病薬は,進行麻痺をコントロールするのに効果的である。稲妻様の疼痛がある脊髄癆患者に対しては鎮痛薬を自由に使用すべきで,カルバマゼピン200mg経口1日3回または4回がときに効果的である。
早期感染性梅毒患者の50%以上,特に第二期梅毒の患者が,最初の治療後6〜12時間以内にヤーリッシュ-ヘルクスハイマー反応を起こす。ヤーリッシュ-ヘルクスハイマー反応――全身倦怠,発熱,頭痛,発汗,強直,または梅毒性病変の一時的悪化によって示される――は,通常は24時間以内におさまり危険はないが,不安を引き起こすことがある。しかし,全身不全麻痺や髄液細胞数が高い患者は,たまにけいれんや発作といったような重篤な障害の原因となるヤーリッシュ-ヘルクスハイマー反応を起こす可能性がある。この反応について治療前に患者に説明を行うべきである。ヤーリッシュ-ヘルクスハイマー反応は抗生物質アレルギーと混同されることがあり,また,別の疾患でトレポネーマに対して活性をもつ抗生物質の投与を受けている患者が梅毒にもかかっていることを示している場合がある。ライム病は
神経学的異常が,遊走性紅斑の数週間から数カ月以内に(概して関節炎が生じる前に)約15%の患者に現れ,通常数カ月続いた後,通常は完全に治癒する。最も多いのはリンパ球性髄膜炎(約100個/μLのCSF細胞増加症)または髄膜脳炎,脳神経炎(特に両側性ベル麻痺),そして知覚または神経の運動神経根障害で,これらは単独または複合して起こる。
ライム病のほとんどの特徴は抗生物質に反応するが,消散が完了するまでにかかる時間が治療期間をはるかに超えることがあり,初期治療が最も効果的である。関節炎やCNS障害を含む多くの症状に対する至適治療法は進歩し続けている。しかし,ここにリストした処方は,ほとんどの患者で治癒効果がある。
8歳未満の小児には,アモキシシリン250mgを1日3回,または30〜50mg/kg/日(最大量2〜3g/日)を3回に分割して10〜21日間経口投与する。8歳以上の小児では,代わりにドキシサイクリン4mg/kg/日を経口投与(最大量200mg/日を2分割)でもよい。ペニシリンアレルギーの小児の場合は,セフロキシムアクセチル30mg/kg/日を2分割(最大量1〜2g/日),またはエリスロマイシン250mgを1日3回または30〜50mg/kg/日を3〜4回に分けて(最大量2g/日)10〜21日間経口投与すれば,ほぼ同様に効果がある。初期または晩期の神経病変の小児には,静注で(筋注は痛い)セフトリアキソン75〜100mg/kg/日(最大量2g),または静注でペニシリンG30万単位/kg/日(最大量2,000万単位/日)を6回に分けて14〜21日間投与する。
妊婦には,疾病が初期で限局性であればアモキシシリン500mgを1日3回21日間投与する。汎発性疾患の症状には,ペニシリンG2000万単位/日静注14〜28日間の投与が必要である。血清陽性だが無症候性の妊婦の場合,治療は必要ない。
症状の軽減には,アスピリン(小児には90mg/kg/日)または他のNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)を用いる。完全な心臓ブロックには一時的なペースメーカーが必要なことがある。滲出液で膝関節が脹った場合は,液を吸引し松葉杖を使用する。抗生物質治療にもかかわらず膝の関節炎が治らない患者は,関節鏡による滑膜切断術で治療できることがある。
ライム病ボレリアに特異性の組み換え外表面蛋白をベースにしたワクチンは,安全で効果的なことがわかり,そのうちの1つは現在,利用可能である。白血病性髄膜炎
急性リンパ芽球性白血病(急性リンパ性白血病)では、白血病性浸潤の重要な場所は,髄膜であり,予防と治療には,メトトレキサート,シトシン-アラビノシド,コルチコステロイド脳脊髄腔内大量投与がある。脳神経系または脳全体の放射線照射が必要であることもあり,ハイリスクの患者の中枢神経系病変には必須である(例,高白血球数,高血清LDH,B細胞表現型)。
大半のプロトコルにメトトレキサートやメルカトプリンによる維持療法が含まれる。治療は通常2.5〜3年継続するが,初期段階での治療がより強力なプロトコルでは短くなる。2年半完全寛解を持続した患者の治療停止後の再発危険率は約20%で,通常1年以内に起こる。このように,治療中止の際に大半の患者は治癒している。サルコイド性髄膜炎に対しては,プレドニゾン経口80mg/日を3週間投与し,その後は3日毎に5mg/日ずつ減量する。
放線菌性髄膜炎に対する選択薬はペニシリンGで,筋注または静注で2000万単位/日(小児には4時間おきに分けて20万単位/kg/日)を少なくとも6週間続ける。さらに2〜3カ月,ペニシリンVを経口で6時間おきに分けて100mg/kg/日の投与を続けることもある。
真菌性髄膜炎では,全ての真菌と酵母に対しアムホテリシンBが選択薬である。成人に対しては,アムホテリシンを1mgの試験的投与量で開始し,静注でゆっくりと注入し,許容量をみながら1mg/kg/日を超えない範囲で増量する(158章「一般的な診断の原則」参照)。通常は合計2〜6mgが投与されているが,最適投与量はわかっていない。小児に対しては,アムホテリシンB0.25mg/kg静注による試験的用量を,5%D/Wに入れた0.1mg/mLの6時間注入で投与する。1日投与量は0.25mg/kgずつ増量するが,1mg/kgを超えてはならない。アムホテリシンBの血中濃度が,培養中の真菌の増殖を阻止するのに必要な量の少なくとも2倍の濃度に保たれていれば,治療を10週間以上続ける必要はない。感染症(コクシジオイデス真菌性髄膜炎)根絶のために危険ではあるが,脳室内へ(オンマヤリザーバー経由で)アムホテリシンBを投与することが,必要なことがある。
クリプトコッカス性髄膜炎に対する選択薬はアムホテリシンB 0.3mg/kgと5-フルシトシン150mg/kg/日の併用で,6時間毎に6週間投与する。フルコナゾールも効果的である。これは毒性が低く,経口および静注投与が同じようにピークの血漿濃度をつくり出す。アムホテリシンとフルシトシンの開始後,髄液の無菌状態が2週間続いたときは,髄液が無菌になってから少なくとも8週間,患者の腎機能が正常であればフルコナゾール400〜800mg/日経口に切り替えてもよい。200mg/日の経口投与を続けることにより,再発を防止できる(例,AIDS患者の場合)。3歳以上の小児の治療が3〜6mg/kg/日で安全に行われた例が少しあるが,効果はまだ確立されていない。クリプトコッカス髄膜炎が軽症の場合には(完全精神状態,正常髄液圧,および1:1024以下のクリプトコッカス抗原によって示唆),フルコナゾ−ル400mg/日経口を単薬療法として10〜12週間投与する。
新生児髄膜炎
最大の目標は脳脊髄液を迅速に無菌化することである。菌消失速度は感染菌に対する髄液内の抗生物質の抗菌力価に相関する;最小殺菌濃度(MBC)の10倍の力価が無菌化のために必要である。
GBS髄膜炎の治療についてはいまだに議論がある。早発型および遅発型双方のGBS感染症で,再燃や再発の例が数多く報告されている;それの大部分は比較的少量のペニシリンやアンピシリンの投与量のためとされている。さらに,GBS単離菌株の約4%がペニシリン耐性を示しているが(MBC>32MIC),これが臨床上どのような意味があるのかは明確には証明されていない。in vitroとin vivoの動物試験で,アンピリシンとゲンタマイシンを併用すると相乗的殺菌効果が生じることが実証されているが,これらのデータをヒトの児に適用できるかどうかはまだ立証されていない。GBS髄膜炎の疑いがあるときの初期療法として推奨されているのは,ペニシリンG200,000U/kg/日またはアンピシリン300〜400mg/kg/日の静注に加えてゲンタマイシン7.5mg/kg/日を静注する方法である。臨床的に改善が認められたり,髄液の無菌化が確認されたならば,ゲンタマイシンの投与は中止できる。
