MLリソース:臍帯血(さいたいけつ)Cord Blood





■個別収録製品
[1335]●プレリキサフォルPlerixafor (Mozobil− Genzyme)

 日本語版註)プレリキサフォルPlerixafor (Mozobil− Genzyme)
 【別名】JM 3100 ; AMD3100 【開発元】AnorMED Inc. (Canada)2006.11買収→Genzyme Corporation  [DBR_ID]
 【化学名】1)1,4,8,11-tetraazacyclotetradecane, 1,1-[1,4-phenylenebis(methylene)]bis- 2)1,1-(1,4-phenylenebismethylene)bis(1,4,8,11-tetraazacyclotetradecane); C28H54N8; CAS REGISTRY NUMBER 110078-46-1
 【承認】FDA申請=June 16, 2008、FDA承認=2008.12.15、米国発売2009Q1 ; 【製剤】皮下注Each mL of the sterile solution contains 20 mg of plerixafor. Single-use vial containing 1.2 mL of a 20 mg/mL solution that contains 24 mg of plerixafor and 5.9 mg of sodium chloride in Water for Injection adjusted to a pH of 6.0 to 7.5 with hydrochloric acid and with sodium hydroxide, if required. 【適応】(非ホジキンリンパ腫,多発性骨髄腫の患者において、自家移植を行なうため幹細胞を収集した後、さらなる造血幹細胞採取を末梢において行うため、G-CSF併用により造血幹細胞を骨髄から末梢血液循環に動員させるもの)Mozobil, a hematopoietic stem cell mobilizer, is indicated in combination with granulocyte-colony stimulating factor (G-CSF) to mobilize hematopoietic stem cells to the peripheral blood for collection and subsequent autologous transplantation in patients with non-Hodgkin’s lymphoma and multiple myeloma 【用法用量】まずG-CSFを1日1回4日間服用した後にMozobil治療を開始する。 アフェレーシス療法(血液浄化療法)開始11時間前に実体重で0.24mg/Kg皮下注。 Mozobil治療を最大4日間続ける。 腎障害時にはクレアチニンクリアランスが50mL/分以下の場合、1/3の0.16mg/Kgに減量する。
 【作用】stem cell mobilization (CXCR4 receptor antagonist)(造血幹細胞動員作用) 
血液細胞の発達および成熟は、複雑なプロセスである。成熟した血液細胞は、骨髄を含む特定の造血組織に存在する造血性前駆細胞(前駆体[progenitor])細胞および幹細胞から誘導される。これらの環境内で、造血性細胞は増殖し、そして循環系に入る前に分化する。ケモカインレセプターCXCR4、およびその天然のリガンドであるストローマ細胞誘導因子−1(SDF−1)が、このプロセスにおいて重要である。このことは、CXCR4またはSDF−1ノックアウトマウスが造血欠陥を発現することの報告により例証される。また、CD34+前駆細胞がCXCR4を発現し、化学誘引ならびに移植に対して、骨髄ストローマ細胞によって生成されるSDF−1を必要とすること、ならびに、インビトロで、SDF−1がCD34+細胞に対しておよび前駆/幹細胞に対して化学走性であることが公知である。SDF−1もまた、重要な化学走性物質である、他のいくつかの、より方向付けられた前駆体、ならびに成熟血液細胞(T−リンパ球および単球、プロ−Bリンパ球ならびにプレ−Bリンパ球および巨核球を含む)に対して、CXCR4レセプターを介してシグナル伝達する。
従って、要約すると、SDF−1は、CXCR4レセプターを有する細胞の位置付け、および分化を、これらの細胞が幹細胞(例えば、CD34+である細胞)および/または前駆細胞(特定の刺激に応答して、特定の型のコロニー形成を生じる;CD34+またはCD34−であり得る)であれ、それともさらに分化した何らかの細胞であれ、制御し得るようである。
最近、考慮すべき注目点として、自家系の幹細胞移植のために用いられる、末梢血液前駆細胞のプール中で動員されるCD34+細胞の数に焦点が当てられている。CD34+集団は、化学療法後の回復時間の改善の主要な要因であると考えられる成分であり、おそらく長期の移植および造血の回復の一番の要因となる細胞である。CD34+細胞が再移植する機構は、CXCR4発現細胞に対するSDF−1の走化効果に起因し得る。さらに最近、成人の造血性幹細胞が、マウスにおいて損傷した心臓の組織を回復し得ることが示された。従って、細胞の位置決めおよび分化の管理におけるCXCR4レセプターの役割は、相当に重要であると仮定した。
【特徴】 
【製品情報】www.mozobil.com 【添付文書】Mozobil Full Prescribing Information
 【提携】 【EU】Mozobil (plerixafor) [Genzyme] 承認勧告2009.5.29承認2009.7.31、 Multiple Myeloma/Hematopoietic Stem Cell Transplantation/Lymphoma 
【日本】開発検討中(ジェンザイム・ジャパン) 【その他】日本骨髄腫患者の会:モゾビルに関するパンフレット










【日本語版コメント1178〜民間臍帯血バンク】
 血液を造るもとになる細胞を移植するには、1. 骨髄移植、2. 末梢血幹細胞移植、3. 臍帯血幹細胞移植があり、3種をまとめて造血幹細胞移植という。 以前は骨髄移植[BMT]のみが一般的だったが、1998年4月に「さい帯血移植[CBT]」(1988年パリで最初の手術)が健保適用に、2000年4月には末梢血幹細胞移植[PBSCT]も健保適用に、というように変化し、骨髄移植学会は1996年にその名称を日本造血細胞移植学会と変えている。 ミニ移植そしてドナーリンパ球輸注も含めて造血細胞移植と呼ぶこともある。 移植件数としては、世界骨髄提供者協会[WMDA]によると2001年度4,917件(骨髄 3,238、PBSC 1,679)

 出産時に採取される「さい帯血」から得られる造血幹細胞の移植は、費用負担や苦痛・入手難など問題の多かった骨髄移植に変わって、件数が増えてきた。 2003年度は734件と前年の2倍以上、骨髄移植件数(737件)と並んだ。 特に急性白血病患者にとって朗報。 日本国内で手術実施可能な診療機関も156施設[2004.4]と増加している。 骨髄移植の場合、患者自己負担が56万3000円(厚労省試算)、70-80万円(患者団体試算)と大きく、負担のなく、簡便な「さい帯血移植」へとシフトしていくことは間違いないところ。

 田近賢二(日医大3内)「21世紀の造血細胞移植」[pdf,4p][日本医科大学雑誌70(1)62-65,2003]によると、造血細胞移植の適応拡大として、自己免疫性疾患への試み、固形癌への試み、臓器移植時の補助療法(現在の臓器移植患者は生涯免疫抑制剤の副作用に晒される点)への試みがなされている。 造血細胞移植が免疫療法である点に注目している。

 今回のテーマは「民間さい帯血バンク」だが、注意したいのは、日米の血液事業の相違。 日本は厚生労働省医薬食品局血液対策課が日赤や血液製剤調査機構をコントロールして行政管理、血液製剤はメーカー各社を通じて需要予測や生産管理を行う。 「民間さい帯血バンク」が2社ほど出現したので大騒ぎしている。 一方、米国には、血液事業行政というものがなく、管轄部門も存在しない。 FDAは許認可のみおこない、血液事業は民間がそれぞれ運営する。 米国血液銀行協会[AABB](病院輸血部等2200施設加盟)で全米血液需要の80%を賄い、米国血液センター協会[ABC; 76施設加盟]、米国赤十字[ARC;米国防省;2003年度385万人が642万単位を献血]が民間主体。


 詳細は→MLリソース:臍帯血(さいたいけつ)
<日本語版コメント用要約>
・民間臍帯血バンクが子供を持とうとしている夫婦向けにサービスの宣伝を行っている。
・公的バンクでは非血縁者の血液から適合者を探すことになるが、民間バンクは自家移植が可能である。
・多くの疾患は自家移植が無効か禁忌なため、幹細胞移植はほとんどが同種移植であり、自家移植の実施例は非常に少ない。
・現時点では民間での臍帯血保存はあまり意味がないと思われる。



【日本語版コメント1114〜臍帯血バンク】
Cord blood=Umbilical Cord Blood 臍帯血(さいたいけつ)とは分娩時,臍帯血管に遺残する胎児血、つまりへその緒や母親の胎盤にある血管中の血液のこと。
 ほとんどが捨てられているこの臍帯血を移植することによって、「白血病」などを根本から治療可能。
 骨髄組織に異常が生じて起きる、白血病や再生不良性貧血、悪性リンパ腫といった血液の病気の有効な治療法としては、正常な骨髄を移植する方法があります。
 骨髄には、血液をつくり出す造血幹細胞が大量に含まれています。白血病などの患者に、他人の正常な骨髄を移植すると、新しい骨髄から正常な血液がつくり出され、病気を治すことが出来ます。
 しかし、骨髄移植は提供者(ドナー)に全身麻酔が必要なため負担が大きく、患者と提供者の白血球の型(HLA)の適合などの問題から普及が進まない現実がありました。 そこで、この問題の解決策として臍帯血を利用する研究・治療が進められています。 骨髄移植より簡単・安全な治療法として、臍帯血を凍結保存しておく「臍帯血バンク」の整備拡充が待望されています。

 1998年1月より、国はさい帯血移植事業を進めていくための検討会を設置し、公開の場における審議を重ねた結果、1999年8月に「日本さい帯血バンクネットワーク」を設立し、財政支援をすることになりました。
 詳細→公的臍帯血バンク
 尚、1998年4月1日:臍帯血移植が健康保険採用となった。

臍帯血移植は1980年代末に欧州で始まり、国内では94年に初めて実施。小児を中心に480例以上が行われている。 いいことずくめに思う割に、意外と少ない。 もっとも移植手術可能な医療施設もまだ少ない(全国でも100以下)し、医師だけでなく、提供者も少ないという普及度の問題。 日本だけ特に遅れているわけではなく、米国でも似たような状況。
 米国●Cord Blood Transplant Links from GrannyBarb and Art's Leukemia Links
 詳細は→MLリソース:臍帯血(さいたいけつ)


【市場】

【開発中の新薬】「治験」ホームページ[厚生労働省]
  - 開発中の新薬[<情報提供:日本製薬工業協会>]
  会社別開発中新薬一覧。 検索機能なし。79社から情報提供
治験薬記号(一般名)
および剤型
予定される効能又は効果、
対象疾患名および症状名
開発段階その他
国内海外 (地域)
JR-031(ヒト間葉系幹細胞;human mesenchymal stem cells:MSC)[持田製薬]移植片対宿主病(GVHD)第T/U相 米国オサイリス社Osiris Therapeutics から2003.8に導入した日本ケミカルリサーチ(株)より導入[2007.12.21]
【メモ】JR-031 は、日本ケミカルリサーチ株式会社が、平成15 年8月にオサイリス社よりMSC の培養方法などに関する技術移転を受け開発を進めているもので、国内では本年5月に薬事・食品衛生審議会生物由来技術部会において、ヒト由来細胞・組織加工医薬品等の品質及び安全性の確保に関する指針に適合することが確認され、今月中に治験届を提出する予定です。既に米国、カナダ、オーストラリア、欧州では、オサイリス社が、MSC を「 Prochymal 」の商標でステロイド抵抗性急性GVHD および急性GVHD を対象とした治験を進めており、臨床試験第V相ピボタル試験の開発段階にあります。

MSC は骨髄に存在する多能性細胞で、骨、脂肪、筋肉などさまざまな細胞系に分化する能力を有し、ES 細胞などと並んで再生医療分野での利用が期待されています。MSCは拒絶されることなく投与可能で、かつ免疫を抑制するというユニークな性質も持っており、JR-031 はこの免疫抑制作用を利用してGVHD を治療します。また、再生医療分野でのMSC の利用方法は、患者さん自身から取り出したMSC に何らかの操作を加えて再び同じ患者さんに戻す自家移植が一般的ですが、JR-031 は基準を満たした健康なドナーより採取した骨髄液から分離・培養した製剤であり、不特定かつ多数の患者さんに使えることに大きな特徴があります。両社は、今後「治療法」としてではなく「治療薬」として、JR-031 の事業化を図ってまいります。

オサイリス社は、Prochymal(MSC)第V相試験 プロトコル280(ステロイド抵抗性GVHDに対し従来の二次治療に加えてMSCもしくはプラセボを投与)、及びプロトコル265(新規に診断されたGVHDに対し、標準的ステロイド治療に加えてMSCもしくはプラセボを投与)において、ステロイド抵抗性の肝GVHD、消化管GVHDにおいて反応率に明らかな改善が示されたものの、主要評価項目(持続する完全反応)は達成できなかったと発表した。 from オサイリス社が実施したMSC臨床第V相試験の予備的結果について[2009.9.15]
日本ケミカルリサーチ株式会社神戸西工場(治療用細胞性医薬品製造工場)が医薬品製造業の許可を取得[2009.7.13]

株式会社リンフォテック 臍帯血由来活性化リンパ球療法に関する共同研究契約締結のお知らせ /株式会社リンフォテック[2003.5.7] - 株式会社リンフォテックと神戸市先端医療センター及び東京医科歯科大学は、医師指導 型臨床研究で進める臍帯血由来活性化リンパ球療法に関する共同研究契約を締結した。 臍帯血由来の活性化リンパ球に関する米国特許成立のお知らせ [2004.3.16] 血液の再生−造血幹細胞の体外増幅(堀田知光,2002) 移植前に増幅した臍帯血幹細胞の安全性を臨床試験で実証/M.D.アンダーソンがんセンター[2008.12.8] 研究者が増殖させた臍帯血のナチュラルキラー細胞が白血病と闘う/M.D.アンダーソンがんセンター[2008.5.16] New Medicines in Development[PhRMA 米製薬協]/2010.8.6
Registered NameCompanyStatusIndication備考
CTCE 0214Chemokine Therapeutics (Originator)米IStem cell mobilisation(幹細胞の血中動員を促す)2008.12破産申請
PGG glucan - BiotheraBiothera (Originator)米IStem cell mobilisation日本バイオセラ
TG 0054台湾TaiGen Biotechnology (Originator)米IIStem cell mobilisation

Plerixafor(MOZOBIL;AMD3100)Genzyme Corporation(Originator)/Rega Institute for Medical Research (Originator)
米I
米I

Chronic lymphocytic leukaemia
Acute myeloid leukaemia
2008年12月15日米国FDAは,低分子CXCR4ケモカイン受容体アゴニストであるPlerixafor(商品名Mozobil)を,G-CSFとの併用で,非ホジキンリンパ腫や多発性骨髄腫患者における自己幹細胞移植時の幹細胞動員のための薬剤として承認した
StemEx(R)イスラエルGamida Cell Ltd. /TEVA Pharmaceutical Industries両社の合弁会社米II/IIIHaematological malignancies
TevaとGamida-CellがStemExを白血病とリンパ腫治療で共同開発[2005.2.16]

/StemEx is composed of ex vivo expanded cord blood stem/progenitor cells which are transplanted with non-expanded cells from the same unit. StemEx production utilizes modification of the level of free copper in the cells to allow large-scale, ex vivo self-renewal of stem/progenitor cells, with limited differentiation. The StemEx product and its underlying technology are covered by two broad US patents: No. 6,887,704 and No. 09/463,320, and numerous other related patents granted worldwide. from StemEx@ (partner - Gamida Cell Ltd.)/


