MLリソース:高尿酸血症治療剤
■個別収載製品[1312]●フェブキソスタットFebuxostat (Uloric -Takeda)
日本語版註)フェブキソスタットFebuxostat (Uloric -Takeda)
【別名】TMX-67 【開発元】帝人ファーマ [DBR_ID]x
【化学名】2-[3-cyano4-(2-methylpropoxy) phenyl]-4-methylthiazole-5-carboxylic acid
【承認】FDA申請=2004.12、米承認勧告081124、FDA承認=2009.2.13、米国発売2009.3.13[Takeda] 【製剤】1錠中Febuxostat 40mgまたは80mg 【適応】(痛風に伴う高尿酸血症の治療) indicated for the chronic management of hyperuricemia in patients with gout. 【用法用量】初回1日1回40mgを2週間、維持量として1日1回40mgまたは80mg。 40mgでで血中尿酸値が6mg/dLを達成できないとき8mgに増量。
【作用】非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤※キサンチンオキシダーゼ:痛風の原因となる尿酸生成合成酵素 a xanthine oxidase (XO) inhibitor, achieves its therapeutic effect by decreasing serum uric acid. ULORIC is not expected to inhibit other enzymes involved in purine and pyrimidine synthesis and metabolism at therapeutic concentrations. 【特徴】米国では約40年ぶりに発売される痛風・高尿酸血症治療剤。同剤は、痛風・高尿酸血症患者の血中尿酸値を低下させる効果を有しており、臨床試験において、その有効性と安全性が確認されている。また、軽度から中等度の腎機能障害あるいは肝機能障害を有する患者でも、投与量を調節することなく服薬出来る結果を得ている。
【製品情報】www.uloric.com 【添付文書】Uloric-PI
【提携】欧州はIpsen(2003.7契約)、北米は武田薬品にライセンス 【EU】Adenuric[Beaufour Ipsen Pharm] INN: febuxostat; EU申請2006.8 - EU承認勧告2008.2.21 - EU承認2008.4.21
【日本】TMX-67[帝人ファーマ]申請2004.4→再申請2009.12.25 【その他】
[1143]●Rasburicase (Elitek [Sanofi-Aventis]) 日本語版註)Rasburicase (Elitek [Sanofi-Aventis]) [ras byoor' i kayse]ラスブリケ−ス
【別名】Fasturtecファストウレテック[欧州], SR29142 【開発元】Sanofi-Aventis(旧Sanofi-Synthelabo) [DBR_ID]
【化学名】genetically engineered urate oxidase enzyme. CAS-134774-45-1
【承認】FDA申請=、FDA承認=2002.7.16、米国発売=2002.8予定 【製剤】I.V. infusion :0.15 mg/kg or 0.20 mg/kg as a single daily dose for 5 days :Initiate chemotherapy 4 to 24 hours after first dose of rasburicase 【適応】(悪性血液腫瘍患者の腫瘍崩壊症候群に伴う、急性高尿酸血症の治療) For initial management of plasma uric acid levels in pediatric patients with leukemia, lymphoma, and solid tumor malignancies who are receiving anticancer therapy expected to result in tumor lysis and subsequent elevation of plasma uric acid. 【用法用量】 【作用】 【特徴】 【製品情報】www.elitekinfo.com 【添付文書】Elitek Prescribing Information 【EU】Fasturtec INN:Rasburicase[Sanofi-Aventis] 申請=1999;CPMP16-Nov-2000の承認勧告に基づき、EMEA承認=23-Feb-2001; 発売=英2001.5 【日本】ラスブリケ−ス[サノフィ・サンテラボ株式会社]申請2008.9(高尿酸血症) 【その他】特許EP408461, July 2015
●allopurinol [英]Zyloric[GSK]添付文書 [日]ザイロリック製品情報[GSK] [米]Zyloprim[Prometheus] - GSKから製品販売権譲受 Caraco to market generic version of Zyloprim[2007.9.30] - According to IMS Data, for the twelve months ended June 2007, Allopurinol generic and brand products (Zyloprim(R)) combined had annual sales of approximately $33 million.
【日本語版コメント1326〜コルヒチンおよびその他の痛風治療薬】
痛風は、過飽和の高尿酸体液より析出した尿酸一ナトリウムの結晶が関節および腱の内部やまわりに沈着することにより起こる末梢関節の再発性の急性または慢性関節炎。 尿酸はプリン分解経路の終末代謝産物として生成され、再利用されずに主に腎臓から排泄される。この尿酸の生成と排泄の関係にアンバランスが生じている状態が、高尿酸血症。 高尿酸血症は、血清尿酸値7.0mg/dL以上と定義されている。 帝人ファーマの推計では日本で、高尿酸血症患者約700万人、痛風患者は約87万人。 そのうち、患者調査(2005年度)では、高尿酸血症10.9万人、痛風13.9万人が治療を受けている。「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版」(日本痛風・核酸代謝学会,2010.1)が7年ぶりに改定された。 痛風の発作予兆時にはコルヒチンが第一選択。 高尿酸血症に対する治療には、尿酸排泄促進薬(プロベネシド、ブコローム、ベンズプロマロン)、尿酸生成抑制薬(アロプリノール)を使用する。 既存療法では例えばアロプリノールの承認時臨床成績が国内延べ15施設において痛風、高血圧症を伴う高尿酸血症343例に対する有効率は、それぞれ88.0%(146/166)、86.4%(153/177)、副作用は調査症例2866例中118件(4.1%)であることから、比較的満足度は高い。
フェブキソスタットは、帝人ファーマが創製した新規痛風治療薬で、アロプリノールとは全く異なる基本構造を有する、世界初の非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤であり、1日1回の服薬で尿酸低下作用を発揮する。本剤は、強力な尿酸生成抑制効果に加え、腎機能低下などにより既存治療薬を使えなかった患者にも使用可能であり、帝人ファーマは世界戦略商品として位置付けており、ピーク時の売上高は欧州で400〜600億円/年、全世界で1,000億円以上/年を目指している。 欧州で承認(2008.4.21)、米国でも発売(2009.3.13)され、日本では再申請(2009.12.25)した。
→詳細は参考資料●MLリソース:尿酸排泄剤に纏めた。<日本語版コメント要約>
・従来から未承認で痛風の治療に用いられてきたコルヒチンが、このほど痛風再燃の治療および予防薬として承認された。
・承認された用法は、1.2 mgを単回服用し、その1時間後に0.6 mgを服用するもので、従来の用法と同等の効果で毒性は低下することが明らかにされた。
・その他、痛風治療薬についてまとめた。
【市場】 - According to IMS Data, for the twelve months ended June 2007, Allopurinol generic and brand products (Zyloprim(R)) combined had annual sales of approximately $33 million. 吉川レポートによると、痛風・高尿酸血症治療薬市場規模は、日本で230億円 (うちザイロリック150億円)。【開発中の新薬】 ●「治験」ホームページ[厚生労働省] - 開発中の新薬[<情報提供:日本製薬工業協会>] /2010.3.26 会社別開発中新薬一覧。 検索機能なし。68社から情報提供
成分名 商品名 会社名 発売年月 年商(億円) 99 00 01 02 03 アロプリノール ザイロリック GSK 69.1 105 115 125 125 125 ベンズプロマロン ユリノーム 鳥居薬品 79.4 51 37 37 37 37 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム ウラリット 日本ケミフア 88.4 25 26 25 25 28 アロプリノール アロシトール 田辺製薬 78.4 20 20 20 20 25 高尿酸血症・痛風 市場規模 220 220 225 220 230 [吉川医薬経済レポート0501]第2世代尿酸産生抑制剤TMX-67(febuxostat) ●New Medicines in Development[PhRMA 米製薬協] /2010.4.5
治験薬記号(一般名)
および剤型予定される効能又は効果、
対象疾患名および症状名開発段階 その他 国内 海外 (地域) 「ラスリテック(R)」(一般名:ラスブリカーゼ(遺伝子組換え)/rasburicase)SR29142[サノフィ・アベンティス] がん化学療法に伴う高尿酸血症 承認2009.10.16
申請2008.9発売(欧米) 自社品 【メモ】 ラスブリカーゼは、尿酸酸化酵素で血中の尿酸を分解することで効果を発揮する。 造血器腫瘍の治療に伴う急性高尿酸血症の治療および発症抑制を適応症として、サノフィ・アベンティスが遺伝子組み換えラスブリカーゼ(SR29142)の申請を行っていたことがこのほど明らかとなった。 from [記事2008.9.1] 遺伝子組み換えラスブリカーゼが、腫瘍崩壊症候群のリスクのある成人の造血器腫瘍の血清尿酸値レベルを、アロプリノールよりも有意に減少させることが明らかとなった。また、ラスブリカーゼを3日間投与した後で、アロプリノールを3日間投与する(1日は重なっている)併用法は、アロプリノール単剤に比べて血清尿酸値を減少させることも示された。フェーズ3臨床試験の結果で判明したもので、成果は12月6日から9日にサンフランシスコで開催された米国血液学会で、米M.D.Anderson Cancer CenterのJorge Cortes氏によって発表された。
腫瘍崩壊症候群は、治療などによる腫瘍細胞の死によって、大量の核酸、カリウムイオン、リン酸が血中に流出し、高尿酸血症などを引き起こす。特に急性骨髄性白血病や非ホジキンリンパ腫などの造血器腫瘍において、急性高尿酸血症がしばしば見出される。アロプリノールはプリン代謝物から尿酸が合成される経路に作用するキサンチンオキシダーゼを阻害することで効果を発揮するのに対し、ラスブリカーゼは、血中の尿酸を分解することで効果を発揮する。
フェーズ3臨床試験は、腫瘍崩壊症候群の高リスクまたはリスクの可能性のある患者を対象に、ラスブリカーゼのみ群(92人)、ラスブリカーゼとアロプリノールの連続投与群(92人)、アロプリノールのみ群(91人)の3群に分けて行われた。ラスブリカーゼのみ群は連続して5日間、毎日0.20mg/kgのラスブリカーゼが投与された。ラスブリカーゼ、アロプリノール連続投与群は最初の3日は0.20mg/kgのラスブリカーゼが投与され、ラスブリカーゼ投与3日目から3日間、アロプリノールを300mg毎日投与した。アロプリノールのみ群は連続して5日間、毎日300mgのアロプリノールが投与された。
試験の結果、血清尿酸濃度の正常化または維持(3日目から7日目で血清尿酸濃度が7.5mg/dL以下)できた率は、ラスブリカーゼのみ群で87%、連続投与群で78%、アロプリノールのみ群で66%となった。さらに、腫瘍崩壊症候群の高リスク群に限定すると血清尿酸濃度の正常化または維持できた率は、ラスブリカーゼのみ群で89%、連続投与群で79%、アロプリノールのみ群で68%となった。また、ずでに血清尿酸濃度が7.5mg/dLを超えていた患者では、血清尿酸濃度の正常化または維持できた率は、ラスブリカーゼのみ群で90%、連続投与群で77%、アロプリノールのみ群で53%となった。血清尿酸濃度が制御されるまでの時間の中央値は、ラスブリカーゼのみ群と連続投与群は41.1時間、アロプリノール群は27.0時間だった。
一方、ラスブリカーゼの投与に伴うグレード3/4の副作用出現率は2%以下だった。また治療の中止は1%以下だった。過敏性/免疫アレルギー反応の出現率は5%以下で、グレード3以上のものは1%以下だった。 from [記事2008.12.10]
●リスト除外品目〜承認 ULORIC(R)/TMX-67(febuxostatフェブキソスタット) 経口剤[武田薬品] 痛風に伴う高尿酸血症
(非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤)米国発売2009.3.13
米国承認2009.2.13
米国審査継続
米承認勧告081124
米国申請2004.12導入(帝人ファーマ) 【メモ】帝人ファーマが自社創製した新規の痛風・高尿酸血症治療剤。 フェブキソスタットは、新規のキサンチンオキシダーゼ[※]阻害剤であり、米国では約40年ぶりに発売される痛風・高尿酸血症治療剤。同剤は、痛風・高尿酸血症患者の血中尿酸値を低下させる効果を有しており、臨床試験において、その有効性と安全性が確認されている。また、軽度から中等度の腎機能障害あるいは肝機能障害を有する患者でも、投与量を調節することなく服薬出来る結果を得ている。※キサンチンオキシダーゼ:痛風の原因となる尿酸生成合成酵素/ 米国では武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(TPNA社)が米国における販売を開始している。TPNA社は、米国におけるフェブキソスタットの独占的開発・販売権を有している。 「Adenuric(R)(アデニュリック)」米国ULORIC(R)/TMX-67(febuxostat)[帝人ファーマ] 痛風・高尿酸血症
(高活性キサンチンオキシダーゼ阻害剤/XOD阻害剤)追加臨床試験実施中(中型)
申請2004.4→再申請2009.12.25米国発売2009.3.13
米国承認2009.2.13
米国審査継続
EU承認2008.4.21
EU承認勧告2008.2.21
EU申請2006.8