早発型および遅発型の双方の腸球菌またはリステリア菌による髄膜炎の治療には,一般にアンピシリンとゲンタマイシンを併用する。
グラム陰性桿菌髄膜炎の治療は難しい。アンピシリンにアミノ配糖体を加えるという基本的な処方は20〜30%の死亡率で生存者の予後も悪いという結果になる。髄膜炎とそれにしばしば併発する脳室炎の両方を,髄液で希釈したアミノ配糖体の腰椎穿刺によるクモ膜下腔への注入や,アミノグリコシドの静注が,全身療法単独に比べて有意に有用だとはいえない。第3世代セファロスポリンは大部分のグラム陰性桿菌に対してすぐれた活性を示し(MBCが低い),髄液にかなり浸透し(ピーク髄液殺菌力価はすばらしい),しかも毒性が低いが,それでも髄液の迅速な無菌化や最終的転帰の点で利点はみられていないが,モクサラクタム(出血の問題があるので新生児には使用しない)はアンピシリンおよびアミノ配糖体と少なくとも同等に有効であることが実証されている。したがって,確実なグラム陰性髄膜炎(または敗血症)の新生児あるいは敗血症が疑われる新生児では,第3世代セファロスポリン(例,セフォタキシム)の使用を積極的に検討すべきである。抗生物質耐性の心配があるならば,菌の感受性が判明するまではアミノ配糖体と第3世代セファロスポリンの双方を継続して使用してもよい。ただし,特異的なグラム陰性菌は第3世代のセファロスポリンを使用するとβラクタマーゼ産生を引き起こし,その結果,急速に耐性を生じるので,これらをルーチンに使用してはならない。
治療法は調節する必要がある。たとえば,生後1週間に新生児敗血症の疑いがあるということでアンピシリンとゲンタマイシンの治療コースを完全に受け,その数週後に敗血症と髄膜炎を発症した新生児では,感染菌は多剤耐性グラム陰性菌,黄色ブドウ球菌,またはコアグラーゼ陰性ブドウ球菌のいずれかだと考えるべきでる。真菌疾患も考えられる。このような新生児には,最初はバンコマイシンと,以前に用いてないアミノ配糖体あるいは第3世代セファロスポリン(例,セフォタキシム)を使用する。それから,in vitroでの感受性に合わせて抗生物質療法を調節する。グラム陽性菌髄膜炎の非経口療法は14日間以上投与し,合併症としてのグラム陽性菌またはグラム陰性菌髄膜炎については21日間以上投与する。
髄膜炎は新生児敗血症の一環と考えられるので,新生児敗血症の治療で用いる補助療法を髄膜炎治療でも使用すべきである。患者は生後2年間は神経学的合併症に注意して経過をみるべきである。
●予後
抗生物質と補助的治療の早期開始が,急性細菌性髄膜炎の死亡率を10%未満に減少させた。しかし,髄膜炎の治療が遅れたり,新生児や高齢者に発症した場合,しばしば死を招くことがある。末梢白血球数が低いのは予後不良の徴候である。白血球減少が続いたり,治療が遅れたり,ウォーターハウス-フリーデリクセン症候群が進行すれば,生存の可能性が減る。生存者では,ときに脳神経障害の徴候,脳梗塞,再発性けいれん,精神遅滞などを示す。髄膜炎菌ワクチンは,主に流行中に閉鎖集団において流行が拡大する恐れのあるときに使う。家族や医療従事者など,患者と密接な接触のある人には,予防的に48時間にわたってリファンピンを使用する(成人は600mgを12時間毎;小児は10mg/kgを12時間毎;生後1カ月未満の乳児は5mg/kgを12時間毎)。ミノサイクリンを化学的予防法として用いるのは,前庭系の副作用のため望ましくない。インフルエンザ菌b型用のワクチンは,生後2カ月ほどの乳児によく効く。インフルエンザ菌b型の患者と密接な接触のある小児や成人は,4日間にわたって経口でリファンピン20mg/kg/日(600mg/日を超えない)の投与を受ける。
新生児髄膜炎
予後は出生体重,病因,臨床症状によって決まる。治療をしないと新生児髄膜炎の死亡率は100%に近づく。治療をしても,グラム陰性新生児髄膜炎の死亡率は20〜30%;グラム陽性(例,GBS)新生児髄膜炎の死亡率は10〜20%である。壊死性髄膜炎や脳膿瘍を生じる菌については死亡率は75%近くにもなることがある。神経学的後遺症(例,水頭症,聴力障害,精神遅滞)は,新生児髄膜炎で生存しえた児の20〜50%で起こり,グラム陰性の腸内桿菌が原因のときは予後がより不良である。
予後は,一部はコロニー数でみた診断時の髄液内存在菌数によって決まる。脳脊髄液培養陽性の持続は合併症の発生率と直接相関がある。一般に,GBSに感染している児の脳脊髄液培養は初めの24時間の抗菌薬治療で陰性化する;グラム陰性桿菌による髄膜炎に罹患している児の場合は,平均3.5日間陽性である。 GBS髄膜炎の致死率は早発型GBS敗血症の死亡率より有意に低い。
●参考資料
●IDWR:感染症の話 細菌性髄膜炎 - IDWR:感染症の話 無菌性髄膜炎 ●メルクマニュアル第17版日本語版 急性細菌性髄膜炎 新生児髄膜炎 結核性髄膜炎 リンパ球性脈絡髄膜炎 急性ウイルス性脳炎と 無菌性髄膜炎 亜急性および慢性髄膜炎 無菌性髄膜炎
■無菌性髄膜炎
●概要
無菌性髄膜炎:発熱を伴う髄膜の炎症で,髄液単核細胞増加,正常なグルコース,蛋白量の軽度の上昇,検査や培養で細菌が検出されないことを特徴とする。
●分類
リンパ球性脈絡髄膜炎現在はアレナウイルスに分類されているRNAウイルスによって引き起こされる急性の感染症で,通常はインフルエンザ様疾患または無菌性髄膜炎の様相を呈し,皮疹,関節炎,睾丸炎,耳下腺炎を合併することもある。
リンパ球性脈絡髄膜炎は齧歯類の間では常に一定の割合で存在している。ヒトへの感染は,最も一般的にはハイイロハツカネズミまたはハムスターにより汚染されたほこりや食物に暴露された結果で,これらの動物は終生ウイルスを保持し,尿,糞,精液,鼻分泌物中にウイルスを排泄する。マウスによって伝染された場合,主に成人が冬季に発症する。
●疫学
●症状
頭痛,頸部や背部の痛みと硬直,および筋肉痛の発現は突然であり,前駆熱,倦怠感,食欲不振,および嘔吐が先行することがある。ケルニッヒ徴候とブルジンスキー徴候が通常陽性である。症状は一般に第一週の終りまでに軽快するが,疲労と易刺激性は数カ月も続くことがある。リンパ球性脈絡髄膜炎
インフルエンザ様の疾患が暴露後5〜10日で現れる。硬直を伴う熱が一様に起こり,通常38.5〜40℃になる。他の症状で50%以上の患者に起こるものは,倦怠,衰弱,筋肉痛(特に腰部),眼球後痛,羞明,食欲低下,悪心,頭のふらつきである。咽喉の痛みや知覚不全はあまりない。発病後最初の1週間は身体所見はあまりないが,相対的な徐脈と滲出を伴わない咽頭充血がみられることがある。5日から3週間後,患者は1〜2日ほど病状が好転する場合がある。しかし多くは再発し,発熱,頭痛,皮疹,中手指節関節と近位指節間関節の腫脹,髄膜徴候,睾丸炎,耳下腺炎,頭部の脱毛が起こる。無菌性髄膜炎の患者はほぼ必ず後遺症を残さず治癒する。脳炎を伴う場合,神経の後遺症を残す患者は33%に達する。
●原因
無菌性髄膜炎は,ウイルスまたは他の病原微生物による感染,あるいは非感染性条件などが原因のことがある。 熱性髄膜炎は,顕微鏡検査と培養で細菌が検出されないという特徴があり,乳児と年少児では,A群およびB群コクサッキーウイルスまたはエコーウイルスにより発現し,年長児と成人では,エンテロウイルス以外のウイルスにより発現する。
●診断
