MLリソース:抗菌剤・抗生物質









【日本語版コメント1329〜グラム陽性菌に起因する皮膚感染症治療薬テラバンシン(Vibativ -Astellas/Theravance)】
米国では「グラム陽性菌に起因する複雑性皮膚・軟部組織感染症(cSSSI)」を適応とする抗生物質が数種類ある。 テイコプラニン(注射用タゴシッド200mg[販売/アステラス製薬株式会社 製造販売/サノフィ・アベンティス株式会社])発売1998.7; リネゾリド(ザイボックス錠・注[ファイザー])FDA承認=2000.4.18(日本2003.5発売); キヌプリスチン・ダルホプリスチン(注射用シナシッド[販売/アステラス製薬株式会社 製造販売/サノフィ・アベンティス株式会社])発売2003.5; tigecycline (Tygacil [Wyeth]) FDA承認2005.6.15(日本は2009申請取下げ?);daptomycin (Cubicin [Cubist Pharm]) FDA承認2003.9.12(日本は萬有製薬P3)。 これらは米国ではMRSA感染症とほぼ同義的に扱われるのに対し、日本では違うのでドラッグラグの大きな一因となっている。
 国際的に主流をなすのはザイボックス(リネゾリド)2009年度売上高1,065億円($1,141m)、daptomycin (Cubicin [Cubist Pharm])502億円($537.8m)、tigecycline (Tygacil [Wyeth→現Pfizer]) は推定200億円($215m)、そのほか多数のジェネリック品バンコマイシンの先発品Vancocin[ViropharmaがLillyから承継]は200億円($213m)。

【日本語版コメント1320〜【追補】なぜエルタペネムは手術時の感染予防に推奨されないのか?】
 手術部位感染(SSI)は、でわが国では日本病院感染サーベイランス(JNIS、2008年2月よりJHAISと改称)システムに則ったSSIサーベイランスが実施されており、SSI発生率0.9%〜2.5%(10年間62,939例)。 SSI予防ガイドラインはCDCが1999年に発表し、日本でも日本手術医学会(http://jaom.umin.ne.jp/)が「手術医療の実践ガイドライン」(2008.8)を策定し全文公開している。

【日本語版コメント1311〜バンコマイシン低感受性MRSAの治療薬】
 →詳細は参考資料●MLリソース:抗菌剤・抗生物質に纏めた。

【日本語版コメント1309〜バンコマイシンの用法およびモニタリング】
塩酸バンコマイシン(VCM)は,MRSA感染症治療の標準薬として重要であるが、その有効性を確保し耐性菌の発現や副作用を回避するために,血中濃度をモニターしながら投与を行うことが重要である。 最近新にVCMモニタリングと用量設定のガイドラインが米国感染症学会と米保健システム薬剤師会合同で発表された。

【日本語版コメント1080〜皮膚感染症】
 皮膚感染症の患者数は7.9万人(2005年)と少ない。 内訳は蜂巣炎3.4万人、膿痂疹2.1、皮膚膿瘍,せつ及びよう1.3万人。 一般に外用抗生物質が使用される。
米国で最近「膿痂疹(とびひ)」を適応とするの局所抗菌剤レタパムリン(Altabax−GSK)がFDAに認可された。 膿痂疹専用薬としては初。 膿痂疹は小児に生じる細菌感染症の一種。飛び火ともいう。小児の体幹・四肢に膿疱を伴う痂皮ができる。 黄色ブドウ球菌・連鎖球菌が原因で接触感染にて感染が広がることがある。 治療は、抗生物質の内服・外用。

【日本語版コメント1278】
キノロン系では、世界・日本ともクラビット(レボフロキサシン)、次いでシプロキサン(シプロフロキサン)が繁用されているが、新薬のmoxifloxacin(Avelox/アベロックス錠)は欧米では既に3番手だが日本では2005.12発売なので今後普及見込み。 ジェニナック錠200mg(メシル酸ガレノキサシン水和物)[大正製薬、富山化学、アステラス製薬]が2007.10.5発売、グレースビット錠(シタフロキサシン水和物)[第一三共]が2008.1.25承認と、選択肢が増えた。
 抗生物質の主流セフェム系では、世界では売上順にPIPC+タゾバクタム合剤(Zosyn/Tazocin[Wyeth];日本はタゾシン静注用[大鵬、富山])、AMOX+クラブラン酸カリウム合剤(オーグメンチン)、イミペネム/シラスタチン(チエナム)、メロペネム(メロペン[大日本住友])の4つが他を大きく引き離すが、日本では豊富な選択肢があるためか、フロモックス経口(セフカペンピボキシル)[塩野義]、メイアクト(セフジトレンピボキシル)[明治製菓]、セフゾン(cefdinir)[アステラス]、メロペン(meropenem)[大日本住友]、フルマリン静注用(フロモキセフ)[塩野義]、パンスポリン注(塩酸セフォチアム)[武田]の順。 新薬はフィニバックス点滴用(ドリペネム)[塩野義製薬]が2005.9.16発売。 開発段階ではME1211(tebipenem pivoxil)経口[明治製菓]が2007.11.7に申請した程度。
 総じて抗菌剤開発は低調であるが、耐性菌問題は依然未解決であり最も重要な領域である。 今回採り上げたのは日本で開発販売されているドリペネムでFDA承認された。

【日本語版コメント1266 肺炎】
日本呼吸器学会(JRS)「成人市中肺炎診療ガイドライン」(2007.1)は2005年に改正したものをポケット版(2005.10)の正本だが、ガイドライン(GL)が役立つかどうかの検証が実施された。推奨薬による有効率85.7%に対し非推奨薬68.7%とGL利用が優位だった。 朝野和典(大阪大学病院感染制御部)によると「ニューキノロン系とカルバペネム系抗菌薬を軽症から中等症までの健常人のエンピリック治療において第一選択薬にしないという方針は, 改訂版でも引き継がれた。 また,新規抗菌薬のケトライドも肺炎球菌に対する良好な抗菌活性が期待されるが,耐性菌の出現を抑止するために,第一選択薬としないこととなった。それに代わって高用量のペニシリン系の選択を推奨している」と耐性菌出現を警戒し、抗生物質の安易な使用を避けることを強調している。 JRSガイドラインは米国ISDA/ATSのものに近くなっているが、ISDA/ATSガイドラインが2007年に改訂された。
 →詳細は参考資料●MLリソース:抗菌剤・抗生物質に纏めた。

[ISDA/ATS 2007]Consensus Guidelines on the Management of Community-Acquired Pneumonia in Adults
日本呼吸器学会「成人市中肺炎診療ガイドライン」(2007.1)

<日本語版コメント要約>
・米国感染症学会と米国胸部学会が、市中肺炎の新しい合同ガイドラインを発行した。
・患者の年齢、重症度、入院の必要性別に、経験的治療に用いる薬剤をまとめた。
・起因菌が判明するまでは、他に疾患のない若年患者には経口マクロライド治療が妥当だろう。
・薬剤耐性肺炎球菌に感染するリスクのある患者の場合、抗肺炎球菌活性の高いフルオロキノロンまたはβラクタム+マクロライドが望ましい。


【日本語版コメント1218】
2004年度世界抗菌薬市場規模は$24 billion(Datamonitor社推計)。 その中でもマクロライド系でクラリスロマイシンとアジスロマイシン(US$1,851million(-8%))は圧倒的1−2位の座にある。 しかし両方とも特許切れでジェネリック製剤が出現し競争激化により下降線を辿りはじめた。
 今回評価するのは、アジスロマイシン徐放製剤。 在来品でも持続性が極めて高く強力な抗菌作用を持ち、1日1回3日間投与で完了という特異的用法が特徴だったが、この徐放剤は特殊な製剤化(マイクロスフェア技術)により、2グラムの単回経口投与で治療を完了というもの。 しかし在来品が適応範囲が広かったのに対し、市中肺炎と急性副鼻腔炎の二つのみの適応。

【日本語版コメント1175】
 ここ数年、バイオテロ、SARS、鳥インフルエンザなど、感染症をめぐる大きな話題が多く、社会不安をもたらした。 コロナウイルスによるSARSは10〜20%が呼吸不全などで重症化するが、80〜90%は発症後6〜7日で軽快する。しかし致死率は14〜15%と依然高い。

1999(平成11)年4月1日より施行された「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」に伴う改正がなされ、2003年11月5日施行。 今回の改正では、1)緊急時における感染症対策の強化、ことに国の役割の強化、2)動物由来感染症に対する対策の強化と整理、3)感染症法対象疾患および感染症類型の見直し、が主に行われた。 炭疽、天然痘などのバイオテロ対策、2003(平成15)年3月12日WHOよりGlobal Alertが発せられた新興感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)への対応を含む。
これまでの新興感染症の多くは動物由来感染症であり、最近でも、エボラ出血熱、鳥インフルエンザ(A/H5N1、A/H7N2、A/H9N2)、ニパウイルス感染症、サル痘、ウエストナイル熱などがあげられ、SARSも動物由来である可能性が議論されているところ。

●薬剤耐性菌
 泌尿器科領域の薬剤耐性淋菌、小児科・耳鼻科領域を含む呼吸器感染症におけるペニシリン耐性肺炎球菌やペニシリン耐性インフルエンザ菌は外来患者で多い薬剤耐性菌の代表。  最近大きな問題となっているVREやメタロβ−ラクタマーゼ産生菌などは、院内感染として問題となる耐性菌。
多剤耐性緑膿菌やニューキノロン耐性菌は今後更に問題となりつつある。
緑膿菌は、尿路・呼吸器・皮膚軟部組織・角膜・敗血症など全身にいたる臓器に感染する。 本来耐性傾向の強い緑膿菌が抗緑膿菌薬に耐性を獲得した場合、現在の抗菌薬は全て無効となる。その原因のひとつがメタロβ−ラクタマーゼ産生菌。[平潟洋一(長崎大学病院検査部) 日本化学療法学会誌51(7)431-434(Jul 2003)]

●抗生物質
 【ニューキノロン系】では、世界市場5000億円(2003)のうちlevofloxacin 39%(1955億円),ciprofloxacin 37%(1860億円)で殆どを占める。 最近の新薬ではプルリフロキサシン(スオード錠100[明治製菓]発売02.12)、ガチフロキサシン(ガチフロ錠100[杏林=大日本]発売02.6)、メシル酸パズフロキサシン(パズクロス注[三菱ウェルファーマ],パシル点滴静注液[製造元:富山化学工業,販売元:大正富山医薬品]発売02.9.2)。 この中では、ガチフロがよく使われつつある。 治験段階のものは軒並み開発中止になっているが、moxifloxacinモキシフロキサシン(Bay 12-8039/アベロックス錠,静注[バイエル])は日本で申請中だが、これは2001年以来世界80か国で発売され年間394億円(2003;Euro299m)と次第に使われつつある。1日1回投与の新世代キノロンで、呼吸器感染に優れた効果があり、耐性菌出現率も極めて低い。 日本に未導入のものでGemifloxacin mesylate(Factive[Genome Therapeutics Corp]FDA承認2003.4.3,発売2004.夏予定)が近々米国発売になるが、韓国LG Life Science社創製の優れた新世代キノロンで、GSK社がFDA申請して否認されたため、GSKが開発を取りやめ(日本でもP2中止)、Genesoft社(現Genome Ther)が引き受けたというイワク付きの新薬。

 【βラクタム系】では、β‐ラクタム環のみを主構造とするものにモノバクタム系抗生物質(aztreonam)、β‐ラクタム環の隣接環に5員環を持つとぺナム系(ペニシリン系)、6員環ならばセフェム系となる。ペナム系の2位と3位間を二重結合にしたピロリン構造を有するとぺネム系(imipenem,panipenem,meropenem,biapenem)となる。他にセファマイシン系(cefmetazone)。 セフェム系(セファロスポリン系)は現在第四世代(cefepime,cefozopran)。 βラクタム系新薬開発は、国内外共にもうペネム系以外は終了した感があるし、ペネム系にしても話題を呼ぶほどのものはない。   しかし、市場規模、繁用度としては、この分野が一番。 βラクタム系抗生物質の市場規模(2003)はUS8.3Billion(約8845億円;IMS)。 世界上位5品目は、Augmentin(AMOX+クラブラン酸カリウム)[GSK]£825m=\1580億円; ロセフィンRocephin(セファトリアキソン)[ロシュ]CHF1375m=\1157; Zosyn/Tazocin(tazobactam/piperacillin)[Wyeth]$639m=\681; Primaxin(imipenem/cilastatin)[Merck]$629m=\670; Ceftin/Zinnat (cefuroxime axetil)[GSK]£246m=\471

 【マクロライド系抗生物質】は、世界売上トップ(2003)は、ジスロマック[ファイザー] 2142億円($2010m)、次いでBiaxin(クラリスロマイシン)[Abbott] 1301億円($1221m)。 これ以外は新薬のケテックKetek(テリスロマイシン)[Aventis] 152億円(Euro115m)程度。 日本(2002)では、クラリスロマイシン(クラリス[大正]271億円,クラリシッド[大日本]194)計465億円のほうがジスロマック(148億円)より多い。 このジスロマック(米国名Zithromax,一般名azithromycin)はPliva d.d[Croatia]が創製し、自国近辺以外の全世界はファイザー社が1992年以来販売、日本では2000年6月に漸く発売したもので、持続性が極めて高く強力な抗菌作用を持ち、1日1回3日間1クール投与という特異的用法が特徴。 一方テリスロマイシンは世界初のケトライド系で、日本でもケテック錠300mg[三共、藤沢薬品]として発売(03.12.15)されたばかり。 米国発売がまだなので年間売上(2003) 152億円(Euro115m)と少ないが、かなりの話題と呼び、期待されている。同剤はペニシリン、セフェム、マクロライド耐性の肺炎球菌にも強い抗菌力を示すことが特徴。アベンティス社によると、ペニシリン耐性肺炎球菌に100%、マクロライド耐性肺炎球菌にも97%の効果を示したという。 なお同じKetolide系統のABT-773[アボット、大正]P2(呼吸器感染・耐性肺炎球菌)が開発中。

 【VRE/MRSA抗菌薬】耐性菌MRSAにはバンコマンシンという時代が続いたが、現在は耐性菌の種類も増加、依然バンコマイシンが第一選択薬の地位にあるが。(ジェネリックの出現でLilly社Vancocin売上不明、日本の塩酸バンコマイシン[塩野義]194億円) これ以外の選択肢として、まずテイコプラニン(注射用タゴシッド[藤沢薬品])がMRSA等の抗菌剤として1998.7発売、日本の2002年間売上51億円。 次いでリネゾリド(ザイボックス錠、注[ファィザー])がVREF感染症薬として2001.5発売、Zyvox[Pfizer]世界売上(2003)193億円($181m)。 Quinupristin/dalfopristin (注射用シナシッド[藤沢薬品])がVREF感染症薬として2003.5発売、Synercid[Aventis]年間売上(2002)83億円($78m)、2003.1より販売権はKing Pharm社に移行。

 今回採り上げたのは、VRE抗菌薬daptomycin (Cubicin注[Cubist Pharm])。1日1回投与の狭域抗グラム陽性菌抗生物質で、リポペプチド系抗菌剤。

【日本語版コメント1148】
 Augmentin XR持効錠は、独自の両層錠(bi-layer tablets)で持続性を高めた製剤。
低ペニシリン感受性菌株によるCAP(市中肺炎)とABS(急性細菌性副鼻腔炎)の両適応を取得した最初の抗生物質。 難治性感染症への効果も高く期待されている。
 「オーグメンチン」関連製品は、GSK社特許の2002年失効によりジェネリック品が出現
し、2002年度世界売上は、Euro 1,191 million(約1520億円;前年比-14%)

【日本語版コメント to 1111-12】
 抗菌剤も10年前迄と比べて大きく市場規模が縮小(30%)、それだけ適正使用がなされるようになったとも考えられる。
 しかし院内感染の事故は依然大きな問題だし、薬剤耐性菌も未解決。
 日本化学療法学会と日本感染症学会が、厚生労働省の委託を受け2年がかりで作成、今年2001年3月に答申した「副作用予防と菌耐性防止のための抗菌薬使用ガイドライン」(抗菌薬使用ガイドライン)は5月末の第49回日本化学療法学会で発表された。 厚生労働省と日本医師会からの“お墨付き”に問題はあるものの「概要版 抗菌薬使用の手引き」を今秋をメドに出版予定。

 最近また新しい抗生物質が市場に出てきた。
新系統アザライド系のジスロマックス(アジスロマイシン)[ファイザー]が00.6に発売になったが、VRE/MRSA治療薬関連では、ザイボックス(linezolid)[ファルマシア]が01.6.1発売、シナシッド(qunupristin/dalfopristin)[アベンティス]医薬品第二部会承認01.8.31と全く新規な物質。
ペネム系でもタゾシン(PIPC+タゾバクタム合剤)[大鵬:富山化学]が01.6.27発売、更にオメガシン(biapenem)[ワイスレダリー]が医薬品第二部会承認01.8.31。
 また来年はキノロン系の新薬が次々と製品化されよう。




【市場】
 世界の抗菌剤市場規模は2003年度270億ドル、うちセファロスポリン系83億ドル。

 日本では、抗生物質製剤の生産額は1999年度4378億円。 市場規模も約6500億円(1999)。 内訳は、セフェム系3,150億円(構成比48%)、キノロン系900(14%)、マクロライド系650(10%)、カルバペネム系500(8%)、ペニシリン系300(5%)、バンコマイシン・アルベカシン450(7%)、その他550(8%)。(出典:ミクス「2001年版医薬イヤーブック」)

●国内2006売上	※各社決算資料より
★キノロン系 クラビット(レボフロキサシン)[第一三共] 467億円 オゼックス(トスフロキサシン)[大正]32億円 オゼックス(トスフロキサシン)[富山化学]21億円 ガチフロ(ガチフロキサシン)[杏林]25億円 アベロックス錠(モキシフロキサチン)[塩野義]24億円 フィニバックス点滴用(ドリペネム)[塩野義]20億円 パシル(パズフロキサシン)[大正]12億円 パシル(パズフロキサシン)[富山化学]10億円 シプロキサン錠(バイエル)?  /小計611億円 ★セフェム系 フロモックス経口(セフカペンピボキシル)[塩野義]306億円 メイアクト(セフジトレンピボキシル)[明治製菓]174億円 セフゾン(cefdinir)[アステラス]147億円 メロペン(meropenem)[大日本住友]143億円 フルマリン静注用(フロモキセフ)[塩野義]133億円 パンスポリン注(塩酸セフォチアム)[武田]109億円 ファーストシン(セフォゾプラン)[武田]69億円 セファメジン注(セファゾリン)[アステラス]66億円 ロセフィン(セファトリアキソン)[中外]55億円 オメガシン(ビアペネム)[明治製菓]28億円 トミロン(セフテラム)[富山]24億円 チエナム(イミペネム/シラスタチン)[萬有]? /小計1,254億円 ★ペニシリン系 ペントシリン(ピペラシリン)[富山]34.5億円 /小計34.5億円 ★マクロライド系 クラリス(クラリスロマイシン)[大正]273億円 クラリシッド(クラリスロマイシン)[アボット]190? ジスロマック(アジスロマイシン)[ファイザー]175 /小計638億円 ★MRSA抗菌薬 塩酸バンコマイシン[塩野義]129億円 注射用タゴシットTargocid(テイコプラニン)[アステラス]64億円 /小計193億円 ★その他 ホスミシン(ホスホマスシン)[明治製菓]58億円 ハベカシン(アルベカシン)[明治製菓]40億円 /小計98億円 /合計2,828億円 ●世界2007売上 ※各社年次報告より ★キノロン系 Levaquin/Floxin(levofloxacin)[Johnson&Johnson]$1,646m=\1,815億円 Avelox/Avalox(moxifloxacin)[Bayer]Euro445m=\724 シプロキサン/Cipro/Ciprobay(シプロフロキサン)[バイエル]Euro 383m=\623億円 クラビット(レボフロキサシン)[第一三共] 520億円 ガチフロ(ガチフロキサシン)[杏林]23 /小計3,705億円 ★セフェム系 Zosyn/Tazocin(tazobactam/piperacillin)[Wyeth]$1,137m=\1,254 Augmentin(AMOX+クラブラン酸カリウム)[GSK]£530m=\1,163億円 Merrem(meropenem)[AstraZeneca;大日本住友より導入]$773m=852 メロペン(meropenem)[大日本住友]155億円 Primaxin(imipenem/cilastatin)[Merck]$764m=\843 Omnicef(cefdinir)[Abbott] $235m=259 セフゾン(cefdinir)[アステラス]127億円 ロセフィンRocephin(セファトリアキソン)[ロシュ]CHF399m=\396 フロモックス経口(セフカペンピボキシル)[塩野義]305億円 メイアクト(セフジトレンピボキシル)[明治製菓]178億円 フルマリン注(フロモキセフ)[塩野義]122億円 セファメジン注(セファゾリン)[アステラス]65億円 /小計5,719億円 ★マクロライド系 Biaxin(クラリスロマイシン)[Abbott]$724m=798 ジスロマック/Zithromax(アジスロマイシン)[ファイザー]$438m=\483億円 /小計1,281億円 ★MRSA抗菌薬 ザイボックス/Zyvox(リネゾリド)[ファイザー]$944m=\1,041億円 Cubicin(daptomycin)[Cubist]$290m=320億円 塩酸バンコマイシン[塩野義]102億円 注射用タゴシットTargocid(テイコプラニン)[アステラス]63億円 /小計1,526億円 ★その他 Tygacil(tigecycline)[Wyeth]$138m=152 /小計152億円 /合計12,383億円 ■参考資料 ●ステークホルダーオピニオン: 尿路感染症−耐性の増加で既存および新たな薬剤ともに機会が生まれています。 Datamonitor; 発行日: 2009年4月10日 尿路感染症(UTI)には腎臓、尿管、膀胱の感染が含まれています。主なUTI病原菌は大腸菌 で、基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生株が出現しつつあり、治療が特に困難に なっています。 最も一般的に使用されているUTI治療薬に対する細菌の耐性が増えており、アンメット ニーズと同時に新たな薬剤にとっての機会が示されています。 病路感染症(UTI)は外来診療において高い割合を占めています。 米国の統計によると 、毎年1000万人がUTIによって外来診療を受けています。 米国では、1995年から2006年にかけて膀胱炎とUTI(部位は特定せず)の発症数が10.7% 増加しています。 UTI治療選択肢を左右する最も重要な要因は、細菌の耐性で、全国的、地域的に異なっています。 10%の耐性率でさえも先制的療法の有効性にとっては懸念材料とみなされています。 既存薬の中には、地域によっては耐性が40−50%に達するものもあり、こうした薬剤は 無効とみなされます。 nitrofurantoin、fosfomycinの2剤は、好ましい耐性プロファイルを持っており膀胱炎治 療に高い有効性を持っています。このため今後の治療選択肢として極めて有益だと思われます。 しかし上記化合物は上市後かなり経過し、広く処方されていないため、医師の慣れ、 採用を向上するため医師に対する教育が求められます。 ●コマーシャルインサイト: 市中感染症抗菌薬 - ジェネリック薬浸透の影響を受け、パイプラインが弱体化しています Datamonitor; 発行日: 2009年1月8日 データモニターの調査で、市中感染症抗菌薬市場は特許の失効、市場参入・採用の障害 要因などの影響を受け、ブランド薬をめぐる環境が過酷化していることが明らかになりました。 当市場は複数レベルでジェネリック薬の流入による重大な悪影響を受けています。 主要ブランド薬の多くがジェネリック薬との競争にさらされているため、その他の製品 も市中感染症部門での高収益の実現が困難になっています。 市中感染症用の抗生物質市場は2003年から07年にかけてCAGRマイナス3%の減少を記録し 、当部門ではすでにジェネリック医薬品が浸透していることが示されています。 主要7か国におけるジェネリック薬の売上高シェアは2003年の30%から07年には40%まで 伸び、売上量では56%から65%までシェアを拡大しました。 日、米、欧州主要5か国市場の規模には大きな差があるほか、市中感染症用抗菌薬の売上 にも異なる特徴が現れています。 たとえば、売上量・売上高のどちらを分析するかによって市場シェアにかなりの差が生じます。 2007年、米国のシェアは売上高の57%、売上量の47%と売上高に占める割合が高く、 一方欧州主要5か国のシェアは売上量の37%、売上高の27%と売上量に占める割合が高く なっており、標準単位あたりの平均価格に大きな差があることが示されています。 ●コマーシャルインサイト: 感染症市場概観 Datamonitor; 発行日: 2007年12月26日 感染症領域では、各4市場の上位5位を合計11社が占めています。単一の疾患分野を基幹 事業とする企業、ジェネリック薬に強い企業、総合的なポートフォリオを保有する企業 、最も深刻なアンメットニーズに対応する特定の製品を提供する企業と多様です。 本報告書では、各部門における主要な企業、および競争の激しい部門で収益最大化のた め各社が採用している手法の特徴を明らかにします。 感染症においては、10社が主要7か国の抗感染症化学療法の売上高の3分の2を占めている ものの、売上量では3分の1に過ぎません。 しかし、売上は380億ドルとはいえ、成長率は2005年から06年にかけて鈍化したため、 当該企業は大きな打撃を受け、戦略の再評価が求められている企業もあります。 このため、高い価値のあるニッチ市場、売上損失を最小限にとどめるため(例:OTC 活用など)効果的な戦術の必要性、ライン拡大(薬剤組成変更および自身のジェネリック 薬製造)および多様な方法による製品の継続などが強調されるようになっています。 この他にも、感染症疾患主体の事業を縮小し、高成長が見込まれる領域に焦点を置く、 あるいは特定のニッチを独占することによって当市場の継続的な縮小による影響を最小限に抑えるといったアプローチも考えられます。 ●MRSAの次の市場へ Datamonitor; 発行日: 2007年8月24日 病院抗菌薬市場は、410億ドルの抗感染薬市場全体のうち、99億ドルを占めています。 ますます耐性を持ち問題視される病原体は、大部分はジェネリック化した域内医薬品 販売市場をよそに、これら病院抗菌薬市場を、プレミアム価格医薬品としての魅力的な ターゲットに昇華させています。  とはいうものの、特許満了が一斉に訪れ、且つ同種 のターゲット医薬品の参入が進むことで、非常に競争率の高い市場が形成されつつあります。 病院抗菌薬市場の総価値は確かに99億ドルにも登りますが、ジェネリックの進入により 、2003年から2006年にかけての市場は下降しています。 当市場をみると、57億ドルを 占める製品の中核グループについては、3%の緩やかな成長を漸く維持しているに過ぎません。  多くの主要薬剤が特許満了を迎え、経口抗菌剤市場でのジェネリック薬剤との競争が 激化します。大手のジェネリック企業は、プレミアのジェネリック商品でIV市場を ターゲットとするでしょう。  大量にあるグラム陽性ターゲット医薬品においては、市場における勝者・敗者が非常 に明瞭に分かれることが伺われます。アステラス社のArbelic CubicinおよびZevenは、 強力な市場の後ろ盾を有してはいます。しかし、oritavancin、ceftarolineおよびその 他の新規参入医薬品にとっては、強力な新規参入医薬品のマーケティングと融合した ジェネリックの進出が、思わぬ参入障壁となっていることに気づかされるでしょう。 ●New antibiotics - overcoming resistance and reluctance[IMS Health,2005.2.24] - 市場規模、治験薬リスト Stakeholder Insight: The Hospital Antibacterial Market - Datamonitor,27-Oct-2003 病院抗菌剤市場規模は、$8 billionで抗菌剤全体の30%。 うち$1.4 billion (22%)は呼 吸器感染分野。 Leading Therapy Classes by Global Pharmaceutical Sales, 2003 - 10. Cephalosporins & Combinations US8.3Billion(+3) Enanta Pharmaceuticals Presents Macrolide and Ketolide Antibiotic Data
in 12 Poster Presentations at ICAAC 2003
- 15-Sep-2003 ; Enanta Pharmaceuticals, Inc. (www.enanta.com), Macrolidesの世界市場は$20 billion。 国産初の注射用ニューキノロン系抗菌製剤「メシル酸パズフロキサシン注射液」9月2日より新発売[2002.9.2] - ◎市場規模(2001年 薬価換算)注射用抗生剤市場全体では、約2,500億円/年。 注射用抗生剤で最も幅広く使用されているセフェム薬やペネム系の注射薬市場は推計約1,400億円/年。  第一製薬の発表(2003.4)によると、ニューキノロン系抗菌剤市場規模は、国内約750 億円、米国約26億ドル。
[07.01.01]$[USD]=\117.91, Euro[EUR]=\139.53, £[GBP]=\203.26, SFr[CHF]=\? ,豪$=86.48,カナダ$=100.47,NZ$=79.40
[07.02.01]$[USD]=\121.96, Euro[EUR]=\158.99, £[GBP]=\241.55, SFr[CHF]=\98.060,豪$=95.76,カナダ$=104.48,NZ$=?
[08.01.04]$[USD]=\110.28, Euro[EUR]=\162.60, £[GBP]=\219.47, SFr[CHF]=\99.25,豪$=98.23,カナダ$=111.88,韓国W=11.90(),DKK=21.53 ,NZ$=83.20
[09.01.01]$[USD]=\90.25, Euro[EUR]=\127.02, £[GBP]=\130.08, SFr[CHF]=\85.19,豪$=62.38,カナダ$=74.05,韓国100W=6.38(),DKK=15.54 ,NZ$=52.13, 中国元=12.99, ロシアルーブル=2.70
[10.01.04]$[USD]=\93.33, Euro[EUR]=\134.32, £[GBP]=\153.92, SFr[CHF]=\90.50,豪$=85.40,カナダ$=90.15,韓国100W=8.20(),DKK=18.15 ,NZ$=69.01, ロシアルーブル=3.32
製品億円単位200920082007200620052004200320022001200019991998備考
Clarithromycin[Abbott]798$m724(-11.2)8161,0651,1831,2211,102537(-7.2)622(-6.3)[Biaxin,Biaxin XL, Klacid, Klaricid]抗生物質
 米国$m36(-75.9)151(-50.5)306(-33.2)458(-15.0)538(+10.5)487(-9.2)
 海外$m688(+3.5)665(-12.5)759(+4.8)725(+6.1)683(+11.0)615(-1.0)
Omnicef 米国のみ[Abbott]259$m235637(+28.6)495(+53.6)323(+30.5)247(+58.0)157(74.7)90(109.2)-[cefdinir]2007ジェネリック競合
Merrem[AstraZeneca]852$m773(+28)604(+20)505(+15)423(+15)346(+21)285(+26)227(+40)170(+18)153(+29)128[meropenem] 抗生物質
Ciprobay/Cipro[Bayer AG]623Eur m383(-25.3)513525(-37.3)837(-41)1,411(0)1,411(-28)1,964(+10%)1,785(+18%)1,519(+17%)-[ciprofloxacin]
Avelox/Avalox[Bayer AG]724Eur m445(+12.4)396364(+14.5)318(+6.4)299(+6.8)280(+55)181---[moxifloxacin] 抗菌剤
Canesten/Bayclear[一般用][Bayer AG]Eur m182(+12.3)162145140(+3.7)135(-4.9)142206(+5%)??-Mycelex*[clotrimazole]抗真菌剤
 米国Eur m3(-99)276311(-26)422
 国外Eur m696(-13)803919(+2)900
Cefzil[BMS]$m-87(-66)259(-4)270(-17)327(+14)287(-6)304(-8)330(-13)379(+12)357(+12)cefprozil
 米国$m--10(-107)153(-5)161(-31)234
 国外$m-97(-8)106109(+17)93
MAXIPIME[BMS]$m---193(+7)181(+11)163(+9)150(+3)146(+10)?(?)128(+29)cefepime
 米国$m-----
 国外$m---193(+7)181
TEQUIN[BMS]$m--169(-19)208(+13)184(-26)250(+91)131(FDA承認Dec.99)gatifloxacin;発売1999.12;血糖異常等安全性から徐々に市場回収[2008.3]
 米国$m-124(-27)169
 国外$m-45(+15)39
Cubicin[Cubist Pharmaceuticals, Inc.]502$000537,800422,100290,400190,300113,50058,5591,673-----(daptomycin)2003.11発売
 米国$000524,000414,700285,100189,500113,40058,5591,673
 国外$00013,8007,4005,300800100--Novartisまたは子会社Chiron
 【2009】CUBICIN. We derive substantially all of our revenues from CUBICIN@ (daptomycin for injection), which we launched in the U.S. in November 2003 and currently commercialize on our own in the U.S. CUBICIN is a once-daily, bactericidal, intravenous, or I.V., antibiotic with activity against methicillin-resistant S. aureus, or MRSA, and, as of December 31, 2009, has been used in the treatment of more than an estimated 880,000 patients with serious infections caused by Gram-positive pathogens such as MRSA. CUBICIN is approved in the U.S. for the treatment of complicated skin and skin structure infections, or cSSSI, caused by Staphylococcus aureus, or S. aureus, and certain other Gram-positive bacteria, and for S. aureus bloodstream infections (bacteremia), including those with right-sided infective endocarditis, or RIE, caused by methicillinsusceptible and methicillin-resistant isolates. In the European Union, or EU, CUBICIN is approved for the treatment of complicated skin and soft tissue infections, or cSSTI, where the presence of susceptible Gram-positive bacteria is confirmed or suspected and for RIE due to S. aureus bacteremia and S. aureus bacteremia associated with RIE or cSSTI.

Our net worldwide revenues for CUBICIN represent net U.S. revenues and international revenues, which represent the payments we receive from international distributors in connection with their commercialization of CUBICIN. Our total international revenues are primarily based on sales of CUBICIN by Novartis AG, or Novartis (which sells CUBICIN through a subsidiary), our distribution partner in the EU. We expect both net revenues from sales of CUBICIN in the U.S. and our revenues from CUBICIN sales outside the U.S. to continue to increase due primarily to increased vial sales, market penetration into a large and growing market, and price increases we and our international partners may implement. Future sales of CUBICIN are, to a large extent, dependent upon our ability to compete successfully with the products of current and future competitors, the growth of the market for CUBICIN, our ability to secure sufficient quantities of CUBICIN to meet demand and, in particular, to work with the supplier of our CUBICIN active pharmaceutical ingredient, or API, to complete the expansion of the capacity at the facility at which it manufactures CUBICIN API, including the receipt of any related required regulatory approvals, on a timely basis, and our ability to obtain, maintain and enforce U.S. and foreign patent protection for CUBICIN, and continuing to have CUBICIN reimbursed at adequate levels by third party payors and maintaining discount and rebate levels for federal government programs at levels that are similar to the current levels.

On February 9, 2009, we received a Paragraph IV Certification Notice Letter from Teva Parenteral Medicines, Inc., or Teva, notifying us that Teva has submitted an Abbreviated New Drug Application, or ANDA, to the U.S. Food and Drug Administration, or FDA, for approval to market a generic version of CUBICIN. Teva's notice letter advised that it is seeking FDA approval to market daptomycin for injection, the active ingredient in CUBICIN, prior to the expiration of U.S. Patent Nos. 6,468,967 and 6,852,689, which expire on September 24, 2019, and U.S. Patent No. RE39,071, which expires on June 15, 2016. Each of these patents is listed in the FDA's list of "Approved Drug Products with Therapeutic Equivalence Evaluations," also known as the Orange Book. The notice letter further stated that Teva is asserting that claims in the referenced patents are not infringed and/or invalid. On March 23, 2009, we filed a patent infringement lawsuit against Teva, Teva Pharmaceuticals USA, Inc. and Teva Pharmaceutical Industries Ltd. in response to the ANDA filing.

【2009競合】Competition in the market for therapeutic products that address serious Gram-positive bacterial infections is intense. CUBICIN faces competition in the U.S. from commercially-available drugs such as vancomycin, marketed generically by Abbott Laboratories, Shionogi & Co., Ltd. and others, Zyvox@, marketed by Pfizer, Inc., or Pfizer, Synercid@, marketed by King Pharmaceuticals, Inc., and Tygacil@, marketed by Wyeth, which is now a whollyowned subsidiary of Pfizer. In particular, vancomycin has been a widely used and well known antibiotic for more than 50 years and is sold in a relatively inexpensive generic form. CUBICIN also faces competition from VIBATIVmV, or telavancin, which was approved by the FDA in September 2009 as a treatment for cSSSI and is being co-marketed in the U.S. by Astellas Pharma US, Inc. and Theravance, Inc. In addition, CUBICIN may, if Teva's ANDA is approved and/or another third party files an ANDA that is ultimately approved, face competition in the U.S. from generic versions of CUBICIN. Teva's launch of a generic version of CUBICIN could occur after the district court proceeding in our litigation with Teva and its affiliates if the district court rules in favor of Teva or before the completion of the district court proceeding if the 30-month statutory stay (as shortened or lengthened by the court), which is currently expected to expire in August 2011, has expired and Teva decides to launch prior to the district court decision.

CUBICIN may also face competition in the future from drug candidates currently in clinical development, including drug candidates being developed as treatments for cSSSI for which new drug applications, or NDAs, have been filed with the FDA. These include oritavancin, which is being developed by The Medicines Company, ceftaroline, which is being developed by Forset Laboratories, Inc., and ceftobiprole, which is being developed by Basilea Pharmaceutica AG. In February 2010, a division of Johnson & Johnson, which has rights to ceftobiprole, provided notice to Basilea of its intent to relinquish such rights.

CUBICIN in International Markets

Since the time of its U.S. launch, CUBICIN has received regulatory approvals in many markets outside the U.S., including the EU. The approved indications are generally similar to the approved indications in the U.S. We currently commercialize CUBICIN on our own in the U.S. and have established distribution agreements with other companies for commercialization of CUBICIN in all countries outside the U.S. As of December 31, 2009, CUBICIN had received regulatory approval or an import license in approximately 66 countries and was being marketed in approximately 32 countries. Novartis is marketing and selling CUBICIN in the EU and, in May 2009, launched a 2-minute rapid injection formulation of CUBICIN in the EU. In inpatient settings, such as intensive care units, 2-minute rapid injection offers physicians flexibility where fluid volume and vein access might be concerns. The convenience of the 2-minute delivery also offers opportunity in the developing outpatient setting in the EU. We are seeking approval for a rapid injection option in the U.S. as well. Awareness of CUBICIN in the EU is growing and sales are increasing as the sales and marketing efforts of Novartis continue to increase and become more effective.

CUBICIN is being introduced and commercialized in markets outside the U.S. through alliances we have entered into with other companies. In addition to the EU, Novartis has rights to develop, market and sell CUBICIN in Australia, New Zealand, India, and certain Central American, South American and Middle East countries; AstraZeneca AB has rights to develop, market and sell CUBICIN in China as well as more than one hundred additional countries around the world; and Merck & Co., Inc., or Merck, through its wholly-owned subsidiary, Banyu Pharmaceutical Co., Ltd., has rights to develop, market and sell CUBICIN in Japan. Other international partners for CUBICIN include Medison Pharma, Ltd. for Israel, Sepracor, Inc., or Sepracor, successor-in-interest to Oryx Pharmaceuticals, Inc., for Canada, TTY BioPharm for Taiwan, and Kuhnil Pharma Co., Ltd. for Korea. Sepracor was acquired by Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. in October 2009.

Each partner is responsible for seeking regulatory approvals to market CUBICIN and for selling and marketing CUBICIN in its territory. We are responsible for manufacturing and supplying CUBICIN to our partners in exchange for a transfer price and, in the case of Novartis, a possible additional royalty. Unless terminated earlier, in accordance with its terms, our license agreement with Novartis' subsidiary expires on the later of: (a) expiration of the last-to-expire of the CUBICIN patents owned by Cubist or jointly-owned by Cubist and Novartis' subsidiary; (b) the date on which there no longer exists a claim of a pending CUBICIN patent application owned by Cubist or jointly-owned by Cubist and Novartis' subsidiary; and (c) the earlier of: (i) generic daptomycin sales reaching 30% of the total market share for all daptomycin sales in Novartis' territory, and (ii) June 30, 2020.

Eli Lilly License Agreement

We have acquired and exclusively licensed technology from Eli Lilly and Company, or Eli Lilly, related to the composition, manufacture, and use of daptomycin, the active ingredient in CUBICIN. To date, under our license agreement with Eli Lilly from which these rights arise, we have made payments to Eli Lilly of $1.15 million for milestones, which were paid in Cubist common stock. In July 2003, we issued to Eli Lilly $8.0 million of our common stock in consideration for a 1% reduction in the royalty rates payable to Eli Lilly. In March 2005, we issued to Eli Lilly $20.0 million of our common stock in consideration for an additional 2% reduction in the royalty rates payable to Eli Lilly. As of December 31, 2009, we have paid Eli Lilly approximately $155.4 million for royalties on sales of CUBICIN, which were paid in cash. Unless terminated earlier in accordance with its terms, our license agreement with Eli Lilly expires on the later of: (a) the expiration of the last-to-expire of the patents assigned or licensed under the agreement; or (b) the end of the tenth year from the date of first sale of CUBICIN in any of the U.S., Canada, Japan, the UK, Germany, France, Italy, Spain, Switzerland, Netherlands or Belgium in which know-how royalties are due under the agreement.