FDA申請2004.12自社;イプセン社が商標「Adenuric(R)(アデニュリック)」; 【メモ】痛風は、尿酸結晶の沈着により激痛を伴う痛風関節炎の症状がよく知られているが、血清尿酸値をコントロールせずに高尿酸血症を放置すると、痛風結節、尿路結石を含む腎障害に進行していく慢性疾患。痛風に伴う高尿酸血症の治療薬としては、主としてキサンチンオキシダーゼ(痛風の原因となる尿酸の生合成酵素)阻害剤が用いられているが、現在、臨床使用されている薬剤は、約40年前に開発されたアロプリノールのみであり、臨床における薬剤選択の幅を広げるという意味からも新規薬剤の開発が望まれていた。 「TMX−67」は、こうした期待に応えるべく、帝人ファーマにおいて研究を重ねた結果見いだされた新規痛風治療薬で、アロプリノールとは全く異なる基本構造を有する、世界初の非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤であり、1日1回の服薬で尿酸低下作用を発揮する。本剤は、アロプリノールとは異なる新規作用機序による強力な尿酸生成抑制効果に加え、腎機能低下などにより既存治療薬を使えなかった患者さんにも使用可能であり、様々な病態の患者さんに対する有用性が示されています。 帝人ファーマは、「TMX−67」を医薬品事業における世界戦略商品として位置付けており、ピーク時の売上高は欧州で400〜600億円/年、全世界で1,000億円以上/年を目指しています。 【米国】約230〜260万人(痛風治療患者)【欧州】約240万人(痛風治療患者)【韓国】約15〜85万人【台湾】約25万人(痛風患者)【日本】約87万人(痛風患者)約700万人(高尿酸血症患者)【中国】約1100万人(痛風患者)約1億5600万人(高尿酸血症患者)
欧州の導出先である仏イプセン(Ipsen)社とは2003年7月に東欧・ロシアを含む欧州全域における開発・販売契約を締結し、イプセン社が2006年8月にEMEAに承認申請を行っていたもので、その後、イプセン社が2008年4月に販売承認を取得し、イプセン社が商標「Adenuric(R)(アデニュリック)」として販売開始を目指していた。 2009年10月にはイプセン(Ipsen)社が、イタリアの大手製薬会社であるメナリーニ(Menarini)社と独占的なサブライセンス契約を締結した。 本契約により、帝人ファーマはメナリーニ社に対して製品を供給し、その対価を受け取る。メナリーニ社は、EU圏およびロシア以西の計41カ国における「TMX−67」の販売権を持ち、2010年初頭より商標「Adenuric(R)(アデニュリック)」として販売開始を目指す。なお、フランスにおいては、イプセン社がコ・プロモーション(共同販促)の権利を有している。 欧州での販売は、当面、フランスでの発売(2010年3月8日)を起点に、イギリス(3月11日)、ドイツ(3月15日)、アイルランド(3月29日)の各国において販売を開始します。その後も、メナリーニ社が販売権を有するEU圏およびロシア以西の計41ヵ国において順次販売を開始する予定。 from [記事2009.10.20] & [記事2010.3.9
米国では武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(TPNA社)が2009年3月にULORIC(R)として米国における販売を開始している。TPNA社は、米国におけるフェブキソスタットの独占的開発・販売権を有している。
帝人ファーマは台湾の台湾アステラス製薬股?有限公司と台湾における独占販売契約を締結[2009.5.12]、また韓国の導出先として2004年8月に独占契約したエスケーケミカルズ株式会社は2008年7月に申請していたが、韓国食品医薬品局(KFDA)から痛風発作を伴う高尿酸血症治療剤として販売承認を取得した。(2009.6.30)1年以内に予想される薬価収載を経て、商標「FEBURIC(R)(フェブリック)」として販売していくことになる。
●リスト除外〜開発中止等 Y-700 経口剤 [M][田辺三菱製薬] 痛風、高尿酸血症。
キサンチンオキシダーゼ阻害、非腎排泄型第U相 第I相 自社 [2008.3期H2 開発中止] Y-700は、アロプリノールと同系統の尿酸生成阻害系の薬剤として開発されており、高尿酸血症や痛風の治療剤として期待されている。持続的な血漿尿酸値の低下作用が期待でき、一方で、アロプリノールで問題となる中毒症状などの副作用少なく、腎疾患患者への投与も可能。 対抗品としては、副作用少ない非プリン系キサンチンオキシダーゼ阻害剤フェブキソスタット(帝人ファーマ)が申請2004.4(米FDA申請2004.12) JTT−552(経口)[日本たばこ産業] 高尿酸血症、URAT1(尿酸トランスポーター1)阻害 第U相 自社開発;開発中止2009.3期Q3 【メモ】腎臓における尿酸の再吸収に関与するURAT1の働きを阻害することにより、尿中への尿酸排泄を促進させ、血中尿酸値を低下させる高尿酸血症治療薬 ●平成12年(第5次循環器疾患基礎調査) 表4−21 性・年齢階級別、血清尿酸値の度数分布
疾病分類名 (単位:千人) 1999年度 2002年度 2005年度 E79 プリン及びピリミジン代謝障害 (102) (109) E790 炎症性関節炎および痛風結節性疾患の徴候を伴わない高尿酸血症 102 109 E791 レッシュ・ナイハン症候群 0 0 E798 その他のプリンおよびピリミジン代謝障害 - - E799 プリンおよびピリミジン代謝障害,詳細不明 - - M10 痛風 (146) (126) (139) M100 特発性痛風 1 3 5 M101 鉛誘発性痛風 - - - M102 薬物誘発性痛風 - - - M103 腎機能障害による痛風 - - - M104 その他の続発性痛風 - - - M109 痛風,詳細不明 145 123 134
表4−18 性・年齢階級別、血漿血糖値の平均値及び標準偏差[p25-26/32p] 【臨床ガイドライン】 ●高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版 - http://www.tufu.or.jp/medical/guideline.html; 日本痛風・核酸代謝学会,2010.1; ダイジェスト版[16p] 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版 - メディカルレビュー社 定価2,100円(本体2,000円+税5%) A4判 128頁 ISBN978-4-7792-0506-4 発行日10年01月 ●[NICE]Hyperuricaemia - Febuxostat 【文献・総説】 ●「高尿酸血症と痛風」[年2回] 〜メディカルビュー社 A4判変型、約100頁 ・年間購読料 3,780円 (本体3,600円+税)送料弊社負 ●[東京薬科大学ドラッグナショナル研究開発センター]Reports - [平成8/9年度 研究成果報告書]医薬品適正使用実態の調査・研究[pdf,5p] by 粟津荘司、田中依子 - 痛風の高尿酸血症治療薬剤の適正使用について解析・考察。 教育病院の循環器疾患におけ る、日本(東京・虎の門病院)約180 例、米国(サンフランシスコ・UCSF 病院)約150 例の症例から患者情報、診断名、入院期間、薬物・薬物相 互作用の有無、薬物・食物相互作用の有無、副作用の有無、退院時服薬指 導の有無、薬剤による再入院の有無、についてデータを収集し整理・解析 している。 【ニュース・トピックス】 痛風治療薬の副作用、安全対策後も6人死亡 肝臓障害で[朝日新聞2005.1.8] -痛風の代表的な治療薬「ベンズブロマロン」(成分名)について、旧厚生省が安全対策 を講じた00年2月以降も、副作用によって少なくとも患者6人が劇症肝炎などの肝臓障 害で死亡していたことが、分かった。製薬会社1社の集計では、肝障害を起こした人は約 170人おり、入院が必要な重症のケースも99人にのぼったという。 【リソース・オンライン雑誌】 ■MEDLINEplus: Gout and Pseudogout 【主要サイト】 ●財団法人 痛風研究会 - http://www.tufu.or.jp/ ;解説、ガイドライン、ほか ●日本痛風・核酸代謝学会 - http://www.tukaku.jp/ 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版 - メディカルレビュー社 ●両国東口クリニック - http://www.higasiguti.jp/index.html 痛風に関する資料が豊富にある。 解説、ガイドライン、お薬ガイド ●Zyloric.jp - 医療従事者のための「高尿酸症と生活習慣病」に関する情報; by GSK
●解説
■痛風 Gout
●概要
痛風は、過飽和の高尿酸体液より析出した尿酸一ナトリウムの結晶が関節および腱の内部やまわりに沈着することにより起こる末梢関節の再発性の急性または慢性関節炎。
高尿酸血症は、血清尿酸値7.0mg/dL以上と定義されています。尿酸は、プリン分解経路の終末代謝産物として生成され、再利用されずに主に腎臓から排泄されます。この尿酸の生成と排泄の関係にアンバランスが生じている状態が、高尿酸血症です。
●分類
●病型分類 (1) 高尿酸血症は、尿酸排泄低下型、尿酸産生過剰型、混合型に大別される。 (2) 病型分類には、尿酸クリアランスおよびクレアチニンクリアランス測定を行う。 尿酸排泄低下型:CUA(尿酸クリアランス)<6.2ml/min 尿酸産生過剰型:EUA(尿中尿酸排泄量)>0.51mg/kg/h (3) 治療中の病型の変化に注意する。●高尿酸血症 hyperuricemia血清尿酸値が7.0 mg/dlを超える場合高尿酸血症となる。日本人の男性では約20%、閉経後の女性で3-5%%に認められる。高尿酸血症で尿酸が血液中に溶けきれなくなると、結晶化して関節や腎臓に蓄積し炎症を起こす(痛風)。高尿酸血症の原因は、多くは体質的素因や遺伝子異常に加え、食生活に影響されると考えられている。高尿酸血症は尿酸産生過剰型(肝臓で尿酸が過剰に産生されるタイプ)と尿酸排泄低下型(腎臓で尿酸が排泄されにくいタイプ)と混合型(尿酸産生過剰型+尿酸排泄低下型)の3つのタイプに分類される。尿酸排泄低下型が約60%を占め、尿酸産生過剰型が10%で、混合型が30%程度である。高尿酸血症の治療薬として尿酸排泄促進薬と尿酸生成抑制薬がある。尿酸排泄促進薬は主に尿細管での尿酸の再吸収を阻害して作用を発揮する。ベンズプロマロン、プロベネシド、ブコロームがある。尿酸生成抑制薬はプリン代謝の最終段階であるキサンチンオキシダーゼを阻害するアロプリノールがある。痛風発作時には、非ステロイド性消炎鎮痛薬により炎症を抑え、その後、生活習慣の改善に加え、尿酸産生抑制薬や尿酸排泄促進薬による治療を行う。
●【高尿酸血症の病型分類 図解】
正常尿酸値 高尿酸血症 正常 排泄低下型 産生増加型 混合型from ●[まえだ循環器内科]- [生活習慣病]【痛風・高尿酸血症の解説】 - 【高尿酸血症の病型分類】
高尿酸血症の病型分類別頻度●尿酸排泄低下型60%、
●尿酸産生過剰型12%、
●混合型(排泄低下+生産過剰)25%、
●正常型3%。
混合型も含めると、排泄低下型は85%と大部分を占めます。 (中村 徹らの報告)
●疫学
本邦において稀な疾患と考えられていた痛風は、1960〜70年代の高度成長期に患者数が急増し、現在では極めてありふれた疾患となっている。厚生労働省が実施している国民生活基礎調査によると、痛風で通院している患者数は1998年度に59万人を数え、89年度の約2倍を示した、患者数の増加とともに、最近の特徴として、20〜30歳代の若年発症の増加が挙げられる。痛風の基礎疾患である高尿酸血症についても、成人男性における頻度は1960年代に約5%、70年代から80年代前半に約15%、80年代後半から90年代に約20%と経年的な増加がみられる。女性では閉経前に1%程度、閉経後に3〜5%の頻度である。
痛風の尿酸(塩)結晶沈着症としての症状は。関節炎(痛風発作)、痛風結節、尿路結石を含めた腎障害に要約される。しかし、痛風患者ではこのほかにも、肥満、高血圧、高脂血症、耐糖能異常などを複合的に合併し、これら合併症の集積が予後に関係すると考えられている。合併症の集積にはインスリン抵抗性の関与が推定される。高尿酸血症でも約80%は何らかの生活習慣病を合併している。
血清尿酸値が高いと、虚血性心疾患の危険性が高まることも知られており、本邦でも2つの大きなコホート研究で、高尿酸血症が心血管疾患や脳血管疾患の独立した危険因子であることが示された。多くの疫学研究から、高尿酸血症は心・脳血管障害の独立した予測因子といえそうであるが、しかし危険囚子とするには賛否両論がある。今後の介人試験の結果を待つべきであろう。
●症状
急性痛風性関節炎は前兆なしに現れる。小さな外傷,プリン体が豊富な食品やアルコール類の過剰摂取,手術,疲労,精神的ストレス,医学的ストレス(例,感染,血管閉塞)によって突然起こる。急性の単関節痛もしくはそれほど多くないが多関節痛や,しばしば起こる夜間痛が,通常の最初の症状である。痛みは徐々に激しくなり,しばしば耐え難いほどになる。徴候は,腫脹,熱感,発赤,および鋭い圧痛であり,急性の感染症と似ている。患部を覆う皮膚は緊張し,熱をもち,光沢があり,赤色または紫色を示す。母趾の中足趾節関節に最も多くみられる(足痛風)が,足の甲,くるぶし,膝,手根,肘もまたよく罹患する部位である。発熱,頻脈,悪寒,倦怠,および白血球増加が起こることがある。最初の数度の発作は,通常単関節に起こるのみであり,数日間しか続かないが,その後の発作は数カ所の関節に同時にかまたは連続的に起こることがあり,治療をしないと数週間持続することがある。局所の症状や徴候はやがて消退し,関節の機能は回復する。症状の起こる間隔は様々であるが,病気が進行するにつれて短くなる傾向がある。予防をしなければ,毎年数回の発作が起こり,慢性の関節症状は永久的なびらん性関節変形へと進展することがある。運動制限がしばしば手足の複数の関節に起こり;まれに肩関節,仙腸関節,胸鎖関節や,頸椎にも起こる。尿酸の沈着は滑液包や腱鞘の壁中によくみられる。手足の痛風結節が大きくなると噴出し,尿酸結晶のチョーク様の固まりを排出することがある。シクロスポリンが原因の痛風は手の関節に加えて,しばしば股関節や仙腸関節のような大関節に始まり,尿細管をさらに障害する。
●原因
高尿酸血症は尿酸の産生過剰、あるいは尿酸排泄低下によって起こります。尿酸産生過剰は、白血病や悪性リンパ腫などの血液系の悪性腫瘍で起こります。一方、尿酸排泄低下は、腎不全や薬剤(ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬など)で起こります。すなわち、相対的に排泄より生成が多いために起こります。また、高尿酸血症は、メタボリック, シンドローム(肥満、耐糖能異常、高血圧、高脂血症)で高い頻度で合併します。高尿酸血症が持続すると、組織に尿酸結晶が沈着し、痛風発作(急性関節炎)、痛風結節などの関節症状, 腎障害、尿路結石などの障害をひき起こします。これが痛風です。 今まで数多くの疫学的調査において,痛風,高尿酸血症に心筋梗塞,脳血管障害など血管障害に基づく合併症が高率に認められることが報告されており,高尿酸血症は高脂血症,高血圧,耐糖能異常,肥満などを合併しやすく,昨今注目を集めているメタボリックシンドロームの病態の一部に過ぎないとの見方もある。高尿酸血症は, 遺伝的素因に食習慣やストレスなどの要素が重なり発症する病気であるが, 現在まで遺伝因子を特定するに至っていない. 最近, 腎臓近位尿細管に発現し, 糸球体濾過尿に含まれる尿酸を再吸収するトランスポーターURAT1が同定された. このURAT1の遺伝子(SLC22A12)の多型が尿酸トランスポート能を介して血清尿酸値に影響を与えているのではないかと考えられている.