ウイルス感染症は,他の感染症(細菌性,リケッチア性,スピロヘータ性,寄生虫性)および非感染性疾患から区別されなければならない。重要な問題は,ウイルス性髄膜炎を急性または治療不完全な細菌性髄膜炎と区別することである。診断は通常,髄液の糖量が正常で細菌培養が陰性などの特徴に基づく。ウイルス(例,エンテロウイルス)はときに髄液や他の組織から直接分離されるが,同定されるのは全体の半分に満たない。それらは,髄液中の特異ウイルスDNAを検出するポリメラーゼ連鎖反応法(PCR法)によって正確に同定される。あるいは,急性期と回復期のペア血清の中に特異抗体の増加が検出されることがあるが,この技法は迅速な診断には実際的でない。培養(例,鼻咽頭または大便)や,社会で流行している病原体に注意しておくことも役立つ。公衆衛生に密接な関係があるので,最初の診断が病因不明の脳炎または無菌性髄膜炎のときには,必ず血清を保存しておく。詳しいウイルス性疾患の診断に関しての情報は,地域の医務局で手に入る。髄液所見としては,蛋白は正常ないしやや上昇し,糖は正常,通常500/μL未満の細胞数;これに関して初期には好中球が優位な場合もあるが1〜2日にはリンパ球がより多くなる,といったことがみられる。ときに脳炎徴候が出現して重篤になることがある。
一般にコクサッキーウイルスやエコーウイルスによる急性髄膜炎を,他のウイルスによる髄膜炎と臨床的に鑑別することは不可能である。ときには,髄液中の好中球優位を伴う糖減少を呈することがあり,細菌性髄膜炎を示唆する患者がいる。点状出血は診断をさらに混乱させる。咽頭,便,または髄液からウイルスが分離されることにより,診断が下される。
無菌性髄膜炎の原因
感染性原因 非感染性原因 細菌性:ライム病(神経性ボレリア症),治療が不完全な細菌性髄膜炎,結核,梅毒 薬物:アザチオプリン,カルバマゼピン,非ステロイド性抗炎症薬(例,イブプロフェン,ナプロキセン),OKT3モノクローナル抗体,トリメトプリム-スルファメトキサゾール 感染後性:麻疹,風疹,痘瘡,ワクシニア,水痘 ウイルス性:水痘(水痘帯状疱疹ウイルス);コクサッキーウイルス,エコーウイルス,ポリオウイルス;東部西部ウマ脳炎;単純ヘルペス;HIV,サイトメガロウイルス;感染性肝炎;感染性単核球増加症;リンパ球性脈絡髄膜炎;流行性耳下腺炎;セントルイス脳炎 髄膜疾患:神経障害を伴うベーチェット症候群,髄膜癌腫症,髄膜白血病,サルコイドーシス 傍髄膜疾患:膿瘍,脳腫瘍,慢性副鼻腔炎または耳炎,多発性硬化症,卒中 種々の感染によるもの:アメーバ,ブルセラ症,ネコ引っかき病,脳性ホウィップル病,コクシジオイデス真菌症,嚢虫症,レプトスピラ症,性病性リンパ肉芽腫,マラリア,マイコプラズマ,リケッチア症,梅毒,クリプトコッカス症,トキソプラズマ症,旋毛虫症 毒物:鉛 クモ膜下注射の反応:空気,抗生物質,化学療法薬,ヨーフェンジラートとその他の染料 ワクチン反応:多くあるが特に百日咳,狂犬病,痘瘡 リンパ球性脈絡髄膜炎
診断は,血液または脳脊髄液からウイルスを分離するか,接種細胞培養の間接的免疫蛍光検査法によって下せる。臨床的には他の多くのウイルス性髄膜炎と区別できない。白血球減少症(白血球数2000〜3000/μL)と血小板減少症(血小板数50,000〜100,000/μL)が病初期に常にみられる。胸部X線像が肺低部の肺炎を示すことがある。髄膜徴候がある患者では,脳脊髄液1μL当たり通常数百,ときには1000/μL以上の細胞を含む。初期からリンパ球優勢(80%以上)である。脳脊髄液グルコース濃度が15mg/dLまで低下する患者が25%に達すると報告されているが,ほとんどの症例で正常である。
●検査
●治療
リンパ球性脈絡髄膜炎
治療は支持療法である。
●薬物治療
●予後
予後は一般によいが新生児では死亡することもある。無ガンマグロブリン血症の患者は,慢性のエンテロウイルス髄膜炎を発現することがある。治療は支持療法である。新しい抗ウイルス薬が検討されている。
●参考資料
●IDWR:感染症の話 細菌性髄膜炎 - IDWR:感染症の話 無菌性髄膜炎 ●メルクマニュアル第17版日本語版 急性細菌性髄膜炎 新生児髄膜炎 結核性髄膜炎 リンパ球性脈絡髄膜炎 急性ウイルス性脳炎と 無菌性髄膜炎 亜急性および慢性髄膜炎 無菌性髄膜炎
●髄膜炎菌性髄膜炎(流行性脳脊髄膜炎)
[海外渡航者保健情報] -------------------------------------------------------------------------------- 原 因: 患者、保菌者の鼻咽頭排泄物からの髄膜炎菌の飛沫感染。健康保菌者も多い 流 行 地: 先進国を含め世界各地に分布 サハラ以南の中央アフリカで多発。インド、ネパールなどでも時に流行 地域によって流行している菌の型が異なるので注意 潜伏期間: 3〜4日 症 状: 発熱、頭痛、けいれん、意識障害、点状出血、ショックなど ワクチン: 髄膜炎菌不活化ワクチン 日本での取り扱い: 使用されていない 海外渡航時の重要度: 流行地では髄膜炎対策の手段として予防接種が取り入れられている。 流行情報に注意 最低接種年齢: 3ヶ月 接種方法: 1回皮下注射 追加接種: 3年毎くらい ワクチンの効果: B型菌には予防接種無効 主な副反応: 局所の発赤、疼痛 接種上の注意: 流行している菌の型によりワクチン製剤が異なる 備 考: 現在アフリカ、南アジアの流行国では予防接種で予防可能なA型が一般的 患者と接した際は、抗生物質の予防的使用をすることもある 流行地に滞在する場合は、海外での旅行者向け、外国人向け予防接種クリニックなどで相談のこと
●データ
●WHO fact141: Meningococcal Meningitis
Fact sheet N°141 Revised May 2003OverviewMeningitis is an infection of the meninges, the thin lining that surrounds the brain and the spinal cord. Several different bacteria can cause meningitis and Neisseria meningitidis is one of the most important because of its potential to cause epidemics. Meningococcal disease was first described in 1805 when an outbreak swept through Geneva, Switzerland. The causative agent, Neisseria meningitidis (the meningococcus), was identified in 1887.
Twelve subtypes or serogroups of N. meningitidis have been identified and four (N. meningitidis. A, B, C and W135) are recognized to cause epidemics. The pathogenicity, immunogenicity, and epidemic capabilities differ according to the serogroup. Thus the identification of the serogroup responsible of a sporadic case is crucial for epidemic containment.
How is the disease transmitted
The bacteria are transmitted from person to person through droplets of respiratory or throat secretions. Close and prolonged contact (e.g. kissing, sneezing and coughing on someone, living in close quarters or dormitories (military recruits, students), sharing eating or drinking utensils, etc.) facilitate the spread of the disease. The average incubation period is 4 days, ranging between 2 and 10 days.