Acute kidney injury stem cell therapyAlloCure (Originator)米IKidney disorders
Adult neural stem cell therapyStemCells Inc(Originator)/Oregon Health & Science University (Originator)米I
米I
Pelizaeus-Merzbacher disease
Neuronal ceroid lipofuscinosis
Adult stem cell therapyBaxter Healthcare Corporation(Originator)米I
米II
米I
Peripheral vascular disorders
Myocardial ischaemia
Ischaemic heart disorders
Autologous stem cell therapy-Parkinson's diseaseNeuroGeneration(Originator)米IParkinson's disease
Human mesenchymal stem cell therapyOsiris Therapeutics (Originator)米II
米II
米III
米III
米II
Type-1 diabetes mellitus
Myocardial infarction
Graft-versus-host disease
Crohn's disease
Chronic obstructive pulmonary disease
Mesenchymal stem cell therapy for meniscal repairOsiris Therapeutics (Originator)米IKnee injuries
Neurological disorder stem cell therapiesNeuralstem, Inc(Originator)/米Biomedical Research Models, Inc. (Licensee)米IAmyotrophic lateral sclerosis
Human placental derived stem cells(PDA-001) Celgene Cellular Therapeutics[旧Anthrogenesis] (Originator)Celgene Corporationの子会社米I
米I
Haematological disorders
Crohn's disease
Mesenchymal stem cell therapiesAngioblast Systems/豪Mesoblast/Institute of Medical and Veterinary Science (Originator)/Hanson Institute (Originator)米II
米II
米II
米I
Spinal fusion
Myocardial infarction
Heart failure
Haematological malignancies
NTx 265 regimenStem Cell Therapeutics Corp. (Originator)米IIStroke
Stem cell protectantsProCertus BioPharm (Originator)/University of Wisconsin Comprehensive Cancer Center (Originator)米I
米I
Dermatitis
Alopecia
Stem cell therapyAthersys, Inc. (Originator)/Pfizer (Licensee)米I
米I
Myocardial infarction
Myelosuppression
Stem cell therapy-HIVBenitec Ltd (Originator)米ILymphoma
Tissue repair stem cell therapyAastrom Biosciences, Inc (Originator)米II
米III
米I
米II
米I
米I
Peripheral ischaemia
Osteonecrosis
Non-union fracture
Congestive cardiomyopathy
Alveolar bone loss
Vertebral fracture
from Wolters Kluwer Health's Adis R&D Insight 【解説資料】 骨髄移植[国立がんセンター] ●メルクマニュアル第18版日本語版  - 造血幹細胞移植: 移植  - 【疫学資料】日本さい帯血バンクネットワーク -各バンク別さい帯血供給状況 2009年(11バンク計で供給数933件、移植使用数891)、1997-2010累計(11バンク計で供給数6,763件、移植使用数6,520) ●臍帯血移植検討会[厚労省1998.1.19-1999.4.23] ●厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会[第31回〜] 厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会[第22回〜第30回] - ★第31回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会資料[2010.8.5] 1 骨髄バンク及びさい帯血バンクの現状について 骨髄移植実施施設169施設/採取施設168施設/さい帯血移植実施施設192施設 [骨髄移植推進財団]レシピエント登録者2,559人/ドナー登録者約35万7千人/年間移植実施数(H21年度)1,232人 補助金(あっせん業務関係事業費、あっせん事業体制整備費、普及啓発事業費等) [さい帯血バンクネットワーク]公開さい帯血数32,793個/年間移植実施数(H21年度)905人 補助金(保存管理業務費・情報管理経費等) 2 骨髄バンク事業への末梢血幹細胞移植の導入について - ★第29回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会資料[2008.3.7] - 議事録 (2)さい帯血バンクの保存目標と実施状況について さい帯血バンクの保存目標と実施状況について さい帯血バンクの保存目標 ○ 平成15年度〜平成18年度 有核細胞数6×108(6億)以上のさい帯血を20,000個 ○ 平成18年6月30日の第28回造血幹細胞移植委員会において、今後、採取数等の状況を踏まえて検討しつつ、有様細 胞数10×108以上のさい帯血20,000個を目標に徐々に取り組むこととされた。 ○ 平成19年度〜 公開対象となるさい帯血:有核細胞数8×108(8億)以上(さい帯血バンクネットワーク事業運営委 員会) (1) 平成19年度(20年1月末現在)の保存数(累積)は28,816個、移植数は645件となっている。(図表1ノ ※ 19年(暦年)の移植数は799件で過去最多となっている。 (2) もともと、15歳未満の小児への移植が多かったが、近年は大人への移植が増えており、多数を占めている。し図表2) (3) 保存数は、近年の数字をみても18年度までは有核細胞数6×108(6億)〜10×108(10億)のものが多数を占め ている。 医薬品並みの品質、安全性等の確保のために何が必要かという観点から、諸外国における基準等を参考にしつつ、検討を 進めることが必要。 さい帯血移植の品質、安全性等の向上について、厚生労働科学研究(主任研究者:加藤俊一 東海大医学部教授)におい て調査・検討中。 (4)臍帯血の医薬品化に関する研究の状況について  - [A] - [B] - [C] 医薬品は御存じのように薬事法、そしてその医薬品の一部であります血液製剤は、さらに血液法 によりまして規定されているわけであります。いずれもGMPという基準にのっとって 医薬品がつくられております。一方、細胞あるいは組織というようなものにつきまして は、現時点では法律で定められているものがございません。指針というような形で、そ のあり方に一定の枠組みが与えられているわけであります。患者さんの本人の細胞、自 己細胞につきましては、2月8日に、下にございます「自己由来ヒト細胞・組織加工医 薬品等の品質及び安全性の確保に関する指針」というものが厚労省から発出されました。 日本版のGTPというふうに呼ばれるものであります。一方、同種細胞あるいは組織に つきましては、まだ明確な枠組みが決まっておりません。  医薬品と細胞・組織との大きな違いとして、医薬品の場合には1つの薬がロットを構 成して、多数の患者さんたちに投与されるというようなこと。それに対して血液製剤の 一部、それから組織・細胞の多くは、1製剤、1細胞、1ロットというふうな、そうい う関係がございまして、このあたりがGMP、あるいはGTPというものを考える上で 大きな差になっているわけであります。  次のページに移りまして、臍帯血が採取され移植されるまでの段階は、後ほど細かく 説明いたしますが、大きく分けて3つに分けられます。まず臍帯血を採取する段階、こ れは採取病院において行われるものであります。そして、その採取された臍帯血を臍帯 血バンクに搬送し、そこで分離・保存、さらに検査という業務が行われてまいります。 そこで保存された臍帯血が移植病院に提供され、移植病院で移植が行われていく。一番 下にそれぞれのレギュレーション、理想とするものを書いておりますが、採取病院にお けるものは、GMPはとても最初から適用できませんので、GTPというようなことに なろうかと思います。あるいはGTPも難しいかもしれません。臍帯血バンクの中で行 われるものは、GTPレベルで行うかGMPレベルで行うか、この両者の区別は後ほど 御説明いたします。これが今回の議論になったわけであります。移植病院のところでG CPと書いてありますが、これは厳密な意味でのGCPを意味しているわけではござい ませんが、臨床の場で適切に行われる行為というふうなことと御理解いただきたいと思 います。  次のページが、Guidance for Industryというものであります。  次をめくっていただきまして、先ほど来GMPあるいはGTP、GMPは御説明した とおりですが、GTPというものの概念がまだ我が国では明確に定義されておりません ので、あるいはそれがされつつあるところでありますので、もう一度私たちのこの調査 研究の中で整理したものについて御説明したいと思います。アメリカのGTPというの は、組織及び細胞に対しては、すべてこのGTPの基準が当てはめられるということで あります。そこにあるようなコードによって規定されております。  次のページをごらんいただきますと、これはアメリカのものでございますが、GTP で要求される事項で、臍帯血について、採取においては手順の明記、ドナーの追跡、混 入菌の廃除、採取の機器の管理と適切な取り扱い、上の段は採取病院ということになり ます。下の段は臍帯血バンクの分離・保存施設ということになりますが、ここではその 処理の文書化、適切な細胞処理施設と環境管理、それからバリデーション、そして品質 保持のための適切な管理、プロセスの記録管理ということで、このような管理は求めら れますが、そこの査察があるかないかというのが決定的に違います。 このような現在行われている臍帯血バンクの事 業を、医薬品と同等のGMPに準拠して行った場合に、どれほどの費用がかかるかとい うことを、東京医科歯科大学の河原教授に試算をしていただきました。これはあくまで も現在ある11のバンクの形態で行った場合、そして血液製剤と同等の管理、設備とい うようなものを行って、そこにそれだけの人が配置された場合というような形での試算 であります。一番下にございますが、出庫される臍帯血1件当たり、現在851,540円相 当が費用としてかかっているものが、このGMP基準に準拠した場合、一つの試算でご ざいますが、8,829,705円の費用になる。約10倍の費用が必要であるというような試算 をされました。 現在、法律で定めるGMPの設備を兼ね備 えているかという質問に対しても、可能である、あるいは条件つき、あるいは不可能で あるというように、回答はバンクによってさまざまでありました。同様に製法、規格試 験等々もさまざまですが、製法、規格試験のところで一つの特徴といたしまして、上に 水色で網かけをしているのが赤十字の血液センターの中で活動しておられるバンクであ りますが、そのようなところは、今回示したものが日赤のものをモデルとしたというこ ともありますが、すぐに対応できるというお答えでありました。一番下に、それでは現 在かかっている費用と比べて、GMPのもとで行われた場合どれぐらいかかるでしょう か。先ほどの河原教授の試算とは全く関係なく、各バンクでどのように考えておられる かということをお聞きしたものであります。今と全く同じ費用でもできるとお答えにな ったバンクが1カ所ございますが、多くは2倍程度、あるいは5倍程度はやはりかかる だろうと。その多くは人件費であろうかと思います。  以上のように初期的な、まだ研究の途中でございます。それをまとめますと、移植用 の臍帯血を我が国において、あるいは諸外国において、GMP、GTPのいずれで規制 すべきかについては、まだ検討の途上であるということであります。そして、我が国で 臍帯血を「医薬品」として位置づける場合には、GMP基準を適用することになります。 現行のバンク数、あるいはネットワークの形態で行った場合、約10倍の費用が必要と 試算されました。 また、財政のあり方として現在補助金が主体 でありますが、ほとんどのバンクはこの補助金でいただいたもので、その必要経費の6 割程度を賄っているにすぎませんので、4割は実は自助努力といいますか、母体の補助 によって行われているということをよく知っていただきたいと思います。健康保険をい かにこれと組み合わせていくかということが、今後考えられていくべきことかと思いま す。 参考1平成20年度移植対策関係予算(案)の概要 骨髄移植補助金463,857千円(あっせん業務関係事業費351,452千円、あっせん事業体制整備費12,931千円、普及啓発事業費等94,967千円) さい帯血補助金633,288千円(保存管理業務費593,196千円・情報管理経費等35,330千円) - ★第28回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会議事録[2006.6.30]〜さい帯血のCD34の細胞をEx vivo増幅 ○齋藤委員長 よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。それでは次に、 本日御出席いただいております加藤先生が主任研究者の厚生労働科学研究の研究班にお いて、品質管理の基準のあり方について調査研究していただいております。それで、ま ず伊藤参考人より、体外増幅に関する研究の進捗について説明をお願いいたします。 ○伊藤参考人 よろしくお願いします。次お願いします。  私の方からは、Ex vivo増幅のさい帯血移植の厚生科学研究、ヒトゲノム再生医療研 究等で今現在プロジェクトを進行させておりますが、その進捗についてお話しさせもら いたいと思います。  まず、我が国におけるさい帯血移植の現状ですけれども、昨年のさい帯血移植バンク ネットワークの全国大会の資料から取ってきましたが、Event free survivalは22%程 度にとどまるのに対し、移植関連死亡TRMが約半数あるということが非常に問題であ ります。そのTRMのほとんどが感染症、あるいは生着不全といったさい帯血の数の少 ないことによる問題点が指摘されております。次、お願いします。  海外のさい帯血移植成績についてもやはり日本と大体同じぐらいの成績でありますが、 予後因子、リスクファクターを見ますと、総細胞数より、移植のCD34の陽性細胞数が 多いほど有意に生存率を改善するという結果が出ております。このようなさい帯血移植 の成績を向上させるためには、加藤先生の班もさまざまなストラテジーで考えておりま すけれども、私たちの班研究では、さい帯血のCD34の細胞をEx vivo増幅してなるべ く多い数を入れてあげて、それでこういった合併症を改善させようというストラテジー でこの研究を開始しております。次、お願いします。  実際に、既に海外ではEx vivo増幅のさい帯血移植というのが実施されておりまして、 有名なところではマックニースのグループ、クルツベルグのグループが先行してやって おります。彼らのエクスパンドの特徴としては、CD34、いわゆる未熟な分画をふやす というのではなくて、やや分化した前駆細胞を多くふやすことによって好中球の生着を 早めてあげようというようなストラテジーで行われましたが、実際はCD34自体はマッ クニースで1倍、クルツベルグでは0.2倍と減ってしまうような感じになりまして、結 果的には生着には寄与できなかったというのが現状であります。  最近、シャポールらの方法によりますと、そういった幼弱な細胞までエクスパンドで きる方法を行っておりまして、それによっては生着を若干早めるような成績が出ており ますので、我々の方法を指示するような結果であります。次、お願いします。  実際にビトロのデータ、詳しくは説明しませんが、先行した2つのグループに比べて、 我々の方法では、CD34陽性細胞、あるいはコロニー形成細胞という未熟分画を有意に ふやすことができて、SCIDマウスの移植実験でも、ほぼ我々の方だけがマウスにく っついてくるという結果が得られまして、この結果をもとに臨床研究に入ろうというこ とでスタートしております。お願いします。  我々の研究の進捗ですけれども、平成14年から基礎研究成果の臨床応用推進研究事業 というので、まずこういった基礎研究を臨床応用にするために、GMPに準拠した培養 法の確立、品質管理基準、あるいは安全性試験を行う。あと、セル・プロセッシング・ センターを初めとした環境整備を行う。そのような研究を3年間行いまして、ようやく 昨年からヒトゲノム再生医療研究事業の方でプロトコルを作成し、ことし4月に臨床研 究を開始した次第です。次、お願いします。  細胞の確立としましては、要点はさい帯血バンクからの細胞を利用するということで、 さい帯血バンクの細胞を最終的には、培養して、加工して、出荷するという方法で、心 がけたのは無血清培養を行って、問題になっている牛の血清等を使わないこと。あるい は、チューブ・ツー・バック・システムにおいて閉鎖系培養を行って、細菌とかのコン タミをなるべく防ぐようなこと。あと、文書化の方とバリデーションをしっかりとりま して、毎回同じ製品ができるということを要点として確立しました。次、お願いします。  臨床研究に先立ちましては、この加工した細胞の安全性を十分示していかなければい けないわけですけれども、我々はヒト細胞あるいは動物由来成分を原料とした医薬品等 の安全性のガイドライン、あるいは省令医薬1314号とか906号を参考に、さまざまな試 験を行いました。  要点は、そういったつくった細胞のサイトカインがどんなものを出してくるかどうか。 あと、染色体異常、白血病のキメラなどが出てこないかどうか。さい帯血の場合はウイ ルスの混入は、常在ウイルスは非常に少ないわけですけれども、我々はこのエクスパン ドという操作によってもしもウイルスがふえてしまってはいけないということで、あえ てさい帯血にウイルスを感染させて、エクスパンドしてウイルスがどうふえてくるか、 どういう細胞に影響を受けるかというチャレンジ試験等を行いました。  あとは、マウスへの移植によってマウスへのがん化、炎症の有無。あと、マウスでの 臨床効果の検証というのを行ってきました。次、お願いします。  実際は、今現在完成した培養法と品質管理のシステムですけれども、受け入れ試験、 中間体の評価、あるいは出荷試験で無菌試験、ウイルス否定試験、マイコプラズマ否定 試験等を行いまして、現在出荷基準というのを決めております。次、お願いします。  そういった形で現在このように確立した方法で、兵庫さい帯血バンクと東海臍帯血バ ンクの協力を得まして、実際に保存されている、追跡調査不能等などの利用による凍結 されたさい帯血をこのような方法でエクスパンドした実製造試験というのを行いまして、 その結果を示します。  この結果で示すと、大体CD34として30倍程度を目標にしていたのですが、今現在 26.4倍ぐらいの平均値が得られまして、十分安定した方法になってきました。コロニー 形成細胞、幼弱な細胞に関しても、Day12をピークにふえてくることがわかりまして、 以上より我々は12日間の培養ということで最も効率よく造血幹細胞あるいは前駆細胞 をふやせるのではないかという結論に至りました。次、お願いします。  それで臨床研究というものを開始いたしましたが、目標症例数は10例に設定しました。 対象疾患は急性白血病、これは急性骨髄性白血病、リンパ性白血病を対象としまして、 試験期間を1年間として、フォローアップを1年見ようということで、主要評価は、ま ずはこの加工した細胞の安全性をしっかりと見ていこうと。もう一つは、生着促進効果 がないか見ていこうというものに設定しました。次、お願いします。  概要ですけれども、どうしても今現在さい帯血バンクに保存されているさい帯血はツ ー・バック・システムになっておらず、1つのさい帯血を解凍して通常に移植をした後、 残り2×10?/kg分、通常さい帯血移植で認められているドーズを入れた後12日間培養 して、残ったものを培養して12日後に入れてあげようという、通常さい帯血移植プラス エクスパンドの移植というストラテジーで移植を行います。生着の定義を42日間と決め まして、42日までに生着するかどうかということで評価をしたいと考えています。次、 お願いします。  エンドポイントは先ほど言いましたように、移植後100日までの有害事象発現及び頻 度をもって安全性を評価する。もう一つは、好中球の生着日数と細胞数で相関があるか どうかということで生着に対するEx vivoの増幅されたさい帯血の寄与を見るというこ とです。次、お願いします。  そのほかにこのセカンダリー・エンドポイントといたしましては、実際の生存率に及 ぼす影響。あと、移植関連合併症死というものが減ってくるかどうか。培養した細胞で、 新たな生着に関するいいマーカーが見つかってこないかというようなことを中心に調べ ていきます。あと、問題としましては、CD34にポジティブセレクションをしたものを 入れますので、免疫に関してはどうかということも少し評価の方に入れております。次、 お願いします。  研究は生着ということを十分見ておりますので、今現在20%程度我が国で生着不全を 及ぼしていますけれども、10例中3例出たらこの臨床研究は早期中止するということで 決めております。次、お願いします。  臨床研究の倫理的な審査、準備状況ですけれども、昨年の8月に当先端医療センター の再生医療審査会、今回の試験は単施設で行うということで決めておりますけれども、 そこで承認。10月に臨床研究情報センター、これはデータ管理等に関する倫理的な審査 ですけれども、その承認。そして昨年の11月30日に、さい帯血バンクネットワークの 倫理委員会の方で承認をいただきました。  今現在、研究協力施設は65診療科に紹介病院という形で、研究協力病院という形で送 っていただいて、実際の臨床研究はこの先端医療センターで行うというような状況であ ります。現在の患者の登録状況ですけれども、4月からオープンいたしまして、問い合 わせは4人ぐらいあったのですけれども、結局適格性、主に細胞数が3×10?/kg以上の さい帯血が見つかった患者に行うという適格基準を決めておきましたので、それに引っ かかることが多くて、今現在はまだ移植を行っておりません。次、お願いします。  健康被害報告・有害事象報告は、まだ臨床研究を行っておりませんので、臨床的な有 害事象報告はありませんけれども、少し気になった特記すべき報告事項として、一応F DAでさまざまなプロジェクトで認可されている輸入培地を使っているわけですけれど も、それに品質保証書をつけてもらった培地を送ってもらって、原材料を医薬品グレー ドのものを使うということでやっておりましたが、これはCD34の増幅を示しますが、 このように培地によってふえるもの、あるいは問題なのは全くふえないものがあるとい うことがわかってきました。  これによって少し臨床研究の開始をおくらせて原因追求をしたわけですけれども、結 果的には、保存あるいは製造過程において少し細胞毒性のある物質が生じてしまうよう なことがあるのではないかということで、どうしても原材料は全数検査が必要だという ことで、現在対策としては、培地すべてを開封いたしまして、実際にDaudi細胞という ようなセルラインを使ってそのATPの酸性をもって評価するという方法で、合格ロッ トを絞って行うということで何とか臨床研究を続けようという判断を私たちはいたしま した。以上になります。 ○齋藤委員長 どうもありがとうございました。臨床研究に向けて順調に進んでいるよ うですが、何か御質問、御意見ありましたらどうぞ。 ○麦島委員 安全性の問題ということでちょっとお伺いしたいのですけれども、確かに 先生は、さい帯血の場合に骨髄と比べてウイルスの混入が少ないということ、こういう 加工をすることによってウイルスの再活性化がないかどうかチャレンジテストをおやり になっているのですけれども、この結果はどういうふうな状況だったかということと、 実際にこれができた場合には、それぞれ細胞自体をターゲットに必ず行うというふうに 考えられているのかどうか、ちょっと不勉強なので教えていただきたいのですけれども。 ○伊藤参考人 実際には、チャレンジテストはさまざまなヘルペスウイルス等のいわゆ る常在ウイルスに関して全部行おうといろいろなウイルスを感染させたわけですけれど も、系がきっちりできたのが、サイトメガロウイルス、パルボウイルス、EBウイルス のみで、ヘルペス・シンプレックスのタイプ1もできましたけれども、結局チャレンジ テストまで行えたのはその系のみです。結果的には、このエクスパンド法においては、 それぞれのウイルスは増幅してこないという結果でした。  ただ、パルボウイルスに関しましては非常に細胞毒性が強くて、エクスパンドの培養 をかけますと赤芽球系を中心にどんどんアポトーシスを起こしてくるという結果でした。 現在それらの結果等を踏まえまして、我々はウイルス受け入れテストの一環として、さ い帯血バンクで調べているウイルスに追加してそういう常在ウイルスのヘルペスウイル ス、あと特に移植で問題になるHHV6とか7、プラス、サイトメガロウイルス等の11 項目にかんしてPCRによる迅速ウイルス否定試験というのを行っております。非常に コストがかかるのでなるべくさい帯血バンクでの検査を重視して、なるべくコストを抑 えてやりたいと考えているのですが、最初の試験なので安全性重視ということでやって おります。 ○齋藤委員長 ほかにいかがでしょうか。1つだけ教えてください。CD34陽性細胞が、 これはヒトですよね、真の造血幹細胞という想定でもちろんやられているのですけれど も、その点は本当に決着がついているのですか。CD34陰性が造血幹細胞というのは、 あれはマウスの話ですか。西川先生、その辺は。 ○西川委員 僕は、小川真紀雄先生のお仕事、ヒトとマウス両方知っていますけれども、 ちょっとややこしい話ですが、細胞周期との関係が物すごく明確にあって、ですから細 胞周期がインアクティブな場合には、CD34は出てこない。しかしその中にはやはり重 要なものがある。ですから、マウスの場合は明らかに34陰性でないといかんという話が あったのですが、それはそうではないだろうという話を小川真紀雄先生はされています。 ただ、ヒトの場合はほかにマーカーが全くないのと、マウスのように長期にわたって確 かめるすべがないんです。ですから、今のところは多分CD34しかないだろうと思う。  齋藤先生がおっしゃるポイントで一番重要なところは、とは言いつつ一方で、血管の 方とか、そういう方がやはりCD34をマーカーにやっておられるわけですね。ですから、 本当にこれが何を意味するのかというのは、まだ僕は決着がついていない。ですから、 例えばEx vivoでエクスパンジョンした臨床治験の結果が初めていろんな情報をもたら してくれるのだろうとは思っています。 ○中林委員 基本的なことで恐縮ですけれども、これは、いわゆる細胞数が多くなれば 当然成績がよくなるという基本的なお話かと思うのですけれども、それでは、小児等で 細胞数が随分多い移植も最近ではふえてきたのですけれども、そういった多いものと少 ないものとで臨床的にかなり差があるのでしょうか。 ○伊藤参考人 大体今、日本では、小児では1.5×10?/kg以上のCD34で、上下で生着 には差がある。生存率に関しては、差の方は出てこないのですけれども、成人では0.8 ×10?/kgぐらいで出てくるのですが、少なくとも多変量解析をした結果、CD34が今 のところ細胞数のドーズの多さで、少し生着等に差が出てきているのではないか。そう いったことに基づいています。  あと、逆に物すごく多くなってくるとどうなるかとなりますと、イングラフトメント 症候群とかそういったサイトカイン・ストームのような結果が出て、非常に危険になる 可能性もありますので、我々は十分注意をしながらその辺の観察項目をもって見ていき たいと考えています。 ○中林委員 移植に適した適正な数があるのかなというインプレッションがあるもので すから、余りふえ過ぎるのもどうかと。少ないのはいけないでしょうけれども、ある一 定の数を超えるとそれほど成績は変わらないのかもしれないと思ってお聞きいたしまし た。 ○西川委員 本当に、それをそのままヒトに適用していいのかどうかわからないですけ れども、やはり日本が生んだ立派なお仕事で、1個の造血幹細胞をマウスに注射して完 全に長期の骨髄の移植が可能であるというお仕事を、中内先生たちがされているわけで す。その方法は、少し分化した細胞と、本当に最後まで残る1個の細胞をまぜて注射さ れています。ですから、あの結果がもしヒトに適用されるとすれば、場所があいて一定 の増殖があれば、量はともかくも、余り細胞数には影響はないだろう。ただやはりヒト の場合は、ボーンマル・アブレーションとかの程度がマウスと全然違う可能性がありま すから、これをそのまま外延して何か申し上げるのは難しいという感じがします。 ○小澤委員 今回の臨床研究は、対象患者さんがいた場合には、先端医療センターの方 に患者さんが出向いていって治療を受けるということですけれども、従来余り日本では なかったやり方だと思いますが、ある段階からは増幅したさい帯血の幹細胞を実施設に 輸送するとか、そういう計画もあるのでしょうか。 ○伊藤参考人 厚生科学研究の計画書には挙げてはいるのですが、何はともあれともか く安全性を示さなければいけないということで、今回は安全性の試験を十分やった上で、 次のフェーズとしてはできれば医師主導治験という形で、皆さん御存じのように、この ような加工した細胞を多施設共同研究にする場合には薬事法が適用されるという問題も ありますので、その場合にはしっかりと確認施設等を挙げて安全性を示した上でやると いうことで、次のフェーズでそれを考えています。効果が証明されてくれば、現在さい 帯血の利用率が1割台ということで非常に利用されていない少ない分画をふやして入れ るという方にまで突き進んだ次のフェーズの臨床研究は、今計画中でございます。 - ★第27回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会議事録[2006.4.14] 平成18年度の診療報酬改定について御説明申し上げます。 増点の要望は受け入れられませんでしたが、全体改定率が3.16%のマイナスであったに もかかわらず、造血幹細胞移植につきましては従前どおりの技術料で、マイナスとはな りませんでした。また、これまではDPCによる包括評価の対象でありましたさい帯血 移植について、出来高払いとなりましたことを御報告申し上げます。 造血幹細胞移植の財源に関してですけれども、4番目、 骨髄移植における患者負担の軽減。これにつきましては、右手の下から2つ目の丸にな りますけれども、昨年の7月から患者負担金を引き下げておりまして、平均的なケース の患者負担金は現在27万1,000円ということになっております。 同種末梢血幹細胞移植、PBSCTと言いますが、2004 年の4月に我が国でも健康保険の適用を受け、それ以降最初の年から、血縁者では既に 骨髄をはるかに上回る数で実施され始めたという新技術であります。しかしながら、こ の時点で我々はPBSCドナーの安全性は必ずしも確立されていないと考えまして、日 本造血細胞移植学会を中心に、すべての末梢血幹細胞ドナーの採取にかかわる急性期及 び中長期有害事象の実態を把握し、もし発生した場合にはそれを速やかに実施施設に情 報伝達するとともに、それらに対する予防策を講じて実施するシステムというものを構 築いたしました。 ○齋藤委員長 それでは、本日の議論を参考にして財団と厚生労働省で検討していただ くということでよろしいでしょうか。  もう一つの各論であります。これも先ほどの論点整理に上がっておりました。末梢血 幹細胞移植について議論を行いたいと思います。現在、我が国では血縁者間における末 梢血幹細胞移植というのが行われておりまして、その現状について小寺委員より説明を お願いします。 ○小寺委員 それでは、お手元の資料4と同じものが後ろのスライドに出ますが、その 両方を使って御説明いたします。  これは、論点整理の資料2の中では、Aの3の末梢血幹細胞移植等新たな医療技術の 有効性に関係することであります。先の審議会で、まず日本造血細胞移植学会が行って いる血縁者間におけるドナーの安全性がどの程度担保されるのかということを待って、 この審議会で検討するということで宿題をいただいておりまして、私は学会、並びに研 究費をいただいてこのテーマを検討してまいりました。その両方の立場から、今回御報 告させていただきます。  今からお話しするデータは、厚生労働省の研究班と日本造血細胞移植学会の共同事業 であり、また一部はEBMT、欧州・ブラッド・アンド・マロー・トランスプラント・ グループとの共同作業の報告でございます。共同研究をしていただきました先生方、こ の1ページ目の下に名前が上がっておりますが、これは日本造血細胞移植学会のドナー 委員会のメンバーであります。  次のページをおめくりください。ちょっとスライドが出るまで資料だけでお話ししま すが、この背景と目的ですが、同種末梢血幹細胞移植、PBSCTと言いますが、2004 年の4月に我が国でも健康保険の適用を受け、それ以降最初の年から、血縁者では既に 骨髄をはるかに上回る数で実施され始めたという新技術であります。しかしながら、こ の時点で我々はPBSCドナーの安全性は必ずしも確立されていないと考えまして、日 本造血細胞移植学会を中心に、すべての末梢血幹細胞ドナーの採取にかかわる急性期及 び中長期有害事象の実態を把握し、もし発生した場合にはそれを速やかに実施施設に情 報伝達するとともに、それらに対する予防策を講じて実施するシステムというものを構 築いたしました。  下のスライドがその仕組みでございますが、日本造血細胞移植学会ドナー登録センタ ーというものを新設いたしまして、採取施設から義務として、急性期の有害事象を起こ ったらすぐに報告するということと、採取後30日目の、これは採取細胞数等を含む詳細 なデータでありますが、それを提出させるということと、その後毎年5年間にわたって ドナーさんに健康診断を受けていただいて、その結果を報告していただくということ。 それを各採取施設に義務として課しました。  この中で、特に1、2に関しましては――1、2、3すべてでございますが、G−C SFの関連企業、それを製造販売している企業がございますが、健常者にG−CSFを 投与するという新しい薬効の追加に伴う市販後調査をこの学会を介して行うようにとい う当局の指導がございまして、それに基づいて財政支援を行うということになっており ます。ここで得られたデータをそれぞれ採取施設にホームページを介して知らせると同 時に、データをその関連企業に提供するということでございます。  5年間の新規登録と、それぞれの症例について5年間健康診断を行うということです ので、計10年間のプロジェクトで、昨年度2005年がちょうどその半ばでございます。 今年度はその後半に入っているということであります。  3ページをごらんください。同種末梢血幹細胞の適格基準というものを学会と、ちょ っとここに書いてございませんが、日本輸血学会と共同でつくりました。これが適格基 準でございまして、ドナーの安全性を担保するために、ドナーはこういった疾患を有す ることなく健康であって、なおかつ年齢が原則としては19歳から54歳であるというふ うに定めました。  その下が結果でございますが、5年間の登録総数が3,262例。うち74例が2回提供者 ということを含んでおりますが、それが233診療科から出されました。Day30のチェッ クですが、これは85.8%の回収率でありました。現在もこれはさらに督促している最中 であります。  次のページをごらんください。ドナーの適格基準の充足状況でございますが、身体条 件で、適格基準を満たしていなかったというのが2.0%ございました。私どもの予想よ りは多くがこの学会の適格基準を遵守していてくれたと考えております。年齢に関しま しては、これは実は小児が外れておりまして、小児のドナーからこの方法で取るときに は、原則的にIRBを通してから行うということで許可しておりますので、25.5%、こ の多くは小児ということであります。  比較的重篤な急性期の有害事象率は、ここにございますように3,262例のうちで50 件、1.5%ございました。このうち49件は施設が自主的に報告したものであり、1例が、 施設からの報告がなかったのですが、30日目の報告書がその施設から出ておりまして、 そこで学会本部が重篤であると判定したものであります。  急性期有害事象の内訳でありますけれども、下から見ていただきますと、アフェレー シスと書いてありますが、これは幹細胞を採取する作業を申します。この幹細胞を採取 する作業に恐らくは関連しているだろうということで、よく知られている一過性のもの が一番下に書いてございまして、その中で発熱とか、実は比較的太い針を静脈に刺して 3時間ぐらい採取するということを場合によっては2日間行うわけですが、そこの部位 の感染といったようなことがあったということと、迷走神経反射とかテタニーといった 症状は、こういう体外循環をするときによく起こることが知られております。このよう なことが起こっている。  それから真ん中ですが、G−CSFというお薬の5日間の皮下注射に関連している可 能性がかなり強いと思われるものが書いてあります。最も多いのは血小板減少でござい まして、13例に見られたということで、その程度はいろいろであります。なお、この血 小板減少に関しましては、先のアフェレーシスとも関連しているところで双方にまたが るものですが、よく知られているものであります。そのほかにここにあるようなものが あります。  これらのどれとも関連がはっきりしないというか、明らかに重篤であってやはりこれ は看過できないというものが7例、0.21%ございました。その内訳は、間質性肺炎が2 例、狭心症発作が1例、くも膜下出血が1例、胆石胆のう炎と痛風発作の合併したもの が1例、静脈血栓症が1例、後腹膜血腫が1例ということであります。  次に年次健診状況、すなわち中長期の有害事象に関する結果をお示しします。2004年 の3月までに提供された方が2005年の3月に1年目の健康診断を受けられるというこ とですので、この期間の4年間に提供された方の1年ごとの健康診断の実施状況を示し ておりますが、2,849件の健康診断実施がございまして、1,370人の方が受けられたとい うことであります。しがたいまして、件数宛の年次健診実施率は、2000年度が683人の 方が提供されておりまして、そのすべての方が受けられれば4回毎年受けられているわ けですから、掛ける4ということになりますので、そういう件数宛で計算いたしまして、 40.4%の受診率。人数宛でいきますと49.2%。約2人に1人が健康診断を受けられたと いうことであります。これは、この事業に協力された方ということで、同意を得てから ということですので、そういったことで100%にはなっていないということです。  次のページをおめくりください。年次健診結果でございますが、1,370人の方で、発 生した健康診断の結果を示しております。有害事象があった場合、1人の人が複数の有 害事象があったという場合がありますが、それは主たるものを採用しております。そう しますと、健康上の問題がなかったという人が4分の3であります。それから、何らか の健康上の問題があったという方が4分の1でありまして、そのうち提供前からあった というものが7%。提供後発生したもので、明らかに一過性であるとか、事故とか妊娠 といったものと、高血圧、糖尿病、それから手術、精神神経疾患というものが9.6%。 これ以外のもので、すなわち提供後発生し、今の一過性のものだとか、事故だとか、妊 娠といったものを除いたものが8.7%ございまして、そのうち非悪性疾患が8.1%、非血 液系悪性腫瘍が0.5%、8件、血液系悪性腫瘍が0.07%、1件という結果でありました。  このうちで比較的重篤な中長期有害事象というものは、すべてこのBの3のところに 属するわけでありまして、これは採取チームまたは学会のドナー登録センターで判定さ れたものを合わせたものですが、28件ございまして、2.0%というふうに算出されまし た。  その中長期有害事象の内訳でありますが、血液学的悪性腫瘍が、急性骨髄性白血病が 1件、そのほかの悪性腫瘍が、ここにございますようなものが発生していた。それから 非腫瘍性の疾患といたしましては、甲状腺機能異常を初めとしてこういったものがあっ たということであります。  学会の適格基準というのを先に定めておりましたけれども、それと急性期及び中長期 有害事象の発生率との関係でありますが、こうして見ますと、急性期の有害事象を呈し た症例が適格基準を満たさない症例の中から少し多目に出ているのではないかというこ とが言えるかと思います。  次のページをおめくりください。これから後は日欧共同作業による骨髄と末梢血のド ナーの安全性の比較ということに関する報告であります。調査項目は提供後30日以内の ドナーの死亡、提供後30日以内の重篤な有害事象、提供後今日に至るまでに発生した血 液学的悪性腫瘍ということであります。後方視的と書いてありますが、このうち日本の 末梢血のデータに関しましては、今までお示ししました前方視的データを我が国では用 いております。  回収率でありますけれども、日本は血縁からの骨髄採取に限って調べたわけですが、 286施設のうち191施設からの回答がございまして、67.0%であります。末梢血は先ほ どお話ししました。欧州の方は同種骨髄採取ということで、どうも非血縁のものも含ま れているようなニュアンスでありましたが、624という欧州全体ですから非常に多くの 施設が移植をやっているのですが、そのうち自家移植しかやっていないというところが かなりありまして、同種移植をやっているのが338施設あるそうです。そのうち221施 設からの回答が得られておりまして、回答率が65%。同種骨髄採取が、ここに書いてあ るように2万8,000件、同種末梢血幹細胞採取が1万6,000件ということでありました。  結果でありますが、採取後30日以内の死亡。末梢血、骨髄の順に説明しますが、末梢 血採取は日本ではゼロ。欧州では3例ございまして、これはそれぞれ、採取後29日目、 17日目、15日目に起こったというふうに報告されていますが、こういった年齢の方で、 このような病気でなぜかお亡くなりになっている。それから骨髄採取は、我が国では今 から約15年前ですが1例ございまして、この方は実は30日以内の死亡ではなくて、採 取1年後に最終的にお亡くなりになっているのですが、そのイベントは採取中に起こっ ておりますので、一応Day0でこういった事例がある。欧州の方は1例、Day15で肺梗塞 を起こしたという報告がありました。  次に、提供後30日以内の重篤有害事象でありますが、我が国は先ほどお示ししました ように件数で3,262分の50。絶対的なものだけをとっても3,260分の7。欧州の方が1 万6,432分の16。骨髄採取の方は、日本がこういった数ということになっております。  次のページに行ってください。この重篤有害事象の内訳でありますけれども、末梢血 幹細胞の我が国のデータは先ほどお示ししました。欧州の方では心筋梗塞が2例。それ からPE/DVTというのは、心嚢水の貯留といったことだと思いますが、3例。これ は肺梗塞と静脈血栓症ですか。そうでしたね。それが3例。それから高血圧が1例、頻 脈が1例、感染2例、脾破裂が3例、その他が4例。骨髄採取の方が、日本が、ここに 書いてありますようにかなり多様になっております。それから欧州の方が、心停止が1 例、椎間板ヘルニアが1例。問題は、その他という表現で10例あったということであり ます。  血液系悪性腫瘍でありますが、これは中長期の有害事象に属するわけですけれども、 末梢血幹細胞採取が先ほどお示ししましたように白血病が1例。それから欧州の方では、 リンパ腫、その他が、2例、3例ということであります。骨髄採取の方では、日本が、 白血病が2例報告がありました。それから欧州の方は、白血病、骨髄腫、リンパ腫、そ の他ということで、こういった数になっております。  人口1万件あたりの数を末梢血と骨髄でそれぞれ日本と欧州で比較したのが、その次 のものであります。日本の方ですが、提供後30日以内の死亡が、抹消血、骨髄という順 番ですが、1万件当たり0対1.7。これは1例でございます。そして片方はゼロですか ら差は無限と言ってもいいのですが、一応ここではPBとBMはほぼ等しいという判定 にしておきました。提供後30日以内の重篤有害事象が、報告件数すべて、または絶対的 に重篤なものに限ってみてもこのように21.5対6.8ということで、PBの方が多い。そ れから、血液学的悪性腫瘍に関しましては、3.1対3.4。また、年次健診数だけを基準に してみましても7.3対3.4ということで、これはPBとBMは等しいだろうということ であります。  次に欧州の方でありますが、30日以内の死亡は我が国と違って末梢血の方が多いとい うことです。それから、提供後30日以内の重篤有害事象。これも末梢血の方が多い。今 日に至るまでの血液学的悪性腫瘍は、こういったことで末梢血と骨髄とはほぼ等しいの ではないかということになりました。  まとめでありますが、同種造血幹細胞ドナー事前登録システムは、こういったことで 正確な情報をもたらしつつあるというふうに思います。我が国で、少なくとも急性期の 有害事象が一定数発生するということが明らかになったわけでありますが、死亡もしく は後遺症を残すような事例というのは我が国では現在までのところ発生していないわけ でして、これは提供の事前登録制、要するに施設のドナー安全に対する自覚を新たにす るという役割を私は果たしていると思いますが、その成果の1つだろうと思います。  考案の2といたしまして、ドナーの適格基準というのは、特に急性期の有害事象率を 低減させる上で効果があったのではないかと思います。それから、末梢血幹細胞提供と 骨髄提供の安全性に関する日欧双方の検査でありますが、提供後30日以内の死亡事例に 関しては、日欧に乖離が見られる。日本より欧州の方が多いということと、30日以内の 有害事象は日欧ともに末梢血提供の方に多いということと、血液学的悪性腫瘍の発生率 は日欧とも末梢血、骨髄で差がないということが示されました。  すなわち、同種末梢血幹細胞採取に際して、当初の、健常ドナーに後年白血病等を発 症させるかもしれないという懸念は、本研究の結果ほぼ否定されたというふうに考えら れます。このことは採取に用いられるG−CSFの開発過程においても否定されており ますし、白血病以外の患者において化学療法後等にG−CSFを用いた場合でも、それ ら患者に白血病が有意差をもって多発しているという事実がないことによっても支持さ れるものではないかと思います。  これは追加ですが、文献学的に、幾例かはG−CSFが関与しているのではないか、 特にMDSとかANLの発症率を高めるのではないかというものもありますが、その論 文もよく読みますと、多くは化学療法剤とか免疫抑制剤といったものに一義的に問題が あるということが明らかになりつつありますので、このように考えます。  同種末梢血幹細胞採取の問題点はむしろもっと足元にあったわけでありまして、これ はこの事業を始める前にはわからなかったのですが、採取中または採取直後に存在して いたものであって、海外では恐らくそれに関連すると思われる死亡事例も出ているのが 現状でありますが、採取を全件事前登録制にし、ドナーの適格基準を設けてそれを遵守 することにより、これらは回避できるだろうと考えます。そんなことで、事前登録制と いうのが有用であるということで、現在学会では、これを血縁の骨髄ドナーにも広げた システムを昨年の4月から立ち上げております。  最後に、同種末梢血幹細胞採取、移植という新しい技術の評価でありますけれども、 3つ追加情報をお話ししておきたい。  1つは、特に高齢の方に対してミニ移植といったものが行われておりますが、そのミ ニ移植のベースはこの末梢血幹細胞移植にあるということであります。これはどこの国 においてどの成績を見ても、末梢血幹細胞移植をベースにして初めて可能であるという ことが言われておりまして、そういった意味で非常に重要な技術である。  もう一つは、海外の骨髄バンクにおいて、これは非血縁ドナーを対象とした採取作業 において、末梢血幹細胞採取を適応していないのはどうも我が国だけみたいだというこ とでございまして、米国、ドイツ、最近では中国といったところが末梢血の方に移行し、 多くが末梢血幹細胞採取になりつつあるというのが1つの事実としてあるということで す。  最後に、先ほどから問題になっておりました非血縁骨髄ドナーからの移植、採取とい ったようなことで、特に採取施設の問題が非常にクローズアップされておりますが、こ の末梢血幹細胞採取というのはもちろん手術室は要りませんし、幹細胞を凍結保存して おいて安全に移植ができるということが既に証明されておりますので、そういった意味 でこれが日本の骨髄バンクに導入された場合には、今までの問題点を劇的に変えるだろ うということが予想されるわけであります。以上で報告を終わらせていただきます。 - ★第27回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会議事録[2006.4.14] 平成18年度の診療報酬改定について御説明申し上げます。 増点の要望は受け入れられませんでしたが、全体改定率が3.16%のマイナスであったに もかかわらず、造血幹細胞移植につきましては従前どおりの技術料で、マイナスとはな りませんでした。また、これまではDPCによる包括評価の対象でありましたさい帯血 移植について、出来高払いとなりましたことを御報告申し上げます。 造血幹細胞移植の財源に関してですけれども、4番目、 骨髄移植における患者負担の軽減。これにつきましては、右手の下から2つ目の丸にな りますけれども、昨年の7月から患者負担金を引き下げておりまして、平均的なケース の患者負担金は現在27万1,000円ということになっております。 参考1平成20年度移植対策関係予算(案)の概要 骨髄移植補助金463,857千円(あっせん業務関係事業費351,452千円、あっせん事業体制整備費12,931千円、普及啓発事業費等94,967千円) さい帯血補助金633,288千円(保存管理業務費593,196千円・情報管理経費等35,330千円) - 第8回議事録[2002.7.19] [2002年度補助金]骨髄移植推進財団12億8500万円、日本赤十字社の骨髄移植(23770人分)6億4892万円、 さい帯血バンク9億2800万円。 [患者負担(2002.4.1改訂後)1人当] 骨髄移植56万3000円、内訳は、財団登録前の検査代、コーディネ ート開始段階7万円、ドナーの確認検査[HLA検査、一般血液検査]3万4千円×人数分、HLA適合 のDNAタイピングは1件当たり1万6万円の追加なので、1回検査をすると1人5万円×人数分、最 終同意の段階まで至ると8万円、提供後骨髄提供調整料30万円、ドナー傷害保険料2万5千円。 ●平成22年全国厚生労働関係部局長会議(厚生分科会)[2010.1.21] [健康局臓器移植対策室]造血幹細胞移植対策の推進 17億円
事項平成21年度予算額平成22年度予算額(案)備考
2 造血幹細胞移植対策の推進1,763百万円1,733百万円
(1)骨髄移植の推進1,1371,122(1)骨髄移植対策事業費 429
・あっせん業務関係事業費 342
・あっせん事業体制事業費 5
・普及啓発事業費 82
(2)骨髄データバンク登録費 693
(3)特殊病室施設整備事業
(2)さい帯血移植の推進625611(1)さい帯血移植対策事業費 611
・さい帯血保存管理業務費 582
・さい帯血情報管理経費 28
・日本さい帯血バンクネットワーク運営会議費 1
(2)さい帯血バンク設備整備事業
平成21年全国厚生労働関係部局長会議(厚生分科会)[2009.2.26] 平成19年全国厚生労働関係部局長会議資料[2007.4.5] 平成18年全国厚生労働関係部局長会議資料[2006.4.5] 平成17年全国厚生労働関係部局長会議資料[2005.3.18] 平成16年全国厚生労働関係部局長会議資料[2004.3.19] 平成15年全国厚生労働関係部局長会議資料[2003.2.28] 平成14年全国厚生労働関係部局長会議資料[2002.2] ●[厚生労働省]研究事業各研究事業の概要(平成22年度) - 以前(平成9〜21年度) 厚生労働科学研究成果データベース 厚生労働科学研究費補助金/各種研究事業の概要〜担当部課と各補助金
年度NO.事業名研究代表者職名所属施設研究課題名交付予定額備考
2217再生医療実用化研究事業杉山 大介九州大学大学院特任准教授新規生理活性ペプチドにより分化を抑制したヒト造血幹細胞増幅法の開発5,000千円
2117再生医療実用化研究事業杉山 大介九州大学大学院特任准教授新規生理活性ペプチドにより分化を抑制したヒト造血幹細胞増幅法の開発5,000千円
千円
厚生労働科学研究成果データベース/幹細胞増幅 ●[厚生労働省厚生科学審議会科学技術部会]
回数開催日議題議事録資料備考
科学技術部会ヒト幹細胞を用いた臨床研究の在り方に関する専門委員会
第25回06/02/22ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針(案)について議事録
第24回05/09/21ヒト幹細胞臨床研究指針の在り方について議事録
第23回05/05/19議事録
第22回05/02/03議事録
第21回04/08/26議事録
第20回04/07/01議事録
第19回04/06/17議事録
第18回04/05/25議事録
科学技術部会ヒト幹細胞を用いた臨床研究の在り方に関する専門委員会ヒト幹細胞治療臨床研究指針の策定に関するワーキンググループ
第5回06/01/18ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針の策定について議事録
第4回05/12/14ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針の策定について議事録
第3回05/11/22ヒト幹細胞治療臨床研究指針の策定について議事録
第2回05/10/28ヒト幹細胞治療臨床研究指針の策定について議事録
第1回05/10/11ヒト幹細胞治療臨床研究指針の策定について議事録
科学技術部会ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会
第12回10/06/301.「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」の改正案に対するパブリックコメントについて
2.「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」の改正案について
3.その他
議事録資料
第11回10/04/121 「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」の改正案について
2 その他
議事録資料
第10回10/03/151 指針の見直しの論点について
2 ヒト幹細胞指針新GTP案について
3 指針改正の素案について
4 その他
議事録資料
第9回10/02/031 指針の見直しの論点について
2 その他
議事録資料
第8回09/12/251)新規のヒト幹細胞を用いる臨床研究について
2)指針の見直しの論点について
3)その他
議事録資料
第7回09/12/021 新規のヒト幹細胞を用いる臨床研究を開始する要件について
2 指針の見直しの論点について
3 その他
議事録資料
第6回09/10/261 iPS細胞を用いる研究の現状等について
2 「再生医療における制度的枠組みに関する検討会」の報告
3 ヒト幹細胞臨床研究のためのGTP策定について
4 その他
議事録資料
第5回09/09/241 「iPS細胞研究についての文部科学省の取組」について
2 「iPS細胞による再生医療の課題」について
3 「ヒト幹細胞臨床研究と細胞組織加工医薬品開発」について
4 その他
議事録資料
第4回09/08/251)幹細胞研究に関する海外動向について
2)細胞・組織を利用した医療機器又は医薬品の品質及び安全性の確保について
3)指針の見直しに関する検討の概要について
4)その他
議事録資料
第3回09/07/29ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会設置要綱
-----------------
1) ヒト幹細胞を用いる臨床研究の現状等について
2) 「ヒトES細胞の樹立及び使用に関する指針」について
3) 「ヒト幹指針におけるGMP,GTPの考え方(仮)」
4) その他
議事録要綱
資料
第2回09/06/291)  ヒト幹細胞を用いる臨床研究の現状等について
2)  「臨床研究に関する倫理指針」について
3)  その他
議事録資料
第1回09/05/191)「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」の見直しについて
2)今後の検討事項
3)今後の議論の進め方について
4)その他
議事録資料
科学技術部会ヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会
第11回10/04/027件の申請について審議
((別紙6)小児脳性麻痺に対する自己臍帯血幹細胞輸血による治療研究)
議事概要
第10回10/01/07議事概要
第9回09/10/07議事概要
第8回09/06/03議事概要
第7回09/02/20議事概要
第6回08/10/14議事概要
第5回08/07/16議事概要
第4回08/02/18議事概要
第3回07/11/28議事概要
第2回07/08/29議事概要
第1回07/07/11議事概要
どこが違う? 骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植[鹿児島市医報 第41巻第2号(通巻480号)2002]            ドナーの負担 細胞生着まで 移植成績   骨髄移植       ある     15日   50-70%   末梢血幹細胞移植   ある     12日   50-70%   さい帯血移植     なし     30日   30-50% 【臨床ガイドライン】日本造血細胞移植学会[Japan Soc Hematopoietic Cell Transplantation] -http://www.jshct.com/ - 造血細胞移植ガイドライン〜2010 - 造血細胞移植の適応ガイドライン2002.4[pdf,66P]

※また、日本輸血学会と共同で作成した、 同種末梢血幹細胞移植のための健常人ドナーからの末梢血幹細胞の動員・採取に関するガイドライン(2003年4月21日 改定第3版)、及び院内における血液細胞処理のための指針(2010年5月27日 第1版)はこちらから(第4版につきましては、現在発行準備をしております。)

[FDA]Guidances
Draft Guidance for Industry and FDA Staff - Investigational New Drug Applications (INDs) for Minimally Manipulated, Unrelated Allogeneic Placental/Umbilical Cord Blood Intended for Hematopoietic Reconstitution for Specified Indications [10/2009]
Guidance for Industry - Minimally Manipulated, Unrelated Allogeneic Placental/Umbilical Cord Blood Intended for Hematopoietic Reconstitution for Specified Indications[10/2009]
Guidance for Industry: Class II Special Controls Guidance Document: Cord Blood Processing System and Storage Container[1/31/2007]
Draft Guidance for Industry: Minimally Manipulated, Unrelated, Allogeneic Placental/Umbilical Cord Blood Intended for Hematopoietic Reconstitution in Patients with Hematological Malignancies[1/16/2007]
Draft Guidance for Industry and FDA Staff - Investigational New Drug Applications (INDs) for Minimally Manipulated, Unrelated Allogeneic Placental/Umbilical Cord Blood Intended for Hematopoietic Reconstitution for Specified Indications[10/2009]
Guidance for Industry - Minimally Manipulated, Unrelated Allogeneic Placental/Umbilical Cord Blood Intended for Hematopoietic Reconstitution for Specified Indications[10/2009]



【総説・文献】21世紀の造血細胞移植[pdf,4p]
 - 日本医科大学雑誌 - 70(1)62-65,2003 田近賢二(日本医科大学内科学第3 教室)

●NEDO海外レポート
 - 1058号 - ライフサイエンス・バイオテクノロジー特集[平成22年1月20日] - 4 幹細胞研究の最新状況(13p)
    表 1 再生医療の開発に取り組んでいる企業の状況 が充実している。
 - 1047号 - ライフサイエンス・バイオテクノロジー特集[平成21年7月1日]
 - 1036号 - ライフサイエンス・バイオテクノロジー特集 [平成21年1月14日] - 再生医療技術の最新状況(世界)

●医薬品評価フォーラム
第 1回 医薬品評価フォーラム −これからのバイオ医薬品の開発とその評価[2007.8.10]
 - 5)バイオ医薬品の新しい潮流[31p] by 山口 照英 (国衛研)
  - 1)日本におけるバイオ医薬品開発について[] by 田中 克平(総合機構)
  その他各種資料

●有効で安全な医薬品を迅速に提供するための検討会
 - 有効で安全な医薬品を迅速に提供するための検討会 報告書[2007.7.30]
 - 第5回資料[2007.3.29](国際共同治験)
 - 第4回資料[2007.3.02](再生医療の現状と将来展望について/アルツハイマー病の画像診断等バイオマーカーを用いた評価の現状について)
【英文マーケットリサーチレポート】幹細胞治療薬デリバリー:課題と機会[]
出版日:2008年12月 調査会社PharmaVision & Espicom 価格US $1,655 



【ニュース・トピックス】
 平成16年度の診療報酬改定議論は2月13日、厚生労働省から中医協に諮問、即日中医協
会長から厚労大臣宛に答申されました。結果として保険適用運動は、同種骨髄移植の手技
料に1万点(10万円)加算される形で決着。(さい帯血移植術にも、同額手技料加算)
骨髄移植(同種移植)47,600点(現行37,600)、臍帯血移植  36,900点(現行26,900)

臍帯血移植[共同通信社,2002.3.19]
移植治療
 - 臍帯血移植が骨髄移植を上回る 臍帯血からの移植が、骨髄バンクからの移植を2004年は上回りそうです
骨髄移植に係る患者負担の軽減に関する意見書[東京都2004.3.30]
 - 骨髄移植を受けるには、保険適用の手術費用等のほかに保険適用外の患者負担金とし
て、コーディネート開始料、ドナー確認検査料、最終同意等調整料、骨髄提供調整料など、
約70万から80万円、場合によっては100万円を超える高額な患者負担金が発生する。

●私的さい帯血バンク
日本造血細胞移植学会 - 私的さい帯血バンクに関する声明文[2002.8.19]
つくばブレーンズ株式会社 - 紹介記事
株式会社ステムセル研究所 -1999年8月設立
Legislation for Cord Blood Bank Network Reminiscent of Early Organ Transplant Days[Medscape;2003.9.19]


【リソース・オンライン雑誌】
MedlinePlus: Bone Marrow Transplantation
MedlinePlus: Stem Cells and Stem Cell Transplantation


【主要サイト】厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会[第31回〜]
厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会[第22回〜第30回]

日本さい帯血バンクネットワーク
 - 1999年発足。 全国11のさい帯血バンクで構成。 2010.7.14現在104病院と提携。
 - さい帯血バンクと移植の現状
 〜各バンク別さい帯血保存公開状況/各バンク別さい帯血供給状況/月別さい帯血移植実績数
 さい帯血移植の成績
 - 資料集
 〜検討会・中間まとめ・議事録/さい帯血バンクの技術ガイドライン/さい帯血バンクの運営ガイドライン/総会・委員会議事録
 - 広報誌「さい帯血バンクNOW」[隔月刊]
 - 