●痛風の診断と高尿酸血症の定義
■痛風の診断・臨床像
痛風の関節炎は痛風発作と呼ばれ、第一中足趾節関節など下肢関節に多い。疼痛や腫脹、発赤が強く、歩行困難になるが、7〜10日で軽快し、次の発作まではまったく無症状である。血清尿酸値をコントロールせずに放置すると、次第に痛風関節炎が頻発し、慢性関節炎に移行する。そして、痛風結節と呼ばれる尿酸塩を中心とした肉芽組織が出現するに至る。
また、高尿酸血症が長期間持続すると、腎髄質に間質性腎炎の所見が出現し、痛風腎を併発する。以前はそれから尿毒症への進展が痛風関節炎患者の死因の大半を占めたが、高尿酸血症に対する体系的な治療が行われるようになった現在、尿毒症は著減した。
・診断
痛風は、高尿酸血症が持続した結果として関節内に析出した尿酸塩が起こす結晶誘発性関節炎であり、当然ながら高尿酸血症と同義ではない。痛風関節炎の発症は、以前から高尿酸血症を指摘されている患者の第一中足趾節関節または足関節周囲に発赤、腫脹を伴う急性関節炎が出現した場合に診断しうる。
診断基準としては、米国リウマチ学会のものが用いられる(表1)。しかし。可能な限り、急性関節炎の関節液を偏光顕微鏡で観察し、好中球に貪食された尿酸一ナトリウムの針状結晶を証明することが確定診断のために推奨される(表2)。
・鑑別診断
急性「関節炎を起こす各種のリウマチ性疾患として、慢性関節リウマチ、偽痛風などとの鑑別が必要である。しかし、外反母趾、爪周囲炎、蜂窩織炎、捻挫、滑液包炎など、下肢に出現する疼痛や腫脹の原因との鑑別を要することが少なくない。
■高尿酸血症の定義 性・年齢を問わず、血漿中の尿酸溶解濃度である7.0mg/dLを正常上限とし。 これを超えるものを高尿酸血症と定義する。 表1 痛風関節炎の診断基準 1.尿酸塩結晶が関節液中に存在すること 2.痛風結節の証明 3.以下の項目のうち6項目以上を満たすこと a)2回以上の急性関節炎の既往がある b)24時間以内に炎症がピークに達する c)単関節炎である d)関節の発赤がある e)第一中足趾節関節の疼痛または腫脹がある f) 片側の第一中足趾節関節の病変である g)片側の足関節の病変である h)痛風結節(確診または疑診)がある i)血清尿酸・催iの上昇がある j)X線上の非対称性腫脹がある k)発作の完全な寛解がある 表2 痛風関節炎の診断上の注意点 1.痛風発作中の血清尿酸値は低値を示すことがあり、診断的価値は高くない 2.関節液が得られたら迅速に検鏡し、尿酸塩結晶の有無を同定する 3.痛風結節は診断上価値があるが頻度は低い 表3 EUAとCUAによる病型分類from 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版
病型 EuA (mg/kg/時) CuA (mU分) 尿酸産生過剰型 >0,51 および ≧6.2 尿酸排泄低下型 <0.48 あるいは <6.2 混合型 >0,51 および <6.2
●検査
[尿酸の測定](1) 本邦では1970年代までは還元法が尿酸測定の主流であったが。1980年代以後酵素法が増加し、現在ではほとんどの施設が自動分析装置によるウリカーゼ・ペルオキシダーゼ法で測定している。
(2) 測定された尿酸値の施設間差はCVで27%に改善され、自動分析装置によるウリカーゼ・ペルオキシダーゼ法は信頼できる測定法といえる。
(3) 採血時期は食事を考慮せずに随時で良いが、恒常的な高尿酸血症の判定は複数回測定した結果で下すべきである。
●病態生理
血漿は7.0mg/dL,すなわち0.41mmol/L(pH7.4;正常のナトリウム濃度,37℃)以上の尿酸で飽和する。30℃における尿酸塩の溶解度はわずかに4mg/dL(0.24mmol/L)であるために,尿酸一ナトリウム(MSU)の針状結晶は,より冷たい遠位の末梢関節や,より冷たい組織(例,耳)の周りの無血管性組織(例,軟骨)または比較的に無血管性の組織(例,腱,靭帯)に沈着する。重篤で長期にわたる疾患において,MSUの結晶は中心の大きな関節や腎臓のような器官の実質に沈着することがある。痛風結節はMSU結晶の集合体である。痛風結節は十分に大きいので,最初に関節のX線像で打抜き病変として認められ,さらに後に皮下小結節として見つけられるかまたは感じられる。pH酸性の尿中では,尿酸そのものは小さな板状結晶として容易に沈殿し,凝集して尿砂や結石を形成し,閉塞性尿路疾患の原因となることもある。
持続性の高尿酸血症は通常,尿酸の腎クリアランス低下によって起こり,特に慢性的に利尿剤療法を受けている患者やGFRを減少させる1次性腎疾患の患者に起こる。高尿酸血症が重篤になり期間が長くなるほど,結晶の沈着の機会は多くなり急性痛風発作も起こりやすくなる。しかし,高尿酸血症の患者の多くが痛風を全く発現しない。
プリン合成の増大は1次異常として起きるか,または血液学的な条件(例,リンパ腫,白血病,溶血性貧血)や細胞増殖や細胞死の速度が増大する条件(例,乾癬)で核蛋白の代謝回転の増大が原因で起きることがある。痛風のほとんどの症例で尿酸の新規合成が増加する理由は不明であるが,少数の症例でヒポキサンチン-グアニン-ホスフォリボシルトランスフェラーゼ欠乏またはホスフォリボシルピロリン酸合成酵素の過活性が原因とされている。前者の酵素異常は腎結石,腎障害,および年少時の重い痛風と関連し,酵素を完全欠損している場合は,舞踏病アトテーゼ,けいれん,精神発達遅滞,強迫自己断節(レッシュ-ナイハン症候群)のような神経学的異常と関連する。食物中のプリン体も血清尿酸値に寄与する。尿酸値の顕著な上昇は,しばしばプリン体が豊富に含まれる食品を,特にアルコール飲料とともに摂取した後にみられる。エタノールは肝臓のヌクレオチドの異化を誘発し,乳酸生成を増加させるが,それは他の有機酸と同様,尿細管による尿酸排泄を妨げる。しかし,厳格な低プリン体食の食事療法を行っても,血清尿酸のベースラインをおよそ1mg/dL(0.06mmol/L)ほど下げるにすぎない。
血清尿酸値は,細胞外の混和性尿酸プールの大きさを反映して通常は24時間毎に1度代謝回転し;尿酸の1/3は糞便中に排泄され,2/3は尿中に排泄される。24時間尿中の尿酸排泄量の正常値は,3日間の低プリン体食の摂取後では300〜600mg,通常食では600〜900mgである。したがって,食物摂取により1日当たりおよそ450mgの尿酸が排泄されるとみなされる。高尿酸血症と痛風は,シクロスポリンを投与されている臓器移植患者によくみられる合併症である。閉経前の女性の平均尿酸値は,男性の平均尿酸値よりもおよそ1mg/dL(0.06 mmol/L)低いが,閉経後は徐々に男性の平均尿酸値に近づく。
●治療
1.治療目的と治療計画
高尿酸血症・痛風の治療目的は、痛風関節炎の発症を防ぐことである。この点については、血清尿酸値を4、6〜6.6mg/dLにコントロールした時が最も発症率が低いという成績がある。尿酸沈着による併発症である腎障害(痛風腎)や尿路結石を発症、進展させないことはさらに重要である。
さらに、高尿酸血症・痛風には高脂血症。高血圧、耐糖能異常。肥満などの生活習慣病が高率に合併することが知られ、こうした合併症が虚血性心疾患や脳血管障害の発症率を高くしていることが推察されている。したがって、血清尿酸値のコントロールだけでなく、合併症に対する十分な配慮も重要となる。
これらの点を踏まえ、血清尿酸値を6mg/dL以下にコントロールすることが望ましい。
臨床では、まず痛風関節炎に対する治療を行い、十分鎮静した後、病型や合併症を勘案して、尿酸降下薬を選択する。尿酸降下薬は少最から開始し、血清尿酸値や尿中尿酸排泄量を測定しながら、徐々に増量して、3〜6ヶ月かけて維持量を決定する。なお、その間に痛風関節炎が発症しても、関節炎が治まるまで尿酸降下薬の用量は変更しない。
同時に、合併する生活習慣病や併発する腎障害や尿路結石などに対して、生活指導、食事療法、尿路管理などを十分に行っていく。 from 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版
治療の目的は,(1)NSAIDにより急性発作を終止させること,(2)コルヒチンを毎日服用することにより反復性(頻回である場合)の急性発作を予防すること,(3)関節外体液の尿酸濃度を低下させることにより,新たなMSU結晶の沈着を防止し現存の痛風結節を消散させることである。予防プログラムは,骨および関節軟骨のびらんと腎障害の両方が原因である能力障害を避けることが目的である。病患の段階と重症度に従って特異的な治療が行われる。高血圧,高脂血症,および肥満症などが併存していれば治療するべきである。
急性発作の治療:コルヒチンの反応は通常劇的である。関節の痛みは一般に治療後12時間で軽減し始め,36〜48時間以内に消失する。コルヒチン用量は,反応が得られるかまたは下痢または嘔吐が起こるまでは経口で2時間毎に1mgである。重症では4〜7mg(平均5mg)の用量が必要なこともある。投与量は48時間内に7mgを超えるべきではない。この治療はしばしば下痢を起こす。消化管がコルヒチンの経口投与に耐えられない場合は静注する。コルヒチン1mgを0.9%塩化ナトリウム溶液20mLに希釈し,ゆっくり時間をかけて(2〜5分)注入するが;24時間以内に2mgを超えて投与してはならない。経口コルヒチンを予防的に投与されている患者がさらにコルヒチンを静注投与されると,重度の骨髄抑制を起こし死に至ることもある。特に高齢患者では,コルヒチンに誘発された下痢症状に伴って,重度の電解質不均衡を起こし致命的な結果になることもある。
NSAIDは,すでに確立した痛風の急性発作には有効である。日用量を食事とともに2〜5日間服用する。NSAIDは胃腸の不調,高カリウム血症(腎血流がプロスタグランジンE2依存性の患者),および体液貯留などを含む多数の合併症を起こすことがある。高齢患者や脱水症状を示す患者で,特に腎疾患の病歴がある場合は危険性がきわめて高い。
痛風発作は侵された関節の吸引によっても治療し,続いてコルチコステロイドエステルの関節内注射を行う。用量は侵された関節の大きさによって,プレドニゾロンテブテート10〜50mgを使用できる。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)1回量80Uの筋注も非常に有効であり,コルヒチンの静注と同様に,経口治療できない術後患者の痛風発作の治療に特に有用である。プレドニゾンを短期間使用することもあり,例えば,多関節の発作に対し20〜30mg/日を投与する。まれにはこれらの薬物の数種を組み合わせて使用しなければならない。
特異的療法に加えて,脱水を防ぎ,腎臓における尿酸結晶の析出を減らすために,安静と豊富な水分摂取が指示される。痛みをコントロールするためには麻薬(コデイン30〜60mg)が必要なこともある。炎症を起こしている関節の副子固定も有効である。血清尿酸濃度を下げる薬物療法は,急性症状が完全にコントロールされるまで延期するべきである。
慢性疾患の治療:急性発作の頻度はコルヒチン0.6mg錠の1日1〜3錠(忍容性と重症度による)の投与によって減少する。発作の前兆が最初に現れたときに1〜2mgのコルヒチンを追加投与すると,通常は再燃が阻止される。神経障害または筋障害は長期にわたるコルヒチン投与中に発症することがある。
コルヒチンは痛風結節によって引き起こされる進行性関節障害を遅延しない。しかし,そのような障害は防止でき,尿酸排泄薬で尿酸排泄を増加させるかもしくはアロプリノールで尿酸産生を止めるのどちらかか,または重症の結節性痛風においては両方のタイプの薬物を使って,尿酸の血清濃度を正常範囲に下げてずっと維持することにより多くの結節性沈着は分解される。尿酸値を低下させる治療は,結節を伴う痛風患者,血清尿酸値が持続的に9mg/dLを超える(0.53mmol/Lを超える)患者,尿酸値はさほど高くないが関節症状が持続する患者,腎機能に障害のある患者が適応となる。
急性発作は高尿酸血症の治療開始後,最初の数週間に進行する傾向があるので,高尿酸血症のコントロールは鎮静期の間に毎日のコルヒチンまたはNSAIDによる治療とともに開始するべきである。血清尿酸値の定期検査は,尿酸値低下のための薬物療法の効果を示す有効な指標となる。薬物の用量と選択は,血清尿酸値を有意に減少させるように調整するべきである。痛風結節の消散には数カ月または数年かかり,血清尿酸値を4.5mg/dL未満(0.26 mmol/L未満)に維持する必要がある。
尿酸排泄療法では,500mg錠剤のプロベニシドかまたは100mg錠剤のスルフィンピラゾンのどちらかを投与し,用量を調整して血清尿酸値を正常範囲に維持する。開始用量は1/2錠を1日2回にするべきであり,徐々に1日4錠まで増やす。スルフィンピラゾンはプロベニシドよりも尿酸排泄への効果が大きいが,中毒性も高い。サリチル酸塩は両方の薬物の尿酸排泄効果に拮抗するので,使用を避けるべきである。アセトアミノフェンは,薬物の尿酸排泄作用への干渉がなく相応の鎮痛性をもたらす。
アロプリノール,200〜600mg/日を数回に分けて投与すると,尿酸合成を抑制し,血清尿酸値をコントロールする。尿酸排泄薬としては,通常は開始用量を低くし,尿酸値がおよそ4.5mg/dL(0.26mmol/L)になるまで用量を増加する。尿酸形成の原因となる酵素(キサンチンオキシダーゼ)を抑制するのに加え,アロプリノールは新規のプリン合成の過剰を正す。それは,尿酸過剰やシュウ酸カルシウム腎結石を繰り返し経験する患者や重篤な腎不全の患者に特に有効である。既存の尿酸腎結石は,アロプリノール治療中に分解する。アロプリノールの副作用は,軽度の消化管の障害,潜在的危険をはらむ皮疹,肝炎,脈管炎,および白血球減少症である。