N. meningitidis only infects humans; there is no animal reservoir. The bacteria can be carried in the pharynx and sometimes, for reasons not fully known, overwhelm the body's defences allowing infection to spread through the bloodstream and to the brain. It is estimated that between 10 to 25% of the population carry N.meningitidis at any given time, but of course the carriage rate may be much higher in epidemic situations.
Features of the disease
The most common symptoms are stiff neck, high fever, sensitivity to light, confusion, headaches and vomiting. Even when the disease is diagnosed early and adequate therapy instituted, 5% to 10% of patients die, typically within 24-48 hours of onset of symptoms. Bacterial meningitis may result in brain damage, hearing loss, or learning disability in 10 to 20% of survivors. A less common but more severe (often fatal) form of meningococcal disease is meningococcal septicaemia which is characterized by a haemorrhagic rash and rapid circulatory collapse.
Diagnosis
The diagnosis of meningococcal meningitis is suspected by the clinical presentation and a lumbar puncture showing a purulent spinal fluid; sometimes the bacteria can be seen in microscopic examinations of the spinal fluid. The diagnosis is confirmed by growing the bacteria from specimens of spinal fluid or blood. More specialised laboratory tests are needed for the identification of the serogroups as well as for testing susceptibility to antibiotics.
Treatment
Meningococcal disease is potentially fatal and should always be viewed as a medical emergency. Admission to a hospital or health centre is necessary. Isolation of the patient is not necessary. Antimicrobial therapy must be commenced as soon as possible after the lumbar puncture has been carried out (if started before, it may be difficult to grow the bacteria from the spinal fluid and thus confirm the diagnosis).
A range of antibiotics may be used for treatment including penicillin, ampicillin, chloramphenicol, and ceftriaxone. Under epidemic conditions in Africa, oily chloramphenicol is the drug of choice in areas with limited health facilities because a single dose of this long-acting formulation has been shown to be effective.
Epidemiology of meningococcal meningitis: who is affected and where
Meningococcal meningitis occurs sporadically in small clusters throughout the world with seasonal variations and accounts for a variable proportion of endemic bacterial meningitis. In temperate regions the number of cases increases in winter and spring. Serogroups B and C together account for a large majority of cases in Europe and the Americas. Several local outbreaks due to N. meningitidis serogroup C have been reported in Canada and USA (1992-93) and in Spain (1995-97). For 10 years, the meningococcal meningitis activity has particularly increased in New Zealand where an average of 500 cases occurs every year. Most of these cases are now due to serogroup B.
Major African epidemics are associated with N. meningitidis serogroups A and C and serogroup A is usually the cause of meningococcal disease in Asia. Outside Africa, only Mongolia reported a large epidemic in the recent years (1994-95).