Augmentin[GSK]1,163£m587(+11)530(-7)570(-14)666(-7)708(-9)825(-29)1,191(-14)1,421(+13)1,219(+8)--amoxicillin/clavulanate potassium
£m49(-27)67(-29)94(-32)139(-38)
£m272(+14)250(-7)268(-15)316(+5)
£m266(+18)213(+2)208(-1)211(+11)
Augmentin IR[GSK]£m---552(+2)533(-5)
£m40(-34)
£m305(+3)
£m207(+11)
Augmentin ES,XR[GSK]£m---114(-35)175
£m99(-40)
£m11(+97)
£m4(-19)
Augmentin ES[GSK]£m----74(-39)
Augmentin XR[GSK]£m----101(+6)
Altabax/Altargo[GSK]£m16(+45)11---------[Retapamulin]局所抗菌剤;膿痂疹(とびひ);米発売2007.5
 米£m15(+36)
 欧£m1(-)
 他£m-
 Altabax/Altargo(Retapamulin): 米国で外用抗生物質の認可は20年ぶり。 外用抗生物質市場は、Bactroban(mupirocin), fusidic acid等のジェネリックメーカーを含め競争が激しい。 Altabax/Altargoは、効果が長いことと既存薬との交差耐性がないことを訴求。
Zinnat/Ceftin[GSK]£m--164(-17)197(-6)205(-7)246(-)243(-39)409(-7)430(-)--cefuroxime axetil
£m12(+20)10(+2)
£m82(-27)112(-9)
£m70(-7)75(-4)
Fortum[GSK]£m-----184(-9)201(-1)209(-2)213(-9)--ceftazidim
Amoxil[GSK]£m-----117(-11)136(-5)149(-26)199(+1)--amoxicillin
Anti-infectives(Floxin/Levaquin)[Johnson & Johnson]levofloxacin/合成抗菌キノロン系[特許/NDA]第一2006.5/Ortho-McNeil
 US$m1,564(+6.3)1,471(+2)1,438(+17)1230(+13)1090(+12)971(-2%)993
 Intl$m82(+39.0)59(+10)54(-18)66(+11)59(-3)61(+3)59
 WW1,815$m1,646(+7.6)1,530(+3)1,492(+15)1296(+13)1149(+11)1032(-2%)10521089(+15)726
Bicillin[King Pharmaceuticals Inc.]-$m-50.558.642.854.032.2-[penicillin G benzathine];2000.7 Wyethから
Synercid[King Pharmaceuticals Inc.]-$m--11.614.712.416.8?(2002.12 Aventisから)(dalfopristin and quinupristin)
Ceclor[Lilly]$m----??232(-18.7)285.4?-cefaclor
Vancocin[Lilly]$m------??211(+2.9)205.0--vancomycin
Xigris[Lilly]$m192.2(-10)214.6(+6)201.8(+26)160.4(+60)100.2----[drotrecogin alfa (activated)]ザイグリス,敗血症
  米国$m103.4118.9123.3110.0
  国外$m88.895.778.550.4
Invanz[Merck & Co.] $m265.0(+39)190.2(+37)139.2(+48)94(+49)63(+69)37(-)15(-)--ertapenem
  米国 $m138(+32)104(+25)83(+43)58(+32)44(+55)
  国外 $m127(+48)86(+53)56(+57)36(+87)19(-)
Primaxin[Merck & Co.]843$m760.4(+)764(+8)704.8(-5)739.6(+15)640.6(+2)628.9(+7)585(0)605(+-0)-imipenem/cilastatin
  米国$m163(-22)209(-1)212(-)213(+31)162(-10)
  国外$m598(+8)554(+12)493(-6)527(+10)479(+6)
Candidas[Merck & Co.]592$m596.4(+11)536.9(+1)529.8(-7)570.0(+33)430.0(+56)275.7(-)105(+163)40(-)-caspofungin acetate注射
  米国$m100(-21)127(-42)219(-30)313(+25)250(+51)
  国外$m496(+21)410(+32)311(+21)258(+43)180(+64)
Zithromax[Pfizer]483$m430429(-2)438(-31)638(-69)2,025(+9)1,851(-8)2,010(+33)1,516(+1)1,506[+9]1,382[+6}1,3091,023[azithromycin];米国市場独占を2005.11に喪失。
〜米国$m1810(-60)24(-89)210
〜国外$m412419(+1)414(-3)428
Zyvox[Pfizer]1,065$m1,1411,115(+18)944(+21)782(+27)618(+33)463(+156)181(-)0----linezolid
〜米国$m634670(+12)600(+14)527
〜国外$m507445(+30)344(+35)255
Diflucan[Pfizer]458$m373(-10)415(-5)435(-13)498(-47)945(-20)1,176(+6)1,112(+4)1,066[+5]1,014[+2]989904[fluconazole]真菌症
Vfend[Pfizer]697$m798743(+18)632(+23)515(+30)397(+38)287(+44)200(+379)42----[voriconazole]真菌症
Rocephin[Roche AG]396CHF m399(-4)416(-56)927(-29)1,302(0)1,375(0)1,548(-2)1,698(+1)1,710(-3%)1,760-ceftriaxone
[A]Targocid[Sanofi-Aventis]Eur m-----207(-1.1)222(+18.2)199[12.6]190173[10%]137[+27%]Teicoplanin
[A]Tavanic[Sanofi-Aventis]Eur m--216(-12.3)257(+38.9)192[48.8]13780[72%]28[>100]levofloxacin
[A]Ketek[Sanofi-Aventis]Eur m--115(+135.2)523---------telithromycin
[A]Synercid[Sanofi-Aventis]Eur m-----??33[-25.6]4415[196]-quinupristin/dalfopristin  (2002.12.31King Pharmへ移管) *(2002)$78 millionはDatamonitor調べ
Vancocin [Viropharma Inc]199$000213,138232,300(+14.0)203,750(+22.3)166,600(+32.4)125,900-------[vancomycin]2004.10 Lillyから承継
Zosyn/Tazocin[Wyeth→Pfizer]1,254$000184,0001,264,036(+11.2)1,137,193(+17.0)971,994(+9.0)891,573(+17.3)760,288638,671(57.3)406,079(-7.7)426,882(+11.02)384,512(+16.1%)315,701-[tazobactam+PIPC]/[米特許]2007迄;米国内ZOSYN国際TAZOCIN
 米国内$00046,000701,105(+21.8)575,775(+16.7)493,467(+7.2)460,159(+16.5)355,313355,313(+70.6)208,247
 米国外$000138,000562,931(+0.3)561,418(+17.3)478,527(+10.9)431,414(+18.1)365,334283,358(+43.2)197,830
Tygacil [Wyeth→Pfizer]152$000216,184(+56.8)137,906(+92.8)71,51610,004     -[tigecycline]静注抗生物質;腹腔内感染または複雑性皮膚・皮膚組織感染症の治療薬として2005.3 FDA承認
 米国内$000132,531(+36.2)97,277(+60.3)60,6809,905      
 米国外$00083,653(+105.9)40,629(+274.9)10,83699      
MINOCIN[Wyeth]$000------117,124(-4.1)122,127(-17.02)147,174(4.95)140,234-minocycline
       
「アジスロマイシン」心室性頻脈の副作用7例報告 厚生労働省 医薬食品局安全対策課[薬事日報2003.12.1]
グラム陽性菌、マイコプラズマに作用するアジスロマイシン水和物(「ジスロマック」=ファイザー)で、QT延長、心室性頻脈(Torsades de pointesを含む)の副作用が7例報告されていたことが、11月27日に厚生労働省医薬食品局安全対策課が公表した「医薬品・医療用具等安全性情報」で分かった。厚労省はこれらを添付文書の「重大な副作用」に追記、医療関係者の注意を喚起した。ジスロマックは2000年3月から販売され、年間出荷額は148億円、推定患者数720万人。


●日本の主要製品売上高


(億円)10/3予2009/32008/32007/32006/32005/32004/32003/32002/32001/300/399/3備考

旭化成株式会社
エクサシン10.4(-3.7)10.8(-10.0)12.0(-14.9)14.1(-4.1)14.71719(-13.6%)22(-15.4%)[イセパマイシン]アミノ配糖体
リカマイシン4.9(-5.8)5.2(-24.6)6.9(-22.5)8.9(-15.2)10.51214(0)14(-12.5%)[ロキタマイシン]マクロライド系抗生物質
アステラス製薬株式会社
セフゾン[F]236278294284291(-14.2)339[セフジニル]
 (国内)[F]108(-8.2)117(-19.0)145(-1.2)147(-20.1)184(+3.4)177212245259275(-13.2)317
 (輸出)[F]11(-8.8)11(-77.4)53(-50.9)108(-1.0)109(+88.4)5766492516(-27.3)22
セファメジン[連結][F]7580100115118(-9.2)130[セファゾリン]
 (国内)[F]69(-8.1)75(+4.4)7175808483(-9.8)92
 (海外 計)[F]35203135(-7.9)38
セファメジン[個別][F]737795110110123[セファゾリン]
 (国内)[F]65(-2.3)66(-11.4)75(+4.4)7175808483(-9.8)92
 (輸出)[F]1215262731
セフスパン[連結][F]6974889397(-3.0)100[cefixime]
 (国内)[F]89121620(-25.9)27
 (海外 計)[F]6165767777(+5.5)73
セフスパン[個別][F]616678828989[cefixime]
 (国内)[F]89121620(-25.9)27
 (輸出)[F]50(-17.2)60(-6.7)64(+13.2)57(-4.7)60(+18.1)50
(旧53)
5766666962
ケテック[F]-----2028----[テリスロマイシン]発売2003.12.15三共と併販
ケイテン[F]-----21?182---[cefpirome] 02.3.1 中外→藤沢へ移管
タゴシッド[F]-60(-5.3)予63(-2.2)64(-8.6)70(+10.3)64565114--[teicoplanin]グリコペプチド系抗生物質/02.1から販売〜
ファンガード/マイカミン[F]205(+17.3)175(-1.9)178(+8.0)165(+8.2)15213811125---[mikafungin] 抗真菌
 国内119(+2.0)116(-9.0)128(+0.2)128(-8.8)140(+1.5)13811125---
 北米66(+29.3)51(+8.7)47(+32.3)35(+189.3)12(-)------
ファロム[Y]27344249647763[ファロペネム]抗生物質
エーザイ
ルリッド--21(-27.0)29(-6.2)31(-10.2)35(-4.8)37(-2.5)374246[ロキシスロマイシン]酸安定性・持続型マクロライド系抗生剤
*2005.12末にサノフィ・アベンティスグループとの販売提携終了。
株式会社キョーリン
ガチフロ 国内2325(-0.8)25(+9.3)23(+35.3)17(-62.6)47(-)----(ガチフロキサシン)合成抗菌剤;自社
バクシダール 国内56(-6.9)6(-13.6)7(-22.2)9(-20.7)12(-32.0)17212628(ノルフロキサシン)広範囲経口抗菌剤1984年3月発売;自社
ガチフロキサシン 海外3032(-51.9)67(-16.0)(+12.7)80(40.5%)71(-48.0%)51985527-
ノルフロキサシン 海外24(+12.2)3(-27.4)(-63.6)4(-25.7%)11(-20.3%)1518232538
塩野義製薬
フロモックス305306341332345343336297(+6.5%)279[セフカペンピボキシル]経口
フルマリン122133164170193215233213(-4.9)224[フロモキセフ]注射用
塩酸バンコマイシン6581106129161161182194210219(-6.0)233[塩酸バンコマイシン]
ケフラール31予354149628199(-18.2)121[セファクロル]経口
ブロアクト26予262629354044(-13.7)51[硫酸セフピロム]注射用
ケフレツクス---10?111214(-12.5)16[cefalexin]経口
セフテム(国内)----?23(-25.0)4[セフチブテン]経口
セフチブテン(輸出)20予211323213528(-20.0)35[]
アベロックス(R)錠332418------[モキシフロキサチン]経口キノロン系抗生剤;発売=2005.12.9
フィニバックス点滴用32208------[ドリペネム]注射用カルバペネム系抗生剤;発売=2005.9.16
大正製薬
クラリス267273(-0.7)275274(-0.7)276(+1.8)271(+4.6)259(+11.9)232(+0.9%)230213[91.6][クラリスロマイシン]抗生物質
ペントシリン6161(-7.6)6665(+1.3)64(-)-----from 富山化学[ピペラシリン]抗生剤
トミロン3435(-16.9)4248(-2.4)49(-)-----from 富山化学[セフテラム ピボキシル]抗生剤
オゼックス2932(-1.9)3333(+14.4)29(-)-----from 富山化学[トシル酸トスフロキサシン]抗菌剤
パシル1212(-4.0)1212(+31.1)9(-)-----from 富山化学[メシル酸パズフロキサシン]抗菌剤
大日本住友製薬株式会社
[S]メロペン287310329304270234.00(+32.3)176.82(-1.4)179.37(-1.1)181.36(+34.0)135.36(+14.8)117.92[meropenem]カルバペネム系抗生物質
[S]  国内129148(+0.1)148143141128.00(+17.4)109.00
[S]  輸出158162(-10.0)181161129106.00(+41.3)75.00(-16.7)90.00
[D]クラリシッド-アボット190191189194191172(+0.6)173[91.6][クラリスロマイシン]マクロライド抗生物質
[D]ガチフロ--25?52---[02.6][gatifloxacin]抗菌剤
武田薬品工業株式会社
パンスポリン109(-14.5)127(-5.6)135148165195208(-9.3)227[81.2][塩酸セフォチアム]
ファーストシン69(-7.6)75(-4.8)7983879695(-9.3)104[95.8][セフォゾプラン]
田辺三菱製薬[田辺]
モダシン--註-31(-4.9)33(-5.8)35(-8.8%)38(-6.1)414852[セフタジジム]セフェム系抗生物質;2005.3末で販売契約終了、GSKに販売移管。
田辺三菱製薬[三菱]
パズクロス- 10?94----[パズフロキサシン]ニューキノロン抗菌剤
明治製菓株式会社
メイアクト198(+4.2)190(-8.2)207(+7.8)192(-8.0)208(+13)183(-4)191185(-1.1)187[セフジトレンピボキシル]
  国内178(+2.3)174(-8.4)190(+7.3)177(+2)173183191185(-1.1)187[94.6]
  輸出20(+25.0)16(-5.9)17(+13.3)15(-58)35(+219)11(+175)417
ホスミシン50(-14.8)58(-7.9)63(-12.5)72(-11)81(-9)89(-14)102112(-11.8%)127[80.12][fosfomycin]
ハベカシン37(-7.5)40(-27.3)55(-3.5)57(-6)61(-3)63(-17)7687(-3.3%)90[90.12][arbekacin sulfate]
オメガシン28(+3.7)27(-15.6)32(+18.5)27(+10)25(+23)20(+)1--[01.11][ビアペネム]
スオード15(-)15(-21.1)19(-)19(-3)20(+51)13(+)--[02.12][プルリフロキサシン]
ミオカマイシン------1720(+0)20[85.7][midekamycin]
  うち輸出------1012
マキシピーム----??15(-6.3%)16[95.8][cefepime]
パニマイシン-----?1215(-6.3%)16[75.1][硫酸ジベカシン]

(百万円)08/3予想2007/32006/32005/32004/32003/32002/32001/300/399/3発売 成分

第一三共株式会社
クラビッド(合計)[D]108,000(+3.7)104,100(+2.6)101,500
旧72,800
71,30068,22072,40074,45065,930(+1.9%)64,710レボフロキサシン
 (国内)52,000(+11.3)46,700(-6.9)50,200(+6.6)47,10047,40044,60047,50042,300(-7.6)45,800
 輸出37,500(-2.4)38,400(+10.6)34,7000
旧29,500(+21.9)
24,200
 特許料18,500(-2.5)19,000(+14.4)16,600
旧17,900(-5.8)
19,000
クラビッド(合計)[D]108,000(+3.7)104,100(+2.6)101,500
旧72,800
71,30068,22072,40074,45065,930(+1.9%)64,710レボフロキサシン;自社品
(国内)52,000(+11.3)46,700(-6.9)50,200(+6.6)47,10047,40044,60047,50042,300(-7.6)45,800
(輸出)31,000(-4.2)32,400(+9.6)29,500
(原末輸出)25,00023,80020,50027,40026,60022,900(+26.5)18,100
(製剤輸出)400400320400350730(-9.9)810
カルベニン[S]予6,400(+1.6)6,300(-19.2)7,8009,1009,60010,40010,200(-6.4)10,90093.12 パニペネム・ベタミプロン;自社品
バナン(連結計)[S]12,80013,40014,50014,900セフポドキシムピボキシル;自社品
バナン(単体計)[S]9,22110,11311,50012,90013,70014,000(-7.9)15,200セフポドキシムピボキシル
 (国内)予4,200(-4.5)4,400(-21.4)5,6006,4008,0009,0009,600(-13.5)111
 (輸出)4,4005,0004,9004,7004,300(+7.5)4,000
 (海外)3,4012,8662,0001,7001,300
タリビット(合計)[D]予3,3003,9004,6306,0008,3708,550(-12.2)9,740[オフロキサシン];自社品
(国内)予2,1002,2002,5003,0003,7004,200(-19.2)5,200
(原末輸出)1,0001,4001,7002,2003,7003,100(-8.8)3,400
(製剤輸出)2003004308009701,250(+9.6)1,140
ケテック[S]--予5,2002,900-[発売2003.12.15]-[テリスロマイシン]ケトライド系経口抗菌剤;Aventis;2005.12末販売提携契約解消
富山化学工業株式会社
ペントシリン3,4503,4523,7513,701(+0.6)3,679(-36.3)5,775(-17.3)6,983(-8.4)7,627(-14.9)8,958[piperacillin(PIPC)]抗菌剤
トミロン2,2002,4282,8363,181(-7.6) 3,138(-45.6)5,766(-21.5)7,343(-3.0)7,571(-8.7)8,290[cefteram pivoxil]抗菌剤
タゾシン750572470441(+17.9)374(-60.3)626(+48.6)421(-)-(-)-[01.6][tazobactam+PIPC]抗菌剤
オゼックス1,9002,0681,9362,022(+9.3)1,851(-51.1)3,782(-28.6)5,301(+9.9)4,825(-7.1)5,191[tosfloxacin]抗菌剤
パシル1,1009529031,006(+44.7)695(-17.4)841(-)---[pazufloxacin]抗菌剤
ハロスポア250245332386(-23.0)500(-46.9)942(+639.0)127--[cefotiam]抗菌剤
(億円)09/12予2008/122007/122006/122005/122004/122003/122003/32002/32001/32000/399/3備考
中外製薬
ケイテン---[02.3.1移管→藤沢]20(-23.1)26(-23.5)3438[cefpirome]
ロセフィン *5855(+1.9)54(+17.4)4637(-)20----[セフトリアキソンナトリウム]旧ロシュ品
●バイエル薬品
薬価(億円)20082007200620052004200320022001備考
シプロ60(+1.7)[シプロフロキサシン]抗菌剤
万有製薬 商品名(億円)    03/3 02/3 01/3 00/3 発売 成分 チエナム       131(-14.9) 154(-3.1) 159(-4.8) 167 イミペネム/シラスタチン 【開発中の新薬】
開発中の新薬[<情報提供:日本製薬工業協会>] /2010.4.16
治験薬記号(一般名)
および剤型
予定される効能又は効果、
対象疾患名および症状名
開発段階その他
国内海外 (地域)
リファキシミン(rifaximin)[あすか製薬]腸内細菌感染症
(非吸収性抗生物質)
開発準備 伊Alfa Wassermann SpA社と導入契約締結[2010.4.5](日本におけるサブライセンス権付き独占的開発、販売権および製造権)
 【メモ】本剤はリファマイシン系の非吸収性経口抗生物質であり、全身作用が少なく安全性の高い薬物。 既に欧州・米国等、世界28カ国にて腸内細菌感染症(旅行者下痢症)、憩室疾患、肝性脳症および結腸・直腸手術時の感染予防等の適応で販売されている。 さらに米国においては、2010年3月に18歳以上の肝性脳症患者に対する再発リスクの軽減についてFDAより販売承認され、また、過敏性腸症候群(IBS)については、第V相臨床試験(2試験)において有意な結果であったことから申請準備段階にある。本剤の改良製剤も開発されており、クローン病(第V相臨床試験:欧州)およびその他の適応症について臨床試験が進んでいる。
<海外開発状況>
肝性脳症	:米国、欧州承認済
腸内細菌感染症(旅行者下痢症)	:米国、欧州承認済
結腸・直腸手術時の感染予防	:欧州承認済
憩室疾患	:欧州承認済
過敏性腸症候群(IBS)	:米国申請準備
C. difficile関連下痢	:米国第V相臨床試験中
クローン病	:欧州第V相臨床試験中
旅行者下痢症の予防	:米国第V相臨床試験終了
細菌性腟炎	:欧州第U相臨床試験中
VIBATIV(TM)(一般名:テラバンシン) 注射[アステラス製薬]グラム陽性菌に起因する複雑性皮膚・軟部組織感染症米国発売2009.11.6
米国承認2009.11
FDA諮問委承認勧告2008.11
米国申請2006.12
欧申請2009.10.26
欧申請取下げ2008.10.24
欧申請2007.4.27
テラバンスと日本を除く全世界契約[2005.11.8]
院内肺炎欧申請2009.10.26
米国申請09.01
MRSA感染症第T/U相
【メモ】テラバンシンは、日1回投与の脂質化グリコペプチド系抗生物質注射剤。 同剤は、細菌の細胞壁合成を阻害するとともに細胞膜透過性の増大作用をあわせ持っており、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むグラム陽性菌による感染症治療における新しい選択肢として期待されている。アステラス製薬は同剤について、テラバンス社と全世界で独占的に開発・製造および販売するライセンス契約を締結している。
 米国においては、「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)およびメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)を含むグラム陽性菌に起因する複雑性皮膚・軟部組織感染症(cSSSI)」の適応症について2009年9月に承認を取得しているほか、「院内肺炎」についても現在、申請中。また、日本では「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症」を目標適応症として第T相臨床試験段階にある。
 「複雑性皮膚・軟部組織感染症」を目標適応症として2007年4月27日にEMEAへ承認申請したが、その後の審査過程において、提出したデータでは申請適応症に対するテラバンシンの有効性と安全性のバランスについて肯定的な結論を出すことはできないとのEMEAの医薬品委員会(CHMP)の見解を受け、このたび当該申請を取下げた。現時点では、当社は今後の対応として、院内肺炎を目標適応症とする第3相試験のデータなど、当初の申請時点では得られていなかった追加データをもとに、改めて申請に向けて準備を進める考えでいる。
 成人における「人工呼吸器関連肺炎を含む院内肺炎」および「複雑性皮膚・軟部組織感染症(cSSTI*1)」を目標適応症として欧申請2009.10.26。 
isavuconazole(一般名:イサブコナゾール)[アステラス製薬] 
(新規アゾール系抗真菌剤)
 バシリア ファーマシューティカ社(英名:Basilea Pharmaceutica Ltd)から日本を除く全世界での開発、販売に関する独占的なライセンス契約を締結した。なお、日本については独占的な交渉権を有している。[2010.3.16]
DE-108(高濃度レボフロキサシン1.5%)点眼液[参天製薬]【剤型追加】外眼部感染症申請2010.2.10 導入(第一三共)
【メモ】DE-108 は第一三共株式会社から導入し、参天製薬が広範囲抗菌点眼剤として国内で市販しているクラビット点眼液0.5%の有効成分であるレボフロキサシン濃度を3倍の1.5%に増加した点眼剤。クラビット点眼液0.5%は、2000年4月に発売されて以来、各種外眼部感染症に対して、優れた治療効果及び高い安全性が評価されている。 参天製薬では、DE-108(高濃度レボフロキサシン点眼液)が、クラビット点眼液0.5%以上に、外眼部感染症の治療に貢献できることを期待。
S-4661/ドリペネム 静注[塩野義製薬][追加適応]各種細菌感染症(小児).カルバペネム系抗生物質第V相自社
S-013420 経口[塩野義製薬]細菌感染症.マクロライド系抗生物質第Ub相開発中導入(エナンタ社Enanta Pharmaceuticals;EDP-420[旧EP-013420])
 新規の架橋構造を有することが構造上の特徴.. 呼吸器感染症の主たる原因菌をカバーする良好な抗菌スペクトル.. 肺炎球菌(ペニシリン及びマクロライド耐性菌を含む)に対して強い抗菌力.. 良好な薬物動態プロファイル.. 苦味がないため小児用に適している
レボフロキサシン注[第一三共]【剤形追加】細菌感染症申請2009.10.29販売・自社開発、自社品; ・海外120か国以上で承認(販売)
既:レボフロキサシン経口剤
 【メモ】レボフロキサシン水和物注射剤は、当社が創製したニューキノロン系注射用抗菌剤。 これまでの臨床試験成績から、本注射剤は肺炎及び慢性呼吸器病変の二次感染に対して優れた臨床効果を示すことが確認されている。レボフロキサシン水和物の経口剤である「クラビットR錠500 mg・錠250 mg・細粒10%」は、治療現場においてすでに広く認知されている
「クラリス錠200・クラリシッド錠200」クラリスロマイシン 経口[大正製薬]【効能追加】ヘリコバクター・ピロリの除菌療法申請2009.10.1
9 社共同で申請
【メモ】大正製薬株式会社とアボット ジャパン株式会社は、両社がそれぞれ日本において製造・販売しているマクロライド系抗生物質クラリスロマイシン「クラリス錠200」と「クラリシッド錠200mg」について、プロトンポンプ阻害薬(3 成分・4 ブランド)及びアモキシシリン水和物(一般名)を用いた3 剤併用による胃MALT リンパ腫*1、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、及び特発性血小板減少性紫斑病*2 におけるヘリコバクター・ピロリの除菌療法に係る効能・効果追加を、3 剤併用療法に係る9 社*3 共同で申請しました。

近年、ヘリコバクター・ピロリ感染が胃癌を含む様々な疾患の病因・病態に重要な役割を担っていることが明らかにされてきましたが、日本では除菌療法の保険適用上の対象疾患は胃潰瘍又は十二指腸潰瘍に限定されています。2008年12月に、日本ヘリコバクター学会は、「胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、早期胃癌の内視鏡治療後の異時性胃癌発生抑制に対して、3剤併用療法が有効であることは、多くの臨床研究等によって確認されている」として、これら3疾患におけるヘリコバクター・ピロリ除菌療法の早期承認を求める要望書を厚生労働大臣に提出していました。これを受けて、両社を含め関連する9社は、平成11年(1999年)2月1日付研第4号、医薬審第104号「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて」に基づき、公知の文献等を科学的根拠として、医薬品製造販売承認事項一部変更の申請に至りました。

1 胃 MALT リンパ腫とは、粘膜とリンパ球の複合組織(Mucosa-Associated Lymphoid Tissue: MALT、マルト)から発生するB 細胞性リンパ性腫瘍(MALT リンパ腫)のうち、胃に発生するものを指します。
*2 特発性血小板減少性紫斑病とは、明らかな基礎疾患・原因薬剤の関与なく血小板減少が発症し、種々の出血症状をひき起こす病気のことをいいます。
*3 大正製薬株式会社、アボット ジャパン株式会社、アステラス製薬株式会社、アストラゼネカ株式会社、エーザイ株式会社、協和発酵キリン株式会社、塩野義製薬株式会社、武田薬品工業株式会社、田辺三菱製薬株式会社

SMP-601[大日本住友製薬]重症感染症治療剤第U相(米国)自社[住友];2005年5月、Protez Pharmaceuticals 社へ欧米開発権をライセンス(同社開発コード:PZ-601)
「ランピオン(R)」(ランソプラゾール、アモキシシリン、メトロニダゾールの3製剤の配合剤)[武田薬品工業]「胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ除菌療法」申請2009.3.18
自社開発、自社品
 【メモ】
プロトンポンプ阻害薬(ランソプラゾール、オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム)とアモキシシリン水和物(一般名)、及びクラリスロマイシン(一般名)又はメトロニダゾール(一般名)を用いた3剤併用[武田薬品工業]「胃MALTリンパ腫、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、及び特発性血小板減少性紫斑病におけるヘリコバクター・ピロリの除菌療法」申請2009.10.1
自社開発、自社品;9社共同(武田薬品、アストラゼネカ、田辺三菱製薬、エーザイ、協和発酵キリン、アステラス製薬、大正製薬、アボットジャパン、塩野義製薬)
【メモ】武田薬品工業、アストラゼネカ、田辺三菱製薬、エーザイは、各社が日本において製造・販売しているプロトンポンプ阻害薬(3成分・4ブランド)について、アモキシシリン水和物(一般名)、及びクラリスロマイシン(一般名)又はメトロニダゾール(一般名)を用いた3剤併用による胃MALTリンパ腫[※1]、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、及び特発性血小板減少性紫斑病[※2]におけるヘリコバクター・ピロリの除菌療法に係る効能・効果追加を、3剤併用療法に係る9 社[※3]共同で申請した。

近年、ヘリコバクター・ピロリ感染が胃癌を含む様々な疾患の病因・病態に重要な役割を担っていることが明らかにされてきましたが、日本では除菌療法の保険適用上の対象疾患は胃潰瘍又は十二指腸潰瘍に限定されています。2008年12月に、日本ヘリコバクター学会は、「胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、早期胃癌の内視鏡的治療後の異時性胃癌発生抑制に対して、3剤併用療法が有効であることは、多くの臨床研究等によって確認されている」として、これら3疾患におけるヘリコバクター・ピロリ除菌療法の早期承認を求める要望書を厚生労働大臣に提出していました。これを受けて、関連する各社は、平成11年(1999年)2月1日付研第4号、医薬審第104号「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて」に基づき、公知の文献等を科学的根拠として、医薬品製造販売承認事項一部変更の申請に至りました。

[※1]胃MALTリンパ腫とは、粘膜とリンパ球の複合組織(Mucosa-Associated Lymphoid Tissue:MALT、マルト)から発生するB細胞性リンパ性腫瘍(MALTリンパ腫)のうち、胃に発生するものを指します。
[※2]特発性血小板減少性紫斑病とは、明らかな基礎疾患・原因薬剤の関与なく血小板減少が発症し、種々の出血症状をひき起こす病気のことをいいます。
[※3]武田薬品工業株式会社、アストラゼネカ株式会社、田辺三菱製薬株式会社、エーザイ株式会社、協和発酵キリン株式会社、アステラス製薬株式会社、大正製薬株式会社、アボット ジャパン株式会社、塩野義製薬株式会社

「パズフロキサシンメシル酸塩注射液 1000r」パズクロス(メシル酸パズフロキサシン)[田辺三菱製薬]【規格追加】ニューキノロン系合成抗菌製剤(重症難治症例:用量の追加)(敗血症・肺炎球菌)申請2009.6.11 オリジン:富山化学工業 開発:共同 富山化学工業
【メモ】「パズフロキサシンメシル酸塩注射液」は、2002年9月より1物2銘柄(製品名:富山化学「パシル点滴静注液」、田辺三菱製薬「パズクロス注」)で並売をしており、「パズフロキサシン」として300r、500r含量した2規格を販売しているが、医療現場で問題となっている重症・難治性感染症に対して、本剤を増量して使用したいとの学会からの要望を受け、臨床試験を実施してきた。 この度、試験成績がまとまり、通常は「パズフロキサシン」として1日1000rを2回に分けて点滴静注する現在の用法・用量に加え、重症・難治性感染症等では1日2000mgを2回に分けて点滴静注するという用法・用量の取得をめざす。 承認取得後、本剤は大正富山医薬品株式会社と田辺三菱製薬株式会社の2社で販売を行う。
TMA-15(Urtoxazumab)、静注用[帝人ファーマ]0-157感染症/出血性大腸菌感染症
(ヒト型化モノクロナール抗体)
第I相
第U相(小型)自社
「パズフロキサシンメシル酸塩注射液1000r」T-3762 注射[富山化学工業]【規格追加】ニューキノロン系合成抗菌剤
申請2009.6.11 自社
【メモ】(「パシル点滴静注液」は2002年発売以降、特有の重大な副作用は発現していないことから、より高い有効性を期待して、用量追加をするとともに、敗血症、肺炎球菌の追加効能取得を目指している。2007年9月PhaseV開始。)

富山化学工業株式会社と田辺三菱製薬株式会社は、国内で共同開発を進めてきた注射用ニューキノロン系抗菌製剤「パズフロキサシンメシル酸塩注射液1000r」の製造販売承認申請を、2009年6月11日に行った。

「パズフロキサシンメシル酸塩注射液」は、2002年9月より1物2銘柄(製品名:富山化学「パシル点滴静注液」、田辺三菱製薬「パズクロス注」)で並売をしており、「パズフロキサシン」として300r、500r含量した2規格を販売している。 近年、医療現場で問題となっている重症・難治性感染症に対して、本剤を増量して使用したいとの学会からの要望を受け、臨床試験を実施してきた。 この度、試験成績がまとまり、通常は「パズフロキサシン」として1日1000rを2回に分けて点滴静注する現在の用法・用量に加え、重症・難治性感染症等では1日2000mgを2回に分けて点滴静注するという用法・用量の取得をめざす。 承認取得後、本剤は大正富山医薬品株式会社と田辺三菱製薬株式会社の2社で販売を行う予定。 

「ジェニナック(R)錠200mg」T-3811(一般名:Garenoxacin) 経口[富山化学工業]ニュータイプのキノロン系合成抗菌剤
(多剤耐性肺炎球菌などの耐性菌を含む呼吸器・耳鼻咽喉科領域感染症の起炎菌に対して優れた抗菌活性を有し、良好な経口吸収性と組織移行性により1日1回投与で優れた臨床効果が期待できる薬剤)
発売2007.10.5
承認2007.7.31
申請2006.5.30
再申請準備中(欧州)
FDA申請取下
自社、共同開発(大正製薬)、共同販促(アステラス製薬)、導出(シェリングプラウ)(東亜製薬)
T-3811(一般名:Garenoxacin) 注射[富山化学工業]ニュータイプのキノロン系合成抗菌剤第T/U相第V相(再申請準備中(米欧))自社、共同開発(大正製薬)、導出(シェリングプラウ)(東亜製薬)
NM441(プルリフロキサシンprulifloxacin)[日本新薬]化学療法剤/合成抗菌剤
発売(韓)
第V相(米)
自社、導出(韓・柳韓洋行社、米・オプティマー社、伊・アンジェリーニ社)
【メモ】「プルリフロキサシン」は日本新薬が創製した経口用のキノロン系合成抗菌剤で、日本では、明治製菓株式会社と共同開発を行い、2002.10.8承認、明治製菓が2002年12月6日より「スオード錠100」の製品名で発売。(日本新薬も「キスノン錠100」として同時承認を得たが発売せず。)  また、海外では、伊・アンジェリーニ社及び韓国・柳韓(ユーハン)社とライセンス契約を締結[2003.2.17]しており、イタリアでは、アンジェリーニ社から2004年内に発売見込み。 米国Optimer Pharmaceuticals, Incに米国内の開発ライセンス契約[2004.6.10];
「プルリフロキサシン」製剤の特長は・初めてのプロドラッグ型キノロン系合成抗菌剤。 ・各科領域の感染症に対し、優れた臨床効果を示す。 ・グラム陽性菌からグラム陰性菌まで広範囲の抗菌スペクトルを有し、特に緑膿菌を含むグラム陰性菌に対して、強い抗菌力を示す(in vitro)。 ・菌体内移行性が高く、短時間で強い殺菌力を示す(in vitro)。;
MK-3009(daptomycin注射剤)CUBICIN(R)[万有製薬]適応菌種:本薬に感受性のMRSA/適応症:敗血症、深在性皮膚感染症、心内膜症等
第V相販売
Cubist Pharmaceuticals, Inc.から導入契約2007.3
【メモ】MRSAに起因する感染症を含む重症感染症(耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) に有効な、初めてのリポペプチド系抗生物質)
MK−0991(Caspofungin Acetate)[万有製薬]深在性真菌症第V相販売
CP-62,993-3(アジスロマイシン)注射剤[ファイザー](新剤型:注射剤)市中肺炎・骨盤内炎症性疾患第U/V相

「オラペネム小児用細粒10%」ME1211 (一般名:テビペネムピボキシル/tebipenem pivoxil;TBM-PI;L-084) 経口カルバペネム系抗菌薬
発売2009.8.26
承認2009.4.22
申請2007.11.7

導入(ワイス)
【メモ】世界で初めてのプロドラッグ型。幅広い抗菌スペクトラムを有し、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)や耐性インフルエンザ菌(BLNAR:β−ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌)に対して強力な抗菌力を示します。 ;日本のワイスが創製しワイスが開発してきたが2002.3明治製菓にアジア開発権をライセンス

 テビペネムピボキシルを有効成分とする、カルバペネム系で初の経口投与製剤。肺炎、中耳炎、副鼻腔炎等の治療に用いる。 類似薬効比較方式Iで算定。従来、注射剤による治療を行っていた症例にも使用可能なことが認められ有用性加算II(5%)、小児専用薬であることから小児加算(10%)が適用された。  企業が予測する投与患者数と販売金額は、初年度が2万5000人で1・2億円、ピーク時の4年目が30万8000人で13・5億円。

ME1071 注射[明治製菓]メタロβラクタマーゼ阻害剤(抗菌薬との併用剤)第I/U相 自社
ME1036 注射 [明治製菓]カルバペネム系抗菌薬 開発準備中第T相(米国) 自社(セレキサ〔現フォレスト〕に導出
●表削除〜発売
「ジェニナック(R)錠200mg」T-3811(ガレノキサシン) 経口[アステラス製薬]呼吸器感染症、耳鼻科感染症発売2007.10.5
承認2007.7.31
富山化学
ファンガード点滴用/(米)マイカミン(TM)(ミカファンギン) 注射/FK463[アステラス製薬]深在性真菌症発売2002.12.6英発売2008.8.1
EU承認2008.4.25
EU承認勧告2008.2.21
申請(欧州)2006.4.11
米国発売2005.5.13
自社;インタビューフォーム
【適応拡大】深在性真菌症(小児)(既適応:深在性真菌症)承認06.4.20
申請2004.7
発売 (米国)
【適応拡大】造血幹細胞移植患者におけるアスペルギルス症及びカンジダ症の予防(既適応:深在性真菌症)承認2007.1.26発売 (米国)
【適応拡大】カンジダ血症、カンジダ症(既適応:深在性真菌症)FDA追加承認2008.1.23
申請(米国)2006.12.27
英国での同剤の適応症は、成人・高齢者・小児(新生児を含む)での「侵襲性カンジダ感染症の治療」「同種造血幹細胞移植患者、または10日間以上にわたる好中球減少症が見込まれる患者でのカンジダ感染症の予防」など。 「マイカミン」は国内では「ファンガード(R)点滴用」の製品名で2002 年12 月に発売されて以来、アスペルギルス属およびカンジダ属による真菌感染症に対する優れた治療効果と高い安全性がこれまでの治療実績のなかで確認されています。また、米国では「マイカミン」の製品名で2005 年5 月より販売されており、現在では食道カンジダ症、造血幹細胞移植患者でのカンジダ症の予防、カンジダ血症、急性播種性カンジダ症、ならびにカンジダ性腹膜炎・膿瘍で適応を取得しています。
「クラリシッド錠200mg」(一般名:クラリスロマイシン)[アボット ジャパン]【効能追加】MAC 症を含む非結核性抗酸菌症承認08.8.29 大正富山医薬品株式会社と共同販売
クラバモックス小児用ドライシロップ[BRL25000 ES-600](クラブラン酸カリウムアモキシシリン)[グラクソ・スミスクライン]小児中耳炎発売06.1発売中自社品
「クラバモックス小児用ドライシロップ」BRL25000 ES-600 (クラブラン酸カリウムアモキシシリン) ドライシロップ[グラクソ・スミスクライン][効能追加]表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎承認2007.9.28発売中自社品
フィニバックス点滴用0.25g/フィニバックスキット点滴用0.25g」S-4661/ドリペネム 静注[塩野義製薬]細菌感染症.カルバペネム系抗生物質[点滴用0.25g]
承認2005.7.25
発売2005.9.16
[キット点滴用0.25g]
承認2006.3.24
発売2006.6.9
米承認2007.10.12〜腹腔内感染症、尿路感染症
米申請中2007.6〜院内肺炎
欧州申請中2007.6
自社;北米導出:ペニンシュラ社(現ジョンソン&ジョンソン社(アメリカ))
「グレースビット(R)錠50mg・細粒10%」(一般名:シタフロキサシン水和物)DU-6859a[D][第一三共]細菌感染症
(ニューキノロン剤;広範囲合成抗菌剤)
発売2008.6.2
承認2008.1.25
第U相(米)・米:自社開発(注射剤)
・日:自社開発
・自社品
「クラビット(R)錠250mg・錠500mg・細粒10%」(一般名:レボフロキサシン水和物)レボフロキサシン高用量[第一三共]【用法用量変更】細菌感染症承認2009.4.22・自社開発、自社品
 【メモ】クラビット(R)は、1993年12月1日に発売(承認1993.10.1)以来、これまでに各種感染症に対して43の適応症と32の適応菌種を取得し、今なお優れた治療効果を維持し高い安全性が評価されております。 クラビット500mg 1日1回投与法は、PK-PD理論(*)に基づき開発され、従来の100mg 1日3回投与法と比較して最高血中濃度を上げることにより、殺菌作用が増強されると共に耐性菌の出現を抑制することが期待できることから、抗菌薬の適正使用に則った投与法です。同投与法は、既に海外においては120以上の国又は地域で承認されており、世界の標準的用法・用量になっております。クラビット錠・細粒 インタビューフォーム
「ゾシン(R)静注用2.25、4.5」(一般名:注射用タゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム)[大正製薬]敗血症、肺炎、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎発売2008.10.1
承認2008.7.16

大鵬と共同
 【メモ】本剤は、大鵬薬品工業株式会社と富山化学工業株式会社の両社で開発し、大鵬薬品が製造販売承認を取得した薬剤です。β-ラクタマーゼ阻害剤タゾバクタムとペニシリン系抗生物質ピペラシリンを、1:8の力価比で配合した製品で、肺炎をはじめ敗血症、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎に対して優れた臨床効果が期待できる薬剤です。同剤は海外では米国ワイス社により、米国をはじめ世界94ヶ国で発売され、世界的な標準的治療薬として高く評価されている注射用抗生物質製剤です。国内では、大鵬薬品が製造販売元となり、大正富山医薬品が発売いたします。
ジェニナック錠200mg(T-3811)」(一般名:メシル酸ガレノキサシン水和物) 経口[大正製薬]ニュータイプのキノロン系合成抗菌剤 *2007年7月31日承認
*2007年10月5日発売
富山化学工業共同 富山化学工業オリジン
クラリス錠200 経口 [大正製薬]マクロライド系抗生物質:非結核性抗酸菌症(肺感染症)(適応追加)承認2008.8.29 アボット ジャパン共同 大正製薬オリジン
「クラリス錠200・錠50小児用・ドライシロップ小児用」クラリスロマイシン 経口[大正製薬]【効能追加】マクロライド系抗生物質 レジオネラ承認2006.2.23
「メロペン」Meropen/SM-7338(メロペネム三水和物meropenem trihydrate) 注射剤[大日本住友製薬]【適応症追加】発熱性好中球減少症承認2010.1.20
申請09.3期Q2

自社開発品
既承認適応症:種々の細菌による中等度以上の感染症
アムビゾーム(アムホテリシンBリポソーム) 注射剤[大日本住友製薬]【適応症追加】適応菌種の追加
(既承認適応症:真菌感染症、真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症)
承認2009.6.17
Gilead Science社からの導入品
【メモ】アムビゾーム(R)は、リポソームの脂質二分子膜中にアムホテリシンBを封入することにより、アムホテリシンBの抗真菌活性を維持したままアムホテリシンBの副作用を軽減した製剤であり、米国のGilead Sciences 社により開発されました。海外では、米国、英国、独、仏など計46ヵ国で販売されています。 日本においては、当社が開発し、2006 年6 月に「アスペルギルス属、カンジダ属及びクリプトコッカス属による真菌血症、呼吸器真菌症、真菌髄膜炎、播種性真菌症」及び「真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症」の効能・効果で発売しました。
今回(2009.6)、既承認の主要な3 種の適応真菌種に加え、既存のアムホテリシンB製剤の適応真菌種である「ムーコル属」、「ヒストプラズマ属」等を追加することで、深在性真菌感染症にこれまで以上に幅広く本剤を適用できることとなりました。なお、「ヒストプラズマ属」等の輸入真菌は今後、海外との交流が増すことにより国内での発症の増加が危惧されています。
また、海外においてアムビゾーム(R)が効能を取得している「リーシュマニア症」について追加承認を取得しました。なお、リーシュマニア症は、リーシュマニア原虫が原因の、熱帯及び亜熱帯に広く流行している人獣共通感染症であり、日本においては、承認薬がないのが現状です。海外で治療実績のある本剤は治療の手段として極めて重要であると考えています。
アムビゾーム点滴静注用50mg
SM-26000(アムホテリシンBリポソーム) 注射剤[大日本住友製薬]
深在性真菌症発売2006.6.20
薬価収載06.06.1
承認06.4.20

Gilead Science社からの導入品
「ゾシン静注用2.25g,4.5g」YP-18(タゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム)静注用[大鵬薬品工業]β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤発売2008.10.1 & [同]
承認2008.7.16 & [同]
申請2007.5.9

自社品、国内共同開発(富山化学) 海外導出(米国ワイス社)、米国はじめ世界90ヵ国以上で発売
 【メモ】本剤は、大鵬薬品工業株式会社と富山化学工業株式会社の両社で開発し、大鵬薬品が製造販売承認を取得した薬剤です。β-ラクタマーゼ阻害剤タゾバクタムとペニシリン系抗生物質ピペラシリンを、1:8の力価比で配合した製品で、肺炎をはじめ敗血症、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎に対して優れた臨床効果が期待できる薬剤です。同剤は海外では米国ワイス社により、米国をはじめ世界94ヶ国で発売され、世界的な標準的治療薬として高く評価されている注射用抗生物質製剤です。国内では、大鵬薬品が製造販売元となり、大正富山医薬品が発売いたします。
パズクロス
Pazucross
(メシル酸パズフロキサシン)
Pazufloxacin mesylate[田辺三菱製薬]
レジオネラ感染症
Legionellas' disease
承認2005.2共同開発富山化学工業
パズクロス(パズフロキサシン)[田辺三菱製薬]〔点滴静注〕ニューキノロン系合成抗菌剤/他の抗菌剤無効例に効果があり、かつ安全性が高い承認取得2002.4.11
申請00.3
共同(富山化学)
「ゾシン静注用2.25g,4.5g」YP-18(タゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム)静注用[富山化学]β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤発売2008.10.1 & [同]
承認2008.7.16 & [同]
申請2007.5.9 & [同]

自社品、国内共同開発(大鵬薬品) 海外導出(米国ワイス社)、米国はじめ世界90ヵ国以上で発売
 【メモ】本剤は、大鵬薬品工業株式会社と富山化学工業株式会社の両社で開発し、大鵬薬品が製造販売承認を取得した薬剤です。β-ラクタマーゼ阻害剤タゾバクタムとペニシリン系抗生物質ピペラシリンを、1:8の力価比で配合した製品で、肺炎をはじめ敗血症、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎に対して優れた臨床効果が期待できる薬剤です。同剤は海外では米国ワイス社により、米国をはじめ世界94ヶ国で発売され、世界的な標準的治療薬として高く評価されている注射用抗生物質製剤です。国内では、大鵬薬品が製造販売元となり、大正富山医薬品が発売いたします。
「ジェニナック(R)錠200mg」T-3811(一般名:Garenoxacin) 経口[富山化学工業]ニュータイプのキノロン系合成抗菌剤
(多剤耐性肺炎球菌などの耐性菌を含む呼吸器・耳鼻咽喉科領域感染症の起炎菌に対して優れた抗菌活性を有し、良好な経口吸収性と組織移行性により1日1回投与で優れた臨床効果が期待できる薬剤)
発売2007.10.5
承認2007.7.31
申請2006.5.30
再申請準備中(欧州)
FDA申請取下
自社、共同開発(大正製薬)、共同販促(アステラス製薬)、導出(シェリングプラウ)(東亜製薬)
「オゼックス点眼液0.3%」TN-3262a 点眼剤(一般名:トシル酸トスフロキサシン)[富山化学工業]【効能追加に伴う新剤型】ニューキノロン系合成抗菌剤発売2006.5.11
承認2006.1.23

自社、共同開発(ニデック)・販売提携(大塚製薬)・導出(東亜製薬)
「オゼックス細粒小児用15%」(一般名:トスフロキサシントシル酸塩水和物)T-3262 細粒[富山化学工業]【新剤型】ニューキノロン系合成抗菌剤
発売2010.1.12
承認2009.10.16
自社
【メモ】(経口剤(錠剤)「オゼックス錠」の小児用細粒剤として開発。小児領域において肺炎、中耳炎の効能取得を目指している。2006年10月PhaseV開始。)小児の肺炎、中耳炎に適応を有する国内初の小児用ニューキノロン系抗菌製剤で、ペニシリン耐性菌を含む肺炎球菌やインフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスに優れた抗菌力を示す。また、他の経口抗菌薬による治療効果が期待できない症例に対して、本剤を使用することにより優れた効果が期待でき、難渋する小児の肺炎、中耳炎治療に貢献する。
「アベロックス(R)錠400mg(一般名:塩酸モキシフロキサシン)」BAY 12-8039(Moxifloxacin) 錠剤[バイエル薬品]感染症発売2005.12.9
承認2005.10.11
発売欧米を中心に世界80ヶ国以上で 発売
「ミコブティンカプセル150mg」LM427(リファブチン)[ファイザー]非結核性抗酸菌症(HIV陽性患者における発症抑制・治療)、結核症発売2008.10.7
承認2008.7.16
申請2008.6


「ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g」CP-62,993-3(アジスロマイシン)[ファイザー](新剤型・新効能:単回投与製剤)細菌感染症発売2009.4.6
承認2009.1.21


【メモ】ジスロマックSRは、耐性菌防止と服薬遵守の観点から、抗菌薬は十分量を使用し、短期間使用の実行を遂行することを目的に開発された1回飲みきり型の経口抗菌薬です。咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、副鼻腔炎などの急性呼吸器感染症、淋菌・クラミジアによる性感染症をはじめ、皮膚感染症や歯性感染症など成人の急性感染症に広く適応を有す。 本剤は、マイクロスフェアに薬剤を封入する製剤技術を応用することで、上部消化管における有害事象の軽減と、薬剤の徐放化を実現した。また、既存製剤のジスロマック錠250mgを1回500mg、1日1回、3日間投与と比較すると、投与後24時間のAUC*2は約3倍、最高血中濃度は約2倍と優れた体内動態を有し、フロントローディング(投与初期により高い薬剤濃度が得られること)による早い効果発現が期待できる。 今回新発売するジスロマックSRは、海外では2005年6月以降、56カ国で承認。日本においては、2008年1月に厚生労働省へ承認申請を行い、2009年1月に製造販売承認を取得後、同年3月13日に薬価収載。
「ザイボックス錠600mg、注射液600mg」(一般名:リネゾリド)」PNU-100766[ファイザー]【適応追加】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症(<適応症> 敗血症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎)承認2006.4.20

【メモ】2006.4.20にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症に対する効能を追加取得した。 これまで国内ではMRSA感染症治療薬は3剤(塩酸バンコマイシン、テイコプラニン、硫酸アルベカシン)に限られていたが、ザイボックスの上市により治療薬の選択肢が増えた。

ザイボックスは国内で2001年からVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)感染症治療薬として使用されている。
☆[新しい作用機序 ]
ザイボックスは細菌の蛋白合成過程の開始段階に作用し、蛋白合成を阻害することで抗菌活性を示します。これは従来の蛋白合成阻害薬とは異なる作用機序であり、既存の抗菌薬と交叉耐性を示さないことが示唆されます。 ☆[MRSA感染症に対する効果]
ザイボックスは肺への移行に優れ,MRSA感染院内肺炎患者において、MRSA感染症の標準薬とされる塩酸バンコマイシンに比べ有意に高い生存率、治療率が報告されています注1。海外のガイドラインでザイボックスはMRSAによる院内肺炎の第1選択薬に推奨されています。

ザイボックス(一般名:リネゾリド)は、米国ファイザー社(旧ファルマシア・アップジョン社)で合成されたオキサゾリジノン系骨格を有する新しいクラスの合成抗菌薬である。その作用機序は、既存の抗菌薬とは異なり、細菌の蛋白合成の早期段階を阻害する。そのため、既存の各種抗菌薬に耐性を示すグラム陽性球菌(MRSA、VRE等)に対しても抗菌活性を示す。また本剤には、点滴静注に用いる注射剤と経口投与用の錠剤の2剤形がある。 オキサゾリジノン系薬剤の起源となる薬剤は、デュポン社(E. I. duPont de Nemours and Co., Inc.)の研究により1987年に発見され、その後米国ファイザー社での研究により新たに2種類の誘導体が合成され、英国と米国において両薬剤の第T相臨床試験が実施された。その結果、安全性及び薬物動態特性に優れるリネゾリドが選択され、続いて第U相、第V相臨床試験が実施された。