その他の治療的介入:全ての痛風患者,特に慢性的な尿酸過剰やシュウ酸カルシウム腎結石の患者は3L/日以上の水分摂取が望ましい。ときには炭酸水素ナトリウムまたはクエン酸三ナトリウムの5gを1日3回投与して尿をアルカリ化することも勧められる。アセタゾラミド500mgの就寝時の服用は,濃縮される夜間尿のアルカリ化には優れた方法である。あまり激しく尿をアルカリ化するとシュウ酸カルシウムの結晶の沈着が起こりやすくなるので注意が必要である。薬物は非常に効果的に血清尿酸値を低下させるので,プリン体を含む食品の厳格な制限はめったに必要としない。肥満患者には病気の鎮静期の間に減量を奨励するべきである。健康な皮膚の領域にある大きな結節は外科的に除去することもあるが;その他の場合は全て,血清尿酸値を低下させる適切な治療で徐々に消散させるべきである。腎結石を崩壊させるために体外衝撃波結石破砕術の使用を考慮することがある。
●薬物治療
1痛風関節炎の治療
痛風関節炎は一般に疼痛が激しく、短期間ではあるが、患者のQOLを著しく低下させる。したがって、患者の苦痛を除去し、QOLを改善することがその治療の目的となる。さらに、痛風関節炎の経験は、原因となる高尿酸血症の長期治療へ導入するうえでも重要であり、関節炎の鎮静化をもって治療が終了したと考えてはならない。
治療手段としては、コルヒチン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、ステロイド薬の3つが選択しうる。いずれも臨床効果は確認されている。
痛風発作の前兆期にはコルヒチン1錠を経口投与し。極期にはNSAIDsを短期間だけ比較的大量に投与して炎症を鎮静化させる方法が一般的である。ステロイド薬も十分に有効な薬剤であり、経口、筋注、関節内注入など患者の状態に合わせた投与経路が選択できる利点がある。
a)コルヒチン
発作予兆時の投与法
本邦では欧米と異なり、コルヒチンは発作の早期に少量用いる方法がづコルヒチンを1錠(0.5mg)だけ用い、発作を頓挫させる。患者にはそのためにコルヒチンを処方し、携行することを勧める。
発作の極期に開始すると、大量投与しても十分な有効性は得られない。大量投与では、腹痛、下痢、次いで嘔吐、筋けいれんなど、副作用も多い。
シメチジン、エリスロマイシン、ニフェジピンなどと相互作用を起こす可能性もあり。注意を要する。
2高尿酸血症に対する治療
a)治療目標
高尿酸血症に対しては、その持続によってもたらされる体組織への尿酸(塩)沈着を解消し、痛風関節炎や腎障害などを回避することが狭義の治療目標となる。また、肥満、高血圧、糖・脂質代謝異常などの合併症についても配慮し、生活習慣を改善して、高尿酸血症・痛風の生命予後の改善を図ることが最終目標となり、最も大切である。
過食、高プリン・高脂肪・高蛋白食嗜好、常習飲酒、運動不足などの生活習慣は、高尿酸血症の原因となるばかりでなく、肥満、高血圧、糖・脂質代謝異常などとも深く関係する。したがって、こうした生活習慣を正す指導がまず人切である。 痛風関節炎を繰り返す症例や痛風結節を認める症例は、血清尿酸値にとらわれることなく、薬物治療(尿酸降下薬)の適応となる。その際、尿路結石の既往や保有がある症例には、アロプリノールを使用して尿中尿酸排泄も抑制する必要がある。
治療中の血清尿酸値は、大規模な前向き臨床研究こそないものの、理論的な尿酸の溶解濃度を下回る6mg/dL以下に維持するのが望ましい(日本プリン・ピリミジン代謝学会[現、:日本痛風一核酸代謝学会]推奨)。
痛風関節炎をきたしていないいわゆる無症候性高尿酸血症については、血清尿酸値Smg/dL以上が一応の薬物治療の適応と考えられるが、肥満、高血圧、糖・脂質代謝異常などを合併していなければ、薬物治療の導入基準を少し緩和してもよいのではないかと思われる。
b.尿酸降下薬の種類と副作用
尿酸降下薬は、作川機序の違いによって、尿酸排泄促進薬と尿酸生成抑制薬に分類される。本邦では、尿酸排泄促進薬は3種類の薬剤が市販されているが、尿酸生成抑制薬はアロプリノールだけが使用可能である(表5)。
・尿酸排泄促進薬
尿酸排泄促進薬は、尿細管における尿酸の生理的再吸収を抑制することによって腎からの尿酸排泄能力を高め、血清尿酸値を低下させる。投与開始当初は一時的に尿中尿酸排泄量が増加するものの、尿酸の体内プールが正常化した後はプリン体の過剰負荷がないかぎり一定であまり増加しないが、使用中は常に尿路結石の発現に注意する必要がある。
(a)プロベネシド
対症療法に頼らざるをえなかった痛風の根本治療を可能にした薬剤で、1951年から中心的治療薬として広く用いられている。
尿酸のほかにも多くの薬物の体内動態に影響を与える。 スルフィンピラゾン、サリチル酸、インドメタシン、ペニシリンなどの腎からの排泄を抑制し、リファンピシンやメトトレキサートの肝への取り込みと胆汁への排泄を抑制する、少最のサリチル酸は、プロベネシドの尿酸排泄作用を減弱させる。
副作用は概して少なく、大部分の患者で長期連用が「可能である。(b)ブコローム
NSAIDsの1つとして本邦で開発された薬剤で、尿酸排泄作用ももつ。
少量のアスピリンは本薬の血巾濃度を低下させて、尿酸排泄作用を減弱させる。副作用として、胃腸障害と頭痛、ふらつきなどがあるが、頻度は低い。(c)ベンズプロマロン
現在用いられている尿酸排泄促進薬のなかで、最も尿酸排泄作用が強い。尿細管における尿酸の分泌後再吸収を阻害することで尿酸排泄作用を発揮する。
他剤との相互作用は少なく、サリチル酸による尿酸排泄作用の減弱も少ない。特異体質の患者に投与された場合に重篤な肝障害が起こることがあるが、副作用の頻度は低く、現在本邦で最も多く使用されている尿酸排泄促進薬である。・尿酸生成抑制薬
尿酸生成抑制薬として使用できる薬剤は、アロプリノールだけである。
アロプリノールは、プリン代謝経路の最終段階に働くキサンチンオキシダーゼを阻害する。1964年から痛風治療に導入され、広く使用されている。血清尿酸値の低下とともに、尿中の尿酸排泄量も減少させる。アロプリノールの酸化休であるオキシプリノールにも強力なキサンチンオキシダーゼ阻害作用があり、血中半減期が18〜30時間と長いため、アロプリノールによる尿酸生成抑制効果は比較的長続きする。
腎不全の患者に過剰投与すると、オキシプリノールが大量に血中に蓄積して致死的な中毒症候群を起こすことがあり、腎障害の程度に合わせた投与量の調整が推奨されている。
また。本薬はキサンチンオキシダーゼ阻害作用によってメルカプトプリン(6-MP)やアザチオプリン、テオフィリンの血中濃度を上昇させ、肝の薬物代謝酵素に影響してアンチピリン、プロベネシド、ワルファリンの生物学的半減期を延長させる。その他、機序は不明だが、アンピシリンによる皮疹の発現頻度を増加するなど、種々の薬物と相互作用を示す。c.尿酸降下薬の選択
尿酸排泄低下型に尿酸排泄促進薬、尿酸産生過剰型に尿酸生成抑制薬(アロプリノール)を選択することを基本原則とし、尿酸排泄促進薬使用時には尿アルカリ化薬を併用して尿路結石の防止に努める(表6)。
中等度以上(クレアチニン・クリアランス値30mL/分以下または血清クレアチニン値2mg/dL以上)の腎機能障害や尿路結石の既往ないし合併がある場合は。アロプリノールを選択する。腎不全例にアロプリノールを投与する場合は、慎重投与が勧められる。
副作用によって当該薬剤が使用できない場合は、基本原則を外れた薬剤の使用は致し方ない。ただし、病型に沿わない薬剤の使用時には特に副作用の発現に注意し、使用量をできるかぎり少量から開始して、定期的に血液・尿検査を繰り返す必要がある。d.痛風関節炎、痛風結節のない高尿酸血症(いわゆる無症候性高尿酸血症)に対する治療
高尿酸血症(血清尿酸値7.0 mg/dLを超える)があっても、痛風関節炎や痛風結節などの臨床症状のないものをいわゆる無症候件高尿酸血症といい、その段階で腎障害の進展や尿路結石、痛風関節炎の発症を与防し、合併しやすい動脈硬化因子の改善に努めることが重要である。
この段階では、血清尿酸値を下げる生活習慣を指導し、徹底させる。
さらに、種々の合併症の管理も並行して行う。尿路管理も重要である。
高尿酸血症例のうち。血清尿酸値が8.0mg/dLないし9.0mg/dLを超えたものは、それ以下の症例より将来の痛風関節炎、尿路結石の発症率が有意に高い。
高尿酸血症・痛風の家族歴や種々の合併症(腎障害、腎尿路結石とその既往、高血圧、高脂血症、虚血性心疾患、糖尿病、肥満)がある症例には、血清尿酸値が8.0mg/dL以上が治療開始考慮基準となる。非薬物療法に加え、薬物治療の開始を考慮する。合併症のない例では、9.0mg/dLを超える症例に、薬物治療を考慮する。e.痛風発作(関節炎)時と痛風間欠期の治療
高尿酸血症の治療では、急性関節炎や腎合併症、尿路結石を発症させることなく、血清尿酸値を低下させることが重要である。
痛風発作(急性関節炎)時には、血清尿酸値の変動により発作が悪化するため、尿酸降下薬の投与を開始せず、消炎鎮痛薬の投与で寛解を待つ。寛解約2週間後、少量の尿酸降下薬(通常投与量の1/2〜1/3)から開始して、徐々に用量を増加し、3〜6ヶ月かけて血清尿酸値6mg/dL以下に低下させる。
尿酸降下薬投与中に発症した急性関節炎では、尿酸降下薬の用量をそのまま変えず続ける。寛解約2週間後、同様に尿酸降下薬を徐々に増量し、血清尿酸値を6mg/dL以下にする。
以後、安定して6mg/dL以下が得られる維持量を続ける。具体的には、アロプリノール(50〜100mg/日)、ベンズプロマロン(25mg/日)、もしくはプロベネシド(250mg/ 日)1日1同の投与を開始し、最終的には血清尿酸値を6mg/dL以下に保つ維持量であるアロプリノール(100〜300mg/日、1日1〜3回)、ベンズブロマロン(25〜100 mg/日、1日1〜3回)、もしくはプロベネシド(250〜2,000mg/日、1日1〜4回)を投与する。
尿酸排泄促進薬の投与時は、特にクェン酸カリウム・クェン酸ナトリウムの配合剤(アルカリ化薬)(3〜6g/日、1日3〜4回)も投与し、pHを6.0〜7.0に保って、尿酸結石の発症を防ぐ。また、日頃から水分摂取を励行し、1日尿量を2,000 mL以上にする。
表5 尿酸降下薬の種類と投与量、副作用など表6 尿酸降下薬の選択
一般名 商品名 1日投与量と投与方法 副作用 尿酸排泄促進薬 ブロベネシド ベネシッド 500-2,000mg 2〜4回分服 胃腸障害、ネフローゼ症候群、再生不良性貧血、皮疹、尿路結石 ブコローム パラミヂン 300〜900 mg 1〜3回分服 胃賜障害、皮疹、白血球減少症、尿路結石 ベンズブロマロン ユリノーム、ナーカリシン、ベンズマロン他 25〜100mg 1〜2回分服 劇症肝炎、胃腸障害、尿路結石 尿酸生成抑制薬 アロプリノール ザイロリック、アロシトール、サロベール他 100〜300 mg 1〜3回分服 中毒症候群(過敏性血管炎)、Stevens-Johnson症候群、剥脱性皮膚炎、皮疹、再生不良性貧血、肝機能障害 from 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版
尿酸排泄促進薬の適応 尿酸生成抑制薬の適応(アロプリノール) 尿酸排泄低下型 尿酸産生過剰型 副作用でアロプリノールが使用不可 尿路結石の既往ないし保有
中等度以上の腎機能障害
副作用で尿酸排泄促進薬が使用不可
●予後
診断が早期に行われ医学的助言に患者が従えば,現在の治療法により,ほとんどの患者が普通の生活を送れる。病気が進行した患者では,痛風結節を消散し,関節機能を改善し,何らかの関節構造の再建を行うことが可能である。痛風は一般に30歳以前に最初の症状が現れた患者では重篤である。痛風患者の約20%が尿酸またはシュウ酸カルシウムの石による尿路結石症を進行させる。合併症は尿細管間質性の2次疾患とともに閉塞症および感染症を含む。無治療の進行性腎機能障害は,通常は共存する高血圧,糖尿病や他の腎障害の原因と関連があり,さらに尿酸の排泄障害を引き起こし,関節の病理学的経過を早め,大いに生命を脅かす。
●参考資料
●メルクマニュアル第17版日本語版 痛風 ●高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版 - http://www.tufu.or.jp/medical/guideline.html; 日本痛風・核酸代謝学会,2010.1; ダイジェスト版[16p] 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版 - メディカルレビュー社 定価2,100円(本体2,000円+税5%) A4判 128頁 ISBN978-4-7792-0506-4 発行日10年01月
■日本
痛風・高尿酸血症治療薬服薬指導 - http://www.umin.ac.jp/fukuyaku/datafile/gout/gout.txt 薬理学電子教科書(上) 薬理学電子教科書(下) - 11.Drugs for Hyperuricemia and Gout by 大阪大学名誉教授・岡波総合病院健康管理センター長 三木直正
●データ
■製品一覧
●医療用医薬品添付文書 /2010.4.5
製品 組成 適応症 用法用量 備考 ■尿酸生成抑制薬: キサンチンオキシダーゼ阻害薬 アロプリノールは、キサンチンオキシダーゼに対して、ヒポキサンチン及びキサンチンと拮抗することによって尿酸の生合成を抑制し、その結果血中尿酸値及び尿中尿酸値を低下させる。また、アロプリノールの主代謝物であるオキシプリノールもキサンチンオキシダーゼ抑制作用を有する。 ザイロリック錠50,100[グラクソ・スミスクライン株式会社]Zyloric
発売1969年1月[100mg]2002年7月[50mg]1錠中日局アロプリノール含量50mg,100mg 下記の場合における高尿酸血症の是正:痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症 通常、成人は1日量アロプリノールとして200〜300mgを2〜3回に分けて食後に経口投与する。 ■尿酸排泄促進薬 尿細管における尿酸の再吸収を特異的に抑制し、尿酸の尿中への排泄を促進することにより高尿酸血症を改善する。 ユリノーム錠25mg [製造販売元/鳥居薬品株式会社]URINORM
発売1984年6月1錠中(日局)ベンズブロマロン25mg 下記の場合における高尿酸血症の改善: 痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症 1. 痛風