There is increasing evidence of serogroup W135 being associated with outbreaks of considerable size. In 2000 and 2001 several hundred pilgrims attending the Hajj in Saudia Arabia were infected with N. meningitidis W135. Then in 2002, W135 emerged in Burkina Faso, striking 13,000 people and killing 1,500.
The African Meningitis Belt
The highest burden of meningococcal disease occurs in sub-Saharan Africa, which is known as the “Meningitis Belt”, an area that stretches from Senegal in the west to Ethiopia in the east, with an estimated total population of 300 million people. This hyperendemic area is characterized by particular climate and social habits. During the dry season, between December and June, because of dust winds and upper respiratory tract infections due to cold nights, the local immunity of the pharynx is diminished increasing the risk of meningitis. At the same time, the transmission of N. meningitidis is favoured by overcrowded housing at family level and by large population displacements due to pilgrimages and traditional markets at regional level. This conjunction of factors explains the large epidemics which occur during this season in the meningitis belt area. Due to herd immunity (whereby transmission is blocked when a critical percentage of the population had been vaccinated, thus extending protection to the unvaccinated), these epidemics occur in a cyclic mode. N. meningitidis A, C and W135 are now the main serogroups involved in the meningococcal meningitis activity in Africa.
In major African epidemics, attack rates ranges from 100 to 800 per 100 000 population, but individual communities have reported rates as high as 1000 per 100 000. While in endemic disease the highest attack rates are observed in young children, during epidemics, older children, teenagers and young adults are also affected.
In 1996, Africa experienced the largest recorded outbreak of epidemic meningitis in history, with over 250 000 cases and 25 000 deaths registered. Between that crisis and 2002, 223,000 new cases of meningococcal meningitis were reported to the World Health Organization. The countries most affected countries have been Burkina Faso, Chad, Ethiopia and Niger; in 2002, the outbreaks occurring in Burkina Faso, Ethiopia and Niger accounted for about 65% of the total cases reported in the African continent. Furthermore, the meningitis belt appears to be extending further south. In 2002, the Great Lakes region was affected by outbreaks in villages and refugees camps which caused more than 2,200 cases, including 200 deaths.
Prevention
Several vaccines are available to prevent the disease. Polysaccharide vaccines, which have been available for over 30 years, exist against serogroups A, C, Y, W135 in various combinations. A monovalent conjugate vaccine against serogroup C, has recently been licensed in developed countries for use in children and adolescents. This vaccine is immunogenic, particularly for children under 2 years of age whereas polysaccharide vaccines are not. All these vaccines have been proven to be safe and effective with infrequent and mild side effects. The vaccines may not provide adequate protection for 10 to 14 days following injection.
Vaccination is used in the following circumstances:
Routine vaccination: Routine preventive mass vaccination has been attempted and its effect has been extensively debated. Saudi Arabia, for example, offers routine immunization of its entire population. Sudan and other countries routinely vaccinate school children. Preventive vaccination can be used to protect individuals at risk (e.g. travellers, military, pilgrims).
Protection of close contacts: When a sporadic case occurs, the close contacts need to be protected by a vaccine and chemoprophylaxis with antibiotics to cover the delay between vaccination and protection (see above). Antibiotics used for chemoprophylaxis are rifampicin, minocycline, spiramycin, ciprofloxacin and ceftriaxone.
Vaccination for epidemic control: In the African Meningitis Belt context, enhanced epidemiological surveillance and prompt case management with oily chloramphenicol are used to control the epidemics. Routine immunization is not possible with the current available vaccines as the polysaccharide vaccines provide protection for only three to five years and cannot be used in children under 2 years of age because they lack the ability to develop antibodies. Furthermore, even large scale coverage with current vaccines does not provide sufficient “herd immunity”. Consequently, the current WHO recommendation for outbreak control is to mass vaccinate every district that is in an epidemic phase, as well as those contiguous districts that are in alert phase. It is estimated that a mass immunization campaign, promptly implemented, can avoid 70 % of cases.
Emergence of W135: Bivalent AC vaccine is commonly used in Africa but the emergence of N. meningitidis W135 as an epidemic strain involves revising this control strategy. A tetravalent ACYW135 polysaccharide vaccine exists but its high price and limited availability restricts its use in the African context. In 2003, WHO reached an agreement with a manufacturer to produce an affordable polysaccharide vaccine for Africa which would protect against A, C and W135 strains.
WHO's strategy
WHO promotes a two-pronged strategy which involves epidemic preparedness and epidemic response. Preparedness focuses on surveillance, from case detection and investigation and laboratory confirmation. This implies strengthening of surveillance and laboratory capacity for early detection of epidemics, the establishment of national and sub-regional stocks of vaccine, and the development or updating of national plans for epidemic management (including preparedness, contingency and response). WHO regularly provides technical support in the field, in the countries facing epidemics.
Following large outbreaks in Africa in 1995-96, WHO was instrumental in establishing the International Coordinating Group (ICG) on Vaccine Provision for Epidemic Meningitis Control to ensure rapid and equal access to vaccines, injection material and oily chloramphenicol, as well as for their adequate use when the stocks are limited. The ICG is composed of partners from the UN, including WHO, nongovernmental organizations, technical partners and the private sector.
WHO is committed to eliminating meningococcal disease as a public health problem and ensuring control of sporadic cases through routine health services in the shortest possible time. The only way to reach this goal will be with an improved vaccine. WHO supports the development of such a vaccine.
Travellers' health information
Travellers to areas affected by meningococcal outbreaks are advised to be vaccinated. For pilgrims to the Hajj and Ramadan Omra, Saudi Arabia requires visitors obtain a tetravalent vaccine (against A, C, Y, W135) at least ten days prior to their arrival in the country. (Ref: WHO International Travel and Health. Vaccination requirements and Health Advice).
RELATED LINKS - International Travel and Health - The Weekly Epidemiological Record (WER) For more information contact: WHO Media centre Telephone: +41 22 791 2222 E-mail: mediainquiries@who.int
●臨床ガイドラインなど
●総説記事・文献
■FDA: VACCINES AND RELATED BIOLOGICAL PRODCUTS
http://www.fda.gov/ohrms/dockets/ac/99/backgrd/3544b1.htm Summary: Epidemiology of Group C Meninococcal Disease in the US and Other Countries On the Use of Immunological Correlates for Demonstration of Protective Efficacy of Meningococcal Conjugate Vaccines Summary of the Workshop on Thimerosal in VACCINES AND RELATED BIOLOGICAL PRODUCTS ADVISORY COMMITTEE September 14-15, 1999 Briefing Information Agenda Serologic Studies on Group C Meningococcal Vaccines Epidemiology of Group C Meninococcal Disease in the US and Other Countries On the Use of Immunological Correlates for Demonstration of Protective Efficacy of Meningococcal Conjugate Vaccines Meningococcal Conjugate Vaccine Development. September 15, 1999 Summary of the Workshop on Thimerosal in Vaccines, August 11-12, 1999 Thimerosal in Vaccines, William M. Egan, Ph.D.