財団法人 骨髄移植推進財団
 - 1991年12月設立; 移植認定病院214施設
 - 骨髄バンクデータ集
 - 骨髄バンク事業の現状(2010年6月末現在)
 - 非血縁者間骨髄移植実施数11,882例(2009年新規1,216);
   骨髄提供希望者(ドナー)登録現在数363,175人(2009年新規34,687); 患者登録現在数2,681人
   HLA適合率=11.09%
 - 骨髄移植推進財団について
  〜概要/理事会・評議員会/委員会/プレスリリース/
  法人情報(平成21年度事業報告・決算書)
           [2010.3期]国庫補助金収入441百万円、患者負担金収入368、医療保険財源収入522、寄付金収入116、収入合計1,478百万円
 - MONTHLY JMDP
 - 骨髄バンクニュース[年2回]
 - ドナー登録をお考えの方へ
  〜ドナー登録について/登録受付窓口
 - 患者さんへ
  〜登録から移植まで/骨髄バンク利用料金/闘病に役立つ情報
[患者負担金(国内料金)] 
患者負担金(国内料金)金額備考
患者HLA確認検査料42,000円患者登録後直ちに実施
(SBT法A・B・C・DR座)
ドナー確認検査料(一般血液検査費用)5,000円ドナー候補者 1名ごと
ドナー確認検査手数料3,000円ドナー候補者 1名ごと
最終同意等調整料41,000円 
ドナー団体傷害保険料25,000円 
骨髄提供調整料49,000円 
その他の検査料
(HLA検査料 (SBT法))
検査実費
患者・主治医の希望により行う検査
 計\165,000 *HLA検査料 (SBT法)の検査実費は、 [闘病に役立つ情報]   日本骨髄バンクを介した非血縁者間骨髄移植の成績報告書   HLA資料集   移植が有効といわれる疾患について   日本造血細胞移植学会ガイドライン    - 医師の方へ  〜 - 中央骨髄データセンター - 統計資料  〜ドナー登録者数の推移/患者登録数の推移/kホ骨髄移植実施数の推移/HLA検索適合率/HLA型遺伝子頻度 [HLA検索適合率]2009年86.7% - - 特定非営利活動法人・全国骨髄バンク推進連絡協議会 -http://www.marrow.or.jp/ - 加盟団体数は49団体で、全国42都道府県 [2010年6月末]骨髄提供希望者(ドナー)登録現在数 363,175人 /骨髄移植希望者(患者)登録現在数 2,681人 非血縁者間骨髄移植実施数 11882人 - 全国協議会ニュース[月刊] 日本造血細胞移植学会[Japan Soc Hematopoietic Cell Transplantation] -http://www.jshct.com/ - ニューズレター[pdf版] - 全国調査報告書〜H10以降(疾患別移植の種類) - 造血細胞移植ガイドライン〜2010 - 造血細胞移植の適応ガイドライン2002.4[pdf,66P] - 私的さい帯血バンクに関する声明文[2002.8.19] - 一般社団法人日本アフェレシス学会/Society for Apheresis(JSFA) プラズマフェレーシス治療研究会として1981年設立。 会員数は1600名 - 日本アフェレシス学会雑誌 - - World Marrow Donor Association[WMDA] -http://www.worldmarrow.org/ - 1994設立。 2008年末71幹細胞ドナー登録機関と122さい帯血バンクが参加、登録ドナー総数1400万人 2008年Donation実績10,481件(骨髄 3,221、PBSC 7,260)。 年間ドナー登録170万人、7.8万さい帯血登録。 Bone Marrow Donors Worldwide (BMDW) - 1988年EMBTのプロジェクトとして開始。 1448万人のドナーと43万のさい帯血が登録。 - 44か国64幹細胞登録機関と26か国44臍帯血登録機関でメンバー構成。 - 国別ドナー一覧表 - Annual Report 2009[pdf,32p; 28-Jul-2010] The National Marrow Donor Program[米国] -http://www.marrow.org/ [アメリカ骨髄提供者計画] - 1987開始。The NMDP Network の450センターと連携。 [2003.7時点] 臍帯血2.8万単位を保管(米国最大)。 毎年3万人が骨髄・造血幹細胞移植のみが唯一の延命手段であるという疾病(70種類以 上)に罹患。 患者の30%が家族内に適合者がいて、残りは家族外にドナーを必要。 NMDPは世界最大の500万人のドナーが登録。 毎月170件、年間2000件の移植を実施(累計16,000)。 毎月2.5万人、年間30万人がドナー登録。 四半期毎に500の臍帯血が追加。 - from Fact & Figures[pdf,3p] - (2002年末時点)ドナー総数4,890,973。患者登録現在数約3,000人 非血縁者間stem cell移植件数 15,556(うち72%が白血病)、2002年間2,103。 The European Group for Blood and Marrow Transplantation[EBMT] -http://www.ebmt.org/ - 設立1974。 研究目的。 会員は、世界60か国500機関に所属する2500人。 - Transplant Guidelines −Standards for Blood and Marrow Progenitor Cell Processing, Collection and Transplantation - Registry〜移植データ登録DB:統計 & 調査 - [Statistical Summary of EBMT Database] Cord Blood, 2004.3[pdf,9p] American Society for Blood and Marrow Transplantation[ASBMT] -http://www.asbmt.org/ - Biology of Blood and Marrow Transplantation[月刊]〜抄録無償・全文有償 - Blood and Marrow Transplantation Reviews[季刊]〜全文無償公開 - ASBMT e-News[月刊]〜無償公開 - ★BMT.Net -http://www.bmtnet.org/ ポータルサイト National Blood Data Resource Center[米NBDRC] -http://www.nbdrc.org/ - AABBにより設立。 - 2001年度米国では年間15 million単位の血液(全血/RBC)を採集、うち血液センター93%、病院7%。 米国の病院は14 million単位を490万人に輸血。年6%増加。







●解説

■造血幹細胞移植
Hematopoietic Stem Cell Transplantation[HSCT]
●概要

造血幹細胞移植(HSCT)は,血液癌(白血病,リンパ腫,骨髄腫)および他の血液疾患(例,原発性免疫不全症,再生不良性貧血,骨髄異形成)の治癒をもたらす可能性がある,急速に発展しつつある技術である。HSCTは自己移植または同種移植のことがあり,骨髄,末梢血または臍帯血幹細胞が使用されうる。末梢血は幹細胞の収集がより容易で好中球および血小板数の回復がより速いため,特に自己HSCTにおいてほとんど骨髄に取って代わる幹細胞源となっている。臍帯血HSCTは,幹細胞数が少ないため2002年迄主に小児に限定されていたが、現在ではこの欠点はなくなった。

自己HSCTに禁忌はない。同種HSCTの禁忌は相対的で,50歳を超える年齢,HSCTの既往,顕著な共存症が含まれる。同種HSCTは主に組織適合ドナーの不足に制限を受ける。HLAが同一の同胞ドナーが理想的で,次にHLA適合同胞ドナーが理想的である。このような同胞ドナーをもつのは患者の1k4のみであるため,非適合血縁または適合非血縁ドナー(国際的な登録制度を通じて見つけられる)がしばしば使われる。しかしながら,長期的な無病生存率はHLAが同一の同胞ドナーからの移植より低くなりうる。臍帯血HSCTの技術はまだ確定されつつある段階だが,HLA適合はおそらく重要でないと考えられる。

造血細胞移植の適応ガイドライン2002.4[pdf,66P]作成当時は、治療法の選択は疾患や病期、患者の年令・全身状態により異なり、自家移植を行うのか、HLA適合血縁者間移植にするのか、さらには骨髄バンクに登録し、非血縁者間骨髄移植を予定するのか、移植以外の治療法を実施するのかなどその選択肢が多様になってきた。 臍帯血移植、同種末梢血幹細胞移植、骨髄非破壊的(ミニ)移植はその成績が期待されるものの、日本においては臨床成績を集計中のため、あるいは臨床試験でその安全性・有効性が検討されている段階であるために、2002年版ガイドラインでは取り扱っていない。

●分類

● 各移植の特徴
 骨髄移植末梢血幹細胞移植臍帯血移植
幹細胞源骨髄末梢血臍帯血
採取方法全身麻酔下G-CSF使用・成分採血装置出産時・凍結保存
ドナー同種自家と同種
血液の回復2‐3週間(白血球)骨髄移植より早い骨髄移植より遅い
GVHD(同種)下記高率低率
患者年令55〜60才位まで65才位まで55才位まで

●骨髄移植,末梢血幹細胞移植,臍帯血移植の比較
  骨髄移植[BMT]
末梢血幹細胞移植[PBSCT]
臍帯血移植[CBT]
ドナー
長所
通常1回の採取で必要細胞数を確保できる
過去の実績があり,採取方法が確立している
全身麻酔が不要である
自己血貯血が不要である
ドナーに対する負担がほとんどない
短所
全身麻酔に伴う合併症を認める
穿刺部の疼痛,出血,感染などの合併症を認める
移植前に自己血貯血を必要とすることが多い
G-CSF投与に伴う合併症を認める
アフェレーシスに伴う合併症を認める
1回の採取で必要細胞数を確保できないことがある
G-CSF投与の長期的安全性が不明である
分娩中あるいは分娩直後に臍帯血を採取する
患者
長所
慢性GVHDが末梢血幹細胞移植に比べて少ない
造血回復が早い
GVL効果が増強される可能性がある
申し込みから提供までの期間が短い
GVHDが起こりにくい
短所
造血回復が末梢血幹細胞移植に比べて遅い
急性GVHDが多い可能性がある
慢性GVHDが多い
造血回復が遅い
移植可能な細胞数が限られている→大幅改善中
(神田善伸.造血幹細胞移植診療マニュアル.2006より改変)
from [がん情報サービス] - 造血幹細胞移植の種類



●疫学

10年前(1998年)には骨髄移植[BMT] 48%、末梢血幹細胞移植[PBSCT] 46%、臍帯血移植[CBT] 3%であったが、2007年には各35%、47%、17%と大きく変わった。 骨髄移植の比率は大幅に低下し、自家末梢血幹細胞移植が最も多く35%、臍帯血移植が急速に比重を増している。

表10.2 ドナー・細胞ソース別の移植件数の年次推移 Trends of stem cell transplants by donor and graft source
(解析データセット: 1986 から2007 年の全移植)
疾患大分類 Disease category'98'99'00'01'02'03'04'05'06'0786-07計
■血縁ドナー Family donor
 ★同胞 Sibling
   骨髄 Bone marrow5215113842962533013163583413547,778
   末梢血 Peripheral blood831373445476474993634053923343,968
   臍帯血 Cord blood10710222132158
   その他 Others232113207108536162
 ★他の血縁者 Other relatives
   骨髄 Bone marrow506745656378779897861,179
   末梢血 Peripheral blood45345210814015010710084100984
   臍帯血 Cord blood00021101106
   その他 Others755358536160
 ★双生児 Twin
   骨髄 Bone marrow14751111543115
   末梢血 Peripheral blood205361233338
   その他 Others01000000013
 ★不明 Unknown18152429252956625333413
■非血縁ドナー Unrelated donor
   骨髄 Bone marrow4515416767217317047818979179448,800
   末梢血 Peripheral blood012411121215
   臍帯血 Cord blood58921321511893884645286307093,352
   その他 Others00000110014
■自家 Autologous
   骨髄 Bone marrow675740413032183134311,584
   末梢血 Peripheral blood9309359789449309739671,2191,4821,45714,063
   その他 Others25171726111881124435
■その他 Others53221427357817100215
合計 Total2,3092,4512,7542,9773,0693,2323,2543,7484,0624,07043,232
うち骨髄 計1,1031,41819,456
うち末梢血 計1,0601,89619,068
うち臍帯血 計687103,416
from 日本造血細胞移植学会
- 全国調査報告書- [平成20年度]表10.2 ドナー・細胞ソース別の移植件数の年次推移

●対象疾患

疾患別移植の種類Mode of transplants by disease
(1991 から2007 年の初回の移植)
疾患名 disease自家移植血縁者間非血縁者間同種その他合計
骨髄移植末梢血幹
細胞移植
骨髄移植臍帯血
Auto-
transplant
Rel-BMTRel-
PBSCT
UR-BMT Allo-
CBT
Others Total
●白血病 Leukemia 1,855 6,062 2,984 6,766 2,103 245 20,015
 急性骨髄性白血病 AML 1,069 2,311 1,318 2,530 1,027 90 8,345
 急性リンパ性白血病 ALL 711 1,867 676 1,952 595 65 5,866
 慢性骨髄性白血病 CML 28 1,098 321 1,185 94 42 2,768
 骨髄異形成症候群 MDS 21 654 421 846 268 35 2,245
 その他の白血病 Other leukemias 26 132 248 253 119 13 791
●骨髄増殖性疾患 2 29 32 26 14 1 104
●悪性リンパ腫 Malignant lymphoma*
(一元管理プログラムでの登録症例を除く) 656 31 77 0 76 12 852
 非ホジキンリンパ腫 Non-Hodgkin lymphoma 583 31 77 0 73 12 776
 ホジキンリンパ腫 Hodgkin’s desease 68 0 0 0 1 0 69
 悪性リンパ腫:型未記入 Type unknown 5 0 0 0 2 0 7
●悪性リンパ腫 Malignant lymphoma*
(一元管理プログラムでの登録症例のみ) 5,755 455 549 577 180 53 7,569
  Non-Hodgkin’s lymphoma 5,099 421 496 547 150 46 6,759
  Hodgkin’s lymphoma 467 12 19 9 3 2 512
  Other lymphoma16492010059
  Type unknown17318251175239
●形質細胞性腫瘍 Plasma cell dyscrasia2,2467088371382,462
 多発性骨髄腫 Multiple myeloma2,0606379361272,257
 形質細胞腫 Plasmacytoma176000124
 アミロイドーシス Amyloidosis620200064
 マクログロブリン血症 Macroglobulinemia0000000
 形質細胞性白血病 Plasma Cell Leukemia131311019
 重鎖病 Heavy chain diseases0000000
 POEMS症候群330000033
 その他の形質細胞性腫瘍 Others610400065
●固形腫瘍 Solid tumors3,12095123824163,386
 乳癌 Breast cancer42503000428
 卵巣癌 Ovarian cancer16000000160
 横紋筋肉腫 Rhabdomyosarcoma32466131341
 胚細胞腫瘍 Germ cell tumor45111011455
 肺癌 Lung cancer11812012124
 ユーイング肉腫 Ewing’s sarcoma21235000220
 神経芽腫 Neuroblastoma6566972151750
 中枢神経腫瘍 CNS tumors31404000318
 腎臓癌 Renal cancer4133401584
 その他の悪性腫瘍 Other malignant tumors4191261536506
●再生不良性貧血 Aplastic anemia07519044435161,336
●赤芽球癆 PRCA130220026
●発作性夜間ヘモグロビン尿症 PNH012730022
●その他 Other diseases54291632501815844
 免疫不全症01011577592254
 先天性代謝異常170160331166
 慢性活動性 EBV感染症224201526087
 血球貪食症候群 HPS1115131341194
 自己免疫疾患322303040
 先天性造血障害071553171147
 その他の少数報告例886322056
●診断名不明010250026
from 日本造血細胞移植学会
- 全国調査報告書- [平成20年度]表6.1 疾患別移植の種類

●HLA抗原

ヒト白血球型抗原(Human Leukocyte Antigen; HLA)とは最も重要な組織適合性抗原の一つ。白血球の血液型と言えるものであり、一般的に血液型というとA,O,AB,B型といった赤血球の型を指すが、HLA型は白血球の型を示している。ただし、白血球以外にもHLAは存在するため、現在ではヒト白血球型抗原の名称で呼ばれることはほとんどなく、HLAと略して呼ばれる。

組織の細胞表面には、同種でも固体毎に異なった抗原が存在し、他の固体の細胞を移植するとその抗原に対する免疫反応が生じて拒絶反応が起きる。このような抗原を組織適合遺伝子複合体と呼ぶ。その中でも特に強い移植免疫反応を起こすものは、染色体上の一部に存在する遺伝子群により発現し、これを主要組織適合遺伝子複合体:MHC(Major Histocompatibility Complex)と呼ぶ。ABO型抗原もMHCの一種である。また、ヒトのMHCは第6染色体短腕上にあり、これをHLA(Human Leukocyto Antigen)と呼び、この遺伝子がコードする遺伝子産物がHLA抗原である。この遺伝子領域はHLA遺伝子領域とも呼ばれ、そのうちHLA-A、B、DRの3個組2セット(6個の遺伝子群(約4,000kbp))は、移植免疫反応における移植抗原として重要であるとされている。

 HLA抗原は、細胞表面上に発現している細胞膜抗原であり、その機能と構造によりclassI抗原とclassII抗原に分類される。classI抗原は、T・B細胞の他ほとんどの有核細胞表面上に発現しているHLA-A、B、C抗原系と、HLA-E、F、G抗原系がある。(Gは胎盤のtrophoblastに存在し母体と胎児の免疫反応を制御しているらしい)一方classII抗原はB細胞・マクロファージ・単球・精子・活性化T細胞・樹状細胞など、限られた細胞に見られHLA-DP、DQ、DRなどがある。 その型の種類は多く、まずA座のA1,A2,A210(2),A3…A80、B座のB5,B7,B703(7)…、C座の…、DR座の…と続き赤血球の型とは比較にならないほど膨大で、その組み合わせは数万通りといわれる。

献血の際に献血者が登録(献血者登録制)することにより、HLA適合血小板を必要としている患者に対して、HLAが適合した輸血を行なうことができる。  HLAの機能としては、自己・非自己の認識(HLAと抗原をT細胞が認識する事による)、同種移植片の拒絶であるため移植や輸血の適合において重要であるが、その特徴として、乏しい多型性・人種による抗原頻度の多様性・連鎖不平衡(後述)などがあるため、疾患感受性との相関、法医学(個人識別・親子鑑定)、人類遺伝学(集団の特徴付け・近縁性の解析)においても利用されている。

HLA抗原を大きくわけると、A座・C座・B座とD領域(DR・DQ・DP)があり、だれもが持っています。
特に輸血には、A・C・B座の適合が大切で、その適合率は500人に1人といわれています。(下表参照) HLA複合体_表
 from [神奈川県赤十字血液センター]血液の知識 | HLAとは

骨髄移植ではHLAの中のA座、B座、DR座という3つの遺伝子座が重要であるとされている。私たち各個人はそれぞれの遺伝子座に2つずつ、合計6個のHLA抗原を持っている。
兄弟姉妹の間ではHLAが完全に合ったドナーが4分の1の確率でみつかるが、多くの患者は家族内にHLA適合ドナーを持っていない。そのため、非血縁者間でのドナーさがしが必要になるが、骨髄バンクでは6抗原のすべてが一致したドナーを見つけるためには10〜30万人のドナー登録者が必要であるが、さい帯血移植の場合には4〜6抗原一致のドナーでも移植が可能なために数万のさい帯血を保存しておけば良いと考えられている。

●幹細胞数


臍帯血HSCTは,幹細胞数が少ないため2002年迄は主に小児に限定されていた。

●採取PBSC(末梢血幹細胞)の目標

同種末梢血幹細胞移植では、生着に必要なPBSC の移植細胞数は十分明らかにさ
れていない。移植細胞数は個々の患者とドナーの条件に応じて個別に設定する。移植
後速やかな生着を得るために、同種末梢血幹細胞移植において輸注されるCD34陽
性細胞の目標数は、4-5×106/s(レシピエント体重)とする施設が多く、4×106/s
以上が4×106/s未満よりも生着がすみやかであるとする報告もある。
一方、わが国では移植されたCD34 陽性細胞が1×106/sでも生着は得られており
、その後の症例の集積により2.5×106/s以上でも速やかな生着が得られることが
明らかにされている。

大部分の健常人ドナーでは生着に十分な量のPBSC の動員・採取が可能である。
しかし、一部の健常人ドナー(5-10%)では、PBSC 動員の至適条件でも十分量の
PBSC が採取できない場合(CD34陽性細胞<2×106/s)があり、このpoor
mobilization は留意すべき点と考えられる。高齢者に多いことが指摘されているが、
現在のところ、poor mobilization を予測する確実な方法はない。
移植後の生着に十分な量のPBSC が採取できなかった場合、末梢血からのPBSC
追加採取、または全身麻酔下の骨髄採取が必要になる可能性について、あらかじめ十
分説明を行っておく。
 from 日本造血細胞移植学会 - 同種末梢血幹細胞移植のための健常人ドナーからの末梢血幹細胞動員・採取に関するガイドライン(2003 年4 月21 日 改訂第3版)
 


●治療

 疾患により生存率は異なるが、移植後1年69.4%、移植後5年50.8%。

●造血幹細胞移植における疾患別生存率
対象症例症例数移植後 1年移植後 5年
生存率95%信頼区間観察症例数生存率95%信頼区間観察症例数
@ all Patients(全ての患者)3651469.4%68.9-69.9%2272950.8%50.2-51.4%8716

@ Leukemia(白血病)1952764.1%63.5-64.8%1169247.1%46.3-47.9%4908
A Lymphoma(悪性リンパ腫)813571.9%70.9-72.8%524854.5%53.3-55.8%1758
B MM(多発性骨髄腫)238087.0%85.5-88.3%180047.3%44.2-50.3%277
C ST(固形腫瘍)327574.9%73.4-76.4%234046.5%44.6-48.3%909
D AA(再生不良性貧血)/PRCA(赤芽球癆)
/PNH(発作性夜間血色素尿症)
131583.0%80.8-84.9%104078.6%76.2-80.8%576

@ AML(急性骨髄性白血病)826563.3%62.3-64.4%474745.9%44.7-47.1%1842
A ALL(急性リンパ性白血病)586065.2%64.0-66.5%353445.0%43.6-46.4%1448
B ATL(成人T 細胞性白血病)61342.2%38.2-46.2%21528.8%24.4-33.4%25
C CML(慢性骨髄性白血病)273969.4%67.7-71.2%181657.8%55.8-59.6%1125
D MDS(骨髄異形成症候群)192864.2%62.0-66.4%110248.7%46.1-51.2%376

@ NHL(非ホジキンリンパ腫)752871.0%69.9-72.0%472854.1%52.8-55.4%1580
A HL(ホジキンリンパ腫)58385.0%81.8-87.7%44163.6%58.8-68.1%167
B Other(その他のリンパ腫、/分類不能リンパ腫)24665.4%57.0-72.6%8039.6%28.5-50.4%12
C MM(多発性骨髄腫)/PCD(形質細胞腫)245487.0%85.5-88.3%180047.3%44.2-50.3%277

日本造血細胞移植学会[Japan Soc Hematopoietic Cell Transplantation] -http://www.jshct.com/
 - 全国調査報告書〜H10以降(疾患別移植の種類)/3-図1  疾患別生存曲線
 


●手技

骨髄幹細胞の収集には,骨髄700〜1500mL(最高15mL/kg)がドナーの後腸骨陵部から吸引される;局所または全身麻酔が使われる。末梢血の採取では,幹細胞の増殖と動員を促すためドナーは組み換え成長因子(顆粒球コロニー刺激因子または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)で処置され,4〜6日後に標準的な瀉血を行う。幹細胞を同定し他の細胞から分離するため,蛍光活性化細胞分類が使われる。

幹細胞はその後,1〜2時間にわたって大口径の中心静脈カテーテルで注入される。癌に対するHSCTでは,寛解を惹起し,移植片が受け入れられるように免疫系を抑制するため,レシピエントはまず処置処方(例,全身照射とともにシクロホスファミド60mg/kg/日を2日間静注,全身照射なしでブスルファン1mg/kg,経口にて1日4回4日間投与をシクロホスファミドと併用)を受ける。たとえ癌が適応でなくても,拒絶反応発生率と再発率を減らすため同種HSCTにも同様のレジメンが使われるが,自己HSCTには使われない。骨髄非破壊的な処置処方は罹患および死亡の危険性を低くし,高齢患者,共存症をもつ患者,移植片対腫瘍効果を受けやすい患者(例,多発性骨髄腫患者)にとって有用でありうる。

移植後レシピエントには,移植後の白血球減少期間を短くするためのコロニー刺激因子と予防的な抗感染薬(移植: 感染を参照 )が投与され,さらに同種HSCTではドナーT細胞がレシピエントの主要組織適合遺伝子複合体分子と反応すること(GVHD)を防ぐための予防的免疫抑制薬(典型的にはメトトレキサートおよびシクロスポリン)が6カ月まで投与される。発熱がない限り,広域スペクトル抗生物質は通常,使用が控えられる。定着は典型的にはHSCT後10〜20日に(末梢血幹細胞の場合はより早期に)起こり,好中球絶対数が500×106/Lを超えることと定義される。

主な早期(100日未満)の合併症には,定着不全,拒絶反応および急性GVHDが含まれる。定着不全および拒絶反応が起こるのは患者の5%未満で,持続的な汎血球減少または不可逆的な血球数減少として現れる。治療は数週間のコルチコステロイド投与である。

急性GVHDは同種HSCTレシピエントにおいて,HLA適合同胞の移植片レシピエントでは40%で,非血縁ドナー移植片のレシピエントでは80%で起こる。この急性GVHDは,発熱,発疹,高ビリルビン血症を伴う肝炎,嘔吐,下痢,腹痛(腸閉塞に進行しうる),および体重減少を起こす。危険因子には,HLAおよび性別の不適合;非血縁ドナー;レシピエントかドナー,またはいずれも高齢であること;ドナーの前感作;および不適切なGVHD予防法が含まれる。病歴聴取および身体診察により明らかに診断できる;治療はメチルプレドニゾロン2mg/kg,1日1回静注で,5日以内に反応がなければ10mg/kgに増量する。

主な後期合併症には慢性GVHDおよび疾患の再発が含まれる。慢性GVHDは単独でも,急性GVHDからの進行でも,または急性GVHDが消失した後でも起こりうる。典型的には,HSCT後4〜7カ月(2カ月から2年の範囲)で起こる。慢性GVHDは同種HSCTレシピエントにおいて,HLA適合同胞の移植片レシピエントでは約35〜50%で,非血縁ドナー移植片のレシピエントでは60〜70%で起こる。主に皮膚(例,苔癬様発疹,強皮症)および粘膜(例,乾性結膜炎,歯周炎,口腔生殖器の苔癬様反応)に生じるが,消化管および肝臓にも生じる。免疫不全を主な特徴とするが,肺移植後と同様の閉塞性細気管支炎も生じうる。最終的に20〜40%の患者がGVHDで死亡し,死亡率はより重度の反応を起こした患者でより高い。皮膚および粘膜疾患は治療の必要がないことがあるが,より広範囲の疾患の治療は急性GVHDと同様である。mAbまたは機械的分離による同種移植ドナー移植片のT細胞の除去は,GVHDの発生率と重度を低下するが,幹細胞の増殖および定着を促し,疾患再発率を低下しうる移植片対腫瘍効果を消失させる。自己HSCTでは,この理由により,また,循環血中の腫瘍細胞が移植されうるため,再発率がより高い。自己HSCT前の生体外での腫瘍細胞のパージングが研究されている。

慢性GVHDのない患者では,全ての免疫抑制療法はHSCT後6カ月で終了でき,このため,これらの患者では晩期の合併症はまれである。

●予後

予後は適応と手技により異なる。全般に,疾患再発は自己HSCTのレシピエントの40〜75%,同種HSCTのレシピエントの10〜40%で起こる。成功(癌のない骨髄)率は,化学療法に感受性のある再発したリンパ腫患者で30〜40%,寛解期にある急性白血病患者で20〜50%である;化学療法単独と比べ,HSCTは多発性骨髄腫患者の生存を改善する。より進行した疾患または反応性の固形癌(例,乳癌または胚細胞腫瘍)患者では,成功率は低い。再発率はGVHD患者で低いが,全般的な死亡率は,もしGVHDが重度であれば上昇する。集中的な準備処方,効果的なGVHD予防法,シクロスポリン基盤の処方,および支持療法(例,抗生物質,ヘルペスウイルスおよびCMVに対する予防)の改善により,HSCT後の長期の無病生存が改善している。

●生着率

・骨髄移植(bone marrow transplastation;BMT)は、生着までに要する期間は平均18日程度。患者の方がドナーより体重が重いと、十分な細胞数が得られないことがあるが、移植後長期の造血能の維持に関しては、証明済みである。

・末梢血幹細胞移植(peripheral blood stem cell transplantation;PBSCT)は、ドナーの幹細胞動員効率により、細胞数がまちまち。造血回復は速やかで、生着まで平均14日程度。同種移植では慢性GVHDが多いが、白血病再発が少ない傾向がある。移植後長期の造血能維持できるかどうかは未検証。非血縁者では現在選択不可能である。

・臍帯血移植は、ドナーコーディネートに要する期間が短く(平均0.5〜1ヶ月)緊急的移植に対応でき、凍結保存なので移植時期の調整は容易である。造血回復が遅く、生着まで平均20日程度かかり、特に血小板の回復が遅い。良性疾患に拒絶が多いが再移植は不可能。元の臍帯血の量が少ないので、体重の重い患者では移植成績が不良。

生着率については、下記表の通り、全疾患で91.4%、骨髄移植は血縁者間93.6%・非血縁者間91.0%と最も高く、血縁者間末梢 血幹細胞移植は87.9%、非血縁者間臍帯血移植は73.4%と最も低い。

表 疾患別造血幹細胞移植後の生着の有無(2007年) Table. Engraftment by diseases
 生着自家移植血縁者間
骨髄移植
血縁者間末梢
血幹細胞移植
非血縁者間
骨髄移植
非血縁者間臍
帯血移植
合計
EngraftmentAuto-transplantRelated BMTRelated PBSCTUnrelated BMTUnrelated CBTTotal
 N(%)N(%)N(%)N(%)N(%)N(%)
●全疾患
All diseases12,985(95.3)7,211(93.6)3,473(87.9)7,557(91.0)2,153(73.4)33,379(91.4)
242(1.8)322(4.2)233(5.9)559(6.7)781(26.6)2,137(5.9)
未記入402(2.9)167(2.2)243(6.2)185(2.2)1(0.0)998(2.7)
合計13,629(100.0)7,700(100.0)3,949(100.0)8,301(100.0)2,935(100.0)36,514(100.0)
移植時年齢16歳未満
Age at
transplant
:0-15
2,514(97.0)2,118(94.8)286(86.9)1,488(91.8)682(81.2)7,088(93.1)
59(2.3)97(4.3)39(11.9)85(5.2)158(18.8)438(5.8)
未記入18(0.7)18(0.8)4(1.2)48(3.0)0(0.0)88(1.2)
合計2,591(100.0)2,233(100.0)329(100.0)1,621(100.0)840(100.0)7,614(100.0)
移植時年齢16歳以上40歳未満
Age at
transplant
:16-39
2,799(95.7)3,097(94.4)1,164(90.4)3,375(91.8)524(74.8)10,959(92.3)
42(1.4)102(3.1)59(4.6)203(5.5)177(25.2)583(4.9)
未記入83(2.8)82(2.5)64(5.0)99(2.7)0(0.0)328(2.8)
合計2,924(100.0)3,281(100.0)1,287(100.0)3,677(100.0)701(100.0)11,870(100.0)
移植時年齢40歳以上
Age at
transplant
:40-
7,672(94.6)1,996(91.3)2,023(86.7)2,694(89.7)947(67.9)15,332(90.0)
141(1.7)123(5.6)135(5.8)271(9.0)446(32.0)1,116(6.6)
未記入301(3.7)67(3.1)175(7.5)38(1.3)1(0.1)582(3.4)
合計8,114(100.0)2,186(100.0)2,333(100.0)3,003(100.0)1,394(100.0)17,030(100.0)
●急性骨髄性白血病
AML1,019(95.7)2,134(93.6)1,158(89.6)2,347(92.8)799(72.6)7,457(90.2)
26(2.4)102(4.5)68(5.3)173(6.8)301(27.4)670(8.1)
未記入20(1.9)43(1.9)66(5.1)9(0.4)0(0.0)138(1.7)
合計1,065(100.0)2,279(100.0)1,292(100.0)2,529(100.0)1,100(100.0)8,265(100.0)
●急性リンパ性白血病
ALL687(97.3)1,742(94.7)599(90.3)1,828(93.7)576(82.2)5,432(92.7)
10(1.4)62(3.4)29(4.4)116(5.9)125(17.8)342(5.8)
未記入9(1.3)35(1.9)35(5.3)7(0.4)0(0.0)86(1.5)
合計706(100.0)1,839(100.0)663(100.0)1,951(100.0)701(100.0)5,860(100.0)
●成人T細胞性白血病
ATL18(94.7)80(90.9)169(87.6)165(89.2)86(67.2)518(84.5)
1(5.3)6(6.8)19(9.8)19(10.3)42(32.8)87(14.2)
未記入0(0.0)2(2.3)5(2.6)1(0.5)0(0.0)8(1.3)
合計19(100.0)88(100.0)193(100.0)185(100.0)128(100.0)613(100.0)
●慢性骨髄性白血病
CML25(89.3)1,033(94.5)294(91.6)1,119(94.4)80(71.4)2,551(93.1)
2(7.1)26(2.4)13(4.0)65(5.5)32(28.6)138(5.0)
未記入1(3.6)34(3.1)14(4.4)1(0.1)0(0.0)50(1.8)
合計28(100.0)1,093(100.0)321(100.0)1,185(100.0)112(100.0)2,739(100.0)
●骨髄異形成症候群
MDS17(89.5)498(92.4)319(86.4)711(91.4)146(65.5)1,691(87.7)
0(0.0)24(4.5)24(6.5)62(8.0)76(34.1)186(9.6)
未記入2(10.5)17(3.2)26(7.0)5(0.6)1(0.4)51(2.6)
合計19(100.0)539(100.0)369(100.0)778(100.0)223(100.0)1,928(100.0)
●その他の白血病
Other
leukemia
7(87.5)43(91.5)45(77.6)55(80.9)3(60.0)153(82.3)
0(0.0)1(2.1)4(6.9)9(13.2)2(40.0)16(8.6)
未記入1(12.5)3(6.4)9(15.5)4(5.9)0(0.0)17(9.1)
合計8(100.0)47(100.0)58(100.0)68(100.0)5(100.0)186(100.0)
●骨髄増殖性疾患
MPD2(50.0)118(89.4)64(85.3)78(82.1)34(64.2)296(82.5)
1(25.0)13(9.8)6(8.0)15(15.8)19(35.8)54(15.0)
未記入1(25.0)1(0.8)5(6.7)2(2.1)0(0.0)9(2.5)
合計4(100.0)132(100.0)75(100.0)95(100.0)53(100.0)359(100.0)
●非ホジキンリンパ腫
NHL5,500(96.9)424(94.9)499(88.3)511(93.6)206(69.6)7,140(94.8)
106(1.9)22(4.9)39(6.9)34(6.2)90(30.4)291(3.9)
未記入68(1.2)1(0.2)27(4.8)1(0.2)0(0.0)97(1.3)
合計5,674(100.0)447(100.0)565(100.0)546(100.0)296(100.0)7,528(100.0)
●ホジキンリンパ腫
HL523(98.1)12(100.0)16(94.1)8(88.9)8(66.7)567(97.3)
6(1.1)0(0.0)1(5.9)1(11.1)4(33.3)12(2.1)
未記入4(0.8)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)4(0.7)
合計533(100.0)12(100.0)17(100.0)9(100.0)12(100.0)583(100.0)
●多発性骨髄腫/形質細胞性腫瘍
MM/PCD2,112(94.4)63(90.0)71(82.6)32(86.5)16(69.6)2,294(93.5)
24(1.1)6(8.6)4(4.7)4(10.8)7(30.4)45(1.8)
未記入102(4.6)1(1.4)11(12.8)1(2.7)0(0.0)115(4.7)
合計2,238(100.0)70(100.0)86(100.0)37(100.0)23(100.0)2,454(100.0)
●再生不良性貧血
AA0(0.0)702(95.1)78(90.7)403(90.8)22(56.4)1,205(92.2)
0(0.0)24(3.3)5(5.8)38(8.6)17(43.6)84(6.4)
未記入0(0.0)12(1.6)3(3.5)3(0.7)0(0.0)18(1.4)
合計0(0.0)738(100.0)86(100.0)444(100.0)39(100.0)1,307(100.0)
●造血障害
Bone
Marrow
Failure
0(0.0)65(92.9)4(80.0)49(96.1)6(75.0)124(92.5)
0(0.0)5(7.1)1(20.0)2(3.9)2(25.0)10(7.5)
未記入0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)
合計0(0.0)70(100.0)5(100.0)51(100.0)8(100.0)134(100.0)
●固形腫瘍
ST2,957(96.1)82(90.1)100(84.0)6(85.7)26(72.2)3,171(95.2)
66(2.1)8(8.8)3(2.5)1(14.3)10(27.8)88(2.6)
未記入55(1.8)1(1.1)16(13.4)0(0.0)0(0.0)72(2.2)
合計3,078(100.0)91(100.0)119(100.0)7(100.0)36(100.0)3,331(100.0)
同種造血幹細胞移植件数総数が30件以下の疾患に関しては記載していない
Diseases whose performed number of allogeneic transplants of 30 or under are not on this table

 from 日本造血細胞移植学会[Japan Soc Hematopoietic Cell Transplantation] -http://www.jshct.com/
 - 全国調査報告書〜H10以降(疾患別移植の種類)/[2008]3-図2  疾患別造血幹細胞移植後の生着の有無
 