通常成人1日1回1錠または2錠(ベンズブロマロンとして25mgまたは50mg)を経口投与し、その後維持量として1回2錠を1日1〜3回(ベンズブロマロンとして50〜150mg)経口投与する。
2. 高尿酸血症を伴う高血圧症
通常成人1回2錠を1日1〜3回(ベンズブロマロンとして50〜150mg)経口投与する。ユリノーム錠50mg [製造販売元/鳥居薬品株式会社]
発売1979年4月1錠中(日局)ベンズブロマロン50mg ベネシッド錠250mg [製造販売元/科研製薬株式会社]BENECID
発売1956年10月1錠中日本薬局方プロベネシド250mg 1. 痛風
プロベネシドとして、通常、成人1日0.5〜2g (2〜8錠)を分割経口投与し、その後維持量として1日1〜2g (4〜8錠)を2〜4回に分割経口投与する。
2. ペニシリン、パラアミノサリチル酸の血中濃度維持
プロベネシドとして、通常、成人1日1〜2g (4〜8錠)を4回に分割経口投与する。パラミヂンカプセル300mg[製造販売元/あすか製薬株式会社 販売/武田薬品工業株式会社]PARAMIDIN
発売1989年1月1カプセル中ブコローム 300mg 1. 手術後及び外傷後の炎症及び腫脹の緩解
2. 下記疾患の消炎、鎮痛、解熱:慢性関節リウマチ、変形性関節症、膀胱炎、多形滲出性紅斑、急性副鼻腔炎、急性中耳炎、子宮付属器炎
3. 痛風の高尿酸血症の是正ブコロームとして通常成人1日600〜1,200mg(2〜4カプセル)を2〜4回に分割経口投与する。ただし、リウマチ疾患には1日900〜1,200mg(3〜4カプセル)、痛風の高尿酸血症の是正には1日300〜900mg(1〜3カプセル)とする。 ■酸性尿改善 痛風は、体内の尿酸の量が正常より高い「高尿酸血症」になることで起こる。尿酸とは人間の体が代謝してエネルギーを作る際の老廃物で、尿に溶けて排出される。排出がされにくかったり、過剰に生産されると、体内の尿酸が増え結晶化して関節に集まり、炎症を引き起こす。
尿の酸性度が高いと尿酸が溶けにくく、アルカリ性に近いほど尿酸は溶けやすい。高尿酸血症の患者は尿が酸性の場合が多い。ウラリット−U散/ウラリット錠[製造販売元/日本ケミファ株式会社 提携/マダウス社]Uralyt
発売1988年4月[U]1992年6月[錠]1g中クエン酸カリウム463mg、(日局)クエン酸ナトリウム390mg;1錠中クエン酸カリウム231.5mg、(日局)クエン酸ナトリウム195.0mg 1.痛風ならびに高尿酸血症における酸性尿の改善
通常成人1回1gまたは2錠を1日3回経口投与するが、尿検査でpH6.2から6.8の範囲に入るよう投与量を調整する。
2)アシドーシスの改善
原則として成人1日量6gまたは12錠を3〜4回に分けて経口投与するが、年齢、体重、血液ガス分析結果などから患者の状況に応じ適宜増減する。ウラリット−U配合散/ウラリット配合錠[製造販売元/日本ケミファ株式会社 提携/マダウス社]
発売1988年4月[U]1992年6月[錠]■尿酸貪食作用抑制 痛風発作時には局所に浸潤した白血球の尿酸貪食作用及び貪食好中球の脱顆粒が上昇している。コルヒチンは白血球,好中球の作用を阻止する。特に好中球の走化性因子(LTB4,IL-8)に対する反応性を著明に低下させることにより痛風の発作を抑制すると考えられる。 コルヒチン錠0.5mg「シオノギ」[製造販売元/塩野義製薬株式会社]Colchicine
発売1964年11月1錠中コルヒチン0.5mg 痛風発作の緩解及び予防 通常,成人にはコルヒチンとして1日3〜4mgを6〜8回に分割経口投与する。 発病予防には通常,成人にはコルヒチンとして1日0.5〜1mg,発作予感時には1回0.5mgを経口投与する。 コルヒチン錠含む5製品、塩野義から高田製薬ヘ承継[2010.3.11] コルヒチン錠0.5mg「タカタ」 [製造販売/高田製薬株式会社]Colchicine
発売1964年11月1錠中コルヒチン0.5mg 痛風発作の緩解及び予防 通常,成人にはコルヒチンとして1日3〜4mgを6〜8回に分割経口投与する。 発病予防には通常,成人にはコルヒチンとして1日0.5〜1mg,発作予感時には1回0.5mgを経口投与する。 コルヒチン錠含む5製品、塩野義から高田製薬ヘ承継[2010.3.11] []
発売
●臨床ガイドラインなど
■海外
Gout and Pseudogout Am Fam Physician 1999 Apr 1 - Diagnosis and Management of Gout - Pt Info Am Fam Physician 1999 Feb 15 Gout and Hyperuricemia ●[NICE]Hyperuricaemia - Febuxostat
●高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版
- http://www.tufu.or.jp/medical/guideline.html; 日本痛風・核酸代謝学会,2010.1; ダイジェスト版[16p] 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版 - メディカルレビュー社 定価2,100円(本体2,000円+税5%) A4判 128頁 ISBN978-4-7792-0506-4 発行日10年01月
●総説記事・文献
●[Meteo-Intergate]メディカルオンライン
注文日 出典 文献タイトル 形態 金額 著者 機関 備考 2007.10.11 薬局, 58(4) : 1271-1281, 2007 高尿酸血症・痛風 html \0 板東浩 徳島大学ヘルスバイオサンエンス研究部生体情報内科学教室 【要旨】病気のしくみと主な異常所見【概要】 高尿酸血症と痛風とは, しばしば混同されている. 高尿酸血症とは, 血中の尿酸濃度が高いという静かな状態である. 一方, 痛風とは痛風発作を意味し, 急性関節炎が現在あるか既往がある動的なものだ. 尿酸値が高くなると痛風発作をきたす頻度が増す. わが国で高尿酸血症は約500万人, 痛風は約50万人が罹患しておりcommon diseaseといえる1). 成人男性で高尿酸血症の頻度は1960年代に約5%, 70-80年代前半に約15%, 80年代後半-90年代に約20%と増加. 女性患者も増え, 閉経前1%, 閉経後3-5%にみられる. 高尿酸血症が続くと, 尿酸が腎臓と尿路を通過するために腎障害と尿路結石を起こす. さらに, 近年, 内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)との関連が注目され, 合併症の集積が予後に関係するという. 現在, 同症候群は肥満+3高(高血圧, 高脂血症, 高血糖)であるが, 将来は高尿酸血症が加わり, 肥満+4高となるかもしれない. 【尿酸代謝】 尿酸はプリン代謝の最終分解産物である. DNAなどの核酸代謝やエネルギー代謝にかかわる体内のプリン体と, 食品に含まれる外来性プリン体とに由来する 2007.10.11 薬局, 58(4) : 1326-1342, 2007 高尿酸血症・痛風治療薬 html \0 加地努, 大西純一 三豊総合病院薬剤部 【要旨】治療薬の基本情報 痛風は, 高尿酸血症が持続することにより, 関節内に析出した尿酸塩により引き起こされる急性関節炎である. 痛風関節炎は痛風発作と呼ばれ, 下肢の関節に多くみられ, 発赤や腫脹, 疼痛のため歩行困難になる場合が多く, 7-10日で軽快し, 次の発作までは無症状である. しかし, 血清尿酸値のコントロールを行わなければ, 痛風関節炎をくり返し, やがて慢性関節炎へと移行し, 痛風結節が出現する. また, 高尿酸血症が持続すると間質性腎炎の所見を示す痛風腎が出現する. 治療薬がない時代には, 痛風腎から尿毒症への進展のため死亡がみられていたが, 痛風の治療が体系化された現在, 痛風による尿毒症による死亡は著しく減少した. わが国においてまれな疾患であった痛風は1960-1970年代の高度成長期に患者数が急増し, それ以降増加し続けており, 現在ではありふれた疾患となっている. さらに, 近年においては20-30歳代の発症が増加傾向にある1). 痛風の予備軍とされてきた高尿酸血症の発症率は疋田の人間ドック検診の成績では22.2%であり2), 多くの発症患者がいることが推測されており, 高尿酸血症発症頻度を男女別に比較すると圧倒的に男性に多く, 1988年と1993年の男性の年齢別発症率を比較すると30歳代が22.1%から29.1%と顕著な上昇がみられ3), 高尿酸血症発症傾向は痛風の若年化とも一致している 2007.10.11 Pharma Medica, 25(1) : 11-14, 2007. 高尿酸血症の分子メカニズムと生活習慣 \735 谷口敦夫, 鎌谷直之 東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 【要旨】「はじめに」日本では成人男性の約20%に高尿酸血症が認められるとされ,高尿酸血症は日常の臨床においてありふれた病態であると考えられる。高尿酸血症は尿酸の産生過剰や排泄低下によって生じるが,尿酸の産生から排泄に至る過程に種々の要因が関与して高尿酸血症に至ると考えられる。これらの要因には遺伝子要因,薬物の他に生活習慣にかかわる要因も含まれる。実際に,高尿酸血症は生活習慣との関連が大きく,高尿酸血症を呈する症例は高脂血症,高血圧,肥満などの生活習慣病を合併することが多い1)。生活習慣要因が高尿酸血症の発症に関連することは明らかであるが,尿酸トランスポーターの発見を契機に,これらの関連の分子レベルでの検討が進行している。生活習慣要因と高尿酸血症の関連の分子レベルにおける解明は予防や創薬の観点からも興味深く,今後の進展が注目される。本稿では,まず体内の尿酸動態について述べ,ついで生活習慣のなかからインスリン抵抗性,運動,飲酒を取りあげ,これらと高尿酸血症との関連について生化学的あるいは分子レベルから考えてみたい。 2007.10.11 高尿酸血症と痛風, 15(1) : 80-81, 2007 Q 尿酸のトランスポーターはどこまでわかったか \735 市田公美 東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科 【要旨】A 尿酸排泄は主に腎臓においてトランスポーターにより行われている. したがって, この尿酸輸送能は, 血清尿酸値を規定する重要な因子となっている. しかし, 尿酸トランスポーター(urate transporter 1;URAT1)の実体が明らかにされはじめたのは1997年頃からであり, 最近までほとんど明らかにされていなかった. 現在では, 複数のトランスポーターが尿酸を輸送していることが報告されている. ヒトの腎尿細管において, 尿酸は再吸収と分泌の両方向性の輸送が行われ, 糸球体を通過した尿酸の約90%が再吸収される. したがって, 尿細管細胞の管腔側膜と血管側に, それぞれ再吸収と分泌に働くトランスポーターが存在すると考えられている. 現在まで, 管腔側膜に発現している尿酸輸送をするトランスポーターとしてURAT1, human urate transporter(hUAT), sodium-dependent inorganic phosphate transporter 1(NPT1)とmultidrug resistance protein 4(MRP4)が報告され1)-4), 基底側膜に発現しているトランスポーターとしてorganic anion transporter 1(OAT1)とOAT3が報告されている5)6)(図1). URAT1は, 近位尿細管の管腔側膜に存在する. 尿酸/アニオン交換輸送体であり, 生体内では乳酸などを交換基質として尿酸の再吸収に働き, この遺伝子の欠損により腎性低尿酸血症を発症する1). URAT1安定発現細胞における尿酸輸送のKmは371±28μMで, URAT1に親和性を示す基質として, 乳酸, ニコチン酸, ケトン体, プロベネシド, ベンズブロマロン, そしてピラジンカルボン酸(ピラジナミドの代謝産物)などがあり, 尿酸排泄促進薬の作用点になっている. URAT1の欠損により血清尿酸値1mg/dL以下の著しい低尿酸血症を呈することが多いことから7), 生体内で尿酸再吸収の中心的な役割を担い, 血清尿酸値を強く規定している. 2007.10.11 Pharma Medica, 25(1) : 69-71, 2007. 高尿酸血症治療の実際と新しい治療薬の展望 \735 山本徹也 兵庫医科大学内科学内分泌代謝科 【要旨】「はじめに」痛風は1945年(第二次世界大戦)以前きわめてまれな疾患であったが,戦後の食料事情の改善と食事内容の変化により,今や60万人の痛風患者が出現している。この50年余りの変化は痛風が生活習慣病であることを示しているものと思われる。近年メタボリックシンドロームの概念が登場し,生活習慣が動脈硬化疾患の発症にいかに重要かが明らかになってきた。さらに高尿酸血症の意義や治療の重要性も明らかになってきているので,この稿では高尿酸血症を発症させる生活習慣要因とその改善について,また最近の薬物療法とその展望について述べる。生活習慣の改善 1. 食事療法 食事療法は軽視されがちであるが,高尿酸血症は生活習慣に依存する疾患であるので非常に重要と考えられる。食事療法の基本原則は次のように4項目からなっている。 2007.10.12 治療, 88(11) : 2658-2665, 2006 高尿酸血症・痛風の疫学 fax \1,155 箱田雅之 安田女子大学家政学部管理栄養学科 【要旨】成人男性の20〜25%が高尿酸血症である.また,男性の約1%が痛風を発症しているものと考えられる.尿酸値が高いほどその後に痛風発作を生じるリスクも高まる.種々の要因によって高尿酸血症はいまだに増加傾向と考えられる.これまでの疫学的検討から,血清尿酸値は女性においては心血管疾患のリスクに関連するようであり,その関連は高尿酸血症の定義よりも低い尿酸値のレベルから見られる.