●ニュース・トピックス
●リンク&リソース
■MEDLINEplus: Meningitis
Contents of this page: From the NIH General/Overviews Clinical Trials Diagnosis/Symptoms Prevention/Screening Specific Conditions/Aspects Organizations Children Teenagers Search MEDLINE for recent research articles on ・ Meningitis You may also be interested in these MEDLINEplus related pages: ・ Brain and Nervous System ・ Infections ●From the National Institutes of Health Encephalitis and Meningitis (National Institute of Neurological Disorders and Stroke) ●General/Overviews Meningitis (Patient Education Institute) - - requires Flash plug-in Also available in: Spanish Meningococcal Disease (National Center for Infectious Diseases) What Is Meningitis? (Mayo Foundation for Medical Education and Research) ●Clinical Trials ClinicalTrials.gov: Meningitis (National Institutes of Health) ●Diagnosis/Symptoms Lumbar Puncture (Spinal Tap) (Harvard Medical School) ●Prevention/Screening Importance of Haemophilus Influenzae Type B Vaccine (American Academy of Pediatrics) Meningococcal Disease Among College Students (National Center for Infectious Diseases, Division of Bacterial and Mycotic Diseases) Meningococcal Vaccine: What You Need to Know (National Immunization Program) Pneumococcal Conjugate Vaccine: What You Need to Know (National Immunization Program) ●Specific Conditions/Aspects Bacterial Meningitis (Association of State and Territorial Directors of Health Promotion and Public Health Education) Cochlear Implants and Meningitis (National Center on Birth Defects and Developmental Disabilities) Also available in: Spanish Meningitis: How Do You Catch It? (Mayo Foundation for Medical Education and Research) Meningococcal Disease: Health Information for International Travel, 2001-2002 (Centers for Disease Control and Prevention) Use of Vaccines for the Prevention Meningitis in Persons with Cochlear Implants (National Immunization Program) Viral (Aseptic) Meningitis (National Center for Infectious Diseases) ●Organizations National Center for Infectious Diseases, Division of Bacterial and Mycotic Diseases National Institute of Allergy and Infectious Diseases National Institute of Neurological Disorders and Stroke ●Children Lumbar Puncture (Spinal Tap) (Nemours Foundation) Meningitis (Nemours Foundation) ●Teenagers Are College Students at Greater Risk for Meningitis? (Nemours Foundation) Meningitis (Nemours Foundation) Interactive Tutorial View slideshow on: Meningitis Page last updated: 05 February 2003
●主要サイト
[1206]●製品 Meningococcal Polysaccharide (Serogroups A, C, Y and W-135) Diphtheria Toxoid Conjugate Vaccine) (Menactra [Sanofi-Pasteur])
日本語版註)Meningococcal Polysaccharide (Serogroups A, C, Y and W-135) Diphtheria Toxoid Conjugate Vaccine) (Menactra [Sanofi-Pasteur])
【別名】 【開発元】Sanofi Pasteur SA[FR] [DBR_ID]
【化学名】a sterile, intramuscularly administered vaccine that contains Neisseria meningitidis serogroup A, C, Y and W-135 capsular polysaccharide antigens individually conjugated to diphtheria toxoid protein. N meningitidis A, C, Y and W-135 strains are cultured on Mueller Hinton agar1 and grown in Watson Scherp2 media. The polysaccharides are extracted from the N meningitidis cells and purified by centrifugation, detergent precipitation, alcohol precipitation, solvent extraction and diafiltration. To prepare the polysaccharides for conjugation, they are depolymerized, derivatized, and purified by diafiltration. Corynebacterium diphtheriae cultures are grown in a modified Mueller and Miller medium3 and detoxified with formaldehyde.
【承認】FDA申請=2003.12[BLA]、FDA承認=January 14, 2005、米国発売=2005.3; 【製剤】筋注用0.5 mL dose of vaccine is formulated in sodium phosphate buffered isotonic sodium chloride solution to contain 4mg each of meningococcal A, C, Y, and W-135 polysaccharides conjugated to approximately 48mg of diphtheria toxoid protein carrier. 【適応】Menactra vaccine is indicated for active immunization of adolescents and adults 11-55 years of age for the prevention of invasive meningococcal disease caused by N meningitidis serogroups A, C, Y and W-135. 【用法用量】筋注0.5 mLを1回投与 【作用】 【特徴】 【製品情報】www.menactra.com 【添付文書】Menactra Full prescribing information 【EU】 【日本】未開発 【その他】
【日本語版コメント1206】
髄膜炎菌性疾患は、日本国内での発生ケースは少ないが、海外では比較的頻繁に発生し、致死率は10%以上、髄膜炎菌血症だと最大40%致死率で、生存者にも重症の障害が残る。 2005年に入ってはチャド、スーダン、インド等で流行。 海外旅行時には注意する必要がある。
髄膜炎菌予防ワクチンは、A,C,YおよびW135の4型菌混合ワクチンとしては20年以上前に承認されたMenomuneと今回承認されたMenactraの2種類だけ。 日本国内では販売されておらず、一般の予防接種機関での接種を受けられない。 厚生労働省検疫所FORTHを参考に検疫所に相談するとよい。→詳細は参考資料●MLリソース:髄膜炎菌疾患に纏めた。<日本語版コメント要約>
・米国では初めての結合型髄膜炎菌ワクチン(Menactra)が承認された。
・髄膜炎菌セログループA、C、Y、W-135を予防するが、従来の非結合型ワクチン同様セログループBに対する予防効果はない。
・ACIPは、11〜12歳児への定期接種、高校または大学入学前の10代の若者への"catch-up"接種を勧告している。
・乳幼児における免疫原性は一貫していない。
Meningococcal Polysaccharide (Serogroups A, C, Y and W-135) Diphtheria Toxoid Conjugate Vaccine( Menactra [Aventis Pasteur, Inc])
Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y and W-135 Combined (Menomune-A/C/Y/W-135[Aventis Pasteur])
●承認データ:FDA ●[FDA-CBER] - Vaccines - Vaccines Licensed for Immunization and Distribution in the US