●参考資料

株式会社ベリタス
最も得意とするアッセイは、造血幹細胞のColony-Forming Cell(CFC)assayです。
ベリタスはSTEMCELL Technologies社で行う受託アッセイの仲介。

MegaCult-C-ヒト巨核球前駆細胞アッセイキットミルテニーバイオテク株式会社/Miltenyi Biotec K.K
Stemgent@ 社製品 - 幹細胞研究に特化した製品
MACS細胞分離装置
ダイアモンド CD34/CD133 アイソレーションキット


臍帯血の CD34 陽性細胞数の測定における CD34-SSC 法と ProCOUNT 法の比較[8P]
芹澤領1) 安武幹智1) 斎藤健一1)
徐岩文1) 竹内久彌2) 高橋恒夫1)
1)東京大学医科学研究所細胞プロセッシング研究部門
2)順天堂大学医学部付属順天堂浦安病院産婦人科
Japanese Journal of Transfusion Medicine, Vol. 45. No. 6 45(6):669―676, 1999

自動凍結保存装置BioArchive を用いた臍帯血凍結保存[7P]
笹山典久1) 和田誠一1) 須郷美智子1) 斉藤健一1)
徐岩文1)2) 浅野茂隆3) 高橋恒夫1)
1)東京大学医科学研究所細胞プロセッシング研究部門
2)米国赤十字Holland 研究所
3)東京大学医科学研究所病態薬理学研究部
Japanese Journal of Transfusion Medicine, Vol. 47. No. 1 47(1):15―21, 2001
自動凍結保存装置BioArchive System”(BA:ThermoGenesis Co.,Cordova,USA)










【解説資料】
骨髄移植[国立がんセンター]
●メルクマニュアル第18版日本語版
 - 造血幹細胞移植: 移植
 - 



【疫学資料】日本さい帯血バンクネットワーク -各バンク別さい帯血供給状況
2009年(11バンク計で供給数933件、移植使用数891)、1997-2010累計(11バンク計で供給数6,763件、移植使用数6,520)

●臍帯血移植検討会[厚労省1998.1.19-1999.4.23]

●厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会[第31回〜]
厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会[第22回〜第30回]
 - ★第31回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会資料[2010.8.5]
 1 骨髄バンク及びさい帯血バンクの現状について
 骨髄移植実施施設169施設/採取施設168施設/さい帯血移植実施施設192施設
 [骨髄移植推進財団]レシピエント登録者2,559人/ドナー登録者約35万7千人/年間移植実施数(H21年度)1,232人
 補助金(あっせん業務関係事業費、あっせん事業体制整備費、普及啓発事業費等)
 [さい帯血バンクネットワーク]公開さい帯血数32,793個/年間移植実施数(H21年度)905人
 補助金(保存管理業務費・情報管理経費等)
 2 骨髄バンク事業への末梢血幹細胞移植の導入について
 - ★第29回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会資料[2008.3.7] - 議事録

 - 第8回議事録[2002.7.19]
   [2002年度補助金]骨髄移植推進財団12億8500万円、日本赤十字社の骨髄移植(23770人分)6億4892万円、
   さい帯血バンク9億2800万円。
   [患者負担(2002.4.1改訂後)1人当] 骨髄移植56万3000円、内訳は、財団登録前の検査代、コーディネ
   ート開始段階7万円、ドナーの確認検査[HLA検査、一般血液検査]3万4千円×人数分、HLA適合
   のDNAタイピングは1件当たり1万6万円の追加なので、1回検査をすると1人5万円×人数分、最
   終同意の段階まで至ると8万円、提供後骨髄提供調整料30万円、ドナー傷害保険料2万5千円。

どこが違う? 骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植[鹿児島市医報 第41巻第2号(通巻480号)2002]
           ドナーの負担 細胞生着まで 移植成績
  骨髄移植       ある     15日   50-70%
  末梢血幹細胞移植   ある     12日   50-70%
  さい帯血移植     なし     30日   30-50%


【臨床ガイドライン】日本造血細胞移植学会[Japan Soc Hematopoietic Cell Transplantation] -http://www.jshct.com/
 - 造血細胞移植ガイドライン〜2010
 - 造血細胞移植の適応ガイドライン2002.4[pdf,66P]

※また、日本輸血学会と共同で作成した、 同種末梢血幹細胞移植のための健常人ドナーからの末梢血幹細胞の動員・採取に関するガイドライン(2003年4月21日 改定第3版)、及び院内における血液細胞処理のための指針(2010年5月27日 第1版)はこちらから(第4版につきましては、現在発行準備をしております。)


【総説・文献】
21世紀の造血細胞移植[pdf,4p]
 - 日本医科大学雑誌 - 70(1)62-65,2003 田近賢二(日本医科大学内科学第3 教室)



【ニュース・トピックス】
 平成16年度の診療報酬改定議論は2月13日、厚生労働省から中医協に諮問、即日中医協
会長から厚労大臣宛に答申されました。結果として保険適用運動は、同種骨髄移植の手技
料に1万点(10万円)加算される形で決着。(さい帯血移植術にも、同額手技料加算)
骨髄移植(同種移植)47,600点(現行37,600)、臍帯血移植  36,900点(現行26,900)

臍帯血移植[共同通信社,2002.3.19]
移植治療
 - 臍帯血移植が骨髄移植を上回る 臍帯血からの移植が、骨髄バンクからの移植を2004年は上回りそうです
骨髄移植に係る患者負担の軽減に関する意見書[東京都2004.3.30]
 - 骨髄移植を受けるには、保険適用の手術費用等のほかに保険適用外の患者負担金とし
て、コーディネート開始料、ドナー確認検査料、最終同意等調整料、骨髄提供調整料など、
約70万から80万円、場合によっては100万円を超える高額な患者負担金が発生する。



【主要サイト】厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会[第31回〜]
厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会[第22回〜第30回]

日本さい帯血バンクネットワーク
 - 1999年発足。 全国11のさい帯血バンクで構成。 2010.7.14現在104病院と提携。
 - さい帯血バンクと移植の現状
 〜各バンク別さい帯血保存公開状況/各バンク別さい帯血供給状況/月別さい帯血移植実績数
 さい帯血移植の成績
 - 資料集
 〜検討会・中間まとめ・議事録/さい帯血バンクの技術ガイドライン/さい帯血バンクの運営ガイドライン/総会・委員会議事録
 - 広報誌「さい帯血バンクNOW」[隔月刊]
 - 

骨髄移植推進財団
 - 1991年12月設立; 移植認定病院214施設
 - 骨髄バンクデータ集
 - 骨髄バンク事業の現状(2010年6月末現在)
 - 非血縁者間骨髄移植実施数11,882例(2009年新規1,216);
   骨髄提供希望者(ドナー)登録現在数363,175人(2009年新規34,687); 患者登録現在数2,681人
   HLA適合率=11.09%
 - 骨髄移植推進財団について
  〜概要/理事会・評議員会/委員会/プレスリリース 
 - MONTHLY JMDP
 - 骨髄バンクニュース[年2回]
 - ドナー登録をお考えの方へ
  〜ドナー登録について/登録受付窓口
 - 患者さんへ
  〜登録から移植まで/骨髄バンク利用料金/闘病に役立つ情報
[患者負担金(国内料金)] 
患者負担金(国内料金)金額備考
患者HLA確認検査料42,000円患者登録後直ちに実施
(SBT法A・B・C・DR座)
ドナー確認検査料(一般血液検査費用)5,000円ドナー候補者 1名ごと
ドナー確認検査手数料3,000円ドナー候補者 1名ごと
最終同意等調整料41,000円 
ドナー団体傷害保険料25,000円 
骨髄提供調整料49,000円 
その他の検査料
(HLA検査料 (SBT法))
検査実費
患者・主治医の希望により行う検査
[闘病に役立つ情報]   日本骨髄バンクを介した非血縁者間骨髄移植の成績報告書   HLA資料集   移植が有効といわれる疾患について   日本造血細胞移植学会ガイドライン    - 医師の方へ  〜 - 中央骨髄データセンター - 統計資料  〜ドナー登録者数の推移/患者登録数の推移/kホ骨髄移植実施数の推移/HLA検索適合率/HLA型遺伝子頻度 [HLA検索適合率]2009年86.7% - - 特定非営利活動法人・全国骨髄バンク推進連絡協議会 -http://www.marrow.or.jp/ - 加盟団体数は49団体で、全国42都道府県 [2010年6月末]骨髄提供希望者(ドナー)登録現在数 363,175人 /骨髄移植希望者(患者)登録現在数 2,681人 非血縁者間骨髄移植実施数 11882人 - 全国協議会ニュース[月刊] 日本造血細胞移植学会[Japan Soc Hematopoietic Cell Transplantation] -http://www.jshct.com/ - ニューズレター[pdf版] - 全国調査報告書〜H10以降(疾患別移植の種類) - 造血細胞移植ガイドライン〜2010 - 造血細胞移植の適応ガイドライン2002.4[pdf,66P] - 私的さい帯血バンクに関する声明文[2002.8.19] -



■臍帯血移植 Cord Blood Transplantation
●概要

●臍帯血って?

 出産の時、赤ちゅんのへその緒とお母さんの胎盤にある血液。  臍帯血は、採取後、細胞として保管。

●どんな病気に使うの?

 適応は、現在のところ「白血病」が61%、次いで悪性リンパ腫7.5%。  再生不良性貧血(生着率56%)、先天性代謝異常については、移植したさい帯血が生着しないことも多い。  先天性免疫不全症は、さい帯血移植が適していると考えられているが、実績が少ない。

●臍帯血移植は、誰にでも可能か?

 臍帯血は、誰にでもというわけではない。  ドナーと患者のHLA適合性の問題がある。  骨髄移植の場合は、完全適合(数万人に1人)が要求されるが、さい帯血移植の場合は、この厳密性は 緩やか。

臍帯血(さいたいけつ)とは、あかちゃんのへその緒や母親の胎盤にある血管中の血液のこと。
 ほとんどが捨てられているこの臍帯血を移植することによって、血液のガン「白血病」などを根本から治療することが出来る。

白血病など血液の病気に対しては、骨髄移植が行われている。しかし、骨髄移植は提供者(ドナー)に全身麻酔が必要なため、負担が大きく、普及が進まない現実があった。そこで、出産時のへその緒などに残る臍帯血を利用する研究・治療が進められてきた。ドナーへの負担もなく、骨髄移植より簡単・安全な治療法として、臍帯血を凍結保存しておく「臍帯血バンク」の整備拡充が進められてきた。

臍帯血移植の利点は、
 『造血細胞の増殖能力高く異常反応が少ない』
 『白血球型が一部不適合でも移植可能』
 『出産数の1割採取で全ての白血病児が救える』
 骨髄組織に異常が生じて起きる、白血病や再生不良性貧血、悪性リンパ腫といった血液の病気の有効な治療法としては、正常な骨髄を移植する方法がある。

 骨髄には、血液をつくり出す造血幹細胞が大量に含まれている。白血病などの患者に、他人の正常な骨髄を移植すると、新しい骨髄から正常な血液がつくり出され、病気を治すことが出来る。

 ところが、骨髄移植には大きな壁がある。移植するためには、患者と提供者の白血球の型(HLA)が一致しなければならない。しかし、血液型などと違って、白血球の型がすべて一致する確率は血縁者では4分の1と高率となるが、非血縁者では数1000分の1といわれ、適合する骨髄を持つ提供者を捜すのは、極めて難しいのが現状。また提供者は骨髄採取のために入院したり、全身麻酔を受けるなど負担も大きく、骨髄バンク事業普及の隘路となっている。
 参考:日本骨髄バンクのホームページ

 そこで、骨髄移植を補う治療法として注目されているのが、骨髄同様、造血幹細胞を含んでいる臍帯血の移植。臍帯血とは、あかちゃんのへその緒や母親の胎盤にある血管中の血液のことです。血液採取の際、提供者への負担が全くないことのほか、骨髄と比べて優れた特徴がいくつかある。

 造血幹細胞には、移植されると白血球、赤血球、血小板などをつくる多能性幹細胞や、例えば赤血球など一種類の血液しかつくらない単能性細胞が存在する。移植で重要なのは、多能性細胞が多く含まれているかだが、臍帯血には骨髄よりも密度が高く、しかも増殖能力の高い多能性細胞が多く含まれている。増殖能力は、増加率4.6〜22.7倍、平均10.7倍で骨髄平均の2.6倍と比べ、はるかに優れた能力を持っていることが確認されている。密度も、骨髄の血液と比べ、5〜10倍も高い。

 さらに、大きな利点として挙げられるのが、白血球の型の適合する確率が1000分の1程度と極めて高いこと。しかも、白血球の型が1、2種類異なっていても移植できるという特徴を持っている。「百人の臍帯血があれば一つは移植できる」ほどの高い確率を持っていると言われる。また、移植後に起きる異常反応である、移植片対宿主病(GVHD)という病気も起こりにくいという利点もある。

 しかし、難点もある。へその緒や胎盤から採取するため、血液量が少ないこと。一回の出産で採取できる血液は50〜250ml、平均で80ml。密度が高いため、体重1kg当たり3〜5ml(骨髄移植では10ml)の移植で済むが、それでも体重30〜40kgまでの患者への移植に限られ、臍帯血移植は主に子どもの白血病などが対象となってきた。(→現在は成人が多い)

 臍帯血移植は、現在までに約3,400以上の移植例があり、その治療効果と有効性が確認されている。

 平成10年1月より、国はさい帯血移植事業を進めていくための検討会を設置し、公開の場における審議を重ねた結果、平成11年8月に「日本さい帯血バンクネットワーク」を設立し、財政支援をしている。




●骨髄、末梢血幹細胞、造血幹細胞との違いは?

   臍帯血には、血液をつくり出す造血幹細胞[Hematopoietic Stem Cell]が多量に含まれている。
 血液中には白血球・赤血球・血小板といった3種類の細胞が含まれている。
 これらの血液細胞(血球と呼ぶ)を作る大本になっているのが造血幹細胞。この造血幹細胞が分裂・増殖する過程で成熟して,白血球・赤血球・血小板といった血液中の細胞となる。つまり,この造血幹細胞さえあれば,血液細胞は維持される。

 造血幹細胞は,一般的には骨髄[Bone Marrow]にある。骨髄移植とは,この骨髄中の造血幹細胞を移植して,白血病や再生不良性貧血などの重い血液疾患にかかった人の骨髄を,正常な骨髄に入れ替えること。

 骨髄中にある造血幹細胞は化学療法を受けて,白血球や血小板が下がったあと,再び造血が盛んになった回復期やG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)などの白血球を増やす薬を使った後には末梢血中にも流れ出すということが知られている。この末梢血中の幹細胞を機械を使って採取し,骨髄の代わりに移植するというのが,末梢血幹細胞移植[PBSC: Peripheral Blood Stem Cell Transplantation]。
 末梢血幹細胞移植には自分の細胞をあらかじめとっておいて,必要なときに移植する自己末梢血幹細胞移植と,兄弟や親子など白血球の型(HLA)が近い人に移植する同種末梢血幹細胞移植の二つに分けられる。

 結論として、「造血幹細胞移植」に収斂されるわけだが、入手方法と移植方法が違う。

●臍帯血の採取

6.臍帯血の採取と保管
	6.1.臍帯血は本基準3.1.を満たし、予め同意書を提出した妊産婦の出産時に採取する。
	6.2.臍帯血の採取は、臍帯血への微生物等の混入を避けるため、一定の清浄
度が保たれる場所で行う。
		6.2.1.胎盤娩出前の採取は分娩室で行う。
		6.2.2.胎盤娩出後の採取は分娩室と同等の清浄度を有する区域で行う。
	6.3.臍帯血の採取に使用する用具は臍帯血への微生物等の混入を極力避ける
ことのできるものを選定する。
		6.3.1.採取は医療用具として承認され、抗凝固剤CPDまたはACDを含
んだ滅菌済みの採血バッグを原則として使用する。
		6.3.2.臍帯血に直接接触するすべての用具は使用前に外観検査を行い、破
損、異物混入等異常が存在する場合は使用しない。
	6.4.臍帯血の採取は、胎盤娩出前の採取の場合は採取施設の産科医師等、胎
盤娩出後の採取の場合は採取施設の承認を得た担当者が行う。
	6.5.臍帯血の採取は胎盤娩出前または胎盤娩出後に以下の要領で行う。
		1)臍帯表面、特に穿刺部位はヨード製剤等を用いて十分に消毒する。
		2)採血バッグの針を臍帯静脈に穿刺し、自然落下により採取する。
		3)採取終了後は抜針し、採血バッグのチューブ部位をクランプまたは結
紮する。
		4)採取終了後、直ちに採血バッグに妊産婦氏名を記入する。
		5)採取の詳細は標準作業手順書を作成して規定する。
	6.7.採取した臍帯血は、調製保存施設に引き渡すまでの間、4〜25℃の温度に
保ち、採取施設の所定の場所に保管する。

 FROM 日本さい帯血バンクネットワーク - さい帯血バンクの技術ガイドライン
 - 臍帯血採取基準書(改訂第八版)[2008.3.8]



●臍帯血の調製と保管管理

●「さい帯血調製保存管理基準」
は、各さい帯血バンクにおいて調製保存されるさい帯血
の品質を確保するために日本さい帯血バンクネットワークが定める。
さい帯血の受け入れ、調製、凍結、および保存に係わるすべての作業に適用する。

2.さい帯血の受け入れ
2.1.受け取り
	2.1.1.各さい帯血バンクが認定した採取施設でさい帯血採取基準書に規定された方法
	で採取・保管されたさい帯血を受け取る。
	2.1.2.さい帯血受け取り時に、さい帯血を提供した母親の末梢血(母体血)と同意書
	、家族歴調査票、問診票、分娩の記録等の書類を受

2.2.搬送
	2.2.1.さい帯血は専用の容器に収納して搬送する。搬送容器は個人情報を保護でき
	、適切な材質と構造を持ち損傷されにくいものであることとする。
	2.2.2.搬送温度は4〜25℃とする。

2.3.受け入れ
	2.3.1.搬送されたさい帯血は各調製保存施設が定める所定の場所で受け入れる。
	2.3.2.受け入れ時にさい帯血、母体血、書類に記入された母親氏名を確認の上、
	さい帯血番号を付ける。
	2.3.4.受け入れしたさい帯血は直ちに処理を開始することを原則とするが、
	一時保存する場合は各調製保存施設が定める所定の場所において4〜25℃で保存する。

3. さい帯血の調製と凍結保存

	3.1.調製前準備
		3.1.1.調製前にさい帯血の採取日時(出生日時)を確認する。調製開始はさい帯血
		採取から24時間以内とする。
		3.1.2. さい帯血の重量と有核細胞濃度を測定し、各さい帯血バンクで定めた
		規定量を満たしているか否かを判定する。規定を満たしている場合は調製を
		開始する。規定量は、最終凍結さい帯血中の有核細胞数が8×108以上を見込め
		る量とする。
		3.1.3.上記規定を満たすさい帯血から一定量の検査用検体ならびに保存用検体
		分を抜き取った後、調製を開始する。

	3.2.さい帯血の調製における作業環境、使用する用具および薬品
		3.2.1.調製作業は本基準書に記す教育訓練を受けた作業者が、さい帯血衛生
		管理基準書に記す作業環境内で行う。
		3.2.2.上記作業環境内では、動物細胞を含む他の研究との併用を禁ずる。
		骨髄移植や末梢血幹細胞移植等の移植細胞に関する作業はこの限りではない。
		3.2.3.調製作業は可能な限り閉鎖回路内で行い、やむを得ず開放系になる場合
		は極力汚染を回避できる方法で行う。
		3.2.4.調製に用いる用具は可能な限り承認された医療用具を使用するが、やむ
		を得ず医療用具としての承認を得ていない用具を使用する場合は滅菌品を
		用いるなどさい帯血の汚染を回避できるものを用いる。
		3.2.5.調製に用いる薬品は可能な限り医薬品を使用するが、医薬品以外の薬品
		を使用する場合は移植時の安全性に十分配慮した薬品を使用する。動物由来の
		成分を含む薬品および試薬は、これを使用しない。

	3.3. さい帯血の調製
		3.3.1.検査用検体および保存用検体を抜き取ったさい帯血について調製を行う。
		3.3.2.調製の目的は赤血球を可能な限り除去し、凍結に適切な容量に有核細胞
		を濃縮することである。
		3.3.3.hydroxyethylstarch (HES)を用いた遠心法または静置法により、赤血球
		の除去、有核細胞の濃縮を行う。ただし、HESを使用する方法と同等または
		それ以上の安全性と有効性を示す方法を使用することは可とする。
		また、各さい帯血バンクは有核細胞数回収率を定期的に検証し、適切な回収率
		の維持に努めること。
		3.3.4. さい帯血の調製の工程は、所定の作業記録用紙に記載する。

	3.4. さい帯血の凍結
		3.4.1. さい帯血の凍結における作業環境、使用薬品・器具は本基準書3.2.の各
		項目に準ずる。
		3.4.2.凍害保護液の組成は最終濃度でdimethylsulfoxide (DMSO) 5〜10%とする。
		3.4.3.凍結バッグに入れたさい帯血は金属製のキャニスターに入れて凍結する。
		この場合、凍結バッグおよびキャニスターにさい帯血番号を明記するか、また
		はバーコードラベルを貼付し、直ちに凍結作業を行う。
		3.4.4.プログラムフリーザーによる凍結では温度変化の記録を保存する。
		3.4.5.プログラムフリーザーを用いず、n80℃の冷凍庫に静置する方法も可と
		する。ただし、この方法は同一条件で凍結した場合の温度変化の記録が明らか
		となっている場合に限る。

	3.5. さい帯血の保存
		3.5.1.凍結したさい帯血はキャニスターに入れた状態で仮保存用液体窒素
		タンクの気相で保存する。
		3.5.2.感染症検査、無菌試験の結果が確定し、全て陰性の場合は前項のさい帯
		血を保存用液体窒素タンクの液相に移す。陽性項目がある場合はすみやかに廃棄する。
		3.5.3.交差汚染を回避する措置がとられている場合に限り、気相での仮保存を
		経ず、直接保存タンクの液相に保存することも可とする。
		3.5.4.保存場所を所定の記録用紙に記入する。
		3.5.5.液体窒素タンクはさい帯血の保存専用とする。
		3.5.6.液体窒素タンクの液体窒素量の確認を定期的に行う

8.調製設備および機器の管理と事故発生時の対応
	8.1.構造設備および機器の管理
		8.1.3.定期点検は少なくとも年1回以上行う。
		8.1.5.管理を必要とする構造設備、調製機器の例を以下に挙げるが、各施設の
		実情にあった設備・機器を規定する。
対象設備・機器名日常点検定期点検備考
空調設備(空調機)始・終業時年1回以上
警報装置始・終業時年1回以上
無菌設備(クリーンベンチ等)始・終業時年1回以上
液体窒素タンク始・終業時年1回以上
冷却大型遠心機始・終業時年1回以上
血球計数装置始・終業時年1回以上
はかり類始・終業時年1回以上
無菌的チューブ接続装置始・終業時年1回以上
チューブシーラー始・終業時年1回以上
プログラムフリーザー始・終業時年1回以上
超低温フリーザー始・終業時年1回以上
シリンジポンプ始・終業時年1回以上
(参考資料 1) 東京臍帯血バンクの保存施設での対応 ・さい帯血本体:液相タンク(BioArchive) は機器内蔵の自動レベル管理とSECOM への連絡監視、機器のトラブルはメーカkタ(米国)とのon line監視。 ・小サンプル: 液相タンクで保存。タンクの自動レベル表示で日常管理。別箇 に熱電対を入れて温度測定し、異常時はチノ電機(株)の警報発報システム で携帯あるいは電話(バンク担当者)へ連絡。 献血供給事業団の保存施設での対応 ・さい帯血本体:東京臍帯血バンクの保存施設での対応と同じ ・小サンプル: 気相タンクで保存。タンクの自動レベル表示で日常管理。別箇 に熱電対を入れて温度測定し、CPCのモニタリングシステムと統合して環境記 録および警報システムを構築。 ●臍帯血品質管理基準書(改訂第十一版)[2010.1.16] 3.2.検査用検体の規格 1)有核細胞数検査用検体 所定の試験管に必要量採取したさい帯血、および濃縮後さい帯血。 2)造血幹細胞検査用検体 所定の試験管に必要量採取した濃縮後さい帯血、または、必要量凍結保存し たさい帯血。ただし、凍結保存したさい帯血を用いる場合は、当該施設にお ける凍結前の結果との相関性を明らかにすること。 3)血液型関連検査用検体 所定の試験管に採取したさい帯血、または調製時赤血球。 4)感染症関連検査用検体 血清学的検査には妊産婦の末梢血から分離した血清、および所定の試験管に 採取したさい帯血血漿。項目と検査法によっては、所定の試験管に採取した さい帯血。HES を含む血漿分画を用いる場合には、HES の検査感度への影響 を施設にて明らかにすること。 5)HLA検査用検体 所定の試験管に採取したさい帯血、またはさい帯血から分離した有核細胞を 含む分画。 6)無菌検査用検体 必要量の調製時赤血球、および凍結前さい帯血。 3.3.検査法 1)外観試験 さい帯血および凍結前さい帯血について、バッグの破損、異物の混入、凝集 塊等の有無を目視により検査する。 2)有核細胞数検査 自動血球測定装置により白血球数、有核赤血球数を測定し、両者の和を持っ て有核細胞数とする。ただし有核赤血球と白血球の区別ができない場合は、 白血球数をもって有核細胞数とする。 3) 造血幹/前駆細胞検査(CD34 陽性細胞数) International Society of Hematotherapy and Graft Engineering のガイドラインに従 う。一定域の細胞数を7AAD、抗CD34 抗体および抗CD45 抗体に反応させ、洗 浄操作せず、フローサイトメーターにて7AAD 陰性、CD45 陽性、CD34 陽性領 域の細胞数を測定する。 4)造血幹/前駆細胞検査(コロニー形成細胞数) 一定域の細胞数をコロニー用培地Methocult H4034 (StemCell Technologies, Vancouver, Canada)に混和後、プラスチック培養皿に分注し加湿された37℃ のCO2 培養器中に静置する。12 日から15 日間培養後、コロニー数を算定する。 5)血液型関連検査 ABO 式血液型はおもて検査、Rh 式血液型は抗D 血清を用いた検査を実施する。 6)感染症関連検査 妊産婦の末梢血から分離した血清を用いて血清学的検査を行う。別表1に従 い、HBs 抗原、HBc 抗体、HBs 抗体、HCV 抗体、HTLV -1 抗体、HIV-1/2 抗体、CMV 抗体、ヒトパルボウイルスB19 抗原、梅毒血清反応、ALT の測定を行う。 さい帯血血漿を用いて血清学的検査、または調製時血漿分画を用い てHBV, HCV, HIV, Parvovirus B19 の核酸増幅検査およびさい帯血を用い てCMV の核酸増幅検査を行う。 7)HLA 検査 Class I およびClass Uタイピングは、核酸を用いて検査する 4.2.検査判定基準 1)外観試験 バッグの破損、異物の混入、凝集塊を認める場合は、移植用さい帯血に使用しない。 2)有核細胞数検査 有核細胞数が測定不能の場合は、移植用さい帯血に使用しない。 3)造血幹/前駆細胞検査 CD34 陽性細胞数は3x105 以上、かつCFU-GM は1x105以上の場合に可とする。 コロニー数およびCD34 陽性細胞数が測定不能の場合は、移植用さい帯血に使 用しない。ただし、凍結保存したさい帯血を用いる場合は、当該施設におけ る凍結前の結果との相関性を明らかにすること。 4)血液型関連検査 ABO 式血液型およびRh 式血液型が判定不能の場合は、移植用さい帯血に使用しない。 5)感染症関連検査 HBs 抗原、HBc 抗体、HBs 抗体、HCV 抗体、HTLV-1 抗体、HIV-1、-2 抗体、CMV 抗体または核酸検査、ヒトパルボウイルスB19 抗原または核酸検査、梅毒血 清反応、ALT は、別表1 に基づいて適否の判断を行う。 6)HLA 検査 Class I(HLA-A, -B)またはClass U(HLA-DR)が判定不能の場合は、移植 用さい帯血に使用しない。 7)無菌検査 14 日間の培養の後、陽性、陰性の別を判定し、陽性の場合は移植用さい帯血 に使用しない。陽性の場合は細菌同定検査を行う。 5.2.保管する検査用検体の種類と規格 1)さい帯血細胞 凍結前さい帯血有核細胞数5×106 以上ずつ3本以上。 2)調製時さい帯血血漿 さい帯血より調製時に分離した血漿約1ml ずつ2本以上。 3)さい帯血DNA さい帯血より抽出したDNA またはDNA を抽出できるさい帯血の検体。 4)妊産婦血清 妊産婦の末梢血より分離した血清約1ml 以上。 5)妊産婦DNA 妊産婦の末梢血より分離したDNA または赤血球沈査。 5.3.検査用検体の保管法 1)さい帯血細胞 所定の凍結用チューブで、または凍結バッグセグメント(本体と同梱)とし て凍結し、液体窒素中に保管。 2) 調製時さい帯血血漿 所定のチューブでn 30℃以下に保管。 3)さい帯血DNA 所定のチューブでDNA に分離したものは4℃以下、DNA に分離していないも のは-30℃以下に保管。 4)妊産婦血清 所定のチューブでn 30℃以下に保管。 5)妊産婦DNA 所定のチューブでDNA に分離したものは4℃以下、DNA に分離していないも のは-30℃以下に保管。 5.4.保管期間 1)移植に使用されたさい帯血の検体は移植後10 年。 2)保存されない、または廃棄されるさい帯血の検体はさい帯血本体と同期間。 from 日本さい帯血バンクネットワーク - さい帯血バンクの技術ガイドライン - 臍帯血調製保存管理基準書(改訂第五版)[2009.3.7] - 臍帯血衛生管理基準書(改訂第二版)[2009.2.14] - 臍帯血品質管理基準書(改訂第十一版)[2010.1.16]


●臍帯血移植手術

臍帯血提供管理基準書(改訂第二版の一) [2006.3.18]

2.臍帯血移植の適応

	2.1. 適応疾患・病態は骨髄移植の適応のある次の疾患群とする。
	2.1.1. 造血細胞・血液細胞の産生障害、成熟障害、あるいは機能障害を呈する疾患
	(再生不良性貧血、先天性無顆粒球症、先天性白血球機能不全症候群など)
	2.1.2. 造血器悪性疾患および類縁疾患
	(白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群など)
	2.1.3. 固形腫瘍
	(神経芽腫、横紋筋肉腫、悪性胚細胞腫など)
	2.1.4. 先天性代謝異常症
	(ムコ多糖症、ムコリピドーシス、副腎白質ジストロフィーなど)
	2.1.5. 先天性免疫不全症
	(重症複合免疫不全症候群、ADA欠損症、PNP欠損症など)
	2.1.6. その他
	2.1.1.〜2.1.5.以外で、移植を希望している時期において造血幹細胞移植が有効で
	あると認められている疾患・病態


	4.2. 臍帯血移植の適応判定

	4.2.1. 当該臍帯血バンクの適応判定委員会は、その臍帯血移植が技術指針および
	本基準書の規程に適応しているか否かを判定し、提供の適否を決定する。
	4.2.2. 移植に提供する臍帯血は、原則として保存細胞数を患者体重(kg)あたり
	2×107個以上含むものとする。
	4.2.3. HLAの適合度は、原則として、血清学的なHLA-A、HLA-B、およびHLA-DR
	(DNA low resolution)の2座不一致までの臍帯血を提供する。
	4.2.4. 当該臍帯血バンクの適応判定委員会での判定が困難な場合には、日本さい
	帯血バンクネットワーク事業運営委員会の適応判定委員会に当該症例を提出し判定を依頼する。

●臍帯血移植の実施のための技術指針(改訂第四版)[2005.3.24]

3.移植施設

臍帯血の供給先は、日本さい帯血バンクネットワークに登録した施設とする。登録施設は
毎年見直しを行う。
(1)移植経験数
臍帯血移植(血縁者間を含む)5例以上又は同種造血幹細胞移植を過去5年間で合計
内科10例以上、小児科7例以上実施していること。

(2)倫理委員会規定
当該医療施設の倫理委員会等の承認を必要とする。

(3)保存設備
液体窒素保存容器または-140℃以下の冷凍庫を所有する施設であること。


 from 日本さい帯血バンクネットワーク - さい帯血バンクの技術ガイドライン
 - 臍帯血提供管理基準書(改訂第二版の一) [2006.3.18]
 - 臍帯血移植の実施のための技術指針(改訂第四版)[2005.3.24]



●移植成績

●生存率

生存率を3つの表示法で示した場合、粗生存率[OS: Overall Survival]と無病生存率[DFS: Disease free survival]あるいは無イベント生存率[EFS: Event free survival]との間には約10%の差がある。 とくに小児・非腫瘍性疾患において粗生存率と無病生存率あるいは無イベント生存率との間に大きな開きが認められる。これは非腫瘍性疾患では生着不全の頻度が高く、無イベント生存率が低下するためと考えられる。

 小児腫瘍性疾患全体のEFSは、慢性骨髄性白血病(CML)、非ホジキンリンパ腫(NHL)、固形腫瘍などでは急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)などよりやや優れたEFSとなっている。

小児急性リンパ性白血病(ALL)の初回寛解期(ICR)と第2寛解期(2CR)では50%近くのEFSで両者の間には差がなく、第3以降の寛解期では40%弱とやや劣るものの優れた成績といえる。しかし非寛解期の移植例におけるEFSは15%前後であり、他の移植方法と同様に不良と言わざるをえない。

小児急性骨髄性白血病(AML)の病期別EFSでは、ALLと同様にICR、2CRが3CR以降や非寛解期よりも優れていた。

成人白血病全体のEFSでは、成人T細胞性白血病(ATL)において他の病型よりも有意に低い以外に、他の病型間での差はなかった。 成人ALLの病期別EFSをみると、寛解期と非寛解期の間に明確な差が認められるが、高齢成人では寛解期でもEFSは低くなっていた。20歳台が最もEFSが高く、次いで20歳未満で、30歳以上では寛解期移植でも30%以下の長期生存率となっていた。

成人AMLでは寛解期移植と非寛解期移植の間に大きなEFSの差が認められた。高齢成人においても寛解期移植の方がEFSが高い傾向があったが、非寛解期との間に有意の差は認められなかった。寛解期移植例を10歳毎の年齢細分でみると、20歳台と30歳台が他の年代よりも有意に高いEFSを示していた。