男性においては,高尿酸血症は総死亡と関連する可能性がある. 2007.10.12 高尿酸血症と痛風, 12(2) : 114-119, 2004. 高尿酸血症・痛風は増えているか 1)わが国の動向 \735 藤森新*, 伊藤洋** *帝京大学医学部内科, **板橋中央総合病院臨床検査部 【要旨】厚生労働省が患者の推移を観察するために, 医療機関を対象として定期的に行っている受療調査では, わが国の痛風患者数の増加傾向は1987年には止まり, 1999年には減少傾向がみられる。同じく全国民を対象とした生活基礎調査では, 痛風患者数は1986年の25.5万人から2001年には69.6万人と, 2.7倍の増加がみられるものの, その増加の程度は1998年から鈍ってきている。1960年代:5%, 1970年代〜1980年代前半:15%, 1980年代後半〜1990年代前半:20%と, 年代を経て増加してきたわが国の高尿酸血症も, 都内のある人間ドック検診の成績では, 1999年代後半から2000年代にかけては患者数の減少する傾向がみられている。 2007.10.12 高尿酸血症と痛風, 12(2) : 120-123, 2004 \735 山本徹也 兵庫医科大学総合内科学内分泌・代謝科 【要旨】疫学的研究が少ないながらもその結果を詳細に検討してみると, 高尿酸血症や痛風は世界的に増加しているようである。これらの増加に大きく関与していると思われる要因は生活習慣の変化である。西欧および米国を中心とした世界の発展は, 多くの地域に生活レベルの向上をもたらし生活様式を大きく変化させた。それとともに頻度に差はあるものの, 多くの国々で高尿酸血症および痛風患者は増加してきた。生活習慣の中で, 特に食事の変化はカロリー摂取の過剰, 脂肪摂取や果糖摂取の増加をきたし, 高尿酸血症痛風の増加の大きな要因になっているものと思われる。高尿酸血症痛風の頻度に関するデータは非常に少ない。しかし少ないながらこれらのデータを集積すると, 高尿酸血症痛風患者は日本におけるのと同様世界的にも増加していることが明らかである。人種や地域の違いにより高尿酸血症痛風の頻度がかなり異なっているが, この理由は遺伝要因と環境要因の組み合わせにより高尿酸血症が発症するためと考えられている。 2007.10.12 高尿酸血症と痛風, 12(2) : 124-128, 2004 女性,若年者の痛風の実態 \735 谷口敦夫, 山中寿 東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 【要旨】痛風は圧倒的に男性に多く, 中年に好発する疾患である。このため, 日常臨床で女性若年者の痛風に遭遇することは比較的まれであり, その全体像について注目されることも少ない。しかし最近, 日本をはじめ, いくつかの国から疫学的検討が報告されている。これらの報告を比較すると, 女性若年者の痛風の頻度や病態(痛風の臨床像, 合併症, 薬物使用など)は類似点もあるが, 異なる部分も多い。このような違いには各々の地域, あるいは民族における生活習慣や遺伝的要因が影響している可能性があると考えられ, 今後の疫学調査の進展が注目される。 痛風は圧倒的に男性に多く, 中年に好発する疾患として知られている。このため女性や若年者の痛風症例の臨床像や頻度についてのまとまった報告は比較的少ない。本稿では女性, 若年者の痛風についての疫学的検討を中心に述べてみたい。 2007.10.12 PROGRESS IN MEDICINE, 24(5) : 1184-1188, 2004 2.高尿酸血症の疫学 \788 箱田雅之1), 笠置文善2) 1)放射線影響研究所臨床研究部, 2)放射線影響研究所疫学部 【要旨】血清尿酸値の測定は, 検診項目に取り入れられている場合も多く, 異常値あるいは高値に接することは日常臨床でしばしばである. 高尿酸血症が痛風の原因になることは明らかであるが, 動脈硬化や心血管疾患とも関連することは古くから指摘されているものの, 必ずしも一定の見解は得られていない. これは, 血清尿酸値が高血圧や高脂血症などの心血管リスクファクターとともに上昇する傾向があるためであり, これまでの疫学的検討では, 独立の関与があるとするものと他のリスクファクターに伴う二次的な関与であるとするものとに結論が分かれてきた. 本稿では, 血清尿酸値と心血管疾患との関連についての疫学的検討を中心に, これまでの研究の流れを述べるとともに, われわれが行ってきた原爆被爆者の長期追跡調査によって得られた成績の中で, 特に女性において血清尿酸値が心血管疾患と関連を有することについて結果を紹介したい.
●ニュース・トピックス
●リンク&リソース
■日本
●専門誌
高尿酸血症と痛風[メディカルレビュー社] - http://www.m-review.co.jp/magazine/mag/map_24.htm; 年2回刊(3、9月) 各20日発行 B5判、約100頁 定価 1,900円(本体1,810円+税)送料実費 年間購読料 3,800円 (税・送料込)
●リンク
痛風リンク!! - http://www.geocities.co.jp/HeartLand/9100/tufu.html
●主要専門サイト
●財団法人 痛風研究会 - http://www.tufu.or.jp/ ;解説、ガイドライン、ほか ●日本痛風・核酸代謝学会 - http://www.tukaku.jp/ ●両国東口クリニック - http://www.higasiguti.jp/index.html 痛風に関する資料が豊富にある。 解説、ガイドライン、お薬ガイド
■MEDLINEplus: Gout and Pseudogout
- http://medlineplus.nlm.nih.gov/medlineplus/goutandpseudogout.html Contents of this page: From the NIH General/Overviews Disease Management Prevention/Screening Specific Conditions/Aspects Treatment Directories Organizations The primary NIH organization for research on Gout and Pseudogout is the National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases Search MEDLINE for recent research articles on ・ Gout and Pseudogout You may also be interested in these MEDLINEplus related pages: ・ Arthritis ・ Bones, Joints and Muscles ●From the National Institutes of Health Questions and Answers about Gout (National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases) ●General/Overviews Calcium Pyrophosphate Dihydrate Crystal Deposition Disease (CPPD) (Psuedo Gout) (Arthritis Foundation) Gout (Patient Education Institute) - requires Flash plug-in Also available in: Spanish What is Gout? (Mayo Foundation for Medical Education and Research) ●Disease Management Gout and Purines (Mayo Foundation for Medical Education and Research) Questions and Answers about Arthritis and Exercise (National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases) ●Prevention/Screening Uric Acid Test (American Association for Clinical Chemistry) ●Specific Conditions/Aspects Gout and Your Feet (American College of Foot and Ankle Surgeons) ●Treatment 2002 Drug Guide (Arthritis Foundation) Joint Injection/Aspiration (American College of Rheumatology) ●Directories Find a Rheumatologist (American College of Rheumatology) ●Organizations Arthritis Foundation National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases Page last updated: 23 October 2002 Topic last reviewed: 29 October 2002
●主要サイト
[1312]●製品 フェブキソスタットFebuxostat (Uloric -Takeda)
日本語版註)フェブキソスタットFebuxostat (Uloric -Takeda)
【別名】TMX-67 【開発元】帝人ファーマ [DBR_ID]x
【化学名】2-[3-cyano4-(2-methylpropoxy) phenyl]-4-methylthiazole-5-carboxylic acid
【承認】FDA申請=2004.12、米承認勧告081124、FDA承認=2009.2.13、米国発売2009.3.13[Takeda] 【製剤】1錠中Febuxostat 40mgまたは80mg 【適応】(痛風に伴う高尿酸血症の治療) indicated for the chronic management of hyperuricemia in patients with gout. 【用法用量】初回1日1回40mgを2週間、維持量として1日1回40mgまたは80mg。 40mgでで血中尿酸値が6mg/dLを達成できないとき8mgに増量。
【作用】非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤※キサンチンオキシダーゼ:痛風の原因となる尿酸生成合成酵素 a xanthine oxidase (XO) inhibitor, achieves its therapeutic effect by decreasing serum uric acid. ULORIC is not expected to inhibit other enzymes involved in purine and pyrimidine synthesis and metabolism at therapeutic concentrations. 【特徴】米国では約40年ぶりに発売される痛風・高尿酸血症治療剤。同剤は、痛風・高尿酸血症患者の血中尿酸値を低下させる効果を有しており、臨床試験において、その有効性と安全性が確認されている。また、軽度から中等度の腎機能障害あるいは肝機能障害を有する患者でも、投与量を調節することなく服薬出来る結果を得ている。
【製品情報】www.uloric.com 【添付文書】Uloric-PI
【提携】欧州はIpsen(2003.7契約)、北米は武田薬品にライセンス 【EU】Adenuric[Beaufour Ipsen Pharm] INN: febuxostat; EU申請2006.8 - EU承認勧告2008.2.21 - EU承認2008.4.21
【日本】TMX-67[帝人ファーマ]申請2004.4→再申請2009.12.25 【その他】
US Pharmacopeial Commission AMA: United States Adopted Names BIAM --- BIAM -ABC順|BIAM -会社順 NLM: MeSH HOme ---MeSH Online search
【日本語版コメント1312〜痛風の長期治療薬フェブキソスタットFebuxostat (Uloric -Takeda)】
痛風は、過飽和の高尿酸体液より析出した尿酸一ナトリウムの結晶が関節および腱の内部やまわりに沈着することにより起こる末梢関節の再発性の急性または慢性関節炎。 痛風はわが国に於いて1960年以降著しい増加を認めた疾患であり、現在の本邦における痛風患者数は30〜60万人と推定されるが、「患者調査」による痛風患者数は13.9万人(2005年)。 痛風の基礎的病態ともいえる高尿酸血症もまたわが国で増加傾向を認めており、成人男性の約20%が高尿酸血症で現在数百万人の高尿酸血症者がいると推定される。(非関節炎性・非痛風性の高尿酸血症患者数は年10.9万人)「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(2002年)によれば、コルヒチン、NSAIDS、ステロイド薬の3種選択でき、痛風発作の前兆期にはコルヒチン1錠、極期にはNSAIDS短期大量療法が一般的。 痛風関節炎を繰り返す症例や痛風結節を認める症例は尿酸降下薬の適応となる。尿酸降下薬は尿酸排泄促進薬(プロベネシド、ブコローム、ベンズブロマロン)と尿酸生成抑制薬(アロプリノール)がある。
今回採り上げたフェブキソスタットは帝人ファーマが創製した新規の痛風・高尿酸血症治療剤で痛風の原因となる尿酸生成合成酵素キサンチンオキシダーゼの阻害剤。日本では追加臨床試験実施中で再申請準備中、米国は武田薬品にライセンスし2009.3.3発売、欧州は仏イプセン社にライセンス2008.4.2承認済み。→詳細は参考資料●MLリソース:高尿酸血症治療剤に纏めた。<日本語版コメント要約>