米国においては、2000年4月18日、耐性菌(MRSA、VRE等)を含むグラム陽性菌感染症の治療薬として承認された。以降、欧州を含め世界63ヵ国・地域において、1,000,000例を超える患者に用いられている(2005年12月現在)。
日本においては、国内で実施された第T相臨床試験結果に海外の臨床試験結果を加えて承認申請を行い、2001年4月4日に「本剤に感性のバンコマイシン耐性エンテロコッカス・フェシウム」による「各種感染症」を適応症として承認された。
その後、国内において日本人メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症患者を対象とした第V相臨床試験が実施された。 その結果、MRSA感染症に対する有効性と安全性が確認されたことから追加適応の承認申請を行い、2006年4月20日、適応菌種として「本剤に感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」、適応症として「敗血症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎」とする効能追加が承認された。 from インタビューフォーム;

(塩酸セフェピム) 注[ブリストル・マイヤーズ]【適応症追加】発熱性好中球減少症2004年9月承認1997年承認(アメリカほか)自社
ハベカシン注射液25mg,75mg,100mg,200mg」ABK(アルベカシン硫酸塩)用法・用量一変 注射[明治製菓]アミノグリコシド系抗菌薬承認2006.7.21
自社
1980年9月から種々の臨床試験が開始され、1987年12月に成人領域におけるMRSA感染症の敗血症、肺炎を適応症として製造承認を申請し1990年9月に承認された。また、小児医療においてもMRSA感染に対し安全かつ有効な抗菌剤の早期開発が望まれたことから、その開発に着手し、1993年5月に小児領域の効能追加の一部変更承認申請を行い、1998年12月に承認された。
「アルベカシン硫酸塩」は1999年12月に、また、「アルベカシン硫酸塩注射液」は2006年4月に、それぞれ日本薬局方に収載され、保健医療上重要な医薬品と認められた。また、同年7月に医療事故防止対策(厚生労働省)の一環として、販売名(ハベカシン注射液)を「ハベカシン注射液25mg」、「ハベカシン注射液75mg」及び「ハベカシン注射液100mg」に変更した。
AGs系薬は薬物濃度に依存した短時間殺菌作用を示し、postantibiotic effect(PAE)を示すことから、欧米では1日投与量を分割せずに1回で投与する方法が確立されている。また、近年、PK/PDに基づいた抗菌薬の投与設計が重視されており、ABKについてもTDMを推進する報告がなされている。このようなことから、AGs系薬のより適切な投与法を検討する目的で、抗MRSA薬TDM研究会による調査が実施された(1999年4月〜2002年12月)。ABKについては、1日1回投与法が比較的普及している使用実態が明らかとなり、その有用性を示唆する成績が得られた。
これらのことを総合的に勘案し、ABKの初回承認時の用法・用量に検討を加えることを目的として、臨床薬理試験(2005年10月〜2007年1月)及び特定使用成績調査(2005年10月〜2007年2月)を実施した。これらの結果から、ABK 1日1回投与法は有用な投与方法であると考えられたため、2007年6月に用法・用量の一部変更承認申請を行ない、2008年2月に承認された。
現在、ハベカシン注射液は25mg(力価)、75mg(力価)及び100mg(力価)の3製剤の承認を取得しているが、用法・用量の一部変更承認申請を行うにあたり、200mg(力価)製剤を追加申請し、2008年2月製造承認を取得した。2008年7月発売の予定である。
ケトコナゾール
(ニゾラールローション剤)[ヤンセンファーマ]
外用抗真菌剤
(表在性皮膚真菌症)
承認済2003.3剤型追加'03年7月14日上市
「イトリゾール(R)内用液1%」イトラコナゾール内服液[ヤンセンファーマ](剤形追加) 口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症発売2006.9.15
承認2006.7.26
発売(欧米)新剤型
「イトリゾール(R) 注1%」イトラコナゾール注射剤[ヤンセンファーマ](新投与経路)深在性真菌症発売
承認2006.10.20
'03年6月申請
発売(欧米)新投与経路
イトラコナゾール
(イトリゾール内用液1%)[ヤンセンファーマ]
経口抗真菌剤
(口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症)
承認2006.7.26
発売2006.9.15
剤型追加'04年11月申請
イトラコナゾール
(イトリゾール錠)[ヤンセンファーマ]
経口抗真菌剤
(爪白癬)
承認2004.2新用法用量'02年9月申請済
●表削除〜開発中止
「ケテック錠300mg」テリスロマイシン[アステラス製薬]【適応拡大】感染症(小児)(既適応:感染症)第V相
サノフィ・アベンティス社;販売提携解消2006.9末
「ケテック」HMR3647(テリスロマイシン) 細粒[サノフィ・アベンティス]【用法用量追加・剤型追加】呼吸器感染症、皮膚科領域感染症、中耳炎、副鼻腔炎、歯性感染症 (小児用)第V相第V相(欧米)自社品;2009Q2除外
DE−094(レボフロキサシン+プレドニゾロンA)点眼液[参天製薬]感染による角膜炎第U相(米国)中断導入(第一三共);2010.3期Q1除外
S-3578[塩野義製薬]抗菌薬;セフェム系抗生物質(静注)。
(抗菌スペクトラムが広い(グラム陰性菌・陽性菌)。In vivo感染モデルにおいてMRSA,MRSE, PRSP感染症に有効。)
第T相 自社;2004.3期開発中止/国内フェーズT試験で予期せぬ副作用が発現したため
DX-619等 注射剤[第一三共]合成抗菌剤
(ニューキノロン剤/耐性菌感染症)
第T相準備中第T相(米・欧)自社開発;[2006.3期除外;ポートフィリオの観点から中止]
CS-023[第一三共]細菌感染症
(カルバペネム系)
第U相第V相(米・欧)・米・欧:自社開発(注射剤)
・日:自社開発(注射剤)
・自社品;[欧米でロシュに導出していたが2007.3期ロシュ社の製品ポートフォリオ上の判断で契約解消];開発中止2008.3期(導出検討中)
T-3811MEa 経口[大正製薬]キノロン系抗菌剤第V相
共同(富山化学);2006前期除外
ペネマック/FC/TA-891(リチペネムアコキシルritipenem acoxyl)[田辺三菱製薬]ペネム系抗生物質申請(95.12)2001.3期中に中止
「タイガシル(R)点滴静注用50mg」Tygacil (チゲサイクリンtigecycline) /GAR-936[ワイス]肺炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、深在性皮膚感染症、びらん・潰瘍の二次感染、慢性膿皮症、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎
(グリシルサイクリン系新規抗菌剤)
申請2007.11.30米承認2005.6.16
EU承認2006.5.2
自社品; リスト除外2009
【メモ】新しい抗菌剤で、グラム陽性菌(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌:MRSAを含む)、グラム陰性菌、嫌気性菌、クラミジア、マイコプラズマに対して広範囲な抗菌力を持っています。 海外では各種の複雑性腹腔内感染症(cIAI)および複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症(cSSSI)、市中肺炎などの治療に単剤療法として使用可能です。また、腎機能が低下している患者さんにも用量調整の必要なく12時間毎に点滴静注することができます。

 開発の焦点は、ペネム系では注射剤。 キノロン系では難治性感染にも有効な新薬。 グリコペプチド系等新系統ではMRSA,VRE等耐性菌に有効な新薬の開発が盛んであった。

■主要製品 /2009.6.1
製品成分適応発売導入先備考
■抗菌薬・注射用
●ペネム系
ゾシン静注用2.25g,4.5g[発売/大正富山医薬品株式会社 製造販売/大鵬薬品工業株式会社 開発/大鵬薬品工業株式会社、富山化学工業株式会社]YP-14PIPC+タゾバクタム合剤敗血症、肺炎、複雑性膀胱炎、腎盂腎炎発売2008.10.1
承認2008.7.16
富山化学工業、大鵬薬品米国をはじめ世界90数カ国承認
フィニバックス点滴用0.25g/フィニバックスキット点滴用0.25g[塩野義製薬]/S-4661ドリペネム細菌感染症.カルバペネム系抗生物質[点滴用0.25g]
承認2005.7.25
発売2005.9.16
[キット点滴用0.25g]
承認2006.3.24
発売2006.6.9
自社
メロペン点滴用0.25g,0.5g(バイアル)/メロペン点滴用0.5g(キット)[製造販売元/大日本住友製薬株式会社]メロペネム水和物種々の細菌による中等度以上の感染症2001年6月
()
自社
オメガシン点滴用0.3g[製造販売元/明治製菓株式会社]
オメガシン点滴用0.3gバッグ[製造販売元/明治製菓株式会社]/L-627
ビアペネム(biapenem,BIPM)敗血症、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、子宮旁結合織炎2002年3月(0.3g)2002年5月(0.3gバッグ)
(申請99.8、承認01.8.31、薬価収載01.12)
Wyeth
●キノロン系
パシル点滴静注液300mg,500mg[発売/大正富山医薬品株式会社 製造販売/富山化学工業株式会社]
パズクロス注300,500[製造販売元/田辺三菱製薬株式会社]/T-3762
メシル酸パズフロキサシン
(他の抗菌剤無効例に効果があり、かつ安全性が高い)
2002年9月
(申請00.3、承認02.4.11、薬価収載02.8.30)
富山化学工業
シプロキサン注200mg,300mg[製造販売元/バイエル薬品株式会社]シプロフロキサシン敗血症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,肺炎,腹膜炎,胆嚢炎,胆管炎,炭疽2004年1月(300mg)
2005年7月(200mg)
(承認00.8)
Bayer初の静注用/剤形追加/細菌性肺炎・重症難治性感染症
●VRE/MRSA治療薬
注射用シナシッド[販売/アステラス製薬株式会社 製造販売/サノフィ・アベンティス株式会社]Synercid/RP59500キヌプリスチン・ダルホプリスチン(qunupristin/dalfopristin)キヌプリスチン・ダルホプリスチンに感性のバンコマイシン耐性エンテロコッカス・フェシウム2003年5月
(申請00.9,医薬品第二部会承認01.8.31、薬価収載02.4)
Sanofi-Aventis重症感染,ストレプトグラミン系注射
ザイボックス注射液600mg[製造販売/ファイザー株式会社]ZYVOXリネゾリド本剤に感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)(敗血症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎)/本剤に感性のバンコマイシン耐性エンテロコッカス・フェシウム(各種感染症)2001年5月
(申請00.7)
Pfizer
■抗菌薬・内用
●ペネム系
●キノロン系
グレースビット(R)錠50mg・細粒10%[製造販売元/第一三共株式会社]/DU-6859aシタフロキサシン水和物/sitafloxacin細菌感染症発売2008.6.2
承認2008.1.25
01年12月申請
自社品難治性感染症
ジェニナック錠200mg[発売/アステラス製薬株式会社 販売提携/大正富山医薬品株式会社 製造販売/富山化学工業株式会社]/T-3811メシル酸ガレノキサシン水和物呼吸器感染症、耳鼻科感染症
(多剤耐性肺炎球菌などの耐性菌を含む呼吸器・耳鼻咽喉科領域感染症の起炎菌に対して優れた抗菌活性を有し、良好な経口吸収性と組織移行性により1日1回投与で優れた臨床効果が期待できる薬剤)
発売2007.10.5
承認2007.7.31
申請2006.5.30
富山化学再申請準備中(欧州)
FDA申請取下
アベロックス(R)錠400mg[発売/塩野義製薬株式会社 製造販売元/バイエル薬品株式会社]/BAY 12-8039塩酸モキシフロキサシンMoxifloxacin発売2005.12.9
承認2005.10.11
Bayer欧米を中心に世界80ヶ国以上で 発売
スオード錠100[製造販売元/明治製菓株式会社]/NM441プルリフロキサシン2002年12月
(申請97.3、薬価収載02.12)
日本新薬キスノン[日本新薬]は発売せず
ガチフロ錠100mg[製造販売元/杏林製薬株式会社]
ガチフロ錠100mg[販売元/大日本住友製薬株式会社 製造販売元/杏林製薬株式会社]/AM-1155
ガチフロキサシン2002年6月
(申請99.3、薬価収載02.6)→販売中止2008.9
杏林製薬
シプロキサン錠100mg,200mg[製造販売元/バイエル薬品株式会社]塩酸シプロフロキサシン1988年7月Bayer
●マクロライド系
ケテック錠300mg[製造販売/サノフィ・アベンティス株式会社]/HMR3647テリスロマイシン咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎2003年12月15日
(薬価収載03.12.12)
Sanofi-Aventis世界初のケトライド系。 2001年10月のドイツを皮切りに世界40カ国以上で発売ペニシリン耐性肺炎球菌に100%、マクロライド耐性肺炎球菌にも97%の効果を示したという。
※重症肝障害により適応取り消し from FDAはケテックを承認すべきではなかった[薬害オンブズパースン会議2007-09-11]
クラリシッド・ドライシロップ10%小児用/クラリシッド錠50mg小児用[製造販売元/アボットジャパン株式会社 技術提携/大正製薬株式会]
クラリシッド錠200mg[製造販売元/アボットジャパン株式会社 技術提携/大正製薬株式会]
クラリス錠50小児用/クラリスドライシロップ10%小児用[発売/大正富山医薬品株式会社 製造販売/大正製薬株式会社]
クラリス錠200[発売/大正富山医薬品株式会社 製造販売/大正製薬株式会社]/Klaricid/Clarith
クラリスロマイシン1991年6月(錠200mg)1991年10月(錠50mg)1996年12月(DS10%)Abbott
ジスロマックカプセル小児用100mg[製造販売/ファイザー株式会社]
ジスロマック細粒小児用[製造販売/ファイザー株式会社]
ジスロマック錠250mg[製造販売/ファイザー株式会社]
ジスロマック錠600mg[製造販売/ファイザー株式会社]/CP-62993
アジスロマイシン 水和物咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、中耳炎[カプセル、細粒]2000年6月[カプセル、細粒、錠250mg]2002年1月[錠600mg]Pfizer※アザライド系/肺炎、クラミジア等
ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g[製造販売(輸入)/ファイザー株式会社]シロップ用アジスロマイシン水和物深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、尿道炎、子宮頸管炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎発売2009.4.6
承認2009.1.21
Pfizer回飲みきり型/マイクロスフェアに薬剤を封入する製剤技術
●VRE/MRSA治療薬
ザイボックス錠600mg[製造販売/ファイザー株式会社]ZYVOXリネゾリド本剤に感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)(敗血症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎)/本剤に感性のバンコマイシン耐性エンテロコッカス・フェシウム(各種感染症)2001年5月
()
Pfizer
[]
■抗菌薬・注射用★開発中止
ペネム系★
キノロン系★T-3811注用(ガレノキサシン)[富山化学:BMSとの契約は解消]P2準備※次世代des-fluoroquinolone注射・経口 |DK-507K経口・注射[第一]P1中止(2004.2.20)※自社 |DX-619注射[第一]P1準備※自社
■抗菌薬・内用★開発中止
ペネム系★AS-924/KY020錠・細粒[旭化成/京都薬品]01.12申請※ceftizoxime alapivoxil/錠・細粒 |ME1211経口[明治製菓]P2※ワイス株式会社から導入、carbapenem |ペネマック/FC/TA-891(リチペネムアコキシルritipenem acoxyl)[田辺:P&U]申請95.12,2001.3期中に中止 |S-1090(塩酸セフマチレン,cefmatilen)[塩野義]P3中止|CS-834[三共]P2開発中止
キノロン系★CS-940(coderofloxacin)[三共:宇部興産]P2開発中止 |HSR-903(olamntloxacin)[アボット]P3準備中止 |T-3811(ガレノキサシン)[富山化学:BMSとの契約は解消]P3※次世代des-fluoroquinolone注射・経口|Factive,SB-265805(gemifloxacin)[GSK]P2中止
マクロライド系★ABT-773[アボット、大正]P2中止(2004.4)※マクロライド系Ketolide系/呼吸器感染・耐性肺炎球菌|

●米製薬協PhRMA: New Medicines in Development for Infectious Diseases 2002 survey[2003.7.25,pdf 24p]によると、米国製薬会社は抗感染症薬として256種を開発中。 内訳は、抗生剤32, 抗真菌剤16, 抗感染剤35, 抗ウイルス剤48, 免疫賦活剤6, 免疫調整剤10, ワクチン96, 他の生物製剤20。
ペネム系★cefditoren[Tap Holdings]市中肺炎他※申請中| E1010[Eisai]P1
キノロン系★Factive(Gemifloxacin mesylate)[Genome Therapeutics Corp]呼吸器・尿路感染※申請→FDA承認2003.4.3,発売2004.夏予定 |desquinolon[BMS]皮膚・軟部組織感染、肺炎、気管支炎等※P3 |Levaquin(TM)(levofloxacin)[/JanssenR.W.Johnson]※申請(院内感染肺炎),P3(市中肺炎) |Tequin(TM)(gatifloxacin)[BMS] P3(前立腺炎),P2(中耳炎・小児meningitis)。
その他★Cidcin(daptomycin)[Cubist Pharmaceuticals],皮膚・軟部組織感染、市中肺炎等、bacteremia in endocarditis他※→FDA申請=20-Dec-2002、FDA承認=12-Sep-2003、米国発売2003.11.4 (Abbott Labsでも製造) |dalbavancin[Vicuron Pharm]皮膚・軟部組織感染※P2 |GAR-936(tigecycline; A glycylcycline)[Wyeth]耐性菌感染※P3 |HMR 3647,Ketek(telithromycin)[Aventis]ketolide呼吸器感染※申請済 |ramoplanin[Genome Therapeutics] VRE感染予防※P3

【解説資料】メルクマニュアル第17版日本語版
皮膚における細菌感染症


 インターネットからは、●仙台オープン病院救急マニュアル中の「抗生物質の使用法(内服編)(注射編)」「感染症」[部位別、疾病別]※一覧表とコメント
海外からは●MCW & FMLH:Antibiotic Guide 1997 Froedtert Hospital - Medical College of Wisconsin
1. Antimicrobial Agents, Costs, and Indications★薬剤別一覧
2. Treatment Recommendations for Common Infections感染症別治療ガイド一覧
3. Recommendations for Surgical Prophylaxis★外科的予防ガイド
4. AHA Endocarditis Prophylaxis Guidelines★AHA心内膜炎ガイド(一覧)
 辞典としては
●Antibiotics Internet Book『抗菌薬インターネット』★検索可
●消毒薬テキスト[吉田製薬]〜院内感染予防マニュアル
● ANTIBIOTICS INDEX:抗生物質略名表
●Acronyms for Antimicrobials★抗生物質種類別略号表[国際化学療法学会]
●The WHO Model List of Essential Drugs - an overview of the antimicrobial agents★10p_pdf
;分類別にコメント;出典International Journal of Antimicrobial Agents 12 (1999) 171-180 .[国際化学療法学会]
 参考までに印刷物として「院内感染予防対策ハンドブック」(国立大阪病院感染対策委員会編集、南江堂) 【疫学資料】[WHO]World Health Report 2003年版によると(Annex2)、 2002年全世界死亡数は、「感染症及び寄生虫症」で1112万人(HIV 282、結核160、マラリア122)、「呼吸器感染症」384.5万人  別に●WHO Mortality Database[WHO死亡統計] ●平成14年患者調査の概況によると、 「感染症及び寄生虫症」患者総数は250,600人。 内訳は、入院患者で31,600人、外来患者219,000人。  他に化膿性中耳炎105千人(非化膿性100)、心内膜炎10千人、肺炎58千人、急性気管支炎339千人など。 【臨床ガイドライン】 抗菌薬使用のガイドライン A4判/280ページ/定価3,500円(税込み)2005.10; 「抗菌薬使用の手引き」(2001)の改訂版 編集/社団法人日本化学療法学会/社団法人日本感染症学会 抗菌薬使用の手引き : 副作用防止と菌耐性化防止のために (2001) 日本感染症学会, 日本化学療法学会 協和企画 2001.10.31 A4判 約200頁 定価3,500円(税込) 感染症の診断・治療ガイドライン2004≪日本医師会生涯教育シリーズ≫ 編・発行:日本医師会 監修:日本医師会感染症危機管理対策室・厚生労働省健康局結核感染症課 編集:感染症の診断・治療研究会 ・判型 B5・頁408・発行年 2005年01月・定価5,775円(本体5500円+税)・ISBN978-4-260-17519-7  抗菌薬臨床評価のガイドライン(厚生省医薬安全局審査管理課) 〜改訂中;日本化学療法学会西日本で2008発表 術後感染予防抗菌薬臨床試験ガイドライン(2007年)修正版[日本化学療法学会]〜全文公開 「抗MRSA薬使用の手引き」[日本化学療法学会,2008.8]〜全文公開 ●米感染症学会Infectious Diseases Society of America - IDSA Practice Guidelines[30件]。 Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Skin and Soft-Tissue Infections(2005) Practice Guidelines for Outpatient Parenteral Antimicrobial Therapy (2004) Guidelines for the Selection of Anti-infective Agents for Complicated Intra-abdominal Infections (2003)  また●CDC - Prevention Guidelines Database にも数多くのガイドライン(約100)が収録。 ●Guidelines (2008) for the prophylaxis and treatment of methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) infections in the United Kingdom J. Antimicrob. Chemother. 2009 63(5)849-861,May 2009  抗生物質・抗菌剤ガイドラインでは、Antibiotic Guide 1997 Froedtert Hospital - Medical College of Wisconsin とGuidelines for Antibiotic Therapy University of Pennsylvania, 1999 Edition(他機関のガイドラインリンク付加)がオンラインで利用可。  印刷物としては●The Medical Letter :The Handbook of Antimicrobial Therapy 2000※隔年刊、 ●Therapeutic Guideline Ltd: Antibiotic Guidelines 10th edition[1998/1999] ※日本語翻訳され「抗生物質治療ガイドライン」(医薬品・治療研究会 0423-25-6983; A5判310p)として発行。 Year 2005 Combined ASCAP/ACUTEガイドライン Optimizing Antibiotic Selection for CAP and cUTI In the Emergency Department and
Hospital Setting: A Systematic Review and Evidence-Based Treatment Recommendations-Year 2005 Update
【総説】抗菌薬開発の現状と展望 八木澤守正(日本抗生物質学術協議会) 日本化学療法学会雑誌52(12)761-770(Dec 2004) Johns Hopkins Division of Infectious Diseases Antibiotic Guide - [MAY 2004 LITERATURE REVIEW] A Review of Community-Associated Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus Skin and Soft Tissue Infections Gorwitz, Rachel J. MD, MPH; The Pediatric Infectious Disease Journal: 27(1) pp 1-7,January 2008 本文有償 ●特集 薬剤耐性菌-現状把握と診断・治療-[最新医学 64巻3号2009] ●抗菌薬の使用と耐性菌への対応[日本医師会雑誌2008年6月1日 第137巻・第3号] ●追加[2004.3.15] [Review] Antimicrobial resistance in Canada〜全文公開 - John Conly: Can. Med. Assoc. J. 167(8): 885-891(15-Oct-2002) Antibiotic resistance from two perspectives: man and microbe - J. M. T. Hamilton-Miller; Int.J Antimicrobial Agents 23(3)209-212(Mar 2004) Epidemiology and antibiotic susceptibility of bacteria causing skin and soft tissue infections in the USA and Europe: a guide to appropriate antimicrobial therapy - Mark E. Jones; Int.J Antimicrobial Agents 22(4)406-419(Oct 2003) [総説]周術期感染症 - 炭山 嘉伸; 日本化学療法学会雑誌52(2),Feb 2004 [総説]化学療法の黎明期 - 北里 一郎; 日本化学療法学会雑誌51(10),Oct 2003 [総説]ペニシリン耐性肺炎球菌感染症に対する実地医療の現状 - 杉田 麟也; 日本化学療法学会雑誌51(7),Jul 2003 [総説]AIDSに対する最新の化学療法 - 上田晃弘,岡 慎一; 日本化学療法学会雑誌51(5),May 2003 [総説]インフルエンザ診療,最近の進歩 - 菅谷憲夫; 日本化学療法学会雑誌51(2),Feb 2003 本邦における抗MRSA薬arbekacinを中心とした使用実態 - 清水喜八郎; 日本化学療法学会雑誌51(11),Nov 2003 ●追加[2004.2.4] 抗生物質・抗菌剤/耐性菌/院内感染 by 本間善夫 [市場調査報告書] 未来の新薬:抗菌剤の動向と2010 ... ●追加 Antimicrobial Drug Prescription in Ambulatory Care Settings, United States, 1992-2000 - http://www.cdc.gov/ncidod/eid/vol9no4/02-0268.htm CDC-EID 9(4) -April 2003 New Surgical Techniques and Surgical Site Infections[Special Issue] - CDC-EID 7(2) -Mar-Apr.2001 Preventing Surgical Site Infections: A Surgeon's Perspective[Special Issue] - CDC-EID 7(2) -Mar-Apr.2001 Clinical Infectious Diseases 38(9)1279-1286(1-May 2004) Trends in Antimicrobial Drug Development: Implications for the Future[Meteo-Intergate]メディカルオンライン
出典文献タイトル形態金額著者機関備考
Progress in Medicine, 27(2) : 462-471, 2007肺炎ガイドラインの検証と改訂の方向性pdf\788渡辺彰東北大学大学院加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野
【要旨】「はじめに」2000年に, 日本呼吸器学会から『成人市中肺炎診療の基本的考え方』が刊行されたのをはじめ, 2002年には『成人院内肺炎診療の基本的考え方』, 2003年には「成人気道感染症の基本的考え方』が相次いで刊行された. 2005年には『成人市中肺炎診療ガイドライン』として改訂され, 改訂版に対する全国共同検証プロジェクトが開始され, 現在進行中である.
「『成人市中肺炎診療の基本的考え方』の意義と問題点」
1. 『成人市中肺炎診療の基本的考え方』の意義 『成人市中肺炎診療の基本的考え方』(JRS2000)を刊行後, 全国多施設共同実態調査が行われ, その意義と問題点が明らかとなった. まず, セフォチアムによる全国1, 000例以上の検証によって, 他国のガイドラインにはみられない細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別の重要性が再確認された. 細菌性肺炎疑い群をA群, 起炎菌を同定した確実群をB群とした場合, A群とB群でセフォチアムの有効率はほぼ同等であり, 鑑別法の妥当性が示唆された.
日本呼吸器学会雑誌, 44 : 95, 2006LS22 院内感染症治療と耐性菌発現防止対策〜院内肺炎治療:院内肺炎ガイドラインを中心に〜pdf\105渡辺彰東北大学加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野
【要旨】
日本呼吸器学会雑誌, 44 : 99, 2006.ES1-2 院内肺炎の実態とJRS,ATS-IDSAガイドラインpdf\105後藤元杏林大学第一内科
【要旨】
日本呼吸器学会雑誌, 44 : 203, 2006OP401 当院における市中肺炎症例の重症度評価−日本呼吸器学会成人市中肺炎ガイドラインとATS市中肺炎ガイドラインとの対比−fax/pdf\谷口博之, 加藤景介, 西山理, 木村智樹, 近藤康博公立陶生病院呼吸器・アレルギー内科
【要旨】
治療学, 41(5) : 445-452, 2007古くて新しい抗菌薬―マクロライド系抗菌薬3)開発の動向fax\987佐々木緊塩野義製薬医薬開発部
【要旨】「はじめに」マクロライド系抗菌薬(マクロライド系)は,呼吸器感染症の起炎菌として最も重要な肺炎球菌や,作用機作の関係でβラクタム系抗菌薬が無効なマイコプラズマやクラミジアなどの非定型病原体にも有効であるため,成人および小児において,市中肺炎全般に対する第一選択薬のひとつとなっている.マクロライド系の開発の歴史は,フィリピンの土壌からStreptomyces erythraeusの生成物質として14員環のエリスロマイシン(EM)が分離されたことに始まっている(1953年).その後1956年にロイコマイシン(R)(LM,キタサマイシン),1960年代にリンコマイシン(LCM),ジョサマイシン(JM)などが開発,承認された.1986年には16員環のロキタマイシン(RKM)が開発,承認された.しかし,このような初期のマクロライド系には,(1)胃酸に弱い,(2)組織移行性が低い,(3)インフルエンザ菌に対する抗菌力が弱いなどの欠点があり,1990年代に入ると,これらを改良したロキシスロマイシン(RXM),クラリスロマイシン(CAM),アジスロマイシン(AZM)といういわゆるニューマクロライド系抗菌薬が開発された.さらに今世紀に入りテリスロマイシン(TEL)などのケトライド系抗菌薬の開発が続き,最近ではEP-013420(S-013420)などの架橋型マクロライド系の臨床開発が進行している(2003年).本稿では,このようなマクロライド系の開発の動向について概説する.
医学のあゆみ, 217(2) : 189-192, 2006新しい市中肺炎ガイドラインの変遷と位置づけpdf\1,050朝野和典大阪大学医学部附属病院感染制御部
【要旨】2000年に発行された日本呼吸器学会によるガイドラインである“成人市中肺炎診療の基本的考え方”が改訂された. 今回の改訂のおもな点は, (1)重症度分類のアウトカムを死亡率に変更した, (2)入院および外来治療に分けて必要な細菌学的検査を示した, (3)細菌性と非定型肺炎の鑑別をより客観的にした, (4)PK/PDに基づく抗菌薬の投与法, 投与量の推奨, などである. 一方, ニューキノロン系とカルバペネム系抗菌薬を軽症から中等症までの健常人のエンピリック治療において第一選択薬にしないという方針は, 改訂版でも引き継がれた. 耐性菌に関しては危惧していた肺炎球菌のキノロン耐性率の上昇は認められなかったが, インフルエンザ菌のABPC耐牲は増加傾向である. 肺炎球菌に対しては, 高用量のペニシリン系抗菌薬を経口, 注射ともに推奨し, インフルエンザ菌に対してはPIPC(ピペラシリン)の注射を推奨している.
『呼吸器感染症を取り巻く状況の変遷』
日本呼吸器学会の成人市中肺炎ガイドラインは2000年に初版が発行され1), 2005年に改訂版のポケット版2)が発表された. 新しいガイドラインの変遷を考えるには, 初版と改訂版の間に起こった状況の変化を理解することが必要である.
[抗菌薬選択の変更]
 日本呼吸器学会市中肺炎ガイドラインにおける抗菌薬選択の基本理念は「健常人の軽症から中等症の市中肺炎に対してはニューキノロン系抗菌薬とカルパペネム系抗菌薬をエンピリック治療の第一選択薬としない」というものであり,この方針は改訂版でも踏襲された.また,新規抗菌薬のケトライドも肺炎球菌に対する良好な抗菌活性が期待されるが,耐性菌の出現を抑止するために,第一選択薬としないこととなった.それに代わって高用量のペニシリン系の選択を推奨している点が今回の大きな変更点である.
【ニュース・トピックス】
 日本抗生物質医薬品基準7年ぶり全面改正(出典●薬事日報:98/06/08)
 日本抗生物質医薬品基準(日抗基)が、七年ぶりに全面改正される。第十三改正日本薬局方との整合性を図る、単位系を国際単位に改める、製造(輸入)実績のない品目を医薬品各条から削除する、などが主な改正点で、四日に開かれた中央薬事審議会常任部会で了承されたもの。今回の改正により、日抗基医薬品各条への収載品目数は、原体と製剤を合わせて四八七品目となる。
FDAはケテックを承認すべきではなかった[薬害オンブズパースン会議2007-09-11]


【リソース・オンライン雑誌】
オンライン雑誌●MedWebPlus: Drug Resistance, MicrobialMedWebPlus: Microbiologyからアクセス可。 抗菌剤ではAntimicrobial agents and chemotherapy[全文は要ID]、International Journal of Antimicrobial Agents[国際化学療法学会]、Journal of Infection and Chemotherapy[日本化学療法学会;1999より]が抄録・全文無料閲覧可、検索可、が利用できる他、★NLM's PubMed経由でJAPANESE JOURNAL OF ANTIBIOTICS等多くの雑誌の目次、抄録を無料利用できる。
 ニュース誌として●Alliance for the Prudent Use of Antibiotics (APUA)[季刊ニュースレター[無料]患者向け、臨床医向け情報、ニュース、研究など]、C.A.U.S.E.: Careful Antibiotic Use to Prevent Resistance (National Center for Infectious Diseases Division of Bacterial and Mycotic Diseases) (Vol. 1, Apr. 1997- )。 他にMedscape Infectious Diseases Home Page

【主要サイト】

WHO/OMS: Health Topics and Policies - World Health Organization[WHO保健トピックス]
 - WHO:Communicable Disease Surveillance and Response[CSR]
 - 特にその中のDrug ResistanceCenters for Disease Control and Prevention[CDC] 
 - National Center for Infectious Diseases※米国立感染症センター
●Infectious Diseases Society of America [IDSA Home Page]米国感染症学会
●ASM Home Page[American Society for Microbiology]
●国立感染症研究所ホームページ 
 - 感染症情報センター (IDSC) - 感染症に関する情報発信。
   病原微生物検出情報(IASR)(月報)国際化学療法学会 International Society of Chemotherapy
---機関誌International Journal of Antimicrobial Agents抄録・全文閲覧可、検索可
日本化学療法学会
 - 第57回日本化学療法学会総会学術講演会[2009.6.3-5]〜抄録公開
日本感染症学会 ---会誌は抄録は無料参照可
 - 感染症学雑誌 ONLINE JOURNAL
 - 「抗MRSA薬使用の手引き」[2008.8]
 - 
財団法人 日本抗生物質学術協議会 ---ニュースが充実。
細菌製剤協会
---ワクチン類製造(輸入)業者製造品目一覧表
日本皮膚科学会
 - 日本皮膚科学会雑誌(検索可)



●民間サイト
Medscape Infectious Diseases Home Pageから実に豊富な情報が得られる。
吉田製薬からCDC資料の日本語翻訳が提供されている。
Antibiotic-Consult.com -http://www.antibiotic-consult.com/
 - American Health Consultants〜医学出版大手Thompson傘下
 - PDR Antibiotic Databaseが無料利用
 - Rapid Access Guidelines
 - Consensus Reports
 - 
 - 





【トピック】
●SARSなど
感染症危機管理対策室[日本医師会]
重症急性呼吸器症候群(SARS) に関する情報[日本薬剤師会]


■厚生労働省
★緊急情報
鳥インフルエンザに関する情報[04.03.15更新]
重症急性呼吸器症候群(SARS)関連情報[04.02.03更新]
★新着情報
結核予防法の一部を改正する法律案[04.03.15掲載]
★トピックス
今冬のインフルエンザ総合対策について(平成15年度)[04.03.15更新]
国民の皆様へ(鳥インフルエンザについて)(04.03.10掲載)
★審議会
厚生科学審議会
感染症分科会
感染症分科会結核部会
感染症分科会感染症部会ポリオ及び麻しんの予防接種に関する検討小委員会 
感染症分科会感染症部会動物由来感染症ワーキンググループ

院内感染対策委員会
 - 第3回議事録 | 第3回資料 | 第3回議事要旨[2002.10.10]



●感染症情報センター (IDSC)病原微生物検出情報(IASR)
 - 特集索引
 - 感染症改正[病原微生物検出情報(IASR)25(1),Jan 2004]
1999(平成11)年4月1日より施行された「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」に伴う改正がなされ、2003年11月5日施行。 今回の改正では、1)緊急時における感染症対策の強化、ことに国の役割の強化、2)動物由来感染症に対する対策の強化と整理、3)感染症法対象疾患および感染症類型の見直し、が主に行われた。 炭疽、天然痘などのバイオテロ対策、2003(平成15)年3月12日WHOよりGlobal Alertが発せられた新興感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)への対応を含む。
これまでの新興感染症の多くは動物由来感染症であり、最近でも、エボラ出血熱、鳥インフルエンザ(A/H5N1、A/H7N2、A/H9N2)、ニパウイルス感染症、サル痘、ウエストナイル熱などがあげられ、SARSも動物由来である可能性が議論されているところ。

感染症トピックス
[ISDC]SARS重症急性呼吸器症候群〜日本・WHO,CDC情報を統合/症例定義、診断・ガイドライン/Q&Aなど
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
インフルエンザ〜・インフルエンザQ&A/・総説および国内情報/・国内患者発生状況など
 - 鳥インフルエンザ薬剤耐性菌情報
VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)
VRSA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)
ESBL(Extended-spectrum β-lactamase;「第3世代のセフェム薬」を分解して効かなくしてしまう特殊な酵素)産生菌。
多剤耐性サルモネラ(Salmonella Typhimirium DT104)による食中毒が増加

★[IDSC-JANIS]院内感染対策サーベイランス


●薬剤耐性菌
日本細菌学会
 - MRSAの現状と対策

薬剤耐性菌を中心に[pdf]
- 平潟洋一(長崎大学病院検査部) 日本化学療法学会誌51(7)431-434(Jul 2003)
 泌尿器科領域の薬剤耐性淋菌、小児科・耳鼻科領域を含む呼吸器感染症におけるペニシリン耐性肺炎球菌やペニシリン耐性インフルエンザ菌は外来患者で多い薬剤耐性菌の代表。  最近大きな問題となっているVREやメタロβ−ラクタマーゼ産生菌などは、院内感染として問題となる耐性菌。
多剤耐性緑膿菌やニューキノロン耐性菌は今後更に問題となりつつある。
緑膿菌は、尿路・呼吸器・皮膚軟部組織・角膜・敗血症など全身にいたる臓器に感染する。 本来耐性傾向の強い緑膿菌が抗緑膿菌薬に耐性を獲得した場合、現在の抗菌薬は全て無効となる。その原因のひとつがメタロβ−ラクタマーゼ産生菌。





■Antimicrobial Prophylaxis 抗菌薬による感染予防

 日本語版註 to 1060)今回のテーマに関しては、CDC Guideline for the Prevention of Surgical Site Infection, 1999※外科部位感染予防ガイドラインは市川高夫(済生会新潟第二病院麻酔科)により日本語翻訳: Guideline for the Prevention of Surgical Site Infection, 1999(全訳)[40p]が詳細。 ほかにペンシルバニア大Guidelines for Surgical Wound Prophylaxis、またIDSA :Quality Standards for Antimicrobial Prophylaxis in Surgical Procedures :Clinical Infectious Diseases 1994;18:422-7 (68 kb PDF)がある。

【日本語版コメント】
 標記テーマは、1060号(1999.08.27)の改訂版。
 最近では抗生物質が乱用されことは殆どなくなったようだが、術後感染によるトラブルが重大であることを考えると、抗菌剤の予防投与が必要になってくる。

 Medical Letter社のデータは別として、ガイドラインとして一般的に認知されているのは、現時点でも、CDC Guideline for the Prevention of Surgical Site Infection, 1999(外科部位感染予防ガイドライン)で、市川高夫(済生会新潟第二病院麻酔科)により日本語翻訳(http://www.lamen.or.jp/lib/kansen/saisei/ssi99jp.html)(全訳40p])。
 尚これには最近、RL Nicholasがupdateレビューを発表。(CDC - Preventing Surgical Site Infections: A Surgeon's Perspective --- Emerging Infectious Diseases 7(2), Mar-Apr 2001 [pdf][html]全文)
 尚、日本では、日本化学療法学会と日本感染症学会が、厚生労働省の委託を受け2年がかりで作成、2001年3月に答申した「副作用予防と菌耐性防止のための抗菌薬使用ガイドライン」が「抗菌薬使用の手引き」として発行された。
 また、術後感染予防ガイドラインは、カナダ医師会、MCW & FMLH、ASHP(米国保健システム薬剤師会)らも発行している。
 品川 長夫(名古屋市厚生院附属病院外科)らが感染症学雑誌で発表した整形外科・産婦人科術後感染予防についてのアンケート報告も貴重なデータ。(http://www.kansensho.or.jp/journal/2001/075050390j.html)(http://www.kansensho.or.jp/journal/2001/075050398j.html)
 詳細は、http://www.medmk.com/mm/add/1060.htm 参照。



●比較的最近のもの

Best Practices for Health-System Pharmacy, Positions and Practice Standards of ASHP 2001・002 --- American Society of Health-System Pharmacists ASHP Therapeutic Guidelines Antimicrobial Prophylaxis in Surgery[pdf 48p April 21, 1999] --- 各科領域別にガイドライン Nonsurgical Antimicrobial Prophylaxis[pdf] ●CDC - Preventing Surgical Site Infections: A Surgeon's Perspective --- http://www.cdc.gov/ncidod/eid/vol7no2/nichols.htm ; Emerging Infectious Diseases 7(2), Mar-Apr 2001 [pdf][html]全文 CDC - Intraoperative Redosing of Cefazolin and Risk for Surgical Site Infection in Cardiac Surgery --- http://www.cdc.gov/ncidod/eid/vol7no5/zanetti2.htm ; Emerging Infectious Diseases 7(5), Sep-Oct 2001 [pdf][html]全文 CDC - Clinical Consequences and Cost of Limiting Use of Vancomycin for Perioperative Prophylaxis: Example of Coronary Artery Bypass Surgery --- http://www.cdc.gov/ncidod/eid/vol7no5/zanetti1.htm ; Emerging Infectious Diseases 7(5), Sep-Oct 2001 [pdf][html]全文 ●Suggested Recommendations and Guidelines for Surgical Prophylaxis --- http://www.intmed.mcw.edu/drug/SurgProph.html ; MCW & FMLH Antibiotic Guide 6/27/2000

産婦人科術後感染予防についてのアンケート報告
--- http://www.kansensho.or.jp/journal/2001/075050390j.html ; 感染症学雑誌75(5)390-397,2001
by 品川 長夫(名古屋市厚生院附属病院外科)ら; 全文(pdf)無償公開 産婦人科医を対象としたアンケート調査(回答率:67.5%)の結果,術後感染予防については以下のようなコンセンサスが得られていると考えられた.すなわち,感染予防薬の選択基準は,(1)手術時に汚染すると予想される細菌(ブドウ球菌属,大腸菌,Bacteroides fragilis group)に対して抗菌力を有する薬剤を選ぶ,(2)汚染菌の発育阻止可能な濃度が目的部位で達成される薬剤を選ぶ,(3)重篤な副作用が考えられる薬剤であってはならない,(4)術後感染症の治療薬として新しい薬剤は残しておく,などであった.また,術後感染が疑われる場合には,早期治療として予防薬を中止し,予防薬とは交差耐性を持たない薬剤に変更するのが原則であった.使用される予防薬は,無菌手術では cefazolin(CEZ)の頻度が最も高く,継いで cefotiam(CTM),cefmetazole(CMZ)が,汚染の程度が軽度と考えられる準無菌手術では CTM,CEZ,CMZ の順で,汚染が高度と考えられる準無菌手術では flomoxef(FMOX),CTM やその他のセフェム薬の順で選ばれた.

整形外科術後感染予防についてのアンケート報告
--- http://www.kansensho.or.jp/journal/2001/075050398j.html ; 感染症学雑誌75(5)398-405,2001
by 品川 長夫(名古屋市厚生院附属病院外科)ら; 全文(pdf)無償公開
整形外科医を対象とした術後感染予防アンケート調査(回答率:54.9%)の結果,以下の事項については強く認識されていた.すなわち,感染予防薬の選択基準は,(1)手術時に汚染すると予想される細菌(ブドウ球菌属,連鎖球菌属)に対して抗菌力を有する薬剤を選ぶ,(2)汚染菌の発育阻止可能な濃度が目的部位で達成される薬剤を選ぶ,(3)重篤な副作用が考えられる薬剤であってはならない,(4)常在菌叢など生体環境を乱さない薬剤を選ぶ,(5)代表的な予防薬はペニシリン薬や第1〜2世代セフェム薬である,などであった.薬剤の投与方法については,通常常用量を点滴静注で投与すること,初回投与は術前の30分以内に投与開始し,手術中を通し,有効血中濃度を保つことの重要性が認識されていた.さらに術後感染が疑われる場合には,早期治療として予防薬を中止し,予防薬とは交差耐性を持たない薬剤に変更するという原則が強く認識されていた.使用される予防薬は,無菌手術(異物の留置に関係なく)や骨折などの緊急手術(汚染手術)で cefazolin(CEZ)の頻度が最も高く,次いで cefotiam(CTM),flomoxef(FMOX)の順で選ばれていた




●ガイドライン

CDC Guideline for the Prevention of Surgical Site Infection, 1999※外科部位感染予防ガイドラインは市川高夫(済生会新潟第二病院麻酔科)により日本語翻訳: Guideline for the Prevention of Surgical Site Infection, 1999(全訳)[40p]が詳細。
 ほかにペンシルバニア大Guidelines for Surgical Wound Prophylaxis、またIDSA :Quality Standards for Antimicrobial Prophylaxis in Surgical Procedures :Clinical Infectious Diseases 1994;18:422-7 (68 kb PDF)がある。


MCW & FMLH:Antibiotic Guide 1997 Froedtert Hospital - Medical College of Wisconsin から
3. Recommendations for Surgical Prophylaxis★外科的予防ガイド
4. AHA Endocarditis Prophylaxis Guidelines★AHA心内膜炎ガイド(一覧)

Antimicrobial prophylaxis in surgery
http://www.cma.ca/cmaj/vol-151/0925e.htm
 ---Committee on Antimicrobial Agents, Canadian Infectious Disease Society; Thomas K. Waddell, MD; O.D. Rotstein, MD 
Canadian Medical Association Journal 1994; 151: 925-931 






●専門領域

Evaluating the benefits of antimicrobial prophylaxis to prevent urinary tract infections in children: a systematic review --- http://www.cma.ca/cmaj/vol-163/issue-5/0523.htm ; CMAJ 2000;163(5):523-9 全文
●レビユー

Review: Antimicrobial prophylaxis reduces asymptomatic bacteriuria in patients with neurogenic bladder --- http://www.acpjc.org/Content/133/1/ISSUE/ACPJC-2000-133-1-021.htm ACP Journal Club 133(1)21, Jul-Aug. 2000




Antibiotic prophylaxis for surgery for proximal femoral and other closed long bone fractures (Cochrane Review)

---http://www.cochrane.org/cochrane/revabstr/ab000244.htm
From The Cochrane Libary, Issue 4, 2001. Prepared and published by Update Software Ltd. All rights reserved.
by Gillespie WJ, Walenkamp G
Main results: Data from 8307 participants in 22 studies were analysed. In patients undergoing surgery for closed fracture fixation, single dose antibiotic prophylaxis significantly reduced deep wound infection (relative risk 0.40, 95%CI 0.24, 0.67) superficial wound infections, urinary infections, and respiratory tract infections . Multiple dose prophylaxis had an effect of similar size on deep wound infection (relative risk 0.40, 95%CI 0.24, 0.67), but significant effects on urinary and respiratory infections were not confirmed. Economic modelling using data from one large trial indicates that single dose prophylaxis with ceftriaxone is a cost-effective intervention. There are limited data for the incidence of adverse effects, but as expected they appear to be more common in those receiving antibiotics, compared with placebo or no prophylaxis

Antibiotic Prophylaxis in Surgery
---http://www.show.scot.nhs.uk/sign/guidelines/fulltext/45/
SIGN Publication No. 45 ; ISBN 1899893 22 9
Published July 2000 by Scottish Intercollegiate Guidelines Network

Therapeutic guidelines on antimicrobial prophylaxis in surgery.
SOURCE(S):
Am J Health Syst Pharm 1999 Sep 15;56(18):1839-88 [559 references]
GUIDELINE AVAILABILITY:
Electronic copies: Available from the American Society of Health-System Pharmacists (ASHP) Web site.
NGC STATUS:
This summary was completed by ECRI on April 10, 2000. It was verified by the guideline developer on August 4, 2000.