慢性骨髄性白血病(CML)におけるEFSを年齢別にみると、小児>若年成人>高齢成人の順となっている。移植時の病期別では慢性期>移行期>急性転化の順となっており、従来の血縁者間あるいは非血縁者間骨髄移植における傾向と一致している。

悪性リンパ腫におけるEFSを年齢別にみると小児と比較して成人では若年、高齢をとわず劣っている。 移植時の病期によるEFSでは小児、成人ともに寛解期の方が非寛解期よりも優れている。

 成人T細胞性白血病(ATL)におけるEFSは若年成人では37%となっているが、高齢成人では7%と不良となっている。

●生着

 移植されたさい帯血が患者の体内で増殖し、十分な造血を営むことができるようになることを「生着」と言う。主な血液細胞としては赤血球、白血球、血小板などがあるが、生着の指標として使われるのは好中球と血小板。好中球は500/μl以上になった時点を生着日といい、血小板については血小板の輸血なしで2万/μlまたは5万/μlを維持できるようになった日を生着日という(この報告では5万/μlで示す)。

 (1)小児急性白血病
 小児急性白血病において移植された細胞数(正確には有核細胞数といいます)を6つの群に分けて好中球生着速度をみると、移植された細胞数が多いほど生着速度が速いことがわかり、とくに2×107/kg未満の症例では極端に遅れることが示されている。
 つぎに造血幹細胞の指標とされるCD34陽性細胞数でみますと、同様に細胞数が増加する毎に生着速度が速くなり、ここでも0.5×105/kg未満の症例では著しく遅れていることが示されている。
 HLA抗原適合度(拒絶方向)毎にみると、2抗原不一致例で少し遅れる傾向にある、細胞数における差と較べると僅かな差といえる。
 血小板の生着(5万/μl)についても同様の傾向がより強く示されている。

 (2)若年成人腫瘍性疾患
 若年成人の腫瘍性疾患においても小児と同様に有核細胞数、CD34陽性細胞数が少ない場合には生着が遅れることが示されている、HLA抗原適合度と生着速度との有意の相関は認められなかった。

 from 日本さい帯血バンクネットワーク - さい帯血移植の成績



●年齢別さい帯血移植件数

 2000年迄は殆ど小児を対象としたが、2003年以降成人が増加し、2007年には20歳未満
は20%を占めるに過ぎない。 70歳未満迄の成人がまんべんなく移植を受けている。

9.3.5 同種移植・臍帯血Allo-CBT
9.3.5a. 非血縁者からの移植・臍帯血UR-CBT
年齢 Age '91〜'96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07合計
0〜40521334737374637315252398
5〜90112142327212119162221197
10〜14037911158138101517116
15〜19004433791212231491
20〜24000185121115182022112
25〜2900114291419212927127
30〜34000035112217293418139
35〜390021210151225263035158
40〜44000217102027293648180
45〜4900042872222373535172
50〜54000047134150504948262
55〜5900001153739555167256
60〜6400000021832333863186
65〜6900000101322212438119
70〜7400000001353517
75〜790000000100001
80〜840000000000011
85〜890000000000000
90〜950000000000000
不明0000010232008
合計 Total0947691091291573033503954615112,540
from 日本造血細胞移植学会[Japan Soc Hematopoietic Cell Transplantation] -http://www.jshct.com/ - 全国調査報告書〜H10以降(疾患別移植の種類)/[2008]表9.3 年齢階級別・移植種類/ドナー別移植数の推移


●薬物治療



●予後



●臍帯血移植の問題点[2002年頃]

▽「無病生存率」は移植後1年が40・9%、2年で35・1%、3年で34・4%

 国内9カ所の臍帯血バンクが保存する臍帯血は7500本を超えた。移植数は2002年2月末現在で576件で、世界の全症例の約4分の1に当たる。 神奈川臍帯血バンク会長を務める西平浩一・神奈川県厚木保健所長のまとめでは、2001年10月現在、再発や拒絶反応なども起きず、順調に過ごしている「無病生存率」は移植後1年が40・9%、2年で35・1%、3年で34・4%だった。 症例が多い急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病の3年無病生存率は、悪性度の低いものや早期移植例でみると46%と64%。


▽採取少ない造血幹細胞

 問題点は量が限られ、採取できる造血幹細胞も平均七億個と少ないこと。骨髄の幹細胞に比べ増殖能力は高く、移植に必要な細胞数は患者の体重1kg当たり2000万個以上と骨髄移植の場合の10分の1だが、それにも限界はある。 体が小さい小児への移植が多くなるが、西平所長は「患者の約30%は16歳以上。最近1年間では44%に上る」と強調する。 移植細胞数別の成績では、1kg当たり4000千万個以上あった場合の3年無病生存率は41%だったが、4000千万個未満では28%に落ちる。 移植成績を上げ、体重が重い成人にも対応するには、細胞数の多い臍帯血の確保が必要だが、現在の保存血の半分近くが細胞数6億個未満だ。

▽臍帯血の保存数が不足。 適合する臍帯血や骨髄が見つからない

 臍帯血の保存数そのものが目標の2万本にまだ遠く及ばない。それに加え浮上した質の充実の必要性に、保存血の細胞数の基準を現行の倍の6億個以上とすることも決まった。 西平所長は「適合する臍帯血や骨髄が見つからないため、今は年間1000人以上の患者が造血幹細胞移植をあきらめている。各バンクの内容をさらに充実させて年間500例の移植を目指したい」としている。

●参考資料
臍帯血移植[共同通信社,2002.3.19]



●予後

●4.2. 臍帯血移植の適応判定
4.2.1. 当該臍帯血バンクの適応判定委員会は、その臍帯血移植が技術指針および本基準書の規程に適応しているか否かを判定し、提供の適否を決定する。
4.2.2. 移植に提供する臍帯血は、原則として保存細胞数を患者体重(kg)あたり2×107個以上含むものとする。
4.2.3. HLAの適合度は、原則として、血清学的なHLA-A、HLA-B、およびHLA-DR(DNA low resolution)の2座不一致までの臍帯血を提供する。
from [日本さい帯血バンクネットワーク]さい帯血バンクの技術ガイドライン - 臍帯血提供管理基準書[2006.3.18]


★さい帯血バンクの保存目標
○ 平成15年度〜平成18年度 有核細胞数6×108(6億)以上のさい帯血を20,000個
○ 平成18年6月30日の第28回造血幹細胞移植委員会において、今後、採取数等の状況を踏まえて検討しつつ、有様細
胞数10×108以上のさい帯血20,000個を目標に徐々に取り組むこととされた。
○ 平成19年度〜 公開対象となるさい帯血:有核細胞数8×108(8億)以上(さい帯血バンクネットワーク事業運営委員会)
(1) 平成19年度(20年1月末現在)の保存数(累積)は28,816個、移植数は645件となっている。→2010.8.10現在の総公開本数32,941個、平成21年度の移植数は905件
※ 19年(暦年)の移植数は799件で過去最多となっている。→平成21年度(暦年)の移植数は891件
(2) もともと、15歳未満の小児への移植が多かったが、近年は大人への移植が増えており、多数を占めている。し図表2)
(3) 保存数は、近年の数字をみても18年度までは有核細胞数6×108(6億)〜10×108(10億)のものが多数を占めている。
from [厚生科学審議会疾病対策部会造血幹細胞移植委員会] - 第29回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会資料[2008.3.7] - 議事録




■さい帯血バンクの「将来構想」

日本さい帯血バンクネットワークは平成11年8月の発足以来10年を経過し、平成20年4月より将来構想検討会で将来あるべき姿を検討している。

★法制化と財政基盤の確立

現在、バンク・ネットワークの財源は国庫補助と診療報酬からなっており、前者はさい帯血の保存数を基に、後者は提供数を基に算定されています。全てのバンクで収支は赤字であり、設立当初からの情熱と使命感および母体組織の負担により支えられている状況です。今後GMPに準拠した体制を整備し維持するために費用はさらに増大します。業務の効率化や集約を含めたネットワークの努力とともに、診療報酬の増額など国による財政基盤の確立が喫緊の課題です。

★運営の効率化(業務提携・集約)

 ネットワーク発足以来、さい帯血の細胞数保存最低基準は漸次引き上げられ、2007年からは8×108以上となっています。しかし、これに呼応して、成人の移植例増加とともに細胞数の多いさい帯血の需要が高まり、移植に使用されたさい帯血の細胞数中央値は12〜13×108となって、現時点で公開さい帯血の大半は利用率の低い10×108以下のもので占められています。2006年のさい帯血事業次世代デザイン会議や同年の造血細胞移植委員会(国の審議会)でも将来の保存目標として“有核細胞数10×108以上のさい帯血20,000個” が示されていますが、現状のままこれを達成するのは極めて困難です。
 年間さい帯血移植数は着実に増加し、2009年には900例弱にまでなっています。

★安全管理・品質保証

 初期段階では各バンクの独自性を尊重してそれぞれの創意工夫により発展してきましたが、成熟期を迎えた今、安全管理、品質保証に裏付けられた標準化が不可欠です。当面は調整保存業務においてGMP準拠を基にして、衛生管理、教育訓練、自己点検、バリデーションなどを含めた手順書の整備と資材の統一が進められようとしていますが、実行には構造設備、要員の確保を含めた財政基盤の確立が欠かせません。まずは日本赤十字社が血液製剤で行なっているノウハウをモデルにするところから始めるのも一案と思われます。
from 広報誌「さい帯血バンクNOW」 - 第51号(平成22年1月15日発行)(神前昌敏・将来構想検討会座長)







●幹細胞の増幅

臍帯血HSCTは,2000年頃までは幹細胞数が少ないため主に小児に限定されていた。 しかし、最近では改善されている。
 厚労省造血幹細胞移植委員会のさい帯血バンクの保存目標は、有核細胞数8×108(8億)以上のさい帯血20,000個としたが、→2010.8.10現在の総公開本数32,941個、平成21年度の移植数は905件と既に目標を上回っている。

幹細胞の増幅技術開発研究は国内外で行われているが、商業開発レベルでは、未だ実現されていない。
伊藤仁也, 中畑龍俊(1先端医療センター病院細胞治療科, 2京都大学大学院医学研究科発達医学発達小児科学) 「体外増幅造血細胞移植」医学のあゆみ, 229(9) : 786-792, 2009によると、次の通り。

●体外増幅臍帯血移植

 臍帯血移植は,最適な時期に行える利点がある反面,採取量には限りがあるため,臍帯血に含まれる造血幹細胞を体外増幅する方法はもっとも期待される分野である.

 サイトカインを用いて増幅させた造血幹/前駆細胞を用いた臍帯血移植の臨床試験は, 1997年に2つのグループがほぼ同時に開始している.コロラド大学のグループは37名(成人25名,小児12名)の血液腫瘍性疾患患者および乳癌患者を対象として,臍帯血のCD34陽性細胞をSCF, G-CSF,MGDF(TPOと同じ)を含むAmgen medium とよばれる培養液中で10日間培養して増幅し,増幅しない臍帯血と混合して移植を行った.評価可能な30例の解析では,好中球数500/μl以上になるまでの回復日数の中央値は28日(15〜49日),血小板数20,000/μl以上になるまでの回復日数の中央値は106日(38〜345日)であった.また,V度以上の急性GVHDは40%,慢性GVHDが63%に認められているが,生着不全は認めなかったと報告している16).

 また,デューク大学のグループは28名(成人2名,小児26名)の血液疾患患者に対して,培地潅流流培養システムであるAstrom Replicell を用いて臍帯血を12日間培養した.サイトカインはエリスロポエチン(EPO),FL(Flk-2/Flt-3 ligand),PIXY321(IL-3/GM-CSF fusion protein)の組合せで,未処理の臍帯血を移植した12日後に増幅させた臍帯血を追加輸注した.評価可能な24例での好中球数500/μl以上になるまでの回復日数の中央値は22日(13〜40日)であり,血小板数50,000//μl以上になるまでの回復日数の中央値は94日(41〜370日)であったが,移植後100日の時点での血小板が生着(血小板数>50,000/μl)している患者の割合は64%にすぎなかった.また,U度以上の急性GVHDは36%に発症した17).

 これらの臨床試験においては,一定の安全性は確認されたものの生着促進などの臨床効果は認められなかった.輸注細胞の増幅率を比較するとコロラド大学のグループでは総細胞数として56倍(1.03〜278倍),デューク大学のグループでは2.4倍(1.0〜8.5倍)増幅されたが, CD34陽性細胞ではそれぞれ4.0倍(0.1〜20倍), 0.5倍(0.58〜36.2倍)しか増幅されておらず,その結果,移植されたCD34陽性細胞は1.04×105/kg(0.97〜31.1x105/kg), 0.22(0.001〜2.59×105/kg)であり,生着を促進させるのに必要な臍帯血造血幹/前駆細胞は輸注されなかったと考えられる.

 これらのグループは,おもに好中球に分化させた前駆細胞を輸注することにより好中球生着を促進させて臍帯血移植成績の向上を目的としたものであったが,結局生着促進は得られなかった.これらのグループに対して,積極的に造血幹細胞に近い未熟な前駆細胞を増幅しようというデザインの臨床研究が進んでいる.

 de Lima らはSCF,IL-6,FL,TPOのサイトカインの組合せに低分子銅キレート剤であるTEPA(tetraethylenepentamine)を加えて21日間培養し,総細胞数で219倍(2〜620倍)に増幅する方法を用いて,10例の血液悪性疾患の患者に対してphase l/U試験を行った.輸注CD34陽性細胞数の平均は7.06×105/kg(0.5〜46.3×105/kg)と前2グループより十分量のCD34陽性細胞を移植しており,血小板生着までの中央値が48日(35〜105日)と生着までの日数の短縮効果が認められたと報告した18).

 複数臍帯血移植との組合せで,より効果の検証が行える臨床研究が行われている. de Lima らは,36例を増幅しない2つのユニットの複数臍帯血移植を行う群と,残る35例を片方の臍帯血ユニットをG-CSF十SCF十TPOで体外増幅し,もう一方のユニットを増幅しないで輸注する複数臍帯血移植群に分け,生着率および生存率を比較した.体外増幅群において有核細胞数は23倍(0.44〜275倍), CD34陽性細胞数は2.3倍(O〜18倍)増幅した.その結果,増幅しない複数臍帯血移植群では有核細胞数の平均は移植3.6×105/kg, CD34陽性細胞数は1.1×105/kgであるのに対して,片方を増幅した複数臍帯血移植群においてはそれぞれ3.6×107/kg, 1.8×105/kgであった.輸注CD34陽性細胞は増幅群で高くなったが,好中球の生着の中央値は21日vs. 19日,化粧板の生着は34日vs. 33日と,統計学的有意差は認めなかった.しかし,輸注したCD34陽性細胞が多いほど生着日数の短縮効果は認められた.全生存率に関しては統計学的有意差は認められないが,増幅群で高い傾向かあり,症例数の蓄積により優位性が期待できる結果であった.しかし,生着した臍帯血のキメリズムは,はじめ増幅した臍帯血が生着するものの1年後には増幅していない臍帯血ユニットに置き換わっており,増幅臍帯血移植は短期の生着には関与するものの単独で長期にわたる造血再構築を証明するものではなかった19).

 また, DelaneyらはDelta-l(Noch-ligand)にSCF十TPO十FL十IL-6十IL-3を組み合わせたphase l 試験を6人の白血病患者に対して行った.

Delta-1および上記サイトカインを加えて16日間培養した. CD34陽性細胞の増幅率は平均53.4倍(9.3〜3,133倍)であり,これまでの報告に比べ幼弱な分画を増幅できている.6例全例で生着し,生着までの日数は14日(7〜30日)であり,この施設(Fred Hutchinson Cancer Center)で行われた体外増幅を行わない複数臍帯血移植の生着までの中央値25日(16〜48日)と比較しても驚異的な早さで生着した20).

 まだ少数例での結果ではあるが,この2つの臨床研究の結果, CD34陽性細胞を指標とした,より未分化な細胞を増幅して移植することにより,生着を促進し,より安全な移植を行えると考えられ, phase U/V試験での効果の検証が待たれる.

●わが国における体外増幅造血幹細胞移植の進捗

 わが国における体外増幅造血幹細胞移植の臨床研究は, 2002年に安藤らのグループが行ったマウスストローマ株であるHESS-5細胞を用いた体外増幅臍帯血移植が最初である.彼らはこの方法を,無血清培養と異種動物細胞であるHESS一5細胞が混入することを避ける目的で膜分離培養系を開発し,転移性乳癌に合併した骨髄異形性症候群患者に対して移植細胞の25%を増幅して臍帯血移植を行った.培養5日間でCD34陽性細胞は4.6倍,コロニー形成細胞は53.4倍の増幅を得た.

しかし,骨髄染色体検査においてはドナー造血を確認できたものの,末梢血の生着が確認される前に感染症,脳出血で移植後50日目に死亡し,生着に関する正確な評価はできなかったと報告している21).

 著者らのグループは基礎研究の成果を臨床応用するため,GTP(good tissue practice)に基づいた細胞製造法の確立,加工細胞の安全性試験や品質管理,文書体系や製造施設の整備を進めてきた(トランスレーショナルリサーチ),無血清培養と完全閉鎖系培養に成功し,実際の臍帯血を用いた実製造試験ではCD34陽性細胞を約30倍に増幅することが可能になった(図2).また,前臨床試験においては形態,サイトカイン産生能,染色体変異試験,白血病キメラ遺伝子解析などの安全性試験と実際の臍帯血バンクに保存されていたもので規格落ちの臍帯血を研究用に提供してもらい,それを用いて実製造試験を行った.前臨床試験は増幅された臍帯血をNOD/SCIDマウスに移植し,体内分布や長期のヒト血液細胞の動態,正常組織に与える影響などを調べるとともに,これまで海外で行われてきた培養法による増幅方法を比較し,効果の予測を行った.その結果, IL-6/sIL-6システムを利用した著者らの方法で増幅した臍帯血移植では,高いヒト細胞キメリズムを長期にわたって得ることができ,海外の臨床試験では得られなかった生着に関する効果が得られるのではないかと期待された(図3).

 これらの前臨床試験が終了した2007年より厚生労働科学研究ヒトゲノム再生医療等研究として,“急性白血病等患者に対する同種臍帯血由来ex vivo増幅CD34陽性細胞移植に関する臨床第1相/前期第U相試験”を開始した.臨床プロトコールの概要を表1,図4に示したが,白血病を対象とし,臍帯血移植が適応の患者のうち, 2.7×107/kg以上の細胞数を有する患者を対象とした. 2.0X107/kgはそのまま移植し,残った分画をサイトカインで増幅し,12日目に追加輸注するものである.この試験では安全性として急性毒性を調べる日的に加え,生着日もエンドポイントとし,効果の検証も行うデザインである.

●体外増幅に関する研究の進捗 by 伊藤仁也(先端医療センター研究所 血液再生研究グループリーダー;現細胞管理室室長)
「私の方からは、Ex vivo増幅のさい帯血移植の厚生科学研究、ヒトゲノム再生医療研
究等で今現在プロジェクトを進行させておりますが、その進捗についてお話しさせもら
いたいと思います。

 まず、我が国におけるさい帯血移植の現状ですけれども、昨年のさい帯血移植バンク
ネットワークの全国大会の資料から取ってきましたが、Event free survivalは22%程
度にとどまるのに対し、移植関連死亡TRMが約半数あるということが非常に問題であ
ります。そのTRMのほとんどが感染症、あるいは生着不全といったさい帯血の数の少
ないことによる問題点が指摘されております。

 海外のさい帯血移植成績についてもやはり日本と大体同じぐらいの成績でありますが、
予後因子、リスクファクターを見ますと、総細胞数より、移植のCD34の陽性細胞数が
多いほど有意に生存率を改善するという結果が出ております。このようなさい帯血移植
の成績を向上させるためには、加藤先生の班[東海大学加藤俊一教授]もさまざまなストラテジーで考えておりま
すけれども、私たちの班研究では、さい帯血のCD34の細胞をEx vivo増幅してなるべ
く多い数を入れてあげて、それでこういった合併症を改善させようというストラテジー
でこの研究を開始しております。

 実際に、既に海外ではEx vivo増幅のさい帯血移植というのが実施されておりまして、
有名なところではマックニースのグループ、クルツベルグのグループが先行してやって
おります。彼らのエクスパンドの特徴としては、CD34、いわゆる未熟な分画をふやす
というのではなくて、やや分化した前駆細胞を多くふやすことによって好中球の生着を
早めてあげようというようなストラテジーで行われましたが、実際はCD34自体はマッ
クニースで1倍、クルツベルグでは0.2倍と減ってしまうような感じになりまして、結
果的には生着には寄与できなかったというのが現状であります。
 最近、シャポールらの方法によりますと、そういった幼弱な細胞までエクスパンドで
きる方法を行っておりまして、それによっては生着を若干早めるような成績が出ており
ますので、我々の方法を指示するような結果であります。

 実際にビトロのデータ、詳しくは説明しませんが、先行した2つのグループに比べて、
我々の方法では、CD34陽性細胞、あるいはコロニー形成細胞という未熟分画を有意に
ふやすことができて、SCIDマウスの移植実験でも、ほぼ我々の方だけがマウスにく
っついてくるという結果が得られまして、この結果をもとに臨床研究に入ろうというこ
とでスタートしております。

 我々の研究の進捗ですけれども、平成14年から基礎研究成果の臨床応用推進研究事業
というので、まずこういった基礎研究を臨床応用にするために、GMPに準拠した培養
法の確立、品質管理基準、あるいは安全性試験を行う。あと、セル・プロセッシング・
センターを初めとした環境整備を行う。そのような研究を3年間行いまして、ようやく
昨年からヒトゲノム再生医療研究事業の方でプロトコルを作成し、ことし4月に臨床研
究を開始した次第です。

 細胞の確立としましては、要点はさい帯血バンクからの細胞を利用するということで、
さい帯血バンクの細胞を最終的には、培養して、加工して、出荷するという方法で、心
がけたのは無血清培養を行って、問題になっている牛の血清等を使わないこと。あるい
は、チューブ・ツー・バック・システムにおいて閉鎖系培養を行って、細菌とかのコン
タミをなるべく防ぐようなこと。あと、文書化の方とバリデーションをしっかりとりま
して、毎回同じ製品ができるということを要点として確立しました。

 臨床研究に先立ちましては、この加工した細胞の安全性を十分示していかなければい
けないわけですけれども、我々はヒト細胞あるいは動物由来成分を原料とした医薬品等
の安全性のガイドライン、あるいは省令医薬1314号とか906号を参考に、さまざまな試
験を行いました。

 要点は、そういったつくった細胞のサイトカインがどんなものを出してくるかどうか。
あと、染色体異常、白血病のキメラなどが出てこないかどうか。さい帯血の場合はウイ
ルスの混入は、常在ウイルスは非常に少ないわけですけれども、我々はこのエクスパン
ドという操作によってもしもウイルスがふえてしまってはいけないということで、あえ
てさい帯血にウイルスを感染させて、エクスパンドしてウイルスがどうふえてくるか、
どういう細胞に影響を受けるかというチャレンジ試験等を行いました。
 あとは、マウスへの移植によってマウスへのがん化、炎症の有無。あと、マウスでの
臨床効果の検証というのを行ってきました。

 実際は、今現在完成した培養法と品質管理のシステムですけれども、受け入れ試験、
中間体の評価、あるいは出荷試験で無菌試験、ウイルス否定試験、マイコプラズマ否定
試験等を行いまして、現在出荷基準というのを決めております。

 そういった形で現在このように確立した方法で、兵庫さい帯血バンクと東海臍帯血バ
ンクの協力を得まして、実際に保存されている、追跡調査不能等などの利用による凍結
されたさい帯血をこのような方法でエクスパンドした実製造試験というのを行いまして、
その結果を示します。
 この結果で示すと、大体CD34として30倍程度を目標にしていたのですが、今現在
26.4倍ぐらいの平均値が得られまして、十分安定した方法になってきました。コロニー
形成細胞、幼弱な細胞に関しても、Day12をピークにふえてくることがわかりまして、
以上より我々は12日間の培養ということで最も効率よく造血幹細胞あるいは前駆細胞
をふやせるのではないかという結論に至りました。

 それで臨床研究というものを開始いたしましたが、目標症例数は10例に設定しました。
対象疾患は急性白血病、これは急性骨髄性白血病、リンパ性白血病を対象としまして、
試験期間を1年間として、フォローアップを1年見ようということで、主要評価は、ま
ずはこの加工した細胞の安全性をしっかりと見ていこうと。もう一つは、生着促進効果
がないか見ていこうというものに設定しました。

 概要ですけれども、どうしても今現在さい帯血バンクに保存されているさい帯血はツ
ー・バック・システムになっておらず、1つのさい帯血を解凍して通常に移植をした後、
残り2×10?/kg分、通常さい帯血移植で認められているドーズを入れた後12日間培養
して、残ったものを培養して12日後に入れてあげようという、通常さい帯血移植プラス
エクスパンドの移植というストラテジーで移植を行います。生着の定義を42日間と決め
まして、42日までに生着するかどうかということで評価をしたいと考えています。

 エンドポイントは先ほど言いましたように、移植後100日までの有害事象発現及び頻
度をもって安全性を評価する。もう一つは、好中球の生着日数と細胞数で相関があるか
どうかということで生着に対するEx vivoの増幅されたさい帯血の寄与を見るというこ
とです。

 そのほかにこのセカンダリー・エンドポイントといたしましては、実際の生存率に及
ぼす影響。あと、移植関連合併症死というものが減ってくるかどうか。培養した細胞で、
新たな生着に関するいいマーカーが見つかってこないかというようなことを中心に調べ
ていきます。あと、問題としましては、CD34にポジティブセレクションをしたものを
入れますので、免疫に関してはどうかということも少し評価の方に入れております。

 研究は生着ということを十分見ておりますので、今現在20%程度我が国で生着不全を
及ぼしていますけれども、10例中3例出たらこの臨床研究は早期中止するということで
決めております。

 臨床研究の倫理的な審査、準備状況ですけれども、昨年の8月に当先端医療センター
の再生医療審査会、今回の試験は単施設で行うということで決めておりますけれども、
そこで承認。10月に臨床研究情報センター、これはデータ管理等に関する倫理的な審査
ですけれども、その承認。そして昨年の11月30日に、さい帯血バンクネットワークの
倫理委員会の方で承認をいただきました。

 今現在、研究協力施設は65診療科に紹介病院という形で、研究協力病院という形で送
っていただいて、実際の臨床研究はこの先端医療センターで行うというような状況であ
ります。現在の患者の登録状況ですけれども、4月からオープンいたしまして、問い合
わせは4人ぐらいあったのですけれども、結局適格性、主に細胞数が3×10?/kg以上の
さい帯血が見つかった患者に行うという適格基準を決めておきましたので、それに引っ
かかることが多くて、今現在はまだ移植を行っておりません。

 健康被害報告・有害事象報告は、まだ臨床研究を行っておりませんので、臨床的な有
害事象報告はありませんけれども、少し気になった特記すべき報告事項として、一応F
DAでさまざまなプロジェクトで認可されている輸入培地を使っているわけですけれど
も、それに品質保証書をつけてもらった培地を送ってもらって、原材料を医薬品グレー
ドのものを使うということでやっておりましたが、これはCD34の増幅を示しますが、
このように培地によってふえるもの、あるいは問題なのは全くふえないものがあるとい
うことがわかってきました。

 これによって少し臨床研究の開始をおくらせて原因追求をしたわけですけれども、結
果的には、保存あるいは製造過程において少し細胞毒性のある物質が生じてしまうよう
なことがあるのではないかということで、どうしても原材料は全数検査が必要だという
ことで、現在対策としては、培地すべてを開封いたしまして、実際にDaudi細胞という
ようなセルラインを使ってそのATPの酸性をもって評価するという方法で、合格ロッ
トを絞って行うということで何とか臨床研究を続けようという判断を私たちはいたしま
した。以上になります。
」
 - from 第28回疾病対策部会造血幹細胞移植委員会議事録[2006.6.30]〜さい帯血のCD34の細胞をEx vivo増幅


●臍帯血移植の経済面

●健康保険は使えるの?

 1998年4月1日:臍帯血移植が健康保険採用となった。 ●診療報酬
区分番号診療行為名称点数施行日請求コード
K921-00造血幹細胞採取(骨髄採取)(同種移植)19,200点平成22年4月1日150247210
K921-00造血幹細胞採取(骨髄採取)(自家移植)15,000点平成22年4月1日150349510
K921-00造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(同種移植)19,200点平成22年4月1日150349610
K921-00造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植)15,000点平成22年4月1日150349710
K922-00造血幹細胞移植(骨髄移植)(同種移植)65,600点平成22年4月1日150225910
K922-00造血幹細胞移植(骨髄移植)(自家移植)25,000点平成22年4月1日150266410
K922-00造血幹細胞移植(末梢血幹細胞移植)(自家移植)30,000点平成22年4月1日150266310
K922-00造血幹細胞移植(末梢血幹細胞移植)(同種移植)65,600点平成22年4月1日150297810
K922-00造血幹細胞移植(臍帯血移植)44,300点平成22年4月1日150349810
K922-00造血幹細胞移植(提供者の療養上の費用)都道府県購入価格平成22年4月1日150226010
K922-00造血幹細胞移植(乳幼児)加算26点平成22年4月1日150226170
 from 医科診療行為マスター検索 [造血幹細胞]



●臍帯血バンクの経営危機

2010年3月24日、毎日新聞朝刊が「〈さい帯血バンク〉宮城のNPO法人が経営危機」と報じました。宮城さい帯血バンクは日本さい帯血バンクネットワークに参加する全国に11あるさい帯血バンクの一つですが、この経営危機の背景には、単一のさい帯血バンクが抱える問題ではなく、さい帯血バンク全体に共通する根本的な財政問題が経営危機として顕在化したものです。

 宮城さい帯血バンクでは3月23日に行われた臨時総会で、年間1000万円の赤字が続いていることが報告され、このまま事業を継続することの是非が論議されました。そして、今年度の運営の目途は立ったとして、6月の通常総会および9月か10月の臨時総会で事業をどのような形で継続できるのかを含めた最終的な結論を出すことが確認されました。

 さい帯血バンク事業の収入は、国の補助金が大部分を占めています。補助金はさい帯血の採取保存数と公開数に応じて決まります。さらに、さい帯血移植が行われたときに医療保険の診療報酬から、さい帯血管理料としての1件あたり17万4000円がさい帯血バンクに支払われます。しかし、これだけではさい帯血バンクを運営することはできません。各さい帯血バンクの経営母体である血液センターや大学病院が赤字を補填して何とか運営しているのが実情です。そういったバックボーンを持たないNPO法人などでの経営は寄付金などに依存しなくてはならず、苦しいのが現状です。

 移植に使うさい帯血は現在は無料で提供され、患者負担金はありません。
しかし、このままでは経営は成り立たず、社会的批判の多い骨髄バンクのように患者負担金などが発生するおそれがあります。2010年春の診療報酬改定で骨髄バンク関連の点数は大幅に引き上げられましたが、さい帯血バンク関連は据え置かれました。こうした経営状況を改善するには、国民のための事業として、国庫補助金の見直しなど、根本的な経営の体制などを改革する時期を迎えているということができるでしょう。
from 広報誌「さい帯血バンクNOW」 - 第53号(平成22年5月15日発行)







●StemEx

●StemEx概要

造血前駆細胞(HPC: hematopoietic progenitor cells)の体外増幅の成功は、基本特性を維持しながら増殖するその能力に依存する。
体外増幅に対する大部分のプロトコルは、培養細胞の広範囲の増殖を支持するサイトカインのさまざまな組み合わせを利用したものであるが、この方法は拘束および分化と緊密に結びつき、それによって培養細胞の臨床的有用性を少なくしている。★意味不明
私たちは、低分子銅キレート剤(Tetraethylpentamine(TEPA))を利用したHPCの体外増幅の独自技術を開発した。
TEPAは、かなり短時間中に、細胞内銅レベルを下げ、分化を遅らせ、そして分化を制限された幹/前駆細胞の強固で大規模体外増幅を可能にする。
StemExは、臍帯血の単一ユニットの部分から体外増幅した幹/前駆細胞を組成とし、残りの同一ユニットからの非増幅細胞と一緒に移植されてる。

[Gamida Cell Ltd]StemEx
ExCell -StemEx専門サイト
[Teva]StemEx
[ClinicalTrials.gov]StemEx