●[Menactra] Product Approval Information Proper name : Meningococcal Polysaccharide (Serogroups A, C, Y and W-135) Diphtheria Toxoid Conjugate Vaccine Tradename : Menactra Manufacturer : Sanofi Pasteur Inc, License #1725 Package Insert- October, 2007 ------------------- Date: October 18, 2007 Indication: Expanded age indication for subjects 2-10 years of age October 18, 2007 Approval Letter FDA Expands Age Range for Use of Bacterial Meningitis Vaccine - 10/18/2007 ------------------- Date: March 30, 2007 Indication: To include a single dose syringe presentation March 30, 2007 Approval Letter ------------------- Approval Date : 1/14/2005 Type of submission: Biologics license application Approval Letter - (Text) Package Insert - (PDF) Indication for Use: For active immunization of adolescents and adults 11-55 year s of age for the prevention of invasive meningococcal disease caused by Neisseri a meningitidis serogroups A, C, Y and W-135 Updated: October 22, 2007
●FDA Advisory Committees 参考●ML_ADD資料:FDA諮問委員会〜議題 CBER■Vaccines and Related Biological Products - http://www.fda.gov/ohrms/dockets/ac/cber05.html#VaccinesandRelatedBiological - 2004 | 2003 FDAAdvisorycommittee.com: Vaccines and Related Biological Products
ML 開催日 議題 備考 1206 2004.09.22 Aventis Menactra Meningococcal Vaccine
※[審議結果]Menomuneとのimmunogenicity and safetyに関する比較で、Menactraは劣るものではないと意見で一致した。患者血清群に対する抗体反応は、小児ではMenomune 80-95%,Menactra 82-97%、成人ではMenomune 80-94%,Menactra 74-89%。 諮問委は長期間の効果試験と承認後の安全性試験を勧告。briefing documentMenactra
●EU承認 ●EMEA - Human Medcines ●List of Authorized Products (EPARs)★[A-Z 承認品目] 該当なし ■関連データ ●List of Authorized Products (EPARs)★[A-Z 承認品目] ★Procomvax[SANOFI PASTEUR MSD SNC] MA=7 May 1999 (Haemophilus b Conjugate (Meningococcal Protein Conjugate) and Hepatitis B (Recombinant) Vaccine) ●General REPORTING ★Annual Reports EMEA Annual Report 2006[pdf,134p] p109 -p113 Annex 11 COMP opinions in 2006 on designation of orphan medicinal products Positive COMP designation opinions
●Opinions on medicines for use outside the European Union - Withdrawals of application 17/10/2007 Globorix vaccine The European Medicines Agency (EMEA) has been formally notified by GlaxoSmithKli ne Biologicals s.a. of its decision to withdraw the application for a scientific opinion for the medicinal product Globorix vaccine (DTPw-HBV/Hib-MenAC, powder and suspension for suspension for injection). Globorix was intended to be used e xclusively for markets outside of the European Union (EU). [適応症]for primary immunisation of infants (during the first year of life) agai nst diphtheria, tetanus, pertussis, hepatitis B, invasive disease caused by Haem ophilus influenzae type b and Neisseria meningitidis group A and C, and for boos ter immunisation of young children during the second year of life.
・ Product INN Sponsor Summary of indication EMEA/COMP
・Submission
・Start date
・Opinion
・Active timeEuropean Commission
・Opinion received
・Date of decision・Opebacan ・XOMA Ireland Ltd - Ireland ・Treatment of meningococcal disease ・16/11/2005
・12/06/2006
・12/07/2006
・30 days・28/07/2006
・28/08/2006
●Sanofi-Aventis ●Investors ★Financial Reports 20F 2006 sanofi-aventis[2007.3.30,pdf,292p]〜SEC Annual erport Annual Report 2006 Sanofi-aventis[pdf,76p] Sustainable Development Report 2006[pdf,66p] 20F 2005 sanofi-aventis[2006.3.31,pdf,277p]〜SEC Annual erport 20-F document 2004[2005.4.11,pdf,301p]〜SEC Annual erport Annual Report 2003(Reference document) - [pdf,263p] - For Sanofi-Synthelabo - ここには1999年以降のSanofi-Synthelabo年次報告書有り。 ★Press Releases ●Press Room ★Press Releases Sanofi Pasteur receives FDA approval of meningococcal vaccine for children[2007.10.18] - [pdf] Sanofi Pasteur seeks to broaden age group for new vaccine, Menactra(TM),
to protect against meningococcal disease[2005.3.17] - [pdf] ●Your Health 〜疾病別 ●Our Research 〜疾病別 ※Meningitis [2003] ・Menomune - 当社は米国でmeningococcal meningitis用にa quadrivalent vaccineを提供する唯一のメーカー ・Menactra(a conjugate vaccine) - 長期持続の免疫反応を期待される。 2003.12 FDAにBLA申請。
●Sanofi-Aventis[US]●米国サイト -http://www.sanofi-aventis.us/index.html ●Press Room Aventis Pasteur, the vaccine division of the sanofi-aventis Group, changes its name to sanofi pasteur[2005.1.10] ●Products
●サノフィ・アベンティス・ジャパン●日本 --- http://www.sanofi-aventis.co.jp/index.html 2004年8月20日、サノフィ・サンテラボがアベンティスの事業を統合し、フランス及び欧州 で第1位、世界でも第3位となる製薬企業「サノフィ・アベンティス」が誕生しました。日 本においても、サノフィ・サンテラボ株式会社とアベンティス ファーマ株式会社の両社が、 サノフィ・アベンティスグループとして、2005年1月1日より共同・協調したオペレーショ ン業務を開始。そして、2006年1月1日に法的統合を行いサノフィ・アベンティス株式会社 が誕生しました。 ●プレスリリース サノフィパスツールの小児用髄膜炎菌性感染症ワクチンがFDAの承認取得[2007.10.25] 髄膜炎菌結合体ワクチンMenactraが、2歳から10歳までの小児に対する承認取得 サノフィ・アベンティスグループのワクチン事業部門であるサノフィパスツールは、髄膜 炎菌結合体ワクチンMenactra(髄膜炎菌(A、C、Y、W-135群)ポリサッカライド(多糖 体)ジフテリアトキソイド結合体ワクチン)の適用を拡大し、2歳から10歳までの小児も 対象とすることが、米食品医薬品局(FDA)により承認されたことを発表しました。 ●医療従事者 ★日本の開発品パイプライン
●Sanofi Pasteur SA[FR,ワクチン] - ; 本社フランス ---2005.1 Aventis Pasteur[FR]からSanofi-Pasteurに社名変更 同時にMerckとの合弁Aventis Pasteur MSDもSanofi Pasteur MSDに変更。 ---1999.12 Pasteur Merieux ConnaughtからAventis Pasteurに社名変更。 売上高Euro 2.114 billion(2003) 、従業員8,500人以上。 仏・米・加に研究所(from Facts & Figures) ●Press Release - http://www.sanofipasteur.com/sanofi-pasteur/front/templates/vaccinations-travel-health-vaccine-aventis-pasteur.jsp?codeRubrique=13&lang=EN Sanofi pasteur seeks to broaden age group for new vaccine to protect against meningococcal disease[2005.3.17] FDA Licenses Menactra(TM) (Meningococcal [Groups A, C, Y and W-135] Polysaccharide Diphtheria Toxoid Conjugate Vaccine) For Protection Against Meningococcal Disease[2005.1.17] ■Our Vaccines ●List of Vaccines United States: please see the website ★sanofipasteur.us (Our Vaccines section). Canada: please see the website ★sanofipasteur.ca (Our Vaccines section). European area: (Germany, Austria, Belgium, Denmark, Spain, Finland, France, Gree ce, Ireland, Italy, Liechtenstein, Luxembourg, Norway, Nederlands, Portugal, Uni ted Kingdom, Sweden, Switzerland) : please contact ★Sanofi Pasteur MSD.