■編集後追加データ保管庫

 追加2002.1.23


Scrip report:The Complete Guide to Anti-infectives

Therapeutic

The total global anti-infective market is currently estimated at $25 billion, and it is expected to grow in the next few years. From 1999-2004 a number of patents on leading antibacterial products will expire, making the marketplace highly competitive. In addition, the continuing increase in antimicrobial drug resistance and the emergence of new pathogens underline the need for new agents. It is essential that all companies involved in the anti-infective market are prepared for these developments.

The Complete Guide to Anti-infectives provides all the information you need to address both current and future market trends. It is written by Gerry Halls, a leading expert with over 13 years experience in the anti-infective field, which included his creation of the IMS Hospital Anti-Infective Audit.

This report will enable you to: 

Analyse strengths and weaknesses of the major players in the anti infective field 
Identify and assess licensing candidates 
Pinpoint potential acquisition candidates and research partners 
Assess market forecasts to 2002 
Create an effective, up-to-date business plan 

Price: 」995/$1,995/・239,000
Published: July 1999
Pages: 200+
Ref: BS1022E



●Inpharma -Industry Intelligence
 ---市場に関するデータが得られる。 市場調査レポート検索

●The global pharmaceutical market in 2000 - North America sets the pace
 ---
WORLDWIDE MARKET FOR RESPIRATORY DRUGS TO CROSS $43 BILLION BY 2004



The Anti-Infectives Market

Kalorama Information - 7/1/99 - 246 Pages - $3,250.00
The need for new agents to fight drug-resistant bacteria is creating both challenges and significant market opportunities for pharmaceutical manufacturers and biotechnology companies. Divided into two primary market segments, antibacterials and antifungals, this comprehensive Kalorama Information study offers in-depth coverage of the $9 billion U.S. market for existing and ... full abstract

Also See: Biotechnology: General; Diseases & Conditions: Infectious Diseases; North America: United States; Pharmaceuticals: General





●抗菌薬に関する通知等 (ガイドライン、日抗基、日局を含む)

  医療従事者における髄膜炎菌感染の予防(ガイドライン) 2001/8/28
(吉田製薬 「Y's Square」 2001/8/27 掲載)http://www.yoshida-pharm.com/uk/2001/010823.htm
(PHLS. CDR Weekly August 23 http://www.phls.co.uk/publications/CDR%20Weekly/PDF%20files/cdr3401.pdf








解説


■複雑性皮膚・軟部組織感染症/cSSSIs/complicated skin and soft tissue infection
●概要

皮膚・軟部組織感染症は日常的な疾患が主体で黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌が原因となることが多い。原因菌の検索がなされず,種々の抗菌薬で比較的簡単に治療されている場合も多い。これまでエビデンスに基づいたガイドラインは作られていなかったが,2005年に米国から皮膚・軟部組織感染症のガイドラインが発表された。

●分類

 Skin and Skin Structure Infections治療薬開発指針のFDA Guidance(1998)の定義では
superficial skin infections,impetigo, erysipelas, cellulitis, and simple abscesses
 are all predominantly caused by either Streptococcus pyogenes or Staphylococcus aureus
(化膿連鎖球菌や黄色ブドウ球菌による表皮感染、膿痂疹(とびひ)、丹毒、蜂巣炎、および単純性膿瘍)
 臨床試験ではsimple abscesses, impetiginous lesions, furuncles, and cellulitis.
つまり単純性膿瘍、膿痂疹(とびひ)、フルンケル(ねぶと/瘍/せつ)、および蜂巣炎の4種を各20%の患者で実施すべきこと。

皮膚・軟部組織感染症ガイドライン(IDSA,2005)では
Impetigo, Erysipelas, and Cellulitisを扱う。
更に
Necrotizing Infections(壊死性感染症)
〜Necrotizing fasciitis and gas gangrene (壊死性筋膜炎とガス壊疽)
Infections Following Animal or Human Bites
Infections Associated with Animal Contact
Surgical Site Infections
Infections in the Immunocompromised Host
等も取り扱う。


複雑性皮膚・軟部組織感染症(complicated skin and soft tissue infections)は,皮膚感染症
が深部まで拡がっている場合,外科治療が必要とされる場合(潰瘍や火傷の二次感染等),
治療の妨げとなるような疾患(糖尿病やHIV 感染)を併発している場合等を指す。

[皮膚軟部組織感染症]
皮膚の切創や刺創などに伴う化膿症や膿痂疹、毛嚢炎、セツ、癰、蜂巣炎など


●疫学

患者調査
疾病分類名  (単位:千人)2002年度2005年度
●皮膚及び皮下組織の感染症(L00−L08)(65)(79)
L01  膿か<痂>疹(21)(21)
 L010  膿か疹[各病原体][各部位]1513
 L011  その他の皮膚疾患の膿か疹化68
L02  皮膚膿瘍,せつ<フルンケル>及びよう<カルブンケル>(12)(13)
L03  蜂巣炎(27)(34)
L08  皮膚及び皮下組織のその他の局所感染症(4)(11)


●症状

膿瘍紅斑に囲まれた柔軟な組織の腫脹を引き起こす膿の局所的な堆積。
膿瘍は,通常,軽い皮膚外傷に続いて起こる。局所蜂巣炎,リンパ管炎,局所リンパ節腫脹,発熱,および白血球増加など,様々な随伴症状が現れる。患者に全身性感染の徴候,免疫不全宿主防御,または海綿静脈洞から排膿される領域の顔面膿瘍がなければ,グラム染色,培養,および抗生物質療法は不要である。
膿痂疹(とびひ)膿痂疹(伝染性膿痂疹)は,表在性の水疱膿疱性皮膚感染症である。膿瘡は,膿痂疹の潰瘍形態である。
膿痂疹は正常な皮膚,特に小児の脚に発症することがある。豆粒大の膿疱性水疱から,大きく奇妙な環状の白癬様病変まで,病変は変化に富む。
フルンケル(ねぶと/瘍/せつ)ブドウ球菌感染によって生ずる急性で触覚に鋭敏な毛包周囲の炎症性小結節。
 この疾患は,健康な若い人にしばしば発生する。集団発生が,比較的衛生状態の悪い密集地区に住む10代の若者や,有毒菌株の感染を受けた患者と接触した者の中で起こっている。
蜂巣炎形組織内のびまん性で広範に広がる急性の炎症で,細胞壊死や化膿を伴わないうっ血,白血球の浸潤,浮腫によって特徴づけられる。
感染は,下肢において最も多くみられる。皮膚の異常(例,皮膚外傷,潰瘍形成,足白癬,皮膚炎)が,しばしば感染に先立って起こる;リンパ水腫または他の浮腫を起こしている部位は,特に感受性が強い。心臓または血管外科における伏在静脈除去で受けた瘢痕が,再発性の蜂巣炎が通常に見られる部位となるが,特に足白癬が存在する場合はその可能性が高い。しかしながら,疾病の素因となる状態や侵入箇所が明らかでない場合も多い。主な所見は,局所の紅斑と圧痛で,しばしばリンパ管炎と局所リンパ節疾患を伴う。皮膚は熱をもち,赤く,浮腫状になり,オレンジの皮に似た浸潤した表面をしばしば伴う(peau d'orange)。境界は通常はっきりしないが,丹毒は,蜂巣炎の一種で,盛り上がった縁がくっきりと見分けられる。点状出血がよくみられる;斑状出血の大きい部位は,まれである。小水疱と水疱が発達,破裂し,時には病変部の皮膚の壊死を伴う。全身の症状発現(発熱,悪寒,頻脈,頭痛,低血圧,せん妄)が,皮膚の所見より数時間前に起こるが,患者の多くは病気にはみえない。白血球増加症も普通に起こるが,永続しない。
その他(丹毒)A群(あるいはまれにC群またはD群)β型溶血性レンサ球菌によって引き起こされ,顕著なリンパ管侵襲を伴う浅層の蜂巣炎。 足の趾間の真菌感染は,感染病巣となる。解剖学的には脚が最も多い罹患部位である。
その他(壊死性皮下感染)(壊死性筋膜炎;相乗性壊死性蜂巣炎)典型的には好気性菌と嫌気性菌の混合による重篤な感染で,通常,筋膜を含む皮下組織の壊死を引き起こす。
罹患した部位は,通常痛みがあり,皮膚表面は赤く,熱くなって,腫脹を来す。進行するにつれて,青紫色の退色,水疱,軋轢音,および皮膚の壊疽が現れる。ほとんど常に発熱し,頻脈,および錯乱から鈍麻まで変化する精神状態を含む,全身毒性を典型的には併発する。低血圧を含む,血管内容量の低下の形跡がしばしば認められる
その他(混合軟部組織感染)
その他(ガス壊疽)症状は,主として赤血球を溶かし(溶血や血尿を生じさせる)かつ,筋肉,細胞膜,そして腎尿細管に著しい障害を与えるα毒素,レシチナーゼによって起こる。全血か濃縮赤血球にだけ反応する深いショックが引き起こされる。即座の治療が施されない限り,診断から6時間以内には死亡する。予後は,腹部あるいは体幹の壊疽を伴う全身が弱体化した高齢の患者で特に悪い。


●原因

膿瘍 皮膚膿瘍(「毛包炎,フルンケル(せつ)」および「カルブンケル(癰))を引き起こす細菌は,病変領域の皮膚に一般的に常在する。躯幹,四肢,腋窩,あるいは頭および頸部の膿瘍の場合,最も一般的な好気性菌は黄色ブドウ球菌である。最も一般的な嫌気性菌は,ペプトコッカスおよびプロピオン酸菌属である。会陰部(鼠径部,腟,殿部,および直腸周囲)の膿瘍が内包する微生物は,便の中に発見され,普通は嫌気性菌だけだが,好気性菌と嫌気性菌が組み合わさっていることもある。最も頻繁にみられる好気性菌は,α溶血性および非溶血性連鎖球菌である;ペプトコッカス,ペプトストレプトコッカス,乳酸桿菌,バクテロイデス,およびフソバクテリウムは,有力な嫌気性菌である。
膿痂疹(とびひ)黄色ブドウ球菌による病変は,斑丘疹から膿疱性水疱や滲出性の大水疱へ,そして最後はハチミツ色の環状痂皮病変へと急速に進行する。
フルンケル(ねぶと/瘍/せつ)
蜂巣炎化膿レンサ球菌(A群β溶血レンサ球菌)は,表在性蜂巣炎の原因としては,最も多くみられるものである;ストレプトキナーゼ,DNA分解酵素,ヒアルロニダーゼ(微生物によって生成される酵素)が,本来は炎症を抑える作用をもつ細胞成分を分解するために,びまん性感染が起きる。B,C,D,またはG群β溶血レンサ球菌が原因となることは少ない。黄色ブドウ球菌は,典型的にはレンサ球菌によるものより広範には及ばず,通常,開放創または皮膚潰瘍にのみ関連する表在性蜂巣炎を,しばしば生成する。他の微生物,主に好気性のグラム陰性桿菌によって引き起こされる表在性蜂巣炎は,(一般に特殊な環境にある場合だけで)めったにみられない。顆粒球減少,糖尿病性足潰瘍,または重篤な組織虚血は,好気性グラム陰性桿菌(例,大腸菌,緑膿菌)によって引き起こされる。動物咬傷のあとに起こる蜂巣炎は,通常とは異なる細菌,特にイヌやネコのパスツレラマルトシダが原因となる。外傷を生水に浸すと,親水性エロモナスによって蜂巣炎が起こる;温食塩水では,ビブリオバルニフィカスが蜂巣炎を引き起こす。
その他(丹毒)病変は境界がはっきりしており,光沢があり赤く,浮腫状で,硬化し,触覚が鋭敏である;時に小水疱や水疱が生じる。顔面(しばしば両側性),腕,脚が罹患部位として最も多いが,ここに記した順に罹患しやすいということではない。周囲の赤い斑や局所的なリンパ節腫脹がときどきみられる。高熱,寒気,倦怠感が一般的な症状である。丹毒は再発し,慢性リンパ浮腫となる。
その他(壊死性皮下感染)重篤な壊死性の蜂巣炎または筋膜炎を生じさせるのは,化膿レンサ球菌(A群レンサ球菌)だけだが,これらの感染は,通常,好気性および嫌気性の細菌,最も一般的には非A群好気性レンサ球菌,好気性グラム陰性桿菌,嫌気性グラム陽性球菌,およびバクテロイデスによって引き起こされる。
その他(混合軟部組織感染)
その他(ガス壊疽)ガス壊疽では他の1つあるいはそれ以上の嫌気性細菌が通常存在しているが,ウェルシュ菌が最も一般的な原因である。
その他


●診断

膿瘍
膿痂疹(とびひ)診断は通常,臨床所見に基づく。
フルンケル(ねぶと/瘍/せつ)首,胸,顔面,殿部で発生することが最も多いが,下の構造物と密接に付着している皮膚(例,鼻,耳,指)に生じると最も痛みを伴う。最初の小結節は直径5〜30mmの膿疱となり,壊死組織の芯と血液を含む膿性の浸出液を出す。フルンケルは再発する。培養試料は,鼻または顔面中心部に単発のフルンケルのある患者,多発性フルンケルのある患者,免疫抑制患者から採取されるべきである。
蜂巣炎診断は通常臨床所見による。膿を形成するかあるいは開放創が存在するかしなければ,原因となる微生物は,吸引や皮膚生検によっても,単離が困難である場合が多い。血液培養は陽性であることもある。血清検査,特に抗DNA-B上昇価の測定によって,レンサ球菌が原因となっていることが確定されるが,通常は不要である。 蜂巣炎と深部静脈血栓症は,通常,臨床的にたやすく区別されるが(表112-1参照),浮腫が下肢に起こる場合,多くの医師がこれら2つの実体を混同する。
その他(丹毒)特徴的な様相が診断の手がかりとなる。原因となる微生物を病変部から培養するのは困難であるが,血液からは培養される。直接免疫蛍光検査法によっても原因となる微生物を同定できるが,診断は通常,臨床形態学に基づいて行われる。顔面の丹毒は,帯状疱疹,血管神経性浮腫や接触皮膚炎と鑑別される必要がある;腕や手の丹毒は,まれな類丹毒と鑑別される必要がある。胸のびまん性炎症性腫瘍も,丹毒と間違えられる。
その他(壊死性皮下感染)通常,多形核白血球がみられる。糖尿病においては,血糖値が上がり,ケトアシドーシスが起こる。血管内容量の減少は,濃縮尿と,血清クレアチニンとBUN(血液尿素窒素)値の増加を引き起こす。病変領域のX線は,しばしば軟部組織ガスの存在を示す。
 赤く,熱く,圧痛があり,浮腫が顕著な皮膚は,根底にある壊死性皮下感染を示唆し,皮膚科学的には,緊急を要する。通常,切除が指示される。筋炎や筋壊死が起こるクロストリジウム性ガス壊疽と区別することが,適切な管理のためにはきわめて重要である。進行が速かったり,水疱,斑状出血,皮膚壊疽,波動,軋轢音,あるいは軟部組織ガス(X線で見える)が発達していたら,外科的手技が必要となる。血液培養が実施されるべきである。皮膚を通して,あるいは外科手術によって注射器に吸引された膿は,グラム染色と,好気性および嫌気性培養のための,最もよい試料となる。
非A群好気性レンサ球菌,好気性グラム陰性桿菌,嫌気性グラム陽性球菌,およびバクテロイデスらの微生物は,接触感染あるいは外傷から皮下組織に広がる。外傷は,軽傷である場合が多く,温熱的,化学的,機械的なもので,外科的処置によって起こることもある。最も一般的に罹患する部位は四肢だが,その場合,感染性皮膚潰瘍または既往損傷の感染性合併症から発生する。2番目に罹患しやすい部位は会陰部で,その場合は通常,手術,直腸周囲膿瘍,尿道周囲腺感染,または腹部内臓穿孔による後腹膜感染の合併症である。男性性器が罹患する場合,この感染はフルニエ病と呼ばれる。
 主要な病的所見は,近接筋膜を含む皮下組織の浮腫と壊死;広範にわたる周辺組織の侵害;皮膚壊疽につながる小皮下血管の閉塞;および最小の筋肉侵襲または欠如である。顕微鏡下で発見される異常としては,白血球の激しい浸潤,微小膿瘍形成,皮下組織および近接筋膜の壊死がある。皮下の小動脈と小静脈は,しばしば完全に閉塞する。
 皮下組織の虚血,浮腫,炎症は,PO2を減少させ,任意微生物(例,E. coli)による嫌気性代謝を促進させる一方で,偏性嫌気性菌(例,バクテロイデス)を成長させる。この嫌気性代謝は,比較的不溶性のガスである水素と窒素をしばしば産生し,それが皮下組織に蓄積して,軋轢音または皮下ガス(X線で検出できる)を引き起こす。  糖尿病の患者は,これらの感染の素因をもつようである。考えられうる説明としては,小血管疾患が,組織の低酸素を引き起こし,その結果嫌気性菌代謝;白血球機能不全;および高組織ブドウ糖を促進し,細菌の成長のために豊富な栄養を供給するということがある。
その他(混合軟部組織感染)
その他(ガス壊疽)
その他


●治療

膿瘍病変中心の柔らかい部位の切開,小房体を除去するための綿密な探査と徹底的な排膿,さらに塩化ナトリウム0.9%を使った洗浄である。病変部の洞にガーゼ芯をゆるく詰めて,24〜48時間後にそれを除去するという方法をとる臨床家もいる。局所を温め,挙上すると,組織の炎症の消退が早まる。他に肛門直腸膿瘍、手の膿瘍、肺の膿瘍、混合性嫌気性菌感染症、脳と脊髄の膿瘍がある。
膿痂疹(とびひ)黄色ブドウ球菌やA群β溶血性レンサ球菌による膿痂疹の治療には,ムピロシン軟膏の1日3回塗布が有効であり,耐性菌株が一部発生している場合にも効果はみられる。ムピロシンの3〜5日間投与に反応しない患者には,全身的治療を行うべきである。多くはペニシリン分解酵素産生能のあるブドウ球菌により起こるため,クロキサシリンまたは第一世代セフェムが選択薬物である。ペニシリン過敏性患者にはエリスロマイシンよりも,セファドロキシル30mg/kg/日を2回に分けて経口投与するか,セファレキシンを10日間(小児では50mg/kg/日を6時間毎に経口投与,成人では250mgを1日に4回)投与するとよい;エリスロマイシンに耐性ブドウ球菌の発生頻度が増大(10%から40%に)したため,薬効が低下している。多くのブドウ球菌はエリスロマイシン感受性であるが,テトラサイクリン感受性のものはまれである。純粋なブドウ球菌膿皮症では,ペニシリン分解酵素耐性ペニシリン(例,小児ではクロキサシリン50mg/kg/日を経口で6時間毎に,成人では250mgを1日4回)を10日間投与すべきである。 二次性膿痂疹または膿瘡では,基礎疾患も治療すべきである。
フルンケル(ねぶと/瘍/せつ)療は,切開と排膿で,グルコン酸クロレキシジンとイソプロピルアルコール,あるいはクロロキシレノール2〜3%を含有する液体石けんの使用も予防効果はあるが,治療的な効果はない。単発のフルンケルは,病変が自然に膿んで口を開き,排膿するために,断続的に温湿布を行って治療する。鼻や顔面中央部にフルンケルがある患者や多発性フルンケルの患者は,抗生物質の全身投与による治療を受けるべきである。通常,ペニシリナーゼ耐性ペニシリンが必要とされ,クロキサシリン250〜500mgを経口的に1日4回,またはセファレキシンなどのセファロスポリンを同じ用量で与える。再発性のフルンケルには,抗生物質の経口療法を1〜2カ月の間継続的に行うのがよい。再発性のフルンケルの患者は,肥満,糖尿病,刺激要素への職業的または産業的暴露,および黄色ブドウ球菌の鼻中保菌などの素因に対する評価をうけるべきである。
蜂巣炎レンサ球菌蜂巣炎に対する薬物としては,ペニシリンを選ぶべきである:症状の軽い外来患者の場合,ペニシリンV250〜500mgを1日4回経口投与するか,またはベンジルペニシリンベンザチン1回量120万単位の筋注が適切である。重篤な感染の場合は入院が必要となり,水溶性ペニシリンG40万単位6時間おきの静注投与が指示される。ぺニシリンアレルギー患者の場合,感染が軽ければ,エリスロマイシン250mgの1日4回経口投与が効果的で,重篤な感染には非経口クリンダマイシン150〜300mgの6時間おき静注が効果的である。黄色ブドウ球菌は,めったに典型的な蜂巣炎を引き起こさないが,臨床家の多くは,この微生物に対しても抗生物質を好んで使用する:軽い感染にはジクロキサシリン250mgを1日4回経口投与し,また,重篤な感染の場合はオキサシリンあるいはナフシリンを6時間おきに静注する。ペニシリンアレルギー患者や,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染が疑われる患者には,バンコマイシン1gの12時間おき静注を選択すべきである。膿や開放創があるときには,グラム染色の結果によって選ぶべき抗生物質が決まる。病変領域を動かさないように高く保つことにより,浮腫を軽減することができ,また,冷たく湿った包帯が局所の不快感を和らげる。
 好中球減少患者における蜂巣炎には,好気性グラム陰性桿菌に効果的な抗生物質(例,トブラマイシン1.5mg/kgの8時間おき静注とピペラシリン3gの4時間おき静注)が,培養の結果が入手されるまで必要となる。パスツレラ-マルトシダに対する薬物はペニシリンで,アミノグリコシド(例,ゲンタマイシン)は親水性エロモナスに効果があり,テトラサイクリンは,ビブリオ-バルニフィカスに対する抗生物質としてよく使われる。
 再発性の脚蜂巣炎を防ぐには,随伴する足白癬の治療を行うと,炎症を起こしている浸軟組織に常在する細菌源をしばしば排除できる。このような療法が成功しなかったり,指示されなかった場合,ベンザシンペニシリン120万単位を月1回筋注するか,あるいはペニシリンVまたはエリスロマイシン250mgを1週/月1日4回経口投与することによって,再発性の蜂巣炎は防止される。
その他(丹毒)ペニシリンV かエリスロマイシン500mgを経口的に1日4回,2週間以上投与する。急性の場合,ペニシリンG120万単位を6時間ごとに静注すればすぐに反応するが,36〜48時間後には経口治療に切替えるべきである。これらの抗生物質に耐性を示す場合には,クロキサシリンかセファレキシンが使われる。局所的な不快感は冷湿布と鎮痛薬で和らぐ。真菌病巣は,再発を防ぐために長期的なイトラコナゾールあるいはテルビナフィン療法を必要とする。
その他(壊死性皮下感染)治療は,切開と広範にわたるデブリドマンが第一選択となる。高圧酸素療法は,必要とされるデブリドマンの回数と死亡率を減じる。罹患した領域は,通常予想されるより大きく,切開は,機器または指が,深部の筋膜から皮膚と皮下組織をこれ以上切り離せないというところまで,拡大して行われるべきである。最もよくみられる失敗は,不十分な外科的介入である;1〜2日たってから手術を繰り返すことにより,通常は患部領域全てにわたる十分な切開とデブリドマンが確実になる。四肢切断が必要な場合もある。
その他(混合軟部組織感染)大部分の感染は適切な壊死組織切除と抗生物質に反応するが,末梢性の虚血(組織PO2が30mmHg以下)のある患者では,白血球による殺菌が起こらず,HBOが助けになる。2.4気圧のHBOの90分間治療を7〜10回実施したところ,これらの感染症による死亡率には減少がみられた。最初のHBO治療は,ガス壊疽の場合のプロトコルに従うべきである。
 ある比較研究では,壊死性筋膜炎(「壊死性皮下感染」参照)にHBOを補助療法として用いたとき,死亡率は66%から23%に劇的に減少し,感染のコントロールに必要な壊死組織切除は3.3%から1.2%へとやはり大幅に減少した。
その他(ガス壊疽)ガス壊疽でのHBO(高圧酸素)の有効性は,多くの動物実験によっても,大きな臨床テストによっても確認されている。HBO治療は,壊死組織切除術を施す前の,初期経過のときに用いられなければならない。筋膜切開が要求されるなら,部位局所にブロックを施してなされるべきである。HBO治療にもかかわらず症状が進むなら,四肢切断または規模の大きな壊死組織切除が必要になる。
 組織のPO2レベルが高いなら,3気圧HBOの90分間治療でα毒素の生成を抑えることができる。約30分間で,循環血液中のα毒素は組織中に固定され,不活化される。通常,最初の24時間に3回の治療,次の2日間は24時間の中でそれぞれ2回の治療が施され,計7回の治療が行われる。中毒の徴候が消えたなら回数を減らしてもよいが,最高10回までは必要になる場合がある。重篤な熱のある患者では,90分間の治療中に5分間の空気休息をとることで,けいれんの危険をなくすことができる。
 患者の中毒症状がなくなったなら,全ての壊死組織は外科的に除去されなければならない。全身麻酔を要する手術は,最初の2回ないし3回のHBO治療の後まで延期されるべきである。手術によってHBO治療の実施が遅れると,その間に感染と全身性の中毒症状がさらに広がるからである。そのうえ,2回以上のHBO治療を行うと,生組織と壊死組織との境界線がはっきりして,しばしば手術の規模を小さくできたり,四肢全体の救済も可能となる。また手術の後では,血液や血清が浸出する大きく開いた切除部分が,体液平衡の維持とそれに続く高圧室での治療を複雑にする。
 体幹の壊疽を伴う患者の死亡率は,HBO治療の開始が診断確定後24時間以上たってからの場合は75%,24時間以内の場合は18%未満である。1つの四肢が対象の場合は,HBO治療の開始が24時間以上経過してからなら9%以上,24時間以内に実施されるならば手術のタイプや時間に関係なく死亡率は0に近づく。クロストリジウム-セプチカムを原因とするガス壊疽は特別に毒性が強く,しばしばいつのまにか表れ,通例,腸管の癌腫を伴う。
その他


●薬物治療

皮膚感染症の治療
感染症原因菌治療
市中感染蜂巣炎連鎖球菌属と黄色ブドウ球菌第1世代セフェム
壊死性筋膜炎連鎖球菌属も考えられるが、広域スペクトルで開始、迅速な培養とグラム染色カルバペネム+クリンダマイシン+外科的デブリドメント
院内感染蜂巣炎連鎖球菌属と黄色ブドウ球菌(MRSAの可能性も疑い)培養は提出しておくこと第1世代セフェム
糖尿病患者
免疫不全患者
連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、アシネトバクター、グラム陰性桿菌、嫌気性菌β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗緑膿菌用ペニシリン
特殊な部位
@頬
A糖尿病患者の足
B人咬傷
C犬、猫咬傷
グラム陽性球菌に加えて
インフルエンザ桿菌
好気性グラム陰性桿菌+嫌気性菌
嫌気性菌や viridans streptococci
Eiknella corrodens
Pasteurella multocida

第3世代セフェム
β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン
静注β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン
アモキシシリン・クラブラン酸
D海水への曝露グラム陽性球菌、Vibrio vulnificusカルバペネム+ミノサイクリン
E淡水への曝露グラム陽性球菌に加え、Aeromonas spesiesシプロフロキサシン+第1世代セフェム
F魚介類の取り扱い、漁師グラム陽性球菌に加えErysipelothrix rhusiopathiae軽症なら経口β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン
重症(感染性心内膜炎など)ならペニシリン
from 抗菌薬適正使用指針[鹿児島大学病院ICT(感染制御チーム)]

[参考資料]抗MRSA薬の特徴
分類グリコペプチド系アミノグリコシド系オキサゾリジノン系
一般名、略号塩酸バンコマイシンVCMテイコプラニンTEIC硫酸アルベカシンABKリネゾリドLZD
商品名塩酸バンコマイシン・バンコマイシン「MEEK」、塩酸バンコマイシン「メルク」・塩酸バンコマイシン「TX」・ソルレイン・バンマイシンタゴシッドハベカシン・デコンタシン・ブルバトシンザイボックス
作用メカニズム細胞壁合成阻害細胞壁合成阻害蛋白合成阻害蛋白合成阻害
抗菌作用形式殺菌的作用殺菌的作用殺菌的作用静菌的作用
PK/PDAUC/MIC、TaboveMIC

有効性を確保し、副作用の発現を避けるため、血中濃度をモニタリングすることが望ましい(TDMの実施)。
腎機能低下患者への投与は、用法・用量の調整が必要である。

AUC/MIC、TaboveMIC

有効性確保のため、投与開始後3〜5 日目(定常状態)のトラフ値(最小血中濃度)を測定することが望ましい。
腎機能低下時には用法・用量の調整が必要である。

Cmax/MIC、AUC/MIC

有効性を確保し、副作用の発現を避けるため、血中濃度をモニタリングすることが望ましい(TDMの実施)。
腎機能低下患者に対しては、投与量は変更せず、投与間隔をあけることで対処できるが、TDMを行えば、さらに詳細な対応が可能である。

AUC/MIC、TaboveMIC
組織移行
胸水、腹水への移行良好である。肺組織へは血中濃度の1/3〜1/5 程度、髄液、骨組織、関節液などにも移行する。

心臓、肺組織、骨への移行良好である。髄液への移行不良である。
心臓組織:血清中濃度の100〜300%(約1h後)
肺胞被覆液:血漿中濃度の約36%(24h後)
骨組織:血清中濃度の約120%(24h後)

胸水、腹水、心嚢液、滑膜液への移行良好であるが、髄液、疣贅は移行不良である。

肺、骨への移行が良好である。
肺胞被覆液:血漿中濃度の約400%
炎症性水疱:血漿中濃度の約104%
骨:血漿中濃度の約60%
抗菌力グラム陽性菌
グラム陰性菌×××
交差耐性の有無  他の抗MRSA薬と交差耐性がない。他の抗菌剤と交差耐性がない。
主な副作用腎障害
第8脳神経障害
Redneck(redman)症候群
肝障害、腎障害、第8脳神経障害
腎障害はVCMより少ないとの報告もある。
Redneck(redman)症候群
腎障害
第8脳神経障害
骨髄抑制
承認された適応症敗血症
感染性心内膜炎  
深在性皮膚感染症
慢性膿皮症
  
外傷・熱傷および手術創の二次感染 
骨髄炎関節炎   
肺炎肺膿瘍膿胸
慢性呼吸器病変の二次感染   
腹膜炎   
化膿性髄膜炎   
標準的用法・用量成人2g/日分2〜4
65 歳以上1000mg/日分1〜2
初日400-800mg 分2 以後
200-400mg 分1

初日800mg 分2、以降400mg 分1 が必要との報告がある。

150〜200mg/日分1※必要に応じ分2 も可能注射、経ロとも1200mg/日分2
小児40mg/kg/日分2〜410mg/kg 12 時間毎3回
以後6-10mg/kg 24 時間毎1日1回
4〜6mg/kg/日分1※必要に応じ分2 も可能小児等に対する安全性は確立していない。
新生児1回10〜15mg/s2〜3回初回16m/kg
以後8mg/kg 24 時間毎
TDMにより投与間隔調整小児等に対する安全性は確立していない
警告(添付文書)本剤の耐性菌の発現を防ぐため、適正使用に努めること。  本剤の耐性菌の発現を防ぐため、適正使用に努めること。
禁忌(添付文書)本剤成分にショックの既往本剤成分にショックの既往本剤、アミノグリコシド系抗生物質およびバシトラシンに対して過敏症既往本剤の成分に過敏症
原則禁忌(添付文書) 1.本剤、TEIC、ペプチド、アミノグリコシド系抗生物質に過敏症
2.TEIC、ペプチド、アミノグリコシド系抗生物質で難聴その他の難聴
1.本剤、VCM、ペプチド、アミノグリコシド系抗生物質に過敏症
2.VCM、ペプチド、アミノグリコシド系抗生物質で難聴、その他の難聴
1.本人、血族がアミノグリコシド系抗生物質で難聴、その他の難聴
2.腎障害
肝障害
 
慎重投与(添付文書)腎障害
肝障害
高齢者
低出生体重児、新生児

(キット)心・循環器機能障害、腎障害

腎障害
肝障害
高齢者
低出生体重児、新生児
高齢者
低出生体重児、新生児

経口摂取不良の患者又は非経口栄養の患者、全身状態不良

腎障害貧血、白血球減少、血小板減少等の骨髄抑制がある患者、骨髄抑制作用を有する薬剤との併用が必要な患者、感染症のため長期にわたり他の抗菌剤を本剤の投与前に投薬されていた、あるいは、本剤と併用して投与される患者、14 日を超えて本剤を投薬される可能性のある患者。
体重40kg 未満
授乳婦
相互作用(添付文書)全身麻酔薬(チオペンタール)

アミノグリコシド系抗生物質

白金含有抗悪性腫瘍剤
腎毒性のある薬剤(アムホテリシンB、シクロスポリン)

アミノグリコシド系抗生物質
ペプチド系抗生物質

腎毒性のある薬剤(アムホテリシンB、シクロスポリンシスプラチン)
ループ利尿剤

腎障害を起こすおそれのある血液代用剤(デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン)
アミノグリコシド系抗生物質(小児に投与する場合)
ペプチド系抗生物質
白金含有抗悪性腫瘍剤
腎毒性のある薬剤(アムホテリシンB、シクロスポリン)
ループ利尿剤
麻酔剤、筋弛緩剤など
アドレナリン作動薬
セロトニン作動薬
チラミン含有食品(チーズ、ビール、赤ワイン)
その他(添付文書)過量投与HPM(高性能膜)を用いた血液透析で除去が有効との報告。一般に血液透析で除去されないクエン酸で抗凝固処理した血液を大量輸血された患者にアミノグリコシド系抗生物質投与で神経筋遮断症状、呼吸筋麻痺あり
過量投与 血液透析、腹膜透析で除去
神経筋遮断症状、呼吸麻痺に対してはコリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与又は機械的呼吸補助を行う
過量投与血液透析で急速な消失
28日間を超えて投与した場合、視神経障害が現れることがあり、さらに視力障害に進行する可能性があるので観察を十分に行うこと
偽膜性大腸炎が現れることがある
セロトニン作動薬と併用でセロトニン症候群がまれに報告されている
from 「抗MRSA薬使用の手引き」[日本化学療法学会,2008.8]〜全文公開

●予後

膿瘍
膿痂疹(とびひ)成人では,感染を治療しないと結果として蜂巣炎,リンパ管炎,せつ腫症を引き起こすことがある。小児では未治療の紅斑性病変が何カ月も続くことがある。瘢痕を伴うか否かにかかわらず,色素性変化が生じてくることもある。膿瘡は膿痂疹より深く穿孔するため,二次性瘢痕を伴う潰瘍を起こす。
 治療により通常は迅速に回復する。A群β溶血性レンサ球菌の皮膚感染の結果として,小児では急性糸球体腎炎が起こることがある(リウマチ熱は起きない);しかしながら,レンサ球菌の腎病原性菌株はあまり流行していないため,腎炎もあまりみられない。
フルンケル(ねぶと/瘍/せつ)
蜂巣炎局所的な潰瘍がしばしば出現し,切開や排液を必要とする。重症だが,まれにしか起こらない合併症として,重篤な壊死性皮下感染(後述)と転移性感染巣を伴う菌血症がある。抗生物質を使用しなくても,ほとんどの表在性蜂巣炎は自然に解決する;しかしながら,同じ領域に再発することが多く,時にはリンパの重篤な損傷,慢性リンパ閉塞,著しい浮腫,まれに象皮病などを引き起こす。抗生物質を使用すれば,このような合併症はあまり起こらない。表在性の蜂巣炎の症状と徴候は,通常,抗生物質療法を行った数日後に消失する。
その他(丹毒)
その他(壊死性皮下感染)外科医の診察を受けるべきである。死亡率は約30%。高齢,その他の医学的問題が,診断と治療を遅れさせ,また,不適切に広範囲に及ぶ外科手術は予後を悪くする。
 膿のグラム染色によって,どの抗生物質を選ぶかが決まる。好気性菌と嫌気性菌が通常存在するので,培養の結果が得られるまでは,ゲンタマイシンとクリンダマイシンの併用,あるいはセフォキシチンまたはイミペネムの単独投与が,通常適切と考えられる。組織からの損失の代わりに,大量の静注輸液が必要となる。
その他(混合軟部組織感染)
その他(ガス壊疽)
その他


●参考資料

メルクマニュアル第17版日本語版 - 皮膚における細菌感染症
 - 蜂巣炎
 - 膿痂疹および膿瘡
 - 膿瘍
 - 丹毒
 - 皮膚膿瘍
 - 壊死性皮下感染(壊死性筋膜炎;相乗性壊死性蜂巣炎)
 - フルンケル
 - 混合軟部組織感染
 - ガス壊疽
 - 

[IDWR 感染症の話]メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症[2002年第18週号(2002年4月29日〜5月5日)掲載]
[IDWR 感染症の話]MRSA (methicillin‐resistant Staphylococcus aureus:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症[2000 年第34週(8月21日〜8月27日)掲載]
FDA Guidance for industry: uncomplicated and complicated skin and skin structure infections. -Developing Antimicrobial Drugs for Treatment[Jul 1998]
FDA Guidance for industry: Clinical / Antimicrobial
Practice guidelines for the diagnosis and management of skin and soft-tissue infections.
Infectious Diseases Society of America.  2005 Nov 15.  34 pages.  NGC:004581 

術後感染予防抗菌薬臨床試験ガイドライン(2007年)修正版[日本化学療法学会]〜全文公開
「抗MRSA薬使用の手引き」[日本化学療法学会,2008.8]〜全文公開
抗菌薬適正使用指針[鹿児島大学病院ICT(感染制御チーム)]





■その他

●抗菌剤メモ

 専門家以外にとって、分かったようで、実は曖昧なことがよくある。
 たとえば、第○世代という表現では、どこで線引きするのか?
 βラクタム系、セファロスポリン系、セフェム系、ペネム系はどこに違いが?

■βラクタム系抗菌剤の分類

β-ラクタム環と呼ばれる4員環構造を活性中心として持つ抗生物質。
 β‐ラクタム環のみを主構造とするものにモノバクタム系抗生物質(aztreonam)
 β‐ラクタム環の隣接環に5員環を持つとぺナム系(ペニシリン系)
 6員環ならばセフェム系となる。
 ペナム系の2位と3位間を二重結合にしたピロリン構造を有するとぺネム系(imipenem,panipenem,meropenem,biapenem)となる。
 他にセファマイシン系(cefmetazone)。
 セフェム系(セファロスポリン系)は現在第四世代(cefepime,cefozopran)。
 βラクタム系新薬開発は、国内外共にもうペネム系以外は終了した感があるし、
ペネム系にしても話題を呼ぶほどのものはない。 

●penicillins (ペナム系)
〜[構造]thiazolidine環、βラクタム環が活性の中心 
〜[作用]グラム陽性球菌、グラム陰性球菌に効果がある。グラム陰性桿菌は先天的にβ-lactamaseを持つため、無力。

★天然ペニシリン 
penicillin G / penicillin V 
★ペニシリナーゼ耐性ペニシリン
 〜ペニシリナーゼに安定で耐性ブドウ球菌(ペニシリナーゼを産生するブドウ球菌)に抗菌力を有する
methicillin / oxacillin / cloxacillin / dicloxacillin / flucloxacin
★広域ペニシリン 〜グラム陰性菌に対する抗菌力が増強
ampicillin / amoxicillin/ aspoxicillin/ bacampicillin / cyclacillin / hetacillin / pivampicillin/ talampicillin
★抗シュードモナスペニシリン 〜抗緑膿菌
carbenicillin / carindacillin/ sulbenicillin/ ticarcillin / ureidopenicillin

●セフェム系 Cephems (cephalosporins)
〜[構造]  β-ラクタム環と硫黄を含んだ6員環を持つ。 
βラクタム環に6員環を結合させてペニシリンよりも安定性を付加し、ペニシリナーゼに
抵抗性を持たせた

第1世代 
cephalexin / cephalothin / cephadroxil / cefazolin / cephaloridine
〜[作用]肺炎球菌、連鎖球菌(腸球菌を除く)、インフルエンザ菌、大腸菌、クレブシエ
ラ、プロテウスの一部に対して抗菌力を有する

第2世代 
cefaclor / cefuroxime / cephamandole / cefoxitin / cefoletan / cefonicid / cefprozil / cefmetazole 
〜[作用]第一世代セフェム薬に比べ、さらにインフルエンザ菌、インドール陽性プロテウ
ス、エンテロバクター、シトロバクターなどのグラム陰性桿菌に対する抗菌力が改善

第3世代 
cefotaxime / ceftriaxone / cefixime / ceftizoxime / cefoperazone / cefpodoxime / ceftazidime 
〜[作用]二世代セフェム薬有効菌種に加え、セラチア、バクテロイデスなどに対しても抗菌力を有する

第4世代 
cefepime/ cefozopran
〜[作用]

●ペネム系 penems
〜[構造] β-ラクタムと5員環からなる。
ペナム系の2位と3位間を二重結合にしたピロリン構造を有するとぺネム系
〜[作用] グラム陽性菌、グラム陰性桿菌(セラチア、緑膿菌を除く)に対して幅広い抗菌力を有する
RPM (fropenem)/ RIPM-AC (ritipenem acoxil)

●carbapenem
〜[構造] 基本骨格はペニシリン薬に類似しているが、2位に二重結合、4位に炭素原子
(C)を持つ点でペニシリン薬と異なっている
〜[作用] グラム陽性菌からグラム陰性菌、嫌気性菌まで幅広い抗菌力を示すのが特徴
 / imipenem/ panipenem/ meropenem/ biapenem
●monobactam 
〜[構造] β‐ラクタム環のみを主構造とするもの
〜[作用] 好気性グラム陰性桿菌に対する抗菌力は優れているもののグラム陽性菌には無
効であり、嫌気性菌に対する抗菌力も弱い
aztreonam/ CRMN (carumonam)


●参考資料
Chemical and Microbiologic Aspects of Penems, a Distinct Class of β-Lactams
b-lactams-overview-LO
Current Medicinal Chemistry - Anti-Infective Agents, Vol. 1, No. 3, 2002
[薬理学ノート]抗菌薬 antibiotics
抗生物質分子データ集
Chemical Station:抗生物質の話
β-ラクタム薬の基礎
 -(ル・デパール Vol.1No.1 1995〜 Vol.2 No.2 1996)





■解説資料
●The WHO Model List of Essential Drugs - an overview of the antimicrobial agents[pdf,10p]
 - 分類別にコメント;
出典International Journal of Antimicrobial Agents 12 (1999) 171-180 .
Acronyms for Antimicrobials★抗生物質種類別略号表
The International Society of Chemotherapy (ISC)

抗生物質・抗菌剤の種類と感受性試験[動物衛生研究所九州支所]
感染症治療剤[薬110]
菌種別薬剤感受性パターン


●感染予防マニュアル
院内感染予防マニュアル(第5版:2003年3月)[146p,香川大学医学部附属病院]
抗菌薬使用マニアル[2004.2改訂,33p]
 by 久留米大学病院感染制御部
 - 各種感染対策マニュアル,ニュース等公開

●抗菌スペクトル表
抗菌スペクトル表[調剤薬局日記]
抗菌剤の種類と特徴[調剤薬局日記]
[三菱化学ビーシーエル]検査項目解説:一般細菌検査
抗生物質・抗菌剤の種類と感受性試験[臨床細菌研]


●その他
MedWave電子ムック:市中肺炎に対する抗菌薬の採用状況・評価





●抗生物質の種類と作用機序

作用機序作用機序詳細系統系統内区分・特徴抗菌スペクトル・その他代表的な薬剤名略号
細胞壁合成阻害ペニシリン結合タンパク(PBP, penicillin binding protein)に結合することで、細胞壁合成を阻害する.PBPとは菌体の細胞壁合成に関与する酵素群である.βラクタム系抗生物質は、その構造が、完成前のペプチドグリカンのペプチドC末端にあるD-Ala-D-Alaと類似しているため、細胞壁合成酵素であるPBPに結合する.ペプチドグリカンのユニットを組み込む最終段階が阻害されるため、細胞壁構造が脆弱となり、細菌は、外部環境との浸透圧の差によって崩壊死滅する.PBPの種類と数は菌種によって異なることから、複数の作用点での細胞壁合成阻害と考えられる.