●その他



●幹細胞増幅法の研究

厚生労働科学研究成果データベース/幹細胞増幅法

1. 200906005A ヒト心臓内多能性幹細胞と幹細胞増幅因子bFGF徐放シートのハイブリッド移植療法による心筋再生医療の多施設共同型臨床開発
研究年度平成21(2009)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)松原 弘明(京都府立医科大学 医学研究科) 
2. 200906017A 新規生理活性ペプチドにより分化を抑制したヒト造血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成21(2009)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)杉山 大介(九州大学大学院医学研究院 SSP造血幹細胞分野) 
3. 200806008A ヒト心臓内多能性幹細胞と幹細胞増幅因子bFGF徐放シートのハイブリッド移植療法による心筋再生医療の多施設共同型臨床開発
研究年度平成20(2008)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)松原 弘明(京都府立医科大学 医学研究科) 
4. 200807011A 新規センダイウイルスベクターを用いた臍帯血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成20(2008)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)花園 豊(自治医科大学 医学部) 
5. 200807011B 新規センダイウイルスベクターを用いた臍帯血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成20(2008)年度
報告書区分総合
主任研究者(所属機関)花園 豊(自治医科大学 医学部) 
6. 200707033A 新規センダイウイルスベクターを用いた臍帯血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成19(2007)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)花園 豊(自治医科大学 再生医学研究部) 
7. 200607071A 新規センダイウイルスベクターを用いた臍帯血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成18(2006)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)花園 豊(自治医科大学 医学部) 
8. 200501098A 幹細胞を利用した分化誘導培養による人工血液の開発に関する研究
研究年度平成17(2005)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)千葉 滋(東京大学 医学部附属病院) 
9. 200300400A 骨髄ストローマ由来因子による造血幹細胞の増幅(総括研究報告書)
研究年度平成15(2003)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)北村俊雄(東京大学医科学研究所) 
10. 200200463A 造血幹細胞の増幅とその臨床応用に関する研究(総括研究報告書)
研究年度平成14(2002)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)堀田知光(東海大学医学部) 
11. 200000378A 造血幹細胞を用いる遺伝子治療技術の開発:遺伝子導入細胞の選択的増幅法に関する研究(総括研究報告書)
研究年度平成12(2000)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)長谷川護(株式会社ディナベック研究所) 
12. 199700477A 輸血臨床の将来像に関する研究班
研究年度平成9(1997)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)池田康夫(慶應義塾大学医学部) 
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文献番号199700477A
研究課題輸血臨床の将来像に関する研究班
研究年度平成9(1997)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)池田康夫(慶應義塾大学医学部) 
分担研究者(所属機関)関口定美(北海道赤十字血液センター)、田所憲治(日本赤十字社中央血液センター)、中畑龍俊(東京大学医科学研究所癌病態学研究部)、前田平生(埼玉医大総合医療センター輸血部)、浅井隆善(千葉大学輸血部)、半田誠(慶應義塾大学輸血センター)、郡司篤晃(東京大学医学部健康科学看護学科、保険管理学教室) 
研究区分厚生科学研究費補助金 行政政策研究分野 血液研究事業
開始年度平成6(1994)年度
終了予定年度平成9(1997)年度
研究費6,000,000円
概要版 研究目的:
輸血臨床の将来像を以下の観点から検討した。1)輸血製剤から細胞治療製剤へ:造血幹細胞の利用2)輸血副作用の現状3)輸血製剤の使用動向
研究方法:
1)北海道臍帯血バンクで実際行われた臍帯血採取とそこからの造血幹細胞分離・保存について以下の点を検討し、血液製剤としてこれら細胞治療製剤に関する規格化・標準化のガイドライン設定について考察した。1。閉鎖回路系バッグにより採取された検体の細菌汚染率、CD34による幹細胞採取・分離効率、2。必要な検査項目の設定とそのバリデーション法の確立、3。凍害防止剤・保存剤の検討と解凍効率の分析 2)造血幹細胞のソースである臍帯血を用い, より効率的なex vivoでの造血幹細胞増幅法について,新規の造血因子(TPO,flk2/flk3 リガンド,ILー6,可溶型リコンビナントILー6受容体,stem cell factor等)の組み合わせが有用かを検討した。また、ヒト胎児aorto-gonad-mesonephros (AGM)領域を用いた造血幹細胞の自己複製能を制御する因子の同定を試みた。さらに、NOD/SCIDマウスを用いたヒト造血幹細胞のin vitro検査法について検討した。 3)各医療施設より日本赤十字血液センターに寄せられた輸血に伴う副作用の報告を集計し解析した。また,一部では,その原因追及のため,患者検体について詳細な解析を行った。また、非溶血性即時型副作用について種々の血漿成分に対する同種抗体の同定を試みた。 4)大学病院3施設での血小板輸血についてそれに伴う即時型副作用の実態を継続してプロスペクテイブに検討した。対象は血液疾患に限り,輸血前後での臨床症状とともにバイタルサインの観察し調査表に記入するよう主治医に依頼した。5)平成7年度の約47万件のデータを蓄積し、アルブミン、新鮮凍結血漿、加熱人血漿や血小板がどのような保険請求病名の疾患に使用されているかを検討した。
結果と考察:
結果=1)201件の臍帯血採取が行われ、閉鎖回路系のバッグを用いて、その細菌汚染率は1.5%であった。また、採取量は個人差が大きく、40ml未満も46件あった。単核細胞の分離処理は効率的に行われ、その回収率の中央値は83.7%と良好であった。凍結・解凍によるコロニー形成細胞の回収率は90%前後と良好で、プログラム凍結法を用いなくとも簡易法で十分であった。細胞治療製剤として造血幹細胞の採取、保存についての体系的な標準化/規格化に関するガイドライン設定の必要性が認識された。2)ILー6と可溶型リコンビナントILー6受容体そしてstem cell factorの組合せにより、未分化な造血前駆細胞の著明な増幅が得られ、そこに TPOを加えることで、その増幅効率は増加した。 また、flk2/flk3 リガンドもILー6と可溶型リコンビナントILー6受容体共存下で著明な増幅効率を示した。 AGM領域よりストローマ細胞株を樹立し、それが混合コロニ形成を支持する可能性が明かとなった。 NOD/SCIDマウスへのCD34陽性細胞のみ生着が確認され、この動物がヒト造血幹細胞造血再構築能の評価に有用である可能性が指摘できた。 3)全国血液センター医薬情報担当者を通じた輸血に伴う副作用報告数は年々増加し、前年度692件に続き今年度は870件に達した。その特徴として:?107件の肝炎例のうち、各々12例と1例が輸血製剤由来のHBV,HCVが原因であった可能性があり、現行のスクリーニング体制下でも、ウインドウ期に献血された場合には100%感染症を予防できないことが確認された?輸血後GVHD確診例が今年も14例報告され、血液製剤放射線照射等による予防体制が完全でないことが明かとなった。?その3/4(662例)が非溶血性即時型反応であり、蕁麻疹や発熱などの比較的軽症のものが6割以上を占めた。しかし、血圧低下や呼吸困難等を伴う重篤なアナフィラキシー(様)反応が1/3を占めていた。これらは、同種免疫王の反応の可能性が強く、実際種々の血漿蛋白(IgA、トランスフェリン、C4、C9、ハプトグロビン、等)に対する抗体が一部の患者から検出された。一方、アナフィラキシー/アレルギー反応を伴わずに突発する低血圧ショック反応が19例にみられ、そのうち陰性荷電白血球除去フィルター使用したものが19例であった。その原因物質として、ブラジキニンの可能性が強く示唆された。 4)日赤医薬情報部の報告から明かとなった輸血に伴う非溶血性即時型反応の実態調査を、共通のプロトコールに基づき大学病院3施設で行った。2年間で延べ2、400件、243例の血小板輸血がプロスペクテイブに調査され、そのうち201件(8. 2%)に発熱、蕁麻疹などの非溶血性即時型反応が出現した。そのうち血圧低下によるショック症状を呈したものが7件(7例)に認められたが、それ以外は軽症であった。これらの例は、白血球除去フィルターの種類と関係なく出現した。5)平成7年度11月分の全国の診療報酬明細書より47万件をデータベース化した。保険請求病名に基づいて製剤の使用疾患を分析したところ、悪性新生物が大きな部分を占めていた。血小板製剤の患者当りの使用量は各都道府県で著しい格差が認められた。
結論:
考察ならびに結論=輸血医学から細胞治療医学へと輸血臨床は21世紀へ向け今後確実に進むであろう。そして、それを支える輸血製剤は細胞治療製剤へと変貌しなくてはならない。移植医学とそのプロトタイプたる輸血医学との境界はますます明確でなくなってきた。さらに、血液中の細胞を分離し、それを使用してより積極的な治療楽戦略を行うことが現実のものとなってきた。すなわち、造血幹細胞移植はすでルーチン化しており、今後は免疫治療あるいは近い将来は遺伝子治療への利用が本格化するに違いない。それにつれて、輸血臨床が、そのアイデンテイテイを示しながら、どのような将来像を持つべきかの答えを出すのも、治療医学の面から、ますます困難となってきたように思われる。その中で、輸血臨床はますますその質的向上が求められる時代となったことは疑うべくもない。HIV感染の教訓からも、受動的ではなく、今後は自らが能動的にその問題点を提起し、改善してゆく姿勢が必要となってきたわけで、それがまさに輸血医学の進むべく方向の一つではないかと考えられる。このような観点から、昨年度にひき続き今年度の成果として、1)造血幹細胞移植がさらに一般化し、そのソースとして従来の骨髄あるいは末梢血ばかりでなく臍帯血の利用が本格化することが予想される。そこで、血液製剤としてそれら細胞治療製剤に関する規格化・標準化のガイドライン設定が急務であることが指摘できた。2)輸血に伴う副作用の実態がプロスペクティブ研究で明らかにされ、そこに存在する問題点も明確となった。今後は即時型副作用の現状の正確な評価、アレルギー/アナフィラキシー反応の発現機序の解明とその予防対策の検討や治療ガイドラインの作成が重要な課題であることが指摘できた。
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文献番号200906005A
研究課題ヒト心臓内多能性幹細胞と幹細胞増幅因子bFGF徐放シートのハイブリッド移植療法による心筋再生医療の多施設共同型臨床開発
研究年度平成21(2009)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)松原 弘明(京都府立医科大学 医学研究科) 
分担研究者(所属機関)  
研究区分厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 再生医療実用化研究
開始年度平成20(2008)年度
終了予定年度平成22(2010)年度
研究費41,410,000円
概要版 概要:
 
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文献番号200806008A
研究課題ヒト心臓内多能性幹細胞と幹細胞増幅因子bFGF徐放シートのハイブリッド移植療法による心筋再生医療の多施設共同型臨床開発
研究年度平成20(2008)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)松原 弘明(京都府立医科大学 医学研究科) 
分担研究者(所属機関)王  英正(京都府立医科大学 医学研究科 )、夜久 均(京都府立医科大学 医学研究科 )、友池 仁暢(国立循環器病センター) 
研究区分厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 再生医療実用化研究
開始年度平成20(2008)年度
終了予定年度平成22(2010)年度
研究費50,000,000円
概要版 研究目的:
我々は、少量のヒト心筋材料よりヒト心筋幹細胞の単離精製・増幅法を世界に先駆けて確立した(国際特許:WO2006/093276)。臨床実用化にむけて、大動物を使用した前臨床試験を実施し、安全性・有効性を検証する。その結果をもとに、臨床試験phase I/IIaのプロトコールを作製して、世界で初めての重症心不全への心筋再生医療の実現化を目的とする。
研究方法:
臨床試験プロトコール作成と第1相臨床試験:大動物前臨床試験の成績をもとに第1相安全性確認のための第1相臨床試験プロトコルを、先端医療振興財団臨床研究情報センター(TRI)で作成する。低心機能(EF<35%以下)で心筋壊死領域の多い、冠動脈バイパス形成術を受ける末期的心不全(虚血性心臓病)を対象に、bFGF徐放ゲラチンシート+心筋幹細胞移植(約1千万個)を組み合わせたハイブリッド療法にて心筋再生医療の第1相安全性確認の臨床試験を開始する。
結果と考察:
「第1相安全性確認pilot臨床試験」適格規準1) 年  齢 : 症例登録時において年齢20歳以上80歳以下2) 左心機能 : 前項5-2-1のLVEFにて15%以上、35%以下3) 臨床病期(心不全分類) : stage D4) 臨床症状(心不全重症度) : NYHA III&IV度5) 冠動脈バイパス術適応病変 : 前項5-2-2の冠動脈造影法において主要冠動脈に有意狭窄を有し、冠動脈バイパス術の適応がある6) viabilityのある領域 : 上記冠動脈病変に起因する障害心筋領域で、造影心MRIによる評価において規準が満たされていること
結論:
我々が世界に先駆けて開発したFGFシート併用心臓幹細胞移植治療は、心機能改善効果、心筋分化効率、移植後細胞生存率などから考えて世界で最も優れた心筋再生医療でると結論される。国際特許も申請しており、今後の第1相安全性確認臨床試験、第2相有効性安全性臨床試験への展開が期待される。
公開日2009年04月10日
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ファイルリスト 200806008A0001.pdf  200806008A0002.pdf  200806008A0003.pdf  200806008A0004.pdf  200806008A0005.pdf  200806008A0006.pdf  200806008A0007.pdf  200806008A0008.pdf   
公開日2009年10月29日
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文献番号200906017A
研究課題新規生理活性ペプチドにより分化を抑制したヒト造血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成21(2009)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)杉山 大介(九州大学大学院医学研究院 SSP造血幹細胞分野) 
分担研究者(所属機関)  
研究区分厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 再生医療実用化研究
開始年度平成21(2009)年度
終了予定年度平成22(2010)年度
研究費5,000,000円
概要版 概要:
 
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文献番号200807011A
研究課題新規センダイウイルスベクターを用いた臍帯血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成20(2008)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)花園 豊(自治医科大学 医学部) 
分担研究者(所属機関)井上 誠(ディナベック(株)) 
研究区分厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(ヒトゲノムテーラーメード研究)
開始年度平成18(2006)年度
終了予定年度平成20(2008)年度
研究費25,769,000円
概要版 研究目的:
臍帯血造血幹細胞の増幅技術を確立する.そのために,造血幹細胞の増幅能が明らかなHoxB4遺伝子を用いて,本遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しい概念の遺伝子導入技術を開発する.これを,遺伝毒性のない細胞質型RNAベクターであるセンダイウイルス(SeV)ベクターの利用によって実現した上で,本法の有効性と安全性に関して大型動物を用いて明らかにする.
研究方法:
(1) 導入遺伝子: HoxB4遺伝子を用いた. HoxB4は,造血幹細胞の増幅効果が明らかな上,ES・iPS細胞から造血幹細胞を誘導する作用を併せ持つ.(2) 細胞: ヒト臍帯血CD34+細胞を用いた.(3) ベクター: SeVベクターを利用した.SeVベクターは,ヒトへの病原性がなく,DNAを介さない細胞質型RNAベクターである. (4) 評価系:ヒツジの子宮内胎仔への幹細胞移植の系を利用した.動物胎仔へ移植するのは,移植細胞に対する免疫拒絶を避けるためである.
結果と考察:
本年度は,HoxB4遺伝子搭載P欠損型SeVベクターの有効性を安全性について,以下の通り期待のもてる結果が得られた.(1) 有効性:本ベクターによるヒト臍帯血幹細胞の増幅効果(3.5倍)をヒツジを用いて確認した.これは,レトロウイルスベクターを用いた場合とほぼ同等の成績である.(2) 安全性:本ベクターの安全性をヒツジを用いて確認した.今のところ腫瘍形成はない(0/4頭).レトロウイルスベクターでHoxB4遺伝子を導入した場合,サル1/2頭,イヌ2/2頭で白血病が発症していることに比べ格段に安全性が高いと考えられた.
結論:
導入遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しいSeVベクターの開発と大量生産に成功した.HoxB4遺伝子を搭載する本ベクターを用いて,ヒト臍帯血幹細胞の増幅効果と安全性に関して大型動物を用いて確認した.本法は,国産技術および発ガン問題回避の点から実用化が望まれる.
公開日2009年08月06日
更新日-
研究報告書 
ファイルリスト 200807011A0001.pdf  200807011A0002.pdf  200807011A0003.pdf  200807011A0004.pdf  200807011A0005.pdf   
公開日2009年09月30日
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文献番号200807011B
研究課題新規センダイウイルスベクターを用いた臍帯血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成20(2008)年度
報告書区分総合
主任研究者(所属機関)花園 豊(自治医科大学 医学部) 
分担研究者(所属機関)井上 誠(ディナベック(株)) 
研究区分厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(ヒトゲノムテーラーメード研究)
開始年度平成18(2006)年度
終了予定年度平成20(2008)年度
研究費 
概要版 研究目的:
臍帯血造血幹細胞の増幅技術を開発する.そのために,造血幹細胞の増幅能が明らかなHoxB4遺伝子を用いて,本遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しい概念の遺伝子導入技術を確立する.これを,遺伝毒性のない細胞質型RNAベクターであるセンダイウイルス(SeV)ベクターの利用によって実現した上で,本法の有効性と安全性に関して大型動物を用いて明らかにする.
研究方法:
(1) 導入遺伝子: HoxB4遺伝子を用いた.HoxB4は,造血幹細胞の増幅効果が明らかな上,ES・iPS細胞から造血幹細胞を誘導する作用を併せ持つ.(2) 細胞: ヒト臍帯血およびサルES細胞を用いた.(3) ベクター: SeVベクターを利用した.SeVベクターは,ヒトへの病原性がなく,DNAを介さない細胞質型RNAベクターである. (4) 評価系:サルとヒツジの子宮内胎仔への細胞移植の系を利用した.動物胎仔へ移植するのは,移植細胞に対する免疫拒絶を避けるためである.
結果と考察:
(1) HoxB4遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しい「期間限定発現」型SeVベクターを開発し,その大量生産に成功した.(2) SeVベクターの薬剤による除去技術を開発し,安全性のいっそうの向上を可能にした.(3)サルやヒツジの胎仔を用いる有効性・安全性の評価系を確立した.これによってベクターの安全性評価をマウスに比べてより的確に行なうことができる.(4) HoxB4遺伝子搭載P欠損型SeVベクターによるサルES細胞の造血分化促進効果,およびヒト臍帯血造血前駆細胞の増殖促進効果をin vitroで確認した. (5) 本ベクターを用いて,ヒト臍帯血幹細胞の増幅効果(3.5倍)をヒツジin vivo実験で確認した.これはレトロウイルスベクターを用いた場合とほぼ同等の成績である.(6) 本ベクターの安全性をヒツジin vivo実験で確認した.今のところ腫瘍形成はない.レトロウイルスベクターでHoxB4遺伝子を導入した場合,サルやイヌで高率に白血病が発症していることに比べ格段に安全性が高いと考えられた.
結論:
導入遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しいSeVベクターの開発と大量生産に成功した.HoxB4遺伝子を搭載する本ベクターを用いて,ヒト臍帯血幹細胞の増幅効果と安全性に関して大型動物を用いて確認した.本法は,国産技術および発ガン問題回避の点から実用化が望まれる.
公開日2009年08月06日
更新日-
研究報告書 
ファイルリスト 200807011B0001.pdf  200807011B0002.pdf  200807011B0003.pdf  200807011B0004.pdf  200807011B0005.pdf  200807011B0006.pdf  200807011B0007.pdf  200807011B0008.pdf  200807011B0009.pdf   
公開日2009年09月30日
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文献番号200707033A
研究課題新規センダイウイルスベクターを用いた臍帯血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成19(2007)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)花園 豊(自治医科大学 再生医学研究部) 
分担研究者(所属機関)井上 誠(ディナベック株式会社) 
研究区分厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(ヒトゲノムテーラーメード研究)
開始年度平成18(2006)年度
終了予定年度平成20(2008)年度
研究費22,499,000円
概要版 研究目的:
臍帯血造血幹細胞の増幅技術を確立する.そのために,造血幹細胞の増幅能が明らかなHoxB4遺伝子を用いて,本遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しい概念の遺伝子導入技術を開発する.これを,遺伝毒性のない細胞質型RNAベクターであるセンダイウイルスベクターの利用によって実現した上で,本法の有効性と安全性をサルやヒツジを用いて明らかにする.本法は,国産技術および発ガン問題回避の点から実用化が望まれる.
研究方法:
(1) 導入遺伝子: HoxB4遺伝子を用いる. HoxB4は,造血幹細胞の増幅効果が明らかな上,ES細胞・iPS細胞から造血幹細胞を誘導する作用を併せ持つ.(2) 細胞: ヒト臍帯血を用いる.しかし,ヒト臍帯血幹細胞は量が限られる上,個体ごとのロット差が大きいことから,本年度の実験には,株化幹細胞であるサルES細胞も用いた.(3) ベクター: センダイウイルス(SeV)ベクターを利用する.SeVベクターは,ヒトへの病原性がなく,DNAを介さない細胞質型RNAベクターである.HoxB4遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しい「期間限定発現」型SeVベクターを開発する. (4) 評価系: 造血幹細胞の増幅やES細胞の造血分化をin vivoで評価する大型動物実験系として,サルとヒツジの子宮内胎仔への幹細胞移植の系を利用する.
結果と考察:
(1) 「期間限定発現」型SeVベクターは,P(ポリメラーゼ小サブユニット)欠損型によって実現した.本ベクターは,感染後,細胞分裂に伴いベクター自身は希釈し,移植時には,ベクターは事実上消失する.さらに,本ベクターの大量生産系を開発した.(2) HoxB4遺伝子を搭載するP欠損型SeVベクターを作製し,それによるサルES細胞の造血分化促進効果を確認した.(3) SeVベクターを薬剤によって細胞から除去する技術を開発し,安全性のいっそうの向上を可能にした.(4) サル胎仔を用いる安全性評価系を確立した.一方,免疫不全マウスやヒツジ胎仔を用いる実験では腫瘍形成リスクを過少評価する可能性があることが分かった.
結論:
導入遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しいセンダイウイルスベクターの開発と大量生産に成功した.HoxB4遺伝子を搭載する本ベクターを用いて,霊長類ES細胞の造血分化促進効果を確認した.
公開日2008年04月10日
更新日-
研究報告書 
ファイルリスト 200707033A0001.pdf  200707033A0002.pdf  200707033A0003.pdf   
公開日2008年11月17日
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文献番号200607071A
研究課題新規センダイウイルスベクターを用いた臍帯血幹細胞増幅法の開発
研究年度平成18(2006)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)花園 豊(自治医科大学 医学部) 
分担研究者(所属機関)井上 誠(ディナベック(株)) 
研究区分厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究【ヒトゲノム遺伝子治療研究】
開始年度平成18(2006)年度
終了予定年度平成20(2008)年度
研究費22,500,000円
概要版 研究目的:
臍帯血造血幹細胞の増幅技術を確立する.現在,臍帯血移植は小児だけでなく成人に対しても普及しつつある.しかし,HLAが適合し十分な細胞数を有する臍帯血は少なく,移植後の生着不全が問題である.安価で安全な臍帯血増幅法の確立が望まれる.
研究方法:
(1) 導入遺伝子: HOXB4遺伝子を用いる. HOXB4は,造血幹細胞の増幅効果が明らかな上,ES細胞から造血幹細胞を誘導する作用を併せ持つ.(2) 細胞:ヒトやサルの臍帯血幹細胞は量が限られる上,個体ごとのロット差が大きいことから,遺伝子導入効率を比較・評価する本年度の実験には,株化幹細胞であるサルES細胞を用いた.(3) ベクター:センダイウイルス(SeV)ベクターを利用する.SeVベクターは,ヒトへの病原性がなく,DNAを介さない細胞質型RNAベクターである. HOXB4遺伝子が必要な期間だけ発現した後は消滅する,新しい遺伝子導入技術をSeVベクターを利用して実現する.(4) 評価系:造血幹細胞の増幅やES細胞の造血分化をin vivoで評価する大型動物実験系として,サルとヒツジの子宮内胎仔への幹細胞移植の系を開発する.
結果と考察:
(1) SeVベクターは,サルES細胞への遺伝子導入に非常に優れていた.1回のベクター添加で約60%の細胞に遺伝子導入が可能であった.これは,ES細胞への遺伝子導入効率がもっとも優れているレンチウイルスベクターによる遺伝子導入効率に匹敵する. (2) SeVベクターで導入した遺伝子の発現を,抗ウイルス剤(リバビリンなど)やKSRの添加によって調節するという,薬剤による遺伝子発現調節法を検討した.また現在,導入遺伝子が自動的に消滅する新しいSeVベクターを開発中である.(3)サルES細胞由来の造血細胞を,サル胎仔やヒツジ胎仔に移植すると,生後,ES由来の造血を一部にもつ造血キメラ動物の産出が可能である.この移植系を利用すれば,臍帯血の増幅やES細胞の造血分化の有効性や安全性を的確に評価できる.
結論:
(1) SeVベクターは,サルES細胞へきわめて効率よく遺伝子導入できる.(2) 遺伝子導入細胞から,薬剤によるSeVベクターの除去法を検討した.(3)サル胎仔およびヒツジ胎仔への幹細胞移植法を確立し,本技術の有効性と安全性を大型動物で評価する系を開発した.
公開日2007年04月05日
更新日-
研究報告書 
ファイルリスト 200607071A0001.pdf  200607071A0002.pdf  200607071A0003.pdf  200607071A0004.pdf   
公開日2007年10月31日
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文献番号200501098A
研究課題幹細胞を利用した分化誘導培養による人工血液の開発に関する研究
研究年度平成17(2005)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)千葉 滋(東京大学 医学部附属病院) 
分担研究者(所属機関)小川 誠司(東京大学 医学部附属病院)、黒川 峰夫(東京大学 医学部附属病院)、神田 善伸(東京大学 医学部附属病院)、鈴木 隆浩(東京大学 医学部附属病院)、熊野 恵城(東京大学 医学部附属病院)、湯尾 明(国立国際医療センター)、高橋 孝喜(東京大学 医学部附属病院)、十字 猛夫(日本赤十字社中央血液研究所)、高梨 美乃子(東京都赤十字血液センター) 
研究区分厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
開始年度平成16(2004)年度
終了予定年度平成18(2006)年度
研究費34,906,000円
概要版 研究目的:
体性造血幹細胞を用い、体外で増殖・分化させ大量の血球細胞を産生する方法の開発を行い、供血者に依存する輸血医療の再構築を目指す。同時に、ヒトES細胞からの血球分化の基礎的研究にも着手する。
研究方法:
@ヒト臍帯血造血幹細胞体外増幅系を、NOD/SCIDおよびNOGマウスへの移植により評価した。京都大学で樹立されたヒトES細胞からの未熟造血細胞および好中球分化誘導を評価した。Aマウス骨髄CD34陽性細胞を培養して得た好中球の活性酸素産生能を測定した。ヒト臍帯血CD34陽性細胞をNOGマウスに移植し、炎症巣に集積するヒト好中球を解析した。B抗血栓性が期待されているフッ素添加ダイヤモンドカーボンへの血小板接着状態につき、動的条件で検討を加えた。C東京都赤十字血液センター臍帯血バンクにおいて臨床用にストックされない臍帯血ユニットの研究用使用についてシステムを構築した。
結果と考察:
@ヒト臍帯血からの磁気ビーズ選択は、CD133選択がCD34選択の4.5倍多く造血幹細胞を回収したことから、CD133磁気ビーズ選択法は臨床的にも優れた方法であると推察された。Delta1-Fcを用いてヒト臍帯血CD133陽性細胞を培養することによりT細胞への分化能も有する完全な造血幹細胞が増幅されており、本培養法の優位性が確認された。京都大学で樹立されたヒトES細胞であるKhES-3細胞から未熟造血細胞および好中球の誘導が示されたことから、知的財産形成への寄与が期待される。A体外で産生させたマウス好中球は十分な活性酸素産生能を有していることを確認し、体外好中球産生法開発が前進した。ヒト臍帯血CD34陽性細胞をNOGマウスに輸注することにより炎症巣にヒト好中球が確認され、造血幹細胞の生体内分化評価系確立が期待される。Bフッ素添加ダイヤモンドカーボンの付着血小板の付着量および活性化抑制効果は、動的環境でも優れていた。人工血液機能保存剤として期待される。C血液バンクに保存されず基礎検討/廃棄対象となる臍帯血の75.8%が研究者に譲渡され、有効に活用されている。
結論:
CD133磁気ビーズによるヒト臍帯血造血幹細胞選択法とDelta1-Fcを用いた増幅法により効率的な造血幹細胞増幅が可能である。機能的好中球を体外で作成し得る。京都大学で樹立されたヒトES細胞から血球を誘導し得る。ヒト造血細胞の好中球への分化評価系を確立した。フッ素添加ダイヤモンドカーボンは動的環境でも優れた抗血栓性を持つ。臍帯血バンクの受入臍帯血の中で保存できない譲渡対象のうち75.8%を研究者に譲渡した。
公開日2009年04月23日
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研究報告書 
ファイルリスト 200501098A0001.pdf  200501098A0002.pdf  200501098A0003.pdf  200501098A0004.pdf  200501098A0005.pdf  200501098A0006.pdf   
公開日2006年11月28日
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文献番号200300400A
研究課題骨髄ストローマ由来因子による造血幹細胞の増幅(総括研究報告書)
研究年度平成15(2003)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)北村俊雄(東京大学医科学研究所) 
分担研究者(所属機関)野阪哲哉(東京大学医科学研究所),上野博夫(国立がんセンター研究所) 
研究区分厚生労働科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究(再生医療分野)
開始年度平成15(2003)年度
終了予定年度平成16(2004)年度
研究費42,000,000円
概要版 研究目的:
すべての造血細胞を造ることのできる造血幹細胞は生体内でゆっくりとした速度で自己複製を繰り返していると考えられている。自己複製とは分裂して同じ細胞を作ることである。従来、培養系において造血幹細胞の自己複製を誘導することが難しかったため、造血幹細胞の自己複製はかなりの部分概念的なものであった。しかしながら研究代表者らが同定したISFおよびKirreは培養系において造血幹細胞の自己複製を可能にした。この実験系を利用した造血幹細胞の自己複製のメカニズムを解明することが本研究の目的である。造血幹細胞の自己複製のメカニズムを解明できれば体内あるいは体外における造血幹細胞の増幅につながる可能性がある。ISFやKirreを介した造血支持能を刺激するモノクローナル抗体を作成できれば、そのまま臨床応用につながる可能性もある。また最近になり造血幹細胞は血液だけでなく心筋細胞や神経細胞にも分化しうることが報告された。このことは造血幹細胞の体内あるいは体外での増幅が血液疾患だけではなく幅広い疾患の治療に役立つ可能性を示している。
研究方法:
(1)ISFを強制発現した骨髄ストローマ細胞の遺伝子発現解析をDNAマイクロアレイで行うことにより、ISF造血支持能に関与する候補遺伝子を同定する。(2)同定した候補遺伝子およびその遺伝子に対するアンチセンスDNAをレトロウイルスベクターを利用して種々のストローマ細胞に導入し、ISFの造血支持能に関与する分子を候補遺伝子の中から捜す。(3)骨髄ストローマ細胞ISFを過剰発現することによりLTC-ICやCAFCなど造血前駆細胞が増幅するかどうかを確認する。(4)ISFおよびKirreに対するポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を作成する。(5)上記モノクローナル抗体の中でISFおよびKirreの造血支持能に対して促進的あるいは抑制的に働く抗体を捜し、その抗体のin vivoでの機能を調べる。(6)種々のストローマ細胞におけるISFおよびKirreの発現を調べ造血支持能との相関を調べる。(7)ISFおよびKirreの発現をmRNA in situ hybridization法や免疫染色法で調べる。(8)造血幹細胞側に発現していることが予想されるKirreのレセプターを同定するために、Fc融合可溶型Kirre蛋白質を作成し、Kirreのレセプターを発現している細胞を同定する(SP細胞、KSL造血幹細胞など)。レセプター分子を発現しているクローンが同定できれば、発現クローニング法によりレセプターの遺伝子のクローニングを試みる。(9)Kirreのノックアウトマウスを作製し、これらの分子の生体内での役割を解析する。
結果と考察:
ISFは蛋白質の機能を指標にして発現クローニング法で同定した分子である。c-kit陽性Sca-I陽性の幼若な造血細胞(KSL細胞)をISFを強制発現させた骨髄ストローマ細胞と共培養し、造血前駆細胞の増幅が誘導されるかどうか調べたところ、in vitroコロニー形成細胞数およびin vivoにおける長期骨髄再建能を有する造血幹細胞数が増加していた。ISFは6回膜貫通型の膜蛋白質でプロトンポンプのサブユニットと相同性を有する分子である。研究申請者は最近DNAマイクロアレイを利用した実験を行い、ストローマ細胞におけるISF過剰発現により、MMP3およびN-Mycの発現上昇とTIMP3およびSFRP-1の発現減少が誘導されることを明らかにした。MMP3はMMP9を活性化するので、MMP9の活性化を介してs-kit ligand(KL)の放出を誘導する可能性が考えられた。しかしながら、ISFの過剰発現はストローマ細胞からのKLの産生および放出には影響を与えなかった。ISFの過剰発現により発現の減少が認められるTIMP3はチロシンキナーゼレセプターAng-1/Tie-2系の活性化を抑制することを見いだした。Ang-1/Tie-2は造血幹細胞の増幅に促進的に働くことが知られており、ISFによるTIMP3の発現の低下はAng-1/Tie-2が活性化を介して、造血幹細胞増幅を誘導する可能性がある。また変異を導入しポンプ活性を失活させた変異型ISFには造血幹細胞の増幅活性はないこと、さらにポリクローナル抗体を利用した免疫染色でISFが主にERやゴルジ体に発現していることも判明した。これらの結果から考えて、ISFがER/ゴルジ体や分泌顆粒内のpHを下げることを介して造血サイトカインの産生や放出に影響を与えている可能性も考慮する必要がある。一方のKirreもISF同様CFU-C、LTC-IC(long term culture-initiating cell)、CAFC(cobble stone-like area forming cell)など造血前駆細胞および造血幹細胞の指標となる細胞の増幅を誘導すると同時にin vivoにおける長期骨髄再建能を有する真の造血幹細胞の増幅を誘導した。さらにKirreに対するsiRNAを利用した実験を行い骨髄ストローマ細胞株OP-9の造血支持能がKirreに依存していることも判明した。組織分布を調べたところKirreの発現は骨髄および脳に限局していた。骨髄中では、骨膜のオステオブラスト(骨芽細胞)の一部で発現が認められた。胎生期マウスにおいてはmKirreが造血幹細胞の発現部位であるAGM領域に強い発現が認められた。また興味深いことにmKirreはmigrating myocyteにも発現していた。ストローマ細胞への潜り込みを誘導する性質と考えあわせると、mKirreが細胞の遊走に関与する可能性も考えられる。一方、Fc融合可溶性Kirre分子は、骨膜近傍のごく少数の血液細胞に結合することが判明した。この細胞は2重染色で調べたところc-kit陽性であった。しかしながらFACSによる解析では、c-kit陽性のKSL細胞あるいは同じく造血幹細胞を含むと考えられているSP細胞に対する可溶性Kirre分子の結合は認められなかった。骨膜近傍のごく少数のc-kit陽性の造血幹細胞が通常の骨髄採取方法では回収されにくいか、あるいは頻度が低くてFACSでは確認できない可能性も考えられるため、今後さらなる検討が必要である。Kirreのノックアウトマウス作製のためのノックアウトコンストラクトの構築(図1)が終了し、組み換えES細胞のスクリーニングを行ない、1000以上のESクローンを調べたが相同組み換えをおこしたES細胞は見つからなかった。そこでノックアウトコンストラクトを少し変更して(図2)、再度ES細胞のスクリーニングを行なっている。
結論:
ストローマ細胞由来分子として同定したISFおよびmKirreは、ストローマ細胞による造血幹細胞の増幅に関与していることを確認した。これらの分子による造血幹細胞増幅誘導の分子メカニズムは現時点では不明であるが、ISFに関しては造血幹細胞増幅誘導活性ににISFのポンプ機能が必須であることからストローマ細胞の蛋白質産生や分泌が関与している可能性がある。また、ISFの過剰発現はTIMP3の発現抑制を介してAng-1/Tie-2の系を活性化することが判明した。このことがISFによる造血幹細胞増幅誘導に関与している可能性もある。一方、mKirreは成体マウスでは骨髄中の造血ニッシェと思われる部位に発現していること、また胎児マウスでは造血幹細胞の発生部位と考えられているAGM領域に発現していることが分かった。興味深いことにFc融合可溶性Kirreに結合する細胞、つまりmKirreに対するレセプターを発現している細胞として骨膜近くに存在するc-kit陽性のごく少数の血液細胞を同定した。今後、この細胞からmKirreのレセプター遺伝子をクローニングできれば、mKirreによる造血幹細胞増幅のメカニズムが明らかになるであろう。
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文献番号200200463A
研究課題造血幹細胞の増幅とその臨床応用に関する研究(総括研究報告書)
研究年度平成14(2002)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)堀田知光(東海大学医学部) 
分担研究者(所属機関)中畑龍俊(京都大学医学部) 
研究区分厚生労働科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究(再生医療分野)
開始年度平成13(2001)年度
終了予定年度平成14(2002)年度
研究費29,000,000円
概要版 研究目的:
臍帯血の体外増幅法を開発し、その有効性、安全性について検討する。体外増幅造血幹細胞を用いたより安全な移植医療の開発を目的として、臨床応用可能な、安全かつ有効なヒト造血幹細胞体外増幅法を開発し、その臨床展開をはかることを目的としている。
研究方法:
1.臍帯血CD34+細胞を各種条件で培養する。培養後の細胞をNOD/SCIDマウスに移植し、SRCの増幅倍率を算出する。2.臍帯血CD34+細胞の増幅を支持するマウス骨髄ストローマ細胞HESS-5よりmRNAを抽出して、幹細胞増幅に関与することが想定される遺伝子について半定量的RT-PCR法により発現を比較した。3.臍帯血CD34陽性細胞をNOD/SCID/γc-/-マウスに増幅前および増幅後のCD34+細胞を移植し、経時的に各種組織中のヒト細胞の存在および分化をフローサイトメトリーで解析した。4.トランスレーショナルリサーチのための基盤整備について検討した。
結果と考察:
1.マウス骨髄ストローマ細胞を用いた培養条件では5日間で臍帯血幹細胞を13倍に増幅することが可能であった。sIL-6/RIL-6複合体とSCF, TPO, FLを組み合わせることにより、ヒト造血幹細胞(SRC)を著明に増幅できることが明らかとなった。2.マウス骨髄ストローマ細胞HESS-5は支持能の低いMS-5と比較して、Delta-1の遺伝子発現が高かった。3.実験動物中央研究所の伊藤らが開発したNOD/Shi-scid, IL-2R?欠損 (NOG) マウスを利用することにより臍帯血CD34+細胞が成熟T細胞まで分化することを確認した。4.本年度、神戸先端医療センターにCPCを完成させた。また、その運用方法を含めた細胞療法の標準的培養施設となるべく細胞操作室、培養室、QC室、細胞保管庫、を完備し、セキュリティーも充実させた。
結論:
ヒト造血幹細胞を増幅できることが示された。増幅造血幹細胞の臨床応用を準備中である。
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研究報告書 
ファイルリスト 200200463A0001.pdf   
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http://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/Download.do?nendo=2002&jigyoId=000212&bunkenNo=200200463A&pdf=200200463A0001.pdf
文献番号200000378A
研究課題造血幹細胞を用いる遺伝子治療技術の開発:遺伝子導入細胞の選択的増幅法に関する研究(総括研究報告書)
研究年度平成12(2000)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)長谷川護(株式会社ディナベック研究所) 
分担研究者(所属機関)久米晃啓(自治医大) 
研究区分厚生科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究(ヒトゲノム研究分野)
開始年度平成10(1998)年度
終了予定年度平成12(2000)年度
研究費40,000,000円
概要版 研究目的:
先天性、あるいは難治性血液疾患の根本治療を目指す造血幹細胞遺伝子治療のツールとなる選択的増幅遺伝子を開発する。これによって有効な造血幹細胞遺伝子治療を実現し、重度の血液疾患に苦しむ患者および家族の身体的苦痛からの救済あるいは経済的負担の軽減を目的とする。血液疾患に対する遺伝子治療の標的細胞は全ての血液細胞への分化能を持ちかつ自己複製能を持つ造血幹細胞である。これまで造血幹細胞を標的とした遺伝子治療は多くの研究が試みられてきたが、遺伝子導入効率の向上が大きな課題となっている。もっとも広く使われてきたレトロウィルスベクターでの遺伝子導入法は、添加するサイトカインの選定やフィブロネクチン誘導体の使用などの改良が施され、造血幹細胞への遺伝子導入効率が上がったもののこれまで実用レベルには達していなかった。1999年フランスでX染色体性重症免疫不全症の遺伝子治療に成功したという報告があったが、用いた手法は従来のものからの大きな改善点はなく、成功した要因は導入した治療遺伝子である共通γ鎖遺伝子が、導入細胞に対して増殖優位性を付与したという点であると考えられている。遺伝子導入細胞が選択的に増幅された結果、高い遺伝子導入と同じ効果をもたらしたのであろう。これは、この遺伝子の特異的な効果であるが、他の治療用遺伝子に対して同様の効果をもたらす、より一般的な技術の重要性を示唆している。我々がこれまで開発してきた、「選択的増幅遺伝子」(SAG)は、まさに遺伝子導入された細胞を選択的に増幅させる技術である。この増幅遺伝子を治療遺伝子と同時に幹細胞に導入すれば、結果的に遺伝子導入効率を上げ、臨床効果が大いに高まるものと期待できる。選択的増幅装置としては幹細胞への増殖シグナルの発信源とそれを制御する分子スイッチからなる構造をデザインした。造血幹細胞の増幅には、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)受容体(GCR)を用いた。また分子スイッチとしてエストロゲン受容体のホルモン結合ドメイン(ER)を用いた。これを血球系細胞に導入すると、細胞のエストロゲン依存的な増幅効果が確認された。本年度はこれらの予備検討に基づき遺伝子治療への実用に向けて以下の検討を計画した。(1)造血幹細胞増幅により高い効果のあるmplを用いたSAGを設計、構築しその効果を検証する。(2)SAGの生体内における細胞増幅機能の評価を行うためマウスの造血再構築系とカニクイザルの骨髄自家移植系を利用して遺伝子導入細胞の挙動を調べる。(3)SAGを用いた造血幹細胞遺伝子治療の対象疾患の選定と治療遺伝子の搭載により遺伝子治療の実現に向けた予備検討を行う。(4)初期の遺伝子導入効率を高めるため、造血幹細胞遺伝子導入に有効であるとされるレンチウィルスの開発とSAGの搭載を試みる。以上の検討により、SAGの能力把握とより安全かつ効果的な分子設計を行うことを目標とした。
研究方法:
1. mpl型SAGの機能評価:GCR型SAGΔFGCRTmR遺伝子、2種類のmpl型SAGmplTmR、ΔGCRmplTmR遺伝子と緑色蛍光タンパク質(EGFP)を共発現するようなレトロウィルスベクターを調製した。これをカニクイザルCD34陽性細胞に感染した後、Flt-3リガンド、 巨核球コロニー刺激因子(TPO)あるいは、ハイドロキシタモキシフェン(OH-Tm)を添加した培地で液体培養し、それぞれのSAG導入細胞の比率を調べた。2. SAGのマウス生体内における機能評価:G-CSF結合部位を欠き(_)増殖優位のシグナルを伝えるY703F変異(F)をもつGCR(_FGCR)とタモキシフェン結合ドメイン(TmR)との融合蛋白質(_FGCRTmR)をコードする改良型SAGとEGFPを共発現するバイシストロニック・レトロウイルスベクター(MSCV/_FGCRTmR- EGFP)を用いてLy5.2マウス骨髄前駆細胞に遺伝子を導入した後、致死量の放射線を照射して造血能を廃絶したLy5.1レシピエントマウスに移植した。このようにして造血系を再構築したマウスにおいては、フローサイトメトリーを用いてドナー由来の血球(Ly5.2)とレシピエント由来の残存血球(Ly5.1)の分別、遺伝子導入細胞(EGFP陽性)の同定が同時に行える。そこで造血系再構築後、一部のマウスにタモキシフェンを投与し、末梢血中のEGFP陽性細胞の頻度を指標にして遺伝子導入血液細胞の増幅効果を判定した。3.SAGのカニクイザル生体内における機能評価:ΔFGCRERをレポーター遺伝子EGFP遺伝子と共にカニクイザル骨髄CD34陽性細胞に導入し致死量の放射線にて骨髄廃絶を行ったサルに自家移植を行った。その後エストロゲンの投与前後に骨髄血を採取し造血前駆細胞における遺伝子導入効率の変化を調べた。またSAGの効果をより強く裏付けるため、2重標識試験としてΔFGCRERと非発現遺伝子(PLII)を用いた移植実験を行った。さらにタモキシフェンを刺激物質に変えたΔFGCRTmRを用いた。移植実験も行った。4.SAGと治療遺伝子のベクターへの共搭載:造血幹細胞遺伝子治療の対象疾患として、X連鎖慢性肉芽腫症(X-CGD)とX連鎖重症複合免疫不全症(X-SCID)を取り上げ、それぞれの疾患モデルマウスのコロニーを確立した。それぞれの疾患の治療用遺伝子(X-CGDにはgp91遺伝子、X-SCIDにはコモンガンマ鎖(_c)遺伝子)とEGFP遺伝子をもつバイシストロニック・レトロウイルスベクターを構築し、モデルマウスの骨髄細胞に遺伝子導入してin vitro・in vivoにおける機能解析、遺伝子導入細胞の動態解析を行って、SAG併用の前段階の基礎データとした。5.レンチウィルスベクターの調製方法の改善:レンチウィルスベクターへのSAG搭載に向けてサル免疫不全ウィルス(SIV)ベクターの調整方法を改良した。
結果と考察:
われわれは、カニクイザル造血幹細胞移植実験系の立ち上げに成功したが、これは本研究への発展貢献のみならず、造血幹細胞生物学、移植免疫学等の研究において、ヒトの場合をよりよく反映するモデル系として大いに役立っていくと思われる。マウスでも薬剤の投与法法が確立されようやくSAGの生体内増幅機能が証明された。こうして開始した生体内増幅実験でマウス末梢血白血球の移植細胞比率を30%に上昇させ、霊長類を用いた研究でも、遺伝子導入細胞がエストロゲン刺激により30%前後まで増幅したこと、また2重標識試験でSAGを導入した細胞のみを刺激依存的に増幅させ得た結果はGCR型SAGによる体内における造血幹細胞・前駆細胞の増幅に成功したことを示している。この2種類の動物実験で、SAGを用いた生体内増幅が証明できたことは非常に意義深い。今後、初期導入効率の課題は、造血幹細胞への遺伝子導入効率の高いとされるレンチウィルスベクターに搭載することで克服できると考えており、現在SAGを搭載したSIVベクターの調製準備をしている。また本研究で示したように幹・前駆細胞増幅により有効なmplをシグナル発信源に用いることで、増幅率を高めることも可能だと期待している。さらにタモキシフェン結合ドメインを取り入れることにより、内因性のエストロゲン及び、類似物質等には反応しない特異性の高いキメラ受容体を構築している。これを用いれば、より安全性と効果の高いSAGの開発が可能だと考えられる。 実際に遺伝子治療を行う対象疾患として、X-CGDとX-SCIDを想定して前臨床試験を開始した。X-SCIDにおいては遺伝子導入リンパ球の増殖優位性が認められるため、今後SAGの前臨床試験を進めるにあたっては、治療遺伝子そのものには増殖優位性がないX-CGDの方が評価に適していることも考えられる。現在、gp91遺伝子とSAG双方を搭載するバイシストロニックベクターを構築中である。
結論:
細胞株を用いたSAGの検討は、増幅効果の高い遺伝子の開発に有効な方法であり、この目的に適した遺伝子の探索を進めることができた。また同時により安全なシステムも開発されつつある。マウスおよびサルの体内での造血幹細増幅が複数個体で確認できたことはこれまでわれわれが開発してきたSAGの概念の有効性を実証するものである。現在計画中の改良研究によってさらに増幅効率が上昇すれば、充分臨床応用可能なシステムとなりうるものと期待される。今後は適応疾患の選択と、治療遺伝子を同時搭載したベクターの構築を行い、実用的なSAGの開発を行っていく方針である。
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研究報告書 
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文献番号199700477A
研究課題輸血臨床の将来像に関する研究班
研究年度平成9(1997)年度
報告書区分総括
主任研究者(所属機関)池田康夫(慶應義塾大学医学部) 
分担研究者(所属機関)関口定美(北海道赤十字血液センター)、田所憲治(日本赤十字社中央血液センター)、中畑龍俊(東京大学医科学研究所癌病態学研究部)、前田平生(埼玉医大総合医療センター輸血部)、浅井隆善(千葉大学輸血部)、半田誠(慶應義塾大学輸血センター)、郡司篤晃(東京大学医学部健康科学看護学科、保険管理学教室) 
研究区分厚生科学研究費補助金 行政政策研究分野 血液研究事業
開始年度平成6(1994)年度
終了予定年度平成9(1997)年度
研究費6,000,000円
概要版 研究目的:
輸血臨床の将来像を以下の観点から検討した。1)輸血製剤から細胞治療製剤へ:造血幹細胞の利用2)輸血副作用の現状3)輸血製剤の使用動向
研究方法:
1)北海道臍帯血バンクで実際行われた臍帯血採取とそこからの造血幹細胞分離・保存について以下の点を検討し、血液製剤としてこれら細胞治療製剤に関する規格化・標準化のガイドライン設定について考察した。1。閉鎖回路系バッグにより採取された検体の細菌汚染率、CD34による幹細胞採取・分離効率、2。必要な検査項目の設定とそのバリデーション法の確立、3。凍害防止剤・保存剤の検討と解凍効率の分析 2)造血幹細胞のソースである臍帯血を用い, より効率的なex vivoでの造血幹細胞増幅法について,新規の造血因子(TPO,flk2/flk3 リガンド,ILー6,可溶型リコンビナントILー6受容体,stem cell factor等)の組み合わせが有用かを検討した。また、ヒト胎児aorto-gonad-mesonephros (AGM)領域を用いた造血幹細胞の自己複製能を制御する因子の同定を試みた。さらに、NOD/SCIDマウスを用いたヒト造血幹細胞のin vitro検査法について検討した。 3)各医療施設より日本赤十字血液センターに寄せられた輸血に伴う副作用の報告を集計し解析した。また,一部では,その原因追及のため,患者検体について詳細な解析を行った。また、非溶血性即時型副作用について種々の血漿成分に対する同種抗体の同定を試みた。 4)大学病院3施設での血小板輸血についてそれに伴う即時型副作用の実態を継続してプロスペクテイブに検討した。対象は血液疾患に限り,輸血前後での臨床症状とともにバイタルサインの観察し調査表に記入するよう主治医に依頼した。5)平成7年度の約47万件のデータを蓄積し、アルブミン、新鮮凍結血漿、加熱人血漿や血小板がどのような保険請求病名の疾患に使用されているかを検討した。
結果と考察:
結果=1)201件の臍帯血採取が行われ、閉鎖回路系のバッグを用いて、その細菌汚染率は1.5%であった。また、採取量は個人差が大きく、40ml未満も46件あった。単核細胞の分離処理は効率的に行われ、その回収率の中央値は83.7%と良好であった。凍結・解凍によるコロニー形成細胞の回収率は90%前後と良好で、プログラム凍結法を用いなくとも簡易法で十分であった。細胞治療製剤として造血幹細胞の採取、保存についての体系的な標準化/規格化に関するガイドライン設定の必要性が認識された。2)ILー6と可溶型リコンビナントILー6受容体そしてstem cell factorの組合せにより、未分化な造血前駆細胞の著明な増幅が得られ、そこに TPOを加えることで、その増幅効率は増加した。 また、flk2/flk3 リガンドもILー6と可溶型リコンビナントILー6受容体共存下で著明な増幅効率を示した。 AGM領域よりストローマ細胞株を樹立し、それが混合コロニ形成を支持する可能性が明かとなった。 NOD/SCIDマウスへのCD34陽性細胞のみ生着が確認され、この動物がヒト造血幹細胞造血再構築能の評価に有用である可能性が指摘できた。 3)全国血液センター医薬情報担当者を通じた輸血に伴う副作用報告数は年々増加し、前年度692件に続き今年度は870件に達した。その特徴として:?107件の肝炎例のうち、各々12例と1例が輸血製剤由来のHBV,HCVが原因であった可能性があり、現行のスクリーニング体制下でも、ウインドウ期に献血された場合には100%感染症を予防できないことが確認された?輸血後GVHD確診例が今年も14例報告され、血液製剤放射線照射等による予防体制が完全でないことが明かとなった。?その3/4(662例)が非溶血性即時型反応であり、蕁麻疹や発熱などの比較的軽症のものが6割以上を占めた。しかし、血圧低下や呼吸困難等を伴う重篤なアナフィラキシー(様)反応が1/3を占めていた。これらは、同種免疫王の反応の可能性が強く、実際種々の血漿蛋白(IgA、トランスフェリン、C4、C9、ハプトグロビン、等)に対する抗体が一部の患者から検出された。一方、アナフィラキシー/アレルギー反応を伴わずに突発する低血圧ショック反応が19例にみられ、そのうち陰性荷電白血球除去フィルター使用したものが19例であった。その原因物質として、ブラジキニンの可能性が強く示唆された。 4)日赤医薬情報部の報告から明かとなった輸血に伴う非溶血性即時型反応の実態調査を、共通のプロトコールに基づき大学病院3施設で行った。2年間で延べ2、400件、243例の血小板輸血がプロスペクテイブに調査され、そのうち201件(8. 2%)に発熱、蕁麻疹などの非溶血性即時型反応が出現した。そのうち血圧低下によるショック症状を呈したものが7件(7例)に認められたが、それ以外は軽症であった。これらの例は、白血球除去フィルターの種類と関係なく出現した。5)平成7年度11月分の全国の診療報酬明細書より47万件をデータベース化した。保険請求病名に基づいて製剤の使用疾患を分析したところ、悪性新生物が大きな部分を占めていた。血小板製剤の患者当りの使用量は各都道府県で著しい格差が認められた。
結論:
考察ならびに結論=輸血医学から細胞治療医学へと輸血臨床は21世紀へ向け今後確実に進むであろう。そして、それを支える輸血製剤は細胞治療製剤へと変貌しなくてはならない。移植医学とそのプロトタイプたる輸血医学との境界はますます明確でなくなってきた。さらに、血液中の細胞を分離し、それを使用してより積極的な治療楽戦略を行うことが現実のものとなってきた。すなわち、造血幹細胞移植はすでルーチン化しており、今後は免疫治療あるいは近い将来は遺伝子治療への利用が本格化するに違いない。それにつれて、輸血臨床が、そのアイデンテイテイを示しながら、どのような将来像を持つべきかの答えを出すのも、治療医学の面から、ますます困難となってきたように思われる。その中で、輸血臨床はますますその質的向上が求められる時代となったことは疑うべくもない。HIV感染の教訓からも、受動的ではなく、今後は自らが能動的にその問題点を提起し、改善してゆく姿勢が必要となってきたわけで、それがまさに輸血医学の進むべく方向の一つではないかと考えられる。このような観点から、昨年度にひき続き今年度の成果として、1)造血幹細胞移植がさらに一般化し、そのソースとして従来の骨髄あるいは末梢血ばかりでなく臍帯血の利用が本格化することが予想される。そこで、血液製剤としてそれら細胞治療製剤に関する規格化・標準化のガイドライン設定が急務であることが指摘できた。2)輸血に伴う副作用の実態がプロスペクティブ研究で明らかにされ、そこに存在する問題点も明確となった。今後は即時型副作用の現状の正確な評価、アレルギー/アナフィラキシー反応の発現機序の解明とその予防対策の検討や治療ガイドラインの作成が重要な課題であることが指摘できた。
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研究報告書 
ファイルリスト  
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造血幹細胞の体内増幅/体外増幅のための増殖分化制御システムの開発と応用[11p] H12-14  主任研究者 小澤敬也(自治医科大学医学部 教授)  厚生労働科学研究費補助金(ヒトゲノム・再生医療等 研究事業) 総合研究報告書