・キサンチンオキシダーゼ阻害薬フェブキソスタットが、痛風患者における高尿酸血症の長期管理薬として承認された。
・本剤は、痛風を伴う高尿酸血症の長期治療においてアロプリノール300 mgよりも有効である。
・軽度〜中等度の腎機能障害患者における用量の減量は不要。
・心血管イベントの発生はまれだが、その頻度はフェブキソスタット80 mgでアロプリノールよりも多い。
●承認データ:FDA ●FDA Newsroom - FDA Press Releases FDA Approves Drug for Gout Management[2009.2.13] ●Index to Drug-Specific Information ●2004.5.1 以降 Drugs@FDA
★Drug Name(s) =ULORIC (FEBUXOSTAT) FDA Application No. =(NDA) 021856 Active Ingredient(s)=FEBUXOSTAT Company =TAKEDA PHARMS Dosage Form/Route =TABLET; ORAL Strength =40MG, 80MG - Approval Date=02/13/2009[000][Approval]:Label[添付文書]|Letter[承認書]|Review|Summary Review 申請1-Jul-2008 適応for the use of Uloric in the chronic management of hyperuricemia in patients with gout. Original Approval or Tentative Approval Date February 13, 2009 Chemical Type 1 New molecular entity (NME) Review Classification S Standard review drug
●Electronic Orange Book Application Number: 021856 Active Ingredient : FEBUXOSTAT Proprietary Name : ULORIC [TAKEDA PHARMS] TABLET; ORAL 40MG,80MG Approval Date : Feb 13, 2009 Exclusivity Data : NCE Feb 13, 2014 Patent Data : 5614520 Mar 25, 2014 Y Y U-954 6225474 Jun 18, 2019 Y 7361676 Mar 8, 2024 Y
●FDA Advisory Committees 参考●ML資料:FDA諮問委員会〜議題 FDA Advisory Committees CDER■Arthritis Drugs - http://www.fda.gov/AdvisoryCommittees/CommitteesMeetingMaterials/Drugs/ArthritisDrugsAdvisoryCommittee/default.htm CDER■Arthritis Drugs 2009 | 2008 | 2007 | 2006 | 2005 | 2004 | CDER■2003
ML 開催日 議題 備考 2009.06.16 (BLA) 125293, KRYSTEXXA (pegloticase), Savient Pharmaceuticals, Inc.再発性慢性痛風
※資料Briefing Information | 【審議結果/Minutes】[承認可否]Yes=14,No=1,保留=0KRYSTEXXA (pegloticase) 1312 2008.11.24 (NDA) 21-856, ULORIC (febuxostat), Takeda Pharmaceuticals North America, Inc., 高尿酸血症治療剤
※資料Briefing Information | Slides | Transcript: Part1 - Part2 - Part3 | 【審議結果/Minutes】[慢性痛風治療薬として承認可否]Yes=12,No=0,保留=1ULORIC (febuxostat)
●日本
治験薬記号(一般名)
および剤型予定される効能又は効果、
対象疾患名および症状名開発段階 その他 国内 海外 (地域) ●リスト除外品目〜承認 ULORIC(R)/TMX-67(febuxostatフェブキソスタット) 経口剤[武田薬品] 痛風に伴う高尿酸血症
(非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤)米国発売2009.3.13
米国承認2009.2.13
米国審査継続
米承認勧告081124
米国申請2004.12導入(帝人ファーマ) 【メモ】帝人ファーマが自社創製した新規の痛風・高尿酸血症治療剤。 フェブキソスタットは、新規のキサンチンオキシダーゼ[※]阻害剤であり、米国では約40年ぶりに発売される痛風・高尿酸血症治療剤。同剤は、痛風・高尿酸血症患者の血中尿酸値を低下させる効果を有しており、臨床試験において、その有効性と安全性が確認されている。また、軽度から中等度の腎機能障害あるいは肝機能障害を有する患者でも、投与量を調節することなく服薬出来る結果を得ている。※キサンチンオキシダーゼ:痛風の原因となる尿酸生成合成酵素/ 米国では武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(TPNA社)が米国における販売を開始している。TPNA社は、米国におけるフェブキソスタットの独占的開発・販売権を有している。 「Adenuric(R)(アデニュリック)」米国ULORIC(R)/TMX-67(febuxostat)[帝人ファーマ] 痛風・高尿酸血症
(高活性キサンチンオキシダーゼ阻害剤/XOD阻害剤)追加臨床試験実施中(中型)
申請2004.4→再申請準備中→再申請2009.12.25米国発売2009.3.13
米国承認2009.2.13
米国審査継続
EU承認2008.4.21
EU承認勧告2008.2.21
EU申請2006.8
FDA申請2004.12自社;イプセン社が商標「Adenuric(R)(アデニュリック)」; 【メモ】痛風は、尿酸結晶の沈着により激痛を伴う痛風関節炎の症状がよく知られているが、血清尿酸値をコントロールせずに高尿酸血症を放置すると、痛風結節、尿路結石を含む腎障害に進行していく慢性疾患。痛風に伴う高尿酸血症の治療薬としては、主としてキサンチンオキシダーゼ(痛風の原因となる尿酸の生合成酵素)阻害剤が用いられているが、現在、臨床使用されている薬剤は、約40年前に開発されたアロプリノールのみであり、臨床における薬剤選択の幅を広げるという意味からも新規薬剤の開発が望まれていた。 「TMX−67」は、こうした期待に応えるべく、帝人ファーマにおいて研究を重ねた結果見いだされた新規痛風治療薬で、アロプリノールとは全く異なる基本構造を有する、世界初の非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤であり、1日1回の服薬で尿酸低下作用を発揮する。 帝人ファーマは、「TMX−67」を医薬品事業における世界戦略商品として位置付けており、国内では再申請に向けて現在準備中。
欧州の導出先である仏イプセン(Ipsen)社とは2003年7月にライセンス契約を締結し、イプセン社が2006年8月にEMEAに承認申請を行っていたもので、イプセン社が商標「Adenuric(R)(アデニュリック)」として販売。
米国では武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(TPNA社)がULORIC(R)として米国における販売を開始している。TPNA社は、米国におけるフェブキソスタットの独占的開発・販売権を有している。
帝人ファーマは台湾の台湾アステラス製薬股?有限公司と台湾における独占販売契約を締結[2009.5.12]、また韓国の導出先として2004年8月に独占契約したエスケーケミカルズ株式会社は2008年7月に申請していたが、韓国食品医薬品局(KFDA)から痛風発作を伴う高尿酸血症治療剤として販売承認を取得した。(2009.6.30)1年以内に予想される薬価収載を経て、商標「FEBURIC(R)(フェブリック)」として販売していくことになる。
●EU承認 ●EMEA - Human Medcines ●List of Authorized Products (EPARs)★[A-Z 承認品目] ★Adenuric INN: febuxostat Rev. 1 04/11/08 1. Summary for the public 2. All Authorised Presentations 3. Public assessment report (6) 4. Procedural steps taken and scientific information after authorisation Product Information, please see below Annex I - Summary of product Characteristics Annex IIA - Manufacturing Authorisation Holder responsible for Batch Release Annex IIB - Conditions of the Marketing Authorisation Annex IIIA - Labelling Annex IIIB - Package Leaflet [Name of the Medicinal Product] Adenuric [Marketing Authorisation Holder] Beaufour Ipsen Pharm 24 rue Erlanger ,75781 Paris Cedex 16 ,France [Active Substance] febuxostat [International Nonproprietary Name or Common Name] febuxostat [Pharmaco-therapeutic Group] Preparations inhibiting uric acid production [ATC Code] M04AA03 [Therapeutic Indication] Treatment of chronic hyperuricaemia in conditions where urate deposition has already occurred (including a history, or presence of, tophus and/or gouty arthritis). [Date of issue of Marketing Authorisation valid throughout the European Union] 21 April 2008 [Orphan medicinal product designation date] Not applicable EPARs for authorised medicinal products for human use ●CHMP Press Releases ●Summaries of Opinion - List of Products - CHMP Opinions諮問委員会審議品目一覧 ---Substance/INN Trade Name Pharmaceuticalform Strength OpinionAdoption Date
●帝人株式会社 ■投資家情報 帝人 (EDINETコード:263001) ●IRライブラリー - 決算関連 ★決算短信 決算短信2008.3[pdf,40p] 決算短信2007.3[pdf,47p] 決算短信2006.3[pdf,47p] ★有価証券報告書 有価証券報告書2007.3[pdf,130p] 有価証券報告書2006.3[pdf,p] ★説明会資料 個人投資家向け説明会資料2007.8.31[pdf,32p] ●グループニュース ★医薬医療事業グループニュース イーライリリー・アンド・カンパニーと帝人株式会社重症敗血症治療薬の日本におけるライセンス契約締結[2002.6.10] --- 画期的新薬、活性型ドロトレコジンアルファ(米国製品名:XigrisTM[ザイグリス]) ●医薬医療事業 →2003.10 ●帝人ファーマ株式会社ヘ移管
●武田薬品工業株式会社 ●医療用医薬品情報 ●ニュースリリース ●研究開発パイプライン ■株主・投資家向け情報 ★財務ハイライト ★決算データ 2009年3月期決算短信(連結)[pdf,52p] - データブック[pdf,38p] - 決算説明資料[pdf,20p] 2008年3月期決算短信(連結)[pdf,56p] - データブック[pdf,37p] - 決算説明資料[pdf,22p] 平成19年3月期決算(連結)決算短信 平成19年3月期 データブック 平成19年3月期決算説明資料 ★プレゼンテーション メリルリンチ・カンファレンス( 2007年2月6日開催 ) 06-10中期計画説明会[2006.5.11,pdf,22p] 06-10中期計画について〜「日本発の世界的製薬企業」の創生〜[2006.5.11] ★有価証券報告書 第130期 有価証券報告書(2006年4月1日〜2007年3月31日) ★アニュアルレポート アニュアルレポート2006 ★事業活動報告 ●金融庁電子開示システム(EDINET) - 有価証券報告書(EDINETコード:266002)
●Takeda Pharmaceuticals North America, Inc.