黄色ブドウ球菌はPBP1〜4の4種類を産生するが、MRSAはPBP2'(遺伝子mecA)という新たなPBPを産生し、これがメチシリン耐性付与の主なメカニズムといわれる.PBP2'はβラクタム剤に親和性が低いため、抗生物質の存在下で他のPBPが失活しても細胞壁合成酵素活性を発揮し、菌の生残増殖に至る.
β-ラクタム系ペニシリン系第一世代ペニシリン:グラム陽性菌に有効benzylpenicillinPCG
ペニシリン耐性ブドウ球菌に有効methicillinDMPPC
oxacillinMPIPC
cloxacillinMCIPC
グラム陰性菌に対するスペクトル拡大ampicillinABPC
hetacillinIPABPC
緑膿菌等のグラム陰性菌へのスペクトル拡大carbenicillinCBPC
sulbenicillinSBPC
セフェム系
  
セファロスポリン系
   セファマイシン系
   
第一世代セフェム:グラム陽性菌への抗菌力cephalothinCET
cephazolinCEZ
cephaloridineCER
第二世代セフェム:グラム陰性菌への抗菌力拡大cefuroximeCXM
cefomandoleCMD
cefotiamCTM
第三世代セフェム:グラム陰性菌への抗菌力更に拡大cefotaximeCTX
ceftizoximeCZX
cefmenoximeCMX
オキサセフェム系緑膿菌を除くグラム陰性菌、嫌気性菌に有効flomoxefFMOX
latamoxefLMOX
モノバクタム系好気性グラム陰性菌に有効  carmonamCRMN
aztronamAZT
カルバペネム系広範囲のグラム陽性・陰性菌に有効imipenemIPM
panipenemPAPM
β-ラクタマーゼ阻害剤β-ラクタマーゼで不活化される各種薬剤と併用sulbactamSBT
tazobactamTAZ
細胞壁ペプチドグリカンの合成系で、UDP-GlcNAc-pyruvate transferase反応を阻害(細胞壁合成初期段階での阻害)ホスホマイシン 分子量が小さく、かつタンパク質との結合性に乏しく抗原活性が低い.そのため過敏症を起こしにくい安全な薬剤である. グラム陽性・陰性菌に有効、安全性が高い fosfomycinFOM
ペプチドグリカン構成成分であるD-Alal-D-Alaと結合し、ペプチドグリカンの合成を阻害する.バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、D-Ala-D-Alaを別のペプチドD-Ala-D-Xに変化させVCMとの結合を阻害する.バンコマイシンメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)の有効薬剤
VCMと構造が類似した飼料添加物アボパルシンの使用がVRE出現の原因といわれる.国内では、1997年に使用禁止となった.
グラム陽性菌、嫌気性菌に有効vancomycinVCM
ペプチドグリカン合成過程のリピド中間体と結合し、ペプチドグリカンの合成を阻害する.ペプチド系 グラム陽性菌に有効bacitracinBC
細胞壁構成成分であるD-Alaと構造が類似し、ペプチドグリカン合成時にD-Alaと競合する.サイクロセリン グラム陽性・陰性菌、クラミジアに有効であるが抗菌力は弱い.cycloserineCS
細胞質膜傷害細胞質膜のリン脂質と結合しphospholipaseを活性化、リン脂質を分解する.ペプチド系 グラム陰性菌に有効polymyxin BPL-B
colistinCL
真菌、原虫の細胞質膜のエルゴステロールに結合し膜を破壊する.ポリエン系 真菌、原虫に有効 amphotericin BAMPH
nystatinNYS
核酸合成阻害DNA gyraseに作用し、DNA複製を阻害.キノロン系DNA複製阻害剤オールドキノロン:グラム陰性菌に有効nalidixic acidNA
piromidic acidPA
ニューキノロン:グラム陽性・陰性、緑膿菌等に有効norfloxacinNFLX
ofloxacinOFLX
RNA polymeraseに作用し失活させる.リファンピシンRNA合成阻害剤結核菌を含むグラム陽性菌に有効rifampicinRFP
タンパク質合成阻害細菌のリボゾームサブユニットと結合し、タンパク合成を阻害する.[細菌(大腸菌)のリボゾームは沈降定数70Sで、50S30Sのサブユニットからなる.ちなみに真核細胞(ラット肝細胞) のリボゾームは80Sで、40S60Sのサブユニットからなる]マクロライド系50Sに結合
緑膿菌、肺炎球菌はバイオフィルムを形成し、その中で生残するため難治化する.この治療に有効.
グラム陽性菌、マイコプラズマ、カンピロバクターに有効erythromycinEM
oleandomycinOL
kitasamycin(leucomycin)LM
spiramycinSPM
クロラムフェニコール系50Sに結合グラム陽性・陰性菌chloramphenicolCP
thiamphenicolTP
テトラサイクリン系30Sに結合グラム陽性・陰性菌、マイコプラズマ、クラミジアに有効tetracyclineTC
oxytetracyclineOTC
chlortetracyclineCTC
アミノグリコシド系50Sと30Sに結合:重大な副作用として、第8脳神経障害(SM, KMによる難聴)、腎障害がある.交差耐性が起きやすい.グラム陰性菌、ブドウ球菌、緑膿菌に有効(嫌気性菌には無効)streptomycinSM
kanamycinKM
gentamicinGM
spectinomycinSPCM
リンコマイシン系50Sに結合:CLDMは耐性Cl. diffcileによる偽膜性腸炎を起こすことがある.グラム陽性菌、嫌気性菌に有効.lincomycinLCM
clindamycinCLDM
葉酸合成阻害葉酸(folic acid)合成経路を阻害する.多くの細菌は葉酸を自分で合成するが、外界から取り込むことはできない.サルファ剤葉酸合成経路のdehydropterorate synthetase阻害グラム陽性・陰性菌に有効サルファ剤とトリメトプリムの合剤は抗菌力が相乗的に高まる(葉酸合成の異なる段階を阻害).sulfamethoxazole(SMX)+trimethoprim(TMP)=ST合剤
トリメトプリム葉酸拮抗剤であるとともに、チミジン酸合成酵素阻害によりDNA合成も阻止

from 抗生物質・抗菌剤の種類と感受性試験[動物衛生研究所九州支所]


抗生物質の使用法(内服編)

出典●仙台オープン病院救急マニュアル
【抗生物質の特徴と使用法(内服薬)】
A)ペニシリン系
 1)ペニシリン製剤
  1.フェノキシメチルペニシリンカリウム(PCV)
    ブイカルK散 20万単位/g 160〜240万単位/4〜6×1
     連鎖球菌(腸球菌を除く)、肺炎球菌、淋菌、ジフテリア、放線菌、
     ブドウ球菌
 2)広範囲ペニシリン製剤
  1.アンピシリン(ABPC)
    ペントレックス 250mg/P 4〜12P/4〜6×1
     赤痢菌、大腸菌、変形菌、インフルエンザ菌、腸球菌、梅毒、溶連菌、
     肺炎球菌、淋菌
  2.アモキシシリン(AMPC)
    サワシリン 250mg/P 3〜4P/3〜4×1
     血中濃度がABPCの約2倍増加する。
  3.塩酸タランピシリン(TAPC)
    ヤマシリンカプセル 250mg/P 3〜4P/3〜4×1
     ABPCのプロドラッグ。血中濃度の上昇がよい。
  4.塩酸バカンピシリン(BAPC)
    バカシル 250mg/T 2〜4T/2〜4×1
     ABPCのプロドラッグで吸収は約2倍、抗菌力はほぼ同じ。胃腸障
     害がやや少ない。
 3)複合ペニシリン製剤
  1.アモキシシリン:クラブラン酸カリウム=2:1
    オ−グメンチン 375mg/T 3〜4T/3〜4×1
     アモキシシリンとクラブラン酸(βラクタマーゼ阻害剤)の合剤。ク
     ラブラン酸はそれ自身の抗菌活性は低いが、βラクタマーゼ(ペニシ
     リナーゼ、セフロキシマーゼ)と不可逆的に結合し、その酵素活性を
     半永久的に不活化する作用を有する。
  2.トシル酸スルタミシリン(SBTPC)
    ユナシン 375mg/T 2〜3T/2〜3x1
     アンピシリンとスルバクタムの合剤。βラクタマーゼ産生性ABPC
     耐性菌に有効。単独投与時より高い血中濃度が得られる。スルバクタ
     ムはそれ自身はアチネトバクターとナイセリアにのみ、抗菌活性を有
     する。また、βラクタマーゼ(ペニシリナーゼ、セフロキシマーゼ、
     セファロスポリナーゼ)に対して、阻害活性を有する。

B)セフェム系製剤
 1)第一世代セフェム
  1.セファレキシン(CE×)
    L−ケフレックス 500mg/g 2〜4P/2〜4×1
     緑膿菌、プロテウス以外のほとんどのグラム陽性・陰性球菌および桿
     菌に有効。ペニシリン耐性菌にも有効。持続性製剤、噛まずに服用。
  2.セファクロル(CCL)
    ケフラ−ル 250mg/P 3〜6P/3×1
     CEXより抗菌力がすぐれているが、吸収は劣る。
     CEX1000mg=CCL750mg。
  3.セファドロキシム(CDX)
    セドラ−ル 250mg/P 3〜6P/3×1
     吸収はCEXとほぼ同等で、グラム陽性菌に対し数倍すぐれている。
     ドライシロップもある。100mg/g、20〜40mg/kg。
 2)第二世代セフェム
  1.セフロキシムアキセチル(CXM−AX)
    オラセフ 250mg/P 3〜6P/3×1
      本剤それ自体は抗菌力はなく、腸管内で脱エステル化されてセフロキ
     シム(CXM)として吸収され、抗菌力を発揮するプロドラック。
     CXMは第2世代のセフェム系抗生剤で、注射薬はジナセフとして発
     売されている。抗菌スペクトルは、βラクタマーゼに安定であるので、
     第一世代セフェムより広く、大腸菌や肺炎桿菌のセファロスポリン耐
     性株やシトロバクター、プロテウス、エンテロバクターにも有効。黄
     色ブ菌に対してはCEZとほぼ同等の抗菌力を有する。食後のほうが
     空腹時より吸収率が良く、約50%がCXMとして吸収される。
 3)第三世代セフェム
 1.セフィキシム(CFIX)
    セフスパン 100mg/P 2〜4P/2×1
     グラム陽性・陰性菌に広範囲な抗菌スペクトラムを有する。グラム陽
     性菌では黄色ブ菌にはケフレックス(CEX)より抗菌力が劣るが、
     化膿レンサ球菌、肺炎球菌には抗菌力が強い。グラム陰性菌では淋菌、
     ブランハメラ、大腸菌、肺炎桿菌、インドール陰性プロテウス、イン
     フルエンザ菌などに対して、抗菌力が格段に強化され、さらにシトロ
     バクター、エンテロバクター、セラチア、インドール陽性のプロテウ
     スにも有効である。但し、緑膿菌には無効。βラクタマーゼに対して
     はきわめて安定。血中濃度が維持されるので1日2回の服用でOK。
  2.セフテラムピボキシル(CFTM−PI)
    トミロン 100mg/P 3〜6P/3x1
     抗菌スペクトラムに関してはCFIXとほぼ同等。本剤はプロドラッ
     クで、内服後すみやかに吸収されて腸管壁の特異的なエステラーゼに
     より加水分解されて、抗菌力を有するセフテラムに変化する。

C)マクロライド系
  1.エリスロマイシン(EM)
    エリスロシン 250mg/T 4〜6T/4〜6×1
     ブドウ球菌、マイコプラズマ、レンサ球菌、肺炎球菌、髄膜炎菌、淋
     菌、ジフテリア菌、梅毒などに有効。ドライシロップは100mg/
     g、25〜50mg/kg。100mg錠もある。

D)テトラサイクリン系
  1.塩酸ミノサイクリン(MINO)
    ミノマイシン 100mg/P 2P/2×1
     グラム陰性球菌、陽性球菌、陰性桿菌、リケッチア、大型ウイルスな
     どに有効。静菌性抗生物質だが、幅広い抗菌スペクトラムを持ち、耐
     性菌もできにくい。

E)ポリペプチド系
  1.硫酸ポリミキシンB(PL−B)
    ポリミキシンB 100万単位/T 3〜4T/3〜4×1
     グラム陰性桿菌に有効。腸管から吸収されない。腸管感染症の治療、
     予防に有用だが、高価。

F)アミノグリコシド系
  1.硫酸カナマイシン(KM)
    カナマイシン 250mg/P 4〜8P/4×1
     グラム陽性・陰性菌、結核菌に有効。ポリミキシンBとほぼ同じ。廉
     価だが耐性菌が比較的できやすい。

G)その他
  1.塩酸バンコマイシン(VCM)
    バンコマイシン 500mg/V 2g/4×1
     クロストリジウムデフィシールによる偽膜性腸炎と骨髄移植時の消化
     管内殺菌が適応となる。非常に高価。
[略]

I)ピリドンカルボン酸系(キノロン系)
  1.ナリジクス酸(NA)
    ウイントマイロン 250mg/T 2〜8T/2〜4×1
     グラム陰性球・桿菌に有効。耐性菌が比較的できやすい。
  2.オフロキサシン(OFLX)
    タリビット 100mg/T 3〜6T/3×1
     グラム陽性・陰性菌、嫌気性菌に有効。
     グラム陰性菌に対する抗菌力は、NAの10〜100倍でニューキノ
     ロン系に属する。制酸剤により吸収が阻害される。他の抗菌剤と交差
     耐性がなく、βラクタマーゼに抵抗性。レンサ球菌、肺炎球菌には効
     力が劣る。過敏症状、中枢神経症状(消炎鎮痛剤との併用で痙攣など)
     テオフィリン血中濃度上昇などに注意。
[略]
=======================================================

■●抗生物質の使用法(注射編)

出典●仙台オープン病院救急マニュアル
【抗生物質の特徴と使用法(注射薬)】

A)ペニシリン系
 1)ペニシリン製剤
  *ベンジルペニシリンカリウム(PCV)
    結晶ペニシリンGカリウム(100万U/V)
    ※肺炎球菌や髄膜炎菌による化膿性髄膜炎やレンサ球菌による心内膜炎
     では、1200〜2400万U/日の大量投与が第一選択。筋注はか
     なり痛いので点滴静注が望ましいが、血管痛があるので600万Uを
     300〜500mlに溶解し、6時間かけて投与する。
 2)合成ペニシリン製剤
  *アンピシリン(ABPC)
    ペントレックス(1g/V)1回1〜2g、1日2〜3回。重症では8
    gまで増量可。
    ※適応菌種のうちブドウ球菌の95%以上がβラクタマーゼを産生する
     ため、耐性ブ菌用のPcとの合剤(ビクシリンS)かクラブラン酸と
     の合剤(オーグメンチン)を使用すべき。肺炎球菌に対しては、本剤
     が第一選択。腸球菌、特にE.faecalisに対しては、本剤の抗菌力が最
     もすぐれている(但し、E.faecium、E.aviumでは、Pc高度耐性株が
     多い)。インフルエンザ菌のPc耐性株の頻度は約20%。βラクタ
     マーゼ非産生菌については、第一選択。大腸菌は約60%が高度耐性
     菌である。
  *アスポキシシリン(ASPC)
    ドイル(2g/V)1回1〜2g、1日2〜3回。重症では1日8gま
    で増量可。
    ※ABPCよりやや抗菌力が強いが、基本的には同じ。組織への移行性
     がすぐれている。
  *ピペラシリンナトリウム(PIPC)
    ペントシリン(1g、2g/V)1回1〜2g、1日2〜4回。重症で
    8gまで増量可。
    ※抗緑膿菌作用を持つペニシリンであるが、現在では緑膿菌に対する抗
     菌力は他の薬剤に比し、すぐれているとは言いがたい。アミノグリコ
     シドとの併用は、抗菌力の相乗効果が期待できる他に、本剤は高い尿
     細管親和性を有するために、前者の腎毒性を軽減する可能性があり、
     重症感染症に対し推奨される組合せの1つである。胆汁移行が非常に
     良好で、胆道感染症には特に有効。
 3)複合ペニシリン製剤
  *アンピシリン+クロキサシリン
    ビクシリンS(2g/V)1回1〜2g、1日2回。
    ※アンピシリン(ABPC)とクロキサシリン(MCIPC)の1:1合剤。ブドウ球
     菌による感染症に対する第一選択。但し、MRSA(Methicillin 耐
     性黄色ブドウ球菌)感染症の頻度がふえてきており(約20%)注意
     が必要。

B)セフェム系製剤
 1)第一世代
  *セファゾリンナトリウム(CEZ)
    セファメジン(1g/V)1回1〜2g、1日2〜3回。重症では1日
    5gまで。
    ※当院では唯一の第一世代セフェム。主として、グラム陽性菌と大腸菌、
     肺炎桿菌など一部のグラム陰性桿菌に対して有効。しかし、耐性菌が
     増加してきており、注意が必要。腸球菌には無効。MRSAには、無
     効のことが多い(第一世代セフェム耐性黄色ブ菌は約30%)。胆汁
     移行率が悪く、胆道感染症には適さない。
 2)第二世代
  *塩酸セフォチアム(CTM)
    パンスポリン(1g/V)1回1〜2g、1日2〜4回。重症では4g
    まで増量可。
    ※第二世代のセファロスポリン系薬剤。CEZの有効菌種に加え、肺炎
     桿菌、インフルエンザ桿菌などグラム陰性桿菌に抗菌力が増したが、
     セファロスポリナーゼに弱いのが難点。中等度以上の呼吸器系感染、
     胆道系感染、尿路系感染、耳鼻科眼科系感染、皮膚軟部組織などの種
     々の感染症で、第一選択の薬剤となりうる。
  *セフメタゾールナトリウム(CMZ)
    セフメタゾン(1g、2g)1回1〜2g、1日2〜4回。重症では4
    gまで増量可。
    ※第二世代のセファマイシン系薬剤。βラクタマーゼに対して、きわめ
     て安定。MRSAにも有効。抗菌力はブランハメラ、バクテロイデス
     を除き、パンスポリンにやや劣るが、βラクタマーゼ産生菌が増加し
     ている昨今では、本剤もパンスポリン同様、中等度以上の感染症に対
     して第一選択の薬剤。呼吸器感染症では本剤はインフルエンザ菌には
     抗菌力が弱いので注意が必要。腹腔、骨盤腔の感染症は、多くの場合
     バクテロイデスを含めた混合感染のことが多いので、本剤が良い。重
     症例では、アミノグリコシド系との併用が有用で望ましいが、混点は
     不可(不活化)。腎機能障害例には不適。
  *セフスロジンナトリウム(CFS)
    タケスリン(1g/V)1回1〜2g、1日2〜4回。重症では4gま
    で増量可。
    ※緑膿菌にのみ有効な薬剤。アミノグリコシド系抗生物質と交差耐性が
     ない。緑膿菌感染が明白で、本剤に感受性がある場合に適応となる。
     抗菌力は各種主要抗菌剤の臨床分離緑膿菌に対する発育阻止濃度参照。
 3)第三世代
  *セフォタキシムナトリウム(CTX)
    セフォタックス(1g、2g/V)1日1〜2g、2回。重症では1日
    4gまで増量可。
   *セフチゾキシムナトリウム(CZX)
    エポセリン(1g/V)1日 1〜2g、2〜4回。重症では1日4gま
    で増量可。
   *セフォペラゾンナトリウム(CPZ)
    セフォビット(1g/V)1日1〜2g、2回に分割投与。重症では6
    gまで増量可。
   *塩酸セフメノキシム(CMX)
    ベストコ−ル(1g/V)1日1〜2g、2回に分割投与。重症では4
    gまで増量可。
  *ラタモキセフナトリウム(LMOX)
    シオマリン(1g/V)1日1〜2g、2回に分割投与。重症では4g
    まで増量可。

    ※上記の薬剤は以下のような共通点を有する。
     1.一般的に、セフェム系抗生剤は世代が進むにつれて、グラム陽性球
      菌に対する抗菌力が低下する一方、グラム陰性桿菌に対する抗菌力
      が強化され、βラクタマーゼに対してきわめて安定である。
     2.グラム陰性桿菌に対しては、第二世代セフェムの抗菌力に加えてイ
      ンドール陽性プロテウス、セラチア、エンテロバクター等にも有効。
     3.グラム陽性球菌に対しては、肺炎球菌、腸球菌を除くレンサ球菌に
      は有効であるが、ブドウ球菌に対してはほとんど無効。
    ※セフォビットは約65%が胆道から排泄され、胆汁中の濃度が飛抜け
     て高く、重症胆道系疾患では切札的存在なので、乱用はさけたい。ま
     たこれらの薬剤で唯一緑膿菌に適応が認められている(ただし、さほ
     ど強力ではない)。その他の薬剤はほぼ同じと考えて良いが、MIC
     は大腸菌、肺炎桿菌、セラチア、インフルエンザ桿菌、モルガニを除
     くプロテウスではエポセリンが、シトロバクター、ブランハメラカタ
     ラーリスではシオマリンが、エンテロバクターではベストコ−ルが、
     最もすぐれている。
 4)第三世代以後のセフェム
  *セフミノクルナトリウム(CMNX)
    メイセリン(1g/V)1日1〜2g、2回に分割。重症では6gまで。
    ※セファマイシン系抗生剤。抗菌スペクトラムはセフメタゾンとほぼ同
     じで、第二世代の抗生剤と考えたほうが良い。セフメタゾンに比し、
     グラム陰性桿菌、バクテロイデスフラジリスに対する抗菌力は強化さ
     れているが、黄色ブ菌に対する抗菌力は著しく劣っている。ブランハ
     メラカタラーリスにはシオマリンと同じくらい有効。デュアルアクシ
     ョン(ペニシリン結合蛋白の他にペプチドグリカンにも結合するため)
     による強い殺菌力をもつ。in vitroよりもin vivoでより効果を発する
     という(in vivo効果)。また低濃度でも殺菌的に働く。
  *セルトリアキソン(CTRX)
       ロセフィン(1g/V)1日1〜2g、1〜2回に分割。重症では4g
    まで増量可。
    ※本剤の最大の特徴は血中半減期が長いことで、6〜8時間。インフル
     エンザ菌、大腸菌などには強いが、肺炎桿菌の1部に耐性化傾向が認
     められる。セラチア、エンテロバクターなどは他の第三世代と同等。
     緑膿菌はじめブドウ糖非発酵菌には効かない。黄色ブ菌、腸球菌には
     無効。嫌気性菌に対する抗菌力も弱い。主に胆道系より排泄される。
  *セフブペラゾンナトリウム(CBPZ)
    トミポラン(1g/V)1日1〜2g、2回に分割。重症では4gまで
    ※グラム陰性菌への抗菌力は、第三世代とほぼ同等だが、グラム陽性菌
     への抗菌力は劣っている。βラクタマーゼには安定で低濃度でも殺菌
     的に働く。in vivo効果あり。
  *セフピミゾールナトリウム(CPIZ)
    アジセフ(1g/V)1日1〜2g、2回に分割。重症では4gまで。
       ※in vitroの抗菌力は第二世代のセフェムと比較しても決して良くない
     が、末梢白血球や腹腔マクロファージとの協力作用、細胞性免疫賦活
     作用などによる in vivo効果あり。
  *セフゾナムナトリウム(CZON)
    コスモシン(1g/V)1日1〜2g、2回に分割。重症では4gまで。
       ※グラム陰性菌に対する抗菌力は、第三世代セフェムとほぼ同じ。緑膿
     菌に対する抗菌力はセフォビットより弱い。グラム陽性菌、特に黄色
     ブ菌に対して、セファメジンとほぼ同程度の抗菌力を有する。MRS
     Aにも有効といわれているが、最近は耐性株が増加しており注意が必
     要。腸球菌には効かない。
  *セフタジシム(CAZ)
    モダシン(1g/V)1日1〜2g、2回に分割。重症では4gまで。
    ※グラム陽性菌に対する抗菌力はやや劣るが、緑膿菌を含めたグラム陰
     性菌に強い抗菌力を示す。グラム陽性球菌に対しては、肺炎球菌を除
     き効果は期待できない。腸球菌に対する抗菌力は既存の三世代抗生剤
     よりも悪い。緑膿菌に対する抗菌力は、セフェム系の抗生剤中最強の
     1つであり、抗緑膿菌対策の薬剤として大切に使いたい。喀痰、胆汁、
     髄液中への移行も良好。
  *セフォペラゾン/スルバクタム(CPZ/SBT)
    スルペラゾン(1g/V)1日1〜g、2回に分割。重症では4gまで。
    ※CPZとβラクタマーゼ阻害剤のスルバクタムの1:1合剤。スルバ
     クタム自身もアシネトバクターとナイセリアに対し、抗菌力を有する。
     臨床分離株中セフォペラゾン単独に比べ、スルバクタムの併用により
     抗菌力の改善が見られるのは、バクテロイデス・フラジリス、シュウ
     ドモナス・セパシア、アシネドバクターなどにすぎない。現時点では
     セフォペラゾンの抗菌スペクトラムにはいる菌種のなかでセフォペラ
     ゾンを不活化するβラクタマーゼ産生菌の分離頻度はきわめて低い。
     βラクタマーゼ産生菌に対して用いた場合にのみ抗菌力の増強が見ら
     れるので、あえてセフォビットに代えて、スルペラゾンを使用する利
     点はない。むしろ重症感染症に対して、ペントシリン、ドイルなどと
     併用し、スルバクタムのペニシリナーゼ型のβラクタマーゼに対する
     阻害効果を利用する方が有用。特に、腹腔内膿瘍や骨盤内膿瘍・嚥下
     性肺炎など、βラクタマーゼ産生菌(Bacteroides fragilisなど)の
     混合感染時に真価が発揮される。

C)モノバクタム系
  *アズトレオナム(AZT)
    アザクタム(1g/V)1日1〜2g、2回に分割。重症では4gまで。
     ※好気性グラム陽性菌と、嫌気性菌にほとんど抗菌力を有さず、好気性
     グラム陰性菌に優れた抗菌力を有する。各種βラクタマーゼに強い安
     定性を持ち、βラクタマーゼ誘導も低い。主として尿から排泄され、
     胆汁移行は、あまり良くない。グラム陰性菌に対する抗菌力は、ベス
     トコールとほぼ同じ。プロテウスに対してやや強く、インフルエンザ
     菌に対してやや劣る。緑膿菌に対しては、セフォビット・タケスリン
     とほぼ同じ。単剤でよりも、ABPC・CLDMなどと併用される機
     会が多くなると思われる。感覚的にはアミノグリコシドとほぼ同じと
     考えて良い。アミノグリコシドとの違いは前者が黄色ブ菌に有効な点
     で副作用の点では後者が優る。
  *カルモナムナトリウム(CRMN)
    アマスリン(1g/V)1日1〜2g、2回に分割。重症では4gまで。
     ※基本的には、アザクタムと同じと考えて良い。。

D)カルバペネム系
  *イミペナム:シラスタチンナトリウム(IPM/CS)
    チエナム(500mg/V)1日1g、2回に分割。重症では2gまで。
     ※グラム陽性球菌のみならず、グラム陰性桿菌まで、平均して強力な抗
     菌力を有する。MRSAを含めた黄色ブ菌のMIC90は0.78、腸球
     菌に対しても1.56とすぐれている。溶連菌や肺炎球菌にも特にすぐ
     れ、グラム陰性桿菌に対する抗菌力も第三世代と同等かすぐれる。
     緑膿菌に対してもMIC90が6.25とすぐれているが、P.cepacia、
     X.maltophilia、プロテウスに対しては、劣っている。またバクテロイ
     デスなどの嫌気性菌に対しても、すぐれた抗菌力を有する。さらにβ
     ラクタマーゼに対して安定なばかりか、阻害作用を有する。しかし、
     ラクテートと接触するだけで不活化されるので、投与にあたっては生
     理食塩水に溶解し、単独で30〜60分かけて点滴静注する。2g/
     日の使用で、精神症状が比較的高率に出現するので、注意が必要。
     以上のように、非常に強力ですぐれた薬剤であるので、安易に用いて
     耐性菌を作ってしまうことのないよう、また、菌交代現象で有効な抗
     生剤がないような状況にならないように、症例を選んで適切に使用す
     ることが特に大切である。

E)アミノグリコシド系
  *硫酸ゲンタマイシン(GM)
    ゲンタシン(40mg、60mg/V)1日80〜120mg、2〜3
    回に分割。
  *ジベカシン(DKB)
    パニマイシン(100mg/V)1日100mg、1〜2回に分割投与。
  *硫酸シソマイシン(SISO)
    エキストラマイシン(50mg/V)1日100mg、1〜2回に分割
    投与。
  *硫酸ネチルマイシン(NTL)
    ネチリン(100mg/V)1日200mg、2回に分割投与。
  *硫酸アストロマイシン(ASTM)
    フォーチミシン(200mg/V)1日400mg、2回に分割投与。
  *硫酸アミカシン(AMK)
    アミカシン(100mg/V)1日200L〜400mg、2回に分割
    投与。

   ※アミノグリコシド系は一般的にグラム陽性菌では、黄色ブ菌には強い
     抗菌力を有するが、肺炎球菌、溶連菌には抗菌力を有さない。最近で
     はアミノグリコシド耐性の黄色ブ菌も出現してきているので、要注意。
     また、緑膿菌をはじめとしたグラム陰性菌にひろく抗菌力を有する。
     アミノグリコシドは次の3系統にわけて、使い分けるとよい。
      1)ゲンタマイシン、パニマイシン、エキストラマイシン、ネチリン
      2)アミカシン
      3)フォーチミシン
     1)にまとめた薬剤はほぼ同じ抗菌スペクトラムを有しており、どれを
     使ってもよい。従ってこのグループ内での薬剤の変更はあまり意味が
     ない。2)のアミカシンは1)の薬剤と抗菌スペクトラムを異にし、1)の
     薬剤に対する耐性菌に対しても有効な事が多い。ただし、抗菌力は1)
     群の薬剤より劣っているので2)→1)の変更は妥当ではない。3)のフォ
     ーチミシンもまた1)、2)と異なるスペクトラムを有し、緑膿菌には効
     かない代わりにセラチア、プロテウスに他剤より良好なMICを有し
     ている。従って、アミノグリコシド系の薬剤を用いる場合は、まず1)
     の中からどれか1つを使い、次に2)のアミカシンまたは3)のフォーチ
     ミシンという使い分けが、望ましい。副作用の聴器毒性・腎毒性共に
     GM>SISO>DKB>AMK>NTL>ASTMの順に強いと言
     われている。セフェム系、ラシックスとの併用は、腎毒性を強めるの
     で、注意が必要。頻度は低いが、上記のほかに筋弛緩作用・発疹・発
     熱・アナフィラキシー反応・肝毒性・血液障害などもあるので注意。

F)テトラサイクリン系
 *塩酸ミノサイクリン(MINO)
     ミノマイシン(100mg/V)1日200mg、2回に分割。
         ※きわめて広い抗菌スペクトラムを有するが、静菌性の抗生剤であり、
      肺炎球菌・溶血レンサ球菌・大腸菌・肺炎桿菌など多くの菌が、本剤
      に耐性であるので注意が必要。マイコプラズマ・クラミジア・リケッ
      チア感染症に対しては、第一選択。また黄色ブ菌に対して、すぐれた
      抗菌力を有し、他剤と交差耐性を有しないため、有用性が高い。さら
      に、βラクタム剤が効きにくいブドウ糖非発酵性のグラム陰性桿菌(
      アシネトバクター、キサントモナス・マルトフィリア、シュウドモナ
      ス・フルオレセンスなど)に対しても抗菌力を有している。強い酸性
      なので比較的太い静脈から250ml以上の生食などに溶解して投与
      する。血管炎や血管痛がみられるときはさらに希釈して(500ml)
      投与する。また他剤とは混注しないほうが無難。

G)その他
  *リン酸クリンダマイシン(CLDM)
       ダラシンP(600mg/V)600mg、2回。重症では2400m
     gまで増量可。
          ※主としてグラム陽性菌にすぐれた抗菌力を発揮する。ペニシリン、セ
      フェム、テトラサイクリン系と交差耐性を示さない。嫌気性菌とくに
      バクテロイデスフラジリスに強い抗菌力を示す。骨盤腔内感染症、腹
      部外科領域術後感染症、誤嚥性肺炎などが適応となる。偽膜性大腸炎
      の頻度が、最も高いので注意が必要。
  *ホスホマイシンナトリウム(FOM)
    ホスミシンS(2g/V)1日2〜4g、2回に分割投与。
          ※一応グラム陽性・陰性菌に対して広く抗菌力を有し、とくに緑膿菌、
     変形菌、セラチアなどに対し良好な抗菌力を有するとされている。し
     かし、その抗菌力はさほど強くなく、第一選択として使用する薬剤で
      はない。他の系統の抗生剤と交差耐性を有さないので、多剤耐性で本
     剤に感受性を有する場合に適応と考えたい。但し、耐性の獲得が早い
     と言われているので、注意が必要。ライソゾーム膜の安定化による尿
     細管保護作用があり、アミノグリコシド系の腎毒性を軽減することが
     知られている。MRSAに対して、セフメタゾンなどとの併用が有用
     とされている。ナトリウム含量が多い(14.5mEq/1g)ので、
     5%グルまたは注射用蒸留水で希釈して使用する。

H)抗真菌剤[略]
I)抗ウイスル剤[略]
J)抗原虫剤[略]

[参考1]外来における抗生物質の経口投与法−望ましい選択、使用法:経口投
     与で十分対応できる感染症は、軽症〜中等症までの咽喉頭炎、扁桃炎、
     気管支炎、マイコプラズマ肺炎、単純尿路感染症、皮膚感染症など。
 ---------------------------------------------------------------------
  感 染 症   主要起炎菌    第一選択    第二選択
 ---------------------------------------------------------------------
  扁 桃 炎  溶血性レンサ球菌 ペニシリン系 第一世代セフェム系
  咽 頭 炎                  マクロライド
 ---------------------------------------------------------------------
  喉 頭 炎  インフルエンザ菌 ペニシリン系 第三世代セフェム系
 ---------------------------------------------------------------------
  肺   炎   肺炎球菌     ペニシリン系 第一世代セフェム系
         --------------------------------------------------------
         インフルエンザ菌 ペニシリン系 第三世代セフェム系
         --------------------------------------------------------
        黄色ブドウ球菌  耐ブ菌用PC 第一世代セフェム系
        --------------------------------------------------------
         マイコプラズマ  エリスロマイシン
                  ミノマイシン
 ---------------------------------------------------------------------
  軟部組織   黄色ブドウ球菌  耐ブ菌用PC 第一世代セフェム系
    感染症
        溶血性レンサ球菌 ペニシリン系 第一世代セフェム系
 ---------------------------------------------------------------------


[参考2]呼吸器系感染症の起炎菌に対する各種抗生剤(内服)
 ------------------------------------------------------------------
 経口    インフル 肺炎 ブラン 黄色 溶血性 肺炎 マイコ
  抗生物質  エンザ菌 球菌 ハメラ ブ菌 レ球菌 桿菌 プラズマ
 ------------------------------------------------------------------
 ABPC、AMPC   ○    ◎    △   △   ◎   ×    ×
 ------------------------------------------------------------------
  オーグメンチン    ◎    ◎   ◎   ○   ◎   ○    ×
 ------------------------------------------------------------------
  L-ケフレックス    ×    △   ×   ○   ◎   △    ×
 ------------------------------------------------------------------
 ケフラ−ル   △    ○   △   ○   ◎   ○    ×
 ------------------------------------------------------------------
  オラセフ     ○     ○    ○    ○    ◎    ○     ×
 ------------------------------------------------------------------
 セフスパン    ◎     ○    ○    △    ◎    ◎     ×
 ------------------------------------------------------------------
  エリスロシン      ×    ○   ○   △   ○   ×    ◎
 ------------------------------------------------------------------
  ミノマイシン      ○    △   ○   ◎   △   ○    ◎
 ------------------------------------------------------------------
 タリビット   ◎    ×   ○   ○   △   ○    ×
 ------------------------------------------------------------------
  (◎:きわめて有効、○:有効、△:やや有効、×:無効)

[参考3]呼吸器主要病原菌に対するセフェム系注射薬の有効性
     --------------------------------------------------------
                    イ 肺 ブ 黄 肺 緑
                    ン   ラ
                    フ 炎 ン 色 炎
                    ル   ハ     膿
                    エ 球 メ ブ 桿
                    ン   ラ
                    ザ 菌   菌 菌 菌
     --------------------------------------------------------
       セファメジン (CEZ) △ ◎ △ ○ ○ ×
     --------------------------------------------------------
       セフメタゾン (CMZ) △ ◎ ○ ○ ○ ×
     --------------------------------------------------------
       パンスポリン (CTM) ○ ◎ △ ○ ○ ×
     --------------------------------------------------------
       セフォタックス(CTX) ◎ ◎ ◎ △ ◎ ×
     --------------------------------------------------------
       エポセリン  (CZX) ◎ ◎ ◎ △ ◎ ×
     --------------------------------------------------------
       セフォビット (CPZ) ◎ ◎ ○ △ ○ ○
     --------------------------------------------------------
       ベストコール (CMX) ◎ ◎ ◎ △ ◎ ×
     --------------------------------------------------------
       シオマリン (LMOX) ◎ ○ ◎ △ ◎ ×
     --------------------------------------------------------
       タケスリン  (CFS) × × × × × ◎
     --------------------------------------------------------
       メイセリン (CMNX) ○ ○ ◎ × ○ ×
     --------------------------------------------------------
       トミポラン (CBPZ) ◎ ◎ ◎ × ◎ ×
     --------------------------------------------------------
       アジセフ  (CPIZ) ◎ × ○ × ◎ ◎
     --------------------------------------------------------
       コスモシン (CZON) ◎ ○ ◎ ○ ◎ ×
     --------------------------------------------------------
       モダシン   (CAZ) ◎ ○ ◎ × ◎ ◎
     --------------------------------------------------------

[参考4]各種抗菌剤の臨床分離緑膿菌に対する発育阻止濃度(ug/ml)
      -------------------------------------------------
                 MIC 60   MIC 80
      -------------------------------------------------
        ペントシリン   6.25     12.50
      -------------------------------------------------
        タケスリン    3.13      6.25
      -------------------------------------------------
        セフォビット  12.50     25.00
      -------------------------------------------------
        モダシン     3.13       6.25
      -------------------------------------------------
        アザクタム    3.13       6.25
      -------------------------------------------------
         チエナム     1.56       3.13
      -------------------------------------------------
        ゲンタマイシ   3.13       6.25
       -------------------------------------------------
        パニマイシン   1.56       6.25
       -------------------------------------------------
        エキストラマイシン    0.78       3.13
       -------------------------------------------------
        ネチリン     3.13       6.25
       -------------------------------------------------
        アミカシン    3.13       6.25
      -------------------------------------------------
        フォーチミシ  25.00     50.00
       -------------------------------------------------
        ホスミシン   12.50     25.00
      -------------------------------------------------
        タリビット    1.56       3.13
       -------------------------------------------------
        ミノマイシン           12.50
      -------------------------------------------------

[参考5]抗緑膿菌薬の使い方
  1.ペントシリンはβラクタマーゼ産生菌により不活化される。またセフォビ
   ットもβラクタマーゼ(特にペニシリナーゼ)により、一部分解されるの
   で、阻害剤(スルバクタム)などの併用が必要となることがある。
  2.緑膿菌は耐性化しやすいので、菌・宿主・院内環境などの諸因子を考慮し
   て、計画的に抗生剤を使用することが大切。
  3.3〜4日使用して、解熱傾向が認められない場合は、感受性データーを参
   考に変更する。無用な長期投与は、決して行ってはならない。
  4.重症例では、併用療法も考慮すべきで、推奨される組合せとしてペントシ
   リン+アミノグリコシド、セフェム系+アミノグリコシド、βラクタム系
   +モノバクタム、モノバクタム+アミノグリコシド、βラクタム系+βラ
   クタム阻害剤などが、上げられる。
  5.重症例ではさらに、緑膿菌に対する力価の高いγグロブリン製剤の使用も
   有用である(緑膿菌用のポリグロビンなど)。

 ・参考文献
  【各種感染症における起炎菌と化学療法】、【日常診療レベルで検出される微
   生物について】の項を参照



感染症[部位別、疾病別]

出典●仙台オープン病院救急マニュアル
【各種感染症における起炎菌と化学療法】

 抗生物質の用法については抗生物質の使い方を参照。特に記載のないものにつ
 いては常用量を使用する。一部特殊な使い方をするものについては、用法につ
 いても記載した。

A)呼吸器感染症
 1)風邪症候群:多くの場合ウイルス感染症であるので、2次感染や合併症の
   ある時のみ、抗生剤の投与が適応となる。
 2)インフルエンザ:二次的にブドウ球菌やインフルエンザ菌による肺炎を引
   き起こすことがある。
 3)急性気管支炎:約60%に細菌の関与が認められる。インフルエンザ菌、
   肺炎球菌、黄色ブ菌、ブランハメラが主要菌である。
    ※内服薬では、オーグメンチン、ユナシンが第一選択。タリビット(肺
      炎球菌に弱い)、セフスパン(黄色ブ菌に弱い)、ミノマイシン(肺
     炎球菌に弱い)などでもよい。黄色ブ菌による場合は、重症例が多い
     ので注意する。
 4)慢性気管支炎:主な病原菌は、インフルエンザ菌、肺炎球菌、ブランハメ
   ラの3つ。特に前2者によるものが多い。
    ※主要3起炎菌に有効なセフスパン、トミロンなどが第一選択。ただし、
     黄色ブ菌に弱いので、無効時はタリビットにかえる。セフスパンまた
     はトミロンとタリビットを交代で使用する方法は推薦できる。
 5)びまん性汎細気管支炎:肺炎球菌、インフルエンザ菌、緑膿菌感染が多い。
    ※最終的には緑膿菌に対する抗生剤の選択が問題となる。耐性菌を作ら
     ないように同一の薬剤のみの連続使用を避ける。
 6)気管支拡張症:起炎菌は慢性気管支炎とほぼ同様。最終的には緑膿菌。
 7)肺炎
  1.基礎疾患のない成人に見られる肺炎(在宅肺炎):肺炎球菌、ブドウ球菌、
     インフルエンザ菌、ブランハメラ、肺炎桿菌(糖尿病例に多い)、マイコ
      プラズマによるものが多い。
      ※上記起炎菌に広く感受性を有する第二世代セフェム(セフメタゾンか
     パンスポリン)で開始。黄色ブ菌、マイコプラズマが強く疑わしい場
     合はミノマイシンで開始。感受性検査の結果により必要であれば変更
     する。
    2.基礎疾患のある患者にみられる肺炎(院内肺炎):肺炎桿菌、変形菌、大
   腸菌、セラチア、緑膿菌などのグラム陰性桿菌を中心に、腸球菌、真菌、
   カリニなど広範な病原微生物による肺炎を考慮する。
    ※重症の症例が多いので、第二世代セフェム+アミノグリコシドで開始。
     その後、感受性検査の結果を参考に薬剤を選択する。必要に応じ、γ
     グロブリン製剤を併用する。MRSAに注意。腸球菌にはペニシリン
     系、真菌にはフロリードFまたはジフルカン、カリニに対しては、バ
     クタ、またはペンタミジン(ベナンバック)を使用する。菌交代現象、
     結核の続発には常に留意する。
  3.寝たきり老人に発症した肺炎:黄色ブ菌、緑膿菌によるものが多い。
    ※ミノマイシンで開始、感受性検査の結果で変更する。
  4.術後肺炎:肺炎球菌の他に、ブドウ球菌、グラム陰性桿菌、嫌気性菌によ
    る肺炎の比率が高い。
    ※ARDSへ進展する可能性もあるので、モダシン+ダラシンPの併用、
     スルペラゾン+ペントシリンの併用、ペントシリン+ネチリンの併用
     などによる強力な治療を行う。菌交代現象に十分注意すること。
  5.嚥下性肺炎:グラム陽性球菌、グラム陰性桿菌、嫌気性球桿菌の混合感染
    が多い。また真菌性肺炎の可能性も考慮する。
     ※モダシン、ダラシンP、フロリードFの3者併用で強力に治療する。
     真菌に対する過敏性肺臓炎の可能性が考えられるときには、プレドニ
     ン(40〜80mg)も併用する。
  6.膿胸:ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎桿菌、大腸菌、インフルエンザ菌、肺炎
    球菌、嫌気性菌などによるものがある。
     ※感受性試験の結果により、抗生剤を適切に選択する。
    7.その他の肺炎:レジオネラ、クラミジアによるものなど。
        ※レジオネラによる肺炎に対しては、リファンピシン、エリスロマイシ
      ンのいずれかをまず用いる。次に、タリビット、ミノマイシンを使う。
      βラクタム剤、アミノグリコシドは使ってはならない。
    ※クラミジアによる肺炎に対しては、ミノマイシンが第一選択。次にエ
      リスロマイシン、リファンピシン、タリビットなどを使用。βラクタ
     ム剤は無効。

B)消化器感染症
 1)口腔内感染症:口腔領域の化膿性疾患から分離される起炎菌の好気性菌と
   嫌気性菌の割合は7:3。好気性菌ではストレプトコッカス属、スタフィ
   ロコッカス属、コリネバクテリウム属。嫌気性菌ではベイヨネラ属、ペプ
   トコッカス、ペプトストレプトコッカス属が多い。混合感染も希ではない。
    ※第一世代セファロスポリンが著効する。その他ペニシリン系、エリス
      ロマイシン、クリンダマイシン、ミノマイシンいずれでもよい。
 2)胆道系感染症:胆道感染症で胆汁から分離される細菌は頻度の高い順から
   大腸菌(15〜25%)、クレブジエラ(10〜20%)、エンテロバク
   ター、シュウドモナス、バクテロイデスの順であり、他にシトロバクター、
   プロテウスとグラム陰性桿菌が主体である。しかし、腸球菌などのグラム
   陽性菌も約10%認められており、注意が必要である。PTCDなどの胆
   道ドレナージからはシュウドモナスが検出されることが多い。
        ※グラム陰性桿菌に抗菌力を有し、胆汁移行の良好な薬剤を使用する。
      第一選択剤として、ペントシリン、セフメタゾンなどを使用し、無効
     ならベストコール、セフォビットなどの第三世代セフェムを使用する。
     重症例、難治性の症例ではセフォビット、モダシンなどを使用する。
        ※アミノグリコシド系は胆汁移行が不良のため、第一選択剤になりえな
     いが、シュウドモナスが検出された時には、セフェム系と併用で用い
         られることもある。
        ※高度の胆汁排泄障害例では、ドレナージを併用することが必要。
  3)胃腸系感染症
  1.腸チフス:クロラムフェニコールが第一選択。他にアンピシリン、バクタ
      などが用いられる。
    2.細菌性赤痢:タリビット、カナマイシン、ホスミシン
  3.コレラ:ミノマイシンが選択されるが、耐性菌に注意。
    4.食中毒(急性細菌性胃腸炎):毒素型はブドウ球菌、ボツリヌス菌、感染
   性大腸菌、感染型はサルモネラ、腸炎ビブリオなどによる(P118参照)
   ものが多い。
    ※タリビットが第一選択、他にホスミシンもほとんどの菌に有効。ボツ
     リヌスの場合はICU管理が必要で抗血清を投与する。
  5.カンピロバクター下痢症:エリスロマイシンが第一選択、他にミノマイシ
   ン、カナマイシン、ホスミシン、タリビットなどがよい。
  6.抗生物質投与による下痢および偽膜性腸炎:バンコマイシンを使用する。
  4)腹膜炎
  1.胃・十二指腸穿孔による腹膜炎:多くは口腔由来の細菌と考えられるが、
   実際の分離菌の頻度は、グラム陽性菌が30%、グラム陰性菌が15%で、
      55%は菌陰性。
  2.下部消化管穿孔による腹膜炎:グラム陰性菌(大腸菌・肺炎桿菌)が主体
      で、他に腸球菌が検出される。またバクテロイデスなどの嫌気性菌も高頻
      度に検出され、混合感染の比率が増加している。
  3.術後腹膜炎では検出菌の多様化が目だち、腸球菌などのグラム陽性球菌か
      ら大腸菌、肺炎桿菌、緑膿菌、エンテロバクター、プロテウスなどのグラ
      ム陰性桿菌、バクテロイデスなどの嫌気性菌と幅広く分布している。
    ※上部消化管穿孔では、セファメジン、ドイルなどが第一選択。
        ※下部消化管穿孔では、第二または第三世代のセフェム剤かペントシリ
     ンとアミノグリコシド(アミカシン、フォーチミシン以外)の併用が
     第一選択。嫌気性菌をより考慮した場合はダラシンPを併用する。推
     奨できる組合せはセフメタソン+ネチリン、ペントシリン+セフメタ
     ゾン、ペントシリン+シオマリンなど
  5)肝性昏睡:腸内細菌叢を抑制する。
    ※カナマイシン、ポリミキシンBなどを用いるが、同一薬剤を長期に使
     用すると耐性菌ができるので注意。