●疑問および確認事項

●臍帯血は幹細胞の増殖は必要とされないのか?
厚労省造血幹細胞移植委員会のさい帯血バンクの保存目標は、有核細胞数8×108(8億)以上
のさい帯血20,000個としたが、
→2010.8.10現在の総公開本数32,941個、平成21年度の移植数は905件と既に目標を上回っている。

●臍帯血移植のコスト計算
「造血幹細胞移植(臍帯血移植)」44,300点
さい帯血バンク事業の収入は、国の補助金が大部分を占める。補助金はさい帯血の採取保存数と公開数に応じて決まる。
さらに、さい帯血移植が行われたときに医療保険の診療報酬から、さい帯血管理料としての1件あたり17万4000円が
さい帯血バンクに支払われる。

●StemExは需要があるか?

●StemExは医薬品か?

●StemExの販売先か? どこが使用するのか?
〜臍帯血バンク? 病院?

●健康保険適用は?















●データ

各バンク別臍帯血供給状況

by 日本さい帯血バンクネットワーク
(上段:供給数、下段:移植数)

バンク名

8年度

9年度

10年度

11年度

12年度

13年度

14年度

15年度

合 計

北海道

  

5

22

33

46

65

123

294

  

5

21

31

47

64

115

283

宮  城

      

1

5

6

      

1

5

6

東  京

  

6

26

40

45

46

112

275

  

6

26

40

42

48

105

267

日赤東京

  

2

8

18

5

33

127

193

  

1

8

17

4

32

122

184

神奈川

1

7

21

19

8

6

6

19

87

1

6

22

19

8

5

5

18

84

東海大学

 

4

6

8

12

36

61

133

260

 

4

6

8

12

34

50

127

241

東  海

 

5

16

18

39

30

34

60

202

 

5

16

17

38

31

33

59

199

京  阪

       

6

6

       

6

6

兵  庫

 

4

18

10

19

46

47

105

249

 

4

18

10

15

44

44

101

236

中国四国

    

5

8

12

30

55

    

5

7

12

30

54

福  岡

  

4

5

4

9

6

14

42

  

3

5

3

7

7

13

38

合  計

1

20

78

116

178

231

311

734

1669

1

19

77

114

169

221

296

701

1598

・平成16年3月末現在実績
(速報値のため、後日修正する場合があります)
・供給数:当該年度に非血縁者間さい帯血移植のために医療機関に供給された本数
・移植使用数:当該年度に非血縁者間さい帯血移植に使用された本数
・複数さい帯血同時移植(2本のさい帯血を同時に移植)8例実施のため
累計実移植症例数は1590例
・複数さい帯血同時移植は、H15年3月、4月、5月、7月(2例)、10月(2例)、H16年2月実施
・平成14年度累計実移植症例数:295例
・平成15年度累計実移植症例数:694例

各バンク別さい帯血保存状況
 - 2004年04月21日現在で、総数318,641本





●BMDW国別ドナー一覧表

Bone Marrow Donors Worldwide (BMDW) - 1988年EMBTのプロジェクトとして開始。 900万人のドナーが登録。 - 39か国53幹細胞登録機関と21か国36臍帯血登録機関でメンバー構成。 - 国別ドナー一覧表 - Annual Report 2002[pdf,36p; Jan.28,2003] Last updated: 28-Apr-2004
RegistryRegistry CodeTotalABDR%ABDR TypedDNA Class IIDNA Class ICBU NVCCBU TNCDate Last File
ArgentinaAR76761007676  27-Jan-2004
Argentina CORDARCB70701005870707025-Sep-2002
ArmeniaAM7,2287,228100    27-Apr-2004
Australia and New ZealandAUS161,750101,6066387,15723,604  27-Apr-2004
Australia CORD #AUCB9,7389,7381009,7386,6329,7389,73827-Apr-2004
AustriaA51,54417,213336,6784,409  27-Apr-2004
Austria CORDACB33100    30-Sep-1998
BelgiumB49,81439,3977921,9851,140  22-Mar-2004
Belgium CORD ##BCB4,9254,9251004,8732,0423,7103,71022-Mar-2004
Belgium-Leuven CORDLVCB4,6964,6941004,6894,6924,6904,69027-Apr-2004
Canada-UBMDRCND217,59197,2804585,19322,264  27-Apr-2004
China-Sinocord CORDCNCB5,7945,74599  5,7935,79218-Jul-2003
CroatiaHR124766112   22-Mar-2004
CyprusCY2,64854621    27-Apr-2004
Cyprus BMDRCY292,68734,9723832,94968,122  22-Apr-2004
Czechia CORDCSCB1,2451,2441001,2441,1051,2421,22227-Apr-2004
Czechia-Central BMDRCS226,71818,8897118,8391,639  27-Apr-2004
Czechia-Czech BMDRCS17,2632,906172,840536606027-Apr-2004
DenmarkDK11,0788,876808,8761,066  23-Feb-2004
Denmark-BMDCDK23,1732,398762,156   27-Apr-2004
Duesseldorf CORD #DUCB6,0336,0331006,0336046,0336,03327-Apr-2004
FinlandFI19,27018,693971,596683  27-Apr-2004
Finland CORDFICB2,1962,1961002,1963652,1962,19522-Apr-2004
FranceF122,78698,2668080,8179,744  27-Apr-2004
France CORD ##FCB4,4154,4151004,4101,0724,4154,41128-Apr-2004
GermanyD2,242,010946,65242839,009625,549  27-Apr-2004
Germany CORDDCB3,7643,7601003,7522,3403,763 27-Apr-2004
GreeceGR15,0065,10434    18-Mar-2004
Hong KongHK39,11412,64732    23-Apr-2002
HungaryH4,3351,348311,06461  23-Mar-2004
IndiaIN1,2050    30-Oct-2001
IrelandIRL15,69415,421985,7674,803  21-Apr-2004
Israel-Ezer MizionIL2150,01025,7131725,71387,737  27-Apr-2004
Israel-HadassahIL34,4025,826175,04617,822  22-Apr-2004
Israel-Hadassah CORDILCB79479099788418  22-Apr-2004
Israel-ShebaIL31,14133930252   23-Feb-2004
Israel-Sheba CORDI3CB30227792277 29729721-Apr-2004
ItalyI303,179162,5175449,95710,888  22-Mar-2004
Italy-Bologna CORDBOCB7387381005573873721-Apr-2004
Italy-Milan CORDMICB8,6138,6131008,6131,764 8,61330-Mar-2004
Italy-Sciacca CORDSCCB2,5572,557100  2,5572,55727-Apr-2004
Italy-Treviso CORDTVCB411411100410 41141123-Apr-2004
JapanJP186,336185,06599    21-Apr-2004
Japan-Tokyo CORDTOCB3,3323,3321003,332 3,3323,33227-Apr-2004
MexicoMX3,3073,3021003,272   27-Apr-2004
NetherlandsNL33,69032,5289718,9328,157  27-Apr-2004
Netherlands CORD #NLCB2,2872,2871002,2871,5192,2872,28727-Apr-2004
NorwayN22,48820,7919220,187823  23-Apr-2004
PolandPL2,9732,670902,6591,891  27-Apr-2004
Poland-ALF MDRPL33,5632,356662,338180  27-Apr-2004
Poland-FUJPL410,51780384111  27-Apr-2004
Poland-POLTransplantPL53,6953,673993,673   27-Apr-2004
Poland-WarsawPL25,310605115966  22-Mar-2004
Poland-Warsaw CORDWACB414110040 414118-Dec-2003
PortugalP10,2421,72117    27-Apr-2004
Russia-RCHR13,8921,16589   19-Feb-2004
San MarinoSM725721999   23-Dec-2003
SlovakiaSK2854215    22-Apr-2004
Slovakia CORDSKCB4949100 7  22-Apr-2004
SloveniaSLO1,3301,208911,204928  23-Apr-2004
South AfricaZA42,3892,54369507  27-Apr-2004
SpainE47,34527,79759 2,304  27-Apr-2004
Spain CORD ##ECB6,3266,326100 2,3706,3116,32023-Apr-2004
SwedenS39,91619,8735018,4071  22-Apr-2004
SwitzerlandCH19,09218,8939918,628625  27-Apr-2004
Switzerland CORDCHCB783783100783444524 27-Apr-2004
TaiwanTW228,395191,47184191,47186,047  22-Mar-2004
Taiwan-StemCyte CORDTACB8,5258,5251008,5258,5258,5258,52527-Apr-2004
Taiwan-Taipei CORDTPCB2020100  202017-Mar-2004
Turkey-AnkaraTRAN4921693447   29-May-2001
Turkey-Ankara CORDT1CB20201006 20209-Jan-2003
Turkey-IstanbulTRIS25,4362461    30-Apr-2002
UK-Anthony NolanGB351,346258,36074203,90681,471  27-Apr-2004
UK-BBMRGB4209,216182,58887141,284129,118  27-Apr-2004
UK-BBMR CORD ##BSCB6,2176,2171005,5065,4186,1896,18927-Apr-2004
UK-WalesGB335,50735,50710035,50530,228  27-Apr-2004
USA-ABMDRUSA233,9483,03891,585   27-Jan-2004
USA-ARCCBP CORDWOCB7,9267,9261007,9267,9267,8667,92427-Apr-2004
USA-Aurora CORDAOCB6,4526,4521006,452 6,4526,45227-Apr-2004
USA-Cedar Knolls CORDCKCB1,9291,9291001,923 1,8801,80627-Apr-2004
USA-CRIRUSA348,4355,849124,4503,682  27-Apr-2004
USA-CRIR CORDU3CB7,7877,7871007,7527,752 7,78727-Apr-2004
USA-Gift of LifeUSA472,64649,1416848,83437,239  27-Apr-2004
USA-Michigan CORDGRCB1,3451,3451001,3451,3451,3451,34527-Apr-2004
USA-New York CORDNYCB20,13620,13610017,794  20,13620-Apr-2004
USA-NMDPUSA13,857,0362,994,56578    27-Apr-2004
USA-NMDP CORD ##U1CB19,09119,09110019,09118,04319,09119,09123-Apr-2004
USA-Paramus NJ CORDPMCB1,4851,4851001,485 1,4851,48527-Aug-2003
USA-StemCyte CORDACCB7,9607,9601007,9597,9607,9607,96027-Apr-2004
TOTAL  9,057,403 5,828,599  2,133,261 1,345,279 119,041 151,256 

# = Registry registered in NetCord
## = Registry partly registered in NetCord








●臨床ガイドラインなど

造血細胞移植ガイドライン

 - http://www.jshct.com/guideline.html; 日本造血細胞移植学会
サイトメガロウイルス感染症
(JSHCT monograph Vol.1 1999_7) 
急性 GVHD
(JSHCT monograph Vol.1 1999_7) 
移植後早期の感染管理
(JSHCT monograph Vol.3 2000_10) 
造血幹細胞移植の適応ガイドライン
(JSHCT monograph Vol.6 2002 4) 

※また、日本輸血学会と共同で作成した、
同種末梢血幹細胞移植のための健常人ドナーからの末梢血幹細胞の動員・採取に関するガイドライン(2000年7月21日 第2版)








●総説記事・文献










●ニュース・トピックス

臍帯血移植を受けて白血病の恐れ現実に[医療ルネサンス]-01.10.9

---[臍帯血移植] 胎盤やへその緒の中の臍帯血には、骨髄と同様に、血液の元になる造血幹細胞が豊富に含まれている。これを白血病患者らに移植、健康な血液を作ることで治療する。1980年代末に欧州で始まり、国内では94年に初めて実施。小児を中心に480例以上が行われている。

臍帯血移植件数が骨髄移植を上回る…4月[読売医療ニュース] -03.6.13

白血病など血液の病気に苦しむ患者に、新生児のへその緒や胎盤に含まれる臍帯血(さいたいけつ)を提供する「臍帯血移植」の今年4月の実績が47件にのぼり、月間件数としては初めて、骨髄移植(46件)を上回った。「日本さい帯血バンクネットワーク」のまとめでわかった。

 国内の非血縁者間の臍帯血移植は1997年2月に初めて実施され、99年に全国の臍帯血保存施設を結んだネットワークができた。現在、国内85の医療機関で臍帯血を採取し、11か所の臍帯血バンクで約1万4000人分を凍結保存。医師の要請に応じて供給している。

臍帯血から肝細胞[読売医療ニュース] - 03.3.9

赤ちゃんのへその緒にある臍帯(さいたい)血に含まれる細胞を取り出して、肝臓の細胞に成長させることに、東京医科歯科大の寺岡弘文教授のチームが世界で初めて成功した。

人工増殖の臍帯血、国内初移植[読売医療ニュース] -02.2.5

 白血病などの治療に使われる「臍帯(さいたい)血移植」で、東海大医学部の堀田知光教授の研究グループは4日、人工的に増やした臍帯血を移植する手術を国内で初めて実施した。

幹細胞治療の指針、再生医療学会が作成へ[読売医療ニュース] -04.3.26

日本再生医療学会は、様々な細胞の元になる幹細胞を使った治療を行う際の指針作りに乗り出す。生命倫理委員会(委員長=牧野恒久・東海大教授)で検討、2年後をめどにまとめる。
 国は「ヒト幹細胞を用いた臨床研究の在り方」を検討しているが、指針作りは当初の予定から1年以上遅れている。学会の指針は、国の指針に盛り込まれない具体的な手順や細かな規則を定めることで、臨床応用を円滑に進める狙いがある。
 幹細胞を使った治療は、白血病患者への造血幹細胞移植や、血管の新生、皮膚、骨の再生などが行われており、パーキンソン病などの脳神経疾患や脊髄(せきずい)損傷、脳こうそくの治療の研究が進んでいる。
医療ルネサンス[読売新聞]
医療ニュース[読売新聞]








●リンク&リソース

●血液関連学術団体〜国内

(社)日本血液学会
 - 過去の学会プログラムの収録あり。 会誌は、抄録公開
 - International Journal of Hematology[月刊;英文誌]〜抄録公開、全文有償
 - 総会プログラム[programのみ]一般演題含まない
 - 第65回日本血液学会・第45回日本臨床血液学会[2003.8.28-31大阪]〜[programのみ]一般演題含まない

日本血液事業学会[Society for Japanese Blood Programme]
 - 血液事業[季刊][Meteo Online]〜有償
 - 

日本血液浄化技術研究会
 - 

日本血栓止血学会 -http://square.umin.ac.jp/jth/
 - 

日本検査血液学会 -http://www.jslh.com/
 - 

日本再生医療学会[The Japanese Society for Regenerative Medicine]
 - 「再生医療」(英文名Regenerative Medicine)[季刊]
 - 
 - 

日本自己血輸血学会
 - 
 - 
日本小児血液学会
 - 第45回日本小児血液学会[2003.10.17-18,金沢] −Pのみ公開
 - 
 - 
日本造血細胞移植学会[Japan Soc Hematopoietic Cell Transplantation] -http://www.jshct.com/
 - ニューズレター[pdf版]
 - 全国調査報告書〜H10以降
 - 造血細胞移植ガイドライン2002.4[pdf,66P]
    はじめに..............  3/  慢性骨髄性白血病...... 4/  成人急性骨髄性白血病.. 13
    成人急性リンパ性白血病 20/  小児急性白血病....... 27/  成人骨髄異形成症候群.. 34
   小児骨髄異形成症候群.. 45/  悪性リンパ腫......... 48/  成人再生不良性貧血.... 58
   小児再生不良性貧血.... 62
 - 私的さい帯血バンクに関する声明文[2002.8.19]

●日本輸血学会 [Japan  Society of Blood Transfusion]
 -  [輸血の実態][輸血の手引き][輸血のQ&A]
 - 日本輸血学会雑誌[隔月刊]ISSN 0546-1448 [Jap J Transfusion Medicine]〜全文公開
 - 第52回日本輸血学会総会[2004/06/23〜06/25札幌]〜Pのみ公開
 - 国際臍帯血バンクネットワーク組織NETCORDウェブサイト登録のための東京臍帯血バンクコンピューターシステムの構築[pdf]
   日輸血誌 49(4)559-564(2003); 岩元 潮他
 - 臍帯血バンクにおけるISO9002品質保証システムの導入と運用[pdf]
   日輸血誌 49(3)473-479(2003); 高田 圭他
 - 

日本臨床血液学会
 - 過去の学会プログラムの収録なし。 会誌は、抄録公開。リンク。解説などはない
 - 臨床血液[月刊]〜抄録公開全文会員のみ
 - 第65回日本血液学会・第45回日本臨床血液学会[2003.8.28-31大阪]〜[programのみ]一般演題含まない

 - 

■関連機関
財団法人 血液製剤調査機構 -http://www.bpro.or.jp/
 - 血液行政に関する貴重な資料の宝庫。
 - Bpro Today's News[国内編・海外編]〜ニュースダイジェスト
 - 血液製剤調査機構だより[隔月刊]〜血液行政・統計など参考になる
 - 出版物
   [日本の血液事業] [海外の血液事業] [血液凝固因子製剤文献情報] [国内の刊行物] 
   [海外の刊行物(邦訳)] [厚生労働省血液研究事業報] 等WEB公開
 - 
国立大学附属病院輸血部会議 -http://www2.hos.akita-u.ac.jp/BLD_TM/gate.html
 - 関係者限定[要ID]
厚生労働省 血液事業のページ
	I. 血液事業の現状・・・献血者数の統計、自給率の推移など 
	II. パンフレット・説明資料・・・高校生向けテキスト、Q&Aなど 
	III. 法律・政令・省令・・・法令の本文、新旧対照表など 
	IV. 基本方針・各種計画・・・基本方針、献血推進計画、需給計画など 
	V. 主な通知・・・法令施行関連、問診、血液製剤の安全性の向上など 
	VI. 審議会・検討会資料等へのリンク・・・血液事業に関する検討状況など 
	VII. 他の血液製剤に関する法令・資料・・・他法令の抜粋、国会決議、主な政府広報、感染症対策へのリンクなど 
	VIII. 主な関係団体のホームページ 
 - 
(社)日本血液製剤協会
 - メーカー団体
日本赤十字社
 - 
骨髄移植推進財団
 - 骨髄バンク事業の現状(2004年3月末現在)
 - 非血縁者間骨髄移植実施数5,489件(2003/4-04/3=737件);
   骨髄提供希望者(ドナー)登録現在数186,153人; 患者登録現在数2,470人
 - donorsnet.net〜キャンペーンサイト

特定非営利活動法人・全国骨髄バンク推進連絡協議会 -http://www.marrow.or.jp/
 - 加盟団体数は50団体で、全国43都道府県
 - 全国協議会ニュース[月刊]