Rasburicase (Elitek [Sanofi-Aventis])
[1143]●製品Rasburicase (Elitek [Sanofi-Aventis])
日本語版註)Rasburicase (Elitek [Sanofi-Aventis]) [ras byoor' i kayse]ラスブリケ−ス
【別名】Fasturtecファストウレテック[欧州], SR29142 【開発元】Sanofi-Aventis(旧Sanofi-Synthelabo) [DBR_ID]
【化学名】genetically engineered urate oxidase enzyme. CAS-134774-45-1
【承認】FDA申請=、FDA承認=2002.7.16、米国発売=2002.8予定 【製剤】I.V. infusion :0.15 mg/kg or 0.20 mg/kg as a single daily dose for 5 days :Initiate chemotherapy 4 to 24 hours after first dose of rasburicase 【適応】(悪性血液腫瘍患者の腫瘍崩壊症候群に伴う、急性高尿酸血症の治療) For initial management of plasma uric acid levels in pediatric patients with leukemia, lymphoma, and solid tumor malignancies who are receiving anticancer therapy expected to result in tumor lysis and subsequent elevation of plasma uric acid. 【用法用量】 【作用】 【特徴】 【製品情報】www.elitekinfo.com 【添付文書】Elitek Prescribing Information 【EU】Fasturtec INN:Rasburicase[Sanofi-Aventis] 申請=1999;CPMP16-Nov-2000の承認勧告に基づき、EMEA承認=23-Feb-2001; 発売=英2001.5 【日本】ラスブリケ−ス[サノフィ・サンテラボ株式会社]申請2008.9(高尿酸血症) 【その他】特許EP408461, July 2015
●USAN Revisions 27(1)Jan.-Feb 2001 Rasburicase [2000] [ras byoor' i kayse]. C1523H2383N417O462S7 [monomer]. [1] Oxidase, urate [Aspergillus flavus clone 9C/9A reduced]; [2] Urate oxydase [tetramer of the N-ace- tylpolypeptide of 301 amino acids]. Molecular weight is approximately 34,151.65 daltons [monomer]. CAS-134774- 45-1. INN. Treatment of malignancy-associated or chemo- therapy-induced hyperuricemia. [Sanofi-Synthelabo] SR29142
【日本語版コメント】
Tumor Lysis Syndrome[TLS]は、腫瘍崩壊症候群と呼ばれる、悪性腫瘍に対しての導入化学療法に引き続いて起こる,高リン酸血症,高カルシウム血症,高カリウム血症,高尿酸血症。 細胞崩壊の際の,細胞内産物放出によるものと考えられている。 これに関する日本語の資料は殆ど見あたらない。 海外での臨床報告例も少なく治療薬もアロプリノール程度しかなかった。 開発元サノフィ・サンテラボ社によると、「血液腫瘍や化学療法に感受性の高い腫瘍、とくに小児の化学療法の開始時に多く発生。他の代謝障害を伴う腫瘍融解性症候群の顕著なリスクは、尿酸結晶の析出によって生じる急性腎不全とされており、重篤な場合生命を脅かす合併症であり」非常に重要な新薬であるとして、全世界売上(2005年) 1億ユーロ(約120億円)を見込む。<日本語版コメント用要約> ・静注ラスブリケースが小児の腫瘍崩壊症候群に伴う高尿酸血症の治療薬として承認された。 ・作用機序はアロプリノールとは異なり、尿酸をアラントインへ変換し尿中に排泄させる。 ・尿酸低下作用は経口アロプリノールよりも早く現れ、より有効。 ・アナフィラキシーなどの過敏反応を生じる可能性がある。 →詳細は参考資料●MLリソース:高尿酸血症治療剤に纏めた。
●承認データ:FDA ●2004.5.1 以降 Drugs@FDA
Drug Name(s) =ELITEK (RASBURICASE) FDA Application No. =(BLA) 103946 Active Ingredient(s)=RASBURICASE Company =SANOFI SYNTHELABO Dosage Form/Route =VIAL; INTRAVENOUS Strength =1.5MG/VIAL - Approval Date=07/12/2002[0000][Approval] :Label[添付文書]|Letter[承認書]|Review - Approval Date=12/15/2004[5017][Supplement] :Label[添付文書]|Letter[承認書]|添付文書「警告」Anaphylaxis更新 - Approval Date=09/10/2007[5049][Supplement] :Label[添付文書]|Letter[承認書]|添付文書「Overdose」更新 Original Approval or Tentative Approval Date July 12, 2002 Indication for Use: Initial management of plasma uric acid levels in pediatric p atients with leukemia, lymphoma, and solid tumor malignancies who are receiving anti-cancer therapy expected to result in tumor lysis and subsequent elevation o f plasma uric acid
●EU承認 ●EMEA - Human Medcines ●List of Authorized Products (EPARs)★[A-Z 承認品目] ●Fasturtec INN:Rasburicase (Rev. 8) - Published 15/08/07 - CPMP - 16-Nov-2000の承認勧告に基づき、23-Feb-2001 承認 1. Summary for the public 2. All Authorised Presentations 3. Scientific Discussion 4. Procedural steps taken before authorisation 5. Procedural steps taken and scientific information after authorisation Product Information, please see below Annex I - Summary of product Characteristics Annex IIA - Manufacturing Authorisation Holder responsible for Batch Release Annex IIB - Conditions of the Marketing Authorisation Annex IIIA - Labelling Annex IIIB - Package Leaflet [Name of the Medicinal Product] Fasturtec [Marketing Authorisation Holder] SANOFI-AVENTIS 174 avenue de France, F-75013 Paris, France [Active Substance] Recombinant urate-oxidase enzyme [International Nonproprietary Name or Common Name] Rasburicase [Pharmaco-therapeutic Group] Detoxifying agents for antineoplastic treatment [ATC Code] V03AF07 [Therapeutic Indication] Treatment and prophylaxis of acute hyperuricaemia, in order to prevent acute renal failure, in patients with haematological malignancy with a high tumor burden and at risk of a rapid tumor lysis or shrinkage at initiation of chemotherapy. [Date of issue of Marketing Authorisation valid throughout the European Union] 23 February 2001 [Orphan medicinal product designation date] Not applicable
■メーカーサイト
●Sanofi-Aventis ●Investors ★Financial Reports 20F 2006 sanofi-aventis[2007.3.30,pdf,292p]〜SEC Annual erport Annual Report 2006 Sanofi-aventis[pdf,76p] Sustainable Development Report 2006[pdf,66p] 20F 2005 sanofi-aventis[2006.3.31,pdf,277p]〜SEC Annual erport 20-F document 2004[2005.4.11,pdf,301p]〜SEC Annual erport Annual Report 2003(Reference document) - [pdf,263p] - For Sanofi-Synthelabo - ここには1999年以降のSanofi-Synthelabo年次報告書有り。 ★Press Releases Strong growth of 25.7% in 2005 adjusted EPS - Nearly 90% of synergies delivered by end 2005
- Dividend increased by 26.7%[2006.2.24] - [pdf,18p] Strong growth of 18.2% in 2004 adjusted proforma EPS to 3.89 euros per share[2005.3.1] - [pdf,14p] ★Documents 2004 Full-Year Results - Analysts / Investors meeting in Paris presentation[2005.3.1,pdf,102p] ●Press Room ★Press Releases ●Drugs & products ★Oncology Fasturtec(R)/Elitek(R) (rasburicase) −First biotechnology product from Sanofi-Synthelabo's research, Fasturtec(R) was approved in Europe in 2001. In the United States, the product was approved in July 2002 under the name Elitek(R). Fasturtec(R) is now marketed throughout Europ e and the United States, and it is in the process of being made available to hea lthcare professionals in Australia, Asia and Latin America. ●Your Health 〜疾病別 ●Our Research 〜疾病別
●Sanofi-Aventis[US]●米国サイト -http://www.sanofi-aventis.us/index.html ●Press Room ●Products Elitek(TM) (rasburicase) Prescribing Information, Including Black Box Warning www.elitekinfo.com
●サノフィ・アベンティス・ジャパン●日本 --- http://www.sanofi-aventis.co.jp/index.html 2004年8月20日、サノフィ・サンテラボがアベンティスの事業を統合し、フランス及び欧州 で第1位、世界でも第3位となる製薬企業「サノフィ・アベンティス」が誕生しました。日 本においても、サノフィ・サンテラボ株式会社とアベンティス ファーマ株式会社の両社が、 サノフィ・アベンティスグループとして、2005年1月1日より共同・協調したオペレーショ ン業務を開始。そして、2006年1月1日に法的統合を行いサノフィ・アベンティス株式会社 が誕生しました。 ●プレスリリース 2006年度業績発表:厳しい環境の中で特定項目を除いた調整後EPSの伸長を引き続き達成[2007.2.22,pdf,28p] ●医療従事者 ★日本の開発品パイプライン
●Sanofi-Synthelabo
●Elitek(TM) (rasburicase) has been approved by the FDA in the United States[2002.7.16] - http://www.sanofi-synthelabous.com/news/2002/20020716.html Discovered by Sanofi-Synthelabo, rasburicase is a genetically engineered urate oxidase enzyme. The product was launched in Europe under the brand name Fastur tecR in the first half of 2001, and is currently in clinical development in Japan. Elitek(TM) is expected to be commercially available in the U.S. in August of this year. Worldwide sales of FasturtecR/Elitek(TM) should reach EUR 100 million in 2005. FasturtecR (rasburicase) Receives Marketing Approval in Europe[2002.3.29] - http://www.sanofi-synthelabous.com/news/2001/20010329.htm ●Elitek Prescribing Information[US] Fasturtec ★Sanofi-Synthelabo Information Meeting February 19 & 20, 2002[pdf] - http://en.sanofi-synthelabo.com/Images/44_2263.pdf; 40p in 66pages Rasburicase ※ Europe (Fasturtec) -Launched in several countries, including Germany , UK, Austria, The Netherland s, Sweden, Norway, Denmark, Finland, Greece ※ USA ( Elitek ) - Approval expected H1 2002 ※ Japan - Phase I completed ; Phase IIb to start Q3 2002
●サノフィ・サンテラボ株式会社 - http://www.sanofi-synthelabo.co.jp/index.htm ファストウレテック(SR29142)、ヨ-ロッパで販売承認受ける[2001.3.29,pdf] - http://www.sanofi-synthelabo.co.jp/jp/pdf/08-290301-FASTU-j.pdf サノフィ・サンテラボ(本社:フランス・パリ / 社長: ジャン・フランソワ・デュ エック)は、中央認可方式を経て、 「腫瘍量が多い血液悪性腫瘍患者や、化学療法の開始時に急速な腫瘍崩壊の危険 がある患者の急性腎不全を防止するための、急性高尿酸血症の治療と予防」を適用 として、ヨ−ロッパにおいてファストウレテック.(ラスブリケ−ス / SR29142) の販売承認を得ました。 尿酸血漿値の急速な増加は、腫瘍融解症候群の主な生物学的な結果であり、血液 腫瘍や化学療法に感受性の高い腫瘍、とくに小児の化学療法の開始時に多く発生し ます。他の代謝障害を伴う腫瘍融解性症候群の顕著なリスクは、尿酸結晶の析出に よって生じる急性腎不全とされており、重篤な場合生命を脅かす合併症であり、殆 どの患者は腎透析が必要になります。 ファストウレテック.の早期投与により、不溶性の尿酸はより水溶性のアラント インに急速に変化し、これは腎臓から容易に排出されるため、治癒可能な患者は腎 透析を免れることができます。 サノフィ・サンテラボによって開発されたラスブリケ-ス / SR29142 は、遺伝子 組み換えによるウレートオキシダーゼであり、現在、米国ではFDAに申請中であ り、日本では臨床試験中です。 ヨ−ロッパにおけるファストウレテック.の発売は、今年の第2 四半期に計画され ており、全世界での売上げは、2005 年に1 億ユーロに達すると見込まれています。
●一般ニュース
UKMI :UK Medicines Information Pharmacists Group - NEW MEDICINES ON THE MARKET:Rasburicase - http://www.ukmi.nhs.uk/NewMaterial/html/docs/rasburicase.pdf by Produced by the UK Medicines Information Pharmacists Group
■Tumor lysis syndrome 腫瘍崩壊症候群
Tumor lysis syndrome 腫瘍崩壊症候群 (悪性新生物に対しての導入化学療法に引き続いて起こる,高リン酸血症,高カルシウム 血症,高カリウム血症,高尿酸血症.細胞崩壊の際の,細胞内産物放出によるものと考えられている). National Cancer Institute Common Toxicity Criteria (NCI-CTC ) ver.2.0 -Jan.30,1998
〜日本語訳JCOG 版[pdf,31p]
●解説等のページ ●TLSED.Net - http://www.tlsed.net/ ; Tumor lysis syndrome専門サイト eMedicine:Tumor lysis syndrome[2002.7.17] - http://www.emedicine.com/ped/topic2328.htm; Author: Amit P Sarnaik, MD 概説記事 eMedicine:Tumor lysis syndrome[2002.7.10] - http://www.emedicine.com/med/topic2327.htm; Author: Koyamangalath Krishnan, MD, FRCP Synonyms and related keywords: acute tumor lysis syndrome, ATLS, malignancy-associated hyperuricemia ●レビュー Tumour Lysis Syndrome - http://www.orthoplex.com.au/tumourlysissyndrome.htm; By Henry Osiecki ●解説 Pediatric Emergency Manual:ACUTE TUMOR LYSIS SYNDROME - http://www.vnh.org/PediatricEmergencyManual/Oncologic.html Department of Pediatrics, San Antonio Uniformed Services HEC Pediatric Residency ●データシート Tumor Lysis Syndrome[pdf, 2p] - by Kevin Lee; AM Report 8/12/02 Univ. North Carolina
●その他データ ●添付文書中の「TLS」 Epirubucun(ファルモルビシン[協和発酵]) 使用上の注意改訂情報(平成14年1月9日指示分)【医薬品名】硫酸ビンクリスチン ロイスタチン添付文書[ヤンセン] リツキサン添付文書 - http://www.chugai-pharm.co.jp/di/scholar/item/drug_data/rit/pi/rit_pi.html 腫瘍量の急激な減少に伴い、腎不全、高カリウム血症、低カルシウム血症、高尿酸血症、高Al-P血症等の腫瘍崩壊症候群(tumor lysis syndrome) があらわれ、本症候群に起因した急性腎不全による死亡例及び透析が必要となった患者が報告されている。 ●文献 Rasburicase is safe and effective in treatment and prophylaxis of hyperuricemia
in children and adults with hematological malignancies at risk of tumor lysis syndrome - Stanton Goldman et al., ASCO Program/Proceedings - abs.1595, (2002) ASCO - American Society of Clinical Oncology Acute Tumor Lysis Syndrome in a Patient With Mixed Small Cell and Non亡mall Cell Tumor[pdf,7p] - Mayo Clin Proc, 77:722-728,July 2002; case reports by HASSANALI H. SEWANI ]Acute Tumor Lysis Syndrome With Choriocarcinoma[pdf, 4p] - Southern Medical Journal 93(9)916-919,Sept. 2000; by CHARLES D. BLANKE ●ビデオ Oncologic Emergencies: Tumor Lysis Syndrome and Pleural Effusion - Oncology Nursing Today 2nd programとして ●Teleconference & スライド Innovations in the Management of Tumor Lysis Syndrome for Adult and Pediatric Populations - http://www.cancercare.org/clinical/education/teleconferences/tele_26832.asp
株式会社メドレット Medlet Japan KK
〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町12−10共同ビル(掘留)5F 久永&Co気付
tel.03-3664-2020 fax.03-3666-3188 URL:www.medmk.com/mm/ E-Mail: support@medmk.com
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- ■2009------------------------------
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★1312★25/10★09.05.18★037★痛風の長期治療薬フェブキソスタットFebuxostat (Uloric -Takeda)/2p●MLリソース:尿酸排泄剤
★
★1326★25/24★09.11.30★093★コルヒチンおよびその他の痛風治療薬/2p●MLリソース:尿酸排泄剤
- ■2002------------------------------
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★1143★18/23★02.11.11★096★高尿酸血症治療薬ラスブリケース(Elitek)/2p●MLリソース:高尿酸血症治療剤
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- 作成:2002.12.16 最終更新:2010.4.12 小菅博之
The Medical Letter日本語版
●追加メモ to 1143,1312,1326
On Drugs and Therapeutics
- このページは[The Medical Letter日本語版]の補足データとして添付しています。 [The Medical Letter]は新薬の厳正な評価誌であり、ここに収録される製品は新しくFDA承認された新薬に対する評価を中心としています。
- 企画意図の第一は、収録製品についての米国内・世界での背景情報です。 例えば、各製品の承認関連データ、競合品との、あるいは市場での位置づけ、疫学データなど。 第二は、日本での該当製品や市場の情報。 市場の主要製品売上、開発中の治験薬等。 調査項目としては、■製品■解説■データ■臨床ガイドラインなど■総説記事・文献■ニュース・トピックス■リンク■主要サイト