C)尿路感染症
 1)急性尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎):大部分は大腸菌(腎盂腎炎で90
   %、膀胱炎で80%)。
 2)慢性尿路感染症:大腸菌の比率が低下し、シトロバクター、エンテロバク
   ター、セラチア、インドール陽性プロテウス、肺炎桿菌、緑膿菌などが多
   くなる。
 3)尿道炎:淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎に分けられる。非淋菌性尿道炎の
   起炎菌として、C.trachomatis、U.urealyticum、T.vaginalis、M.hominis
   などが考えられている。
    ※大腸菌ではペニシリン耐性株が30〜50%あるので、ペニシリンに
     は注意が必要。用いるならばペントシリンが望ましい。
    ※単純性膀胱炎ではセフェム系、キノロン系、バクタなどの経口剤の少
     量投与で十分である。
    ※腎盂腎炎では、セフェム系薬剤を非経口投与で用いる。
    ※慢性尿路感染症では、第二世代セフェムで開始し、感受性検査の結果
      により必要であれば変更する。この際、耐性菌を作ってしまうことの
      ないよう感受性があれば古い世代の薬剤から使用することが望ましい。
    ※急性前立腺炎の場合は、セフェム系薬剤は組織移行が悪いので、キノ
     ロン系、ミノマイシン、バクタなどを用いる。
        ※淋菌に対しては、ミノマイシン、タリビット、オーグメンチン、ユナ
     シンのいずれでもよい。非淋菌性の場合は、ミノマイシンかタリビッ
     トで治療し、よくならない場合にはメトロニダゾール(フラジール)
          を投与する。

D)細菌性心内膜炎(IE)
 1)症状、臨床経過などよりIEを疑い、頻回の血液培養により起炎菌を検出
   する。繰り返し行った血液培養が陰性の場合は菌陰性心内膜炎(15〜2
   0%)と考える。
 2)緑色レンサ球菌(Strept.viridans)によるものが最も多く(50〜60%)
   ついで、黄色ブ菌(Staph.aureus)、表皮ブ菌(Staph.epidermidis)によ
   る。黄色ブ菌は急性型IEの最多原因菌であり、毒性が強く治療抵抗性で
   致命率も高い。表皮ブ菌は人工弁のIEの起炎菌として注目されている。
   その他、腸球菌、肺炎球菌が主な起炎菌である。近年、大腸菌、肺炎桿菌、
   緑膿菌などのグラム陰性桿菌や真菌によるIEも増加の傾向にあり注意が
   必要。
 3)治療方針は、原因菌に見合った殺菌性の抗生物質の点滴静注が原則で、十
   分な血中濃度(MICの5〜10倍以上)を最低4週間は投与する。
     ※緑色レンサ球菌:ペニシリンG感受性 S.viridans の場合(MIC<
     0.1)は、ペニシリンG600万単位を300〜500mlに溶解し、
     6時間で点滴静注(1日2400万単位)する。ペニシリンG耐性の
     場合(MIC>0.1)はさらにアミノグリコシドを追加する(ストレ
     プトマイシン1g12時間毎2週間。その後その半量を2週間。ゲン
     タシン、パニマイシンなどでも可)
    ※黄色ブ菌:ペニシリンG感受性の場合は同上。ペニシリンG耐性(7
     0〜90%)の場合は、MCIPC8〜12g点滴静注6〜8週間。
     同時にアミノグリコシドも併用する。MRSAに対しては、バンコマ
     イシン10mg/kg(最高50mgまで)6時間毎4〜6週が有効
     とされているが、本邦では認められていないので、セフメタゾンとホ
     スミシンの併用が推奨される。両者とも1回2g6〜8時間毎。
    ※表皮ぶどう球菌:同上
    ※E.faecalis:ドイル8〜12g 6〜8週間、アミノグリコシドを4
     週間併用する。
    ※緑膿菌、大腸菌などグラム陰性桿菌の場合は感受性のある抗生剤を十
     分量6〜8週間使用する。ペントシリンとアミノグリコシドの併用、
     第三世代の抗生剤などが使用される。
    ※真菌によるIEでは、フロリードF400〜1200mgまたはジフ
     ルカン200〜400mg。両剤に不応例ではファンギゾンを使用。

E)敗血症
 1)担癌、免疫不全、高齢など種々の要因により、感染防御機構に障害を持つ、
   Immunocompromised host における弱毒菌の感染(日和見感染)が多い。
 2)起炎菌としてはグラム陰性桿菌が約半数を占めているが、第三世代登場後
   はやや減少傾向にあり、代わりにグラム陽性菌が増加、また真菌類も検出
   されるようになった。
 3)血液培養により起炎菌を検出することにより診断が確定するが、起炎菌の
   証明は必ずしも容易ではなく、頻回に多くの部位よりの採血が重要とされ
   る。静脈血の培養で十分とされているが、体温の上昇する直前(特に悪寒
   戦慄の直前)が検出率が高いとされている。
 4)血液培養の結果がでるまで日数を要し、immunocompromised host において
   は、この数日の遅れがしばしば致死的となるので、重篤な基礎疾患を有す
   る患者が敗血症によると思われる発熱がみられたら、血液・喀痰・尿・便
   など培養のための検体採取が済み次第、抗生剤による治療を開始する。
    ※殺菌性の抗生剤で、グラム陰性菌に感受性を有し、かつグラム陽性菌
     をカバーする薬剤の組合せとして、合成ペニシリン製剤(ペントシリ
     ン8g/日、ドイル8g/日)、第三世代セフェム(エポセリン4g
     /日、ベストコール4g/日)、アミノグリコシド(ネチリン300
     mg/日、パニマイシン300mg/日)より2剤を選択し、3〜4
     日併用。解熱傾向がない場合は他剤に変更する。いずれの薬剤も原則
     として1時間の点滴静注(6時間毎)で使用する。
    ※上記薬剤が無効な場合は、以下のいずれかを選択し試みる。
      1.MRSA感染症を疑い、セフメタゾン4g/日、ホスミシン4〜
       8g/日、さらにミノマイシン200mg/日の併用。
      2.βラクタマーゼ耐性菌を考慮し、βラクタマーゼ阻害剤SBT
       とCPZの合剤であるスルベラゾン4〜6g/日を追加。
      3.嫌気性菌感染を考慮し、ダラシンP1200〜2400mg、シ
       オマリン4g/日の併用。
    ※以上の薬剤で解熱傾向が認められない場合は、緑膿菌感染を含めグラ
     ム陰性菌に幅広く抗菌力を有するモダシン4g/日、アザクタム4g
     /日、さらには、グラム陽性菌、陰性菌、嫌気性菌に幅広く抗菌力を
     有するチエナム2g/日などの使用を考慮する。
    ※上記薬剤のいずれもが無効な場合は真菌感染症、あるいは粟粒結核の
     可能性を考慮する。真菌感染症に対してはフロリードF200〜40
     0mg×2〜3回/日やジフルカン200〜400/日を投与する。
     結核に対してはイソニアジド、ストレプトマイシン、リファンピシン、
     エタンブトールなどの抗結核剤をすみやかに十分量使用する。

F)細菌性髄膜炎
 1)年齢によって起炎菌が違う。
  1.新生児:β溶連菌、グラム陰性桿菌、リステリア菌
  2.1カ月〜5歳:インフルエンザ菌、髄膜炎菌、肺炎球菌
  3.5〜15歳:髄膜炎菌、肺炎球菌
  4.成人:肺炎球菌、髄膜炎菌
 2)脳外科の手術後は黄色ブ菌、グラム陰性桿菌が多い。
 3)治療は髄液移行のよい抗生剤を使用することが重要。一般的に、βラクタ
   ム系のうち、ペニシリンは良好。セフェム系は一般に不良であるが、一部
   に良好なものがある。クロラムフェニコールは良好。アミノグリコシドは
   不良。投与は通常より血中濃度を高めるため、原則として one shot 静注
   または、30分点滴静注とし、投与回数も4〜6/日とする。
     ※髄膜炎菌:ペニシリンGが第一選択。2400万単位/日を持続点滴。
     静脈炎を防ぐため600万単位を300ml以上に溶解して投与。ペ
     ニシリンアレルギーの時は、クロラムフェニコール500mg×6を
     非経口投与(最大3〜4g)。飛沫感染するので、家族にも予防的に
     リファンピシン600mgを12時間毎に4回内服またはミノマイシ
     ン200mg/日を5日間投与する(法定伝染病!)。
    ※肺炎球菌:ペニシリンGが第一選択。使用法は同上。耐性は少ない。
     他にドイル(6〜12g)、クロラムフェニコール(500mg×6)
    ※インフルエンザ菌:ドイルが第一選択で12gを6×1で使用。アン
     ピシリン耐性の場合(10〜20%)は第3世代セフェムを使用。髄
     液移行が良好とされているセフォタックスを1回2〜3g1日4回。
     βラクタム系にアレルギーの時はクロラムフェニコールを使用する。
    ※リステリア菌:ABPC2〜3gを6時間毎。
    ※黄色ブ菌:ペニシリンGが第一選択。ペニシリンG耐性にはビクシリ
     ンS12gを6×1で。
    ※グラム陰性桿菌:大腸菌、クレブシエラ、プロテウスなどにはセフォ
     タックスまたはシオマリンを8〜12g、4×1で。緑膿菌にはモダ
     シン6〜8gを4×1またはペントシリン12gを4〜6×1で。
    ※起炎菌不明の細菌性髄膜炎にはドイル+セフォタックスの併用が推奨
     されている。既に前医で治療を受けている場合は起炎菌が検出できな
     いことが多いので注意する。
    ※起炎菌が不明で、結核性髄膜炎の可能性が高い場合は抗結核剤を投与
     する。ウイルス性髄膜炎の可能性が高い場合は、対症的にフォローす
     ることもある。

G)耳鼻科的感染症
 1)扁桃炎:レンサ球菌によるものが多い。その他ブドウ球菌、肺炎球菌、嫌
   気性菌によるものがある。
 2)咽喉頭炎:ウイルスによるものが多い。2次的にレンサ球菌、ブドウ球菌、
   インフルエンザ菌、マイコプラズマなどの感染がみられる。
 3)猩紅熱:A群溶血性レンサ球菌による。
 4)ジフテリア:ジフテリア菌による。
    ※ジフテリア抗血清による血清療法に抗生剤療法を併用する。
    ※ペニシリンG、エリスロマイシンが第一選択。ペニシリンG60万単
     位を12時間毎7日間など。
 5)急性中耳炎:成人では、肺炎球菌、レンサ球菌、インフルエンザ菌が多い
   とされている。
 6)慢性中耳炎:緑膿菌の検出率が最も高く、ついで黄色ブ菌、変形菌など。
 7)急性副鼻腔炎:肺炎球菌、インフルエンザ菌、レンサ球菌、ブドウ球菌、
   嫌気性菌による。
 8)慢性副鼻腔炎:急性副鼻腔炎と同じ。

H)皮膚感染症
 1)表在性膿皮症(伝染性膿痂疹、感染性皮膚炎、2次感染皮膚炎):多くは
   ブドウ球菌、レンサ球菌による。
    ※軟膏の形で外用するのが主流だが、全身療法を併用することもある。
    ※外用はゲンタマイシン、テトラサイクリン、エリスロマイシン、クロ
     ラムフェニコールなどを用いる。
 2)尋常性挫創(にきび):表皮ブドウ球菌、コリネバクテリウム・アクネ
 3)深在性膿皮症:ブドウ球菌によるものが多い。
    ※外用薬は無効のため、全身投与(主として内服、時に注射)を行う。
    ※疾患によって菌が推定しやすいので、原因菌に対して抗菌力があり、
     スペクトラムの狭い薬剤を選択する。
    ※普通、ペニシリン、セフェム系より選択することが多いが、ミノマイ
     シン、タリビットなども使用される。
 4)皮膚創傷感染症:通常、黄色ブ菌、レンサ球菌、大腸菌、変形菌、緑膿菌
   などによる。局所療法で十分のことが多い。
 5)火傷感染:黄色ブ菌、レンサ球菌、緑膿菌、肺炎桿菌、大腸菌、エンテロ
   バクター、変形菌などが主な起炎菌。

I)性病
 1)梅毒:Treponema pallidum による。
    ※ペニシリンGが第一選択。ペニシリンアレルギーにはミノサイクリン、
     エリスロマイシンが使用される。
 2)淋病
    ※ペニシリン系薬剤が第一選択であるが、ペニシリナーゼ産生淋菌(P
     PNG)が増加している(10〜20%)ので、オーグメンチン、ユ
     ナシンなどの合剤やタリビットが用いられる。PPNGには第三世代
     セフェムが高い抗菌力を示し、one shot 投与で高い有効率を示す。
 3)非淋菌性尿道感染症:Chlamydia trachomatis、Ureaplasma urealyticum、
   Mycoplasma hominis、Trichomonas vaginalis、Candida albicans、Gard-
    nerella vaginalisなどが起炎菌として考えられているが、クラミジアによ
   るものが注目されている(30〜50%)。
    ※ミノマイシンが第一選択。200mgを7〜14日投与する。
     妊婦、新生児にはエリスロマイシンを投与する。タリビットも有効。
    ※2)、3)ともにセックスパートナーの同時治療、観察が必要。
  4)軟性下疳:Haemophilus ducreyi
    ※バクタ、ミノマイシン、エリスロマイシンが使用される。ほかにオー
     グメンチン、ストレプトマイシンも有効。
 5)鼠径リンパ肉芽腫:Calymmatobacterium glanulomatis
    ※ミノマイシン、エリスロマイシン、バクタなどが有効。
 6)トリコモナス:Trichomonas vaginalis
        ※メトロニダゾール(フラジール)250mgを8時間毎7日間内服。

J)その他の感染症
 1)つつがむし病:Rickettsia tsutsugamushiによる。
    ※ミノマイシンが第一選択。
 2)単純性ヘルペス、帯状疱疹・水痘
       ※アシクロビル(ゾビラックス1V=250mg):1回5mg/kg
     を1日3回1時間以上かけて7日間点滴静注。
    ※ビダラビン(アラセナA1V=300mg):1日10〜15mg/
     kgを500mlの生食または5%グルに溶解し、3時間で点滴静注

[抗生物質の基本的な使用法]
 1)抗生物質の開始時期と選択
  1.抗生物質は細菌感染症が疑われるか診断がついた時点で開始する。発熱=
   感染症として安易に抗生物質を投与したり、不用意に予防的に投与するこ
   となどのないようにしたい。患者の状態が良ければ熱型を見た後や培養の
   結果が判明した後に投与しても決して遅くはない。
    2.抗生物質の投与開始にあたっては、詳細な病歴聴取、慎重な診察、グラム
   染色などから感染症とその原因菌を論理的に推定後、最良の選択をすべき
   で、安易にブロードスペクトルの抗生物質を使用することは避けたい。
    3.抗生物質はまず、殺菌性抗生物質(ペニシリン、セフェム、モノバクタム、
   イミペナム、アミノグリコシドなど)を選択することが望ましい。静菌性
   抗生物質(マクロライド、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、ク
   リンダマイシン)はそれぞれに特異的な状況で使用されるべきで、その使
   用範囲は限定される。また、2剤以上の抗生物質を併用する場合、殺菌性
   の抗生物質と静菌性の抗生物質を併用することは通常好ましくない。
    4.的確な抗生物質の選択は、感染症のコントロールをもたらすが、不的確な
   場合は、菌交代症・耐性菌の誘導・副作用・薬剤熱など厄介な状態を引き
   起こす恐れを有していることを肝に銘じるべきである。
  5.抗生物質の投与は、感染症であることを確認後、原因菌にのみ有効なナロ
   ースペクトルのものを使用するのが大原則である。
 2)抗生物質の主な副作用
  1.抗生物質を投与するときは、常に副作用に注意することが必要。
  2.βラクタム系にほぼ共通してみられるアレルギー性過敏症(発熱・発疹・
   皮膚炎・蕁麻疹・関節痛・リンパ節腫脹・アナフィラキシーショックなど)
   は皮内反応が陰性でも安心できない。過去に過敏反応歴のある例や家族歴
   のある例では特に注意。なお、ペニシリンアレルギー患者でセフェム系に
   対しても過敏反応を示すのは5〜10%と言われている。
  3.セフェム系薬剤のうち3位の側鎖にチオメチルテトラゾール基をもつセフ
   メタゾン・ベストコール・シオマリン・ヤマテタン・セフォビット・ケフ
   ドール・セパトレン・メイセリン・トミポランではアンタビウス様作用(
   投与後1週間は飲酒により二日酔い症状・低血圧・希にショックが出現)
   及びビタミンKの消費に伴うプロトロンビン合成障害による出血が、さら
   に7位の側鎖にカルボルシル基を持つシオマリンでは血小板凝集障害によ
   る出血傾向が報告されているので注意。
    4.腎障害:直接型腎障害と過敏型腎障害の2つの型がある。
   a)直接型腎障害:抗生物質そのものの腎組織に対する障害であり、容量依
    存性で主要障害部位は尿細管。主な原因薬剤はアミノグリコシド、ファ
    ンギゾン、セフェム系など。通常、7〜10日以降に出現し、急性腎不
    全の型をとるが、初期には臨床症状を欠くことも多く、多尿と電解質(
    K・Mg)、糖、NAG、β2マイクログロブリン、リン脂質などの尿中
    排泄量増加が特徴的。
   b)過敏型腎障害:間質性腎炎の形をとり、7〜10日目に発熱・発疹・好
    酸球増多を伴って出現し、蛋白尿・血尿・高窒素血症を認めることが多
    い。原因薬剤はペニシリン、ファンギゾン、サルファ剤など。
   c)対策:抗生剤の使用量に対する配慮と早期発見につきる。高齢者、長期
    大量使用、腎機能障害者、他の腎毒性薬剤の併用、カリウム欠乏、循環
    体液量の減少などのリスクファクターを有する場合は、特に注意。
     d)腎障害時の使用法:腎排泄が25%未満の薬剤では投与量の変更は不要。
    腎排泄が25%以上の薬剤では腎障害早期から使用量の調節が必要。
     5.肝障害:通常問題となるのは過敏反応によるもの。
   a)すべての薬剤が肝障害を惹起する可能性があり、定期的に、GOT・G
    PT・Bil・AlP・γGTPなどの測定によるチェックが必要。
    薬物性肝障害では胆汁うっ滞の傾向が強い。
   b)薬物性肝障害の診断基準(確診:1)+4)or5)、疑診:1)+2)or3))
    1)薬物の投与開始後(1〜4週)に肝機能障害が出現。
    2)初発症状として、発熱・発疹・皮膚掻痒・黄疸などを認める(2項目
     以上を陽性とする)。
    3)好酸球増加(≧6%)または白血球増加を認める。
    4)薬物感受性試験(リンパ球培養試験・皮膚試験)が陽性。
    5)偶然の再投与により、肝障害の出現を認める。
      c)肝障害時の使用法:肝障害時には薬物代謝の低下、胆汁排泄低下による
    薬剤血中濃度の上昇、血中半減期の延長などがおこるので、起炎菌に対
    する感受性や薬物の体内代謝に注意して、常用量の範囲内でできるだけ
    短期間の投与で中止することが大切。
・参考文献
 1.感染症の化学療法−最近の動向 日本臨床 1988 特別号 日本臨床社
 2.植手鉄夫:抗生物質−選択と臨床の実際  医薬ジャーナル社 1987
 3.新しい抗生剤 内科 Vol.62 No.12 1988  南江堂
 4.抗生物質の使い方 Medicina Vol.25 No.11 1988 医学書院
 5.島田馨:感染症と抗生物質の使い方 1988 文光堂
 6.感染症の化学療法の進歩と反省 日本臨床 Vol.44 No.4 1986 日本臨床社
  7.感染症の動向と抗生物質 Medicina Vol.23 No.10 1986 医学書院
 8.適切な抗生物質の選択と治療の実際 Medical practice Vol.5 No.2 1988
  9.重症感染症の診断と治療 カレントテラピー Vol.5 No.5 1987
 10.最近の抗菌薬療法 Medical practice Vol.6 No.8 1989 文光堂
 11.内科領域の感染症 カレントテラピー Vol.6 No.6 1988
 12.抗生物質療法への挑戦 総合臨床 Vol.37 No.9 1988 永井書店
 13.感染症 現代医療 Vol.20 1988 現代医療社










データ

■市場データ

●生産額


Data Book2002[製薬協,2003.1] -医療用医薬品生産額の主要薬効別構成比の推移




●平成9年医薬品生産額−薬経研集計〈下〉〈薬効分類別生産概要〉

出典●薬事日報データベース:98/09/09
 ■抗生物質製剤
 生産額は4335(3942)億円で、対前年比393億円、10・0%の増産。昭和57年に最高を記録した抗生物質製剤の生産金額(8651億円)は、これを境に逐年減産基調にあるが、ここ6年間はほぼ4000〜4500億円の水準で、各年10%前後の増減率で推移している。ピーク時の生産額からみると約5割を占めるに過ぎない状況である。
 また、全医薬品生産額に占める抗生物質製剤の割合は、過去最高比率を示した昭和51年の24・2%から低下が続き、前年に6・5%と最低を記録、平成9年は7・1%である。

 抗生物質製剤生産額の内訳は、8割弱を占める主としてグラム陽性・陰性菌に作用する製剤が3436(3215)億円で221・2億円、6・9%増。12%を占める主としてグラム陽性菌・マイコプラズマに作用する製剤が534(363)億円で、171・4億円、47・2%の増。主としてグラム陽性菌に作用する製剤が116(102)億円で、14・2億円、13・9%増。このほかは、主としてグラム陰性菌に作用する製剤が154(159)億円で、5・6億円、3・5%減を初めとして、その他の製剤も4・0〜17・3%の範囲で減産した。

 ■化学療法剤
 生産額は1478(1635)億円で、対前年比157億円、9・6%減と2年連続となった。これまでの最高を記録した平成7年の生産額1797億円と比較すると、17・8%減に当たる。
 内訳は、化学療法剤の6割を占める合成抗菌剤が897(1078)億円で、180・8億円、16・8%減を示し、減産した薬剤が多い中、その他の化学療法剤が449(410)億円で、38・5億円、9・4%増と逐年増産傾向にある。抗ウイルス剤は化学療法剤の6・5%を占める96(104)億円で、8・2億円、7・9%減であるが、これまでの推移では増産傾向にある。化学療法剤に占めるサルファ剤の割合は1・5%、抗結核剤の割合は0・9%で、極めて低いのが目立つ。


●繁用医薬品統計[愛知県薬剤師会]

----------------------------------------------------------------------------
繁用医薬品年間推定販売額(単位 億円)  日本の繁用薬 
-----------------------------------------------------------------------------
商品名		97	96	95	94	メーカー	適応症など
クラビット  	430	440	420	330	第一	ニューキノロン
セフゾン   	320	320	290	300	藤沢	セフェム系抗生物質
フルマリン静注用	235	240	220	230	塩野義	セフェム系抗生物質
パンスポリン注	230	200	200	200	武田	セフェム系抗生物質
バナン    	210	190	200	140	三共	セフエム系抗生物質
バンコマイシン	210	230	300	200	塩野義	グリコペプチド系抗生物質
クラリス   	180	140	120	100	大正	マクロライド
ケフラ−ル  	170	200	250	230	塩野義	セフェム系抗生物質
セファメジン 	155	120	180	220	藤沢	セフェム系抗生物質
クラリシッド 	145	130	110	80	ダイナボット−マルピー	マクロライド系抗生物質
メイアクト  	140	130	150		明菓	セフェム系抗生物質
ホスミシン  	120	120	110	110	明治製菓	ホスホマイシン系抗生物質
セフスパン  	115	100	150	70	藤沢	セフェム系抗生物質
スルペラゾン	105	110	120	140	ファイザ−	セフェム・スルバクタム
カルベニン  	100	100	110	75	三共	アミノグルコシド系抗生物質
ハベカシン  	100	90	100	90	明菓	アミノグルコシド系抗生物質
トミロン   	100	90	80	70	富山	セフェム系抗生物質
ユナシン   	100	110	60	50	ファイザー	ペニシリン系抗生物質
フロモックス 	100	-	-	-	塩野義	セフェム系抗生物質
参考資料	「薬事ハンドブック	95’96’97’98’」
 *現在、愛知県薬剤師会のHPには非収録。






●WHO: Global Infectious Disease Surveillance

Fact Sheet No 200 ,June 1998

■● ANTIBIOTICS INDEX:抗生物質略名表
■●Antibiotics Internet Book『抗菌剤ハンドブック』★検索可

■MCW & FMLH●Antibiotic Guide

1997 Froedtert Hospital - Medical College of Wisconsin
1. Antimicrobial Agents, Costs, and Indications★薬剤別一覧
2. Treatment Recommendations for Common Infections感染症別治療ガイド一覧
3. Recommendations for Surgical Prophylaxis★外科的予防ガイド
4. AHA Endocarditis Prophylaxis Guidelines★AHA心内膜炎ガイド(一覧)



●米製薬協PhRMA: New Medicines in Development for Infectious Diseases 2002 survey

●米製薬協PhRMA: New Medicines in Development for Infectious Diseases 2002 survey[2003.7.25,pdf 24p]によると、米国製薬会社は抗感染症薬として256種を開発中。 内訳は、抗生剤32, 抗真菌剤16, 抗感染剤35, 抗ウイルス剤48, 免疫賦活剤6, 免疫調整剤10, ワクチン96, 他の生物製剤20。
ペネム系★cefditoren[Tap Holdings]市中肺炎他※申請中| E1010[Eisai]P1
キノロン系★Factive(Gemifloxacin mesylate)[Genome Therapeutics Corp]呼吸器・尿路感染※申請→FDA承認2003.4.3,発売2004.夏予定 |desquinolon[BMS]皮膚・軟部組織感染、肺炎、気管支炎等※P3 |Levaquin(TM)(levofloxacin)[/JanssenR.W.Johnson]※申請(院内感染肺炎),P3(市中肺炎) |Tequin(TM)(gatifloxacin)[BMS] P3(前立腺炎),P2(中耳炎・小児meningitis)。
その他★Cidcin(daptomycin)[Cubist Pharmaceuticals],皮膚・軟部組織感染、市中肺炎等、bacteremia in endocarditis他※→FDA申請=20-Dec-2002、FDA承認=12-Sep-2003、米国発売2003.11.4 (Abbott Labsでも製造) |dalbavancin[Vicuron Pharm]皮膚・軟部組織感染※P2 |GAR-936(tigecycline; A glycylcycline)[Wyeth]耐性菌感染※P3 |HMR 3647,Ketek(telithromycin)[Aventis]ketolide呼吸器感染※申請済 |ramoplanin[Genome Therapeutics] VRE感染予防※P3

●コスト
・nosocomial pneumonia による入院コストは米国で毎年 $1.2 billion
・肺炎とインフルエンザによる米国経済に与えるのコストは1999年$25.6 billion
・性感染症(性交渉によるHIVを含む)の米国での直接・間接コストは、毎年$17 billion
●Overview
・Infectious diseases remain the leading cause of death worldwide. Of some 52 million deaths worldwide from all causes in 1996, more than 17 million were due to infectious diseases, including approximately 9 million among children. In 1996 alone, an estimated 4.5 million to 6 million deaths were attributed to two diseases, tuberculosis(TB) and malaria, for which no effective vaccines are available.1
・More than 25 diseases are spread primarily through sexual activity. The trends for each disease vary considerably, but together these infections comprise a significant public health problem. An estimated 15 million new sexually transmitted disease (STDs) cases occur each year in the United States. Approximately one-fourth of these new infections are in teenagers.2
・Someone in the world is newly infected with TB every second. Tuberculosis now kills 2 million people each year. Left untreated, each person with active TB will infect on average between 10 and 15 people every year. One-third of the world’s population is currently infected with the TB bacillus.3

●Bacterial Infections
・Although several organisms can cause dysentery, Shigella dysenteriaetype 1 (Sd1) is the most virulent and the only cause of epidemics of dysentery throughout the world. Up to 15 percent of Sd1 cases of dysentery are fatal.3
・Conjugated vaccines to protect children under age two from Haemophilus influenzaetype B (Hib), which can cause meningitis, deafness and mortality in young children, have cut the incidence of invasive Hib disease to negligible levels wherever they have been used. In the United States, only 258 cases of invasive Hib disease among children younger than age 5 were reported in 1997, a 97 percent reduction from 1987.1
・Apart from epidemics, at least 1.2 million cases of bacterial meningitis are estimated to occur every year, and 135,000 of them are fatal. Approximately 500,000 of these cases and 50,000 deaths are due to meningococcus. Meningococcal meningitis (caused by the gram-negative bacterium Neisseria meningitidis) is the only form of bacterial meningitis that causes epidemics.3
・Because of its reported frequency, associated high fatality rate, and attendant costs, nosocomial pneumonia is a major infection control problem. Pneumonias account for about 15 percent of all hospital-associated infections and are the second most common nosocomial infections in the United States after those of the urinary tract.2
・Because of drug resistance, nearly 10 percent of invasive pneumococcal infections in the United States in 1997 were untreatable with the three leading classes of antibiotics.1
・Pertussis (whooping cough) is a major cause of childhood morbidity and mortality. An estimated 45 million cases and 400,000 deaths occur annually. Fatality rates in developing countries can reach 15 percent.3
・In 1999, pneumonia killed 62,065 people in the United States.2
・Acute respiratory infections (ARI), mostly in the form of pneumonia, are the leading cause of death in children under age five, killing more than 2 million children annually. Up to 40 percent of children seen in health clinics are suffering from ARI, and many deaths attributed to other causes are, in fact, “hidden” ARI deaths.3
・More than one-third of nosocomial Staphylococcus aureus infections in the United States are resistant to methicillin, leaving vancomycin as the only reliable therapy.1
[略]


米製薬協PhRMA -New Medicines in Development: Infectious Diseases

 ※肝炎[hepatitis-]、ヘルペス[herpes]関連の詳細データは除いた。既に個別資料で収録のため。

Anthrax, Inhalation
Antibiotic-Resistant Infections
Appendicitis
Aspergillosis
Avian Flu
Bacterial Infections
Bacterial Prostatitis
Blastomycosis
Bloodstream Infections
Campylobacter
Candida
Candidemia
Candidiasis
Cerebral Malaria
Chickenpox
Cholera
Clostridium Difficile Infections
Community-Acquired Bacterial Infections
Community-Acquired Pneumonia
Cryptococcal Meningitis
Cryptococcosis
Cryptosporidiosis
Cystic Fibrosis Infections
Cytomegalovirus (CMV) Retinitis
Cytomegalovirus Infections
Dermatomycoses
Diabetic Foot Ulcer Infections
Diarrhea
Diarrhea, Infectious
Diphtheria, Tetanus, Pertussis, Hepatitis B
Diphtheris, Tetanus, Pertussis
Diphtheris, Tetanus, Pertussis, polio, Hib, hepatitis B
E. Coli Infections
Encephalitis, Tick-Borne
Endemic Mycosis
Endocarditis
Enterococcus faecalis Infections
Epstein-Barr Virus
Febrile Neutropenia
Fungal Infections
Gonorrhea
Gram-Positive Infections
Haemophilus Influenza B
Haemophilus influenzae B
Haemophilus influenzae B, hepatitis B
Heliobacter Pylori
Helminth Intestinal Infections
Hepatitis
Hepatitis A
Hepatitis B
Hepatitis C
Hepatitis E
Herpes Infections
Herpes Labialis
Herpes Simplex
Herpes Zoster
Infectious Diseases (Other or Unspecified)
Intra-Abdominal Infections
Japanese encephalitis
Leishmaniasis
Lyme Disease
Malaria
Measles, Mumps, Rubella
Meningitis
Meningococcal Infections
Meningococcemia
Mycobacterium Avium Complex
Neisseria Meningitis
Nosocomial Pneumonia
Onychomycosis
Opportunistic Infections
Oropharyngeal Candidiasis
Osteomyelitis
Otitis Media
Parainfluenza Virus Infections
Parvovirus
Pediatric Use
Pertussis
Pharyngitis
Pneumococcal Infections
Pneumocystis
Polio
Post-Operative Infections
Propionibacterium acnes
Resistant Pneumococcal Infections
Respiratory Infections, Viral
Respiratory Syncytial Virus (RSV)
Respiratory Tract Infections
Rotavirus Infections
Sexually Transmitted Diseases
Skin and Skin Structure Infections
Skin and Soft Tissue Infections
Staphyloccus Aureus Infection
Strep Infections, Group A
Streptococcus Pneumonia
Systemic Fungal Infections
Tinea Pedis
Tinea Versicolor
Tonsillitis
ToxoPlasmosis
Traveler's Diarrhea
Tuberculosis
Ulcers, Diabetic
Vancomycin-resistant Infections
viral infections
Yellow Fever

updated 2004.3.13

Drug Name
(Proprietary name/Generic name)
Indications AddressedCompanyDevelopment StatusNotes
Anthrax, Inhalation
LeuTech
LeuTech / imaging agent
Anthrax, Inhalation
Appendicitis
Osteomyelitis
Palatin TechnologiesPhase II 
Antibiotic-Resistant Infections
tigecycline
none / tigecycline
Antibiotic-Resistant InfectionsWyeth Pharmaceuticals
Philadelphia, PA
Phase III 
Appendicitis
LeuTech
LeuTech / imaging agent
Anthrax, Inhalation
Appendicitis
Osteomyelitis
Palatin TechnologiesPhase II 
Aspergillosis
anidulafungin
none / anidulafungin
Aspergillosis
Candidiasis
Versicor
Fremont, CA
Phase III 
ravuconazole
none / ravuconazole
Aspergillosis
Candidiasis
Onychomycosis
Bristol-Myers SquibbPhase II 
Avian Flu
Bacterial Infections
Cleocin
Cleocin / clindamycin XR
Bacterial Infections
Dental Indications
Pharyngitis
Sinusitis
Skin and Skin Structure Infections
Tonsillitis
Pharmacia
Peapack, NJ
Phase I 
ISV-401
none / ISV-401
Bacterial InfectionsInSite Vision
Alameda, CA
Phase II 
MBI 226
none / MBI 226
Bacterial Infections
Fungal Infections
Micrologix Biotech
Vancouver, British Columbia
Phase III 
Bacterial Prostatitis
Blastomycosis
Bloodstream Infections
Campylobacter
Candida
Candidemia
Candidiasis
anidulafungin
none / anidulafungin
Aspergillosis
Candidiasis
Versicor
Fremont, CA
Phase III 
P-113L
none / none
Candidiasis
Mucositis
Demegen
Pittsburgh, PA
Phase I/II 
ravuconazole
none / ravuconazole
Aspergillosis
Candidiasis
Onychomycosis
Bristol-Myers SquibbPhase II 
Cerebral Malaria
Chickenpox
Cholera
CholeraGarde
CholeraGarde / cholera vaccine
CholeraAVANT Immunotherapeutics
Needham, MA
Phase II 
Clostridium Difficile Infections
CdVax
CdVax / none
Clostridium Difficile InfectionsAcambis
Cambridge, MA
Phase I/II 
GT 160-246
none / none
Clostridium Difficile InfectionsGenzyme General
Cambridge, MA
Phase II 
ramoplanin
none / ramoplanin
Clostridium Difficile Infections
Vancomycin-resistant Infections
Genome Therapeutics
Waltham, MA
Phase II 
Community-Acquired Bacterial Infections
Community-Acquired Pneumonia
Cidecin
Cidecin / daptomycin for injection
Bacteremia
Community-Acquired Pneumonia
Skin and Skin Structure Infections
Cubist Pharmaceuticals
Cambridge, MA
Phase III 
daptomycin
none / daptomycin
Bacteremia
Community-Acquired Pneumonia
Skin and Soft Tissue Infections
Urinary Tract Infections
Vancomycin-resistant Infections
Cubist Pharmaceuticals
Cambridge, MA
Phase II/III 
Ketek
Ketek / telithromycin
Community-Acquired Pneumonia
Otitis Media
Pharyngitis
Sinusitis
Tonsillitis
Aventis Pharmaceuticals
Bridgewater, NJ
Phase II6 months and older 
Levaquin
Levaquin / levofloxacin
Community-Acquired PneumoniaJohnson &Johnson Pharmaceutical Research and Development
Raritan, NJ
application submittedshort cource
Cryptococcal Meningitis
Cryptococcosis
Cryptosporidiosis
Cystic Fibrosis Infections
iseganan HCl solution for inhalation
none / iseganan HCl solution for inhalation
Cystic Fibrosis InfectionsIntraBiotics Pharmaceuticals
Mountain View, CA
Phase I/II 
PA-1806
none / PA-1806
Cystic Fibrosis InfectionsChiron
Seattle, WA
Phase I 
TOBI NextGen
none / TOBI NextGen
Cystic Fibrosis InfectionsChiron
Seattle, WA
Phase II 
Cytomegalovirus (CMV) Retinitis
Cytomegalovirus Infections
T611
none / none
Cytomegalovirus InfectionsTularik
South San Francisco, CA
Phase II 
Dermatomycoses
Sporanoxィ Capsules
Sporanoxィ Capsules / itraconazole
Dermatomycoses
Tinea Pedis
Tinea Versicolor
Johnson & Johnson Pharmaceutical Research and Development
Raritan, NJ
申請済 
Diabetic Foot Ulcer Infections
Diarrhea
Diarrhea, Infectious
Diphtheria, Tetanus, Pertussis, Hepatitis B
Diphtheris, Tetanus, Pertussis
HIB/IPV/DTaP combination vaccine
none / HIB/IPV/DTaP combination vaccine
Diphtheris, Tetanus, Pertussis
Haemophilus Influenza B
Polio
Aventis Pasteur
Swiftwater, PA
Phase III2, 4, 6 months 
Infanrix
Infanrix / HeXa-HepB-IPV/Hib
Diphtheris, Tetanus, Pertussis
Haemophilus Influenza B
Hepatitis B
inactivated polio
Prophylaxis
GlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase IIIpediatric patients
Diphtheris, Tetanus, Pertussis, polio, Hib, hepatitis B
E. Coli Infections
Encephalitis, Tick-Borne
encephalitis vaccine
none / none
Encephalitis, Tick-BorneChiron
Seattle, WA
Phase III 
Endemic Mycosis
Endocarditis
Enterococcus faecalis Infections
Epstein-Barr Virus
Epstein-Barr Virus VAccine
none / none
Epstein-Barr VirusMedImmune
Gaithersburg, MD
Phase IIcause of mononucleosis infection 
Febrile Neutropenia
Fungal Infections
MBI 226
none / MBI 226
Bacterial Infections
Fungal Infections
Micrologix Biotech
Vancouver, British Columbia
Phase III 
micafungin (FK463)
none / none
Fungal InfectionsFujisawa Healthcare
Deerfield, IL
申請済 
PLD-118
none / PLD-118
Fungal InfectionsPLIVA USA
New York, NY
Phase I 
ZX550
none / ZX550
Fungal InfectionsZarix
Berwyn, PA
Phase II完了 
Gonorrhea
Gram-Positive Infections
Haemophilus Influenza B
HIB/IPV/DTaP combination vaccine
none / HIB/IPV/DTaP combination vaccine
Diphtheris, Tetanus, Pertussis
Haemophilus Influenza B
Polio
Aventis Pasteur
Swiftwater, PA
Phase III2, 4, 6 months 
Infanrix
Infanrix / HeXa-HepB-IPV/Hib
Diphtheris, Tetanus, Pertussis
Haemophilus Influenza B
Hepatitis B
inactivated polio
Prophylaxis
GlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
臨床中 
Haemophilus influenzae B
Haemophilus influenzae B, hepatitis B
Heliobacter Pylori
H. pylori vaccine
none / none
Heliobacter PyloriAcambis
Cambridge, MA
Phase II 
H. pylori vaccine
none / none
Heliobacter PyloriChiron
Seattle, WA
Phase I 
Helicide
Helicide / none
Heliobacter PyloriAxcan Pharma
Mont. St. Hilaire, Quebec
申請済 
HELIVAX
HELIVAX / none
Heliobacter PyloriAntex Biologics
Gaithersburg, MD
Phase II 
Helminth Intestinal Infections
Hepatitis
Hepatitis A
Hepatitis B
Hepatitis C
Hepatitis E
Herpes Infections
Herpes Labialis
Herpes Simplex
Herpes Zoster
Infectious Diseases (Other or Unspecified)
E1010
none / E1010
Infectious Diseases (Other or Unspecified)Eisai
Teaneck, NJ
Phase I 
Infecton
Infecton / imaging agent
Infectious Diseases (Other or Unspecified)Draximage
Mississauga, Ontario
臨床中 
ramoplanin oral
none / rampoplanin
Infectious Diseases (Other or Unspecified)IntraBiotics Pharmaceuticals
Mountain View, CA
Phase III 
Intra-Abdominal Infections
Japanese encephalitis
ChimerVax-JE
ChimerVax-JE / live, attenuated injectable vaccine
Japanese encephalitis
Neutropenia, Chemotherapy-Induced
Acambis
Cambridge, MA
Phase II 
J.encephalitis vaccine
none / none
Japanese encephalitisBarr Laboratories
Pomona, NY
Phase II 
Leishmaniasis
Leishmania vaccine
none / Leishmania vaccine
LeishmaniasisCorixa
Seattle, Wa
Phase I 
sitamaquine
none / sitamaquine
LeishmaniasisGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase II 
Lyme Disease
Malaria
HE-2000
none / none
Hepatitis B
Hepatitis C
HIV Infection/AIDS
Malaria
Hollis-Eden Pharmaceuticals
San Diego, CA
Phase I/II completed-Phase I/II 
HE2000
none / HE2000
Hepatitis B
HIV Infection
HIV Infection/AIDS
Malaria
Hollis-Eden Pharmaceuticals
San Diego, CA
Phase II 
LAPDAP
none / none
MalariaGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase III 
QS-21
none / none
Genital Herpes
Hepatitis B
Influenza
Malaria
Respiratory Virus
Antigenics
New York, NY
Phase I/II 
tafenoquine
none / tafenoquine
MalariaGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase III 
Measles, Mumps, Rubella
Meningitis
meningitis B subunit vaccine
none / meningitis B subunit vaccine
MeningitisGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase IIPediatric Patients 
N. meningitis A/C conjugated vaccine
none / N. meningitis A/C conjugated vaccine
MeningitisGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase IIPediatric Patients 
Meningococcal Infections
meningitis conjugate vaccine
none / meningitis conjugate vaccine
Meningitis
Meningococcal Infections
Aventis Pasteur
Swiftwater, PA
Phase IIIadolescents 
Meningococcemia
Mycobacterium Avium Complex
Priftin
Priftin / rifapentine
Mycobacterium Avium Complex
Tuberculosis
Aventis Pharmaceuticals
Bridgewater, NJ
臨床中1 month - 18 years 
Neisseria Meningitis
Nosocomial Pneumonia
Levaquin
Levaquin / levofloxacin
Community-Acquired Pneumonia
Nosocomial Pneumonia
Janssen Research Foundation
Titusville, NJ
申請済/Phase III 
Onychomycosis
butenafine HCl
none / butenafine HCl
OnychomycosisBertek Pharmaceuticals
Durham, NC
Phase I 
ravuconazole
none / ravuconazole
Aspergillosis
Candidiasis
Onychomycosis
Bristol-Myers SquibbPhase II 
Opportunistic Infections
Noxafil
none / posaconazole
Opportunistic InfectionsSchering-Plough
Kenilworth, NJ
Phase IIIfungal 
Oropharyngeal Candidiasis
Sporanoxィ Oral Solution
Sporanoxィ Oral Solution / itraconazole
Candidiasis
Oropharyngeal Candidiasis
Johnson & Johnson Pharmaceutical Research and Development
Raritan, NJ
Phase III2 years-18 years 
Osteomyelitis
LeuTech
LeuTech / imaging agent
Anthrax, Inhalation
Appendicitis
Osteomyelitis
Palatin TechnologiesPhase II 
Otitis Media
Haemophilus influenzae vacine (otitis media)
none / none
Otitis MediaAntex Biologics
Gaithersburg, MD
Phase I/IIinfants 
Ketek
Ketek / telithromycin
Community-Acquired Pneumonia
Otitis Media
Pharyngitis
Sinusitis
Tonsillitis
Aventis Pharmaceuticals
Bridgewater, NJ
Phase II6 months and older 
Levaquin
Levaquin / levofloxacin
Community-Acquired Pneumonia
Otitis Media
Johnson &Johnson Pharmaceutical Research and Development
Raritan, NJ
Phase IIIpediatric 
Parainfluenza Virus Infections
Parvovirus
Pediatric Use
diphtheria tetanus, pertussis,polio, Hib, hepatitis B combination vaccine
none / diphtheria tetanus, pertussis,polio, Hib, hepatitis B combination vaccine
Diphtheris, Tetanus, Pertussis, polio, Hib, hepatitis B
Pediatric Use
Aventis Pasteur
Swiftwater, PA
Phase III 
meningitis quadravalent conjugate vaccine
none / none
Pediatric UseAventis Pasteur
Swiftwater, PA
Phase II/III 
Pertussis
Pharyngitis
Cleocin
Cleocin / clindamycin XR
Bacterial Infections
Dental Indications
Pharyngitis
Sinusitis
Skin and Skin Structure Infections
Tonsillitis
Pharmacia
Peapack, NJ
Phase I 
Ketek
Ketek / telithromycin
Community-Acquired Pneumonia
Otitis Media
Pharyngitis
Sinusitis
Tonsillitis
Aventis Pharmaceuticals
Bridgewater, NJ
Phase II6 months and older 
Spectracef
Spectracef / cefditoren pivoxil
Pharyngitis
Tonsillitis
TAP Pharmaceutical Products
Lake Forest, IL
Phase III1 month - 18 years 
Pneumococcal Infections
Pneumocystis
Polio
HIB/IPV/DTaP combination vaccine
none / HIB/IPV/DTaP combination vaccine
Diphtheris, Tetanus, Pertussis
Haemophilus Influenza B
Polio
Aventis Pasteur
Swiftwater, PA
Phase III2, 4, 6 months 
Post-Operative Infections
Propionibacterium acnes
Lumenax
Lumenax / rifaximin
Propionibacterium acnesSalix Pharmaceuticals
Raleigh, NC
申請済 
Resistant Pneumococcal Infections
Respiratory Infections, Viral
Picovir
Picovir / pleconaril
Respiratory Infections, ViralViroPharma
Exton, PA
申請済 
Respiratory Syncytial Virus (RSV)
Respiratory Tract Infections
ABT-492
none / ABT-492
Respiratory Tract Infections
Urinary Tract Infections
Abbott Laboratories
Abbott Park, IL
Phase II 
ABT-773
none / ABT-773
Respiratory Tract InfectionsAbbott Laboratories
Abbott Park, IL
Phase III 
Augmentin SR (modified-release formulation)
none / none
Respiratory Tract InfectionsGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
申請済including S. pneumoniae 
Factive (IV)
Factive (IV) / none
Respiratory Tract InfectionsGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase III 
Factive (Oral)
Factive (Oral) / none
Respiratory Tract Infections
Urinary Tract Infections
GlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
申請済 
Ketek
Ketek / ketolide
Respiratory Tract InfectionsAventis Pharmaceuticals
Bridgewater, NJ
申請済 
Rotavirus Infections
Rotarix
Rotarix / rotavirus vaccine
Rotavirus InfectionsAVANT Immunotherapeutics
Needham, MA
Phase II10 weeks- 16 weeks/6 weeks- 26 weeks 
Sexually Transmitted Diseases
buffer gel
none / buffer gel
Sexually Transmitted DiseasesReProtect
Baltimore, MD
Phase III 
Skin and Skin Structure Infections
antibiotic (topical)
none / antibiotic (topical)
Skin and Skin Structure InfectionsAntex Biologics
Gaithersburg, MD
Phase I 
Cidecin
Cidecin / daptomycin for injection
Bacteremia
Community-Acquired Pneumonia
Skin and Skin Structure Infections
Cubist Pharmaceuticals
Cambridge, MA
Phase III 
Cleocin
Cleocin / clindamycin XR
Bacterial Infections
Dental Indications
Pharyngitis
Sinusitis
Skin and Skin Structure Infections
Tonsillitis
Pharmacia
Peapack, NJ
Phase I 
Skin and Soft Tissue Infections
dalbavancin
none / dalbavancin
Skin and Soft Tissue InfectionsVersicor
Fremont, CA
Phase II 
daptomycin
none / daptomycin
Bacteremia
Community-Acquired Pneumonia
Skin and Soft Tissue Infections
Urinary Tract Infections
Vancomycin-resistant Infections
Cubist Pharmaceuticals
Cambridge, MA
Phase II/III 
desquinolone
none / desquinolone
Bronchitis
Pneumonia
Sinusitis
Skin and Soft Tissue Infections
Bristol-Myers SquibbPhase III 
Staphyloccus Aureus Infection
SA-1G1V
none / SA-1G1V
Staphyloccus Aureus InfectionInhibitex
Alpharetta, GA
Phase II 
STAPHVAX
STAPHVAX / bivalent staphylococcal glycoconjugate vaccine
Staphyloccus Aureus InfectionNabi
Boca Raton, FL
Phase III 
Strep Infections, Group A
Streptococcus Pneumonia
Augmentin (granules)
none / none
Streptococcus PneumoniaGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase Ipenicillin resistant 
Augmentin (once-daily)
none / none
Streptococcus PneumoniaGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase Ipenicillin resistant 
Augmentin XR
Augmentin XR / amoxacillin, clavuanate, potassium
Streptococcus PneumoniaGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
申請済penicillin-resistant 
conjugated vaccine
none / conjugated vaccine
Streptococcus Pneumonia3M Pharmaceuticals
St. Paul, MN
 prevention in the elderly 
S. pneumoniae conjugated vaccine
none / S. pneumoniase conjugated vaccine
Streptococcus PneumoniaGlaxoSmithKline
Research Triangle Park, NC
Phase IIIpediatric patients 
StrepAvax
StrepAvax / none
Neutropenia, Chemotherapy-Induced
Streptococcus Pneumonia
ID Vaccine
Bothell, WA
Phase I 

Drug Name
(Proprietary name/Generic name)
Indications AddressedCompanyDevelopment StatusNotes
Systemic Fungal Infections
Actimmune
none / interferon gamma-1b
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
Systemic Fungal Infections
InterMune Pharmaceuticals
Brisbane, CA
Phase III/Phase III 
Tinea Pedis
Sporanoxィ Capsules
Sporanoxィ Capsules / itraconazole
Dermatomycoses
Tinea Pedis
Tinea Versicolor
Johnson & Johnson Pharmaceutical Research and Development
Raritan, NJ
申請済 
Tinea Versicolor
Sporanoxィ Capsules
Sporanoxィ Capsules / itraconazole
Dermatomycoses
Tinea Pedis
Tinea Versicolor
Johnson & Johnson Pharmaceutical Research and Development
Raritan, NJ
申請済 

Drug Name
(Proprietary name/Generic name)
Indications AddressedCompanyDevelopment StatusNotes
Tonsillitis
Cleocin
Cleocin / clindamycin XR
Bacterial Infections
Dental Indications
Pharyngitis
Sinusitis
Skin and Skin Structure Infections
Tonsillitis
Pharmacia
Peapack, NJ
Phase I 
Ketek
Ketek / telithromycin
Community-Acquired Pneumonia
Otitis Media
Pharyngitis
Sinusitis
Tonsillitis
Aventis Pharmaceuticals
Bridgewater, NJ
Phase II6 months and older 
Spectracef
Spectracef / cefditoren pivoxil
Pharyngitis
Tonsillitis
TAP Pharmaceutical Products
Lake Forest, IL
Phase III1 month - 18 years 
ToxoPlasmosis
dapsone and pyrimethamine and folinic acid
none / dapsone and pyrimethamine and folinic acid
PCP Prophylaxis
ToxoPlasmosis
Jacobus PharmaceuticalPhase III完了 
Traveler's Diarrhea
ETEC oral vaccine
none / none
Traveler's DiarrheaAcambis
Cambridge, MA
Phase I 
ritaximin
none / none
hepatic encephalopathy
Traveler's Diarrhea
Salix Pharmaceuticals
Raleigh, NC
Phase III 
Tuberculosis
Priftin
Priftin / rifapentine
Mycobacterium Avium Complex
Tuberculosis
Aventis Pharmaceuticals
Bridgewater, NJ
臨床中1 month - 18 years 
Ulcers, Diabetic
Vancomycin-resistant Infections
daptomycin
none / daptomycin
Bacteremia
Community-Acquired Pneumonia
Skin and Soft Tissue Infections
Urinary Tract Infections
Vancomycin-resistant Infections
Cubist Pharmaceuticals
Cambridge, MA
Phase II/III 
iseganan HCl oral solution
none / iseganan HCl oral solution
Mucositis
Vancomycin-resistant Infections
IntraBiotics Pharmaceuticals
Mountain View, CA
Phase III 
ramoplanin
none / ramoplanin
Vancomycin-resistant InfectionsGenome TherapeuticsPhase III 
viral infections
adenovirus antiviral
none / adenovirus antiviral
viral infectionsBarr Laboratories
Pomona, NY
Phase I 
Yellow Fever
Arilvax
Arilvax / none
Yellow FeverAcambis
Cambridge, MA
Phase III 








臨床ガイドラインなど

●The Medical Letter

The Handbook of Antimicrobial Therapy 2000※隔年刊

●Therapeutic Guideline Ltd

Antibiotic Guidelines 10th edition[1998/1999]
 は日本語翻訳され「抗生物質治療ガイドライン」(医薬品・治療研究会 0423-25-6983; A5判310p)として発行。




Practice guidelines for community-based parenteral anti-infective therapy.