 - 



●血液関連学術団体など〜海外

■造血・骨髄移植 World Marrow Donor Association[WMDA] -http://www.worldmarrow.org/ - 1994設立。 52 登録機関が参加、登録ドナー総数750万人 2001年Donation実績4,917件(骨髄 3,238、PBSC 1,679) - WMDA 5th International Donor Registry Conference[May 26-29, 2004 Tokyo] - The World Marrow Donor Association (WMDA) - Its Goals and Activities[pdf,13p] Bone Marrow Transplantation (2003) 32(2):121-4 Bone Marrow Donors Worldwide (BMDW) - 1988年EMBTのプロジェクトとして開始。 900万人のドナーが登録。 - 39か国53幹細胞登録機関と21か国36臍帯血登録機関でメンバー構成。 - 国別ドナー一覧表 - Annual Report 2002[pdf,36p; Jan.28,2003] Haplo.org -http://www.haplo.org/ - Information centre for haploidentical stem cell transplantation 造血幹細胞移植のうち組織適合性抗原HLAのHaploidentical(単一同一性)移植 (母子間または子母間移植など) 本サイトは、医師・研究者に最新情報を提供し、支援することを目的に Society for Haploidentical Stem Cell Transplantationの支援により設立。 - European Marrow Donor Information System[EMDIS] -http://www.zkrd.de/emdis/seite1.htm - EMDIS会員限定 American Society for Blood and Marrow Transplantation[ASBMT] -http://www.asbmt.org/ - Biology of Blood and Marrow Transplantation[月刊]〜抄録無償・全文有償 - Blood and Marrow Transplantation Reviews[季刊]〜全文無償公開 - ASBMT e-News[月刊]〜無償公開 - Guidelines, Policy statements & Reviews - Meetings - ★BMT.Net -http://www.bmtnet.org/ ポータルサイト - Links The National Marrow Donor Program[米国] -http://www.marrow.org/ [アメリカ骨髄提供者計画] - 1987開始。The NMDP Network の450センターと連携。 [2003.7時点] 臍帯血2.8万単位を保管(米国最大)。 毎年3万人が骨髄・造血幹細胞移植のみが唯一の延命手段であるという疾病(70種類以 上)に罹患。 患者の30%が家族内に適合者がいて、残りは家族外にドナーを必要。 NMDPは世界最大の500万人のドナーが登録。 毎月170件、年間2000件の移植を実施(累計16,000)。 毎月2.5万人、年間30万人がドナー登録。 四半期毎に500の臍帯血が追加。 - from Fact & Figures[pdf,3p] - Medical Information - 解説ほか The Marrow Foundation[米国] -http://www.themarrowfoundation.org/ - 1991設立。NMDPとパートナーでNMDP登録者数増加と計画普及を目的。 - The European Group for Blood and Marrow Transplantation[EBMT] -http://www.ebmt.org/ - 設立1974。 研究目的。 会員は、世界60か国500機関に所属する2500人。 - Transplant Guidelines −Standards for Blood and Marrow Progenitor Cell Processing, Collection and Transplantation - Registry〜移植データ登録DB:統計 & 調査 - [Statistical Summary of EBMT Database] Cord Blood, 2004.3[pdf,9p] - Blood and Marrow Transplant Clinical Trials Network (BMT CTN)[US] - 設立2001.10。 - International Bone Marrow Transplant Registry/
Autologous Blood and Marrow Transplant Registry (IBMTR/ABMTR)
- Cancer Links - Bone Marrow Transplants - National Bone Marrow Transplant Link -

■臍帯血
Netcord -The International NetCord Organisation
- メンバー以外は、案内のみ参照可
- NETCORD は,1995 年にミラノ,デュッセルドルフ,バルセロナの臍帯血バンクによって結成され,1997 年に8 カ国の代表的バンクにより国際NETCORD として設立された国際臍帯血バンクネットワーク組織。 現在の参加バンクは,11 カ国13 バンクであり,デュッセルドルフに本部が置かれている。 東京臍帯血バンクがメンバー。
 その活動内容は,「臍帯血採取処理,検査,バンキング,選別および出荷に関するガイドライン」(NETCORDFACT スタンダード)の制定,それに基づく国際査察の実施,保存臍帯血検体・登録患者の国際的なデータベースおよびコンピュータネットワークの運用である。
 血液疾患に対する臍帯血移植の重要性は,今や骨髄移植のそれに肩を並べつつある。 国内における臍帯血移植に関する情報管理は日本さい帯血バンクネットワークが行っており,現在10 バンクが参加している。

■血液銀行
American Association of Blood Banks[AABB] -http://www.aabb.org/ [アメリカ血液銀行協会]
 - 設立1947。 会員は米国2200機関(病院血液銀行、輸血部など)と個人8500人。
  会員施設は、全米血液需要の80%を提供。
  米国では1日3.8万単位のRBCを必要とし、年間2650万単位のblood components が輸血される。
  Newsletter, Weekly report等は会員・購読者のみに限定。
 - Transfusion[月刊]〜抄録公開・全文有償

America's Blood Centers = ABC -http://www.americasblood.org/ [アメリカ血液センター協会]
 - 設立1962。 地方市町村主体の血液センター76施設で構成[米国・カナダ]。
  2002年度750万単位の血液を採集。
 - Blood Bulletin[季刊] -ニュースレター
 - 個々の民間(NPO)血液センターのサイトへの入り口となっている。

American Red Cross -  [アメリカ赤十字]
 - Annual Report 2003(2003.6決算)が米国防省に提出されたが、2003年度総収入3,033.7
 million(前年4,117.3)うち20億ドルは医療サービスによるもの。支出も同様。
 2003年度385万人が642万単位を献血。1日平均3.8万の血液需要に対応。

American Red Cross -Biomedical Service -  [アメリカ赤十字 生物医学サービス]
一般向けの、輸血情報を提供している。各地のセンター(12ヶ所の広域センターになっている)へのリンクもある。

United Blood Services
 - 18の血液センターのチェーンで、18州の500以上の病院に血液を供給。
 AABB創設メンバーで、ABCの創設を主導。
 2002年度年報によると、92.4万細胞が全血等から採集、うち17%が自動化処理。

National Blood Data Resource Center[米NBDRC] -http://www.nbdrc.org/
 - AABBにより設立。
 - 2001年度米国では年間15 million単位の血液(全血/RBC)を採集、うち血液センター93%、病院7%。
 米国の病院は14 million単位を490万人に輸血。年6%増加。


■政府機関
Advisory Committee on Blood Safety and Availability = ACBSA -http://www.hhs.gov/bloodsafety/ [血液の安全性と確保に関する諮問委員会]
アメリカ保健福祉省のもとで、血液の安全性についての審議をおこない血液政策を提言している
 - 


■業界団体
Plasma Protein Therapeutics Association - http://www.plasmainfo.org/
アメリカの分画製剤用血漿採取業者の連合体と思われる
 - 


■その他の団体



■血液関連サイト
Bloodline
von Willebrand Factor(VWF)Database
Haemophilia B Mutation Database



■血液学
International Society for Experiimental Hematology, 31st Annual Meeting

American Society of Hematology[ASH] 米国血液学会
 - 「Blood」[年24回] -http://www.bloodjournal.org/
 - Pratice & Quality Care -診療ガイドライン(EPO/ITP)
 - News & Media
 - Annual Meeting〜要無料登録〜抄録公開
    - Am Soc Hematology[ASH] - 45th(2003) Annual Meeting[Dec.6-9,2003] - ASH News Daily 特集号[レビュー]
      - Allogeneic Mismatched or Unrelated Donor Transplantation: Umbilical Cord Blood and Reduced Intensity Transplants - 6:00 PM/Saturday
      - Antithrombotic Therapy I - 6:00 PM/Saturday
      - New Anticoagulant Trials - 4:15 PM/Sunday
      - Factor V, Factor VIII and von Willebrand Factor - 5:45 PM/Sunday
      - Antithrombotic Therapy II - 5:30 PM/Monday
      - 

European Haematology Association
British Society for Haematology


■血友病
World Federation of hemophilia [世界血友病連盟]
患者団体と医療者が運営し、WHO(世界保健機構)も加わっている。 2年に1回、国際会
議を持っている。各国に共通する教育用資料やスライド集、 レビュー記事などを掲載している。
Haemophilia forum - [血友病フォーラム]
ノボノルディスク社がサポートしている血友病に関する情報提供と討議の場。 主に医師向け。アクセスには登録(無料)が必要。 
Haemophilia Society
National Hemophilia Foundation = NHF -http://www.hemophilia.org/  [アメリカ血友病財団]
各国の中では最も大きなネットワークがある。中には、十数ヶ所の地域支部へのリンクがある


■血栓止血
国際血栓止血学会
European Concerted Action on Anticoagulation


■組織適合性 Histocompatibility
American Society for Histocompatibility and Immunogenetics[ASHI] -http://www.ashi-hla.org/
 - 

British Society for Histocompatibility & Immunogenetics[BSHI] -http://www.bshi.org.uk/
 - 

日本組織適合性学会 -Japanese Society of Histocompatibility and Immunogenetics[JSHI] -http://square.umin.ac.jp/JSHI/frame.html
 - 会員数456名;  HLA解説;  リンク
 - MHC Journal[日本組織適合性学会誌][年3回]〜目次のみ公開
 - 日本組織適合性学会誌(MHC)[Meteo Online版]〜抄録・全文有償
 - 第13回日本組織適合性学会大会[2004.9.23-25,大阪]
 - Data Library - HLAデータ集


■雑誌
British Journal of Haematology
Acta Haematologica
American Journal of Hematology
Annals of Hematology
Blood
Blood Cells, Molecules, and Disease
Blood Purification
Clinical and Laboratory Haematology
Current Issues in Transfusion Medicine
Current Opinion in Hematology on BioMedNet
Haematologica
Hematological Oncology
Hematology(Section 25 EMBASE)
Critical Reviews in Oncology/Hematology
Turkish Journal of Haematology




Excite: 健康と医療> 専門家向き> 団体&組織>骨髄&臍帯血(さいたいけつ)移植[29]

  1. Star1 公的臍帯血バンク
    へその緒と胎盤に含まれる血液を移植することで白血病の根本的治療が可能。医療保険の適用と公的な運営の実現を訴えている。
     
  2. Star1 東京臍帯血バンク
    骨髄移植と同じ効果を期待できるへそのに含まれる血液の使用。欧米では確実に浸透しつつある治療法を日本でも提供している。
     
  3. Star1 日本骨髄バンク
    骨髄提供や骨髄移植に関するデータおよび現状などを報告している。関連リンク先も豊富に設けており、より正確な情報が得られる。
     
  4. Star1 れれちゃんの骨髄バンク講座
    「れれ」という名前は「RE=再び、再生」に由来。そのれれちゃんが骨髄バンクをわかりやすく解説。ドナー体験談も掲載している。
     
  5. Star1 福井骨髄バンクサポーターの会
    県文化振興事業団よりすいせん賞を受賞したボランティア団体。キャンペーンなどを通じて一般の骨髄提供への理解を深めている。
     
  6. Star1 フェニックスクラブ
    医師との接し方や治療費などに関するアドバイスを提供。骨髄移植患者の手記も掲載している。
     
  7. Star1 富山県骨髄バンクを広める会
    地方での情報発信・ドナー登録呼びかけの拠点として活動を続けている。イメージキャラクターは移植患者によってデザインされた。
     
  8. Star1 つばさ通信
    願いは骨髄提供者登録30万人。患者の未来を開くための鍵を求めて、無理せず・楽しく・真剣にボランティア活動を行っている。
     
  9. Star1 全国骨髄バンク推進連絡協議会
    骨髄、骨髄バンク、骨髄提供に、骨髄移植に真剣に取り組んでいる団体の情報ソース。「なくそう患者負担金」と頑張っている。
     
  10. Star1 しまね骨髄バンクを支援する会
    ひとりひとりが差し伸べる勇気が命を支え合うチャンスを生む。自発的にドナー登録ができるように工夫されている。
     
  11. Star1 静岡県腎臓バンク
    腎臓提供を呼び掛けるとともに腎移植を受けるための情報、臓器を待っている人への情報を提供している。
     
  12. Star1 骨髄バンクを支援する勇気の会 四日市支部
    三重県四日市を中心に、骨髄バンクを支援する活動を続けるボランティア団体。骨髄移植の説明、活動記録などを記載。
     
  13. Star1 骨髄バンクフォーラム
    提供する人・される人、みんなの情報交換の場。グループのスタッフは医師からドナー志願者までさまざま。
     
  14. Star1 骨髄バンクに登録しよう
    白血病と再生不良性貧血の難病の唯一の希望である骨髄移植とバンクをわかりやすく解説。関連リンクや書籍も紹介している。
     
  15. Star1 骨髄バンクってなんだろう?
    何となくわかっていても正確な骨髄移植について知っている人の数は少ない。そんな人たちのためにわかりやすく解説している。
     
  16. Star1 骨髄バンク応援団 あんじゅ
    愛知県岡崎市を中心に活動するボランティア団体。患者、ドナーの体験談を募集、公開している。
     
  17. Star1 骨髄バンク ドナー会議
    ドナー、またその希望者と家族のために情報交換の場を提供している。内容はずべて公開されており誰でも見ることができる。
     
  18. Star1 公的骨髄バンクを支援する東京の会
    東京という情報中心地で関連情報の迅速な提供を行なう。行政などへの要望活動や独自のキャンペーン活動などを活発に展開。
     
  19. Star1 神奈川県骨髄移植を考える会
    今も一刻を争って移植を待ち望んでいる人がたくさんいる。骨髄バンクへの登録の呼びかけ、開催イベントの予定表を掲載している。
     
  20. Star1 沖縄県骨髄バンクを支援する会
    移植2000例突破を記念し全国キャラバンと題したイベントを企画。また医療保険の適用拡大についての署名活動も行なっている。
     
  21. Star1 大阪骨髄献血の和を広げる会
    ドナーの登録を呼びかけるためパネル展および街頭キャンペーンなどの啓蒙活動を推進している。
     
  22. Star1 命のボランティア
    まだ誤解の多い骨髄移植を一般にも分りやすく解説。出産の際に提供できる臍帯血についての記載や全国の関連団体一覧表など。
     
  23. Star1 アジア骨髄バンク
    血液疾患の増加に伴う骨髄提供者の必要性が問われている。適合する確率が低いために数多い登録数が必要だ。
     
  24. Star1 秋田県骨髄提供者を募る会
    重傷再生不良性貧血を発病した5歳の男の子をきっかけとして発足。より多くのドナー登録を呼びかける普及活動を推進している。
     
  25. Star1 Tubasa
    骨髄移植のドナー登録の呼びかけ、。手術についての詳細を関係者の声とともに提供している。
     
  26. Star1 TOMORROW
    これから移植手術を受けようとする人々の精神的な援助を目的として設立。会報発行や定例会を通しての啓蒙活動を行なっている。
     
  27. Star1 MahoNET-21
    骨髄バンクを支援する大学・市民ネットワーク。イベント情報、最新の会報とバックナンバー、過去の報道記録などがある。
     
  28. Star1 MSKS
    骨髄移植を実の妹から受けた患者の体験記録を提供。大阪ベースに骨髄献血を推進するグループのリンク集が充実している。
     
  29. Star1 KE・N・TA
    5才でいくつもの戦場をくぐり抜けた健太君。ハーフの子供たちの骨髄型適合者を見つけるために設立された団体。
     



Cord Blood Transplant Links from GrannyBarb and Art's Leukemia Links

http://www.acor.org/diseases/hematology/Leukemia/cord.html
 このリンク集が一番整理分類されていてわかりやすい。
  1. Journal Articles
  2. News Reports and Articles
  3. Registries and Organizations
  4. Private Cord Blood Storage
  5. BMT Centers





Google Web Directory - Science > Biology > Cryobiology > Umbilical Cord Stem Cell Storage

●Categories
Sperm, Ova, Embryo Storage(33)
●Related Categories:
Business > Industries > Healthcare > Products and Services > Blood Products(36)
Health > Conditions and Diseases > Cancer > Hematologic > Leukemia(87)
Health > Consumer Support Groups > Cancer > Bone Marrow Transplant(2)
Health > Medicine > Medical Specialties > Hematology > Blood Banks(14)
Health > Medicine > Medical Specialties > Hematology > Blood Products(14)
Society > Issues > Health and Safety > Blood Products(10)

●Web Pages
Viewing in Google PageRank orderView in alphabetical order
Cord Blood Donor Foundation-http://www.cordblooddonor.org/
Exists to provide educational awareness and to conduct further research in the use of cord blood stem cells. You can mail a SASE to receive a list of cord blood donor banks in the United States.
National Marrow Donor Program - Cord Blood FAQs-http://www.marrow.org/FAQS/cord_blood_faqs.html
Frequently asked cord blood questions.
Cord Blood Registry-http://www.cordblood.com/
Cryopreservation of umbilical cord blood stem cells. In San Bruno, California.
Cryo-Cell Europe -- Stem Cell Technologies-http://www.cryoc.com
Cryo-Cell specializes in the separation and storage of stem cells from the umbilical cord blood. Affiliates in the United Kingdom (Cryo-Care), Germany, Austria, the Netherlands, and Belgium. Also connected with CryoCell International in the United States.
Cryo-Cell International-http://www.cryo-cell.com/
A cryobank for newborns umbilical cord stem cells. Excellent FAQ. In Clearwater, Florida. This is the American affiliate of Cryo-Cell Europe.
Carolinas Cord Blood Bank-http://www.canctr.mc.duke.edu/CCBB/
Two hospitals, Duke University Medical Center (DUMC), and Durham Regional Hospital, are collection centers, and they make up the Carolinas Cord Blood Bank. Both hospitals are located in Durham, North Carolina. The units of umbilical cord blood that are collected at both Duke and Durham Regional are processed and banked at Duke.
Cord Blood Transplant Resources-http://www.acor.org/diseases/hematology/Leukemia/cord.html
News, journal articles, organizations, private storage banks, and bone marrow transplant centers.
The St. Louis Cord Blood Bank at Cardinal Glennon Children's Hospital/Saint Louis University-http://www.slu.edu:80/colleges/med/departments/pediatrics/cordbank/
Learn about the St. Louis Cord Blood Bank and how you can donate your child's umbilical cord blood to help fight cancer, blood, and immune diseases. Serves hospitals within a 150-mile radius of St. Louis.
Wadsworth Center Blood and Tissue Resources-http://www.wadsworth.org/labcert/blood_tissue/cord.htm
Guidelines for collection, processing and storage of cord blood stem cells .
Viacord umbilical cord blood banking.-http://www.viacord.com
Enables expectant parents to store their newborn's umbilical cord blood as a potential source of stem cells to help treat cancers & other disorders. In Boston MA.
New England Cord Blood Bank-http://www.cordbloodbank.com/
Umbilical cord blood stem cell processing and storage. Boston, Massachusetts.
UCLA Umbilical Cord Blood Bank-http://www.cordblood.med.ucla.edu/
The emphasis here is to support bone marrow transplants by banking umbilical cord blood from a variety of ethnic groups. In Los Angeles, California.
CorCell-http://www.CorCell.com/
Private cord blood storage company that provides expert service in collection, transportation, processing, testing and long storage of cryopreserved umbilical cord blood stem cells.
FamilyLinkョ Cord Blood Storage Program-http://www.cordbloodstorage.com/
Provides for the recovery, preservation and storage of stem cells obtained from the umbilical cord immediately after child birth. These stem cells are reserved for future use by the donor or donor's family in the treatment of a variety of major diseases and serious medical conditions.
Cryobanks International-http://www.cryo-intl.com
Provides umbilical cord blood storage, personal blood storage, semen banking, anonymous donor semen, and male infertility testing. Has a very good FAQ section. In Altamonte Springs, Florida.
Umbilical cord blood could replace blood marrow transplants-http://www.cnn.com/HEALTH/9810/20/cord.blood/
CNN.
Lifebank (USA)-http://www.lifebankusa.com/
Cryopreservation of umbilical cord blood stem cells. In New Jersey and Milwaukee, Wisconsin.
Miracle Blood-http://www.pathfinder.com/time/personal/981221/health.html
Article about the use of cord blood from Time.com.
CORD-http://www.nycryobank.com/
A full service cryobank licensed in the State of New York offering cyropreservation of umbilical cord blood, semen banking and male infertility testing.
Cord Blood Transplantation Group (CBTG)-http://www.cbtg.com/
An international organisation which links transplant centers and research centers on biological and clinical aspects of cord blood transplantation.
A Parent's Guide to Choosing a Private Cord Blood Bank-http://www.his.com/fverter/
A thoughtful and detailed site with much background on cord blood banking. It provides a questionnaire for interviewing and evaluating private cord blood banks. Background information on medical pros and cons, laboratory procedures, and a list of storage banks.
South Texas Blood and Tissue Center-http://www.bloodntissue.org/umbilical.html
Cord blood collection and storage details.
Mother to Mother Educational Network-http://www.stemcellbanking.com
Q&A,informational links, and several good articles for expecting parents on storing umbilical cord blood stem cells. Appears to be produced or sponsored by an unidentified stem cell storage company.
Lifebank Cryogenics Corp.-http://www.lifebank.com/
Umbilical cord blood bank in Vancouver, BC, Canada.
Alberta Cord Blood Bank-http://www.acbb.ca
A non-profit organization dedicated to the collection and preservation of umbilical cord blood stem cells for public use. Although located in Edmonton, Alberta, the Bank is national in scope and collects donated waste umbilical cord blood samples from coast to coast in Canada.
Storing umbilical cord blood: Good reasons are rare.-http://www.usnews.com/usnews/issue/29cord.htm
It's a hard sell to bank your baby's blood. From USNews.com.
Newborn Blood Banking, Inc.-http://www.newbornblood.com
Umbilical cord blood storage bank in Tampa, Florida. They emphasize the storage of whole blood, not just stem cells.
LIFECord Inc.-http://www.lifecd.com
A national cord blood collection service dedicated exclusively to the collection of umbilical cord blood.
Cryolife Cord Blood Bank-http://www.cryolife.com.hk/
State-of-the-art facilities for the collection, processing and long-term cryogenic storage of umbilical cord blood stem cells in Hong Kong.
Puget Sound Blood Center Cord Blood Program-http://www.psbc.org/medical/transplantation/cordblood/
The program collects, processes, stores and distributes blood collected from the umbilical cord for patients needing a stem cell transplant.
How Will Storing Cord Blood Help My Child?-http://www.cancergroup.com/em48.html
Cancer Group Institute's umbilical cord blood banking program, providing pregnant parents an alternative to discarding their newborn's cord blood stem cells.
Transplant Forum - Placental Cord Blood Transplantation-http://www.inova.com/articles/transplant/v4n2/placental_cord.html
A somewhat scholarly summary of cord blood transplant facts and issues, both positive and negative.
Cells for Life, Ltd.-http://WWW.CELLSFORLIFE.ON.CA/
Information on umbilical cord blood banking at the Markham Stouffville Health Centre, Markham, Ontario, Canada.
Cord Blood Bank-http://www.choc.com/kidshealth/sum4.html
A relatively new cord blood bank at Children's Hospital of Orange County, California.
BabyZone: Cord Blood Retrieval-http://www.babyzone.com/dileo/cordblood.htm
Is the belly button really the end of the line for the umbilical cord? One of the newest items of interest in obstetrics is umbilical cord blood retrieval at the birth of a woman's child.
AAP statement highlights controversy about cord blood storage - Parent News-http://parent.net/news/archives/aap2.shtml
Learn about umbilical cord storage.
Cord Blood Issues-http://boards2.parentsplace.com/messages/get/ppcordblood2.html
Discussion board at Parentsplace.com.
Umbilical Cord Blood -- What is it?-http://www.medbroadcast.com/health_topics/womens_health/umbilical_cord_blood/index.shtml
"The material that is routinely discarded after birth could one day be life saving for that person or someone else in the family." A series of summary articles for the layman.
Custom baby saves a life-http://www.usatoday.com/life/health/genetics/lhgec092.htm
USA TODAY Academic Health Center/ University of Minnesota. Cord blood transplant appears to have saved sister's life.
Cord blood: Preserving a lifeline-http://www.post-gazette.com/healthscience/19980519bcord1.asp
Collection and storage of newborns' umbilical cord blood for treatment against future disease is rising in popularity.
Umbilical Cord Blood Banking: Insurance Against Future Diseases?-http://www.findarticles.com/m1272/2658_128/60868324/p1/article.jhtml
Researchers are continuing to seek answers to the scientific and ethical questions surrounding this experimental and controversial medical procedure. A long, detailed artilce from USA Today magazine online.
Bone Marrow and Stem Cell Transplants for Childhood Cancer Resources-http://www.cancerindex.org/ccw/guide2bm.htm
Stories and annotated links related to marrow and stem cell transplants and children's cancer.
American Cord Blood Program (ACB)-http://www.americancordblood.com/
The primary mission of the ACB Program is to make umbilical cord blood units available to all patients in need of unrelated transplantation worldwide through the development and maintenance of a center for the collection, storage, search and distribution of ethically and racially diverse cord blood units.
Legal Issues in Medicine -- NEJM 1999; 340: 1521-1524-http://www.nejm.org/content/1999/0340/0019/1521.asp
Waste and Longing: The Legal Status of Placental-Blood Banking
Study supports use of cord blood transplants-http://www.usatoday.com/life/health/cancer/lhcan131.htm
Associated Press report on a *New England Journal of Medicine* article comparing cord blood transplants with bone marrow transplants.



MEDLINEplus: Blood/Blood Transfusion

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The primary NIH organization for research on Blood/Blood Transfusion is the
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Some Blood Donors Get Bad News (09/28/2001, Associated Press)
Study Finds Hemochromatosis Patients' Blood is as Safe as Other Donated Blood (09/25/2001, National Heart, Lung, and Blood Institute)
US Will Need Blood Supplies in Coming Weeks (09/18/2001, Reuters)
Relief Agencies Rushing Blood to US Attack Sites (09/12/2001, Reuters)
Red Cross Continues to Respond to National Crisis (09/11/2001, American Red Cross)

●General/Overviews
All About Blood (American Association of Blood Banks)
Quick Blood Facts (America's Blood Centers)
Transfusion of Blood and Blood Products (Animation Education Group)

●Anatomy/Physiology
Blood's Color (Mayo Clinic)
What Is Blood? (America's Blood Centers)

●Diagnosis/Symptoms
Understanding Your Complete Blood Count (National Institutes of Health, Clinical Center) - links to PDF file

●Prevention/Screening
First Nucleic Acid Test Systems to Screen Plasma for HIV and Hepatitis C Virus Approved (Food and Drug Administration)

●Research
Study Finds Hemochromatosis Patients' Blood is as Safe as Other Donated Blood (National Heart, Lung, and Blood Institute)

●Specific Conditions/Aspects
AABB Advocates Change for Policy Regarding Men Who Have Had Sex with Another Man Even One Time Since 1977 (American Association of Blood Banks)
Apheresis is a Special Donation (American Red Cross)
Blood Frequently Asked Questions: Personソs Suitability to Donate Blood (Food and Drug Administration)
Hemoglobin (MedicineNet, Inc.)
PBSC Donation (National Marrow Donor Program)
Peripheral Blood Stem Cell Collection - Information for Patients (University of Utah, Health Sciences Center)
Peripheral Blood Stem Cell Collection - Information for Donors (University of Utah, Health Sciences Center)
Preparing for Transfusion Therapy (National Institutes of Health, Clinical Center) - links to PDF file
Umbilical Cord Blood (March of Dimes Birth Defects Foundation)
What Is the Universal Blood Donor Type? (Mayo Foundation for Medical Education and Research)

●Treatment
Cord Blood Banks: Ask the Doctor (BMT InfoNet)
Cord Blood Donation (National Marrow Donor Program)

●Dictionaries/Glossaries
Glossary of Terms Related to Blood and Blood Banking (American Red Cross)

●Directories
Blood Bank Locator (American Association of Blood Banks)
Cord Blood Banks and Registries (National Marrow Donor Program)

●Law and Policy
Circular of Information for the Use of Human Blood and Blood Components (American Association of Blood Banks) - links to PDF file

●Organizations
America's Blood Centers
American Association of Blood Banks
American Red Cross
Food and Drug Administration
National Heart, Lung, and Blood InstituteStatistics
National Blood Data Resource Center: Frequently Asked Questions (American Association of Blood Banks, National Blood Data Resource Center)

●Women
Keeping the Blood and Lymphatic System Healthy (American Medical Women's Association)
Last updated: 28 September 2001








●主要サイト

日本臍帯血バンク

財団法人 献血供給事業団臍帯血事業課

品質保証の国際基準[ISO
9002」を取得しました。臍帯血保存システム「Bioarchive」2・3号機が稼動しまし
た。ベトナムより研修生を迎えています。
バンクの運用について
各地区臍帯血バンクを紹介します。
臍帯血が大切なわけ
臍帯血Q&A
東京臍帯血バンクホットニュース
臍帯血関連リンク集
臍帯血移植について
臍帯血移植を希望する方へ
ボランティアのページ
臍帯血バンク支援者の会のページです

 移植病院について新聞等で報じられて誤解を招いているようです。東京臍帯血バンクは
患者さんの移植を受ける権利を大事にします。バンクが「病院」を理由に移植を拒否する
ことは有りません。

バンクの運用について

各地区臍帯血バンクを紹介します。

日本臍帯血バンクネットワークの紹介です。

名称

住所

連絡先

北海道臍帯血バンク

〒063-0002 北海道札幌市西区山の手2条2-3-37

北海道赤十字血液センター

東京臍帯血バンク

〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-1-31

財団法人献血供給事業団臍帯血事業課

TEL03-3486-0303, FAX03-3409-5692

日本赤十字中央血液センター臍帯血バンク

〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-1-31

日本赤十字中央血液センター

神奈川臍帯血バンク

〒232-0066 神奈川県横浜市南区六つ川2-138-4

神奈川県立こども医療センター内

東海大学臍帯血バンク

〒259-1100 神奈川県伊勢原市糟屋143

東海大学医学部内

東海臍帯血バンク

愛知県名古屋市立大学病院内

近畿臍帯血バンク

〒663-8131 兵庫県西宮市武庫川町1-1

兵庫医科大学 輸血部内

北部九州臍帯血バンク

〒818-0041 福岡県筑紫野市大字上古賀232-11

福岡県赤十字血液センター内




日本さい帯血バンクネットワーク

各バンク別臍帯血供給状況
登録移植医療機関診療科一覧
情報誌「さい帯血バンクNOW」
 ---2001.9.15創刊号(pdf)
日本さい帯血バンクネットワーク〜日本さい帯血バンクネットワークに参加している各さい帯血バンク
公開検索




日本造血細胞移植学会

 - http://www.jshct.com/; Japan Soc. Hematopoietic Cell Transplantation
造血細胞移植ガイドライン
全国調査報告書[毎年]
ニューズレター[年2回程度]
過去の総会(学術集会)




■その他

臍帯血バンクを進めるWeb[茨城県議会井手よしひろ議員]

臍帯血バンク設立を目指して 日本臍帯血提供病院一覧 バンクへの長い道のり 検討委員会中間まとめ 厚生省の検討委員会 茨城県の取組み状況 茨城県の臍帯血移植例 臍帯血支援ボランティア こども病院土田医師 臍帯血関連リンク集臍帯血関連リンク集 臍帯血移植・骨髄移植・白血病に関するWeb情報 厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/ 東京臍帯血バンク http://www.cordbloodbank.or.jp/ 北海道赤十字血液センター 臍帯血バンクに関する情報 http://www.hokkaido.bc.jrc.or.jp/ 東海大学臍帯血バンク http://cbank.med.u-tokai.ac.jp/index.html インターネットでの患者さんの登録が可能となっています。HLAリストなど詳細な内容が掲載。 わかりやすい白血病の話し http://pathy.med.nagoya-u.ac.jp/pathy/leukemia2/ by 名古屋大学医学部附属病院難治感染症部 市橋卓司;浜松医科大学第三内科 大野竜三 白血病電子教科書Ver.1.2 http://pathy.med.nagoya-u.ac.jp/pathy/leukemia/leukemia.html by 名古屋大学医学部附属病院分院内科 市橋卓司 直江知樹; 浜松医科大学第三内科 大野竜三 日本骨髄バンク 骨髄データセンター http://www.jrc.or.jp/bmdc.htm 骨髄バンクに関するわかりやすいページ Tadaaki HASHIMOTO http://www02.so-net.or.jp/~aki/bankmenu.htm 再生不良性貧血について 再生不良性貧血の患者と家族の会  http://www.raidway.or.jp/~murata/#A1
最新文献情報〜臍帯血移植・・・43件[医学中央雑誌刊行会]

---2001.09.13
日本骨髄バンク

財団法人骨髄移植推進財団[JMDP; Japan Marrow Donor Program] ●骨髄移植推進財団についてプレスリリース 骨髄バンクを介した骨髄移植が5000例に到達しました[2003.8.1,pdf]  この移植件数は全米骨髄バンク(NMDP)の15,000例に次いで世界で2番目。 ★骨髄バンクの現況〜登録者数、提供者数、レポート ★マンスリーレポート 日本骨髄バンクマンスリーレポート2004.4.15号 -2004.3末現在、ドナー登録者数235,323、患者登録者数15,925、骨髄移植例数5,489 ●患者問い合わせ窓口 -医療情報 ★移植の有効な疾患 - 1.白血病 2.骨髄異形成症候群(MDS)3.その他の腫瘍性疾患 4.再生不良性貧血 5.先天性免疫不全症 6.先天性代謝異常疾患 7.その他の疾患 ★移植成績他の造血幹細胞移植〜1.同種末梢血幹細胞移植(PBSCT)2.さい(臍)帯血移植 3.ミニ移植




■海外

Cord Blood Registry

Statement from Claude Lenfant, M.D., NHLBI Director,On Umbilical Cord Blood Transplantation [NHLBI 1998.11.25]

FDA: CBER:Workshops & Open Public Meetings

Workshop: Unrelated Allogeneic Cord Blood Banking and Transplant Forum - August 14 & 15, 2000 Transcripts 8/14/2000 (282 pages) (PDF), (Text) 8/15/2000 (242 pages) (PDF), (Text)
News Reports on Stem Cell Transplants

---1950-2001迄の歴史年表

Stem Cell Source[National Marrow Donor Program]

Cord Blood

Through a separate IND application accepted by the FDA, the NMDP can facilitate transplants using umbilical cord blood. Blood collected from the umbilical cord is rich in stem cells and cord blood banks worldwide have been collecting, processing, tissue typing and freezing cord blood for use in stem cell transplants since 1988. In 1999, six cord blood banks that meet NMDP's high standards began registering their inventories with the NMDP. All searches of the NMDP Registry for an unrelated donor now automatically identify any matching cord blood units (CBU) stored at NMDP-affiliated cord blood banks.

If a search of the NMDP Registry locates a suitably matched cord blood unit, the patient and his/her physician decide whether cord blood is the best option for a stem cell transplant. If so, the NMDP arranges for the cord blood unit to be transported from the Cord Blood Bank to the patient



株式会社メドレット Medlet Japan KK
〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町12−10共同ビル(掘留)5F 久永&Co気付
tel.03-3664-2020 fax.03-3666-3188 URL:www.medmk.com/mm/  E-Mail: support@medmk.com
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●2010 -----------------------------------------
1335★26/07★10.04.05★027★プレリキサフォルPlerixafor (Mozobil− Genzyme)/2pMLリソース:悪性リンパ腫治療薬MLリソース:骨髄腫
●2004 -----------------------------------------
1178★20/06★04.03.15★021★民間臍帯血バンク/2pMLリソース:臍帯血
●2001 -----------------------------------------
1114★17/20★01.10.01★084★臍帯血バンク/3pMLリソース:臍帯血[68KB]
●1996 -----------------------------------------
0981★12/17★96.08.16★071★骨髄移植に対する臍帯血
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作成:2001.11.10 最終更新:2010.8.17 小菅博之
The Medical Letter日本語版
●追加メモ to 1114,1335

On Drugs and Therapeutics

このページは[The Medical Letter日本語版]の補足データとして添付しています。 [The Medical Letter]は新薬の厳正な評価誌であり、ここに収録される製品は新しくFDA承認された新薬に対する評価を中心としています。
 企画意図の第一は、収録製品についての米国内・世界での背景情報です。 例えば、各製品の承認関連データ、競合品との、あるいは市場での位置づけ、疫学データなど。 第二は、日本での該当製品や市場の情報。 市場の主要製品売上、開発中の治験薬等。 調査項目としては、■製品■解説■データ■臨床ガイドラインなど■総説記事・文献■ニュース・トピックス■リンク■主要サイト