●Sanofi Pasteur Inc. -US[US,ワクチン] - http://www.sanofipasteur.us/sanofi-pasteur-us/front/pages/vaccination-immunology-vaccines-aventis-pasteur.jsp ●Our Vaccines ★List of Vaccines Menactra[TM] Meningococcal (Groups A,C,Y and W-135) Polysaccharide Diphtheria Toxoid Conjugate Vaccine 49281-589-05[pdf] 5 single-dose vials Menomune(R)-A/C/Y/W-135 Meningococcal Polysaccharide Vaccine Groups A,C,Y and W-135 Combined 49281-489-01[pdf] Single dose vial and diluent (packaged together in twin-pack) ★Other Products ★Against 20 Diseases ●Media Center - Press Releases Aventis Announces FDA Acceptance for Filing of Biologics License Application
for Menactra(TM) Vaccine for Protection Against Meningococcal Infection[2004.2.25] - Menactra申請受理 Aventis Pasteur's Meningococcal Vaccine Receives FDA Approval for Thirty Five-Day Reconstitution[2003.4.7] - MenomuneR-A/C/Y/W-135 (Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y and W-135 Combined) の拡大使用FDA承認を本日取得。 従来、接種前に粉末を別々の希釈液で再構築[reconsti tute]する必要があった。 更にその後10回分を10日で使う必要があった。 新製剤は35日間の余裕がある。
●サノフィパスツール - http://www.sanofipasteur.jp/ 当社の製品にはジフテリア、黄熱、インフルエンザ、インフルエンザ桿菌タイプB (Hib)、 A・B型肝炎、脳炎、百日咳、ポリオ、肺炎、狂犬病、髄膜炎菌性髄膜炎、麻疹、ムンプ ス (お多福風)、風疹、破傷風、結核、腸チフス等のワクチン及び混合ワクチンが揃っています。 各種参考資料がある ●ワクチンについて ●研究開発 ●プレスリリース
[1084]●製品 Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y and W-135 Combined (Menomune-A/C/Y/W-135 [Aventis Pasteur])
日本語版註)Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y and W-135 Combined (Menomune-A/C/Y/W-135 [Aventis Pasteur])
【別名】 【開発元】Sanofi-Pasteur[創製Connaught Laboratoriesは1989合併] [DBR_ID]20388
【化学名】Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y and W-135 Combined
【承認】FDA申請=、FDA承認=9-Dec-1999 ;【製剤】 【適応】 【製品情報】http://www.menomune.com/ 【添付文書】 【EU】 【日本】未開発 【その他】Aventis Pasteurは、Connaught Laboratoriesより権利取得[December 9, 1999]。
●MenomuneR-A/C/Y/W-135
20388=AC VAX/MENGIVAC(A+C);MENCEVAX;MENINGOCOCCAL POLYSACCHARIDE A VACCINE;MENINGOKOKKEN-IMPFST;MENINGOVAX AC;MENOMUNE A;MENOMUNE C;MENPOVAX A;MENPOVAX A+C;MENPOVAX C;VACCIN-MENINGOCOCCAL;VACCIN-POLYOSIDIQUE MENINGOCOC;髄膜炎ワクチン
《US》MENOMUNE C(MARION-MERRELL-DOW PHARM)-77*‖MENOMUNE A(MARION-MERRELL-DOW PHARM)-77*‖MENINGOVAX AC(MERCK SHARP & DOHME)-80*‖《UK》AC VAX/MENGIVAC(A+C)(SMITHKLINE BEECHAM)07-89*‖《FR》VACCIN-POLYOSIDIQUE MENINGOCOC(MERIEUX,IST)-75*‖《WG》MENCEVAX(SMITHKLINE BEECHAM)05-91*‖MENINGOKOKKEN-IMPFST(MERIEUX,IST)04-91*‖《IT》MENPOVAX A+C(SCLAVO)04-86*‖MENPOVAX A(SCLAVO)08-82*‖MENPOVAX C(SCLAVO)08-82*
●承認データ:FDA
●[FDA-CBER] - Vaccines - Vaccines Licensed for Immunization and Distribution in the US ●Meningococcal Vaccine, A/C/Y/W-135 [Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A, C, Y, W135 Combined - Menomune-A/C/Y/W-135] Sanofi Pasteur, Inc. ( Connaught Labs., Inc.→Pasteur Merieux Connaught USA ●MenomuneR-A/C/Y/W-135 Meningococcal Polysaccharide Vaccine, Groups A,C,Y and W-135 Combined 49281-489-01, 49281-489-05 Single-dose vial and diluent* (packaged together in twin-pack) *Diluent for Reconstitution of Meningococcal Vaccine. 5 single-dose vials of Menomune and 5 single-dose vials of diluent.
株式会社メドレット Medlet Japan KK
〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町12−10共同ビル(掘留)5F 久永&Co気付
tel.03-3664-2020 fax.03-3666-3188 URL:www.medmk.com/mm/ E-Mail: support@medmk.com
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- 作成:2000.10.30 最終更新:2008.11.11 小菅博之
The Medical Letter日本語版
●追加メモ to 1084,1206,1283,1291
On Drugs and Therapeutics
- このページは[The Medical Letter日本語版]の補足データとして添付しています。 [The Medical Letter]は新薬の厳正な評価誌であり、ここに収録される製品は新しくFDA承認された新薬に対する評価を中心としています。
- 企画意図の第一は、収録製品についての米国内・世界での背景情報です。 例えば、各製品の承認関連データ、競合品との、あるいは市場での位置づけ、疫学データなど。 第二は、日本での該当製品や市場の情報。 市場の主要製品売上、開発中の治験薬等。 調査項目としては、■製品■解説■データ■臨床ガイドラインなど■総説記事・文献■ニュース・トピックス■リンク■主要サイト