Options:
Brief Summary |Complete Summary |Full Text

Compare Guidelines:
Add to Guideline Collection
View Guideline Collection

Brief Summary
TITLE:
Practice guidelines for community-based parenteral anti-infective therapy.
SOURCE(S):
Clin Infect Dis 1997 Oct;25(4):787-801 [101 references]
DEVELOPER(S):
Infectious Diseases Society of America (IDSA ) - Medical Specialty Society
Antimicrobial prophylaxis in surgery

http://www.cma.ca/cmaj/vol-151/0925e.htm ---Committee on Antimicrobial Agents, Canadian Infectious Disease Society; Thomas K. Waddell, MD; O.D. Rotstein, MD Canadian Medical Association Journal 1994; 151: 925-931


University of Pennsylvania Health System Antimicrobial Use Guidelines

Guidelines for Antibiotic Therapy at the Hospital of the University of Pennsylvania, 1999 Edition

Official Guidelines for Antibiotic Therapy, Including Current Susceptibility Data, Empiric Therapy, Prophylaxis, Dosing in Renal Failure, Cost of Antibiotics, Links to Other Relevant Sites, Clinical Microbiology Information, and Other Useful Information
The manual was last updated on 8/16/99.

Go To Table of Contents

Web Page Written by Paul H. Edelstein
E-mail your comments about this guide to Neil Fishman, M.D.
=======================================================
■●University of Pennsylvania Health System Antimicrobial Use Guidelines- Table of
Graduate Medical Education
University of Pennsylvania Medical Center Guidelines for Antimicrobial Therapy
TABLE OF CONTENTS
Introduction, Telephone Numbers, and Copyright
Who we are, how to contact us, and introductory material (plus a word from our lawyers)

★Antiinfectives on Our Formulary
Commonly Used Formulary Antiinfectives and Restriction Categories-
Formulary Antimicrobial Costs

★Guidelines for Antimicrobial Therapy
Bone and Joint Infections
Central Nervous System Infections
Ear, Nose and Throat Infections
Endocarditis(link to 1995 AHA Guidelines)
AHA Diagnosis and Management of Infectious Endocarditis -1998 (link
to AHA web page)
Duke Criteria for Endocarditis
Gastrointestinal Infections
Genitourinary Tract Infections
Neutropenia and Fever
Ocular Infections
1996 Guidelines from the International Society of Peritoneal Dialysis
-Not officially endorsed by us
Pulmonary Infections
American Thoracic Society Position Statement
on the Treatment and Diagnosis of Community-Acquired Pneumonia
(1993, Acrobat File 870 kb) Not officially endorsed by us
American Thoracic Society Position Statement
on the Diagnosis and Treatment of Nosocomial Pneumonia (1995,
pdf 454 kb)Not officially endorsed by us
Sepsis
Skin and Soft Tissue Infections

★HIV-Related Information
Guidelines for the Use of Antiretroviral Agents
 in HIV-Infected Adults and Adolescents -1999 UPHS draft (pdf 334k)
Link to USPHS Website on Treatment of HIV infections
HIV-Opportunistic Infections (includes link to 1997 USPHS/IDSA Guideline)
1999 USPHS/IDSA Guidelines
for the Prevention of Opportunistic Infections in Persons Infected with Human
 Immunodeficiency Virus (draft -pdf 240K)
Prevention and Treatment of Tuberculosis
Among Patients Infected
with Human Immunodeficiency Virus: Principles of Therapy and
 Revised Recommendations - CDC Recommendation October 1998 (pdf 750 kb)
Prevention and Treatment of Tuberculosis Among Patients Infected
with Human Immunodeficiency Virus: Principles of Therapy and
 Revised Recommendations - CDC Recommendation October 1998 (link to CDC web html document)
Appendix to above HIV /TB treatment html document (link to CDC web)

★Antimicrobial Prophylaxis
Guidelines for Surgical Wound Prophylaxis
Antimicrobial Prophylaxis for Prevention of Bacterial Endocarditis(Link to the 1997 AHA Guidelines)
Link to AHA Guidelines for the Treatment of Acute Streptococcal Pharyngitis and Prevention of Rheumatic Fever

★Clinical Microbiology Laboratory
HUP Antimicrobial Susceptibility Profiles for 1999
Presbyterian Medical Center Susceptibility Profiles for 1998
How to Interpret Susceptibility Results - What "S", "I", and "R" Means and How Testing is Performed
All About Gram Stains and Gram Staining - Includes a Gram Stain Atlas

★Drug Dosing and Administration Guidelines
Vancomycin Use and Dosing Guidelines (now includes calculator)
Aminoglycoside Dosing Guidelines (now includes calculator)
Recommendations for the Administration and Dosing of Amphotericin B
Antimicrobial Dosing in Renal Impairment

★Infectious Diseases Society of America Guidelines
Recent guidelines for the management of fever in neutropenic and ICU patients, community acquired pneumonia, prevention of antimicrobial resistance, outpatient parenteral antibiotic therapy, management of group A streptococcal pharyngitis, prevention of opportunistic infections in HIV patients, and guidelines for measles immunity and immunization

★Guidelines for Infection Control and Immunization
Infection Control Isolation System
Discontinuing Isolation
Guidelines for Blood Culture Collection
Tuberculosis Guidelines
CDC Guidelines for the Prevention of Nosocomial Pneumonia
Recommendations for the Use of Lyme Disease Vaccine
Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP)
★Tuberculosis
CDC Core Clinical Curriculum on Tuberculosis - includes information on prophylaxis, diagnosis, antituberculous drugs, epidemiology, and therapy
Prevention and Treatment of Tuberculosis

★Among Patients Infected
with Human Immunodeficiency Virus: Principles of Therapy and
 Revised Recommendations - CDC Recommendation October 1998 (pdf 750 kb)
Prevention and Treatment of Tuberculosis Among Patients Infected
with Human Immunodeficiency Virus: Principles of Therapy and
 Revised Recommendations - CDC Recommendation October 1998 (link to CDC web html document)
Appendix to above HIV /TB treatment html document (link to CDC web)
American Thoracic Society Position Statement on the Diagnosis and Treatment of Disease Caused by Nontuberculous Mycobacteria - August 1997 (pdf 200 kb)
American Thoracic Society Position Statement on the Treatment of Tuberculosis (1993, pdf 307 kb)
University of Pennsylvania Tuberculosis Control Program - Includes data on the antimicrobial susceptibility patterns of local, state, and national isolates, plus educational information on tuberculosis and treatment guidelines


Primary Care Clinical Practice Guidelines 1 - ID - Infectious diseases

2002 May 2,9,10,15, Aug 1 2003 Jul 15








総説記事・文献

カルバペネム系抗生物質の変遷

出典●薬事日報 記事日付:2004.2.20
就実大学薬学部医療薬学科臨床薬学教室教授 牧野 和隆

【カルバペネム系抗生物質の基本骨格】

 β‐ラクタム環を有する抗生物質をβ‐ラクタム系と総称するが、「ラクタム」とはカルボキシル基とアミノ基が縮合・環化したものをいい、4員環のものをβ‐ラクタム環と呼んでいる。ちなみに、3員環、5員環、6員環はそれぞれα、γ、δ‐ラクタム環と呼ばれる。ラクタム環は細菌の細胞壁合成酵素と反応して開裂することによりその酵素活性を阻害して抗菌力を発揮するが、その作用は4員環のβ‐ラクタム環が最も優れている。

 β‐ラクタム環のみを主構造とするものにモノバクタム系抗生物質があるが、β‐ラクタム環の隣接環に5員環を持つとぺナム系(ペニシリン系)、6員環ならばセフェム系となる。ペナム系の2位と3位間を二重結合にしたピロリン構造を有するとぺネム系となる。この隣接環のS(硫黄)の代わりにO(酸素)が入るとオキサペナム及びオキサセフェム、C(炭素)が入るとカルバぺネム、カルバセフェムとなる(図1)。またセファマイシンもβ‐ラクタム系の一つである。本稿ではこのカルバぺネムの誕生から現在までを概説したい。

【イミペネム(IPM)】

 カルバペネム系抗生物質の歴史は、1976年に米国メルク社が放線菌の培養濾液からカルバペネム骨格を有するチエナマイシンを分離したことに始まる。チエナマイシンは極めて不安定な物質であったため、N‐ホルムイミドイル基を付加することにより化学的に安定で嫌気性菌やグラム陽性菌及び陰性菌の多くの菌種に抗菌力を示すイミペネムが開発された(図2)

 イミペネムは腎近位尿細管の冊子縁膜に存在するdehydropeptidase-I(DHP‐I)の基質に類似しており、本酵素によりβ‐ラクタム環の4位と7位間が加水分解を受ける。そこでDHP‐I阻害作用を有し、イミペネムによる腎尿細管上皮細胞の壊死を抑える作用も併せ持つと共に、イミペネムと体内動態がほぼ同じであるシラスタチン(CS)を1:1に配合した合剤(チエナム)が87年に発売された。イミペネムは特にブドウ球菌、腸球菌などグラム陽性菌と緑膿菌に強い抗菌力を示すが、中枢神経系の副作用に注意する必要がある。

【パニペネム(PAPM)】

 次に開発されたパニペネムは、2位置換基に硫黄原子を介して環状アミンのピロリジン基が導入され、DHP‐Iに対する安定化とイミペネムの約1/2という中枢毒性の軽減化が図られた(図2)。塩基性基を含むこの部分構造がガンマアミノ酪酸レセプターへの親和性を増すことが痙攣誘発の機序と説明される。塩基性を調整する置換基であるピロリジン基類は、その後に開発されたいずれのカルバペネム系薬剤にも導入されている。現在開発中のS‐4661ではピロリジン基にスルファモイルメチル基が導入されている。

 パニペネムはイミペネムより弱いものの腎毒性が認められたため、ベタミプロン(BP)が腎毒性軽減配合薬として選ばれて95年に発売された(カルベニン)。ベタミプロンは、毛細血管から腎尿細管基底膜を透過して尿細管上皮細胞内へ有機アニオンを輸送する系の阻害薬である。ただしベタミプロンはDHP‐I阻害作用を有していない。パニペネムは肺炎球菌、特にペニシリン耐性肺炎球菌に対する感受性がβ‐ラクタム系薬剤の中で特に優れており、またカルバペネム系薬剤の中で唯一髄膜炎への保険適応が承認されている。さらにグラム陰性菌による敗血症でのエンドトキシンの遊離が少ない。

【メロペネム(MEPM)、ビアペネム(BIPM)】

 95年に発売されたメロペネム(メロペン)、および02年に発売されたビアペネム(オメガシン)は、1β位へのメチル基導入により、ペニシリン結合蛋白(PBP)への親和性が増して抗菌活性が向上すると共に、DHP‐Iに対する安定性が確保され、両薬剤は配合剤なしの単剤として発売された(図3)。現在開発中のS‐4661も同様の1β位メチル基を持っている。メロペネムは2位側鎖塩基性置換基としてピロリジン環とジメチルアミノカルボニル基が導入され、抗緑膿菌活性を維持しながらイミペネムやパニペネムより中枢毒性や腎毒性が軽減された。メロペネムは特に大腸菌、エンテロバクター、緑膿菌などのグラム陰性菌に優れた抗菌力を示す。現在発売されているカルバペネム系のなかで唯一セフェム系薬剤と同じようにPBP‐3に強い親和性を示し、菌がフィラメントを形成し溶菌に至るまでに時間を要する難点も有する。

 ビアペネムはカルバペネム骨格の1位にβ‐メチル基を、2位にピロリジン基類似構造としてアミジノ基と4級含窒素へテロ環が導入された。メロペネムよりさらにDHP‐Iに安定で、臨床での使用量が従来のカルバペネム系の2/3程度と、きわめて強力な抗菌活性を有する。ビアペネムは特に緑膿菌に対する短時間殺菌力は現存するβ‐ラクタム系薬剤の中では最も強力である。緑膿菌のPBP‐4に対する親和性が他剤に比べて強いのが特徴で、卵球形化が早い段階から生じ、細胞壁表層構造に剥離や孔を生じるなど極めて強い損傷を与える。

 ビアペネムは緑膿菌の外膜透過性が高く、また緑膿菌の排出システムにほとんど影響を受けないことも強い抗菌力の理由と思われる。カルバペネム系薬剤はセリンβ‐ラクタマーゼには抵抗性が強いが、カルバペネマーゼであるメタロβ‐ラクタマーゼには容易に分解される。しかしビアペネムはイミペネムに比較してメタロβ‐ラクタマーゼに対しても分解されにくい。

【耐性菌】

 カルバペネム系薬剤は既存のβ‐ラクタム系薬剤より抗菌活性が強いため使用頻度が増加し、それに伴って耐性菌の出現が問題となっており、イミペネムに対する耐性緑膿菌は年々増加している。カルバペネム系薬剤に対する緑膿菌の耐性機構には、カルバペネマーゼの産生、OprD2という特異なポーリン欠損による薬剤透過性の低下、抗菌薬排出システムの過剰亢進がある。

 グラム陰性菌におけるβ‐ラクタム系薬剤耐性の主因はβ‐ラクタマーゼで、アミノ酸の一次配列からクラスAからDに分類される。クラスA、C、Dは、活性中心にセリンを持つセリンβ‐ラクタマーゼである。クラスBは活性中心に亜鉛を有することから、メタロβ‐ラクタマーゼと呼ばれる。カルバペネム系薬剤はセリンβ‐ラクタマーゼ(ぺニシリナーゼ、セファロスポリナーゼ)には安定であるが、緑膿菌、セラチアなどプラスミド性に産生するメタロβ‐ラクタマーゼ(カルバペネマーゼ)により加水分解される。最近各地からこれらを産生する菌が分離されつつある。

 その他の緑膿菌耐性因子に、抗菌薬を細胞外へ排出するポンプシステムの過剰発現が知られている。緑膿菌の染色体上にはMexAB-OprM, MexCD-OprJ, MexXY-OprMなどの抗菌薬排出ポンプの遺伝子が存在する。これらの排出ポンプシステムの過剰発現によりメロペネムやパニペネムの耐性化を引き起こすことが報告されているが、イミペネム、ビアペネムは影響を受けにくいとされている。

【最後に】

 カルバペネム系抗生物質は現存する抗菌薬の中で最も抗菌スペクトルが広く、β‐ラクタマーゼに安定で強い抗菌力を有する。

 従来重症感染症に対する「切り札」的化学療法薬剤として用いられることが多かった。しかし、最近は市中感染症に対しても用いられることがあり、耐性菌の動向には十分注意する必要があると共に、適正な使用が望まれる。また新規カルバペネム系抗生物質の開発も重要な課題と考えられる。


化学療法新時代 −創薬から操薬へ− 第51回日本化学療法学会総会

出典●薬事日報 記事日付:2003.5.23
29、30日 横浜市・新横浜プリンスホテル
井上 松久会長(北里大学医学部微生物・寄生虫学教授)に聞く

《分離菌の耐性動向など見据えて市販の化療剤を再検討》

 第51回日本化学療法学会総会が29、30の両日、「化学療法新時代−創薬から操薬へ−」をテーマに、横浜市の新横浜プリンスホテルで開かれる。現在、市販されている抗菌薬は、実に150種類以上ともいわれている。これらが抗菌化学療法の発展に寄与してきたことは確かだが、最近では安易な使用による耐性菌の発生が大きな問題となっている。既に、新薬開発においてはICH‐GCPの遵守が徹底され、治療現場でもエビデンスに基づく治療の重要性が指摘され始めている。そうした中、今までの抗菌薬開発、抗菌化学療法は、大きな曲がり角を迎えていると言えそうだ。そこで、今総会の会長を務める井上松久氏(北里大学医学部微生物・寄生虫学教授)に、今総会のテーマに込めた思いや学会の見どころなどをうかがった。

【術後投与の意義を検証、一般演題を“講評”する場も】
 ――今学会の基本的な考え方を教えていただけますか。

 井上
 今総会は、三つの柱を中心にプログラムを企画しました。まず、今まで日本化学療法学会として様々な取り組みを行ってきた委員会の成果について、その後の結果を検証しておく必要があるだろうと考えました。

 その一つとして、炭山嘉伸先生(東邦大学医学部外科学第3講座)に「外科周術期における抗菌薬療法の適正化」と題する基調講演をお願いしています。外科系では術後感染症を防ぐために、予防的に抗菌薬を使いますが、これに関して学会で使用方針を打ち出してから約5年が経過しました。炭山先生には、この方針によって本当に術後感染を予防してきたかどうかの検証を含めて、お話しいただく予定です。

 二つ目は、化学療法学会として、会員からの一般演題を尊重する必要があると考えて、十分に議論できる時間を配分しました。また、発表された一般演題の内容について評価を行うため、砂川慶介先生(北里大学医学部感染症学)、山口惠三先生(東邦大学医学部微生物学)に司会をお願いし、プログラム委員からなるコメンテーターによって各会場の一般演題を講評する「学会総括」の時間を設けています。

 三つ目は、現在、経口薬、注射薬を含めて150種類以上の化学療法薬が市販されていますが、長く使われている薬剤では、耐性菌の発生が大きな問題となっています。しかし、私は、古い薬剤であっても適正な使い方をすれば、効果は十分に得られると考えています。

 そうした意味で、新規の抗菌薬にとらわれるだけではなく、市販されている抗菌薬の投与量・投与方法を検討したり、分離菌の動向を見直し、新規性を探ることを目的にワークショップ「市販抗菌薬のその後の操薬」を企画しています。

 ――市販後の「操薬」に主眼を置いたのは、どのような背景からですか。
 井上
 古くから化学療法学会では、「新薬シンポジウム」を開催してきましたが、その後市販されてからのフォローがなかったという反省がありました。そこで、どうしても化学療法学会の責任で市販後のフォローを行う必要があると考え、ワークショップで取り上げました。

 多くの抗菌薬が市販されている中で、今後、新しい薬が次々と登場してくることは難しいと思われます。だからこそ、古くから長く使われている抗菌薬を大切に使っていく必要があるわけです。今までの化学療法は、どの抗菌薬を使っても効果がありましたが、このままでは耐性菌への対応は難しくなる一方です。やはり、抗菌薬をいかにうまく使って、耐性菌を発生させないようにするかが問われているのだと思います。

 もちろん、いかに抗菌薬をうまく使っていくかという「操薬」だけではなく、やはり新しい薬を開発していく「創薬」も必要です。この創薬の視点で企画したのが特別講演で、北里一郎先生(明治製菓)に「化学療法の黎明期」と題して、創薬する立場から今後の化学療法の方向性などについてご講演いただく予定になっています。

 また、耐性菌を選択しないような抗菌薬を開発するためには、その標的を特定し、高い安全性と薬剤量を確保する必要があります。こうした考えに基づいて、辻彰先生(金沢大学薬学部創剤科学)に「薬物トランスポーター群の分子機構を用いた創薬」と題するご講演をお願いいたしました。

 一方、副作用も少なく、安全性も比較的高い抗菌薬に対して、最も対極にある薬剤は抗癌剤です。抗癌剤は20〜30%でも有効率が高いとされるわけですが、副作用が大きな問題となります。抗癌剤を使う先生方は、科学的なデータをもとに、体内の血中濃度や投与量などを慎重に考えながら使っている、すなわち「操薬」を行っているのです。

 そうした意味で、招聘講演として、佐々木康綱先生(埼玉医科大学臨床腫瘍科)から「PK/PDに基づいた抗悪性腫瘍薬投与の適正化」をテーマにお話ししていただくことになっています。この招聘講演を通して、抗菌薬の操薬もしっかりと考えていこうという趣旨です。

【新時代に即した抗菌薬の開発が】
 ――シンポジウムは、どのような狙いで企画されたのでしょうか。
 井上
 私は、PK/PDによってヒトへの薬剤投与量が決定されると考えています。既に欧米では、PK/PDに基づく薬剤開発が行われていますので、それが耐性菌対策の一つのデータになるのではないかと考えました。

 また、現在市販されている薬剤は、欧米から多く導入されているのに対して、わが国から導出する薬剤は非常に少ないのが現状です。この理由として、開発していく視点が違うことにあると思います。日本では、安全性が確保できる用量で認可を目指しますが、欧米ではまず用量を設定してしまい、高い用量で承認申請を行うという違いがあります。

 そこで、世界に通用する抗菌薬を開発していくためにも、シンポジウムとして「感染症治療のための抗菌薬療法のサイエンス」を企画しました。大いに議論を深めていただければと思っています。

 ――テリスロマイシンをめぐるシンポジウムの位置付けについてはいかがですか。
 井上
 テリスロマイシンは、欧米並みのPK/PDに基づいて開発された薬剤で、その一例として取り上げました。テリスロマイシンの開発データは、既にその一部がFDAでも日本でも使われています。その意味でテリスロマイシンは、従来の新薬とは開発の進め方も考え方も全く違う、まさにICH‐GCP時代の抗菌薬と言えるでしょう。

 テリスロマイシンのシンポジウムは、もう一つのシンポジウム「感染症治療のための抗菌薬療法のサイエンス」を受ける形で企画しています。久しぶりに行われる新薬シンポジウムとして、新しい時代の抗菌薬開発のあり方を考えていただく機会になればと思っています。

【開業医との連携深め耐性菌克服に取り組み】

――市販後の操薬を考えるためには、創薬の開発段階からの姿勢が重要になってくるということですか。

 井上
 新薬を開発して、臨床の先生方に提供する時点で、相当に耐性菌対策を意識するというのが本来の使い方だと思います。抗菌薬は実際に使っていても、かなり症例数が多くならない限り副作用は見られませんが、やはり使い始める段階で「抗菌薬にも副作用はある」という認識をしっかりと持つべきです。

 化学療法学会では、まもなく正式にPK/PD検討小委員会が立ち上がる予定になっており、科学的なデータに基づく抗菌薬開発に向けた一歩として期待されます。

 ――2年前に出された「抗菌薬の使用の手引き」も操薬へのエビデンスとして活用されるのですか。
 井上
 使用の手引きは、一般の先生方に向けて発行したものですし、実際に経口抗菌薬を使用しているのも約80%が開業医の先生方です。現在、耐性菌の発生が大きな問題になっていますが、既に院内ばかりではなく、市中でも耐性菌が見られています。

 こうした状況を化学療法学会として視野に入れる必要があるのは当然ですが、開業医の先生方にも会員になっていただき、お互いに勉強していかなければ、耐性菌の問題は解決しないと考えています。そこで初めての試みとして、特別講演とシンポジウムの内容を一つずつ、メディカルチャンネルというインターネット放送で1年間お伝えしていく予定にしています。

 今では各地方で、学会が認定する講演会、講習会が行われていますので、開業医の先生方と少しずつ近づきつつあるのは間違いないのですが、もっと密接に関わっていく必要があると感じています。その意味では、メディカルチャンネルの試みに期待しているところです。

【根拠に基づく化学療法へ科学データの共有が不可欠】
 ――基礎の立場から、今後の抗菌化学療法の展開についてどのようにお考えですか。
 井上
 感染症には必ず相手となる細菌がいて、それを抗菌薬で治療するわけですが、やはりあらゆる科学的なデータに基づいて治療すべきです。そのためには、化学療法学会としてもエビデンスに基づいた新薬開発、治療をしっかりと進める一方で、これらの知識が一般の先生方に広がっていくことを望んでいます。

 EBMという概念は、大きな病院の先生方にはよく知られていると思います。しかし、既に耐性菌が市中でも問題になっていることを考えると、大病院の先生も一般の先生も、同じエビデンスを共有して克服しなければならないと考えていますし、私自身もそうした方向に進めていこうと取り組んでいます。

 ――市中での耐性菌問題に関して、例えば抗菌薬がどのように使われているかの実態把握など、調査を行うことは考えているのですか。
 井上
 もちろん調べる必要があります。抗菌薬を適切に使っていくためには、現在の使用状況を把握しなければ対応できませんし、耐性菌についても学会として全国的な動向を調べていく必要があると思っています。

 ただ、150種類以上も市販されている現状では、非常に多くの選択肢があるわけですから、今すぐにエビデンスを作り上げていくことは難しいと思います。少なくとも、キノロン系、セフェム系、カルバペネム系といったグループ別であれば、推奨することが可能だと思いますし、将来的にはそういう方向に進んでいくでしょう。しかし、いくら推奨しても、ある程度の知識がなければ治療に生かすことはできません。知識の啓発といった部分は学会の責任だという気がしていますし、それを徹底していかない限り、耐性菌の問題は解決しないと思います。

【耐性菌断ち切る使い方の工夫を】
 ――耐性菌は、抗菌化学療法を行っていく上で避けて通れない問題といわれています。
 井上
 抗菌薬を開発すれば耐性菌が出てくるというように、あたかも永遠のテーマになっていますが、私たち基礎細菌学の立場から言えば、耐性菌は断ち切ることができると考えています。そこで、やはり使い方が問題になってきます。古い薬から順番に使っていく方法がいいのか、あるいは、初回に強力な薬を使ってしまう方法がいいのか、今総会でも十分に議論していただきたいところです。

 その一方で、基礎研究をしっかりと進めて、新しい薬を開発していく余地も十分に残されています。今後、感染症、化学療法に関するあらゆることを科学的に議論し、基礎と臨床が融合した上で、一般の先生方と情報を共有しながら耐性菌問題などを解決できればと思っています。

【SARS等で緊急セミナー】
 ――最後にメッセージをお願いします。
 井上
 学会前日には、国際シンポジウム「アジア地区における薬剤耐性問題の現況と対策」を開催します。アジアでも今、耐性菌が大きな問題となっていますので、その現状を報告していただくことで、日本の耐性菌問題を考える上でも示唆に富むシンポジウムになると期待しています。

 また、緊急セミナーを2題企画し、米国で分離されたバンコマイシン耐性MRSAの2例目の結果と、SARSのベトナムでの対策を含めた最新情報について、ご講演いただくことになっています。多くの皆様のご参加をお待ちしています。



総会の見どころ 第51回日本化学療法学会総会

出典●薬事日報 記事日付:2003.5.23

 市中感染症の多くは、ヒトに備わっている感染防御能も相まって、抗菌薬で容易に治療が可能と考えられている。しかし、compromised hostが多く存在する病院内の感染症では、必ずしも治療は容易ではなく、効果を最大限にして、かつ副作用が少ない抗菌薬の使い方を考えなければならない場面も多くみられている。また、compromised hostの治療を行っていると、耐性菌の増加が問題となってくる。そのため、単に有効、無効を問題にするのではなく、なぜ有効であったか、なぜ無効であったのかを理論的に解析することが必要とされている。シンポジウムでは、抗菌薬療法をサイエンスと捉え、最近明らかとなってきた抗菌薬療法の理論的背景について、特にPK/PDを中心に討論が行われる。

《シンポジウム1「感染症治療のための抗菌薬療法のサイエンス」》
司会 戸塚 恭一(東京女子医科大学感染対策部感症科)/谷川原 祐介(慶應義塾大学病院薬剤部)

 抗菌薬療法の目的は、効果があって副作用は少なく、耐性菌が出にくい投与法を行うことにあるとされる。感染症治療の基本は、抗菌薬の選択毒性に基づいた化学療法というサイエンスであり、外来性の病原体がその標的となっている。病原体は、体外に分離ができるため、試験管内や生体内で分離菌に対する様々な抗菌作用の検討が可能であり、実際に抗菌薬とその標的である病原体の受容体となる部位との関係、すなわちPD(薬力学)は詳しく検討されている。PDに関しては、ヒト組織を標的とする他の薬剤とは異なった抗菌薬の持つ利点でもあり、多くの科学的データ収集が行われてきた。さらに、その中で、PK(薬物動態)を加味したデータの解析から、ヒトにおける抗菌薬の有効性や副作用、耐性菌との関連について検討することが注目を集めてきた。

 既に欧米においては、新薬承認の臨床試験に際して、PK/PDの検討結果を示すことが要求されている。こうした状況を踏まえ、現在、日本化学療法学会でもPK/PD検討小委員会を組織して、PK/PDからの臨床試験のあり方について検討が行われている。ヒトにおける抗菌薬の血中濃度や組織内濃度を測定し、感染症治療に反映させていくことは、抗菌薬療法をサイエンスとするためには特に重要で、臨床開発、日常臨床ともに積極的に行うべきこととされている。

 そこで、シンポジウムでは、サイエンスとしての抗菌薬療法をベースとして、PK/PDをめぐって広範な発表が行われると共に、今後の方向性の展望などについても議論される予定である。

 まず、PK/PDとTDMの意義について、谷川原氏から解説される。一般的に、薬物による治療効果は、標的組織に到達した薬物濃度と薬物に対する反応性が薬効強度を支配するが、抗菌化学療法ではそれがより明確であるとされる。抗菌薬のPK/PDに関する知見が積み重なり、薬物濃度を個別最適化することが、治療上有益であると明らかになれば、日常臨床におけるTDMとして実用化されると考えられている。谷川原氏からは、抗菌化学療法の科学性を高めるための方法論が、PK/PDとTDMの観点から報告される。

 また、投与量設定のためのPK/PDをめぐっては、相澤一雅氏(明治製菓研究開発戦略部)から、抗菌薬開発で推奨される投与量設定の方法が紹介される。従来、抗菌薬の用法・用量設定は、特に臨床での有効性の推定に関して、手探り的な経験に基づく方法であり、設定された用法・用量がなぜ最適であるのかといった根拠に関しては、科学的なエビデンスに乏しい面は否めなかった。相澤氏からは、欧米において推奨されている用法・用量設定などを踏まえて、どのようなPK/PD理論を取り入れるのが最適なのかが紹介され、議論が深められることになっている。

 薬剤耐性菌に対する確実な治療についても、最近では、抗菌力に加え、TDMによる血中濃度シミュレーションやPK/PDを考慮に入れた投与法が実施されている。その結果、抗菌薬使用量のコントロールの観点から、抗菌薬の使用規制や抗菌薬のサイクル使用などが試みられ、薬剤耐性菌の増加防止につながる報告もみられるようになってきている。そこで、賀来満夫氏(東北大学大学院医学系研究科病態制御学)からは、こうした研究報告の総括を踏まえ、PK/PDに基づいた薬剤耐性菌の克服について考察が加えられる。

 一方、森和彦氏(医薬品医療機器審査センター)からは、最近の新薬承認の動向が解説されると共に、PK/PDに基づく抗菌薬開発の方向性についても示される予定である。さらに、シンポジウムの最後には、紺野昌俊氏(帝京大学名誉教授・ペニシリン耐性肺炎球菌研究会)から、シンポジウムの議論を踏まえてコメントが述べられることになっている。

《特別講演1「化学療法の黎明期」》

 化学療法の原点はコッホとその門下生や、パスツールらによって築かれたと言われている。よく知られているように、コッホの門下生であった北里柴三郎は破傷風菌の毒素を用いて免疫血清療法を確立し、やはり門下生であったエールリッヒは秦佐八郎と共に世界初の化学療法剤であるサルバルサンを発見した。また、フレミングによるペニシリンの発見によって、感染症治療は飛躍的に進歩してきた。

 日本においても、梅澤濱夫らによってカナマイシンが発見されたのを契機に、国産抗生物質が次々と開発され、特にニューキノロンの開発改良は日本が中心的な役割を果たしてきた。最近では、びまん性汎細気管支炎に対するマクロライドの適応解明も大きな業績と捉えられている。

 ただその一方で、耐性菌の増加、compromised hostの増加による感染症の難治化、院内感染症など、感染症を取り巻く環境は大きく変貌しており、新たな化学療法の開発が待たれている。特別講演1では、新しい化学療法を考える上でもう一度原点に立ち返って、北里一郎氏(明治製菓)から将来が展望される。

 新しい化学療法ということでは、病原遺伝子の探索や新規病原因子の解析が進んで、それらを標的にした薬剤開発が進んできた。実際、細菌毒素や付着侵入因子、病原性調節因子など、感染症発現に関与する因子が分子レベルで解明されてきており、それらの関連蛋白質を標的とした薬剤開発が盛んに行われている。また、菌の毒素産生に及ぼす薬剤の影響や、厳しい環境の中で菌が生存する仕組みでもあるバイオフィルム形成のメカニズムも解明されてきており、複雑化する感染症に対処していくための新しいアプローチが始まっている。北里氏からはそうした新たな視点について考察される。

《シンポジウム2「Telithromycin(テリスロマイシン)」》
司会 河野 茂(長崎大学医学部第2内科)

 テリスロマイシンは、1990年代前半にルセルユクラフ社(フランス)によって合成された新規のケトライド系経口抗菌薬である。市中感染症に対しては、幅広いスペクトルを有し、抗菌力を十分に有した抗菌薬を使うことが原則であり、また、問題となっている耐性菌に対しても、強い抗菌活性を有する薬剤が望まれている。

 50年代に、マクロライド系抗菌薬であるエリスロマイシン(EM)が一般細菌および非定型病原菌に抗菌力を有する薬剤として開発され、その後80年代以降に、経口投与時の吸収性を改善し、さらに抗菌力を向上させたロキシスロマイシン(RXM)、クラリスロマイシン(CAM)やアジスロマイシン(AZM)のニューマクロライド系抗菌薬が発売された。

 しかし、これらの抗菌薬に対して耐性を示す肺炎球菌が、80年代後半から日本を含め世界中で分離されるようになった。実際、呼吸器感染症、耳鼻科感染症においては、初期治療が奏効せず、臨床上問題となっていることが数多く報告されている。肺炎球菌は、マクロライド系抗菌薬のみならず、ペニシリン系抗菌薬やセフェム系抗菌薬でも同じように耐性を示し、最近では、さらにキノロン耐性株なども少数ながら報告されてきている。また、歯科・口腔外科領域においても、マクロライド耐性口腔レンサ球菌が報告されるようになった。

 こうした中、これらの課題に一つの答えを示したのがテリスロマイシンだと捉えられている。テリスロマイシンは、マクロラクトン環の8位をケトン基に置き換えた構造により、erm B遺伝子によって支配されるマクロライド耐性(MLSB)誘導能を低下させると共に、マクロライド系抗菌薬と交叉耐性を示さない特性が得られている。

 また、1位の側鎖は細菌リボソームへの結合増強に働いて多剤耐性肺炎球菌に対して抗菌力を有している。さらにクラリスロマイシンを上回る酸に対する安定性を示すことが明らかになっており、このような特徴を背景として、日本化学療法学会では、テリスロマイシンをケトライド系抗菌薬と称する新しい分類に位置付けた。

 シンポジウムでは、現在までに実施、検討された非臨床試験および臨床試験成績を踏まえ、抗菌力、体内動態、臨床効果、安全性などについて、各演者から総括的に発表が行われ、テリスロマイシンの特徴や臨床上の位置付けについて議論が行われることになっている。

 開発の経緯をめぐっては、岩崎甫氏(アベンティスファーマ)から報告される。95年より実施された国内外での各種毒性試験の結果からは、テリスロマイシンに特異的な所見は認められておらず、健康成人を対象とした単回経口投与試験および反復経口投与試験では、良好な忍容性が確認されている。また、海外の第T相臨床試験との比較で、国内の推奨用量の1回600mgを1日1回が推定された。

 こうした成績を受けて、98年から各科領域下で臨床検討が開始され、99年には市中肺炎患者を対象とした用量確認試験、2000年にはレボフロキサシンを対照薬とした比較試験が、市中肺炎患者を対象に実施され、01年に終了している。

 このように第U・V相臨床試験、用量確認・比較試験を短期間で終了したことは、近年の抗菌薬開発では傑出した速さだと考えられており、この治験の推進には、CROによる治験施設へのモニタリング、クリニックの活用、新聞による治験推進キャンペーンなど、多くの新たな施策が寄与したものとみられている。

 テリスロマイシンは、01年10月にドイツで最初に上市され、現在では欧州諸国をはじめ、中南米、アジア、オセアニアにおいて市販されている。米国でも、02年1月にFDAから承認勧告が出されている状況にあり、日本国内でも非臨床試験成績、国内臨床成績および国内外の安全性データをもとに、現在規制当局に申請中の段階にあるという。岩崎氏からは、これら開発経緯の詳細について報告される。

 テリスロマイシンの抗菌スペクトルとしては、従来のマクロライド系抗生物質と同様に細胞内寄生菌であるマイコプラズマやクラミジアなどに対して強い抗菌力を持つと同時に、スタフィロコッカス属、ストレプトコッカス属、プレボテラ属、インフルエンザ菌など、幅広い抗菌活性を持っている。特筆されるのは、耐性肺炎球菌に対する抗菌活性が高く、またマクロライド耐性遺伝子保有株に対しても抗菌活性を示すこと。その基礎的な検討成績が西野武志氏(京都薬科大学微生物学)から報告される。

 既に終了した第V相臨床試験成績では、呼吸器感染症で92・7%、耳鼻咽喉科領域感染症で75%、歯科・口腔外科領域感染症で91・7%の有効率が得られている。二木芳人氏(川崎医科大学呼吸器内科)からはその詳細な成績が報告される予定。

 副作用は18・4%に認められており、主な副作用は下痢や軟便など胃腸障害が多いが、重篤なものや問題とすべきものはみられていない。また、臨床検査値異常としては肝酵素の上昇など12・9%にみられている。それらの安全性については、渡辺彰氏(東北大学加齢医学研究所)から、解析対象とされた613例について評価される。

 そのほか、シンポジウムでは国内外の体内動態成績などを含めて、テリスロマイシンの臨床的位置づけについて討論されることになっている。

《特別講演2「薬物トランスポーター群の分子機構を用いた創薬」》

 生体細胞は、必要な栄養素や内因性物質を摂取し、異物や老廃物の排除を行っているが、その選択性に関わっているのが細胞膜に備わっているトランスポーター。トランスポーターの中には、その幅広い基質認識性によって、生体異物である薬物の細胞内への摂取と細胞外への排出に働くものがあり、薬物体内動態に重要な役割を果たしていることが明らかになってきている。特別講演2では辻彰氏(金沢大学薬学部)が、薬物を認識・輸送するトランスポーター群の分子機構解析研究の現状や、トランスポーター群の特性を利用した創薬戦略について講演する。

 トランスポーターは、生体内に投与された薬物に対して、@投与部位から循環血中への吸収過程A肺、筋肉、脳などの組織への分布・移行過程B薬効または毒性発現部位での相互作用C肝代謝・胆汁排泄、腸管からの分泌および腎尿細管分泌――など吸収・分布・排泄に深く関わっており、薬物の体内動態を踏まえた至適治療の面でも、研究の進展が待たれている。

 これまでに、化学構造も作用機作も異なる多様なトランスポーターが明らかにされているが、そのうち、薬物またはその代謝物の輸送に関わる薬物トランスポートも、一次性能動輸送系(ABCファミリー)、二次性能動輸送系(SLCファミリー)を含めて、多様なトランスポーターが見出されている。ヒトゲノム解析からヒトでは約3万種類の蛋白質があると想定されているが、そのうちの約10%は細胞膜あるいは細胞内にあるトランスポーターではないかと予測されているところで、現在、臨床上で用いられている医薬品の約30%程度は、トランスポーターあるいはチャネルがターゲットにもなっている。それだけに、トランスポーターの組織局在性や機能などの解析が待たれるところで、辻氏からは、これまでに分かってきた薬物トランスポーター群について解説される。

 多くの薬物は肝臓や腎臓を経て排出されるが、辻氏らのグループでは、その薬物消失過程に様々なトランスポーターが関与することを、組織抽出法や遊離細胞、単離膜小胞、さらにはトランスポーター遺伝子クローニングなどを用いて明らかにしてきている。抗菌薬に関しても、β‐ラクタム系薬剤やキノロン系薬剤では、胆管腔側細胞膜および尿細管上皮細胞刷子縁膜におけるトランスポーターに対する誘導体間での親和性の差が、胆汁あるいは尿中排泄に選択性を引き起こしていることを見出している。それらの研究成果を踏まえて、抗菌薬や抗ウイルス薬を中心として、吸収・分布・排泄過程にトランスポーターが関与することによって特徴的な動態特性を示す例が紹介されることになっている。

 また、細胞内への取り込みに働くトランスポーター群や排出に働くトランスポーター群の組織分布と局在性、化学構造認識輸送の特性を利用した創薬戦略についても、現状と今後への期待が講演されることになっている。トランスポーター研究は急速に研究が進んでいる分野で、その最先端の知見が得られそうだ。

《ワークショップ》

 これまでに数多くの抗菌薬が開発され、感染症治療に大きな貢献を果たしてきたことは誰しもが認めるところだが、その一方で、市販後における抗菌薬の使われ方がもたらした薬剤耐性菌の増加、重篤な副作用の発現など多くの問題点も指摘されている。ワークショップではそうした点を捉えて、優れた抗菌薬をいかにうまく操るかという視点から、抗菌薬の特性を生かした安全な使用法とは何か、適正な使い方とは何か、さらに、それを裏付けるエビデンスを確立するために実施すべき基礎的、臨床的研究のあり方について討論される。

《ワークショップ「市販抗菌薬のその後の操薬」》

司会 柴 孝也(東京慈恵会医科大学内科)/平井 敬二(杏林製薬創薬研究本部)

【「適切な治療法を探る」耐性菌つくる使い方にメス】

 抗菌薬の種類は数多いが、今回はキノロン系薬、セフェム系薬について、不適切な抗菌薬使用がもたらした薬剤耐性菌の出現と増加の例として、キノロン耐性淋菌やPRSP、BLNAR(β‐ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌)が取り上げられ、その背景となった因子について検討される。また、適正な治療法に向けた対応策としては、薬剤感受性の疫学調査の取り組み方、有効性、安全性、さらに耐性菌出現をなるべく抑制するPK/PD試験に基づく適切な投与量の設定への取り組み、ガイドライン普及の必要性などが取り上げられる。

 キノロン系薬、セフェム系薬をめぐっては、内科の立場から朝野和典(長崎大学医学部附属病院治験管理センター)、鈴木幹三(名古屋市厚生院附属病院内科)の両氏、また泌尿器科の立場から小野寺昭一(東京慈恵会医科大学泌尿器科)、出口隆(岐阜大学医学部泌尿器科)の両氏が、各領域における市販薬の使用がもたらした臨床現場での問題点とその背景について報告を行うことになっている。その上で、今後、耐性菌を増加させない抗菌薬の使い方、特性を生かした治療法・適正使用に向けた基礎的・臨床的研究に対して提案がなされる予定である。

 それぞれについてみると、キノロン系薬をめぐっては、キノロン耐性淋菌の増加が大きな問題。1955年頃からキノロン耐性淋菌が加速度的に増加し、現在では臨床から分離される淋菌の半数以上は耐性菌となっている。そうした耐性菌の急激な増加は欧米ではみられない現象で、日本におけるキノロン薬の投与法に問題があったと考えられている。それというのも、淋菌感染症に対する欧米のガイドラインでは、注射薬、経口薬を問わず単回投与療法が推奨されているが、日本では尿路感染症と同じような投与法が行われており、特に淋菌と同時にクラミジアも治療しようと1週間以上の投与が通常化している。それが耐性淋菌の増加に拍車をかけたのではないかとされている。その状況を改めようと、日本性感染症学会では99年に「性感染症―診断・治療ガイドライン」を公表して、淋菌感染症に対するニューキノロン薬による治療は不適当というコメントを発表しているが、必ずしもそれが臨床現場に反映されていないのが現状で、小野寺氏からは耐性菌増加を起こさないための方策などについて提言される。

 また、経口セフェム系薬ではPRSPやBLNARに対する適切な使い方が望まれている。PRSPやBLNARに対してはほとんどの経口セフェム薬が無効であるのに対して、かぜ症候群などに対して経口セフェム薬が繁用されているため、PRSPやBLNARの増加に拍車をかけていると考えられている。その結果、PRSPなどによる化膿性髄膜炎例が多くなり、治療に難渋しているのが現状だ。鈴木氏からはその対策として、PK/PDパラメータを踏まえた使い方や、抗菌薬に頼らないワクチン療法や呼吸器感染予防の推進などについて考察される。

 一方、製薬企業の立場からは、市販後調査の現状と、操薬を進めていく上での問題点などについて、キノロン系薬は半田光氏(第一製薬学術開発推進部)、セフェム系薬については松本佳巳氏(藤沢薬品開発本部第2PMS部)から発表される。

 市販後調査としては、安全性情報の収集を目的とした市販直後調査、使用成績調査、特別調査、および適正使用情報を検証するための市販後臨床試験などが実施されている。抗菌薬では、原因菌の薬剤耐性動向を把握するための薬剤感受性調査も行われている。

 ただ、これら市販後調査が抗菌薬によって起こった問題点を早期に見出し、対応策を考えるための情報となっているかは疑問が投げかけられており、調査のあり方など、今後取り組むべき課題は多いとされている。

 その中で、半田氏からは、レボフロキサシン(LVFX)の市販後調査を例に報告される。レボフロキサシンは、淋菌、クラミジアの両菌に有効という理由から、尿道炎や子宮頚管炎に広く使われてきたが、近年、淋菌の高度耐性化が急速に進み、専門家からはキノロン系薬を淋菌感染症治療の第一選択薬にすべきではないとの警告が発せられている。

 しかし、市販後3年間の使用成績調査の年次成績からは、こうした変化を予測することができなかった実情があり、従来の標準的手法による市販後調査は、安全性以外の操薬に関わる問題点、解決策などの情報を抽出するには不十分な手法だったと考えられている。

 半田氏からは、安全性に限らず、実地診療の場における問題点の兆しを早期に捉え、抗菌薬の薬理学的特性や原因菌の感受性変化を踏まえた操薬につながるエビデンスを、明確に証明できるような市販後調査のあり方が展望されることになっている。

 また、松本氏からも、エンピリックセラピーとしての使用頻度が高い経口セフェム薬をめぐって、市中感染症起炎菌の実態調査や、その感受性サーベイランスなどの必要性について報告される。

 ワークショップでは追加発言も予定されており、松森浩士氏(ファイザー製薬開発薬事統括部)からは、日本と海外における市販後調査の違いと、日本における市販後調査の問題点などが解説される。松森氏からは、ICH‐E5ガイドラインの通知を踏まえ、抗菌薬とブリッジング申請の方向性について紹介され、今後の市販後の取り組みについても展望される。

 また、佐藤淳子氏(国立医薬品食品衛生研究所医薬品医療機器審査センター)からは、市販後調査データの解釈をめぐって、治験データなどとの質の違いをはじめ、具体的な事例をもとに適切なデータ公表のあり方や、市販後調査の結果を見る際の注意点について分析される。


●薬剤耐性菌関連


●グリコペプチド系抗生物質とバンコマイシン耐性腸球菌及びVREのグローバルな伝達
薬事日報:01/04/09
群馬大学医学部微生物学教室同薬剤耐性菌実験施設教授 池 康嘉

【抗生物質 市場原理での供給は問題】
 “細菌の薬剤耐性”とは、ある化学療法剤(抗生物質)に対し、正常では感受性の細菌が耐性を獲得した状態である。薬剤耐性菌の出現の歴史は、人類が抗生物質を発見し、使用を開始した時から始まった。

 すなわち、一九四〇年代に最初の抗生物質であるペニシリンが使用され始めてほどなく、一九五〇年代にはペニシリン耐性黄色ブドウ球菌が出現した。以来、各種の抗生物質が開発され、使用されるようになり、各種の薬剤耐性菌が次々と出現し広がり、それらによる感染症治療及び医療経済的に重大な問題となっている。

 これらの薬剤耐性菌の中には、メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)、β-lactum剤耐性グラム陰性菌、多剤耐性緑膿菌、多剤耐性結核菌、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)等がある。そして、多剤耐性緑膿菌、多剤耐性結核菌、VRE等はその感染症に有効な抗菌剤が存在しないことが起こり得るために、重要な問題となっている[表1 PDF]

 薬剤耐性菌が増加した原因は、各種の抗生物質の多量の使用により薬剤耐性菌が選択的に生き残り、増加したことによることが最も重要な原因である。抗生物質以外の他のあらゆる医薬品は人・動物の生体に作用し、その効果を発揮するが、抗生物質は他の医薬品と異なり、生体ではなく生物である細菌に作用する医薬品であることが特徴である。

 すなわち、抗生物質は他のすべての医薬品と非常に異なる医薬品である。そのため抗生物質は感染原因菌のみならず、生体に生息する多くの細菌にも作用する。すなわち、人や動物の体には各種の多数の細菌が生息し、正常細菌叢として細菌の生態系が形成され、動物と共存している。

 これらの正常細菌叢の細菌は、もともと薬剤感受性であるが、なかにはごく少数の薬剤耐性菌が存在していることがある。抗生物質の多量の使用は細菌の薬剤感受性菌を減少させ、薬剤耐性菌を選択的に増加させる。すなわち抗生物質使用による細菌の生態系に対する選択圧が、薬剤耐性菌を増加させ広げる最も重要な原因である。

 薬剤耐性菌の増加は、それによる院内感染の危険性を高め、結果として院内感染を広げる。抗生物質はその使用量の増加により、生物である細菌の生態系に影響を及ぼす薬剤であり、細菌の生態系である自然環境に悪影響を及ぼす薬剤である。

 医療界において、医薬品の使用または販売は市場原理に任されているが、その場合対象となる医薬品の使用量は必ず増加する。それが市場原理である。しかしながら抗生物質は、その使用量が増加すると必ず薬剤耐性菌が増加し、その結果、耐性菌の感染症が増加し、その治療及び医療経済に多大の負担を強いるため、他の医薬品と同様に取り扱うべきでない。

 抗生物質は、その使用量が増加する結果となる市場原理に任せるべき医薬品ではない。

 これまで医療界に出現した薬剤耐性菌の中で、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、バンコマイシンを含むグリコペプチドの使用量の増加により薬剤耐性菌(VRE)が増加することが明確に示されている耐性菌である。

 VREはバンコマイシンを含むグリコペプチド系抗生物質に耐性を持ち、しかもその耐性菌は腸球菌にのみ存在する。そのため薬剤(バンコマイシン)と耐性菌(VRE)の関係がはっきりした対応関係にあるため、バンコマイシンを含むグリコペプチドの使用量とVREの増加の関係を示すことが可能である。

 VREの人からの分離報告は一九八八年にヨーロッパで、続いて一九八九年に米国で報告された。それ以降米国では予期せぬ異常な速さでVREが医療機関に広がったとされている。

 一九九九年の米国CDCの報告では、ICUにおけるVREの分離率は二五・三%、MRSAの分離率は五二・三%であるが、一九九四年から一九九八年の増加率はVRE四三%、MRSAが三七%とVREが急速に増加している。VRE感染による死亡率はICUで二三・二%、ICU以外では一五・四%である。

 ミシガン大学附属病院におけるVRE分離は、一九九四年四五例、一九九五年五八例、一九九六年五九例、一九九七年一八五例、一九九八年二九一例と急速に増加している。これは米国の一つの病院のVRE分離例であり、このことから全米の病院にVREが異常に多く広がっていることが分かる。

 米国において医療環境にVREが異常に広がった原因は、医療界におけるバンコマイシンの使用量の増加によると指摘されている。一九八八年はVREが最初に報告された年である。

 この年に米国では、バンコマイシンの後発品の発売が許可され、その販売と使用が市場原理に任されてきた。それ以降、現在までの先発品の年間使用量は、一九八七年の使用量である約四〇〇〇kg〜五〇〇〇kgであるが、米国全体の年間使用量は一九八八年以後急激に増加し、三年後の一九九一年には一九八七年の二倍量の約一万kgになり、以降その量はさらに増えている[図 PDF]

 そして一九九七年以降、約一万二〇〇〇〜一万三〇〇〇kgとなっている。これは一九八八年にバンコマイシンの後発品が発売される以前の量の三倍にも達していることになる。このバンコマイシンの使用量の増加分はすべて後発品によるものである。

 このことは医薬品の販売を市場原理に任せた時、その使用量は必ず増加することの証拠である。そしてバンコマイシンの使用量が一九八七年の三倍になった一九九七年は米国でVREが異常に増加した年でもあり、これ以降VREの異常な高さの分離率は現在に続いている。

 一方ヨーロッパにおいて、家畜特に養鶏においてバンコマイシンと同じグリコペプチド系のアボパルシンが家畜の成長促進の目的で使用され、鶏腸管にVREを増加させ、それが一般の健康な人・環境に広がったとされている。しかしながらヨーロッパにおいては、VREは米国のように医療環境に広がっていない。

 これは、ヨーロッパにおいてはバンコマイシンの医療環境における使用量が米国のように多くはなく、フランス・ドイツ・イギリス・イタリア・オランダの五カ国全部の使用量は、現在の日本の使用量三〇〇〇kgにも満たない量であり、医療界においてVREが選択的に増加していないことが考えられる。

【日本はVRE拡散防止策を】

 日本では一九九六年最初に人から分離されて以来数施設、十数例の患者からVREが分離されている。これらは感染症から最も多く分離されるVanA型の他VanB型、VanD型類似のVREである[表2 PDF]。VanA型VREはバンコマイシン(Van)、テイコプラニン(Teic)共に高度耐性の典型的なVanA型のVREの他、Van高度、Teic低度耐性VanA型VREが分離されている。

 日本においてもバンコマイシンまたはグリコペプチドの使用量の増加により、VREが増加する素地ができていることが推測できる。日本では、過去にアボパルシンが養鶏で長期に使用されたタイやフランスからの輸入鶏肉から、高頻度にVanA型VREが分離されることが特徴である[表3 PDF]。

 タイ産鶏肉からのVREは人から分離されたVan高度、Teic低度耐性VREとその遺伝子構造が同じであった。日本の輸入鶏肉の調査ではアボパルシンの使用歴が短期間、または使用歴のない国である日本・米国・中国等の鶏肉からVREは分離されていない。このことはグリコペプチドの使用によりVREが増加し、使用しない場合は増加しないことの疫学的な証明である。

 以上の疫学的調査研究は、バンコマイシンを含むグリコペプチド系抗生物質の使用量の増加がVREの医療環境での異常な増加と、院内感染の増加の原因であることを示している。

 このことは米国において強く指摘され報告されている。各種の新たな薬剤耐性菌の出現した時には、すでに医療機関にそれらの耐性菌が広がっており、その対策をとることが非常に困難である。VREも同様で、米国では一九八九年に最初にVREが分離されて以来、予期せぬ速度で広がり、その防止対策は後手に回っている。

 日本はこれまで、先進国の中では唯一、VREが広がっていない国であった。そして欧米各国においての研究から、バンコマイシンを含むグリコペプチド系抗生物質の使用量の増加により、VREが増加することが明らかになっており、先手を打って、VRE拡散防止対策をとることができる前例のない稀な国である。最近VRE感染症治療薬として、新薬ザイボックスが使用可能となり、そして日本でも最近VRE感染治療薬として認可された。

 しかしながら、VREによる敗血症の治療が困難であり、感染症防止対策の医療経済的負担が大きいことには変わりはない。一度出現し、広がった耐性菌は新薬が出現しても減少することはなく、院内感染菌の原因として存在し続けるため、その感染症は減少することはない。

 先に述べたように抗生物質は、それ以外の他の医薬品とはその作用する対象が全く異なる医薬品であり、その使用量の増加は必ず薬剤耐性菌の増加となる。もし市場原理に任せて複数の同じ抗生物質が販売されると、必ずその使用量は増加する。抗生物質、なかでもバンコマイシンのような特殊な抗生物質は、他の医薬品と異なり医療界の市場原理に任せるべき薬品ではない。

 バンコマイシンの使用量の増加がVREの増加の原因であるとの多数の疫学的研究がすでに報告されており、それによる感染症の治療が極めて困難であり、医療経済的にも多大の負担が加わるとの報告がある。さらにこれらの情報をもとに、日本はVRE拡散防止のための施策が行える唯一の先進国である。

 これらの事実を知りながら、バンコマイシンの販売及び使用においてバンコマイシンの使用量の増加につながる市場原理に任せる施策が行われ、その結果VREが増加し、医療界でVRE感染が広まった時には、責任が問われる時代である。











ニュース・トピックス

●日本抗生物質医薬品基準7年ぶり全面改正

出典●薬事日報 記事日付:98/06/08
 日本抗生物質医薬品基準(日抗基)が、七年ぶりに全面改正される。第十三改正日本薬局方との整合性を図る、単位系を国際単位に改める、製造(輸入)実績のない品目を医薬品各条から削除する、などが主な改正点であり、四日に開かれた中央薬事審議会常任部会で了承されたもの。今回の改正により、日抗基医薬品各条への収載品目数は、原体と製剤を合わせて四八七品目となる。
----------------------------------------------------------------------------
【原体と製剤487品目を収載】

 全般的には、単位表記がSI単位系に改められ、総則では基準の英文名を定めるなどの改正が行われる。

 製剤総則では、@通則に製剤の製法に係る規定を制定し、各条中の規定は削除する、Aカプセル剤、錠剤、眼軟膏剤、貼付剤、散剤、粒剤(顆粒剤)、注射剤、トローチ剤を改正し、眼科錠剤を削除する、B各条中の試験法を削除し、一般試験法に移行させる――などが主な改正点である。

 一般試験法においては局方との整合をとり、エンドトキシン試験法、眼軟膏剤の金属性異物試験法、含量均一性試験法、製剤の粒度試験法、注射剤の不溶性異物検査法、注射剤の不溶性微粒子検査法、プラスチック製医薬品容器試験法、溶出試験法が制定される。また核磁気共鳴スペクトル測定法、含湿度試験法(乾燥減量試験法、水分測定法)、薄層クロマトグラフ法、比重密度測定法(比重及び密度測定法)、崩壊試験法、無菌試験法、ろ紙クロマトグラフ法が改正される。

 医薬品各条では製造(輸入)実績がなく、将来もその予定がない九一品目(原薬一六品目、製剤七五品目)が削除される。
●厚生労働省法令DBから検索
日本抗生物質医療品基準の改正等について(平成10年8月3日医薬発第716号) 




IDSC薬剤耐性菌情報

抜粋 from[国立感染症研究所感染症情報センター]更新日 2001/9/14
●国 内
メタロ- β- ラクタマーゼを産生するAcinetobacter  spp.の分離
肺炎球菌における薬剤感受性と遺伝子変異
国内最初のvanB 型VRE(Enterococcus faecalis )の集団発生
β- ラクタマーゼ陰性アンピシリン耐性(BLNAR)インフルエンザ菌でみられたPBP3の変異
IMP-1型メタロ- β- ラクタマーゼを産生する肺炎桿菌
サルモネラの薬剤耐性
ブドウ球菌属におけるムピロシン耐性
海外帰国者由来の赤痢菌における薬剤感受性
汚染された輸液ラインからの感染が疑われたBacillus 属細菌の血流感染
緑膿菌で新しく発見された薬剤能動排出ポンプ (MexX-MexY-OprM)

●国 外
薬剤耐性結核菌の世界的動向[2001]
多剤耐性淋菌(Neisseria gonorrhoeae )[2001]
腸管出血性大腸菌において薬剤耐性を媒介するインテグロン
フルオロキノロン耐性サルモネラによる院内感染
健康な児童における薬剤耐性菌保有率
リネゾリド耐性VREの出現とその頻度[2001]
阻害剤耐性TEM型β-ラクタマーゼ(IRT)産生菌

●基礎研究
ヒトの抗癌剤耐性膜輸送蛋白(P糖蛋白)と細菌の多剤耐性膜輸送蛋白の類似性バンコマイシン耐性腸球菌
ESBLについて



感染予防関連

りえの雑記帳
ウイルス肝炎感染対策ガイドライン(医療機関内)1995年厚生省通知
B型肝炎医療機関内感染対策ガイドライン1987年厚生省通知(ウイルス肝炎感染対策ガイドラインの、初版)
HIV医療機関内感染予防対策指針
国立国際医療センター/エイズ治療・研究開発センター
OSHAレポート
OSHAのページで、個人的に良いと思った 部分を翻訳して紹介していきます
=======================================================
■療養担当規則

保険医療機関及び保険医療養担当規則
保険医療機関及び保険医療養担当規則の一部改正等に伴う実施上の留意事項について
 (調剤薬局に関すること)
歯科領域における抗生物質の使用基準
抗生物質の使用基準等の改正について
新たに使用を認められた医薬品の用法、用量等について
=======================================================
 註)厚生労働省・法令DB検索から
抗生物質の使用基準等の改正について(昭和37年9月25日保険発第94号) 
抗生物質の使用基準(昭和37年9月24日保発第42号)




●【From EUROPE】 EUが抗生物質、抗菌物質の使用削減行動を提唱

出典●薬事日報 記事日付:99/06/21
 抗生物質及び抗菌物質に対する耐性の強いバクテリアが急速に増加していることから、EUの科学関連検討委員会は医薬品及び農薬に関するすべての分野にわたって、抗生物質または抗菌物質の使用を減少させるための迅速な行動が必要とされると結論している。

 この報告は欧州委員会のDGXXIV部門(消費者政策および健康問題担当)の諮問に基づいて作成されたもので、報告の特定部門は医薬品業界の利害に影響を与えることになりそうである。更に米政府との衝突要因にもなる可能性が考えられる。

 同報告は、例えば次のような勧告を行っている。家畜用に成長促進剤として使用される抗菌物質が、人間にも使われる場合は段階的に使用禁止とすべきであるとしている。また、このような成長促進剤を使用し耐性菌を保有していると見られる動物、肉類、食品については、その輸入をコントロールする制度を導入すべきであるとしている。

 ある種のバクテリアではほとんどの、中にはすべての抗菌物質に対して耐性を有するものがあり、このことは人間にとっても動物にとっても、その感染症対策としての予防、治療に関して深刻な影響を与えつつある、と報告は述べている。人間の病気では、特に肺炎、結核、サルモネラ菌感染等で最も先鋭な影響が現れているとしている。

 抗菌物質に対する耐性の問題は人間や動物に投与する前から知られていたが、最近の耐性の増加傾向は容赦のない状態で、同時に抗菌物質の使用範囲が拡大の一途を辿るといった状況になっている。現在の抗菌物質の利用状況と被害の状況が一致しないからといって、何らかの緊急対策を取る必要がないと結論するならば、これほど危険なことはない、と報告は警告している。

 報告は人及び動物向けの医薬品、動物の飼育、植物の保護等といった、あらゆる分野にわたって問題を洗い出し、素早い対策を取ることが緊要であるとしている。これらの対策には病気予防、不必要な抗菌物資の使用の停止、より正確な診断による薬剤の効果的な利用、耐性の監視、抗菌物質の利用に関する適正な管理等が挙げられている。

 同時にEU規模での協力関係の確立、どんな行動を起こすべきかの合意の達成、特に最初にどんなアクションが取られるべきかを決めるべきであると勧告している。

 成功に一番近い方法は、EU内の各国でコストがかからず、素早く導入できる対策の開始であるとし、その政策をモニターし、実行することであり、それに必要な法規制も必要となろうと述べている。

 特に必要なことはEU内での抗菌物質の販売、物流面での厳しいコントロールであると述べ、加えて抗菌物質の複合使用は避けるべきであると提言している。抗菌物質の利用を推奨するための金銭的プロモーション等は直ぐにも廃止すべきとし、往々にしてこれらの制度が抗生物質等の不適切な使用を奨励することになっているとしている。

 更に動物または人の治療用に使用する薬剤を限定するようにし、それらを感染症以外の病気に使用しないようにしなければならないとも述べている。目的はEUをカバーした共通政策により地方レベルまで徹底した合意に達することである。

 監査と報告制度で薬剤師の処方態度の実態も調査すべきであるとし、同時に早い診断制度の確立により抗菌物質の利用をより絞り込み、ブロードスペクトラムの抗生物質や抗菌物質の混合処方を避けるべきであると勧告している。

 動物の成長促進用として抗菌物質を使うこと、またはそのような抗菌物質が人向けの医薬品として使われるケースもあるが、これらは速やかに使用禁止に向けて努力しなければならないし、最終的には完全廃止とすべきであると報告は求めている。

 抗菌物質を植物の保護の目的で利用することも奨励されてはならない、と報告は述べている。そして抗生物質抵抗性マーカー遺伝子が遺伝子操作された植物から病原微生物に転移したという証拠はないが、遺伝子操作された植物を販売する場合は出荷される前の段階で、その細胞から可能な限りマーカー遺伝子を除いて行われなければならない、としている。臨床的に貴重な抗生物質に耐性を与えるであろう危険性を伴うマーカー遺伝子は、これから開発される、どんな種類のGMO(遺伝子操作)植物においても含まれないようにしなければならないと警告している。

 委員会報告は、過去十年間の開発努力は真に斬新な抗バクテリア物質が生み出されていない現状に鑑み、学会、医薬品メーカー、研究機関は挙げて研究開発に努力を傾けて、真に価値のある物質の発見に努めると共に予防治療の開発にも努力せねばならないと要求している。(スクリップより、ロンドン佐藤通信員)



●ビアペネムの承認

●新薬3成分の承認了承 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会

薬事日報:01/09/05
 薬事・食品衛生審議会の医薬品第二部会は八月三十一日、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)感染症を適応とする「注射用シナシッド」など、新医薬品三成分の承認可否を審議、いずれも承認して差し支えないとの結論を得た。次回の薬事分科会に報告される。承認が了承された医薬品は次の通り。

 ▽ビアペネム「カネカ」(鐘淵化学が製造)、オメガシン点滴用0・3g、オメガシン皮内反応用セット、オメガシン点滴用0・3gバッグ(日本ワイスレダリーが製造)、オメガシン点滴用0・3gバッグ(菱山製薬が製造):有効成分はカルバペネム系抗生物質のビアペネム。カルバペネム系ではイミペネム、パニペネム、メロペネムに次いで、四成分目の承認となる。再審査期間は六年。

 腎尿細管中のデヒドロペプチダーゼ‐1(DHR‐1)に対する安定性が高く、DHR‐1分解物による腎毒性の低い点が特徴。適応症は既存のカルバペネム系より狭く、@慢性呼吸器疾患の二次感染A肺炎、肺化膿症B腎盂腎炎C複雑性膀胱炎D腹膜炎E子宮旁結合織炎――など、呼吸器系と泌尿器系の二領域のみであり、敗血症などの効能は認められていない。




●新薬3成分を審議 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会
薬事日報:01/08/27
 薬事・食品衛生審議会の医薬品第二部会が、三十一日午後三時から東京虎ノ門の医薬品医療機器審査センターで開かれ、新医薬品三成分の承認可否が審議される。議題は次の通り。
@医薬品ビアペネム「カネカ」、オメガシン点滴用0・3g、同バッグ、オメガシン皮内反応用セットの製造承認可否、再審査期間の指定、毒劇薬指定の要否





●ザイボックス・タゾシンの承認

●「新薬14成分28品目」6月1日付で薬価収載 中央社会保険医療協議会総会

薬事日報:01/05/25
[表:新医薬品一覧表(平成13年6月1日収載予定分) PDF]

 新医薬品一四成分二八品目が、六月一日付で薬価基準へ追補収載されることが決まった。二十三日に開催された中央社会保険医療協議会総会に、薬価算定組織における算定結果が報告され、了承されたもの。収載される新薬の内訳は、内用薬が四成分九品目、注射薬が九成分一七品目、外用薬が一成分二品目である。今回の収載ではラジカット注に、平成七年の中医協建議以降では初めて、それ以前を含めても二成分目となる画期性加算が適用された。また原価計算方式による算定は六成分、外国価格との調整は四成分に上った。
--------------------------------------------------------------------------------
 最類似薬がないとして原価計算方式で価格が設定されたのは、@ザイボックス錠、ザイボックス注射液[ファルマシアが輸入]Aメファキン錠[エスエス製薬が輸入]Bアナペイン注[アストラゼネカが輸入]Cアルケラン静注用[グラクソ・スミスクラインが輸入]Dハーセプチン静注用[日本ロシュが輸入]――の六成分(経口剤と注射剤は別成分として計算)である。

 またジプレキサ、アルケランのほかに外国価格調整が適用されたのは、βラクタマーゼ阻害剤タゾバクタムとペニシリン系抗生物質ピペラシリンを配合したタゾシン静注用[大鵬薬品が製造]、ビタミンD3製剤のロカルトロール注[日本ロシュが輸入]である。タゾシンは引き上げられ、ロカルトロールは引き下げられた。市場規模予測は、タゾシンが初年度一〇万人で一〇・八億円、ピークの四年度が三四万人で三三・九億円、ロカルトロールが初年度が一三〇〇人で一・七億円、ピークの五年目が五六〇〇人で一四・九億円。




●リンパ腫に対する新薬リツキシマブの承認を了承 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会
薬事日報:01/05/14
 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が九日に開かれた。リンパ腫に対する新薬である遺伝子組み換え型リツキシマブの輸入可否について審議が行われ、承認して差し支えないとの結論に至った。また危機管理対策の一環として、既存の合成抗菌剤・抗生物質三成分に対するチフスやペストなどの効能追加も報告された。

 第二部会では当初、新薬二成分の承認可否が議題として予定されていた。しかし過酢酸を主成分とするアセサイド6%消毒液は、医療現場で使用する際に、取り違えなどの事故発生を防止するため、添付文書の記載をさらに整備する必要があるとし、審議は行われなかった。記載内容を整備の上、次回以降に継続して審議される見通しである。

 一方、報告事項では、@バクシダール錠100mg、同200mg、小児用バクシダール錠50mg(杏林製薬が製造)Aスパラ錠100mg(大日本製薬が製造)に腸チフス及びパラチフスB硫酸ストレプトマイシン明治(明治製菓が製造)にペスト――の効能がそれぞれ追加された。

 腸チフス・パラチフス、ペストはいずれも、現在わが国には患者がいない。特にペストは一九二六年以来、七十年以上も新たな患者の発生はないが、世界の状況を見ると、十数年前までは数百例であったものが、現在では年間一〇〇〇人を超えるなど、増加の兆しが出ている。そのため流行が起きた場合を想定し、投与可能な薬剤を準備しておく必要があるという危機管理上の観点から、厚生労働省が製薬企業に効能拡大の申請を働きかけていたもの。

 日本には臨床例がないため、申請は海外データを整理して行われた。部会では効果は医学上公知の事実であることから、承認が了承された。

 部会ではこのほか、新キット製剤として、@ホスミシンSバック1g点滴静注用、同2g点滴静注用(明治製菓が大塚製薬に委託して製造、成分名はホスホマイシンナトリウム)A沈降破傷風トキソイドキット「タケダ」(武田薬品、破傷風トキソイド)B沈降精製百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチンキット「タケダ」(武田薬品、ジフテリアトキソイド・破傷風トキソイド・百日咳菌の防御抗原)――の承認が報告された。




●2成分は薬事分科会へ上程、4成分は承認へ 厚生労働省 薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会
薬事日報:01/03/12
 【モノクローナル抗体 新タイプ抗生物質】

 薬事・食品衛生審議会の医薬品第二部会が九日に開催され、新医薬品六成分の承認可否について審議が行われた。@転移性乳がんの特異抗原に対するモノクローナル抗体で、乳がんへの標的療法に使用されるハーセプチンAオキサゾリジノン系という全く新しいタイプの抗生物質で、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)の治療薬ザイボックス――の二成分については、十六日に開かれる薬事分科会に上程し、さらに審議を重ねることになった。これらを除く四成分については、承認を可とする結論に達した。
--------------------------------------------------------------------------------
 一方、承認を可とされたのは、@アルケラン静注用50mg〔グラクソ・スミスクラインが輸入〕
 Aタゾバクタム「大塚化学」〔大塚化学が製造〕、ピペラシリン水和物トヤマ、ペンモード静注用1・25g、同2・5g、ペンモード皮膚反応用〔富山化学が製造〕、タゾシン静注用1・25g、同2・5g、タゾシン皮膚反応用〔大鵬薬品が製造〕

 ペンモードとタゾシンは、βラクタマーゼ阻害剤であるタゾバクタムと、ペニシリン系抗生物質ピペラシリンの配合剤。適応症は敗血症、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎である。新有効成分であり、再審査期間は六年。





新規β−ラクタマーゼ阻害剤配合の注射用抗生物質製剤「タゾシン」6月27日より発売(6月1日薬価収載済み)

[富山化学ニュースリリース]

新製品  注射用抗生物質製剤「タゾシン」、27日発売 富山化学

薬事日報:01/06/29
 富山化学は二十七日から、新規β‐ラクタマーゼ阻害剤配合の注射用抗生物質製剤「タゾシン」(一般名タゾバクタム)を発売した。適応症は、敗血症、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎。

 タゾシンは、富山化学が開発販売しているペニシリン系抗生物質製ピペラシリンに、大鵬薬品の新規β‐ラクタマーゼ阻害剤タゾバクタムを四対一の割合で配合したペニシリン系抗生物質製剤。タゾバクタムは、ぺントシリンを不活化させる分解酵素β‐ラタマーゼの活性を阻害する。タゾバクタムを加えることで、ペントシリン耐性菌への抗菌力が増強した。ピペラシリンとタゾバクタムの配合剤(主に八対一)はすでに米国をはじめ、世界八二カ国で承認され、世界的にも高く評価されている。

 製品規格および薬価は、タゾシン静注用一・二五g:一〇バイアル入り、一バイアル当たり一三一三円。タゾシン静注用二・五g:一〇バイアル入り、一バイアル当たり一九四七円。

 開発製造元は大鵬薬品、開発発売元は富山化学。富山化学が独占的に販売し、大鵬薬品が側面的援助を図ることにより、二〇〇二年のピーク時には三〇億円以上の売り上げを予想している。


「YP−14」の発売は富山化学が独占的販売で富山化学と大鵬薬品が基本合意[01.4.4]
[富山化学ニュースリリース]

新規β‐ラクタマーゼ阻害剤「タゾシン」富山化学が独占販売へ 富山化学、大鵬薬品
【一物一名称で発売合意】
薬事日報:01/04/13
 富山化学と大鵬薬品は四日に会見し、両社で開発し製造承認を取得している新規β‐ラクタマーゼ阻害剤「タゾシン」(一般名タゾバクタム、開発番号YP‐14・ペンモード)について、富山化学が一物一名称で独占的に販売することで基本合意したと発表した。開発製造元は大鵬薬品、開発販売元は富山化学となる。七月頃の上市予定。
--------------------------------------------------------------------------------
 今回の提携により、富山化学は得意分野である抗菌薬を充実させ、病院等を対象として情報提供活動を行う。大鵬薬品はPMSなどの側面的援助を行う。ピーク時を二〇〇二年度に想定し、薬価ベースで三〇億円以上販売したい考えだ。

 タゾシンは、ペニシリン系抗生物質製剤ペントシリンに新規β‐ラクタマーゼ阻害剤(一般名タゾバクタム)を四対一で配合したもので、ペントシリン耐性菌に対する抗菌力が増強される。予定適応症は敗血症、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎。米国をはじめ世界八二カ国で承認済み。海外では呼吸器系の適応症も取得しているため、世界的に見るとタゾシンはペントシリンの二倍を売り上げている。今後は呼吸器系の適応追加が課題となりそうだ。

 なお富山化学は三共と共同でペントシリンを販売しているが、二〇〇三年三月末をもって販売契約を終了する。今後二年間かけて、ペントシリンの販売活動および医薬品の情報提供・収集活動を三共から富山化学へ段階的に移行する。ペントシリンの昨年度の売上高は両社合計で一一〇億円だった(薬価ベース)

●話題の薬価基準収載新薬:β‐ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質「タゾシン静注用1.25g、2.5g」富山化学

薬事日報:01/07/04
 ペニシリン系やセフェム系を代表に、抗菌薬は抗菌力の増大や抗菌スペクトルの拡大を図って、感染症制御に大きな成果を残してきた。しかしその一方、抗菌薬の持つ宿命として耐性菌が出現し、臨床的に問題となっている。中でも多いのが、β‐ラクタマーゼ産生による耐性化で、最近ではセフォタキシムなど第三世代セフェムに耐性を示す基質拡張型β‐ラクタマーゼ(extended spectrum β-lactamase:ESBL)産生菌の増加も指摘されている。

 タゾシン(一般名:注射用タゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム)は、そうしたβ‐ラクタマーゼ産生菌対策として、臨床で広く使用されているピペラシリンに、大鵬薬品で開発された新規β‐ラクタマーゼ阻害剤のタゾバクタムを、四対一の割合で配合した静注用複合抗生物質。

 タゾバクタムはスルバクタム、クラブラン酸に次ぐ第三のβ‐ラクタマーゼ阻害剤で、従来のβ‐ラクタマーゼ阻害剤に比べ広い阻害スペクトルを持っている。阻害活性も、臨床的に最も広く分布しているペニシリナーゼ(PCase)のタイプTに対してスルバクタムやクラブラン酸より強く、オキシイミノセファロスポリナーゼ(CXase)に対してはクラブラン酸とほぼ同等、セファロスポリナーゼ(CEPase)に対してはクラブラン酸やスルバクタムより強い阻害活性を示す成績が得られている。また、今後の増加が危惧されているESBL産生菌に対しても、タゾシンはセフォゾプランやセフェピム、セフピロムとほぼ同等もしくはそれ以上という優れた抗菌力を示す。

 承認された効能・効果はブドウ球菌属、大腸菌、シトロバクター属、クレブシェラ属、エンテロバクター属、プロビデンシア属、緑膿菌のうち、β‐ラクタマーゼを産生しピペラシリン耐性でタゾシン感性菌による敗血症、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎。全国六一九施設で実施された臨床成績では、敗血症七五%、腎盂腎炎八〇・三%、複雑性膀胱炎七七・八%の有効率が得られている。また、細菌学的な効果としては、β‐ラクタマーゼ産生のブドウ球菌属で九五・五%、大腸菌九一・八%、シトロバクター属九〇・九%、クレブシェラ属八〇・〇%、エンテロバクター属八五・七%、プロビデンシア属一〇〇%、緑膿菌六六・二%の消失率が得られている。

 承認申請時での副作用は二二二一例中一〇三例(四・六四%)に認められ、下痢・軟便、発疹、発熱、発赤などが主なものであった。


●薬価基準新規収載品目の概要(平成13年6月1日収載分) 厚生労働省
薬事日報:01/07/04
 本稿では、平成13年6月1日(厚生労働省告示第203号)で新薬として薬価収載された品目の概要を説明する。平成13年4月4日に薬事法による承認を受けた品目である。
--------------------------------------------------------------------------------
【注射薬】
 タゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム(タゾシン静注用1・25g、タゾシン静注用2・5g)は、大鵬薬品により開発されたβ‐ラクタマーゼ阻害薬とペニシリン系抗生物質であるピペラシリンとの1:4(力価比)の配合剤である。効能効果は、ブドウ球菌属、大腸菌、シトロバクター属、クレブシェラ属、エンテロバクター属、プロビデンシア属、緑膿菌のうち、β‐ラクタマーゼを産生しピペラシリン耐性で本剤感性菌の感染症(敗血症、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎)である。

 複雑性尿路感染症についての第V相臨床試験は、ピペラシリンを対照薬とした試験及びスルバクタムナトリウム・セフォペラゾンナトリウムを対照薬とした試験が実施された。ピペラシリンを対照薬とした試験では、βラクタマーゼ産生菌分離症例において、本剤群が有効率及び菌消失率で有意に優れていた。スルバクタムナトリウム・セフォペラゾンナトリウムを対照薬とした試験では、有効率で両群間の同等性が認められ、菌消失率で有意に優れていた。

 用法用量としては、通常、成人にはタゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウムとして、1日2.5〜5g(力価)を2回に分けて静脈内注射または点滴静注する。通常、小児には1日60〜150mg(力価)/kgを3〜4回に分けて静脈内注射または点滴静注する。なお、1日投与量の上限は成人における1日5g(力価)を超えないものとする。静脈内注射に際しては注射用水、生理食塩液またはブドウ糖注射液に溶解し、緩徐に注射する。また、点滴静注に際しては補液に溶解して注射する。





●シプロキサン注承認、キノロン系合成抗菌剤の腸チフス、パラチフスの効能追加、アモキシシリン・クラリスロマイシンのH・ピロリの除菌を効能追加

●新薬11成分の承認を了承 中薬審医薬品第2特別部会

薬事日報:00/08/11
 中央薬事審議会は七日に医薬品第二特別部会を開き、新医薬品として申請されていた審議事項五件(七成分)、報告事項四件(四成分)について、承認して差し支えないとの結論を得た。承認を可とされた新薬は次の通りである。
--------------------------------------------------------------------------------
 ◇審議事項
▽シプロキサン注二〇〇mg、同三〇〇mg、シプロキサン皮内反応用検査液(バイエル薬品が輸入、シプロフロキサシン):新キノロン系の合成抗菌薬であり、注射剤は日本で初めて。ただし使用上の縛りがつけられ、他の注射用抗菌剤が無効で、かつ経口剤が使用不能な場合に限定された。再審査期間は六年。

▽@アモリンカプセル一二五、同二五〇、アモリン細粒(武田薬品が製造)、パセトシン錠二五〇、同カプセル(協和発酵が製造)、サワシリン錠二五〇、同カプセル(昭和薬品化工が製造)、アモキシシリンカプセル「トーワ」(東和薬品が製造)、アモピシリンカプセル二五〇(大洋薬品工業が輸入)、ワイドシリン細粒二〇〇(明治製菓が製造、以上がアモキシシリン):合成ペニシリン製剤。胃潰瘍または十二指腸潰瘍におけるH・ピロリの除菌を効能追加。再審査期間は四年、Aクラリス錠二〇〇(大正製薬が製造)、クラリシッド錠二〇〇mg(ダイナボットが製造、以上がクラリスロマイシン):マクロライド系抗生物質。胃潰瘍または十二指腸潰瘍におけるH・ピロリの除菌を効能追加。再審査期間は四年、Bタケプロンカプセル一五、同三〇(武田薬品が製造、ランソプラゾール):胃潰瘍または十二指腸潰瘍におけるH・ピロリの除菌の補助を効能追加。再審査期間は四年。

◇報告事項
▽@クラビット錠、同細粒(第一製薬が製造:レボフロキサシン):タリビッッド錠(第一製薬が製造、オフロキサシン)、Aオゼックス錠七五、同一五〇(富山化学が製造)、トスキサシン錠七五mg、同一五〇mg(ダイナボットが製造、以上トシル酸トスフロキサシン):いずれもキノロン系の合成抗菌剤で、腸チフス、パラチフスの効能を追加。伝染病予防法の廃止によって、伝染病医療が公費負担から保険優先に切り替えられたことに伴う措置。新たな追加臨床試験は行われず、既存資料に基づいて評価された。





●塩酸バンコマイシン再評価

●3成分の評価を審議・報告 薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会

薬事日報:01/08/06
 薬事・食品衛生審議会の医薬品再評価部会が一日に開かれ、@塩酸トリメタジジンA人免疫グロブリンB塩酸バンコマイシン――三成分の再評価結果について、審議・報告がなされた。塩酸バンコマイシンには薬剤耐性菌の出現を抑止するための条件が、人免疫グロブリンには薬剤投与の制限がそれぞれ付された。また塩酸トリメタジジンに関しては、冠硬化症の効能を「その他の虚血性心疾患」に改めることによって有用性が認められた。

 塩酸バンコマイシンでは静注用製剤の再審査において、耐性菌の出現防止を主目的とした承認条件が付されたことから、経口剤〔塩酸バンコマイシン散=塩野義など〕にも同様の承認条件を付与することにした。具体的には使用施設を把握するとともに、施設の抽出率や施設数を考慮して、@適切な市販後調査(感受性調査を含む)を継続し、情報を収集するA収集した情報を解析し、適正な使用を確保するために、医療機関への必要な情報提供を継続するB安全性定期報告に準じた報告書を、年一回厚生労働省へ提出する――ことである。





●ブドウ球菌属に対する抗菌力改善注射用セフェム系抗生物質「ウィンセフ点滴用」−藤沢薬品

出典●薬事日報 記事日付:98/09/11
 藤沢薬品は、九日から注射用セフェム系抗生物質製剤「ウィンセフ点滴用」(一般名・硫酸セフォセリス)を新発売した。同剤は、第三世代のセフェム系抗生物質の課題であったブドウ球菌属に対する抗菌力の改善などを目的として、同社の研究所で創製された新しいセフェム系抗生物質である。
 細菌感染症においては、感染症の原因菌を確定し、それに対して最も優れた薬剤を選択して適切に使用することが基本で、一方、臨床の場においては、急性感染症の原因菌を確定したり薬剤の感受性を確認する前に治療を開始しなければならないことが多く、また原因菌が不明であったり、検出するまでに時間がかかる場合もある。

 同剤は、感染症の主要な原因菌に対して、幅広い抗菌スペクトルと高い抗菌活性を有し、特に、従来、第三世代のセフェム系抗生物質では抗菌力が弱かったブドウ球菌や、患者の抵抗力が低下するために起こる日和見感染症などの原因となる緑膿菌にも抗菌活性を高めた薬剤であり、中等症以上の各種感染症に優れた臨床効果を有している。また各種β‐ラクタマーゼに安定でかつ親和性が低く、血中半減期は約二・三時間で各種組織・体液へ良好な移行を示す。しかも体内でほとんど代謝されず、尿中に約九四%が未変化体として排泄される。更に幅広い適応症を有することから、多くの診療科で使用できる。

 薬価基準は〇・五g(力価)が一一六〇円、一g(力価)が一八一四円で、同社では初年度一〇億円の売り上げを見込んでおり、二〇〇〇年代の早い時期に一〇〇億円を達成できることを期待している。



●HMR−グリコペプチド系抗生剤「注射用タゴシッド」

出典●薬事日報 記事日付:98/07/06
 ヘキスト・マリオン・ルセル(HMR)はこのほど、グリコペプチド系抗生物質製剤「注射用タゴシッド」(一般名テイコプラニン)を発売した。特徴として、メチシリン・セフェム耐性の黄色ブドウ球菌(MRSA)に対し、従来の抗生剤と比して強い抗菌活性を持つ。
 日本におけるMRSA感染症患者は年間約一〇万人と推定され、市場規模は約三〇〇億円。同剤の九八年度売り上げ見込みは二〇億円で、将来は年商一〇〇億円が目標。日本以外では現在五〇カ国以上で販売されており、世界で年間約四〇〇億円売り上げている。



●新型合成抗菌剤をBMSに技術導出−富山化学

出典●薬事日報 記事日付:98/10/28
 富山化学はこのほど、ニュータイプのキノロン系合成抗菌剤(開発番号:T‐3811)をブリストル・マイヤーズ・スクイブ社(BMS、本社:米国ニューヨーク)に導出する契約を締結したと発表した。これにより、BMSは日本、中国、韓国、台湾を除く全世界において開発・販売を行う権利を持つ。医薬原体は富山化学が提供する。臨床開発は来年から海外で開始する予定で、上市は二〇〇四年頃を見込んでいる。

 同剤は前臨床試験において幅広い抗菌スペクトルを示し、グラム陽性菌、グラム陰性菌、さらに結核菌、マイコプラズマ、クラミジアに対して優れた抗菌活性を持つ。グラム陽性菌では、近年耐性菌として問題になっているMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、PRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)にも強い活性を示す。

 また、日本で小児適用が認められているノルフロキサシンと比較して、関節毒性が弱くかつ抗菌活性が強いため、小児適用も期待できる。さらに血中濃度が高く持続性に優れていることから一日一回投与の経口剤、注射剤としての開発が期待できるとしている。

 合成抗菌剤の市場規模は現在、世界で約三〇〇〇億円、日本で約一〇〇〇億円。上市後は世界で数百億円の売り上げを見込んでおり、富山化学が供給する医薬原体の売り上げは一〇〇億円以上になると予想している。



●富山化学が合成抗菌剤の臨床開発を欧米で先行

出典●薬事日報 記事日付:97/11/05
 富山化学は自社開発中である新型のキノロン系合成抗菌剤「T‐3811」について、欧米での臨床開発を先行して行うと発表した。同剤の安全性、抗菌活性、ユニークな構造式などにより、欧米メーカーから高い評